JPH05164736A - pHセンサ校正部付pH計 - Google Patents

pHセンサ校正部付pH計

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JPH05164736A
JPH05164736A JP3345575A JP34557591A JPH05164736A JP H05164736 A JPH05164736 A JP H05164736A JP 3345575 A JP3345575 A JP 3345575A JP 34557591 A JP34557591 A JP 34557591A JP H05164736 A JPH05164736 A JP H05164736A
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輝良 三奈木
Tadao Ueda
忠夫 上田
Yoshiji Aoyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 pHセンサを自動的に洗浄・校正できるpH
計。 【構成】 pH計において、出力信号S1 を送信し受信
信号S2 を受信する回路を具備するpH測定手段(1)
と、前記出力信号を受信し前記受信信号を送信する回
路,pHセンサ(3)を被測定液(4)から隔離できる機
構,及び該隔離した前記pHセンサを洗浄・校正をする
洗浄・校正機構(2a)を具備する校正部(2)とを配置し
て、pH測定手段と校正部との間で前記出力信号及び前
記受信信号の授受をしながら前記pHセンサの状態を識
別し、更には前記pHセンサが前記被測定液に潜漬して
いるか否かをチェックすることができて自動的に前記洗
浄,前記校正を行うように構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、pHセンサについての
メンテナンスフリ―化を果して、確実に完全自動洗浄・
校正が行えるようにしたpHセンサ校正部付pH計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にpHセンサには経時変化がある。
【0003】従って、その性能を維持するために、例え
ば、実開昭64−50353号(pH計の薬液洗浄装
置)等に見られるように、洗浄機構を付加する事により
定期的に洗浄を行っている。
【0004】更に、これに加えて、所定の校正(通常は
2点校正)を行う必要もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
にあっては、以下のような問題点があった。
【0006】洗浄については、所定の洗浄機構を付加す
ることで定期的に自動洗浄の実践が可能である。これに
対し、校正については、例えばμP(マイクロコンピュ
―タ)を搭載して、校正時に使用する標準液の温度補償
を自動的にワンタッチ校正できるものがある。然し乍
ら、この校正時に、例えば、pHセンサを前記標準液に
潜漬したりするような、校正に伴って発生する一連の作
業は、必ず人手を要し面倒であった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、pHセンサを自動的に洗浄・校正できる機構を
配置して完全自動化を実現したpHセンサ校正部付pH
計を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、pHセンサを被測定液に潜漬して前記被
測定液のpH値を測定するpH計において、出力信号S
1 を送信し受信信号S2 を受信する回路を具備するpH
測定手段(1)と、前記出力信号を受信し前記受信信号を
送信する回路,pHセンサ(3)を被測定液(4)から隔離
できる機構,及び該隔離した前記pHセンサを洗浄・校
正する洗浄・校正機構(2a)を具備する校正部(2)とか
ら成り、前記pH測定手段と前記校正部との間で前記出
力信号及び前記受信信号の授受をし、前記pH測定手段
において前記pHセンサがどの状態(ステ―ジ)である
か識別でき、更には前記pHセンサが前記被測定液に潜
漬しているか否かをチェックする事ができて自動的に前
記洗浄・校正を行うように構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】出力信号S1 を送信する回路及び受信信号S2
を受信する回路を具備するpH測定手段と、前記出力信
号S1 を受信する回路及び前記受信信号S2 を送信する
回路を具備し、更に、pHセンサを被測定液から隔離で
