JPH05172682A - クランクシャフトのアンバランス予測装置 - Google Patents

クランクシャフトのアンバランス予測装置

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JPH05172682A
JPH05172682A JP34120091A JP34120091A JPH05172682A JP H05172682 A JPH05172682 A JP H05172682A JP 34120091 A JP34120091 A JP 34120091A JP 34120091 A JP34120091 A JP 34120091A JP H05172682 A JPH05172682 A JP H05172682A
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JP
Japan
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crankshaft
skin surface
cutting
black skin
unbalance
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JP34120091A
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English (en)
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Masahito Nakamura
征仁 中村
Tomiya Watanabe
富也 渡辺
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切削用黒皮面を機械加工する前の段階で、クラ
ンクシャフトの回転時におけるアンバランスを予測して
バランスを粗評価できる装置を提供する。 【構成】機械加工される切削用黒皮面と、機械加工され
ない非切削用黒皮面とを備えたクランクシャフト1のう
ち、非切削用黒皮面を測定対象とするものである。この
装置は、クランクシャフト1を定位置に保持する保持部
2と、保持部2で定位置に保持されたクランクシャフト
1のアンバランス許容値を記憶する基準記憶手段と、保
持部2で定位置に保持されたクランクシャフト1の非切
削用黒皮面の実際の位置を測定する測定手段と、測定手
段で測定された非切削用黒皮面に関する測定値からアン
バランス予測値を演算し、そのアンバランス予測値と、
基準記憶手段で記憶されたアンバランス許容値とを比較
し、クランクシャフト1の良否を判定する判定手段とを
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクランクシャフトのアン
バランス予測装置に関する。本発明は、例えば、車両の
内燃機関に使用されるツイストタイプのクランクシャフ
トに適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、機関、例えば内燃機関では、
クランクシャフトが使用されている。クランクシャフト
はピストンの往復運動をコンロッドを介して回転運動に
変換してトルクをとりだすものである。ここで、図10
に成形工程、機械加工工程を経た完成品としてのクラン
クシャフト100を示す。図10に示す様に、クランク
シャフト100は、軸芯をもつジャーナル101と、軸
芯の周方向に所定間隔を隔てて配置された複数個のピン
103と、複数個のカウンタウエイト105とを備えて
いる。このクランクシャフト100は、鍛造や鋳造等で
成形される成形工程と、成形工程後に、バランス性に影
響を与える黒皮面を機械加工で切削して仕上げる機械加
工工程とを順に実施して形成される。
【0003】このクランクシャフト100では、回転時
におけるアンバランスがあると、内燃機関駆動時におけ
る騒音、振動等の原因となる。そこで、回転時における
アンバランスを調べるために、機械加工工程を終了した
後に、バランサーによりクランクシャフトの回転時にお
けるアンバランスを評価している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クランクシ
ャフトは、機械加工される切削用黒皮面Sと、機械加工
されず黒皮のまま使用される非切削用黒皮面Kとを備え
ているものである。ここで、図10において非切削用黒
