JPH05169354A - 回転多刃切削工具における切れ刃の寿命検出方法 - Google Patents

回転多刃切削工具における切れ刃の寿命検出方法

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JPH05169354A
JPH05169354A JP33512991A JP33512991A JPH05169354A JP H05169354 A JPH05169354 A JP H05169354A JP 33512991 A JP33512991 A JP 33512991A JP 33512991 A JP33512991 A JP 33512991A JP H05169354 A JPH05169354 A JP H05169354A
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JP
Japan
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cutting edge
cutting
life
cutting tool
rotary multi
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JP33512991A
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English (en)
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Tsutomu Hino
励 樋野
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換可能な複数の切れ刃を有するフライスカ
ッターなどの回転多刃切削工具において、磨耗・損傷に
よる切れ刃の寿命を確実に検出する。 【構成】 各切れ刃の近傍のホルダ部の部位にAEセン
サをそれぞれ取り付ける。磨耗あるいは損傷が生じた場
合には、各AEセンサからのセンサ信号の波形パターン
同士の相関が無くなる。これにより、各AEセンサから
のセンサ信号の波形パターン同士の相関の有無を判定す
ることにより、切れ刃の寿命判定のためのしきい値を用
いることなく、切れ刃の寿命を確実に検出することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切れ刃としての複数
のスローアウェイ型チップを有するフライスカッターな
どの回転多刃切削工具において、磨耗・損傷による切れ
刃の寿命を確実に検出するようにした、回転多刃切削工
具における切れ刃の寿命検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、切削工具は、切削加工中
に強い外力を受けることから、その切れ刃の摩耗あるい
は損傷(欠損)によってその使用限界である寿命に至る
ことになる。一方、切削加工においては、加工による被
削材の変形や切れ刃と被削材との摩擦などによって超音
波振動の一種であるアコースティックエミッション(以
下、単にAEという。)によるAE信号が発生するこ
と、また、切れ刃の損傷によってもAE信号が発生する
ことが知られている。このAEを利用して切れ刃の寿命
を検出(検知)する方法が提案されている。
【0003】図6は、切削工具におけるAEを利用した
切れ刃の従来の寿命検出方法の一例を説明するための図
である。この例は、旋盤による旋削加工において、バイ
トホルダ部51に取り付けられた切れ刃としてのスローア
ウェイ型チップ52の寿命検出を行う場合についてのもの
である。
【0004】この従来の方法では、寿命判定装置54によ
り、バイトホルダ部51に取り付けられたAEセンサ53か
らの信号を増幅したのちノイズ除去処理を施し、このA
E信号と予め設定されたしきい値とを比較し、AE信号
がしきい値を超えた場合にスローアウェイ型チップ52が
磨耗・損傷による寿命に達したと判定するようにしてい
る。
【0005】また、上記AEセンサ53に代えて切れ刃の
磨耗・損傷に関する状態を間接的にに知るためのセンサ
としての切削動力計をバイトホルダ部51に取り付け、切
削動力計からの信号をしきい値とを比較することによ
り、スローアウェイ型チップ52の磨耗・損傷による寿命
を検出するようにした方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、切削工具に
おける切れ刃の寿命は、種々の要因によって影響される
ものである。例えば、切削条件(送り、切り込み、切削
速度)、被削材の材質、切れ刃の材質のうちのひとつで
も変化すれば、切れ刃がその寿命に至る過程は異なった
ものとなる。そこで、上記従来の方法においては、加工
時の個々の条件によって切れ刃の寿命を判定するための
しきい値を変える必要がある。また、AEセンサや切削
動力計からの信号は、切削条件などが同一であっても切
削加工毎の再現性にばらつきがある。このため、上記従
来の方法では、切れ刃の寿命を判定するためのしきい値
の設定が容易でなく、切れ刃の寿命を確実に検出できな