きる例えばpHセンサの昇降が可能なような機構を具備
し、且つ洗浄及び校正ができる洗浄・校正機構を具備し
た校正部を配置するようにして、確実に、pHセンサの
状態を識別しながら”自動的”に洗浄及び校正を行うこ
とができるようにする。
【0010】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の具体的な実施例を示す図である。図2乃至
図11は本発明の説明に供する図である。
【0011】図1のpHセンサ校正部付pH計は、pH
測定手段1 と校正部2 とを配置して、確実にpHセンサ
3 の状態を識別しながら当該pHセンサ3 を自動的に洗
浄及び校正することができる構成から成る。
【0012】そして、前記pH測定手段1 は、出力信号
S1 を送信したり受信信号S2 を受信したりする回路を
具備する(尚、この出力信号,受信信号はpH測定手段
側から見た場合で呼称するものであって特に限定した意
味を有するものではない)。
【0013】又、前記校正部2 は、前記出力信号S1 を
受信したり、前記受信信号S2 を送信する回路(シーケ
ンサ)2cを具備し、更に、pHセンサ3 を被測定液4
に潜漬したり隔離したりできるような昇降機構を具備
し、且つ、これに伴うpHセンサ3 の洗浄及び校正がで
きる洗浄・校正機構2aを具備し、さらに洗浄のために用
いるタンク2Tを具備する。
【0014】校正部2において、図9(校正部のフロー
図)及び図10(図9の説明に供する図)に示すよう
に、前記タンク2Tは、例えば、洗浄水タンク2T1
薬液タンク2T2、標準液1タンク2T3、標準液2タン
ク2T4等で構成することができる。
【0015】タンク2Tは、内部に図10に示すような
計量タンクKが配置された構造となっており、計量され
た液が洗浄・校正機構2aに送液できるようになってい
る。
【0016】図10において、計量タンクTの計量機構
は、計量タンクK内の2本のチューブC,Dの高低差H
を利用している。
【0017】これによれば、計量タンクK内の液Eは、
その外側の液Eが計量タンク底部K 1のチェック弁KT
通して計量タンク内部に入り、液面E1がチューブDの
下面に達すると、それまでチューブD上部の大気開放口
1から出ていた計量タンク内の空気は封じられ、液面
1の上昇が停止する。
【0018】この状態でチューブDに圧送空気圧力が加
えられると、チェック弁KTが閉じ、計量タンク内の液
EはチューブCから圧送される。チューブCとDとの下
端間の差Hの容積が1回の送液量である。
【0019】以下、再び前記説明の続きをする。
【0020】pH測定手段1 /校正部2 間は、図2に入
出力接点による通信の関係を示すように、相手方接点出
力オン/オフ状態で、双方ともに相手方の状態が識別で
きる構成となっている。
【0021】ここで、各接点A〜Dについての出力信号
の意味付けは、例えば、接点Aを洗浄・校正(WASH&CA
L)、接点Bをホ―ルド(HOLD)、接点Cを警報(ALAR
M)、接点Dを異常(FAIL)とする。
【0022】尚、これ等接点入出力数或は意味付けは一
例であり、この意味付けは当然ながら任意に設定できる
ように汎用性を持たせてある。例えば、pH測定手段1
/校正部2 間を接続しない場合は、接点Aを警報(ALAR
M)1、接点Bを警報(ALARM)2、接点Cをホ―ルド(HO
LD)…というようにすることもできる。
【0023】以上の構成においてその動作については以
下のようになる。
【0024】図3(自動洗浄動作のタイムチャ―ト)及
び図4(自動洗浄・校正動作のタイムチャ―ト)、図
9、図11(図9の説明に供する図)を用いて図1,図
2の説明をする。
【0025】尚、以下の説明において、便宜上、接点A
が“閉”のときには出力信号S1 は“オン”、接点Aが
“開”のときには出力信号S1は“オフ”、同様に、接
点A´ が“閉”のときには受信信号S2は“オン”、接
点A´ が“開”のときには受信信号S2 は“オフ”と
する(他の接点の信号状態も同様とする)。
【0026】(A) 自動洗浄動作(以下「動作α」と
いう)。
【0027】尚、図3において、周期をT,緩和時間を
r としたときに、これ等周期T及び緩和時間tr は任
意設定が可能であり、周期T毎に、pH測定手段1 から
“オン”の出力信号S1 が校正部2 に出力される。
【0028】時刻t1 において、pH測定手段1 の接
点Aが“閉”に制御されて、“オン”の出力信号S1
校正部2 に出力される。
【0029】校正部2 は、この信号S1 を受けて、p
Hセンサ3 を持上げて被測定液4 から隔離する。時刻t