皮面Kは黒色部分で示されている。非切削用黒皮面Kの
寸法精度は、車両の内燃機関に組み込んだ状態における
クランクシャフト100のアンバランスに大きな影響を
与える。即ち、切削除去される切削用黒皮面Sは成形工
程において多少寸法精度が低くとも、成形工程後に行う
機械加工工程により、精度よく切削仕上されるので、別
段支障はない。しかし、クランクシャフト100の非切
削用黒皮面Kは切削されないので、そのまま残る。従っ
て、鍛造や鋳造等の成形時における非切削用黒皮面Kの
寸法精度が低いと、クランクシャフト100の回転時に
おけるアンバランスに大きな影響を与える。
【0005】しかも、クランクシャフト100の非切削
用黒皮面Kの成形時における寸法精度が低いと、せっか
く切削用黒皮面Sを切削して精度よく仕上げたとして
も、そのクランクシャフト100は不良品となるおそれ
が極めて高い。この場合、切削用黒皮面Sを切削する機
械加工が無駄となり、コスト高の要因となる。本発明は
上記した実情に鑑みなされたものであり、切削用黒皮面
を機械加工する前の段階で、アンバランスを粗評価でき
るクランクシャフトのアンバランス予測装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる装置は、
機械加工される切削用黒皮面と機械加工されない非切削
用黒皮面とを備えたクランクシャフトのうち、機械加工
されない非切削用黒皮面を測定対象とし、これによりク
ランクシャフトの良否を粗評価するものである。
【0007】即ち、本発明にかかるクランクシャフトの
アンバランス予測装置は、機械加工される切削用黒皮面
と機械加工されない非切削用黒皮面とを備えたクランク
シャフトを定位置に保持する保持部と、保持部で定位置
に保持されたクランクシャフトの非切削用黒皮面の基準
位置に関する物理量を記憶する基準記憶手段と、保持部
で定位置に保持されたクランクシャフトの非切削用黒皮
面の実際の位置を測定する測定手段と、測定手段で測定
された非切削用黒皮面に関する物理量と、基準記憶手段
で記憶された基準位置に関する物理量とを比較し、クラ
ンクシャフトの良否を判定する判定手段とを具備するこ
とを特徴するものである。
【0008】保持部としては、V溝をもつV受けを採用
できる。この場合、V溝にクランクシャフトのジャーナ
ルを載置できる。基準記憶手段は、保持部で定位置に保
持されたクランクシャフトの非切削用黒皮面の基準位置
に関する物理量を記憶するものであり、RAM、ROM
等のメモリで構成できる。基準記憶手段に記憶される物
理量は、非切削用黒皮面の基準位置に関する寸法、ある
いは、基準位置に関する寸法から演算されるアンバラン
ス許容値等を採用できるが、アンバランス許容値の方が
クランクシャフトの実際の回転時におけるアンバランス
の評価に有利である。
【0009】測定手段は、保持部で定位置に保持された
クランクシャフトの非切削用黒皮面の実際の位置を測定
するものである。測定手段は接触方式、非接触方式のい
ずれでも良い。判定手段は、測定手段で測定された非切
削用黒皮面に関する物理量と、基準記憶手段で記憶され
た基準位置に関する物理量とを比較し、クランクシャフ
トの良否を判定するものである。この場合、測定手段で
測定された非切削用黒皮面に関する測定値からクランク
シャフトのアンバランス値を演算で予測し、その予測値
と、基準記憶手段で記憶された物理量としてのアンバラ
ンス許容値、つまりアンバランス許容域とを比較し、予
測値が許容域に含まれている場合には、「OK」信号を
表示し、予測値が許容域に含まれていない場合には、
「NG」信号を表示する構成にできる。判定手段はマイ
クロコンピュータを利用してソフト的に構成できる。
【0010】本発明で採用できるブロック図を図12に
示す。図12に示す様に判定手段は、測定手段で測定し
た測定値を記憶する記憶手段と、測定値に基づきアンバ
ランス値を演算してアンバランス値を予測する演算手段
と、演算手段による演算結果である予測されたアンバラ
ンス値と、基準記憶手段で記憶されている許容アンバラ
ンス値または域とを比較する比較手段と、比較手段の比
較結果に応じてOK信号、NG信号を出力する表示手段
とで構成できる。
【0011】
【作用】クランクシャフトを保持部により定位置に保持
した状態で、測定手段により、クランクシャフトの非切
削用黒皮面の実際の位置を測定する。測定手段で測定さ
れた非切削用黒皮面に関する物理量(寸法、あるいは、
寸法から演算されたアンバランス予測値等)と、基準記