いことがあるという問題点が生じている。
【0007】この発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであって、交換可能な複数の切れ刃を有する
フライスカッターなどの回転多刃切削工具における切れ
刃の寿命を確実に検出することができる、回転多刃切削
工具における切れ刃の寿命検出方法の提供をその目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による回転多刃切削工具における切れ刃
の寿命検出方法は、ホルダ部に交換可能に取り付けられ
た複数個の切れ刃を有する回転多刃切削工具における切
れ刃の寿命を検出する方法であって、各切れ刃の近傍の
ホルダ部の部位にそれぞれ、切れ刃の磨耗・損傷に関す
る状態を間接的に示す信号を出力するセンサを取り付
け、これらのセンサからの各センサ信号の波形パターン
同士の相関の有無を判定することにより、回転多刃切削
工具の切れ刃の寿命を検出することを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】この発明による回転多刃切削工具における切れ
刃の寿命検出方法においては、回転多刃切削工具の各切
れ刃が同一条件のもとで使用されているので、磨耗ある
いは損傷が生じた場合には、各切れ刃の近傍にそれぞれ
取り付けられた、切れ刃の磨耗・損傷に関する状態を間
接的に示す信号を出力するセンサ(例えばAEセンサ)
からのセンサ信号の波形パターン同士の相関が無くな
る。したがって、上記各センサからのセンサ信号の波形
パターン同士の相関の有無を判定することにより、切れ
刃の寿命判定のために従来のような不確実性のあるしき
い値を用いることなく、切れ刃の寿命を確実に検出する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づいてこの発明を説明す
る。図1はこの発明による方法を実施するための装置の
全体構成の概略説明図、図2は図1に示すフライス切削
工具のホルダ部に取り付けられるAEセンサの様子を示
す図、図3は、図1に示すフライス切削工具のホルダ部
に取り付けられる、AEセンサ、増幅器、変調器及びF
M送信機の関係を説明するための図である。
【0011】図1において、1は工作機械、2は工作機
械1の主軸に取り付けられる後述する回転多刃切削工具
としてのフライス切削工具、Mは工作機械1のベッドに
セットされる被削材である。
【0012】フライス切削工具2のホルダ部3には、図
2に示すように、4a〜4hで示される切れ刃としてのスロ
ーアウェイ型チップが取り付けられている。そして、ス
ローアウェイ型チップ4a〜4hの近傍のホルダ部3の部位
に、AEセンサ5a〜5hがそれぞれ取り付けられている。
【0013】また、図2では図示省略してあるが、図3
に示すように、ホルダ部3には、AEセンサ5a〜5hから
のAE信号を増幅するための増幅器6と、増幅後のAE
信号をそれぞれ区別して送信するために各AEセンサ5a
〜5hからのAE信号毎に異なる周波数帯域でもってFM
変調するための変調器7と、変調器7からのAE信号F
M波を送信するためのFM送信機8とが内蔵されてい
る。
【0014】さらに、図1に示すように、工作機械1の
近くには、FM送信機8からのAE信号FM波を受信す
るための多チャンネル型の受信機9と、受信機9により
受信されたAE信号FM波を復調して各AEセンサ5a〜
5hからのAE信号として取り出す復調器10と、寿命判定
部11及び表示部12とを備えている。なお、復調後のAE
信号に対して一般的に施されるフルター処理、検波処理
を行う部分については図示省略している。
【0015】寿命判定部11、この実施例ではパーソナル
・コンピュータにより構成されており、後述するように
各AEセンサ5a〜5hからのAE信号についての波形パタ
ーンの相関の有無を判定処理し、磨耗・損傷による寿命
が検出されたスローアウェイ型チップがあると、その旨
を示す信号を表示部12へ出力するものである。
【0016】次に、上記のように構成される装置を用い
て行うこの発明による切れ刃の寿命検出方法について以
下に説明する。図4はフライス切削工具における磨耗の
程度が少ないときの2つのスローアウェイ型チップにつ
いてのAE信号の波形を示す図、図5はフライス切削工
具における磨耗が進行して寿命に近づいたときの2つの
スローアウェイ型チップについてのAE信号の波形を示
す図である。
【0017】寿命判定部11では、フライス切削工具2の
1回転毎にその回転における各AEセンサ5a〜5hからの
AE信号についての波形パターンの相関の有無を判定す
る。この場合、この実施例では、8個の切れ刃としての
スローアウェイ型チップ4a〜4hを隣合う2個のスローア
ウェイ型チップを1組とする4つの組に分け、4組のス
ローアウェイ型チップ毎の磨耗・損傷による寿命をそれ
ぞれ検出するようにしている。例えば、加工を開始して
間もないときに得られる2つのスローアウェイ型チップ
4a,4bに対応するAEセンサ5a,5bからのAE信号のレ
ベル変化を示す波形パターンは、図4に示すように、同
