JPH05172285A - 配管装置 - Google Patents

配管装置

Info

Publication number
JPH05172285A
JPH05172285A JP3343528A JP34352891A JPH05172285A JP H05172285 A JPH05172285 A JP H05172285A JP 3343528 A JP3343528 A JP 3343528A JP 34352891 A JP34352891 A JP 34352891A JP H05172285 A JPH05172285 A JP H05172285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
branch
moisture
piping
branch pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3343528A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiichiro Akashi
石 貞一郎 明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3343528A priority Critical patent/JPH05172285A/ja
Publication of JPH05172285A publication Critical patent/JPH05172285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿分を含む蒸気から二相流体特有の分岐部に
おける湿分の偏流を無くするようにした配管装置を得る
こと。 【構成】 湿分を含む蒸気からなる二相流体を2方向に
分岐する配管装置において、分岐部分にY分岐管16を
配設するとともに、このY分岐管の入口部直管長さを管
内径の2乃至5倍以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば発電プラント等
において湿分を含む蒸気からなる二相流体を2方向に分
岐する配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子力発電プラントに
おける原子炉の発生蒸気或は加圧水型原子力発電プラン
トにおける蒸気発生器の発生蒸気は、例えば68atg 、
283℃の飽和蒸気であり、この蒸気が高圧タービンに
送られて仕事をして膨脹すると、圧力の降下と共に温度
が下がり、蒸気中に多量の湿分を含んだ例えば湿り度1
2%乃至13.5%程度の湿り蒸気となる。
【0003】そこで、この湿った蒸気をそのまま低圧タ
ービンに導くと、タービン翼に浸食が発生し、又湿分の
混入による流動抵抗の増加から熱効率の低下等が起る。
そのため、湿分を除去するとともに飽和蒸気を過熱蒸気
まで加熱、昇温して再熱サイクルとして熱効率を向上す
るために、高圧タービンと低圧タービンとの間には湿分
分離加熱器が設けられている。
【0004】しかして、この湿分分離加熱器には、高圧
タービンから排出された湿分を含んだ蒸気の二相流体が
配管装置を経て導入されることとなる。
【0005】原子力発電プラントのこの複流式高圧ター
ビンの排気は、通常4本の配管装置により8つの湿分分
離加熱器に導入されるようにしてあり、1本の高圧ター
ビンの排気管が2個の湿分分離加熱器用の入口蒸気管に
分岐されている。
【0006】図15は、一般的な原子力発電プラントの
湿分分離加熱器及びその廻りの配管装置を示す系統図で
あって、原子炉(図示せず)で発生し複流式高圧タービ
ン1a,1bに供給されたサイクル蒸気は、その高圧タ
ービン1a,1bで仕事を行なった後、4本の配管装置
2a,2b,2c,2dによってそれぞれ湿分分離加熱
装置3a,3b,3c,3dに導入される。
【0007】各湿分分離加熱装置3a,3b,3c,3
dはそれぞれ2個の湿分分離加熱器4a,4bを有し
(3aについてのみ図示)、配管装置2aはA部で2つ
に分岐して湿分分離加熱器4a,4bの入口蒸気管とな
る(他の配管装置も同様)。
【0008】しかして、高圧タービン1aから排出され
た排気は配管装置2aを通りA部で2方向に分岐され、
それぞれ湿分分離加熱器4a,4bに導入され、そこで
湿分分離エレメントで湿分が分離される。このようにし
て湿分が分離された蒸気は、原子炉から供給される加熱
蒸気で加熱され過熱蒸気となり低圧タービン5a,5
b,5cに導入される。低圧タービン5a,5b,5c
に導入された蒸気はそこで仕事を行ない、発電機6を高
