JPH05168504A - リフトを交換できるハイヒールなどの靴類 - Google Patents

リフトを交換できるハイヒールなどの靴類

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JPH05168504A
JPH05168504A JP3551592A JP3551592A JPH05168504A JP H05168504 A JPH05168504 A JP H05168504A JP 3551592 A JP3551592 A JP 3551592A JP 3551592 A JP3551592 A JP 3551592A JP H05168504 A JPH05168504 A JP H05168504A
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heel
hole
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piston
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Tsugiyoshi Osawa
次義 大沢
Takashi Nakamura
敬司 中村
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイヒールなどの靴類のリフトを簡単に、且
つ容易に交換できるようにする。 【構成】 リフト1の上面に複数の鈎形の係合突起6、
6を突設し、一方、ヒール3の下端部に係止板8を装着
し、この係止板8に係合突起6の上端部の挿通及び水平
方向への移動を許容する係合孔13を開口させ、係合突
起6の上端部をリフト1の装脱位置に於いて係合孔13
の一端部に差込み、リフト1を水平に移動させて係合突
起の上端水平部を係合孔13の他端部上面に係合させ
る。他方、ヒールの装着位置に於いてヒールの下端部、
係止板及びアンカー板を貫通し、両端が閉じたピン孔を
形成し、このピン孔内に、下方に付勢され、下端がアン
カー板の開口に嵌合できる外径を有するロッキングピン
11を収納し、このロッキングピン11とアンカー板5
との係合によりリフトとヒールとの水平方向の相対移動
を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】リフトを交換できるハイヒールな
どの靴類。
【0002】
【従来技術】従来のハイヒール類などの靴類はリフトが
摩耗して取換えるには専門家を必要とするか、またはハ
イヒール類全体を買い直さなければならないので、不経
済であるばかりでなくリフトの摩耗を我慢して履いてい
ると足の筋肉に無理がかかるという問題点を残してい
る。
【0003】
【課題】リフトtが摩耗したとき、女性でも手軽に交換
できること。
【0004】
【技術的手段】リフトtをヒールhに交換可能に取付け
たハイヒールなどの靴類において、リフトtの受けプレ
ート凹所rbrに少なくとも2個以上のL字形の係合突
起prを突設するとともに、ピストン孔rbphを穿っ
ておき、
【0005】また受けプレート凹所rbrにもピストン
孔tphをリフトtを貫通することなく凹設しておき、
【0006】一方、ヒールhには、受けプレート凹所r
brと、該受けプレート凹所rbrに凹設したスプリン
グ孔shを設け、
【0007】スプリング孔shにはスプリングsとピス
トンpとを収容し、また受けプレート凹所rbrには受
けプレートrbを嵌合固定しており、該受けプレートr
bにはL字形の係合突起prを挿入する突起挿入部pr
hとピストン孔rbphを穿っておき、
【0008】リフトtをヒールhに固定した状態では係
合突起prが受けプレートrbの突起挿入部prhに挿
入され、そのL字形先端が受けプレートrbの内側面に
係合すると同時に、ピストンpが受けプレートrb、挿
入プレートibおよびリフトtのピストン孔rbph,
ibph,tphをスプリングSに挿入されて貫通して
いるリフトを交換できるハイヒールなどの靴類。
【0009】
【作用】リフトtが摩耗して、リフトtのピストン孔t
phがリフトtの底面まで貫通した時点でピストンpを
スプリングsに抗して釘などをピストン孔tphに突っ
