JPH05164968A - ニアフィールド顕微鏡装置 - Google Patents

ニアフィールド顕微鏡装置

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JPH05164968A
JPH05164968A JP3328856A JP32885691A JPH05164968A JP H05164968 A JPH05164968 A JP H05164968A JP 3328856 A JP3328856 A JP 3328856A JP 32885691 A JP32885691 A JP 32885691A JP H05164968 A JPH05164968 A JP H05164968A
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JP
Japan
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sample
sensor unit
scanning
openings
opening
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Withdrawn
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JP3328856A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kajimura
宏 梶村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/22Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光学顕微鏡の分解能を越えた分解能
を持つと共に走査時間の短縮化を図るニアフィールド顕
微鏡装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明のニアフィールド顕微鏡装置は、マイク
ロマシンニング加工によって開口部が複数形成された微
小開口アレイ24と、各開口部に対向させて夫々配置さ
れた複数の増幅型光電素子からなる光電アレイ25とが
一体に形成されたセンサユニット12と、センサユニッ
ト12に対向配置される試料14との距離を所定距離に
保持する距離制御手段13と、センサユニット12と試
料14とを相対的に移動させて試料14を走査する走査
手段2,7と、増幅型光電素子から出力される信号を、
その走査に同期させて表示する表示手段23と、を具備
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料と十分小さな開口
とを近接させた近接場(ニアフィールド)で、微小開口
部を走査して試料像を得るニアフィールド顕微鏡装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡の解像限界は、観察光が開口
を通過する際の回折現象により決まり、波長をλ、開口
数をN.Aとすると、収束像の横分解能は0.61λ/
N.Aとなる。そのため、従来の光学顕微鏡は、波長に
よって高解像度を得るために、紫外線,X線を用いてい
た。
【0003】ところが最近では、観察光の回折による分
解能の限界を越えた分解能を持ったニアフィールド顕微
鏡が考えられている。このニアフィールド顕微鏡は、波
長λよりも十分小さい開口を、波長λよりも十分小さい
距離にまで試料を接近させることにより、分解能の改善
を図っている。
【0004】試料と開口とが近接した部分はニアフィー
ルドと呼ばれ、光を用いた場合、開口径aを波長λ以下
にすると、ニアフィールドにおいてエバネッセント波が
存在する。このような状態を保持した状態で、試料上の
ニアフィールドで波長λよりも十分に小さい開口を走査
することにより、高分解能の試料像を得ることができ
る。
【0005】例えば、文献USP4,604,520に
は、開口径40nmの開口部からの光を、ライトガイド
を介してホトディテクターで受光しながら走査し、試料
と開口部との距離を圧電体の伸縮で制御することによ
り、λ/10に相当する40nmの横分解能を得ること
ができる旨の記載がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、開口部と試
料との間の距離が開口部の開口径を越えると、エバネッ
セント光が対数的に急激に減少する。従って、試料から
の光が通過する開口部の開口径が小さくなると、試料か
らの光が散乱ノイズ光に埋もれてしまい本来の検出信号
を取り出すのが困難になる。
【0007】しかしながら、従来のニアフィールド顕微
鏡装置は、高分解能を追及しているために、開口径をで
きる限り小さくしている。このため、電子増倍管等の高
感度のホトディテクターを用いたとしても、信号精度が
