JPH0517406Y2 - - Google Patents

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JPH0517406Y2
JPH0517406Y2 JP1987180747U JP18074787U JPH0517406Y2 JP H0517406 Y2 JPH0517406 Y2 JP H0517406Y2 JP 1987180747 U JP1987180747 U JP 1987180747U JP 18074787 U JP18074787 U JP 18074787U JP H0517406 Y2 JPH0517406 Y2 JP H0517406Y2
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JP
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combustion gas
nozzle
molecular weight
specific impulse
temperature
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JP1987180747U
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は固体ロケツトモータ、特に比推力の向
上を図つた固体ロケツトモータの構造に関する。 従来の技術 固体ロケツトモータは、基本的にはモータケー
スに内蔵した固体推進薬の燃焼によつて発生する
高温、高圧の燃焼ガスをモータケースの後部に装
着したノズルから排出して推力を発生する構造に
なつている(例えば昭和59年19月10日;丸善(株)発
行:航空宇宙工学便覧;第641,642頁参照)。 考案が解決しようとする問題点 固体ロケツトモータの比推力の向上を図るに
は、高エネルギーの固体推進薬と膨張比の大きな
ノズルとを使用する必要がある。しかし、高エネ
ルギーの固体推進薬での燃焼ガスが高温であるた
め、ノズルの耐熱対策から重量増加を招く。しか
も膨張比の大きなノズルを使用すると、段間継ぎ
手の長さも増加し、重量も増加する。このため比
推力の増加率が悪くなつてしまう。 ところで、比推力を燃焼ガスの温度と平均分子
量との関係からみると、比推力ISPは温度(絶対
温度)Tを平均分子量Mで除した値に比例する
(ISP=α√UT/M、但しαは比例定数)。した
がつて、温度Tが降下する度合よりも平均分子量
Mが低下する度合の方が大きければ比推力LSPは
向上する。 そこで本考案は、燃焼ガスの低分子化を図つて
前記問題点を克服することができる固体ロケツト
モータを提供するものである。 問題点を解決するための手段 本考案では、モータケース後部に設けられるノ
ズルのスロートより燃焼ガス噴射方向の上流側部
分に、燃焼ガスとの混合により該燃焼ガスの平均
分子量を低下させる低分子化用剤を噴射する噴出
口を設けてある。 実施例 第1図において、1は固体ロケツトモータのモ
ータケースを示し、これには燃焼によつて3,
000°Kを越える高温、高圧の燃焼ガスGを発生す
る固体推進薬2を内蔵してある。3はモータケー
ス1の後部に設けられるノズルを示し、スロート
4とスカート5とを備えている。スカート5はス
ロート構成体6から後方に延設した強度体7の内
側面に敷設した膨張ライナ体8を備えている。膨
張ライナ体8はそれ自身が燃焼ガスGの熱で溶け
て熱が強度体7に伝わりにくいようにする所謂ア
ブレーシヨン効果を発揮できる素材で構成されて
いる。9はモータケース1からノズル3を覆うよ
うに延設された段間結合部である。10は推力方
向制御用の二次噴出口である。これらの構造は従
来公知である。 ここで前記ノズル3のスロート4より燃焼ガス
G上流側部分には、燃焼ガスGの冷却と低分子化
を図るための低分子化用剤11を燃焼ガスGに向
けて噴射する噴出口12を設けてある。この噴出
口12はノズル3の強度体7に組み付けられたマ
ニホールド13に形成されている。このマニホー
ルド13は前記用剤11を充填したタンク14に
電磁駆動型のバルブ15を介して接続されてい
る。 タンク14は耐高圧容器でなつており、ノズル
3と段間結合部9とで隔成された空間部16に格
納配置されている。バルブ15は、図外の制御機
能部からの開弁信号によつて開弁ポジシヨンに設
定されてタンク14内の用剤11を噴出口12か
ら噴射させるとともに、制御機能部からの閉弁信
号によつて閉弁ポジシヨンに設定されて用剤11
をタンク14内に溜め置くようにするものであ
る。 また、前述の二次噴出口10は前記マニホール
ド13とは別のマニホールド17,18に形成さ
れており、このマニホールド17,18も前記バ
ルブ15とは別の電磁駆動型のバルブ19,20
を介してタンク14に接続されている。このバル
ブ19,20も前記バルブ15と同様に図外の制
御機能部からの別の開弁信号で開弁ポジシヨンに
設定されるとともに閉弁信号で閉弁ポジシヨンに
設定されるようになつている。 前記低分子化用剤11としては、硝酸、過酸化
水素等の水溶液、あるいは液体水素、ヒドラジ
ン、アンモニア、トリアルキルアルミニウム、水