込んで押せばリフトtはヒールhに対して移動できる。
したがって、リフトtが移動を終了した時点で係合突起
prは受けプレートrbの突起挿入部prhより抜ける
ので、リフトtはヒールhから取外せる。
【0010】
【実施例】まづ図1〜6に示された第1実施例について
説明する。図4,図5に示すように本発明ハイヒールは
リフトtに挿入プレートibを挿入固定し、一方ヒール
hにはピストンpとスプリングsが挿入され、受けプレ
ートrbが挿入固定されている。
【0011】図5において、shはヒールhのスプリン
グ穴で、ピストンpとスプリングsが収容される。
【0012】図4において、挿入プレートibには係止
突起prが4個突設される。ibphは挿入プレートi
bのピストン孔、tphはリフトtのピストン孔であ
る。
【0013】再び図5においてrbphは受けプレート
rbのピストン孔、prhは受けプレートrbの突起挿
入部である。
【0014】以下、その作用について説明する。図1
a、図1bはリフトtをヒールhに固定する前の状態を
示している。以下、図1a〜図3aは図4、図5のa−
a相当断面を、図1b−図4bは図4、図5のb−b相
当断面を示している。
【0015】(図1の時点)リフトtがヒールhから未
だ離れている状態を示している。図1の時点ではピスト
ンpはヒールhの底面より突出している。
【0016】(図2の時点)図2は挿入プレートibの
係止突起prが受けプレートrbの突起挿入部prhに
挿入される。この時点でピストンpは挿入プレートib
に押され、ヒールhの底面内に収没する。
【0017】(図3の時点)図2のリフトtの位置から
係止突起prを受けプレートrbの内側面に係合するよ
うに図面において右方にリフトtを摺動すると、リフト
tおよび受けプレートrbのピストン孔tph,rbp
hがピストンpの位置に一致するのでピストンpはピス
トン孔tph,rbphに嵌り込む。このようにしてリ
フトtはヒールhに固定される。
【0018】(図4の時点)ハイヒールの使用後その使
用期間が長くなるとリフトtは摩耗するのでリフトtの
ピストン孔tphはリフトt底面に貫通する。図4の時
点で、ピストンpを釘などで押してヒールhの底面内に
収没させ、リフトtを図面において左方に摺動させる
と、図2の状態に戻るのでリフトtはヒールhから外す
ことができる。
【0019】つぎに図7〜図18に示された第2実施例
について説明する。
【0020】第2実施例は第1実施例の変形であるが、
図7〜図9に示すように挿入プレートib、受けプレー
トrbのヒールhの凹所rbr、受けプレートrbの形
状が異なる。
【0021】図7において、挿入プレートibは、係合
突起prが基礎面baseの両側に突出する。
【0022】また、ヒールhの受けプレートrbの凹所
rbrは中央突条center・stを有しこの中央突
条center・stにスプリング孔shおよび受けプ
レートrbをヒールhに固着するビスまたはカチコミの
ビス穴またはカチコミ穴bis・hが穿設される。
【0023】そして中央突条はヒールhの表面より受け
プレートrhの厚さだけ低くなっている。
【0024】また受けプレートrbは図9のように基礎
面base両側に係合突起支承部receive・pを
形成している。
【0025】図10ヒールhの受けプレート凹所rbr
に受けプレートrbを嵌め込んだときの縦断面図を示し
ている。図11は受けプレート凹所rbrの平面図、図
12は図10のf12−f12矢視図である。
【0026】図12に示すように係合突起挿入部prh
はヒールhと受けプレートrbの基礎面baseと係合
突起支承部receive・pの間に形成される。
【0027】図13はこの係合突起挿入部prhに係合
突起prを挿入された場合を想定し、係合突起prをハ
ッチで示してある。
【0028】図14は図13を縦断面図で示してある。
このときピストンpは挿入プレートibでヒールh内に
押込められる。
【0029】図15は挿入プレートibを摺動され、係
合突起prの先端が受けプレートrbの係合突起支承部
receive・pの下面に挿入された時点を示してい
る。この時点でピストンpは挿入プレートibおよびヒ
ールhのピストン孔ibph、tphに突出し、リフト
tはヒールhに固定される。
【0030】図16はリフトtが摩耗した時点でピスト
