JPH05169209A - タンディッシュ容器 - Google Patents
タンディッシュ容器Info
- Publication number
- JPH05169209A JPH05169209A JP3332133A JP33213391A JPH05169209A JP H05169209 A JPH05169209 A JP H05169209A JP 3332133 A JP3332133 A JP 3332133A JP 33213391 A JP33213391 A JP 33213391A JP H05169209 A JPH05169209 A JP H05169209A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tundish
- impact
- tundish container
- container
- floor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/003—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like with impact pads
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、溶融鋼をタンディッシュ容
器に注ぐときに生じる垂直スプラッシュを大幅に低減で
きるタンディッシュ容器用の衝撃パッドを提供すること
にある。 【構成】 本発明のタンディッシュ容器は、床と、後壁
と、前壁と、2つの側壁と、衝撃領域と、ドレンとを有
するタンディッシュ容器において、複数の湾曲突出部を
もつ上面を備えた衝撃パッドを有しており、該衝撃パッ
ドが前記タンディッシュ容器の衝撃領域における床上に
配置され、前記湾曲突出部が衝撃領域の水平領域を低減
できる形状を有している。
器に注ぐときに生じる垂直スプラッシュを大幅に低減で
きるタンディッシュ容器用の衝撃パッドを提供すること
にある。 【構成】 本発明のタンディッシュ容器は、床と、後壁
と、前壁と、2つの側壁と、衝撃領域と、ドレンとを有
するタンディッシュ容器において、複数の湾曲突出部を
もつ上面を備えた衝撃パッドを有しており、該衝撃パッ
ドが前記タンディッシュ容器の衝撃領域における床上に
配置され、前記湾曲突出部が衝撃領域の水平領域を低減
できる形状を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンディッシュ容器に
溶融金属すなわち溶融鋼を注ぐときに生じる乱流を低減
させる目的でタンディッシュ容器に使用する衝撃パッド
に関する。
溶融金属すなわち溶融鋼を注ぐときに生じる乱流を低減
させる目的でタンディッシュ容器に使用する衝撃パッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼産業において使用されている形式の
タンディッシュ容器内では、一般に、該タンディッシュ
容器に入れられた溶融金属すなわち溶融鋼の純度に変化
がある。溶融鉄又は溶融鋼が攪拌されず且つ乱流が生じ
ていない状態にあるときには、溶融金属材料中の不純物
は溶融金属材料の頂部に上昇して、いわゆる「スラグ」
層を形成する。すなわち、最も純度の高い溶融鉄又は溶
融鋼は、タンディッシュ容器の底の近くに存在する。
タンディッシュ容器内では、一般に、該タンディッシュ
容器に入れられた溶融金属すなわち溶融鋼の純度に変化
がある。溶融鉄又は溶融鋼が攪拌されず且つ乱流が生じ
ていない状態にあるときには、溶融金属材料中の不純物
は溶融金属材料の頂部に上昇して、いわゆる「スラグ」
層を形成する。すなわち、最も純度の高い溶融鉄又は溶
融鋼は、タンディッシュ容器の底の近くに存在する。
【0003】溶融鉄又は溶融鋼は、タンディッシュ容器
の頂部から該タンディッシュ容器に注がれ、その底から
排出される。タンディッシュ容器内に溶融鉄又は溶融鋼
の充分なレベルを維持し、且つ不純物が頂部に浮上でき
る充分な滞留時間を維持することにより、不純物の濃度
は、タンディッシュ容器の最低部分(溶融金属材料はこ
こから出て更に処理される)における最低濃度まで低下
される。しかしながら、タンディッシュ容器の頂部から
溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器に注ぐことによ
り、或る量のスラグ材料がタンディッシュ容器の最低部
分へと強制的に押し下げられたり、上昇が防止されるよ
うな場合には、不純物に伴う問題が生じる。
の頂部から該タンディッシュ容器に注がれ、その底から
排出される。タンディッシュ容器内に溶融鉄又は溶融鋼
の充分なレベルを維持し、且つ不純物が頂部に浮上でき
る充分な滞留時間を維持することにより、不純物の濃度
は、タンディッシュ容器の最低部分(溶融金属材料はこ
こから出て更に処理される)における最低濃度まで低下
される。しかしながら、タンディッシュ容器の頂部から
溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器に注ぐことによ
り、或る量のスラグ材料がタンディッシュ容器の最低部
分へと強制的に押し下げられたり、上昇が防止されるよ
うな場合には、不純物に伴う問題が生じる。
【0004】溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器に
注ぐときに引き起こされる乱流を低減させる目的で、種
々の方法及び装置が発明されている。米国特許第4,177,
855号には、揺動する1対の扉が示されており、該扉は
溶融金属を注ぐことにより生じる乱流からスラグ層を保
護するようになっている。平らな衝撃パッドにより、持
ち上げられたスプラッシュ(飛沫)面が形成され、該ス
プラッシュ面が、揺動するスラグ同士の間に殆どの乱流
を収容する助けをなしている。また、米国特許第4,042,
229 号には、平らな衝撃パッドに隣接する第1対の側壁
と、注ぎ領域からスラグを分離させる第2対の側壁とを
使用して、スラグ層から乱流領域を分離することが開示
されている。
注ぐときに引き起こされる乱流を低減させる目的で、種