圧タービン1a,1bとともに駆動し、発電を行なう。
【0009】一方、湿分分離加熱器4a,4bで湿分分
離されたドレンは、ドレンタンク7a,7bに流下す
る。このドレンタンク7a,7bには水位検出器8a,
8bが設けられており、水位検出器8a,8bで検出さ
れた水位を水位調節計9a,9bで演算し、その出力信
号によって水位調節弁10a,10bの開度を加減する
ことによりドレンタンク7a,7bの水位レベルを一定
に保ち、湿分分離性能を保つようにしてある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来高圧タ
ービンからの排気を湿分分離加熱器4a,4bに導く配
管装置2aの分岐部における分岐管は、流体の流れ方向
に向く直管部から斜め前方に向く一つの分岐導管を設け
たト分岐管或は流体の流れ方向に向く直管部からそれに
直交する方向に向く一つの分岐導管を設けたT分岐管で
ある。一方、配管装置における管内においては、図1
6、図17に示すように二相流体特有の現象が生じ、管
内面に液膜11が付着し、管断面全体に水滴12が蒸気
流に乗る環状噴霧流の状態で流れる。したがって、上記
ト分岐管部及びT分岐管部では図16、図17に示すよ
うに管路抵抗の少ない側に管内の湿分が偏って流れる偏
流が生じる等の問題がある。
【0011】すなわち、分岐管部に湿分の偏流がある
と、湿分分離加熱器4a,4bで湿分分離されたドレン
量に差異を生じ、この湿分分離ドレン量の差異がドレン
タンク7a,7bに流入するドレン量の差異となる。し
たがって、ドレンタンクレベルを一定に保つことにより
湿分分離性能を保つように水位調節弁10a,10bの
開度を加減すると、結果としてドレン量の差異は水位調
節弁10a,10bの開度の差異となる。
【0012】一方、原子力発電所はベースロード運用を
行ない、火力発電所はピークロードで運用されるのが現
在の一般的な運用方法である。したがって、原子力発電
所は殆どベースロード運用として100%定格負荷運転
を行なう。また、湿分分離加熱器4a,4bにおいて
は、その湿分分離機能についてはかなり余裕は見込んで
あるが、基本的には100%定格負荷運転で両湿分分離
加熱器で鞍分して湿分分離機能を分担するようにしてあ
る。
【0013】しかして、前述のように、湿分分離ドレン
量の差異が水位調節弁10a,10bの開度の差異とな
るが、例えば100%定格負荷運転で8対2の分岐管の
湿分の偏流によるドレン量の差異が生じると、一方の水
位調節弁が約85%程度の開度、他方の水位調節弁が約
45%程度の開度となる。ところが水位調節弁の容量は
100%定格負荷運転で約2.5倍程度の余裕が見込ん
であるため、上述の如き開度の差異には十分耐えられ
る。
【0014】しかし、例えば8対2程度の分岐管におけ
る湿分の偏流によるドレン量の差異が生じると、一方の
湿分分離加熱器の湿分分離エレメントは100%定格負
荷運転で1.6倍の湿分分離能力を強いられることとな
り、湿分を完全に分離できない場合がある。したがっ
て、サイクル蒸気が湿分分離加熱器の上部にある複数の
U字状伝熱管よりなる第1段加熱器を通過する際に、分
離されていない湿分が第1段加熱器のU字状伝熱管管束
に同伴され、これによって伝熱性能の低下を生じ、或は
局所的な温度低下による熱変形によりU字状伝熱管管束
に損傷を与える等の恐れがある。
【0015】本発明はこのような点に鑑み、二相流体特
有の分岐部における湿分の偏流を無くするようにした配
管装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿分を含む蒸
気からなる二相流体を2方向に分岐する配管装置におい
て、分岐部分に入口直管の下流側を左右斜め前方に指向
された2つの分岐導管に分岐するY分岐管を配設すると
ともに、このY分岐管の入口部直管長さを管内径の2乃
至5倍以上としたことを特徴とする。
【0017】また第2の発明は、湿分を含む蒸気からな
る二相流体を複数の熱交換器に分岐導入する配管装置に
おいて、分岐部分にガイドベーンを設け、或は上記分岐
部以降の各配管に流量調節装置を設け、各熱交換器のド
レン出口流量、ドレン水位調節弁の開度、又は分岐部以
降の各配管の流量が互いに同一になるように、かつ分岐
部以降の各配管の管路抵抗が最小になるようにしたこと
を特徴とする。
【0018】
【作用】Y分岐管の入口に管内径の2乃至5倍以上の直
管を設けることにより、管内の湿分が整流され管内断面
で均等に配分され、しかもその後のY分岐管によってそ
の分岐管以後の配管内へ流れる蒸気中の湿分がほぼ均等
になる。また、分岐部分にガイドベーンを設けたり或は
分岐部以降の各配管に流量調節装置を設けた場合には、
