JPH05165994A - バーコードシンボル読取装置 - Google Patents

バーコードシンボル読取装置

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Publication number
JPH05165994A
JPH05165994A JP3333345A JP33334591A JPH05165994A JP H05165994 A JPH05165994 A JP H05165994A JP 3333345 A JP3333345 A JP 3333345A JP 33334591 A JP33334591 A JP 33334591A JP H05165994 A JPH05165994 A JP H05165994A
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JP
Japan
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bar code
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bar
reading
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Application number
JP3333345A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisakatsu Tanaka
久勝 田中
Masanori Kubo
允則 久保
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05165994A publication Critical patent/JPH05165994A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】正確にバーコードシンボル情報を判断し、読み
取り条件が良い場合には読み取り回数を少なくするこ
と。 【構成】パルス幅計数回路40は、2値化回路30によ
り2値化された読み取りデータの幅(パルス幅)を計数
して計数結果をCPU50に入力する。CPU50に於
いては、先ずパルス長算出部51により入力パルス幅か
ら読み取りデータに於けるバーコードシンボルの黒バ
ー,白バーの幅(パルス長)を求める。次に、重み付け
部52によって、先ず上記入力パルス幅を基に読み取り
データの値を仮に決定しておいて、この仮の値と、上記
パルス長算出部51で算出したパルス長とを基に、上記
読み取りデータに黒バー,白バー毎に重み付けを行い、
多数決部53によって、この重み付け値を多数決して正
しい読み取りデータの値を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードシンボルを
読み取るためのバーコードシンボル読取装置に係り、特
に、そのようなバーコードシンボル読取装置に於けるデ
ータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、バーコードシンボルは、多くの国
で採用されており、その種類も非常に多い。代表的なバ
ーコードシンボルとしては、JAN/UPC/EANコ
ード,ITF(Interleaved 2 of 5)コード,CODE
39,NW−7コード,CODE128,等がある。ま
た最近では、より多くの情報を表現したい、より狭いと
ころに貼りたい、等の要求から、情報量の多い、記録密
度の高い2次元バーコードシンボルも提案され始めてい
る。このような2次元バーコードシンボルとしては、C
ODE16K,CODE49,PDF417,DATA
CODE,等がある。
【0003】一方、JAN/UPC/EANコード,I
TF(Interleaved 2 of5)コード,CODE39,N
W−7コード,CODE128,等を読み取るための装
置も種類が多く、代表的なタイプとしては、ペンタイ
プ,タッチタイプ,レーザータイプがある。しかし、バ
ーコードシンボルの読み取り方法は、ほとんど同じであ
る。すなわち、光源よりバーコードシンボルに照射され
た光は、バーコードシンボルで反射され、読取装置内部
の受光素子に集光される。この集光された信号が、マイ
クロコンピュータ等によって構成される電気回路によっ
てデコード処理される。
【0004】ところが、このデコード方法としては、各
読取装置にて様々な工夫がなされており、例えば、特公
昭53−22015号公報や特公昭54−15648号