2 〜t3 において、洗浄・校正機構2aで、持上げたpH
センサ3 について、薬液洗浄或はブラシ洗浄等の洗浄
を行う(図3は薬液洗浄を示す)。
【0030】この後に、時刻t4 〜t5 ,t6 〜t7
において、水洗浄を間欠的に行う。
【0031】前記,の校正部2 の各動作の1つを
“ステ―ジ”といい夫々について“#1,…”と表す。
【0032】pH測定手段1 は、校正部2 の前記,
の動作内容、即ちステ―ジ番号を識別するために、校
正部2が各ステ―ジに同期して出力する“#1,…”の
信号S2 を受信し、判断する。
【0033】時刻t7 において、最終ステ―ジ(この
場合#3)が終了すると、pH測定手段1 は接点Aを開
動作させて出力信号S1 をオフとする。
【0034】校正部2 はこの出力信号S1 を受信する
と、pHセンサを下降させて被測定液4 に潜漬させて元
の状態へ戻す。
【0035】以上の動作αの関係についての各動作ステ
―ジ(#1,…)を図9,図11で説明すると以下のよ
うになる。
【0036】説明にあたり、図9について、AS1〜A
3はエアーセット、SV1〜SV6は電磁弁、CHV1
CHV2はチェック弁、KClTはKClタンク、Lは
洗浄・校正機構2aの液槽、Yは液槽内に注入される洗
浄時或いは校正時の液(薬液,洗浄水,標準液)、SL
1,SL2はエアーシリンダ(以下単に「シリンダ」と表
示する)、Gは液槽下端部に設けられたカバーを夫々表
わすものとする。
【0037】又、各ステージにつき、下記する各部の動
作説明事項においては、必要に応じてその前後の動作関
係を包含するものとして表示するが、前記#1…とその
本質的な意味での差異はない。
【0038】”#1について”
【0039】(イ)pH測定中においてpH測定手段1
の接点Aが”オン”となって、校正部2でこの接点信号
を受けると、被測定液4中に潜漬しているpHセンサ3
は、SV5から供給される空気圧により、シリンダSL1
の上昇と共に図9のような状態の位置に引き上げられ、
被測定液4から隔離される。
【0040】(ロ)その上で液槽下端部はカバーGで密
閉される。
【0041】(ハ)と同時に、SV6から供給される空
気圧により、シリンダSL2を用いたストッパasでpH
センサ3が固定される。
【0042】(ニ)次に、SV2(開)から供給される
空気圧により、薬液タンク2T2から計量された薬液が
洗浄・校正機構2aの液槽Lへ圧送される。
【0043】(ホ)薬液を圧送した空気圧は、送液後も
送り続けられ、薬液を攪拌してpHセンサ3を洗浄す
る。
【0044】(ヘ)この洗浄作業の後、SV2が閉とな
り、又、SV5の流路が切り替り、シリンダSL1は下降
し、薬液Yを排出する。
【0045】(ト)このとき、pHセンサ3はシリンダ
SL2のストッパで固定されているので降下することは
なく、引き上げられた位置をそのまま維持する。
【0046】”#2について”
【0047】(チ)前記薬液を排出した後、SV5の流
路が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端のカ
バーGを再び閉じる。
【0048】(リ)その上で、SV1(開)から供給さ
れる空気圧により洗浄水タンク2T1から計量された洗
浄水が液槽に圧送される。
【0049】(ヌ)洗浄水を圧送した空気圧は送液後も
送り続けられ、洗浄水を攪拌して、pHセンサ3を洗浄
する。
【0050】(ル)この洗浄作業の後、SV1が閉とな
り、又、SV5の流路が切り替り、シリンダSL1は下降
し、洗浄水Yを排出する。
【0051】(ヲ)このとき、pHセンサ3は前記と同
様に、シリンダSL2のストッパで固定されているので
降下することはなく、引き上げられた位置をそのまま維
持する。
【0052】”#3について”
【0053】(ワ)前記洗浄水が排出された後に、SV
5の流路が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端
のカバーGを再び閉じる。
【0054】(カ)SV1(開)から供給される空気圧
により洗浄水タンク2T1から計量された洗浄水が液槽
に圧送される。
【0055】(ヨ)前記と同様に、洗浄水を圧送した空
気圧は送液後も送り続けられ、洗浄水を攪拌して、pH
センサ3を洗浄する。
【0056】(タ)このように洗浄水による洗浄を2回
繰り返すのは、pHセンサ3に付着した薬液の残留分を
十分に除去することにある。
【0057】(レ)この洗浄作業の後にSV1が閉とな
る。又、SV6の流路が切り替り、シリンダSL2のスト