ンpが露出した時点を示している。この時点で釘nei
lなどでピストンpを叩きヒールh内に押める。この時
点を図18に示す。図19はリフトtをヒールhから外
す直前を示す。
【0031】なお図14〜18に示すように受けプレー
トrbの外側面にレッド・シグナルred・sを取付け
ておき、図16においてピストンpより早く露出してお
けば速やかにリフトtの摩耗を発見することができる。
【0032】
【効果】リフトtがある程度摩耗した時点で取換可能で
あるので、ヒールhの反覆使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】リフトtがヒールhから離れている時点の断
面図で、図4、図5のa−a相当矢視図、
【図1b】同じく図4、図5のb−b相当矢視図、
【図2a】係合突起prが受けプレートrbの突起挿入
部prhに挿入されている時点の断面図で、図4、図5
のa−a相当矢視図、
【図2b】同じく図4、図5のb−b相当矢視図、
【図3a】リフトtがヒールhに固定された時点の断面
図で図4、図5のa−a相当矢視図、
【図3b】同じく図4、図5のb−b相当矢視図、
【図4】リフトtが摩耗した時点の断面図で、図4、図
5のb−b相当矢視図、
【図5】リフトtの分解斜視図、
【図6】ヒールhの分解斜視図、
【図7】第2実施例の挿入プレートibの斜視図、
【図8】同じくヒールhの受けプレート凹所rbr
【図9】同じく受けプレートibの斜視図、
【図10】受けプレートrbをヒールhの受けプレート
凹所rbrに嵌め込んだときの縦断面図、
【図11】受けプレート凹所rbrの平面図、
【図12】図10のf12−f12矢視図、
【図13】係合突起prをハッチで示した図12の相当
図、
【図14】リフトtをヒールhに当てがったときの縦断
面図、
【図15】図14の時点からリフトtを摺動させた時点
の縦断面図、
【図16】ピストンpが露出した時点の縦断面図、
【図17】ピストンpをヒールh内に押し込めた時点の
縦断面図、
【図18】リフトtをヒールhから外す直前の縦断面
図、
【符号の説明】
h:ヒール、t:リフト、p:ピストン、s:スプリン
グ、ib:挿入プレート、rb:受けプレート、pr:
係合突起、sh:スプリング孔、tph:リフトのピス
トン孔、ibph:挿入プレートibのピストン孔、r
bph:受けプレートrbのピストン孔、prh:係合
突起挿入部、red・s:レッドシグナル、base:
基礎面、receive・p:係合突起支承部、bi
s:ビスまたはカチコミ、bis・h:ビス穴またはカ
チコミ穴、center・st:中央突条。
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 リフトを交換できるハイヒールなどの
靴類
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴の踵(以下単にヒー
ルという)の下端の所謂リフトを交換できる、ハイヒー
ルなどの靴類の踵部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来も、ハイヒールはそのリフトを交換
できる構造になっている。例えば図2に示すように、リ
フト1にフランジ付の異形断面の連結軸2を一体的に結
合し、この連結軸2の上端が若干細くなるようにテーパ
をつける。
【0003】一方、靴のヒール3の底面に上記連結軸2
と嵌合する異形断面の受け孔4を形成し、この受け孔4
の内径を連結軸2の外径よりも若干小さくしておく。そ
して、連結軸2の上端部を受け孔4に填め込み、リフト
の底面側から木槌等により打撃を加えて連結軸を受け孔
4内にたたき込み、両者の摩擦係合によりリフト1とヒ
ール3とを結合する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、摩耗したリ
フトを交換しようとすると、連結軸2が受け孔4に固く
填り込んでいるので、又、長時間の歩行により更に両者
の結合度が高まっているので、素人がリフトを引っ張っ
ても連結軸2は簡単には受け孔4から抜けず、必ず専門
店で専門の工具を使って抜かなくてはならない。
【0005】即ち、従来のハイヒールのリフトの交換