公報に紹介されているデコード方法もその一つである。
【0005】特公昭53−22015号公報に開示され
た発明は、デコード処理する際に、バーコードシンボル
上の汚れやシミ等により正しいバーコードシンボル情報
以外のデータが読み取れる可能性を考慮し、読み取りデ
ータの各ビット毎に「1」或いは「0」のいずれが多い
かを調べ、バーコードシンボル情報を複数回読み込ん
で、その多い方を正しいデータと判断する多数決の原理
を導入したものであり、特にこの発明では、正しいデー
タと判断する際の方法について述べられている。
【0006】また、特公昭54−15648号公報に開
示された発明は、バーコードシンボル上に於けるバー記
号に直交する方向の走査にてバーコードシンボルを読み
取るとともに、バー記号の線方向にずらせた位置にてそ
の読み取りを繰り返し、その繰り返し動作が終わるまで
の各走査に対応した読み取り可の回数を計数し、その計
数値が予め設定した値以下の時にバーコードシンボル不
良と判断するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、読み取りデ
ータは、各ビット毎に「1」或いは「0」のいずれかと
なるわけであるが、「1」(又は「0」)と判断された
ときの状況は様々であろうと思われる。すなわち、
「1」(又は「0」)と判断できるという場合には、確
実に「1」(又は「0」)と判断できる場合と、どちら
かと言えば「1」(又は「0」)だろうと判断できる場
合等がある。ここで、確実に「1」(又は「0」)と判
断できる場合には、シンボルラベルの黒バー,白バーの
境界がはっきりしている時、照明光が十分な明るさを有
している時、等の読み取り条件が良い場合が考えられ
る。また、どちらかと言えば「1」(又は「0」)だろ
うと判断できる場合には、シンボルラベルの黒バー,白
バーの境界がはっきりしていない時、照明光が十分な明
るさを有していない時、等の読み取り条件が悪い場合が
考えられる。従って、上記特公昭53−22015号公
報に開示されているように多数決をとる場合、確実に
「1」(又は「0」)と判断できる場合も1票、どちら
かと言えば「1」(又は「0」)だろうと判断できる場
合も1票として多数決をとることになってしまう。よっ
て、単純に多数決にてバーコードシンボル情報を判断し
ている時には、「1」(又は「0」)の判断を間違えて
しまう場合も有り得る。
【0008】また、上記特公昭54−15648号公報
に開示されている発明にあっては、確実に「1」(又は
「0」)と判断できる場合も、どちらかと言えば「1」
(又は「0」)だろうと判断できる場合も、同じ読み取
り回数だけ繰り返さなくてはならず、読み取り条件が良
い場合には、非常に無駄な時間を費やすことになる。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、正確にバーコードシンボル情報を判断できるバーコ
ードシンボル読取装置を提供することを目的とする。ま
た、読み取り条件が良い場合には、読み取り回数を少な
くすることができるバーコードシンボル読取装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバーコードシンボル読取装置は、バーコー
ドシンボルを読み取って、読み取り信号を出力する読取
手段と、前記読取手段からの読み取り信号を所定の閾値
でディジタル化するディジタル化手段と、前記ディジタ
ル化手段によりディジタル化された読み取りデータの幅
を計数するパルス幅計数手段と、前記パルス幅計数手段
によって計数された値から、前記読み取りデータに於け
るバーコードシンボルの各パターンの幅を求めるパター
ン幅算出手段と、前記パルス幅計数手段によって計数さ
れた値を基に、前記読み取りデータの値を仮に決定する
仮決定手段と、前記パターン幅算出手段によって算出さ
れた各パターンの幅と、前記仮決定手段により仮に決定
された読み取りデータの値とを基に、前記読み取りデー
タに各パターン毎に重み付けを付加する重み付け手段
と、前記重み付け手段により付加された重み付けにて、
正しい読み取りデータの値を判断する判断手段とを備え
ることを特徴としている。
【0011】ここで、前記判断手段は、多数決手段を含
む。あるいは、前記読み取りデータに付加された重み付
けの値に順次算術的演算を施す手段と、前記算術的演算
を施された値が予め決められた値に到達したかどうかを
判断する手段から構成される。
【0012】また、前記読取手段は、微分処理された読
み取り信号を出力するようにしても良い。なお、前記バ