その調節によって流線の向きを強制的に変えたり、或は
分岐部以降の管路抵抗を加減でき、気液二相流の湿分を
分岐部で均等に配分することができて、それ以後の熱交
換器等への悪影響を防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。
【0020】図1において、符号1aは高圧タービンで
あって、その高圧タービン1aに接続された排気管15
はY分岐管16によって2つの分岐導管15a,15b
に分岐され、その各分岐導管15a,15bもさらにY
分岐管17a,17bによってそれぞれ2つの分岐導管
18a,18b,19a,19bに分岐されており、分
岐導管18a,18bの先端が湿分分離加熱器4aに接
続され、導管19a,19bの先端が他の湿分分離加熱
器4bに接続されている。
【0021】そして、各Y分岐管16,17a,17b
の入口部には、図2に示すように管径の2乃至5倍以上
の直管部が設けられている。
【0022】図2は上記Y分岐管16内の流体の流れ状
態を示す図であり、管内壁面に付着した状態の液膜11
内に液滴12を含む蒸気が流れるが、Y分岐部では入口
部から等しい角度だけ傾斜した状態で分岐導管が分岐し
ているので、蒸気流はY分岐部でほぼ均等に分かれて各
分岐導管15a,15b内に流れる。
【0023】図3はY分岐管における入口直管の長さの
関係を示す線図であって、横軸に直管距離lの管の内径
Dに対する比、縦軸にY分岐管の全湿分QM に対する一
方の分岐導管の湿分QR の比を示す。この図3からわか
るように入口直管距離の管の内径に対する比が約2以上
になると分配率がほぼ均等となり、約5以上とした場合
には湿分分配率QR /QM が0.5となる。したがっ
て、Y分岐管の分岐部までの入口直管長さを管の内径の
約2乃至5倍以上とすることにより、湿分をほぼ均等に
分配できる。
【0024】図4は各分岐部にト分岐管20a,20
b,20cを使用した実施例であり、この場合には分岐
管によって分岐された2つの分岐導管の少なくとも一方
の分岐導管15a,18a,19aにそれぞれオリフィ
ス21a,21b,21cが設けられ、分岐された2つ
の分岐導管の管路抵抗がほぼ等しくなるようにしてあ
る。
【0025】しかして、ト分岐管を使用した場合のよう
に分岐導管の管路抵抗に差異がある場合でも、蒸気中の
湿分が均等に分配される。なお、この実施例においては
ト分岐管を使用したものを示したが、Y分岐管下流の管
路抵抗に差異がある場合、T分岐管を使用した場合、或
は2分岐以上の分岐管を使用した場合においてもオリフ
ィスを設けることによって湿分の均等分配を行なうこと
ができる。また、オリフィスの代りにベーン、弁等の管
路抵抗を設けてもよい。
【0026】図5は本発明の他の実施例を示す図であ
り、Y分岐管16の分岐部以降の配管すなわち分岐導管
15a,15bには例えばバタフライバルブ22a,2
2bが配設されている。すなわち、各分岐導管15a,
15bには支持部材23a,23bが取り付けられてお
り、この支持部材23a,23bに弁駆動装置24a,
24bが装着され、この弁駆動装置24a,24bによ
って作動される弁駆動シャフト25a,25bがそれぞ
れリンク26a,26bを介してバタフライバルブ22
a,22bの軸に連結されている。
【0027】上記弁駆動装置24a,24bを作動する
弁位置制御装置27a,27bは制御装置28によって
制御されるようにしてあり、この制御装置28には水位
調節弁開度検出器29a,29b(図15参照)の弁開
度信号S1 ,S2 が入力されるようにしてある。
【0028】しかして、分岐管に湿分の偏流があると、
湿分分離加熱器で湿分分離されたドレン量に差異を生
じ、この湿分分離ドレン量の差異によって結果的に水位
調節弁10a,10bの開度の差異となる。そして、こ
の開度が弁開度信号S1 ,S2 として制御装置28に入
力され、制御装置28は、これらの弁開度の差異がなく
なり、また各分岐導管15a,15bの管路抵抗が最小
になるように弁位置制御装置27a,27bを制御し、
弁駆動装置24a,24bにより弁駆動シャフト25
a,25b、リンク26a,26bを介して各バタフラ
イバルブ22a,22bの開度を駆動制御する。
【0029】すなわち、起動時においては各バタフライ
バルブ22a,22bはそれぞれの管軸方向に全開保持
されている。そこで、水位調節弁開度検出器29a,2
9bの弁開度信号S1 ,S2 が制御装置28に入力さ
れ、S1 >S2 となると、S2 の信号によってはバタフ
ライバルブ22bは管軸方向に全開保持されたままであ
るが、S1 の信号によってバタフライバルブ22aが上