ッパは解除される。
【0058】(ソ)最後に、SV5の流路が切り替り、
シリンダSL1の下降(洗浄水Y排出)と共にpHセン
サ3は下降して被測定液4中に潜漬する。
【0059】(ツ)所定の緩和時間trを経過後に測定
状態に復帰する。
【0060】以上で動作αは終了することとなるが、一
般にpHセンサ3 を洗浄(或は校正)を行う際は、pH
測定手段1 のpH出力はホ―ルドされている。そこでこ
れを区別するために、例えば、ホ―ルド用接点出力(こ
こでは接点Bからの出力)を用いることができる。そし
てこの場合にあっては、pH測定手段1 は、出力信号S
1 がオンのときに同時に接点Bの出力をオンとする。そ
して、出力信号S1 がオフとなった後の時刻t7 から緩
和時間tr 経過後の時刻t8 となったときに接点出力B
をオフとすることで容易にその目的を達成することがで
きる。
【0061】(B) 自動洗浄・校正動作(以下「動作
β」という)。
【0062】尚、図4において、周期等の各記号は図3
と同様とする。又、図4は標準液1,2を用いた2点校
正の例を示し、この標準液1,2で使用される標準液の
pH値は任意に設定できるようになっているものとす
る。
【0063】この場合も前記動作αと同様に、各ステ―
ジの動作の進行は、例えば、時刻t 10において、pH測
定手段1 から“オン”の出力信号S1 が校正部2 に出力
され、校正部2 はこの信号S1 を受けてpHセンサ3 を
持上げて被測定液4 から隔離し、時刻t11〜t12におい
て持上げたpHセンサ3 を例えば薬液洗浄し、時刻t 13
〜t14,t15〜t16において水洗浄を行う(この動作部
分は前記動作α参照)。尚、接点A,Bの信号の関係は
前記図3場合と同一になっているものとする。
【0064】#1〜#3については前記と同様とな
る。時刻t17以後の校正部2 の各動作ステ―ジ(#4〜
#7)については以下のようになる。
【0065】時刻t17〜t18(#4)において1点目
の校正のためにpHセンサ3 を標準液1に潜漬し、時
刻t19〜t20(#5)において水洗浄をし、時刻t21
〜t 22(#6)において2点目の校正のためにpHセン
サ3 を標準液2に潜漬し、時刻t23〜t24(#7)に
おいて水洗浄をする。即ち、動作βによる標準液1,2
を用いた2点校正が行なわれる。
【0066】pH測定手段1 は、前記したように、校正
部2 の前記各ステ―ジに同期して出力する“#1,#
2,…,#7”の信号S2 を受信し、判断する。
【0067】時刻t24において、最終ステ―ジ(#
7)が終了すると、pH測定手段1 は接点Aを開動作さ
せて出力信号S1 をオフとする。
【0068】校正部2 は出力信号S1 を受信すると、
pHセンサ3 を下降させて被測定液4 に潜漬させて元の
状態へ戻す。
【0069】以上の動作βの関係について、#4以後の
各ステージの夫々を前記と同様に図9,図11で説明す
ると以下のようになる(#1,…#3については前記動
作αと同様であるので省略する。但し、#4は#3
(ヨ)に続くものとし、以下カッコ書順位の続きで説明
する)。
【0070】”#4について”
【0071】(ネ)前記#3(ヨ)の動作における洗浄
水排出後において、SV1が閉となり、又、SV5の流路
が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端のカバ
ーGを再び閉じる。
【0072】(ナ)SV3(開)から供給される空気圧
により標準液1タンク2T3から計量された標準液が液
槽に圧送される。
【0073】(ラ)送液が終了するとSV3は閉じ、標
準液1は静置状態となり、1点目の校正が行われる。
【0074】(ム)この1回目の校正後にSV5の流路
が切り替り、シリンダSL1は下降し、標準液1を排出
する。
【0075】(ウ)このとき、pHセンサ3はシリンダ
SL2のストッパで固定されているので降下することは
なく、引き上げられた位置をそのまま維持する。
【0076】”#5について”
【0077】(エ)前記標準液1を排出した後、SV5
の流路が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端
のカバーGを再び閉じる。
【0078】(ノ)その上でSV1(開)から供給され
る空気圧により、洗浄水タンク2T1から、計量された
洗浄水が液槽に圧送される。
【0079】(オ)洗浄水を圧送した空気圧は送液後も
送り続けられ、洗浄水を攪拌して、pHセンサ3を洗浄
する。
【0080】(ク)この洗浄後にSV1が閉となる。
