JPH0516923Y2 - - Google Patents

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JPH0516923Y2
JPH0516923Y2 JP15852388U JP15852388U JPH0516923Y2 JP H0516923 Y2 JPH0516923 Y2 JP H0516923Y2 JP 15852388 U JP15852388 U JP 15852388U JP 15852388 U JP15852388 U JP 15852388U JP H0516923 Y2 JPH0516923 Y2 JP H0516923Y2
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water
freshness
cut flowers
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cocoon shell
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、切り花等の鮮度保持材に関する。
[従来技術とその問題点] カーネーシヨン、菊、ばら、洋らん等の高価な
切り花商品の市場や問屋への出荷に際しては、商
品の品質低下を抑え、長期保存の要求がある。従
来、切り花商品は、開花前の蕾み状態又は開花直
後のものを採取し段ボール箱等に箱詰めし常温輸
送していたが、市場、販売店に到着するまでに水
分が減少し、花や葉のしおれを生ずることが多か
つた。
一般に切り花商品は、花色、姿のみずみずしさ
が生命であるから、花のしおれや葉落ちなどの外
観的な品質変化は致命的であり、その商品価値は
失なわれる。これまでも輸入高級花などは輸送中
の品傷みを防ぐため、花軸をバケツなどに入れた
水中に漬けて常温運搬することが検討されかつ実
施されているが、この方法は非常に手間がかか
り、コスト高となるので実用的といえず、関係者
に喜ばれていなかつた。
[考案が解決しようとする課題] ここに於て本考案は、上述のような従来の問題
点を解決して、切り花商品に対してその輸送時に
簡易な手段で長時間水分の効率的な補給をなすこ
とができ、したがつて流通中の水分減少による商
品の品質低下を抑制することが可能な鮮度保持材
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案者は、鋭意研
究の結果、保水性の良い蚕のまゆ殻と高吸水性樹
脂とに着目し、両者を組合せることにより切り花
の水分補給に好適な鮮度保持材を開発したのであ
る。すなわち本考案は、端部を開口し、脱蛹した
蚕まゆ殻内に、高吸水性樹脂を主成分とする保水
剤を収容して成る鮮度保持材を提案するものであ
る。前記保水剤は粉末状高吸水性樹脂を単独もし
くはこれとゼオライト又はクリストバル石あるい
は大谷石その他多孔質岩石あるいは木炭の細粒を
混合したものを使用することができる。使用に当
つては前記保水剤中に数c.c.の水を注入することに
より前記高吸水性樹脂をゲル状にして水分を保持
させた後、この含水ゲル内に切り花商品の花軸を
刺入して使用する。なお前記注入する水の中に公
知の植物の生理機能を活性化するための養分又は
生長調整剤を添加してもよい。
[作用] 水分吸収によりゲル状となる高吸水性樹脂は体
積増加して肥大化するとともに弾力性のある塊状
となつて、まゆ殻内に充填保持される。また、こ
の吸水したゲル状体は接触した他物体、すなわち
花軸やまゆ殻、多孔質岩石細粒などの乾燥にとも
ない、その水分を徐々に移行させないし放出す
る。この放出された水分は、まゆ殻に含まれる水
溶性アミノ酸を溶出し、これらは押し込まれた花
軸から吸収されて、切り花商品の品質低下を抑制
する。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案鮮度保持材の使用状態を示し、
第2図は同上要部の断面図、第3図は本考案品の
貯蔵状態の一例を示す図である。
図中符号1は殺蛹乾燥した蚕まゆ殻、2はその
端部をカツトして形成した開口部、3はその開口
部よりまゆ殻内蛹、脱皮くずを除去した後、内部
に充填する保水剤である。この保水剤は、粉末状
の高吸水性樹脂を単独、好ましくはこれにゼオラ
イト又はクリストバル石、あるいは大谷石その他
の多孔質岩石あるいは木炭の細粒を混合して調製
する。
保水剤の充填量はまゆ殻1個当り一例として
5gであつて、高吸水性樹脂とゼオライト等の配
合割合は高吸水性樹脂が0.1〜0.5g、ゼオライト
等が4.9〜4.5gである。因みに、本考案に用いら
れる高吸水性樹脂としては、「アクリホープ(日
本触媒化学)」のほか「アクアキープ(製鉄化
学)、「スミカゲル(住友化学)」「サンウエツト