ーコードシンボルの各パターンとは、バーコードシンボ
ルの黒バー,白バー、もしくはバーコードシンボルの黒
バー,白バーを対にしたパターンのことである。
【0013】
【作用】即ち、本発明のバーコードシンボル読取装置で
は、ディジタル化手段によりディジタル化された読み取
りデータの幅をパルス幅計数手段により計数し、パルス
幅算出手段によって、その計数値から読み取りデータに
於けるバーコードシンボルの各パターンの幅を求め、ま
た仮決定手段によって、前記パルス幅計数手段の計数値
を基に読み取りデータの値を仮に決定しておき、重み付
け手段によって、前記パターン幅算出手段によって算出
された各パターンの幅と、前記仮決定手段により仮に決
定された読み取りデータの値とを基に、前記読み取りデ
ータに各パターン毎に重み付けを行い、判断手段でこの
付加された重み付けにて、正しい読み取りデータの値を
判断する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の第1実施例のブロック構成図で
ある。本実施例のバーコードシンボル読取装置では、図
示しない照明装置によりバーコードシンボル10が照明
され、その反射光が受光回路20に入射される。受光回
路20では光信号を微弱な電気信号に変換し、更に微弱
な電気信号を増幅する。増幅された電気信号は、2値化
回路30に入力され、予め決められている閾値にて2値
化される。この2値化された信号は、パルス幅計数回路
40に入力され、その「H」レベル,「L」レベルの時
間、即ちパルス幅が、図示しない基準クロック生成回路
からの基準クロックCKにて計数される。このパルス幅
計数結果は、CPU50に入力される。
【0015】CPU50は、パルス長算出部51、重み
付け部52、多数決部53、デコード部54、等の種々
の処理機能部として動作する。即ち、パルス長算出部5
1は、上記パルス幅計数回路40から入力されたパルス
幅計数結果に基づいて、後述するようにして、2値化さ
れた信号の「H」レベル,「L」レベルの長さ、即ちパ
ルス長を計算する。重み付け部52は、このパルス長算
出結果に応じて、後述するようにして、2値化された信
号に対して重み付けを行なう。多数決部53は、この重
み付けされた2値化信号から、後述するようにして、正
しい信号を判断する。
【0016】そして、デコード部54は、この多数決部
53によって決定された正しい信号を、変換テーブル6
0を参照しながら解釈する。すなわち、多数決部53か
ら読み出された正しい信号中の「H」レベル(黒バ
ー),「L」レベル(白バー)の組み合わせパターンに
対応する値を変換テーブル60から取り出してくる。そ
の解釈結果は、デコード結果格納メモリ70へ格納され
る。
【0017】また、CPU50は、各回路の制御も行
い、例えば2値化回路30へは閾値を設定したり、デコ
ード結果格納メモリ70からバーコードシンボル10に
記録された情報を取り出し、図示しないホストコンピュ
ータへ転送したりする。
【0018】以下、このような構成のバーコードシンボ
ル読取装置の動作を詳細に説明する。但し、デコード部
54に於けるデコード処理は従来と同様であるので、説
明は省略するものとする。
【0019】図2の(A)は、図1のシンボルラベル1
0上に形成されたバーコードシンボルに於いて、2キャ
ラクタ分(キャラクタA及びキャラクタB)を拡大した
ものである。各キャラクタは、黒(B1),白(W
1),黒(B2),白(W2)の4本のバー(各黒バ
ー,白バーは1〜4の長さを有する)にて7ビット分
(7ビットが1つのキャラクタに対応している)表現さ
れ、各黒バー,白バーの長さは、同図の(B)に示すよ
うに、キャラクタAが順に2,2,2,1、キャラクタ
Bが順に1,2,2,2である。
【0020】以下、キャラクタAを使用して説明する。
ここで、同図の(A)中のA,B,C,D,Eは、バー
コードシンボルの異なる5箇所をスキャンしていること
を示している。また、バーコードシンボル上には、スポ
ット(汚れ)Sが存在している。
【0021】図2の(C)は、スキャンAに於ける2値
化回路30への入力信号を示しており、同図中の矢印I
で示される閾値にて2値化した結果が図2の(D)に示
されている。パルス幅計数回路40は、基準クロックC
K(図2の(E))にて2値化信号(図2の(D))の
「H」レベル幅及び「L」レベル幅をそれぞれ計数す
る。その計数結果が図2の(F)に示されている(この
パルス幅計数結果は、図2の(E)に図示してある基準
クロックよりも高い周波数を持つクロックにて計数した