憶手段で記憶された基準位置に関する物理量(基準寸
法、あるいは、基準寸法から割り出されたアンバランス
許容域等)とは判定手段で比較される。これによりクラ
ンクシャフトの良否が判定される。
【0012】
【実施例】以下、実施例にかかるクランクシャフトのア
ンバランス予測装置を図面を参照して説明する。 (実施例の構成)このクランクシャフト1は、鍛造成形
されたものであり、図1に示す様に、軸芯P1をもつジ
ャーナル10a〜10dと、軸芯P1のまわりに配置さ
れたピン11a〜11fと、カウンタウエイト12a〜
12iとをもつ。このクランクシャフト1はツイストタ
イプであり、ピン11a〜11fは約60度の位相をも
つ。このクランクシャフト1は、機械加工前であるため
に、機械加工される切削用黒皮面Sと、機械加工されな
い非切削用黒皮面Kとを備えている。
【0013】この予測装置では、保持部2は上面側にV
溝20をもつV受けであり、測定手段としての3次元測
定機3のテーブル30に設置されている。クランクシャ
フト1は保持部2のV溝20により定位置に保持されて
いる。この場合、図5に示す様にフロント側から6番目
のピン11fは、その両側から挟持具24により挟持さ
れており、ピン11fの軸芯が下方に位置している。
【0014】制御装置4は、3次元測定機3のプローブ
31の接触子32からの信号をうけてデジタル信号に変
換する入力回路部40と、入力回路部40から出力され
る信号をうけとって記憶するメモリ41と、入力回路部
40から出力される信号をうけとって演算し各種制御信
号を出力する制御回路部42と、保持部2で定位置に保
持された状態のクランクシャフト1の非切削用黒皮面K
の基準位置に関する物理量(アンバランス許容域)を記
憶したメモリ43と、制御回路部42の信号に応じて、
不良を示す「NG」、良好を示す「OK」を表示するデ
ィスプレイ44とを備えている。更に本実施例では制御
回路部42により制御されるマーキング装置5が設けら
れている。マーキング装置5は塗料を噴出してあるいは
刻印によりマーキングする構成にできる。 そして、上
記した様にクランクシャフト1を保持部2のV溝20に
載置し、クランクシャフト1を定位置に保持した状態
で、クランクシャフト1のカウンタウエイト12a〜1
2iの非切削用黒皮面Kに、3次元測定機3のプローブ
31の接触子32を当てがい、その部位のX方向、Y方
向、Z方向の座標値を測定する。X方向、Y方向、Z方
向の測定された座標値は制御装置4のメモリ41に記憶
される。なお、X方向、Y方向、Z方向の座標値によ
り、その部位の半径方向(後述するFY、FZ、RY、
RZの方向)における位置は把握される。測定は、フロ
ント側のカウンタウエイト12aからリヤ側のカウンタ
ウエイト12iにかけて、カウンタウエイト全部につい
て行う。
【0015】3次元測定機3のプローブ31の接触子3
2で測定された非切削用黒皮面Kに関する寸法値に基づ
き、制御装置4の制御回路部42によりアンバランス予
測値が演算される。そして、アンバランス予測値と、メ
モリ43で記憶されたアンバランス許容域とが制御装置
4の制御回路部42により比較され、これによりクラン
クシャフト1の良否が判定される。そして、良品である
場合には制御回路部42からディスプレイ44に「O
K」信号が出力され、不良品である場合には「NG」信
号がディスプレイ44に出力される。
【0016】さて、制御装置4の制御回路部42のCP
Uが実行するメインルーチンのフローチャートを図6に
示す。図6に示す様に、ステップS100ではレジス
タ、メモリ等が初期設定される。ステップS101では
測定が行われ、ステップS102でデータがメモリに記
憶される。ステップS103で測定終了か判定し、終了
でなければ、ステップS101、102で測定を繰り返
して行う。終了であれば、ステップS104でデータ処
理を行い、アンバランス予測値を演算する。そして、ス
テップS105でアンバランス予測値とアンバランス許
容域とを比較し、許容域にあれば、ステップS106で
「OK」信号をディスプレイ44に出力して良品である
ことを表示する。更に、ステップS107でクランクシ
ャフト1が良品であることを示すマーキングを行う。
【0017】また、アンバランス予測値が許容域にない
場合には、ステップS108で「NG」信号をディスプ
レイ44に出力して不良であることを表示し、更に、ス
テップS110で第1番目のカウンタウエイト12aの
みの良否を判定し、ステップS112で第2番目のカウ
