JPH0517312U - 流動床燃焼装置 - Google Patents

流動床燃焼装置

Info

Publication number
JPH0517312U
JPH0517312U JP5941291U JP5941291U JPH0517312U JP H0517312 U JPH0517312 U JP H0517312U JP 5941291 U JP5941291 U JP 5941291U JP 5941291 U JP5941291 U JP 5941291U JP H0517312 U JPH0517312 U JP H0517312U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluidized bed
combustion
temperature
fluid material
fluidized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5941291U
Other languages
English (en)
Inventor
裕一 日野
幸久 藤間
彌十郎 清家
和夫 将口
寛 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5941291U priority Critical patent/JPH0517312U/ja
Publication of JPH0517312U publication Critical patent/JPH0517312U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭酸カルシウムを含む石灰石、ドロマイト等
の脱硫作用のある流動材を用いる流動床燃焼装置におい
て、脱硫反応を促進すると共に、流動材の細粉化とキャ
リーオーバを防止して、運転条件を安定させ運転費のコ
ストアップを避ける。 【構成】 脱硫作用のある炭酸カルシウムを含む流動材
を用いる流動床燃焼装置において、下部流動床12aの
床温度をほヾ900℃以下とし上部流動床12bの床温
度をほヾ900℃以上とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流動床形態を利用した加熱炉、燃焼炉などの流動床燃焼装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
流動床燃焼装置においては、一定の粒度の粒子(流動材と呼ぶ)を流動床燃焼 炉内に一定量投入して蓄え、その下方から気体を通気し、その流量を増加させて ゆく。そうすると、粒子間を吹き抜ける気体量が少なく粒子が底部に堆積した状 態の固定床から、通気量を増加させるに従って粒子間の吹き抜け流速が速くなり 、粒子が吹き上げられ、粒子間の空間が大きくなり再び落下するようになる。さ らに通気量を増加させると、粒子の上下運動が激しくなり、多数の気泡の周りは 粒子が気泡の跡を埋めるように流下して流動床を形成する。この流動床を形成す る炉内流速を空塔速度と呼ぶ。
【0003】 この流動床では、流動床内温度が均一で、かつ、熱伝達率が大きいので、流動 床内に各種反応管など加熱体を挿入することにより、局所的な、熱焼損のない均 一加熱を有効に得ることができる。
【0004】 さらにこの流動床を形成する流動材の温度を石炭、木片、バークあるいはゴム 等の燃料の発火温度以上に維持すれば自然を呈し、多種、多様燃料の燃焼を行う 上で有効である。
【0005】 また、流動材として石灰石、ドロマイトを使用することにより、下記の式によ る脱硫反応が効果的に得られ公害防止規制上設置される排焼脱硫装置が不用とな り、大巾なイニシャルコストの低減を図ることができる。 (1)流動床燃焼炉内が常圧の場合 CaCO3 →CaO+CO2 CaO+SO2 +1/2O2 →CaSO4 (2)流動床燃焼炉内が加圧の場合 CaCO3 +SO2 +1/2O2 →CaSO4 図2に従来の加圧型の流動床燃焼装置の一例を示す。同図において、燃焼炉1 1内には、脱硫作用のある石灰石、ドロマイト等の流動材が予め投入されており 、この流動材内には被加熱媒体が流れる伝熱管13が挿入装着されている。
【0006】 空気コンプレッサ14等からは、燃焼用空気が燃焼炉11の下部に連設された プレナムチャンバ15及び多孔板16をへて燃焼炉11内へ送気され、圧力調整 弁17によって燃焼炉11内を一定圧に加圧にすることによって流動材が流動化 し流動床12を形成する。
【0007】 一方、図2には図示されていないが、別途高温ガス発生炉から高温ガスを上記 同様プレナムチャンバ15へ送気することによって流動材を石炭等の燃料の発火 温度に加熱した後、石炭貯蔵ホッパ18aから石炭供給機18b及び供給管20 をへて燃料を燃焼炉11内へ供給すると、燃焼が始まり流動材がより高温に加熱 されるので、高温ガス発生炉からの高温ガスの送気を停止する。この状態におい て燃料からの発熱量と伝熱管13の吸熱量と流動材の温度とは常に相関関係があ り、燃焼ガスの脱硫反応効果が得られるほヾ850℃程度の流動床12の温度を 維持するように石炭供給量を制御し所定の運転条件を作る。
【0008】 この状態で炉内脱硫が効果的に促進されるが、流動床12内の未反応の流動材 が消耗してゆくので、流動材貯蔵ホッパ19aから流動材供給機19b及び供給 管20をへて所定量の流動材が燃焼炉11内に投入される。
【0009】 なお、燃料中の灰分及び脱硫反応済みの流動材等の一部は、図示されていない 燃焼炉11下部に設置されている抜出し管から炉外へ抜出し、一部は燃焼ガスと ともにキャリーオーバし、燃焼炉11の上部の排ガスダクト21及び捕集機22 にて捕集され系外へ抽出され、燃焼ガスは熱交換器23等をへて熱回収後減圧後 大気へ放出される。
【0010】 なお、この流動床燃焼装置のコンパクト化を図るためには、燃焼炉11内を常 圧に対して加圧した加圧流動床燃焼装置とすることが有利である。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、以上述べた従来の流動床燃焼装置では、次のような問題がある。
【0012】 すなわち、流動床燃焼装置においては、炉内脱硫が可能であると同時に公害規 制上低NOX (低窒素酸化物)化も併せて不可欠な問題であり、低NOX 化に対 しては流動床の温度を高くする(900〜950℃)ことが要求される。
【0013】 流動床燃焼装置での脱硫反応は前記の反応式によって行なわれるが、流動床の 温度が高くなると、石灰石又はドロマイト等の流動材は、生石灰(CaO)にな る割合が増加する。生石灰は石灰石等に対して比重が軽くかつ細粉化しやすく、 未反応のまヽ燃焼ガスとともにキャリーオーバして系外へ放出され、燃焼炉内の 流動材の減少又は追加する流動材の量が増大し、運転条件の変動及び運転費のコ ストアップとなる不具合がある。
【0014】 本考案は、以上の問題点を解決することができる流動床燃焼装置を提供しよう とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案は、脱硫作用のある炭酸カルシウムを含む脱硫材を用いる流動床燃焼装 置において、流動床下部の床温度をほヾ900℃以下とし、流動床上部の床温度 をほヾ900℃以上とした。