ものである)。ここで、黒(B1),白(W1),黒
(B2),白(W2)の4本のバーにて7ビット分であ
るので、図2の(F)にて51クロック,29クロッ
ク,40クロック,20クロックを合計したもの、すな
わち140クロックが7ビット分となる。
【0022】また、スキャンD(又はE)では、スポッ
ト(汚れ)Sが存在しない所をスキャンするので、図2
の(G)に示すように、黒(B1),白(W1),黒
(B2),白(W2)の4本のバーのパルス幅計数結果
はそれぞれ40クロック,40クロック,40クロッ
ク,20クロックとなる。
【0023】つまり、スキャンA(又はB,C)では、
黒(B1)にはスポット(汚れ)Sが存在しているの
で、黒(B1)のパルス幅計数結果は実際(正しいバー
コードシンボル)のものより多く、また白(W1)のパ
ルス幅計数結果は実際(正しいバーコードシンボル)の
ものよりも少なくなっている。
【0024】このようなパルス幅計数結果は、CPU5
0に入力される。CPU50のパルス長算出部51に於
いては、 N=パルス幅合計クロック数(この場合は140)/7
ビット としたときに、 パルス長(M)=パルス幅計数結果/N を計算する。次に、CPU50の重み付け部52は、こ
の計算されたパルス長の値に応じて、以下のような重み
付け処理を行なう。
【0025】先ず、各計数された黒バー,白バーの長さ
(つまり、何ビット分の「1」か「0」か)を仮の値と
して求める。この仮の長さの値は、 N*1/2≦パルス幅計数結果<N*3/2なら1ビッ
ト分の「1」又は「0」 N*3/2≦パルス幅計数結果<N*5/2なら2ビッ
ト分の「1」又は「0」 N*5/2≦パルス幅計数結果<N*7/2なら3ビッ
ト分の「1」又は「0」 N*7/2≦パルス幅計数結果<N*9/2なら4ビッ
ト分の「1」又は「0」 とする。ここで、上の式に当てはまらないパルス幅計数
結果については、読み取りエラーと判断する。
【0026】このようにすると、スキャンA(又はB,
C)に於いては、51クロックのB1は3ビット分(仮
の長さの値=「3」)の「1」,29クロックのW1は
1ビット分(仮の長さの値=「1」)の「0」,40ク
ロックのB2は2ビット分(仮の長さの値=「2」)の
「1」,20クロックのW2は1ビット分(仮の長さの
値=「1」)の「0」と判断され、図2の(A)のバー
コードシンボルに於ける7ビットは、「111011
0」となる。
【0027】これに対して、スキャンD(又はE)に於
いては、図2の(B)に示すように、40クロックのB
1は2ビット分(仮の長さの値=「2」)の「1」,4
0クロックのW1は2ビット分(仮の長さの値=
「2」)の「0」,40クロックのB2は2ビット分
(仮の長さの値=「2」)の「1」,20クロックのW
2は1ビット分(仮の長さの値=「1」)の「0」と判
断され、図2の(A)のバーコードシンボルに於ける7
ビットは、「1100110」となる。
【0028】次に、重み付け部52は、図3の(A)乃
至(D)の重み値(信頼度とも言う)テーブルを用い
て、重み付けを行なう。即ち、上記のようにして求めた
黒バー(Bar)又は白バー(Space)の仮の長さ
の値が、「1」の時は(A)のテーブルにより、「2」
の時は(B)のテーブル、「3」の時は(C)のテーブ
ル、そして「4」の時は(D)のテーブルを用いて重み
付けを行なう。
【0029】例えば、図2の(A)に於けるキャラクタ
AのB1を例にすると、スキャンA(又はB,C)で
は、B1のパルス幅は51クロックであり、仮の長さの
値は「3」(3ビット分の「1」)となる(N=140
/7=20を用いた)。従って、図3の(C)の重み値
テーブルが使用される。ここで、パルス長算出部51で
算出されたパルス長(M)=51/N=51/20=
2.55であるから、重み値テーブルから上記キャラク
タAのB1が長さ「3」であることの重み値(信頼度)
=2となる。
【0030】これに対して、スキャンD(又はE)で
は、B1のパルス幅は40クロックであり、仮の長さの
値は「2」(2ビット分の「1」)となる(N=140
/7=20を用いた)。従って、図3の(B)の重み値
テーブルが使用される。ここで、パルス長(M)=40
/N=40/20=2.00であるから、上記キャラク
タAのB1が長さ「2」であることの重み値(信頼度)
=10となる。
【0031】このような作業をキャラクタA(B1,W
1,B2,W2)について、バーコードシンボルの異な
る5箇所(A,B,C,D,E)をスキャンし、B1,
W1,B2,W2の各長さの重み値を多数決部53にて