ンタウエイト12bのみの良否を判定し、ステップS1
14で第3番目のカウンタウエイト12cの良否を判定
し、この様にして第1番目から第9番目までのカウンタ
ウエイト12a〜12iの良否を判定する。
【0018】そして第1番目のカウンタウエイト12a
が不良と判定したら、ステップS130で第1番目のカ
ウンタウエイト12aが不良であることを意味するマー
キング信号をマーキング装置5に出力する。第2番目の
カウンタウエイト12bが不良と判定したら、ステップ
S132で第2番目のカウンタウエイト12bが不良で
あることを意味するマーキング信号をマーキング装置5
に出力する。この様にステップS130〜ステップS1
46によりマーキング信号をマーキング装置5に出力す
る。
【0019】さて、ステップS104に示すデータ処理
のサブルーチンについて説明を加える。このサブルーチ
ンは図7に示すフローチャートのステップS200〜ス
テップS202に従って実行される。即ち、このサブル
ーチンでは、各カウンタウエイト12a〜12iの各測
定点の正規寸法に対するずれ量は、フロント側の第1番
目のカウンタウエイト12a、リヤ側のカウンタウエイ
ト12iのアンバランス値として換算される方式が採用
されている。
【0020】即ち、各カウンタウエイト12a〜12i
の各測定点がX軸方向(軸線方向)、Y軸方向(水平方
向)、Z軸方向(軸線に対して垂直方向)に1単位寸法
(例えば1mm)ずれたとき、その1単位寸法ずれ量
は、フロント側の第1番目のカウンタウエイト12aの
Y軸方向におけるアンバランス値Fyr、Z軸方向におけ
るアンバランス値FZr、また、リヤ側の最後のカウンタ
ウエイト12iのY軸方向におけるアンバランス値
yr、Z軸方向におけるアンバランス値RZrとして換算
され、その1単位寸法あたりの換算アンバランス値はメ
モリ43に記憶されている。なお、Fはフロント、Rは
リヤを意味する。
【0021】例えば、第1番目のカウンタウエイト12
aのショルダ−部120aがX軸方向において+1m
m、−1mmずれていたとき、換算アンバランス値
yr、FZr、Ryr、RZrは表1に示す様であり、これは
メモリ43に記憶されている。
【0022】
【表1】 しかして、図1に示す様に第1番目のカウンタウエイト
12aのショルダー部120aに3次元測定機3のプロ
ーブ31の接触子32を当ててこの位置を測定した場合
において、X軸方向の正規寸法が200mmであるとき
実測値が202mmであったとする。この場合には、そ
の変化量ΔXは2mm(202−200)であるので、
第1番目のカウンタウエイト12aにおいては換算アン
バランス値Fy1、FZ1、Ry1Z1 はこのサブルーチ
ンでは次の様にして演算される。
【0023】Fy1=10×2=20(g・cm) FZ1=20×2=40(g・cm) Ry1=10×2=20(g・cm) RZ1=20×2=40(g・cm) 更に、このサブルーチンでは、各カウンタウエイトの測
定点ごとに個別に、上記した様な手順でFyi、FZi、R
yi、RZiを演算し、全測定点を各方向ごとに次の様に合
計し、合計アンバランス値Fy 、FZ 、Ry 、RZ を演
算する。
【0024】 Fy (g・cm)=Fy1+Fy2+Fy3+Fy4〜FynZ (g・cm)=FZ1+FZ2+FZ3+FZ4〜FZny (g・cm)=Ry1+Ry2+Ry3+Ry4〜RynZ (g・cm)=RZ1+RZ2+RZ3+RZ4〜RZn ここで、Fy は、全ての測定点の寸法ずれを、フロント
側の第1番目のカウンタウエイト12aのY軸方向のア
ンバランス値として換算したアンバランス値を示す。F
Z は、全ての測定点の寸法ずれを、フロント側の第1番
目のカウンタウエイト12aのZ軸方向のアンバランス
値として換算したアンバランス値を示す。また、R
y は、全ての測定点の寸法ずれを、リヤ側のカウンタウ
エイト12iのY軸方向のアンバランス値として換算し
たアンバランス値を示す。RZ は、全ての測定点の寸法
ずれを、リヤ側のカウンタウエイト12iのZ軸方向の
アンバランス値として換算したアンバランス値を示す。
【0025】なお、上記のように非切削用黒皮面Kを測
定して予測したアンバランス予測値と、切削用黒皮面S
を機械加工で実際に切削した後に実測した実測アンバラ
ンス値との間に相関性があることを確認する試験が行わ
れている。この試験結果を図8に示す。図8においてア
ンバランス予測値と実測アンバランス値との間に相関性