記開度信号S1 ,S2 間に偏差がなくなるまで比較的ゆ
っくりした速度で閉方向に駆動される。
【0030】したがって、Y分岐管16の湿分の偏流が
なくなり、湿分分離加熱器で湿分分離されるドレン量の
差異も生じなくなる。
【0031】図5は、Y分岐管についての一実施例であ
るが、ト分岐管、T分岐管についても同様に分岐導管に
弁を設けることによって同様の作用を行なわせることが
できる。
【0032】図6はト分岐管20aの分岐部より下流の
一方の分岐導管15aのみにバタフライバルブ22aの
如き弁を設けた場合を示す図であり、これによっても図
5と同様な作用効果を奏せしめることができる。この場
合、上記弁は湿分分離加熱器で湿分分離されるドレン量
の多い方に設ける。また、T分岐管を使用するものにつ
いても同様に一方の分岐導管に弁を設けることができ
る。
【0033】図7はY分岐管16の分岐部にガイドベー
ン30を設けたものであり、このガイドベーン30も制
御装置31からの制御信号により弁駆動装置24a等に
よって駆動されるようにしてある。
【0034】しかして、起動時はガイドベーン30はX
軸方向に全開保持されており、水位調節弁10a,10
bの弁開度信号S1 ,S2 がS1 >S2 となると、上記
ガイドベーン30が弁開度信号の小さい方の分岐導管側
に向くように回動される。したがって、蒸気中の液滴の
流れは図8に示すように例えば分岐導管15b側により
多く案内され、弁開度信号S1 ,S2 の偏差がなくなる
位置でガイドベーン30が保持される。
【0035】また、図7はY分岐管を使用したものにつ
いて説明したが、ト分岐管或はT分岐管においても同様
な構成を採用することができる。
【0036】図9は本発明の他の実施例であり、図5に
示すように、Y分岐管16の分岐導管15a,15bに
それぞれバタフライバルブ22a,22bを設けるとと
もに、そのバタフライバルブ22a,22bの下流側に
流量検出器32a,32bがそれぞれ設けられており、
各流量検出器32a,32bで検出された流量信号が制
御装置28に入力されるようにしてある。
【0037】しかして、各分岐導管15a,15bを流
れる流量に応じてバタフライバルブ22a,22bが開
閉制御され、両方に流れる流量が均等になるように制御
される。
【0038】なお、上記実施例においてはバタフライバ
ルブ22a,22bの下流側に流量検出器32a,32
bを設けたものを示したが、図10に示すようにバタフ
ライバルブ22a,22bの上流側に流量検出器32
a,32bを設けてもよい。また、分岐導管の一方15
aにバタフライバルブ22aを設けたものにおいても、
図11に示すように両分岐導管15a,15bに流量検
出器32a,32bを設け、両流量の差によってバタフ
ライバルブ22aを閉方向に作動するようにしてもよ
い。さらに図7で示すように、分岐部にガイドベーンを
設けたものにおいても、各分岐導管に流量検出器を設け
てもよい。
【0039】図12は、一般的な原子力発電所の給水加
熱器の系統図であり、高圧第1給水加熱器35a,35
b、高圧第2給水加熱器36a,36bは2系列の系統
構成とされ、低圧給水加熱器37a,37b,37cは
3系列の系統構成とされている。そして各段毎にそれぞ
れタービン抽気管から分岐管を介してタービン抽気が供
給され、各給水加熱器のドレン水位は、図15に示すも
のと同様に、水位検出器、水位調節計、水位調節弁によ
り一定に保たれ、それにより給水加熱器の機能を維持す
るようにしてある。
【0040】また、段毎の給水加熱器は次段の給水加熱
器にドレンを供給することによりフルカスケード接続さ
れている。さらに、水位調節弁38a,38b,39
a,39b,39cにはそれぞれ水位調節弁開度検出器
40a,40b,41a,41b,41cが設けられて
おり、それぞれ弁開度信号R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R
5 を出力するようにしてある。また、高圧第2給水加熱
器36a,36b用の水位調節弁42a,42b,42
cは低圧給水加熱器37a,37b,37cへの合流点
より下流側に設けられている。
【0041】図13は図12に示す系統に本発明を適用
した例を示す図であり、高圧第1給水加熱器35a,3
5bへ加熱用のタービン抽気を供給する配管装置すなわ
ち一点鎖線部45は前記図5に示すものと同一である。
【0042】また、高圧第2給水加熱器36a,36b
へタービン抽気を供給する配管装置すなわち一点鎖線部
46も図5と殆ど同じであるが、ドレン水位調節弁42
a,42b,42cが合流点より下流側に設けられてい