多数決し、正しい値を決定する。その結果を示したの
が、図4である。
【0032】ここで、B1及びW1に関しては、2通り
の仮の長さの値が得られており(仮の長さの値は、値1
と値2の2通りであるので)、よってこの場合は、重み
値の合計にて多数決(重み合計1と重み合計2が比較さ
れ、重み値が多い方の値を採用する)し、正しい値を決
定する。つまり、B1の場合は値1(「3」)の重み合
計1が「6」(2+2+2=6)であり、値2
(「2」)の重み合計2が「20」(10+10=2
0)であるので、値2(「2」)が採用され、W1の場
合は値1(「1」)の重み合計1が「6」(2+2+2
=6)であり、値2(「2」)の重み合計2が「20」
(10+10=20)であるので、値2(「2」)が採
用される。
【0033】このように、もし従来のように単純に各ス
キャンでの結果を多数決すると、例えばB1では、値3
が3回、値2が2回であるので値3がB1の値として採
用されるという間違った結果となるのに対し、本実施例
では、正確な値が採用されることとなる。
【0034】次に、図5の(A)に示すように、バーコ
ードシンボル上にスポットSが存在しない場合を考え
る。この場合は、図5の(B)乃至(F)に示すよう
に、図2の(A)に於けるスキャンD(又はE)と同様
の結果が得られ、従って図6に示すように、多数決部5
3に於ける多数決結果も、正しい値となる。即ち、図5
の(A)中のキャラクタAは非常にきれいな例であるの
で、B1,W1,B2,W2の各パルス長は1通りしか
得られていないので、仮の長さの値は、値1の1通りで
ある。
【0035】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
本実施例では、多数決部53を以下のように構成する。
即ち、或る黒バー(白バー)の値に対応した重みを順次
加算し、その重み合計が或る規定値に達したときに、そ
の黒バー(白バー)の値を固定する。但し、現在のビッ
トの値(判定値)と異なる黒バー(白バー)の値が入力
されたときは対応する重みを重み合計から減算し、もし
その結果、重み合計がマイナスとなった場合には重み合
計の絶対値を取ってプラスとし、その時入力された黒バ
ー(白バー)の値を判定値とする。
【0036】以下、このように多数決部53を構成した
ときの正しい信号の判定方法について、図7の(A)及
び(B)を参照して詳しく説明する。スキャンA乃至E
は図2の(A)のスキャンA〜Eと同じである。但し、
ここではB1(図2の(A)参照)のみ考慮する。ま
た、黒バー,白バーの値を固定する規定値を「25」と
設定する。
【0037】図7の(A)は、スキャンAから順にスキ
ャンされた場合である。1回目のスキャンAでは、仮の
長さの値「3」と重み「2」(図4参照)が多数決部5
3に入力される。その結果、判定値は「3」、重み合計
は「2」となる。2回目のスキャンBでも値「3」と重
み「2」が入力されるので、判定値は変化せず、重み合
計は「2+2=4」となる。次のスキャンCでも値
「3」と重み「2」が入力される。従って、重み合計は
「4+2=6」となる。次のスキャンDでは、値「2」
と重み「10」(図4参照)が入力されるので、重み合
計が「6−10=−4」と負数になり、判定値が「2」
と変化し、重み合計は「4」となる。以下、同様にスキ
ャンEが実行されるが、重み合計は「14」であり、規
定値「25」には達していない。ここでは更にスキャン
A′から繰り返される。その結果、10回目のスキャン
にて、重み合計が「28」となり、規定値「25」を越
えたので、その時の値「2」が固定される。実際にはB
1以外の黒バー,白バーも同時に重みの合計が計算され
ているが、B1以外の黒バー,白バーは、図2の(A)
の例ではもっと早く(3回目のスキャンにて)固定され
ることは言うまでもない。
【0038】図7の(B)は、スキャンEから逆にスキ
ャンされた場合である。1回目のスキャンEでは値
「2」と重み「10」が多数決部53に入力される。そ
の結果、判定値は「2」、重み合計は「10」となる。
2回目のスキャンDでも値「2」と重み「10」が入力
されるので、判定値は変化せず、重み合計は「10+1
0=20」となる。3回目のスキャンCでは、値「3」
と重み「2」が入力されるが、判定値は変化せず、重み
合計は「20−2=18」となる。以下、同様にスキャ
ンDから繰り返され、7回目のスキャンにて、重み合計
が「34」となり、規定値「25」を越えたので、その
時の値「2」が固定される。実際には、B1以外の黒バ
ー,白バーも同時に重みの合計が計算されているが、B