は、専門店にハイヒールを持込む、という煩雑さに加え
て、通常は直には仕事に掛かって貰えないので、しばら
く預けて再度出来上がったハイヒールを取りに行かなく
てはならない、等非常に煩雑で時間が掛かる、という不
都合がある。
【0006】又、例えその場でリフトの交換をして貰え
る場合でも、ハイヒールを預けてリフトの交換の完了を
待つ、という状態は特に女性にとって心理的に抵抗があ
る。
【0007】加えて、大きな力でリフト1とヒール3と
を分離しなければならないので、ときにはヒール3の表
面に傷を付けてしまう、という危険もある。
【0008】この発明は、所謂素人でも簡単に、且つ容
易にリフトを交換できるハイヒールなどの靴類を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、リフトの上面部に、複数
の鈎形の係合突起を形成したアンカー板をリフトの上面
とほぼ平行になるように埋設し、以てリフトの上面に複
数の係合突起を突設し、一方、リフトの上面に対向する
ヒールの下端部にリフトの上面とほぼ平行な係止板を装
着し、この係止板に、リフトの上面がヒールの下端面に
対し水平方向に於いてずれた装脱位置にあるとき係合突
起の上端部が嵌挿されると共に、リフトの上面がヒール
の下端面に整合して鈎形の係合突起の水平部が係止板の
上面と係合する装着位置にまで移動することを許容する
係合孔の複数を、上記リフトの上面に於ける係合突起の
それぞれに対応して開口させ、又、この係合孔の上部に
於けるヒールの部分を係合突起と干渉しないように掘り
上げ、他方、リフトの上面がヒールの下端面に整合する
装着位置に於いて、ヒールの下端部、上記係止板及びア
ンカー板を垂直に貫通し、両端が閉じたピン孔を形成
し、このピン孔内に、下方に付勢され、下端がアンカー
板の開口に嵌合できる外径を有するロッキングピンを収
納したことを特徴とする。
【0010】又、請求項2に記載の発明は、リフトの上
面部に、複数の鈎形の係合突起を形成したアンカー板を
リフトの上面とほぼ平行になるように埋設し、以てリフ
トの上面に複数の係合突起を突設し、一方、リフトの上
面に対向するヒールの下端部にリフトの上面とほぼ平行
な係止板を装着し、この係止板に、リフトの上面がヒー
ルの下端面に対し水平方向に於いてずれた装脱位置にあ
るとき係合突起の上端部が嵌挿されると共に、リフトの
上面がヒールの下端面に整合して鈎形の係合突起の水平
部が係止板の上面と係合する装着位置にまで移動するこ
とを許容する係合孔の複数を、上記リフトの上面に於け
る係合突起のそれぞれに対応して開口させ、又、この係
合孔の上部に於けるヒールの部分を係合突起と干渉しな
いように掘り上げ、他方、リフトの上面がヒールの下端
面に整合する装着位置に於いて、ヒールの下端部、上記
係止板及びアンカー板を垂直に貫通し、両端が閉じたピ
ン孔を形成し、このピン孔内に、下方に付勢され、下端
がアンカー板の開口に嵌合できる外径を有するロッキン
グピンを収納し、更に又、アンカー板の下面に、リフト
の摩耗を表示するためのシグナル片を装着したことを特
徴とする。
【0011】
【作用】次に本発明の作用を説明するが、実際にリフト
の装脱をするときにはヒール及びリフトを手に持って操
作するから、リフトの上面が下面になったり斜になった
りし、又、ヒールの下端面が上を向いたり斜になったり
するにも拘らず、リフトの上面及びヒールの下端面の向
きは、特許請求の範囲の記載に合せ、使用状態を標準に
して記述することにする。
【0012】上記の様に構成された請求項1に記載の発
明は、水平方向に於いてリフトをヒールに対し装脱位置
に置き、この状態でリフトの上面をヒールの下端面に近
接させる。具体的には、リフトの上面に突出した係合突
起の上端部を係止板に開口した係合孔の一端部に挿入す
る。
【0013】すると、リフトの上面が係止板から下方に
突出したロッキングピンをその付勢力に抗して上方に押
込みつつヒールの下端面に近接し、両者が接触すると、
各係合突起が対応する係合孔の一端部に完全に嵌挿され
る。
【0014】この状態でリフトをヒールに対し相対的に
装着位置に移動させると、リフトはその上面をヒールの
下端面に摺接させつつ移動し、同時に係合突起の垂直部
が係合孔の他端に向かって移動し、リフトが装着位置に