(三洋化成)」などの商品名で市販されているもの
が使用できる。また蚕まゆ殻は、一般に殺蛹処理
を行なつた乾繭を使用するが、生糸を製造する際
に多量に生ずるくず繭を使用することもできる。
この場合はくず繭を再利用する点で産業上有益で
あり、かつ取得コストも極めて安価である。
上記の高吸水性樹脂とゼオライト等の混合物か
らなる保水剤を所定量、上記のまゆ殻内に充填し
た後、そのまゆ殻内にまゆ殻1個当り2〜5c.c.の
水、好ましくは塩素を含まない自然水(井戸水)
を注入する。こうして水分を注入して得られた鮮
度保持材は、まゆ殻内部に水分を保持した寒天状
の保水剤を有しているので、これに第1〜2図の
如く花軸4を挿して使用する。使用するまでは、
この保持剤はポリ袋又は金属蒸着フイルム製小袋
5等に保管して、水分の蒸散防止を図る。
前述のように保水剤3に水を注入する際には、
水と一緒に適量の水溶性の養分とか植物生長調整
剤を添加してもよい。この種生長調整剤として
は、生長促進剤、落蕾防止剤、落葉防止剤、生長
抑制剤などを挙げることができ、花種に応じて選
択使用する。
切り花商品を出荷する場合には、予じめ花軸1
本1本を前記まゆ殻に挿し入れて市場へ輸送す
る。まゆ殻内のゲル状体は前記商品の出荷及び流
通過程において徐々に水分を放出し、この放出さ
れた水分は、まゆ殻に含まれる水溶性アミノ酸を
溶出させるとともに、これらはゲル状体に挿し込
まれた花軸より吸収されて切り花のしおれ等の品
質低下を抑える作用を奏するものである。
[考案の効果] 本考案は上述の通り、蚕のまゆ殻に高吸水性樹
脂等からなる保水剤を収容保持させた簡単な構成
であり、これにより切り花商品を採取してから市
場及び末端購入者に渡るまでの長期間に亘つて水
分又は養分を効率良く補給し、花葉のしおれを防
ぐ効果がある。
また本考案の鮮度保持材は上述したような構成
であるから廉価に供給することができ、またその
使用に当つても従来の如く流通中切り花をバケツ
などに漬けて水分補給するのと異なり小形のまゆ
殻内に花軸を挿すだけなので極めて手軽に取付け
取外しができ使い勝手がよい。更にこれに使用さ
れるまゆ殻及び保水剤はともに白色で清潔感があ
り、見映えも優れている。
なお本実施例では、切り花についてのみ説明し
たが、ブドウ、インゲン豆などの果軸に本考案品
を取付けた場合にも、それらの鮮度を保持できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案鮮度保持材の使用状態を示す説
明図、第2図は同上要部の断面図、第3図は本考
案品を小袋詰して保管貯蔵する状態を示した説明
図である。 1……蚕まゆ殻、2……まゆ殻の開口部、3…
…保水剤、4……切り花の花軸、5……保管用小
袋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 端部を開口し、脱蛹した蚕まゆ殻内に、含水
    処理をされた高吸水性樹脂を主成分とする保水
    剤を収容して成る切り花等の鮮度保持材。 2 保水剤が高吸水性樹脂とゼオライトとの混合
    物である請求項1記載の切り花等の鮮度保持
    材。 3 保水剤が高吸水性樹脂と多孔質岩石あるいは
    木炭の粉粒との混合物である請求項1記載の切
    り花等の鮮度保持剤。 4 保水剤が、植物生長調整剤を含む水で処理さ
    れている請求項1記載の切り花等の鮮度保持
    材。
JP15852388U 1988-12-07 1988-12-07 Expired - Lifetime JPH0516923Y2 (ja)

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JP15852388U JPH0516923Y2 (ja) 1988-12-07 1988-12-07

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JPH0278043U JPH0278043U (ja) 1990-06-15
JPH0516923Y2 true JPH0516923Y2 (ja) 1993-05-07

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JP2002369627A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Tachibana Paper Wear Kk 繭を外装材とする種子の発芽育苗ユニット
JP2005287449A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Kobayashi Shokai:Kk 植物活性用磁石

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