又、SV5の流路が切り替り、シリンダSL1は下降し、
洗浄水Yを排出する。
【0081】(ヤ)このとき、pHセンサ3はシリンダ
SL2のストッパで固定されているので降下することは
なく、引き上げられた位置をそのまま維持する。
【0082】”#6について”
【0083】(マ)この洗浄水を排出した後にSV5
流路が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端の
カバーGを再び閉じる。
【0084】(キ)その上で、SV4(開)から供給さ
れる空気圧により標準液2タンク2T4から計量された
標準液が液槽に圧送される。
【0085】(ヨ)送液が終了するとSV4は閉とな
り、標準液2は静置状態となり、2点目の校正が行われ
る。
【0086】(ウ)この2回目の校正後にSV5の流路
が切り替り、シリンダSL1が下降して標準液2が排出
される。
【0087】(コ)このときにも、前記と同様にpHセ
ンサ3はシリンダSL2のストッパで固定されているの
で降下することはなく、引き上げられた位置をそのまま
維持する。
【0088】”#7について”
【0089】(エ)前記標準液2を排出した後にSV5
の流路が切り替り、シリンダSL1は上昇し、液槽下端
のカバーGを再び閉じる。
【0090】(テ)その上で、SV1(開)から供給さ
れる空気圧により、洗浄水タンク2T1から、計量され
た洗浄水が液槽に圧送される。
【0091】(ア)洗浄水を圧送した空気圧は、送液後
も送り続けられ、洗浄水を攪拌して、pHセンサ3を洗
浄する。
【0092】(サ)この洗浄作業の後にSV1が閉とな
る。又、SV6の流路が切り替り、シリンダSL2のスト
ッパは解除される。
【0093】(ヒ)最後に、SV5の流路が切り替り、
シリンダSL1の下降(洗浄水排出)と共にpHセンサ
3が下降し、被測定液4中に潜漬する。
【0094】(ユ)所定の緩和時間trを経過後に測定
状態に復帰する。
【0095】以上で動作βが終了することとなる。とこ
ろで、以上の説明は2点校正の例であるが、1点校正か
2点校正かを予め設定させておくことにより、もし、1
点校正だけで良い場合は、ステ―ジ#5終了時に接点A
を“開”として、信号S1 をオフとすることによって、
pHセンサ3 を下降させて、被測定液4 に潜漬させて元
の状態へ戻すようにすればよい(結果的にステ―ジ#
6,#7を省略させるようにすればよい)。
【0096】(C) 動作α及び動作βの組合せ。
【0097】実際のアプリケ―ションでは、pHセンサ
を例えば1日毎に洗浄をし、1か月毎に校正を行う等、
洗浄或いは校正のタイミングは各アプリケーション毎に
異なり、又、校正を行う直前ではpHセンサを洗浄する
のが常識である。
【0098】そこで、これを実現するには、動作α及び
動作βを必要に応じた設計(組み合せ)として、例え
ば、動作βと動作αとの比(自然数nとする)を設定す
る。そのうえで、動作βを1回させた後に動作αをn回
繰返すような構成とさせればよい(全ての動作とも設定
された周期Tで動作)。
【0099】このように、任意に周期T及び比nを設定
することで、各アプリケ―ションに対応させることがで
きる。
【0100】本発明は以上の構成に限定されるものでは
なく、以下に述べるような各種の機能,外部リクエスト
による動作等の機能を具備するようにしてもよい。
【0101】(I) 各種のチェック機能。
【0102】pHセンサ3 を標準液で校正する際に、p
Hセンサ3 が確実にそのときに使用される液に潜漬して
いなければならない。このことは薬液洗浄或は水洗浄時
も、換言すれば全ての各ステ―ジにおいて必要なことで
ある。
【0103】そこで前記構成において、pH測定手段1
は信号S2 によってpHセンサがどの状態(ステ―ジ)
であるかを識別できるが、更に、このシステム全体の信
頼性を向上させるために、pHセンサが液に潜漬してい
るか否かをチェックする機能を具備させるようにしても
よい。
【0104】図5は各ステ―ジの液の有無検出の説明に
供する図であるが、各ステ―ジ#1〜#7共に、ステ―
ジ開始時点(信号S2がオンとなる時点)から一定時間
timp(この時間は任意に設定できる。図は任意のステ
―ジを表わす)後のインピ―ダンス測定時点に電極のイ
ンピ―ダンスを測定し、その測定値から液の有無を判断
し、このときに“液無し”と判断された場合は校正部2
になんらかのトラブルがあると見なしてpH測定手段1
から例えば接点D(FAIL接点)出力を出す。
【0105】尚、各ステ―ジにおける電極のインピ―ダ
ンスチェックのこの機能は汎用性を上げるため各ステ―