1以外の黒バー,白バーは、図2の(A)の例ではもっ
と早く(3回目のスキャンにて)固定されることは言う
までもない。
【0039】また、図7の(B)にて、規定値を「2
0」に設定すれば、読み取り条件が良い場合には、スキ
ャンA,スキャンBの2回にて各黒バー,白バーの値を
固定することができるので、バーコードシンボル情報を
非常に短時間で読み取ることができる。
【0040】なお、図7の(A)のスキャンAからスキ
ャンされた場合は、スキャン回数が10回と多くなる
が、読み取り条件が悪い場合にも間違った値が固定され
てしまうことは防げるので、その効果は大きい。
【0041】ここまでは、各黒バー,白バーの値を固定
することを述べてきたが、キャラクタ単位に議論を拡散
することができる。すなわち、各キャラクタを構成する
各黒バー,白バーの各値の重み値の内、最小の重み値を
そのキャラクタの重み値と定義する。このように考えれ
ば、上と同じ議論によって図2の(A)のようなバーコ
ードシンボルのキャラクタAの各バーの長さの列を2,
2,2,1と判断することができる。
【0042】以上、JAN/UPC/EANコードのよ
うにバーコードシンボルの各黒バー,白バーが1から4
の長さを有するいわゆるマルチレベルバーコードシンボ
ルに関して述べてきたが、ITF(Interleaved 2 of
5)コードのようにバーコードシンボルの太い黒バー/
太い白バーが「1」、細い黒いバー/細い白バーが
「0」を表すいわゆる2値レベルバーコードシンボルに
関しても同様に考えられるし、また情報量の多い、記録
密度の高い2次元バーコードシンボルである、CODE
16K,CODE49,PDF417,等に関して本発
明を適用することにより確実にバーコードシンボル情報
を読み取ることができるのは言うまでもない。
【0043】また、今まで述べてきた実施例では、読み
取り信号を2値化し、この2値化された読み取りデータ
の幅を計数するものとして説明したが、読み取り信号を
微分し、その微分された読み取り信号を2値化して、こ
の2値化された読み取りデータの幅を計数するような構
成としても良い。さらに、バーコードシンボルの黒バ
ー,白バーの幅を求めるものとして説明したが、バーコ
ードシンボルの隣合った黒バー,白バーを対にした黒白
パターンや白黒パターンの幅を求めるようにしても良
い。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
正確にバーコードシンボル情報を判断できるバーコード
シンボル読取装置を提供することができる。また、読み
取り条件が良い場合には、読み取り回数を少なくするこ
とができるバーコードシンボル読取装置を提供すること
ができる。
【0045】つまり、本発明では、読み取りデータに付
加された重み付けにて正しいデータを判断するようにし
たので、読み取りデータの各パターンの長さを、シンボ
ルラベルの各パターンの境界がはっきりしている,照明
光が十分な明るさを有している,等により、確実に判断
できる場合には、読み取り回数が少なくても正しいバー
コードシンボル情報を読み取ることができ、読み取りデ
ータの各パターンの長さを、シンボルラベルの各パター
ンの境界がはっきりしていない,照明光が十分な明るさ
を有していない,等により明確に判断できない場合に
は、読み取り回数を多くして確実に正しいバーコードシ
ンボル情報を読み取ることができるし、各バーの長さ判
断を間違えてしまうことも防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るバーコードシンボ
ル読取装置のブロック構成図である。
【図2】(A)乃至(G)はそれぞれ第1の実施例の動
作を説明するための図で、(A)はバーコードシンボ
ル、(B)は各バーの長さ、(C)は2値化回路への入
力信号、(D)は2値化結果、(E)は基準クロック、
(F)はスキャンAの場合のパルス幅計数回路での計数
結果、(G)はスキャンDの場合のパルス幅計数回路で
の計数結果を示している。
【図3】(A)乃至(D)はそれぞれ重み付け部で用い
られる重み値テーブルである。
【図4】第1の実施例に於ける多数決部の動作を説明す
るためのテーブルである。
【図5】(A)乃至(F)はそれぞれ第1の実施例の動
作を説明するための図で、(A)はバーコードシンボ
ル、(B)は各バーの長さ、(C)は2値化回路への入
力信号、(D)は2値化結果、(E)は基準クロック、
(F)はパルス幅計数回路での計数結果を示している。
【図6】第1の実施例に於ける多数決部の動作を説明す