々の方法及び装置が発明されている。米国特許第4,177,
855号には、揺動する1対の扉が示されており、該扉は
溶融金属を注ぐことにより生じる乱流からスラグ層を保
護するようになっている。平らな衝撃パッドにより、持
ち上げられたスプラッシュ(飛沫)面が形成され、該ス
プラッシュ面が、揺動するスラグ同士の間に殆どの乱流
を収容する助けをなしている。また、米国特許第4,042,
229 号には、平らな衝撃パッドに隣接する第1対の側壁
と、注ぎ領域からスラグを分離させる第2対の側壁とを
使用して、スラグ層から乱流領域を分離することが開示
されている。
【0005】更に、ドイツ国特許第26 43 009 号には、
ハニカム形に配置された複数の非常に小さな側壁をパッ
ドの一部として収容しているスプラッシュプレートが開
示されている。従来の種々の装置は、種々の側壁を用い
ることにより乱流領域を水平方向に収容する助けをなす
けれども、いずれの装置も、水平方向のスプラッシュを
無くしたり大幅に低減させる目的又は効果を有してはい
ない。従って、攪拌及び乱流が幾分存在していても、今
までは、これらの攪拌及び乱流を大幅に低減させること
はなかった。
ハニカム形に配置された複数の非常に小さな側壁をパッ
ドの一部として収容しているスプラッシュプレートが開
示されている。従来の種々の装置は、種々の側壁を用い
ることにより乱流領域を水平方向に収容する助けをなす
けれども、いずれの装置も、水平方向のスプラッシュを
無くしたり大幅に低減させる目的又は効果を有してはい
ない。従って、攪拌及び乱流が幾分存在していても、今
までは、これらの攪拌及び乱流を大幅に低減させること
はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器に注ぐこと
に伴う垂直スプラッシュを大幅に低減できるタンディッ
シュ容器用の衝撃パッドを提供することにある。本発明
の他の目的は、追加の溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシ
ュ容器に注ぐときに、タンディッシュ容器中に生じる溶
融鉄又は溶融鋼の攪拌及び乱流を大幅に低減させること
にある。
は、溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器に注ぐこと
に伴う垂直スプラッシュを大幅に低減できるタンディッ
シュ容器用の衝撃パッドを提供することにある。本発明
の他の目的は、追加の溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシ
ュ容器に注ぐときに、タンディッシュ容器中に生じる溶
融鉄又は溶融鋼の攪拌及び乱流を大幅に低減させること
にある。
【0007】本発明の他の目的は、タンディッシュ容器
の底から出る溶融鉄又は溶融鋼の純度を向上させること
にある。
の底から出る溶融鉄又は溶融鋼の純度を向上させること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、波状上
面が形成されたタンディッシュ衝撃パッドを設けること
により、垂直スプラッシュ、攪拌及び乱流を大幅に低減
できることが判明している。波の形状は正弦波状、三角
形状又は任意の不規則な形状にすることができるけれど
も、唯一の制限は、衝撃パッドの上面に存在する水平で
平らな領域を大幅に低減できる形状でなくてはならない
ということである。衝撃面が完全に水平且つ平らな場合
には、垂直スプラッシュ及びこの結果生じる攪拌及び乱
流が最大になる。
面が形成されたタンディッシュ衝撃パッドを設けること
により、垂直スプラッシュ、攪拌及び乱流を大幅に低減
できることが判明している。波の形状は正弦波状、三角
形状又は任意の不規則な形状にすることができるけれど
も、唯一の制限は、衝撃パッドの上面に存在する水平で
平らな領域を大幅に低減できる形状でなくてはならない
ということである。衝撃面が完全に水平且つ平らな場合
には、垂直スプラッシュ及びこの結果生じる攪拌及び乱
流が最大になる。
【0009】タンディッシュ容器の床(特に、溶融鋼が
注がれることにより大きな衝撃を受ける床の部分)の水
平で平らな領域を低減させることにより、垂直スプラッ
シュの量を大幅に低減させることができる。本発明によ
れば、これは、波状面を備えた衝撃パッドを衝撃領域に
設けることにより達成される。波は、衝撃面の大部分を
水平から傾けることができる形状に形成される。これ
は、三角形、正弦波又は他の任意のパターンを用いるこ
とにより達成される。
注がれることにより大きな衝撃を受ける床の部分)の水
平で平らな領域を低減させることにより、垂直スプラッ
シュの量を大幅に低減させることができる。本発明によ
れば、これは、波状面を備えた衝撃パッドを衝撃領域に
設けることにより達成される。波は、衝撃面の大部分を
水平から傾けることができる形状に形成される。これ
は、三角形、正弦波又は他の任意のパターンを用いるこ
とにより達成される。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
を詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本発明
のタンディッシュ衝撃パッド10は、衝撃領域160に
おいて、タンディッシュ容器100の床102上に配置
されている。タンディッシュ衝撃パッド10は、取鍋
(図示せず)からタンディッシュ容器100に入る溶融
鋼150の流路に配置される波状上面12を有してい
る。また、タンディッシュ衝撃パッド10は、ほぼ平ら
で且つほぼ矩形の、衝撃パッド10を支持する下面14
と、波状上面12と支持面(下面)14との間に配置さ
れた4つの側面16、18、20、22とを有してい
る。
を詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本発明
のタンディッシュ衝撃パッド10は、衝撃領域160に
おいて、タンディッシュ容器100の床102上に配置
されている。タンディッシュ衝撃パッド10は、取鍋
(図示せず)からタンディッシュ容器100に入る溶融