るため、その開度信号を上記配管装置の制御に使用する
ことはできないので、両高圧第2給水加熱器36a,3
6bのドレン管にそれぞれドレン流量計47a,47b
を設け、その流量信号F1 ,F2 を制御装置48に入力
するようにしてある。
【0043】さらに、図中符号49で示す一点鎖線部
は、低圧給水加熱器37a,37b,37cへのタービ
ン抽気供給用配管装置の3分岐管の制御装置を示し、図
5に示す制御技術の延長線上の制御技術を適用すること
ができる。
【0044】すなわち、起動時は各分岐導管に設けられ
ているバタフライバルブはそれぞれの管軸方向に全開保
持されている。そこで水位調節弁開度検出器41a,4
1b,41cの弁開度信号R3 ,R4 ,R5 が制御装置
50に入力されたとき、その弁開度信号R3 ,R4 ,R
5 が一番小さい信号に対応するバタフライバルブは管軸
方向に全開保持し、残りのバタフライバルブについては
水位調節弁の開度信号に偏差がなくなる位置まで比較的
ゆっくりした速度で閉方向に絞られる。
【0045】このようにして各段における給水加熱器に
流入するドレンを均等に配分することができる。
【0046】49の一点鎖線部においては、図14に示
すように各分岐管にオリフィス51a,51bもしくは
弁等の管路抵抗を設け、タービン抽気管52の分岐部以
降の管路抵抗の均等化を行なうことによっても湿分の均
等配分を行なうことができる。
【0047】なお、原子力発電プラントにおける湿分分
離加熱器回りの系統、給水加熱器回りの系統にかぎら
ず、本発明は湿分を含む蒸気としての二相流体を作動流
体とする複数個の熱交換器の入口の分岐配管の湿分の分
配を均等化する配管装置にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は分岐部分
にY分岐配管を配設するとともに、このY分岐配管の入
口部直管長さを管内径の2乃至5倍以上とし、或は分岐
部分にガイドベーンを設けたり又は分岐部以降の各配管
に流量調節装置を設け、各熱交換器のドレン出口流量、
ドレン水位調節弁の開度、又は分岐部以降の各配管の流
量が互いに同一になるように、かつ分岐部以降の各配管
の管路抵抗が最小になるようにしたので、分岐部以降の
各配管への湿分の分配を均等にすることができる。した
がって、熱交換器内部の加熱器管束の損傷を防止し、伝
熱性能の低下を防止することができる。また、複数個の
熱交換器のドレン水位調節弁の開度に差異がなくなり、
原子力発電プラント等の運用上安定運転を確認しやすい
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図。
【図2】Y分岐管内の二相流の流動状態説明図。
【図3】Y分岐管の入口直管長さに対応する湿分分配率
の変化線図。
【図4】本発明の他の実施例を示す図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す図。
【図6】本発明の他の実施例を示す図。
【図7】本発明の一実施例を示す図。
【図8】図7に示す実施例における流体の流動状態説明
図。
【図9】本発明の他の実施例を示す図。
【図10】本発明の他の実施例を示す図。
【図11】本発明の実施例を示す図。
【図12】給水加熱装置の系統説明図。
【図13】図12に示す装置に本発明を適用した例を示
す図。
【図14】本発明のさらに他の一実施例を示す図。
【図15】従来の湿分分離加熱装置の系統説明図。
【図16】ト分岐管の二相流の流動状態説明図。
【図17】T分岐管の二相流の流動状態説明図。
【符号の説明】
1a,1b 高圧タービン 3a,3b,3c,3d 湿分分離加熱装置 4a,4b 湿分分離加熱器 16 Y分岐管 20a,20b,20c ト分岐管 21a,21b,21c オリフィス 22a,22b バタフライバルブ 28 制御装置 30 ガイドベーン 32a,32b 流量検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿分を含む蒸気からなる二相流体を2方向
    に分岐する配管装置において、分岐部分にY分岐管を配
    設するとともに、このY分岐管の入口部直管長さを管内
    径の2乃至5倍以上としたことを特徴とする配管装置。
  2. 【請求項2】湿分を含む蒸気からなる二相流体を複数の
    熱交換器に分岐導入する配管装置において、分岐部分に
    ガイドベーンを設け、或は上記分岐部以降の各配管に流
    量調節装置を設け、各熱交換器のドレン出口流量、ドレ
    ン水位調節弁の開度、又は分岐部以降の各配管の流量が
    互いに同一になるように、かつ分岐部以降の各配管の管