【0016】
【作用】
本考案の流動床燃焼中においては、流動床下部の温度は脱硫反応に最適なほヾ 900℃以下の温度であり、流動材による燃焼ガスの脱硫が効果的に促進される 。
【0017】 一方、流動床上部は低NOX 化に最適なほヾ900℃以上の高温(ほヾ900 〜950℃とするのが望ましい)であって燃焼ガスの低NOX 化が図られる。反 面流動床下部での燃料の燃焼によって発生したCO2 を含んだ排ガスと流動材と が常に接触しており、換言すればCO2 分圧が高い雰囲気下にあり、前記の流動 床上部の高温場で石灰石等の炭酸カルシウムを含む流動材が生石灰に分解するこ とを中断し、流動材の細粉化及びキャリーオーバが効果的に抑制される。
【0018】 従って、本考案によれば、効果的に公害規制上不可欠な炉内脱硫及び低NOX 化が促進されると共に実施を図り流動材の細粉化とキャリーオーバを防止して、 運転条件の変動と運転費のコストアップを避けることができる。
【0019】 なお、本考案における炭酸カルシウム(CaCO3 )を含む流動材とは、炭酸 カルシウムを主成分とする石灰石に加えて、その組成中に炭酸カルシウムが含ま れるドロマイト(CaCO3 ・MgCO3 )等を含むものとする。
【0020】
【実施例】
本考案の一実施例を、図1によって説明する。本実施例は、図2に示すものと 同様に加圧型流動燃焼装置に係るものであって、図1において、従来例を示す図 2に示したものと同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0021】 本実施例における流動床は、床温度がほヾ900℃以下の下部流動床12a及 びほヾ900〜950℃の上部流動床12bから成りそれぞれに対応した伝熱管 13a及び13bが挿入設置される。また燃料としての石炭は、石炭貯蔵ホッパ 18aの下部に接続された石炭供給機18bより、2本の供給管20、20′を 経て、それぞれ下部流動床12aと上部流動床12bへ供給されるようになって いる。また流動材貯蔵ホッパ19aの下部は、流動材供給機19bを介して前記 供給管20に接続されている。さらに、下部流動床12aの断面積は、上部流動 床12bの断面積より大きく構成され、下部流動床12aにおいては上部流動床 12bより空塔速度が小さい流動化条件となるようになっている。
【0022】 以上のように構成された本実施例では、図2に示される従来の流動床燃焼装置 と同様に、空気コンプレッサ14等から燃焼用空気がプレナムチャンバ15及び 多孔板16を経て燃焼炉11に送気され、圧力調整弁17によって一定加圧の状 態で流動材を流動化させ燃焼炉11内に流動床を形成する。
【0023】 一方、図示されてないが別途高温ガス発生炉に1の高温ガスをプレナムチャン バ15へ送気し流動床を石炭等燃料の発火温度に加熱後、燃料(石炭)を燃焼炉 11内へ供給し、上部流動床12bの温度がほヾ900〜950℃、下部流動床 12aの温度がほヾ900℃以下の所定の流動床温度を保持しながら上記高温ガ スを停止する。それ以降は、図2に示される従来の流動床燃焼装置と同様に、石 灰石の供給又は灰の系外への抜き出し等の操作を行ないながら、供給管20,2 0′を介してそれぞれ下部流動床12bと上部流動床12aに燃料(石炭)を供 給し、上部流動床12bの温度をほヾ900〜950℃、下部流動床12aの温 度をほヾ900℃以下に維持して燃焼が行なわれる。
【0024】 以上の通り、本実施例では、下部流動床12aの温度は、石灰石による脱硫反 応に最適なほヾ900℃以下に維持され、流動材としての石灰石による燃焼ガス の脱硫が効果的に促進される。
【0025】 一方、上部流動床12bの温度はほヾ900〜950℃に維持され、燃焼ガス の低NOX を図ることができる。
【0026】 また、下部流動床12aで燃料の燃焼によって発生したCO2 を含む燃焼ガス と流動材としての石灰石は常に接触しており、石灰石はCO2 分圧が高い雰囲気 下にあるために、高温な上部流動床12aにおいて石灰石が生石灰(CaO)に 分解して細粉化することが防止される。従って、石灰石が生石灰に分解して細粉 化されて燃焼ガスによって流動床よりキャリーオーバされることがなく、運転条 件の変動と運転費のコストアップを避けることができる。
【0027】
【考案の効果】
本考案では、以上説明したように、流動床下部及び上部の床温度は、それぞれ ほヾ900℃以下及びほヾ900℃以上となっており、かつ、流動床上部は流動 床下部の燃焼ガスと接触する時にあってCO2 分圧が高い雰囲気条件にある。こ れによって、流動床下部においては燃焼ガスの脱硫反応の促進を図り、一方、流 動床上部では低NOX 化を促進させると共に炭酸カルシウムを含む流動材の細粉 化とキャリーオーバを防止することができる。
【0028】 従って、本考案によれば、燃焼ガスを効果的に脱硫して低NOX 化を図ること ができ、かつ、流動材の細粉化とキャリーオーバを防いで運転条件の高変動を防 いで安定した操業を行なうことができると共に運転費のコストアップを避けるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の系統図である。
【図2】従来の加圧型流動床燃焼装置の系統図である。
【符号の説明】
11 燃焼炉 12 流動床 12a 下部流動床 12b 上部流動床 13,13a,13b 伝熱管 14 空気コンプレッサ 15 プレナムチャンバ 16 多孔板 17 圧力調整弁 18a 石炭貯蔵ホッパ 18b 石炭供給機 19a 流動材貯蔵ホッパ 19b 流動材供給機 20,20′ 供給管 21 ダクト 22 捕集器 23 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 将口 和夫 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎研究所内 (72)考案者 秋山 寛 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱硫作用のある炭酸カルシウムを含む流
    動材を用いる流動床燃焼炉において、流動床下部の床温
    度をほヾ900℃以下とし、流動床上部の床温度をほヾ
    900℃以上としたことを特徴とする流動床燃焼装置。
JP5941291U 1991-07-29 1991-07-29 流動床燃焼装置 Withdrawn JPH0517312U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5941291U JPH0517312U (ja) 1991-07-29 1991-07-29 流動床燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5941291U JPH0517312U (ja) 1991-07-29 1991-07-29 流動床燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0517312U true JPH0517312U (ja) 1993-03-05