ジ毎に無効にさせることもできることはいうまでもな
い。
【0106】ところで、薬液洗浄は一般に酸洗浄であ
り、#1/#2間は通常pH値差がある。
【0107】又、#4及び#6において例えば各々pH
4,pH9の標準液が使用されるとすると#3/#4
間,#5/#6間も通常pH値差がある。このpH値の
差を利用して#2,#4,#6の少なくとも1つ以上の
ステ―ジでpHセンサの応答性のチェックができる。
【0108】以下、その手法の一例を#1/#2間の場
合をもとに、図6の半値復帰チェック例を示す図で説明
する。尚、以下においては水洗浄時のpH値をpH7と
仮定する。
【0109】 #1での薬液洗浄時のpH値の平均値
をメモリする。
【0110】 #2の開始時点(信号S2がオンとな
る時点)から一定時間tharf(任意に設定可能)経過時
点の半値復帰チェック点で、前記#1のpH値と#2の
pH値(pH7)との中間pH値に達しているかどうか
をチェックする(いわゆる半値復帰チェックであり、こ
れによりpHセンサの応答の目安を検知することができ
るようになる)。
【0111】 においてもし所定のpH値に達して
いない場合はpHセンサの劣化等が考えられるので、p
H測定手段1 はFAIL接点を出力する。
【0112】 尚、#2,#4,#6の各ステ―ジに
おける半値復帰チェックのこの機能も前記電極のインピ
―ダンスチェックと同様、汎用性を上げるため、各々を
別々に無効にさせることができる。
【0113】又、当然のことながら、校正に関しては更
新される校正値が適切であるか(不斉電位及び理論曲線
との傾きの相違)をチェックし、もし不適切である場合
は校正デ―タは更新されず、直ちに出力信号S1 がオフ
し、校正部2 の動作が終了し、pH測定手段1 はFAIL
接点を出力する。
【0114】その他のチェック機能としては、各ステ―
ジ及び各ステ―ジ間の時間をpH測定手段1 がモニタ
し、ある所定の時間を越えても信号S2 が変化しない場
合はpH測定手段1 は校正部2 のトラブルとみなしてFA
IL接点を出力する。
【0115】(II) 外部リクエストによる動作。
【0116】前記(C)項の動作α及び動作βの組合せ
では定期的に動作α或は動作βを行なわせる場合を説明
した。
【0117】しかしながら、実際には任意の時点におい
ても動作α或は動作βを実行させたい場合がある。この
場合の動作を、図7の外部リクエスト動作γの説明に供
するタイムチャ―トと、図8の外部リクエスト動作δの
説明に供するタイムチャ―トを用いながら説明する
(尚、前記動作γ,δは、その動作内容については夫々
前記α,βと同一である)。
【0118】 pH測定手段1 は、出力信号S1 がオ
フの場合に限り、外部リクエストの有無を検知するため
に受信信号S2 を常時モニタしている。
【0119】 そして、pH測定手段1 は、受信信号
S2 がある決められた時間t(ta <t≦tb )の間で
オン状態であるとすると外部リクエスト動作γを、又、
この時間t(tc <t≦td )の間でオン状態であると
すれば外部リクエスト動作δを実行するように決めてお
けばよい。
【0120】 前記においてt>td であれば、p
H測定手段1 は校正部2 のトラブルとしてFAIL接点を出
力する。
【0121】尚、pH測定手段1 は、外部リクエスト動
作γ(或はδ)中にpH測定手段1内で設定されている
周期T毎の動作時点に達した場合や、外部リクエスト動
作終了後の次の動作開始時点等については、各アプリケ
―ションに応じて最適な処理を行えばよい。
【0122】(III) ところで、図4に示した各ステ
―ジは、その意味付け及びステ―ジ数を限定して記載し
てあるが、これを発展した形として、例えば、#7以
降pHセンサの再現性をある標準液でチェックするため
に、#8,#9を設けてpH値を比較させるとか、又
は2つの標準液を用いてpHセンサの90%応答をチェ
ックするために、#8に標準液1を#9に標準液2を使
用し、#9でそのチェックを行うとか、或は又各ステ
―ジの意味付け及びステ―ジ数を任意設定させるように
することも可能である。
【0123】(IX) 図1はpH測定手段1 に校正部2
を付加させることによってpHセンサを自動的に洗浄
及び校正させるものであり、pH出力はpH測定手段1
から出力している図であるが、更に、校正部2を別の上
位機種等と接続して、その上位機種から受信信号S2 を
動作させるようにすれば、遠隔操作によっても動作γ或
は動作δを区別して任意に動作させることが可能であ
る。
【0124】このとき、pH測定手段1 内で設定された