鋼150の流路に配置される波状上面12を有してい
る。また、タンディッシュ衝撃パッド10は、ほぼ平ら
で且つほぼ矩形の、衝撃パッド10を支持する下面14
と、波状上面12と支持面(下面)14との間に配置さ
れた4つの側面16、18、20、22とを有してい
る。
【0011】タンディッシュ衝撃パッド10は、3,000
0F(1,649 ℃) までの温度の溶融鉄又は溶融鋼の連続曝
露に耐え得る高温耐火性組成物で形成されている。好ま
しくは、衝撃パッド10は、約60〜85重量%のAl2O
3 、38〜13重量%のSiO2、0.9 〜0.5 重量%のCaO
及び1〜0.5 重量%のFe2O3 を含有する耐火材料で構成
する。他の適当な耐火材料として、MgO 、SiC 、Cr2O3
及びZrO2がある。衝撃パッド10の組成物はここに掲示
した材料に限定されることはなく、溶融鉄又は溶融鋼へ
の長時間の曝露に耐え得るものである限り、任意の耐火
材料を使用することができる。
0F(1,649 ℃) までの温度の溶融鉄又は溶融鋼の連続曝
露に耐え得る高温耐火性組成物で形成されている。好ま
しくは、衝撃パッド10は、約60〜85重量%のAl2O
3 、38〜13重量%のSiO2、0.9 〜0.5 重量%のCaO
及び1〜0.5 重量%のFe2O3 を含有する耐火材料で構成
する。他の適当な耐火材料として、MgO 、SiC 、Cr2O3
及びZrO2がある。衝撃パッド10の組成物はここに掲示
した材料に限定されることはなく、溶融鉄又は溶融鋼へ
の長時間の曝露に耐え得るものである限り、任意の耐火
材料を使用することができる。
【0012】タンディッシュ容器100も適当な耐火組
成物で構成される。また、タンディッシュ容器100
は、床102を囲んでおり且つ該床102から上方に延
びている4つの側壁104、106、108、110を
有している。床102は、溶融鋼150が入る衝撃領域
160とは反対側のタンディッシュ容器100の端部に
配置された凹部103を有しており、該凹部103には
ドレン120が設けられている。溶融鋼150は、この
ドレン120から排出されて、次の処理場所(通常は鋳
型(図示せず))に移される。
成物で構成される。また、タンディッシュ容器100
は、床102を囲んでおり且つ該床102から上方に延
びている4つの側壁104、106、108、110を
有している。床102は、溶融鋼150が入る衝撃領域
160とは反対側のタンディッシュ容器100の端部に
配置された凹部103を有しており、該凹部103には
ドレン120が設けられている。溶融鋼150は、この
ドレン120から排出されて、次の処理場所(通常は鋳
型(図示せず))に移される。
【0013】タンディッシュ容器100内の溶融鋼15
0は、容器100の底近くに位置する実質的な純粋相1
52と、頂部近くに位置していて非常に高濃度の不純物
を含有しているスラグ層154とを有している。流入す
る溶融鋼150により、スラグ層154に或る程度の攪
乱が引き起こされ、或る量のスラグ物質が容器100の
底に向かって押しやられる。従って、タンディッシュ容
器100は、溶融鋼150が衝撃領域160に入る時点
と、凹部103のドレン120から出る時点との間に、
溶融鋼150中の不純物が溶融鋼150の頂部に浮上で
きるようにするため、容器100内での溶融鋼150の
充分な滞留時間が得られるように設計しなければならな
い。タンディッシュ容器100内の溶融鋼150の量
も、スラグ物質(スラグ層)154と、容器100の底
近くに存在する実質的な純粋相152との充分な分離が
行える充分なレベルに維持されなくてはならない。
0は、容器100の底近くに位置する実質的な純粋相1
52と、頂部近くに位置していて非常に高濃度の不純物
を含有しているスラグ層154とを有している。流入す
る溶融鋼150により、スラグ層154に或る程度の攪
乱が引き起こされ、或る量のスラグ物質が容器100の
底に向かって押しやられる。従って、タンディッシュ容
器100は、溶融鋼150が衝撃領域160に入る時点
と、凹部103のドレン120から出る時点との間に、
溶融鋼150中の不純物が溶融鋼150の頂部に浮上で
きるようにするため、容器100内での溶融鋼150の
充分な滞留時間が得られるように設計しなければならな
い。タンディッシュ容器100内の溶融鋼150の量
も、スラグ物質(スラグ層)154と、容器100の底
近くに存在する実質的な純粋相152との充分な分離が
行える充分なレベルに維持されなくてはならない。
【0014】本発明のタンディッシュ衝撃パッド10
は、タンディッシュ容器100の全体的設計の一部を形
成し、且つ、容器100に溶融鋼150を注ぐことによ
り引き起こされるスプラッシュ及び乱流を低減させるこ
とにより、容器100の非常に優れた設計をもたらすも
のである。図3は、いかにして衝撃パッド10が垂直ス
プラッシュを大幅に低減できるかを示すものである。ベ
クトルAは、容器100に溶融鋼150を注ぐことによ
り生じる下向きの力を示している。ベクトルSは、溶融
鋼150が衝撃パッド10と接触するときに生じるスプ
ラッシュ力(飛沫力)を示している。
は、タンディッシュ容器100の全体的設計の一部を形
成し、且つ、容器100に溶融鋼150を注ぐことによ
り引き起こされるスプラッシュ及び乱流を低減させるこ
とにより、容器100の非常に優れた設計をもたらすも
のである。図3は、いかにして衝撃パッド10が垂直ス
プラッシュを大幅に低減できるかを示すものである。ベ
クトルAは、容器100に溶融鋼150を注ぐことによ
り生じる下向きの力を示している。ベクトルSは、溶融
鋼150が衝撃パッド10と接触するときに生じるスプ
ラッシュ力(飛沫力)を示している。
【0015】もしも、衝撃パッド10の上面12が完全
に平らで水平であると仮定した場合、又はタンディッシ
ュ容器100内に衝撃パッド10が配置されていないと
仮定した場合には、スプラッシュ力Sは全ての点におい
てほぼ垂直になるであろう。また、これらの垂直力S
は、溶融鋼150の注ぎにより引き起こされる下向き力
Aと正反対の方向になるであろう。この攪拌及び乱流作