来ると、各係合突起の水平部が係止板の上面と係合する
に至り、その為リフト及びヒールは垂直方向に於いて相
互に拘束される。
【0015】同時に、水平方向に於いてずれていた前記
ピン孔のリフトに開口した部分とヒールに開口した部分
とが整合する。したがって、ロッキングピンがその付勢
力によって下方に勢良く移動し、その下端部がアンカー
板の開口に嵌合する。
【0016】その為、リフトとヒールとは水平方向に於
いても相互に拘束されるから、リフトとヒールとはしっ
かりと結合され、両者を分離することはできなくなる。
【0017】しかして、長時間の使用によりリフトの底
面が摩耗すると、リフトの底面がピン孔の底部と交差す
る。換言すれば、リフトの底面に孔が開く。この孔が開
くときのリフトの底面の摩耗量は、リフトに於けるピン
孔の深さによって変化することは言うまでも無い。
【0018】リフトの底面に穴が開いたら、そこから細
いピンなどを差込み、中に露出しているロッキングピン
の下端をその付勢力に抗して上方に押上げる。その結果
ロッキングピンの下端部がリフト側のピン孔から抜去さ
れる。
【0019】すると、それまでロッキングピンを介して
相互に拘束されていたリフト及びヒールが水平方向の拘
束から解かれ、リフトは装着位置から装脱位置に移動で
きるようになる。
【0020】そこで、リフトを装脱位置にまで戻すと、
係合突起と係止板との係合が解かれ、リフトをヒールか
ら分離できるようになる。
【0021】請求項2に記載の発明の作用は、上記した
請求項1に記載の発明のそれと比較して、リフトの摩耗
時シグナル片の下端面がリフトの底面に露出する点だけ
が異なる。そこで、このシグナル片の露出を見てもリフ
トの摩耗を知ることができる。
【0022】通常、このシグナル片の材質はリフトのそ
れと同じ例えばウレタン等の硬質の合成樹脂とし、例え
ばリフトの黒色に対し、例えば赤色など色彩のみを変化
させる。この様にシグナル片の材質をリフトと同じにし
たのは、リフトの他の部分と摩耗量を同じくするためで
ある。
【0023】尚、上記したようにリフトの摩耗は底面に
於けるピン孔の開口によっても知ることができるが、請
求項2に記載の発明に於いてシグナル片を発明の構成に
付加した意義は、シグナル片を例えばリフトの後方(背
中側)など摩耗の進行の度合いが大きいところに設置す
れば、早期に摩耗を検知できる点にある。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。尚、以下の説明に於いては、説明の都合上、請求
項2に記載の発明についてのみ説明をする。請求項1に
記載の発明は、請求項2に記載の発明からシグナル片を
除いて考えればよいからである。
【0025】図3に於いて符号5はアンカー板を示し、
このアンカー板5は、例えば水平投影が略凸字形の金属
板の側辺に略コ字形の突片を夫々一対突設し、これらの
突片を凸形の本体部に垂直になるように折曲して複数
(図示の実施例では4個)の係合突起6,6を一体に形
成している。尚、このアンカー板の材質は、例えばステ
ンレス鋼などが好適である。
【0026】上記アンカー板の下面でリフトの後方にな
る部分(図3で右方)には段付のピン様のシグナル片7
が装着される。このシグナル片7の材質は、前記したよ
うに、例えばリフトの材質と同じウレタンとし、色彩を
リフトのそれとは異なるものにする。
【0027】シグナル片7をアンカー板5に装着するに
は、例えばアンカー板5の後方(図3で右方)に付番し
ない取り付け孔を開口させ、この取り付け孔にシグナル
片7の小径部を圧入する。
【0028】上記の様に構成されたアンカー板5を、図
1に示すように、リフト1の上面部に、上面とほぼ平行
になるように埋設し、以て、図4に示すように、リフト
1の上面に複数(図示の実施例では4個)の係合突起
6,6を突設する。
【0029】一方、図1、図5及び図6に示すように、
リフト1の上面に対向するヒール3の下端部(図5及び
図6に於いては上端部)に、リフト1の上面とほぼ平行
な係止板8を装着する。
【0030】図示の実施例に於ける係止板8は、特に図
5に於いて明らかなように、各側辺にその長さ方向に沿
って2ヵ所の細長い切り欠きを形成した矩形の金属板で
ある。これらの切り欠きは前記した係合孔となる。
【0031】この係止板8の中央部には、後述するロッ