大幅に低下するという問題が生じる。
【0008】また開口部の開口径が小さくなると、光量
が減少するため、十分な光量を確保するためにはそれに
応じて開口部の走査速度を遅くしなければならず、試料
像を得るのに長時間を要するという問題がある。
【0009】なお、現在では0.1nmオーダーの横分
解能を持った走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡が
開発されており、1/10〜1/20波長の分解能が限
界とされているニアフィールド顕微鏡が横分解能で特徴
を発揮し難い。
【0010】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、開口部を小さくすることなく開口径が50〜
500nmの比較的大きな開口部で、従来の光学顕微鏡
の分解能を越えながら、しかも走査速度の高速化を図る
ことのできるニアフィールド顕微鏡装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ニアフィールド顕微鏡装置を、シリコン基
板にマイクロマシンニング加工によって微小な開口部を
複数形成してなる微小開口アレイと、前記基板の一方の
面に前記各開口部に対向させて夫々配置された複数の増
幅型光電素子からなる光電アレイとが一体に形成された
センサユニットと、前記センサユニットの他方面に対向
配置される試料と前記各開口部との間がニアフィールド
となるように、前記試料と前記各開口部とを近接させる
距離制御手段と、前記センサユニットと前記試料とを、
両者の対向方向と直交する方向に相対的に移動させて前
記試料を走査する走査手段と、前記走査手段により前記
試料を走査したとき前記センサユニットの各増幅型光電
素子から出力される信号を、その走査に同期させて表示
する表示手段と、を具備して構成した。
【0012】
【作用】以上のような手段が講じられた本発明によれ
ば、センサユニットの開口部と試料とが距離制御手段に
よって近接し、エバネッセント光が試料光として各開口
部に入射する。これによりセンサユニットの各増幅型光
電素子からは各々対応する開口部に入射した試料光に応
じた信号が増幅されて出力される。これら各出力信号は
表示手段により、走査手段による試料走査に同期して、
試料像として表示される。
【0013】本発明では、複数の開口部が形成されてい
る微小開口アレイによって試料光の取込みが行われるの
で、1回の走査で試料の複数箇所からの試料光が取込ま
れ、ある領域を走査するのに要する走査時間は、開口部
の数に応じて短縮され、走査速度は、開口部の数の倍数
で高速化される。例えば、開口部の数が20×20であ
れば、従来は10秒/面であったところを、本発明では
0.025秒/面の走査速度が達成される。また試料表
面と開口部との距離に依存した分解能の試料像が形成さ
れ、光学顕微鏡に比べて十分に高分解能な試料像が得ら
れる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。
【0015】図1には一実施例に係るニアフィールド顕
微鏡の構成が示されている。本実施例のニアフィールド
顕微鏡は、ベース1上に円筒アクチュエータ2がその自
由端を上に向けて設けられ、この円筒アクチュエータ2
の上端に試料台3が支持されている。試料台3は少なく
とも試料載置領域が光学的に透明で均質な照明を提供す
るガラス部材によって構成されている。
【0016】円筒アクチュエータ2には、一対のX電極
4a,4b、Y電極5a,5b(不図示)、およびZ電
極6が設けられている。これら各電極4〜6は、駆動回
路7から円筒アクチュエータ2の変位方向に応じた電圧
Vx,−Vx、Vy,−Vy,Vzが印加される。そし
て円筒アクチュエータ2は、所定の電極4〜6に電圧を
印加することにより、所定の方向へ3次元的に変位する
ようになっている。これら円筒アクチュエータ2,各電
極4〜6,駆動回路7等から走査手段としての機能を実
現している。
【0017】また、円筒アクチュエータ2の側方には、
ベース1から立脚する支柱8が設けられていて、この支
柱8の上方にセンサ保持部材9の一端が、回転軸10を
中心に図示矢印R方向へ回転可能に取付けられている。
【0018】センサ保持部材9は、センサ保持部材9を
支柱8に対して90度傾けたとき(図示状態)試料台3
に対向する位置に、センサ枠11を備えている。センサ
保持部材9はセンサ枠11を介してセンサユニット12
を弾性的に保持している。本実施例では、センサユニッ
ト12を弾性的に保持するために、板バネが用いられ
る。この板バネによるセンサ保持部材9とセンサ枠11
の可変距離は、センサ枠11の取付け位置に設けられた
距離センサ13によって検出する。
【0019】なお、距離センサ13の距離検知方式とし
ては、一般に微小な移動距離を検出するのに用いられて