用により、スラグ層154が大きく攪乱されて、容器1
00内の不純物が溶融鋼150の表面まで上昇すること
が困難になる。この問題は、ここに説明する本発明のタ
ンディッシュ衝撃パッド10が出現する前の鉄鋼産業に
おいて直面するものであった。
に平らで水平であると仮定した場合、又はタンディッシ
ュ容器100内に衝撃パッド10が配置されていないと
仮定した場合には、スプラッシュ力Sは全ての点におい
てほぼ垂直になるであろう。また、これらの垂直力S
は、溶融鋼150の注ぎにより引き起こされる下向き力
Aと正反対の方向になるであろう。この攪拌及び乱流作
用により、スラグ層154が大きく攪乱されて、容器1
00内の不純物が溶融鋼150の表面まで上昇すること
が困難になる。この問題は、ここに説明する本発明のタ
ンディッシュ衝撃パッド10が出現する前の鉄鋼産業に
おいて直面するものであった。
【0016】図3のタンディッシュ衝撃パッド10を使
用することにより、波状面12の最高点11及び最低点
13を除く衝撃領域160のあらゆる点において、ほぼ
垂直なスプラッシュ力Sを無くすことができる。最高点
11と最低点13との間のあらゆる点において、スプラ
ッシュ力Sは図3に示すように左方又は右方に傾斜して
おり、従って、注がれる溶融鋼150の下向き力Aと正
反対になることはない。この結果、全体的な垂直スプラ
ッシュ、攪拌及び乱流が大幅に低減される。また、この
ため、スラグ層154の攪乱が少なくなり且つ容器10
0内の溶融鋼150の最低部分(実質的な純粋相)15
2の純度が高くなる。
用することにより、波状面12の最高点11及び最低点
13を除く衝撃領域160のあらゆる点において、ほぼ
垂直なスプラッシュ力Sを無くすことができる。最高点
11と最低点13との間のあらゆる点において、スプラ
ッシュ力Sは図3に示すように左方又は右方に傾斜して
おり、従って、注がれる溶融鋼150の下向き力Aと正
反対になることはない。この結果、全体的な垂直スプラ
ッシュ、攪拌及び乱流が大幅に低減される。また、この
ため、スラグ層154の攪乱が少なくなり且つ容器10
0内の溶融鋼150の最低部分(実質的な純粋相)15
2の純度が高くなる。
【0017】図3の実施例において、衝撃パッド10の
上面12は、次式の正弦関数に従って変化している。す
なわち、 y=a+b sin(cx−d) ここで、yは、上面12の高さ、xは、衝撃パッド10
の後部から前部に向かう、上面12に沿う水平距離、
a、b、c及びdは、波の高さ、波の長さ及び衝撃パッ
ド10の縁部近くの波の形状に影響を及ぼす定数、であ
る。
上面12は、次式の正弦関数に従って変化している。す
なわち、 y=a+b sin(cx−d) ここで、yは、上面12の高さ、xは、衝撃パッド10
の後部から前部に向かう、上面12に沿う水平距離、
a、b、c及びdは、波の高さ、波の長さ及び衝撃パッ
ド10の縁部近くの波の形状に影響を及ぼす定数、であ
る。
【0018】図3、図4及び図6は、上面12の高さが
単一方向のみに変化している第1実施例を示すものであ
る。従って、上面12の正弦波は、x軸に沿うもののみ
が表れている。図4に示すように、上面12は、「z」
軸方向には水平で平らなものとなっている。垂直スプラ
ッシュを更に低減させるため、波状面12の高さを一方
向以外にも変化させることにより、面12の水平領域は
更に小さくなる。図3、図5及び図7に示す第2実施例
においては、上面12の正弦波はx軸及びz軸の両方に
沿って表れている。本発明のタンディッシュ衝撃パッド
10のこの第2実施例においては、波状面12は、次式
に従って表される。すなわち、 y=a+b(cx−d)、及び y=p+q sin(rz−s) ここで、yは、上面12の高さ、xは、衝撃パッド10
の後部から前部に向かう、上面12に沿う水平距離、z
は、衝撃パッド10の側面から側面に向かう、上面12
に沿う水平距離、a、b、c及びdは、x方向の波の高
さ、長さ及び形状を決定する定数、p、q、r及びs
は、z方向の波の高さ、長さ及び形状を決定する定数、
である。
単一方向のみに変化している第1実施例を示すものであ
る。従って、上面12の正弦波は、x軸に沿うもののみ
が表れている。図4に示すように、上面12は、「z」
軸方向には水平で平らなものとなっている。垂直スプラ
ッシュを更に低減させるため、波状面12の高さを一方
向以外にも変化させることにより、面12の水平領域は
更に小さくなる。図3、図5及び図7に示す第2実施例
においては、上面12の正弦波はx軸及びz軸の両方に
沿って表れている。本発明のタンディッシュ衝撃パッド
10のこの第2実施例においては、波状面12は、次式
に従って表される。すなわち、 y=a+b(cx−d)、及び y=p+q sin(rz−s) ここで、yは、上面12の高さ、xは、衝撃パッド10
の後部から前部に向かう、上面12に沿う水平距離、z
は、衝撃パッド10の側面から側面に向かう、上面12
に沿う水平距離、a、b、c及びdは、x方向の波の高
さ、長さ及び形状を決定する定数、p、q、r及びs
は、z方向の波の高さ、長さ及び形状を決定する定数、
である。
【0019】本発明の衝撃パッド10の上面12の波形
形状として他の種々の波形形状を用いることができる。
図8には、波状面12が不規則に変化する第3実施例が
示されており、波状面12は、衝撃パッド10の中央近
くでは、側面16、18より低くなっている。本発明の
この実施例は、タンディッシュ容器100に注がれる溶
融鋼150の垂直スプラッシュを低減させると共に、ス
プラッシュ及び乱流を水平方向に閉じ込める助けをな
す。
形状として他の種々の波形形状を用いることができる。
図8には、波状面12が不規則に変化する第3実施例が
示されており、波状面12は、衝撃パッド10の中央近
くでは、側面16、18より低くなっている。本発明の
この実施例は、タンディッシュ容器100に注がれる溶
融鋼150の垂直スプラッシュを低減させると共に、ス
プラッシュ及び乱流を水平方向に閉じ込める助けをな
す。
【0020】図9は、衝撃パッド10の上面12の正弦
波の代わりに、三角波を用いた実施例を示している。タ