キングピンの下端部が挿通されるストッパー孔8aと、
止め軸9が挿通される止め軸孔8bとが開口している。
ストッパー孔8aは、前記ピン孔と係止板8との交差部
であることは云うまでも無い。
【0032】上記係止板8が装着されるヒール3の下面
(図5では上面)は凸字形に掘り上げられ、その一段浅
いところに細長い矩形の取り付け台3aが形成されてい
る。
【0033】この取り付け台3aには、その長さ方向に
沿って、止め軸孔3bとヒール側のピン孔3cとが形成
されている。
【0034】そして、係止板8をヒールの下端部に装着
するには、止め軸孔8bと止め軸穴3bとを整合させた
状態で係止板8を取り付け第3a上に載置し、例えば斜
子目ローレット9aを外周面に形成した止め軸9を止め
軸孔8aから差込み、例えばフランジ付の頭部から打撃
を加えて止め軸の本体部を止め軸孔3b内に圧入する。
【0035】すると、ヒール3の材質は通常ABS樹脂
などの合成樹脂であるから、圧入された止め軸9の本体
部の通過時弾性変形して拡径し、その通過を許容した止
め軸穴3bの内筒部は元の径に縮径し、止め軸の斜子目
ローレットと形状係合をして止め軸9を確りと掴持す
る。
【0036】これは云うまでも無いが、係止板8を止め
軸9によりヒール3に固定する前に、ロッキングピン1
1とこれを下方に付勢する圧縮コイルばねとしてのピン
ばね12とを予め上記ピン孔3c内に収納しておく。
【0037】図5に示す実施例に於いては、ロッキング
ピン11は段付のピンとして形成され、その大径部は筒
状になっていて、その大径部の内筒部にピンばね12を
収納するように構成されている。
【0038】この場合、ロッキングピン11の小径部は
上記ストッパー孔8aから下方に突出するが、ロッキン
グピン11に形成された段部が係止板8に当接するの
で、その下方への突出量が一定になるように規制される
(図1参照)。
【0039】尚、前記係合突起6の上端部との干渉を避
けるため、ヒール3の取り付け台3aの外側をその表面
より深く掘り上げ(図5に於いては掘り下げ)ておくも
のとする。
【0040】又、係止板8をヒール3の下端面より上方
に装着するということは本発明の必須の構成要件ではな
く、図5に示す実施例に於いては止め軸9のフランジが
リフト1の上面に干渉するからこれを避けるために係止
板8を上方に移動させたに過ぎない。係止板8を皿びす
で固定するようにすれば、係止板の下面とヒール3の下
端面とを同一平面とすることができる(図示せず)。
【0041】他方、図1に示すようにリフト1がヒール
3に対して装着位置にあるときピン孔3cと整合するリ
フト1の上面の部分に、図4に示すように、リフト側の
ピン孔1aを形成する。このリフト側のピン孔1aの深
さは、少なくともアンカー板5を貫通するように設定す
るものとする(図1参照)。
【0042】上記の様に構成された本発明の一実施例に
よるハイヒールは、リフトを装着するとき、図6に示す
ヒール3の底面の係合孔13、13の左端部にリフトの
上面に突出した係合突起6、6(図4参照)の夫々の上
端部を差込み、リフト1をヒール3の下端面に押しつけ
た状態でリフト1を右方に移動させれば、図1に示すよ
うに、係合突起6の上端の水平部が係止板8の上面に係
合し、同時にロッキングピン11がリフト側のピン孔1
aに投入されるので、リフト1とヒール3とが取り外し
不可能に結合されることは前記したとおりである。
【0043】尚、上記の取り外し不可能、という意味
は、装着当初に於いては取り外し不可能という意味であ
って、リフトの摩耗により底面にピン孔1aの下端が開
口すれば(図示せず)、その開口から細い棒を差込んで
ロッキングピン11を押上げ、ロッキングピン11とリ
フト1との係合を解けば、リフトは容易にヒールから取
り外せることは言うまでも無い。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明は、リフトの上面に複数の鈎形の係合突
起を突出させ、一方、ヒールの下端部に係止板を装着
し、この係止板に係合突起の上端部の挿通及び水平方向
への移動を許容する係合孔を開口させたので、係合突起
の上端部をリフトの装脱位置に於いて係合孔の一端部に
差込み、リフトを装着位置方向に水平に移動させて係合