一条件のもとで使用されているので、強い相関(類似
性)がある。
【0018】そして、時間の経過とともに磨耗が進行し
たり、損傷が生じたりすると、図5に示すように、AE
センサ5a,5bからのAE信号の波形パターンに相関がな
くなる。これにより、スローアウェイ型チップ4a,4bの
磨耗・損傷による寿命を検出することができる。他のス
ローアウェイ型チップについても同様にしてその寿命を
検出することができる。なお、1回転におけるAE信号
の波形パターンの相関の有無は、文字認識などで用いら
れるパターン認識手段を採用すればよい。
【0019】このように、フライス切削工具の切れ刃と
しての各スローアウェイ型チップが同一条件のもとで使
用されているので、磨耗あるいは損傷が生じた場合に
は、スローアウェイ型チップの近傍に取り付けられた各
AEセンサからのAE信号の波形パターン同士の相関が
無くなることから、各AEセンサからのAE信号の波形
パターン同士の相関の有無を判定することにより、寿命
判定のために従来のような不確実性のあるしきい値を用
いることなく、フライス切削工具のスローアウェイ型チ
ップの寿命を確実に検出することができる。
【0020】なお、この発明による方法は、上記実施例
では回転多刃切削工具としてフライス切削工具について
例示したが、これに限らず、エンドミル切削工具などに
も適用可能である。また、切れ刃の磨耗・損傷に関する
状態を間接的に示す信号を出力するセンサとしてAEセ
ンサについて例示したが、これに限らず、切削動力計を
用いるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による回転
多刃切削工具における切れ刃の寿命検出方法によると、
ホルダ部に交換可能に取り付けられた複数個の切れ刃を
有する回転多刃切削工具において、各切れ刃の近傍のホ
ルダ部の部位にそれぞれ、切れ刃の磨耗・損傷に関する
状態を間接的に示す信号を出力するセンサを取り付け、
これらのセンサからの各センサ信号の波形パターン同士
の相関の有無を判定することにより、回転多刃切削工具
の切れ刃の磨耗・損傷による寿命を検出するようにした
ものであるから、切れ刃の寿命判定のために従来のよう
な不確実性のあるしきい値を用いることなく、切れ刃の
寿命を確実に検出することができ、切削加工の自動化に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による方法を実施するための装置の全
体構成の概略説明図である。
【図2】図1に示すフライス切削工具のホルダ部に取り
付けられるAEセンサの様子を示す図である。
【図3】図1に示すフライス切削工具のホルダ部に取り
付けられる、AEセンサ、増幅器、変調器及びFM送信
機の関係を説明するための図である。
【図4】フライス切削工具における磨耗の程度が少ない
ときの2つのスローアウェイ型チップについてのAE信
号の波形を示す図である。
【図5】フライス切削工具における磨耗が進行して寿命
に近づいたときの2つのスローアウェイ型チップについ
てのAE信号の波形を示す図である。
【図6】切削工具におけるAEを利用した切れ刃の従来
の寿命検出方法の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…工作機械 2…フライス切削工具 3…ホルダ部
4a〜4h…スローアウェイ型チップ 5a〜5h…AEセン
サ 6…増幅器 7…変調器 8…FM送信機 9…受信機 10…復調器 11…寿命判定部 12…表示部
M…被削材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ部に交換可能に取り付けられた複
    数個の切れ刃を有する回転多刃切削工具における切れ刃
    の寿命を検出する方法であって、各切れ刃の近傍のホル
    ダ部の部位にそれぞれ、切れ刃の磨耗・損傷に関する状
    態を間接的に示す信号を出力するセンサを取り付け、こ
    れらのセンサからの各センサ信号の波形パターン同士の
    相関の有無を判定することにより、回転多刃切削工具の
    切れ刃の寿命を検出することを特徴とする回転多刃切削
    工具における切れ刃の寿命検出方法。
JP33512991A 1991-12-18 1991-12-18 回転多刃切削工具における切れ刃の寿命検出方法 Withdrawn JPH05169354A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102001023A (zh) * 2010-12-24 2011-04-06 沈阳飞机工业(集团)有限公司 刀具磨损检测仪
CN106334969A (zh) * 2016-10-31 2017-01-18 南开大学 一种用于切削动力工具的刀具寿命估计方法
CN113916983A (zh) * 2021-09-30 2022-01-11 南京中科煜宸激光技术有限公司 用于检测铺粉式金属3d打印设备刮刀损伤的装置

Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311