ンディッシュ容器100の衝撃領域160における平ら
な水平領域を大幅に低減できるものであれば、図示しな
い他の波形を用いることもできる。例えば方形波は本発
明の実施例を構成しない。なぜならば、上面に方形波を
備えた衝撃パッドは、上面が完全に平らな衝撃パッドと
全く同じ水平領域を有するからである。
波の代わりに、三角波を用いた実施例を示している。タ
ンディッシュ容器100の衝撃領域160における平ら
な水平領域を大幅に低減できるものであれば、図示しな
い他の波形を用いることもできる。例えば方形波は本発
明の実施例を構成しない。なぜならば、上面に方形波を
備えた衝撃パッドは、上面が完全に平らな衝撃パッドと
全く同じ水平領域を有するからである。
【0021】本発明の衝撃パッド10は従来技術の方法
及び装置と関連して用いることができ、これにより、タ
ンディッシュ容器内のスプラッシュ、攪拌及び乱流を大
幅に低減させることができる。例えば図10に示すタン
ディッシュ衝撃パッド10は、スプラッシュ及び乱流を
タンディッシュ容器100内の衝撃領域160に閉じ込
める助けをなす2つの堰130、132の間に配置され
ている。この場合には、タンディッシュ容器100は、
この床102の両端部に配置された凹部領域103、1
05を有している。両凹部領域103、105は、それ
ぞれドレン120、122を備えている。
及び装置と関連して用いることができ、これにより、タ
ンディッシュ容器内のスプラッシュ、攪拌及び乱流を大
幅に低減させることができる。例えば図10に示すタン
ディッシュ衝撃パッド10は、スプラッシュ及び乱流を
タンディッシュ容器100内の衝撃領域160に閉じ込
める助けをなす2つの堰130、132の間に配置され
ている。この場合には、タンディッシュ容器100は、
この床102の両端部に配置された凹部領域103、1
05を有している。両凹部領域103、105は、それ
ぞれドレン120、122を備えている。
【0022】注がれる溶融鋼150の衝撃領域160
は、図10に示す凹部領域103、105の間の中央に
配置されている。溶融鋼150がタンディッシュ容器1
00に注がれるとき、衝撃パッド10は、垂直スプラッ
シュ、攪拌及び乱流を大幅に低減させる。堰130、1
32は、これらの堰が存在しなければ生じるであろうあ
らゆるスプラッシュ、攪拌又は乱流を衝撃領域160内
に閉じ込める働きをする。
は、図10に示す凹部領域103、105の間の中央に
配置されている。溶融鋼150がタンディッシュ容器1
00に注がれるとき、衝撃パッド10は、垂直スプラッ
シュ、攪拌及び乱流を大幅に低減させる。堰130、1
32は、これらの堰が存在しなければ生じるであろうあ
らゆるスプラッシュ、攪拌又は乱流を衝撃領域160内
に閉じ込める働きをする。
【0023】本発明の非常に好ましい実施例において
は、タンディッシュ衝撃パッド10は、タンディッシュ
容器100の衝撃領域160における床及び側壁の両方
を覆うように設計されている。図11には、タンディッ
シュの床及び側壁を覆うように設計され且つ配置された
3つの衝撃パッド10、30、50の構成が示されてい
る。衝撃パッド10は、垂直スプラッシュを低減させる
ための波状上面12と、支持のための下面14とを有し
ている。また、衝撃パッド10は2つの傾斜側面16、
18を備えており、これらの傾斜側面16、18は、隣
接する衝撃パッド30、50の傾斜側面38、56との
境界を形成するように設計され且つ配置されている。衝
撃パッド10は、少なくとも衝撃領域160におけるタ
ンディッシュ容器100の床を覆うように設計されてい
る。
は、タンディッシュ衝撃パッド10は、タンディッシュ
容器100の衝撃領域160における床及び側壁の両方
を覆うように設計されている。図11には、タンディッ
シュの床及び側壁を覆うように設計され且つ配置された
3つの衝撃パッド10、30、50の構成が示されてい
る。衝撃パッド10は、垂直スプラッシュを低減させる
ための波状上面12と、支持のための下面14とを有し
ている。また、衝撃パッド10は2つの傾斜側面16、
18を備えており、これらの傾斜側面16、18は、隣
接する衝撃パッド30、50の傾斜側面38、56との
境界を形成するように設計され且つ配置されている。衝
撃パッド10は、少なくとも衝撃領域160におけるタ
ンディッシュ容器100の床を覆うように設計されてい
る。
【0024】衝撃パッド30、50の各々は、タンディ
ッシュ容器100の一方の側壁を覆うように設計されて
いる。各衝撃パッド30、50は、タンディッシュ容器
100の側壁に当たる方向に向いた溶融鋼により引き起
こされることのあるあらゆるスプラッシュ、攪拌又は乱
流を大幅に低減させる波状面32、52を有している。
各衝撃パッド30、50は、タンディッシュ容器100
のそれぞれの側壁に対して衝撃パッド30、50を支持
するための支持面34、54と、波状面32、52と支
持面34、54との間に延びている縁部36、38、5
6、58とを有している。
ッシュ容器100の一方の側壁を覆うように設計されて
いる。各衝撃パッド30、50は、タンディッシュ容器
100の側壁に当たる方向に向いた溶融鋼により引き起
こされることのあるあらゆるスプラッシュ、攪拌又は乱
流を大幅に低減させる波状面32、52を有している。
各衝撃パッド30、50は、タンディッシュ容器100
のそれぞれの側壁に対して衝撃パッド30、50を支持
するための支持面34、54と、波状面32、52と支
持面34、54との間に延びている縁部36、38、5
6、58とを有している。
【0025】本発明のタンディッシュ衝撃パッドは、タ
ンディッシュ容器100の内部に置くことができる別体
の装置として構成することができ、或いは、タンディッ
シュ容器100の構造と一体に構成することもできる。
図12は、タンディッシュ衝撃パッド210、230、
250、270をタンディッシュ容器200の床及び側
壁と一体化した実施例を示している。衝撃パッド21
0、230、250、270は、波状面212、23
2、252、272を有しており、この実施例の場合、
これらの波状面212、232、252、272はタン