いる容量検知方式,トンネル電流検知方式等がある。こ
の距離センサ13と上記円筒アクチュエータ2等から距
離制御手段としての機能を構成している。
【0020】一方、試料台3上には試料14が載置され
ている。溶液中に細胞が存在する試料14であれば、距
離センサ13からの信号に応じて、円筒アクチュエータ
2のZ方向の伸縮を制御しセンサユニット12に溶液面
を接触させるようにする。
【0021】また、弾性構造を持ったロール部材15が
試料台3上に設けられ、センサユニット12によって試
料14が押圧破損するのを防ぐと共に走査移動をスムー
ズにしている。
【0022】試料台3の下方には、鏡筒16に支持され
たコンデンサレンズ17が配置されている。ベース1内
に内臓、または外付けされる光源装置18は、外部から
与えられる発光信号Spに応じたパルス点灯電圧Vpを
ランプ19に印加して、ランプ19をパルス点灯させよ
うに構成されている。そしてランプ19のパルス点灯に
よって発生した照明光が、絞り20を通ってコンデンサ
レンズ17に入射するようになっている。
【0023】前記センサユニット12の後述する増幅型
光電アレイの各増幅型光電素子は、信号ライン21を介
して画像形成装置22に接続されている。画像形成装置
22は、センサユニット12と試料14の対向方向と直
交するX方向及びY方向への各走査信号Sx,Syを駆
動回路7へ送出すると共に、光源装置18へ上記発光信
号Spを送出する。画像形成装置22は、画像フレーム
バッファを備えていて、この画像フレームバッファに取
り込まれた試料像データが、表示装置23に表示される
ように構成されている。図2にはセンサユニット12の
断面構造が示されている。センサユニット12は、同図
に示すように、開口アレイ板24と増幅型光電アレイ板
25とをスペーサ26を介して接合したものである。図
3(a)(b)に、開口アレイ板24の平面及び断面を
示す。
【0024】この開口アレイ板24は、シリコンウエハ
27に数mm〜数十mm四方の大きさの領域Nにわたっ
て多数の開口部a11〜anmを2次元マトリクス状に
形成し、その部分をチップ状に切り出すことにより得ら
れたものである。本実施例では、各開口部aの開口径は
100nm〜500nm程度の大きさが望ましいが、数
十nm程度まで開口径を小さくすることもできる。
【0025】また、2次元マトリクス状に配置される開
口部のX方向及びY方向の各ピッチPx,Pyは、円筒
アクチュエータ2のX,Y方向の走査振幅を越えない範
囲、あるいは増幅型光電アレイ25の後述する各光電素
子の製作ピッチに依存し、Px=Py=10μmとす
る。なお、このピッチは、光電アレイピッチに対応し
て、5μm×5μmとすることもできる。
【0026】開口アレイ板24の各開口部aは、四角錐
形状をなし、その先端が試料14に対向する第1の開口
28となり、その対向端部が増幅型光電アレイ板25に
対向する第2の開口29となっている。
【0027】上記の開口アレイ板24はマイクロマシン
ニング加工により製作される。すなわち、結晶面<10
0>を有するシリコン基板27の両面をシリコン酸化膜
とし、その一方の酸化膜上を、各辺(Dx,Dy)の開
口が上記ピッチPx,Pyで形成されたマスクパターン
により、KOH液等で異方性エッチングする。これによ
り、エッチング開始面に第2の開口29を他面に第1の
開口28を形成し角度54.72度の斜面を有する開口
部aがシリコン基板27に形成される。
【0028】第1,第2の開口28,29を正方形と
し、第1の開口28の一辺をh、第2の開口29の一辺
をdとすると、開口部の形状を示した図4から、幾何学
的にシリコン基板27の厚さが決まる。 h/2=Δcos54.72、 tan54.72=2
(L+Δ)/d
【0029】このとき、第2の開口29の一辺dは開口
部のピッチPx(またはPy)より小さいので、この
“d”を僅かに変化させることで第1の開口28の開口
径を変化させた所定ピッチの開口アレイとすることがで
きる。
【0030】X,Y方向の開口部のピッチPx,Pyを
それぞれ10μmとして、開口部a11〜anmを10
0×100の配列にすれば、開口領域Nは1mm×1m
mのサイズとなり、その周囲の枠部分まで合わせたセン
サチップサイズは、5mm×5mmにすることができ
る。
【0031】また、図5に増幅型光電アレイ25の平面
的配置が示されている。増幅型光電アレイ25は、複数
の増幅型光電素子s11〜snmが、前記開口アレイ板
24の各開口部a11〜anmに対応させて同ピッチで
もってマトリクス状に形成されている。
【0032】増幅型光電素子sとしては、フォトダイオ
ードで得られた光電荷を、MOSFETのゲートに蓄積
して電流増幅するAMI(Amplified MOS Imager)や、
その別種であるCMD(charge moduration Device)、