があることが明らかとなった。この様にアンバランス予
測値から、切削用黒皮Sを切削除去した最終製品状態の
クランクシャフト1のアンバランス値を粗評価できるこ
とがわかる。
【0026】(実施例の効果)ところで、本実施例にか
かる予測装置で不良品と判定されたクランクシャフト1
は、その切削加工用黒皮面Sを機械加工で切削して仕上
げたとしても、依然不良品となる可能性が極めて高い。
その理由は、既述した様に、切削用黒皮面Sは成形時に
おいて多少寸法精度が低くとも、成形工程後の機械加工
工程により、精度よく切削仕上されるので、別段支障は
ないが、非切削用黒皮面Kは切削されないので、鍛造や
鋳造等の成形時における寸法精度が低いと、クランクシ
ャフト1の回転時におけるアンバランスに大きく且つ直
接に影響するからである。
【0027】この点本実施例では、クランクシャフト1
の切削用黒皮面Sを機械加工で切削する前の段階で、つ
まり半製品の段階で、クランクシャフト1のアンバラン
スを予測し、その予測値がアンバランス許容域に含まれ
れば、「OK」信号が出力され、そうでない場合には
「NG」信号が出力され、これにより最終製品状態のク
ランクシャフトのアンバランスを粗評価することができ
る。そのため、この予測装置による粗評価で不良品とさ
れたクランクシャフト1の切削用黒皮面Sを切削加工せ
ずとも良く、従って無駄な機械加工を排除できる。
【0028】更に本実施例では、クランクシャフト1の
カウンタウエイト12a〜12iのうち、不良のカウン
タウエイトが個別にマーキングされるので、不良のカウ
ンタウエイトの識別が容易である。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかるクランクシャフトのアン
バランス予測装置によれば、クランクシャフトのバラン
スに大きな影響を与える非切削用黒皮面を測定すること
により、機械加工の前において、つまり半製品の段階
で、クランクシャフトのバランスを粗評価することがで
きる。そのため、この予測装置による粗評価で不良品と
されたクランクシャフトの切削用黒皮面を切削加工せず
とも良く、従って無駄な機械加工を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持部にクランクシャフトを保持した状態を示
す側面図である。
【図2】制御装置と共に示す図1のA−A線矢視図であ
る。
【図3】図1のB−B線矢視図である。
【図4】図1のC−C線矢視図である。
【図5】各ピンの位置を示す図である。
【図6】コンピュータが実行するメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図7】コンピュータが実行するサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図8】非切削用黒皮から測定したアンバランス予測値
と、切削用黒皮を切削した状態で測定した実測のアンバ
ランス値との関係を示すグラフである。
【図9】本発明にかかるブロック図である。
【図10】従来から使用している機械加工後のクランク
シャフトを示し、機械加工されない非切削用黒皮面を備
えたクランクシャフトの斜視図である。
【符号の説明】
図中、1はクランクシャフト、12a〜12iはカウン
タウエイト、2は保持部、31は接触子を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械加工される切削用黒皮面と機械加工さ
    れない非切削用黒皮面とを備えたクランクシャフトを定
    位置に保持する保持部と、 該保持部で定位置に保持されたクランクシャフトの非切
    削用黒皮面の基準位置に関する物理量を記憶する基準記
    憶手段と、 該保持部で定位置に保持されたクランクシャフトの非切
    削用黒皮面の実際の位置を測定する測定手段と、 該測定手段で測定された非切削用黒皮面に関する物理量
    と、該基準記憶手段で記憶された基準位置に関する物理
    量とを比較し、クランクシャフトの良否を判定する判定
    手段とを具備することを特徴するクランクシャフトのア
    ンバランス予測装置。
JP34120091A 1991-12-24 1991-12-24 クランクシャフトのアンバランス予測装置 Pending JPH05172682A (ja)

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