等を選定できる。 以上の実施例構造によれば、固体推進薬2の燃
焼により発生した高温、高圧の燃焼ガスGに、バ
ルブ15を開弁ポジシヨンに設定してタンク14
内の用剤11を噴出口12から噴射すると、用剤
11が熱交換作用により一部熱分解を伴いながら
気化して低分子量になる。一方、燃焼ガスGは熱
を奪われて温度が下がる。そして用剤11の混合
によつて、ノズル3から排出される燃焼ガスGの
平均分子量も低下する。また用剤11を混合した
後でも、燃焼ガスGはノズル3の中心に近い部分
を多く流れ、用剤11は矢印Xで示すようにノズ
ル3の壁面に近い部分を多く流れるので、ノズル
3の加熱度合が減少する。この結果、耐熱性のた
めに膨張ライナ体8に混入するアブレーシヨン用
材の量を減らすことができ、もつて重量の軽量化
の面からも比推力を大きくすることができる。 ここで各種用剤11の実験データを下表に示
す。表に示した用剤は、いずれも物質そのものの
性質として燃焼ガスの分子量よりも低分子量の物
質であるか、あるいは燃焼ガスとの混合に伴う熱
分解により低分子量となる物質であつて、燃焼ガ
スGの所定の温度低下を伴いながらもその温度低
下の度合以上にノズル3から排出される燃焼ガス
Gの平均分子量を低下させて、推進性能ひいては
比推力を向上させることができる。しかも上記の
温度低下は、ノズル3の耐熱対策を容易にしてノ
ズル3の軽量化と設計自由度の拡大化に寄与でき
る。 また、本考案に用いる用剤11と燃焼ガスGと
の化学反応性は本質的には必要としないが、燃焼
ガスGの温度低下を伴うことなく平均分子量を低
下させて比推力の向上を図る上では、燃焼ガスG
と混合した際に熱分解して低分子量の物質に変わ
り、その熱分解の際に発熱する物質を用いればよ
り効果的である。ヒドラジンはこの条件を満たし
ており、燃焼ガスGに対する噴射量割合が20%の
場合には、表に例示した用剤のなかで最も高い比
推力が得られ、噴射量割合を変化させても比推力
そのものはそれほど大きく変化しないという特性
がある。
【表】
【表】 その一方、上記の実施例構造によれば、タンク
14をノズル3の外側のデツドスペースである空
間部16に格納配置してあるので、全体をコンパ
クトに形成できる。しかも、二次噴出口10をも
タンク14に接続してあるので、二次噴出口10
からの用剤11の噴射時期や噴射量を積極的に制
御することにより、推力方向制御装置としての機
能を併せ持たせることができる。 考案の効果 以上のように本考案によれば、ノズルのスロー
トより燃焼ガス噴射方向の上流側部分から燃焼ガ
スの低分子化用剤を噴射して、その低分子化用剤
と燃焼ガスとの混合により燃焼ガスの平均分子量
を低下させるようにしたことにより、他の性能に
影響を及ぼすことなく比推力を向上させることが
できる。また、低分子化用剤によるノズル内壁面
の保護作用のためにノズルの入熱量も減少するこ
とから、比推力の向上に伴つてノズルの耐熱対策
のためにノズルの重量が増加することもなく、上
記の比推力の向上と併せてノズルの重量を軽減で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。 1……モータケース、3……ノズル、11……
用剤、12……噴出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータケース後部に設けられるノズルのスロー
    トより燃焼ガス噴射方向の上流側部分に、燃焼ガ
    スとの混合により該燃焼ガスの平均分子量を低下
    させる低分子化用剤を噴射する噴出口を設けたこ
    とを特徴とする固体ロケツトモータ。
JP1987180747U 1987-11-27 1987-11-27 Expired - Lifetime JPH0517406Y2 (ja)

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JP1987180747U JPH0517406Y2 (ja) 1987-11-27 1987-11-27

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Publication Number Publication Date
JPH0185446U JPH0185446U (ja) 1989-06-06
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52105499A (en) * 1976-03-02 1977-09-03 Nissan Motor Co Ltd Rocket motor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52105499A (en) * 1976-03-02 1977-09-03 Nissan Motor Co Ltd Rocket motor

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JPH0185446U (ja) 1989-06-06

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