ディッシュ容器200の床及び側壁を形成している。
ンディッシュ容器100の内部に置くことができる別体
の装置として構成することができ、或いは、タンディッ
シュ容器100の構造と一体に構成することもできる。
図12は、タンディッシュ衝撃パッド210、230、
250、270をタンディッシュ容器200の床及び側
壁と一体化した実施例を示している。衝撃パッド21
0、230、250、270は、波状面212、23
2、252、272を有しており、この実施例の場合、
これらの波状面212、232、252、272はタン
ディッシュ容器200の床及び側壁を形成している。
【0026】本発明の上記実施例は現時点で好ましいと
考えられているものであり、本発明はここに説明した例
に限定されるものではないことが理解されよう。本発明
の精神及び範囲から逸脱することなく、上記説明の実施
例以外に種々の変更を施すことができる。本発明の範囲
は特許請求の範囲に記載された通りであり、特許請求の
範囲の記載と均等な意味及び範囲をもつあらゆる変更
は、特許請求の範囲に含まれるものである。
考えられているものであり、本発明はここに説明した例
に限定されるものではないことが理解されよう。本発明
の精神及び範囲から逸脱することなく、上記説明の実施
例以外に種々の変更を施すことができる。本発明の範囲
は特許請求の範囲に記載された通りであり、特許請求の
範囲の記載と均等な意味及び範囲をもつあらゆる変更
は、特許請求の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝撃領域においてタンディッシュ容器の床上に
配置された本発明のタンディッシュ衝撃パッドを示す断
面図である。
配置された本発明のタンディッシュ衝撃パッドを示す断
面図である。
【図2】図1のタンディッシュ衝撃パッド及びタンディ
ッシュ容器を示す平面図である。
ッシュ容器を示す平面図である。
【図3】本発明のタンディッシュ衝撃パッドを断面した
拡大側面図であり、溶融鋼の衝突方向及びスプラッシュ
の方向を矢印を用いて示すものである。
拡大側面図であり、溶融鋼の衝突方向及びスプラッシュ
の方向を矢印を用いて示すものである。
【図4】正弦波が「x」軸方向には存在するけれども
「z」軸方向には存在しない図3のタンディッシュ衝撃
パッドの第1実施例を断面した正面図である。
「z」軸方向には存在しない図3のタンディッシュ衝撃
パッドの第1実施例を断面した正面図である。
【図5】正弦波が「x」軸方向及び「z」軸方向の両方
向に存在する図3のタンディッシュ衝撃パッドの第2実
施例を断面した正面図である。
向に存在する図3のタンディッシュ衝撃パッドの第2実
施例を断面した正面図である。
【図6】正弦波が「x」軸方向には存在するけれども
「z」軸方向には存在しない図3及び図4に示すタンデ
ィッシュ衝撃パッドの実施例の斜視図である。
「z」軸方向には存在しない図3及び図4に示すタンデ
ィッシュ衝撃パッドの実施例の斜視図である。
【図7】正弦波が「x」軸方向及び「z」軸方向の両方
向に存在する図3及び図5に示すタンディッシュ衝撃パ
ッドの実施例の斜視図である。
向に存在する図3及び図5に示すタンディッシュ衝撃パ
ッドの実施例の斜視図である。
【図8】波が不規則に形成されている本発明のタンディ
ッシュ衝撃パッドの第3実施例を断面した側面図であ
る。
ッシュ衝撃パッドの第3実施例を断面した側面図であ
る。
【図9】三角形の波形をもつ本発明のタンディッシュ衝
撃パッドの第4実施例を断面した側面図である。
撃パッドの第4実施例を断面した側面図である。
【図10】乱流を更に低減させ且つ閉じ込める堰と関連
して使用された本発明のタンディッシュ衝撃パッドを断
面した側面図である。
して使用された本発明のタンディッシュ衝撃パッドを断
面した側面図である。
【図11】タンディッシュ容器の床及び側壁を覆うよう
に設計された本発明のタンディッシュ容器を断面した正
面図である。
に設計された本発明のタンディッシュ容器を断面した正
面図である。
【図12】本発明のタンディッシュ衝撃パッドが床及び
側壁に一体化されたタンディッシュ容器を断面した斜視
図である。
側壁に一体化されたタンディッシュ容器を断面した斜視
図である。
10 タンディッシュ衝撃パッド 12 タンディッシュ衝撃パッドの波状上面(波状面) 14 タンディッシュ衝撃パッドの下面(支持面) 16 タンディッシュ衝撃パッドの側面 18 タンディッシュ衝撃パッドの側面 20 タンディッシュ衝撃パッドの側面 22 タンディッシュ衝撃パッドの側面 30 タンディッシュ衝撃パッド 32 タンディッシュ衝撃パッドの波状面 34 タンディッシュ衝撃パッドの支持面 36 タンディッシュ衝撃パッドの縁部 38 タンディッシュ衝撃パッドの縁部 50 タンディッシュ衝撃パッド 52 タンディッシュ衝撃パッドの波状面 54 タンディッシュ衝撃パッドの支持面 56 タンディッシュ衝撃パッドの縁部 100 タンディッシュ容器 102 タンディッシュ容器の床 103 タンディッシュ容器の凹部(凹部領域) 104 タンディッシュ容器の側壁 105 タンディッシュ容器の凹部(凹部領域) 106 タンディッシュ容器の側壁 108 タンディッシュ容器の側壁 110 タンディッシュ容器の側壁 120 ドレン 122 ドレン 130 堰 132 堰 150 溶融鋼 152 実質的な純粋相 154 スラグ層 160 衝撃領域 200 タンディッシュ容器 210 タンディッシュ衝撃パッド 212 タンディッシュ衝撃パッドの波状面 230 タンディッシュ衝撃パッド 232 タンディッシュ衝撃パッドの波状面 250 タンディッシュ衝撃パッド 252 タンディッシュ衝撃パッドの波状面 270 タンディッシュ衝撃パッド 272 タンディッシュ衝撃パッドの波状面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/18 B 8924−4G
Claims (23)
- 【請求項1】 鉄鋼産業において使用されるタンディッ
シュ容器であって、床と、後壁と、前壁と、2つの側壁
と、衝撃領域と、ドレンとを有するタンディッシュ容器