突起の上端水平部を係合孔の他端部上面に係合させれ
ば、容易に且つ簡単にリフトをヒールに結合することが
できる。
【0045】又、ヒールの下端面とリフトの上面とが整
合する装着位置に於いて、ヒールの下端部、係止板及び
アンカー板を貫通し、両端が閉じたピン孔を形成し、こ
のピン孔内に、下方に付勢され、下端がアンカー板の開
口に嵌合できる外径を有するロッキングピンを収納し、
このロッキングピンとアンカー板との係合によりリフト
とヒールとの水平方向の相対移動を規制するようにした
ので、リフトが摩耗して底面に孔が開くまでは、リフト
とヒールとを分離不可能に確りと結合することができ
る。
【0046】更に又、請求項2に記載の発明は、アンカ
ー板の下面にシグナル片を装着したので、請求項1に記
載の発明の上記した効果に加えて、リフトの摩耗を早期
に、且つ確実に検知することができる、という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるハイヒールの踵部の断
面図。
【図2】従来のハイヒールの踵部の構造の一例を示す斜
視図。
【図3】アンカー板の外観斜視図。
【図4】リフトを分離して示す、本発明の一実施例によ
るハイヒールの外観斜視図。
【図5】本発明の一実施例によるハイヒールのヒール部
の構成部材を展開して示す斜視図。
【図6】本発明の一実施例によるハイヒールのヒール部
の外観斜視図。
【符号の説明】 1 リフト 1a ピン孔 3 ヒール 3c ピン孔 5 アンカー板 6 係合突起 7 シグナル片 8 係止板 8a ストッパー孔 11 ロッキングピン 12 ピンばね 13 係合孔
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトtと外部まで貫通しないピストン
    孔tphを穿ったリフトtに埋設固定され、少なくとも
    2本以上のL字形係合突起prとピストン孔ibphと
    を設けた挿入プレートibと、ヒールhと、ヒールhに
    凹設された受けプレート凹所rbrと、受けプレート凹
    所rbrに嵌合固定され、かつ係合突起挿入部prh
    と、ピストン孔rbphとを有する受けプレートrb
    と、受けプレート凹所rbrに設けられた、スプリング
    sに押圧されたピストンpを挿入したスプリング孔sh
    とからなり、リフトtのヒールhへの固定時において
    は、リフトtとヒールhとはその位置が整合し、係合突
    起prのL字型先端は受けプレートrbの裏面に係合
    し、ピストンpはスプリングsに押されてリフトt、受
    けプレートrb、挿入プレートibのピストン孔tp
    h,rbph,ibphを貫通しており、リフトtの摩
    耗時においては、ピストンpの先端がリフトtより突出
    し、リフトtをヒールhより外す時点では、ピストンp
    はヒールh内に収没され、リフトtはヒールhとの整合
    位置より摺れ、ピストンpはリフトtにより、その頂面
    が押えられ、係合突起prが係合突起挿入部prhより
    脱出可能の位置にある、ことを特徴とするリフトを交換
    できるハイヒールなどの靴類。
  2. 【請求項2】 挿入プレートibの係合突起prの植設
    側と反対面にリフトtの摩耗時露出するシグナルred
    ・sを取付けた請求項1記載のハイヒールなどの靴類。
  3. 【請求項3】 係合突起挿入部prhとして受けプレー
    トrbに係合突起挿入孔を穿った請求項1記載のハイヒ
    ールなどの靴類。
  4. 【請求項4】 係合突起挿入部prhを、受けプレート
    rbの基礎面baseと、その両側に突出した係合突起
    支承部receive・pと、受けプレート凹所rbr
    とにより形成した請求項1記載のハイヒールなどの靴
    類。
  5. 【請求項5】 受けプレート凹所rbrの中央軸線上に
    中央突条center・stを設け、ビス止めまたはカ
    チコミ止めにて、受けプレートrbを中央突条cent
    er・stに固定する請求項1記載のハイヒールなどの
    靴類。
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