Family

ID=13112541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5941291U Withdrawn JPH0517312U (ja) 1991-07-29 1991-07-29 流動床燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0517312U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100441946C (zh) 富氧燃烧循环流化床锅炉系统
US4810478A (en) Process of removing pollutants from flue gas
GB2234232A (en) Desulphurizing flue gas with calcium salts
JPH0824571A (ja) 二酸化炭素含有ガスからの二酸化炭素の分離方法及び装置と、二酸化炭素分離機能を有する燃焼装置
EP0597458B1 (en) Fluidized-bed incinerator
CN200975664Y (zh) 富氧燃烧循环流化床锅炉系统
US7641878B2 (en) Fly ash beneficiation systems with sulfur removal and methods thereof
CN1566749A (zh) 用蒸汽代替空气进行高压流化风的方法
JPH0517312U (ja) 流動床燃焼装置
JPH05180413A (ja) 流動層燃焼ボイラ
JP2963488B2 (ja) 流動床燃焼ボイラの排ガス処理方法およびその装置
CN111560269A (zh) 一种煤气化-燃气锅炉系统与技术方法和煤炭能源利用系统与技术方法
CN211734273U (zh) 一种高效煤气化-燃气锅炉系统和煤炭能源利用系统
CN213630378U (zh) 一种发电锅炉烟气炉内脱硫装置
JPH05248608A (ja) 流動床を用いた燃焼方法
JP3057349B2 (ja) 微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉
CN213421069U (zh) 一种低氮燃烧锅炉
JP2994887B2 (ja) 加圧流動床ボイラの炉内脱硫・脱硝方法
JPH074614A (ja) 流動床燃焼装置
JP2652498B2 (ja) 流動層ごみ焼却炉並びに該焼却炉における層温度制御方法及び排出物燃焼方法
JPH03193115A (ja) 流動層ボイラにおける高効率脱硫脱硝方法
JP3621811B2 (ja) 石炭焚き流動床ボイラ
JPH0658168B2 (ja) 加圧流動層燃焼方法
JPH0330649Y2 (ja)
JPH0441241B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19951102