    路抵抗が最小になるようにしたことを特徴とする配管装
    置。
JP3343528A 1991-12-25 1991-12-25 配管装置 Pending JPH05172285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3343528A JPH05172285A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3343528A JPH05172285A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05172285A true JPH05172285A (ja) 1993-07-09

Family

ID=18362217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3343528A Pending JPH05172285A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05172285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023506837A (ja) * 2019-12-20 2023-02-20 ハンオン システムズ 熱交換機及び多数の熱交換機を備える熱交換機装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023506837A (ja) * 2019-12-20 2023-02-20 ハンオン システムズ 熱交換機及び多数の熱交換機を備える熱交換機装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10167743B2 (en) Method for controlling a steam generator and control circuit for a steam generator
JPH03170701A (ja) 貫流蒸気発生器
RU2011129058A (ru) Промышленный генератор пара для нанесения покрытия из сплава на металлическую полосу (ii)
JP4794254B2 (ja) 蒸気タービンプラントおよびその運転方法
KR830010337A (ko) 열회수용 증기 발생기
US4537032A (en) Parallel-stage modular Rankine cycle turbine with improved control
JPH04234505A (ja) 蒸気室熱応力低減方法及び蒸気タービン装置
JPH05172285A (ja) 配管装置
JP5723220B2 (ja) 発電プラント
JPH09250306A (ja) 蒸気タービンの冷却装置
JPH09317405A (ja) 蒸気タービンの高圧初段動翼植込部の冷却装置
JP2006063886A (ja) 火力発電プラント
JP2753169B2 (ja) 複圧式排熱回収ボイラ
JPS582403A (ja) 汽水分離再熱装置の制御方法及びその装置
JP3497553B2 (ja) 多缶火力発電プラントおよびその運転方法
US4840766A (en) Method of and apparatus for controlling steam vent volume of moisture separator reheaters
JP2003090508A (ja) 汽力発電プラントの給水系統、及びその運転方法
Westphalen et al. Strategies for the operation and control of heat exchanger networks
RU2169297C1 (ru) Способ регенеративного подогрева питательной воды в струйном подогревателе
FI82291C (fi) Foerfarande foer avkylning av skovlarna i ett aongturbinhus, som arbetar pao aongfritt saett.
JPH0454204A (ja) 抽気復水タービンの制御装置
JP2964274B2 (ja) 加熱炉とその運転方法
JPH0814012A (ja) 複合プラントの制御装置
JPH05231607A (ja) 湿分分離加熱装置
KR20020080258A (ko) 증기 발생기