周期T毎の動作α或は動作βを無効にしてpH測定手段
1 を外部リクエスト動作のみで駆動させてもよい。
【0125】(X) pH測定手段1 のpHの出力或は
各接点出力はpH測定手段1 からとは限らず、校正部2
を経由して出力させてもよい。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。
【0126】(あ) pHセンサを洗浄のみならず校正
をも自動で行なわせることができるようになったので、
従来苦労と工夫を要していた手作業によるpHセンサの
保守(特に校正)に関して省力化が可能である。
【0127】(い) 液の有無をチェックする等してp
Hセンサの状態を確実に認知しながら自動校正するの
で、その校正の信頼性が向上する。
【0128】(う) 並行してpHセンサの応答性や再
現性を自動的にチェックさせることも可能である。
【0129】(え) pH測定手段と校正部との通信の
仕様が必要最小限で極めて単純であるので、遠隔操作が
できる等から種々のアプリケ―ションに対応することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例を示す図である。
【図2】本発明の説明に供する図である。
【図3】本発明の説明に供する図である。
【図4】本発明の説明に供する図である。
【図5】本発明の説明に供する図である。
【図6】本発明の説明に供する図である。
【図7】本発明の説明に供する図である。
【図8】本発明の説明に供する図である。
【図9】本発明の説明に供する図である。
【図10】本発明の説明に供する図である。
【図11】本発明の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 pH測定手段 2 校正部 3 pHセンサ 4 被測定液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 佳司 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHセンサを被測定液に潜漬して前記被
    測定液のpH値を測定するpH計において、出力信号S
    1 を送信し受信信号S2 を受信する回路を具備するpH
    測定手段(1)と、前記出力信号を受信し前記受信信号を
    送信する回路,pHセンサ(3)を被測定液(4)から隔離
    できる機構,及び該隔離した前記pHセンサを洗浄・校
    正する洗浄・校正機構(2a)を具備する校正部(2)とか
    ら成り、前記pH測定手段と前記校正部との間で前記出
    力信号及び前記受信信号の授受をし、前記pH測定手段
    において前記pHセンサがどの状態(ステ―ジ)である
    か識別でき、更には前記pHセンサが前記被測定液に潜
    漬しているか否かをチェックする事ができて自動的に前
    記洗浄・校正を行うように構成したことを特徴とするp
    Hセンサ校正部付pH計。
JP3-345575A 1991-10-14 1991-12-26 pHセンサ校正部付pH計 Expired - Lifetime JP3003060B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP3-264875 1991-10-14
JP26487591 1991-10-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024815A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Horiba Advanced Techno Co Ltd 水質分析計用表示装置、水質分析計用表示プログラム及び水質分析システム
CN111220664A (zh) * 2019-11-04 2020-06-02 沈阳中科韦尔腐蚀控制技术有限公司 一种开放式pH值在线测量及自动清洗装置
KR102248985B1 (ko) * 2020-07-23 2021-05-06 한국광해관리공단 pH센서 자동세척 및 교정 시스템을 구비한 pH 센서 장치 및 이를 이용한 pH 센서의 자동 세척 및 교정 방법
CN113933351A (zh) * 2021-09-30 2022-01-14 深圳市中金岭南有色金属股份有限公司凡口铅锌矿 矿浆pH值检测方法、装置及计算机可读存储介质

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