あるいは静電誘導トランジスタ形光センサを用いること
ができる。各々の半導体回路構造は、受光部となるPN
接合やゲート・ソース・ドレイン電極が特徴的に配置さ
れてなるが、詳しい回路構造はここでは省略する。
【0033】これらの素子は、CCD(電荷転送デバイ
ス)とは異なり、XYアドレス方式で個々の光電素子を
独立して読み出すことができ、かつ増幅機能を有してい
る。そのため、本実施例のように微小光量を検出する場
合に有効である。
【0034】この増幅型光電アレイ25は、受光面へ外
部から光が入射しないように、例えばパイレックスガラ
スからなるスペーサ26を挟んで、開口アレイ板24の
各開口部a11〜anmと対応する各増幅型光電素子s
11〜snmが一致するように両者を接合している。こ
の接合方法としては、500℃〜1000℃に加熱した
ヒータ上で、両者間に高電圧を印加する陽極接合法を用
いる。
【0035】この陽極接合法により、シリコンとパイレ
ックスガラス間が直接接続される。あるいは、シリコン
酸化膜やAu,Ag等の金属膜を介して接合するように
することもできる。また図6及び図7にスペーサ26の
構成例が示されている。
【0036】スペーサ26は、透明基板31の枠部分の
上下面に金属膜32a,32bが形成され、一方の面の
窓部分に多層膜フィルター33を形成し、他方の面の前
記各開口部a11〜anmに対応する位置に偏光膜34
を形成している。なお、金属膜32a,32b、多層膜
フィルター33、偏光膜34は本実施例において必ずし
も必要となるものではない。また、図7(a)に示すよ
うに、枠部分に金属膜32a,32bが形成されただけ
のものであってもよい。次に、以上のように構成された
本実施例の動作について説明する。
【0037】画像形成装置22から光源装置18に発光
信号Spが送出され、この発光信号Spを受けた光源装
置がランプ19に電圧を印加してランプ19がパルス点
灯する。これによって発生した照明光はコンデンサレン
ズ17を介し試料14を下方から照明する。試料台3は
上記したようにガラス板等で構成されていて、本実施例
では摺りガラス状の散乱光を試料14に送出している。
これにより、試料14の下面が照明光によって全面均等
に照明される。なお、均等に照明するために、射出され
る面に臨界角で入射光を導入するようにして、直接開口
に出射しないようにすることも有効である。
【0038】試料14に入射した照明光は,試料14で
吸収等の作用を受けた後、試料14に近接している開口
アレイ板24に2次元マトリクス状に形成された多数の
開口部a11〜anmに試料光となって入射する。
【0039】ここで、各開口部の第1の開口28が、例
えば150nm径とすると、照明光の波長が460〜7
00nmとすれば、1/3〜1/5波長程度の距離でエ
バネッセント波として存在し、このエバネッセント波が
試料光として各開口部a11〜anmの第2の開口29
を経て、対応する各増幅型光電素子s11〜snmに受
光される。
【0040】増幅型光電アレイ25では、各増幅型光電
素子s11〜snmに入射する試料光が、各々対応する
第1の開口28の走査動作が停止している期間Tsに電
荷として蓄積され、その各蓄積電荷が走査動作開始前
に、X,Yアドレス信号に従って増幅されて順次読み出
される。なお、X,Yアドレス信号は、信号ライン21
に含まれているアドレス信号ラインを介して画像形成装
置22から増幅型光電アレイ25に印加される。これら
読み出された信号は、各増幅型光電素子毎に信号ライン
21を介してシリアルまたは複数の素子毎にパラレル転
送される。
【0041】試料走査は、画像形成装置22から駆動回
路7へ、移動時間Tm,停止期間Tsの走査信号Sx,
Syを送信し、かつ光源装置18へ発光信号Spを送出
することによってなされる。
【0042】このとき、試料像の構成に必要な走査速度
は、開口アレイの開口部a11〜anmの数の倍数に高
速化することができ、これによって走査時間を短縮する
ことができる。本実施例では、2次元マトリクス状に多
数の開口部a11〜anmが形成されたセンサユニット
12を用いているので、高速走査が可能になる。
【0043】各増幅型光電素子s11〜snmに蓄積さ
れた試料光に応じた電荷は、移動時間Tmの期間、また
は停止期間Tsの後に読み出されて画像形成装置22の
画像フレームバッファに取り込まれる。
【0044】画像形成装置22は、図8に示すように、
試料像データの取込みに用いたX,Yアドレス信号及び
そのときの走査信号Sx,Syから、表示装置23の表
示画面状での表示領域D11,D21…Dnmを決定し
する。そして各増幅型光電素子s11〜snmで受光し
画像フレームバッファに取り込んだ試料像データを、各
表示領域D11,D21…Dnm内で輝度変調して表示
する。
【0045】この様に本実施例によれば、2次元マトリ