るためのテーブルである。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ本発明の第2の実
施例に於ける多数決部の動作を説明するためのテーブル
である。
【符号の説明】
10…シンボルラベル、20…受光回路、30…2近回
路、40…パルス幅計数回路、50…CPU、51…パ
ルス長算出部、52…重み付け部、53…多数決部、5
4…デコード部、60…変換テーブル、70…デコード
結果格納メモリ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードシンボルを読み取って、読み
    取り信号を出力する読取手段と、 前記読取手段からの読み取り信号を所定の閾値でディジ
    タル化するディジタル化手段と、 前記ディジタル化手段によりディジタル化された読み取
    りデータの幅を計数するパルス幅計数手段と、 前記パルス幅計数手段によって計数された値から、前記
    読み取りデータに於けるバーコードシンボルの各パター
    ンの幅を求めるパターン幅算出手段と、 前記パルス幅計数手段によって計数された値を基に、前
    記読み取りデータの値を仮に決定する仮決定手段と、 前記パターン幅算出手段によって算出された各パターン
    の幅と、前記仮決定手段により仮に決定された読み取り
    データの値とを基に、前記読み取りデータに各パターン
    毎に重み付けを付加する重み付け手段と、 前記重み付け手段により付加された重み付けにて、正し
    い読み取りデータの値を判断する判断手段と、 を具備して成ることを特徴とするバーコードシンボル読
    取装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、多数決手段を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のバーコードシンボル読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、前記読み取りデータに
    付加された重み付けの値に順次算術的演算を施す手段
    と、前記算術的演算を施された値が予め決められた値に
    到達したかどうかを判断する手段から構成されることを
    特徴とする請求項1に記載のバーコードシンボル読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段は、微分処理された読み取
    り信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のバ
    ーコードシンボル読取装置。
  5. 【請求項5】 前記バーコードシンボルの各パターン
    は、バーコードシンボルの黒バー,白バーであることを
    特徴とする請求項1に記載のバーコードシンボル読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バーコードシンボルの各パターン
    は、バーコードシンボルの黒バー,白バーを対にしたパ
    ターンであることを特徴とする請求項1に記載のバーコ
    ードシンボル読取装置。
JP3333345A 1991-12-17 1991-12-17 バーコードシンボル読取装置 Withdrawn JPH05165994A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7503494B2 (en) 2006-05-30 2009-03-17 Toshiba Samsung Storage Technology Corporation Optical disc apparatus and barcode reading method
JP2012058776A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Nidec Sankyo Corp バーコード読取装置およびバーコード読取方法

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US7503494B2 (en) 2006-05-30 2009-03-17 Toshiba Samsung Storage Technology Corporation Optical disc apparatus and barcode reading method
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