において、複数の湾曲突出部をもつ上面を備えた衝撃パ
ッドを有しており、該衝撃パッドが前記タンディッシュ
容器の衝撃領域における床上に配置され、前記湾曲突出
部が衝撃領域の水平領域を低減できる形状を有している
ことを特徴とするタンディッシュ容器。 - 【請求項2】 前記湾曲突出部が上方に突出しているこ
とを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項3】 前記湾曲突出部が下方に突出しているこ
とを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項4】 前記衝撃パッドの上面が、上方に突出し
た湾曲突出部と、下方に突出した湾曲突出部とを備えて
いることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ
容器。 - 【請求項5】 前記上方に突出した湾曲突出部と前記下
方に突出した湾曲突出部とが交互に配置されていて、衝
撃パッドの上面が正弦波形状を有していることを特徴と
する請求項4に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項6】 前記上面は、前記湾曲突出部が互いに平
行になるように、一方向xに変化する高さzを有してい
ることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ容
器。 - 【請求項7】 前記上面が、二方向x、yに変化する高
さzを有していることを特徴とする請求項1に記載のタ
ンディッシュ容器。 - 【請求項8】 前記衝撃パッドが、これを支持するため
の下面と、前記上面と下面との間の1つ以上の側面とを
更に有していることを特徴とする請求項1に記載のタン
ディッシュ容器。 - 【請求項9】 前記衝撃パッドが、前記タンディッシュ
容器の床の一体構造の一部を形成していることを特徴と
する請求項1に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項10】 前記衝撃パッドが、60〜85重量%
のAl2O3 と、38〜13重量%のSiO2と、0.9 〜0.5 重
量%のCaO と、1〜0.5 重量%のFe2O3 とからなる高温
耐火組成物で作られていることを特徴とする請求項1に
記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項11】 タンディッシュ容器において、 床及び1つ以上の壁と、 取鍋からの溶融鉄又は溶融鋼を受け入れるための、前記
床上に位置する衝撃領域と、 溶融鉄又は溶融鋼をタンディッシュ容器から鋳型に移す
ための、前記衝撃領域の下流側で前記床に設けられたド
レンと、 衝撃領域に配置される衝撃パッドであって、溶融鉄又は
溶融鋼への連続曝露に耐え得る高温耐火組成物で形成さ
れた衝撃パッドとを有しており、該衝撃パッドが、前記
衝撃領域における水平領域を低減できる形状の複数の湾
曲突出部を備えていることを特徴とするタンディッシュ
容器。 - 【請求項12】 前記衝撃領域に隣接して、スプラッシ
ュ及び乱流を衝撃領域に閉じ込める堰が設けられている
ことを特徴とする請求項11に記載のタンディッシュ容
器。 - 【請求項13】 前記衝撃領域に隣接する第2堰が設け
られており、前記衝撃パッドが2つの堰の間に配置され
ていることを特徴とする請求項12に記載のタンディッ
シュ容器。 - 【請求項14】 前記タンディッシュ容器の床に設けら
れた第2ドレンを有しており、前記衝撃領域が2つのド
レンの間に配置されており、前記衝撃パッド及び堰は、
堰が衝撃パッドと2つのドレンとの間に直立するように
配置されていることを特徴とする請求項13に記載のタ
ンディッシュ容器。 - 【請求項15】 前記衝撃パッドの上面は正弦波の形状
を有していることを特徴とする請求項11に記載のタン
ディッシュ容器。 - 【請求項16】 鉄鋼産業において使用されるタンディ
ッシュ容器であって、床と、後壁と、前壁と、2つの側
壁と、衝撃領域と、ドレンとを有するタンディッシュ容
器において、該タンディッシュ容器の前記床上に配置さ
れた波状上面を備えた衝撃パッドを有しており、前記波
状上面が前記床上の水平領域を低減できる形状を有して
おり、前記タンディッシュ容器の側壁上に配置された1
つ以上の付加的な衝撃パッドを更に有していることを特
徴とするタンディッシュ容器。 - 【請求項17】 前記タンディッシュ容器の前記後壁上
に配置された付加的な衝撃パッドを更に有していること
を特徴とする請求項16に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項18】 鉄鋼産業において使用されるタンディ
ッシュ容器であって、床と、後壁と、前壁と、2つの側
壁と、衝撃領域と、ドレンとを有するタンディッシュ容
器において、該タンディッシュ容器の前記床の一体構造
の一部を形成する波状上面を備えた衝撃パッドを有して
おり、前記波状上面が前記床上の水平領域を低減できる
形状を有しており、前記タンディッシュ容器の側壁の一
体構造の一部を形成する1つ以上の付加的な衝撃パッド
を更に有していることを特徴とするタンディッシュ容
器。 - 【請求項19】 前記タンディッシュ容器の後壁の一体
構造の一部を形成する付加的な衝撃パッドを更に有して
いることを特徴とする請求項18に記載のタンディッシ
ュ容器。 - 【請求項20】 鉄鋼産業において使用されるタンディ
ッシュ容器であって、床と、後壁と、前壁と、2つの側
壁と、衝撃領域と、ドレンとを有するタンディッシュ容
器において、溶融材料がタンディッシュ容器に入る前記
衝撃領域においてタンディッシュ容器の前記床上に配置
された、正弦波状の上面を備えた衝撃パッドと、前記タ
ンディッシュ容器の側壁上に配置された1つ以上の付加
的な衝撃パッドとを有していることを特徴とするタンデ
ィッシュ容器。 - 【請求項21】 前記タンディッシュ容器の後壁上に配
置された付加的な衝撃パッドを更に有していることを特
徴とする請求項20に記載のタンディッシュ容器。 - 【請求項22】 鉄鋼産業において使用されるタンディ