クス状に形成された複数の開口部a11〜anmを有す
る開口アレイ板24と各開口部a11〜anmの入射光
をそれぞれ光電変換する複数の増幅型光電素子s11〜
snmを有する増幅型光電アレイ25とを有するセンサ
ユニット12を備えたので、1回の走査で2次元マトリ
クス状の各開口部a11〜anmが対向する試料表面各
部の試料像データを得ることができ、試料の全面を走査
するのに要する時間を大幅に短縮できる。
【0046】また、センサユニット12の開口部aの開
口径が100nm〜200nmと従来のもの(例えば4
0nm)に比べて比較的大きいため、試料表面と第1の
開口部27との間の距離を、照明光の波長(本実施例で
は460〜700nm)よりも短い距離に容易に近接さ
せることができ、比較的大きな出力信号となるため、外
部の散乱光などによる影響を受けずらくなりS/N比が
改善される。図9(a)〜(d)には、開口アレイ板の
変形例が示されている。
【0047】同図(a)に示す開口アレイ板40は、開
口領域Nに、第2の開口29側からAu又はPtを厚さ
20nmにスパッタ蒸着して金属膜41を形成する。こ
の金属膜41によって試料光の開口内吸収を防止するこ
とができる。
【0048】または、金属膜41に代えてシリコン酸化
膜42を形成する。このシリコン酸化膜42を、第1の
開口28からの試料光の光導波路とし、増幅型光電素子
の受光面に、試料光を効率良く導くようにする。なお、
金属膜41およびシリコン酸化膜42共に、陽極接合面
の当たり面に利用できる。
【0049】又、図9(b)に示す開口アレイ板43
は、開口部内にガラスまたは樹脂を充填し、第1及び第
2の開口部28,29に凸部44,45を形成した例で
ある。図9(c)に開口アレイ板46は、開口部内にガ
ラスまたは樹脂を充填し、第1及び第2の開口部28,
29に凹部48,49を形成した例である。図9(b)
(c)に示す両例は、第1の開口28が細胞片等によっ
て閉塞するのを防止することができる。図9(d)に示
す開口アレイ板50は、第1の開口28を、その開口径
よりも若干大きなガラスビーズ等の球体51で閉塞して
開口径を揃えた例である。
【0050】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、開
口部を小さくすることなく開口径が50〜500nmの
比較的大きな開口部で、光学顕微鏡の分解能を越えるこ
とができ、しかもS/N比の改善および走査速度の高速
化を図ることのできるニアフィールド顕微鏡装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るニアフィールド顕微鏡
装置の全体構成図。
【図2】一実施例のニアフィールド顕微鏡装置に備えら
れたセンサユニットの断面図。
【図3】センサユニットの構成要素となる開口アレイ板
の平面図及び断面図。
【図4】開口アレイ板に形成された開口部の形状を示す
図。
【図5】センサユニットの構成要素となる増幅型光電ア
レイの平面図。
【図6】センサユニットの構成要素となるスペーサの平
面図。
【図7】図6に示すスペーサの断面図およびその変形例
の断面図。
【図8】表示装置の表示動作を説明するための図。
【図9】開口アレイ板の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
2…円筒状アクチュエータ、3…試料台、4〜6…電
極、7…駆動回路、12…センサユニット、13…距離
センサ、14…試料、22…画像形成装置、23…表示
装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にマイクロマシンニング
    加工によって微小な開口部を複数形成してなる微小開口
    アレイと、前記シリコン基板の一方の面に前記各開口部
    に対向させて夫々配置された複数の増幅型光電素子から
    なる光電アレイとが一体に形成されたセンサユニット
    と、 前記センサユニットの他方面に対向配置される試料と前
    記各開口部との間がニアフィールドとなるように、前記
    試料と前記各開口部とを近接させる距離制御手段と、 前記センサユニットと前記試料とを、前記センサユニッ
    トと前記試料との対向方向と直交する方向に相対的に移
    動させて前記試料を走査する走査手段と、 前記走査手段により前記試料を走査したとき前記センサ
    ユニットの各増幅型光電素子から出力される信号を、そ
    の走査に同期させて表示する表示手段と、を具備したこ
    とを特徴とするニアフィールド顕微鏡装置。
JP3328856A 1991-12-12 1991-12-12 ニアフィールド顕微鏡装置 Withdrawn JPH05164968A (ja)

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