ッシュ容器であって、床と、後壁と、前壁と、2つの側
壁と、衝撃領域と、ドレンとを有するタンディッシュ容
器において、溶融材料がタンディッシュ容器に入る前記
衝撃領域においてタンディッシュ容器の前記床の一体構
造の一部を形成する正弦波状の上面を備えた衝撃パッド
と、前記タンディッシュ容器の側壁の一体構造の一部を
形成する1つ以上の付加的な衝撃パッドとを有している
ことを特徴とするタンディッシュ容器。 - 【請求項23】 前記タンディッシュ容器の後壁の一体
構造の一部を形成する付加的な衝撃パッドを更に有して
いることを特徴とする請求項22に記載のタンディッシ
ュ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03332133A JP3073077B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | タンディッシュ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03332133A JP3073077B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | タンディッシュ容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169209A true JPH05169209A (ja) | 1993-07-09 |
JP3073077B2 JP3073077B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=18251524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03332133A Expired - Fee Related JP3073077B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | タンディッシュ容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073077B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000040975A (ko) * | 1998-12-21 | 2000-07-15 | 이구택 | 연속주조기의 턴디쉬 용강유동 제어장치 |
JP2010274321A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造用タンディッシュ |
KR101539793B1 (ko) * | 2007-10-08 | 2015-07-27 | 포세코 인터내셔널 리미티드 | 야금용 충돌 패드 |
WO2015113947A1 (en) * | 2014-01-28 | 2015-08-06 | Vesuvius Crucible Company | Torpedo ladle comprising a corrugated portion and use of a refractory module |
JP2016504200A (ja) * | 2013-02-25 | 2016-02-12 | リフラクトリー・インテレクチュアル・プロパティー・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コ・カーゲー | 耐火性インパクトパッド |
CN110267753A (zh) * | 2016-10-10 | 2019-09-20 | Ipc耐火材料公司 | 利用中间包中的冲击垫的熔融金属铸造的方法 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP03332133A patent/JP3073077B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000040975A (ko) * | 1998-12-21 | 2000-07-15 | 이구택 | 연속주조기의 턴디쉬 용강유동 제어장치 |
KR101539793B1 (ko) * | 2007-10-08 | 2015-07-27 | 포세코 인터내셔널 리미티드 | 야금용 충돌 패드 |
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JP2016504200A (ja) * | 2013-02-25 | 2016-02-12 | リフラクトリー・インテレクチュアル・プロパティー・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コ・カーゲー | 耐火性インパクトパッド |
WO2015113947A1 (en) * | 2014-01-28 | 2015-08-06 | Vesuvius Crucible Company | Torpedo ladle comprising a corrugated portion and use of a refractory module |
CN110267753A (zh) * | 2016-10-10 | 2019-09-20 | Ipc耐火材料公司 | 利用中间包中的冲击垫的熔融金属铸造的方法 |
JP2019535532A (ja) * | 2016-10-10 | 2019-12-12 | アイ.ピー.シー.リフラクトリーズ,スポル.エス アール.オー. | タンディッシュに衝撃パッドを利用する溶融金属の鋳造方法 |
JP2021169123A (ja) * | 2016-10-10 | 2021-10-28 | アイ.ピー.シー.リフラクトリーズ,スポル.エス アール.オー. | タンディッシュに衝撃パッドを利用する溶融金属の鋳造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3073077B2 (ja) | 2000-08-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |