JPH05164098A - 気液二相流ポンプ - Google Patents

気液二相流ポンプ

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Publication number
JPH05164098A
JPH05164098A JP35095291A JP35095291A JPH05164098A JP H05164098 A JPH05164098 A JP H05164098A JP 35095291 A JP35095291 A JP 35095291A JP 35095291 A JP35095291 A JP 35095291A JP H05164098 A JPH05164098 A JP H05164098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifugal pump
gas
pump
liquid
blades
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35095291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Saigo
隆雄 西郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP35095291A priority Critical patent/JPH05164098A/ja
Publication of JPH05164098A publication Critical patent/JPH05164098A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイド率が10%以上でも気液二相流体の揚
程を可能とする。 【構成】 複数枚の遠心ポンプ翼12をクラウン13に
放射状に配列し、ケーシング11内に配設する。主軸1
6の一端をナット17を介してクラウン13、遠心ポン
プ翼12と螺着し、かつ主軸16の他端を駆動機(図示
せず)に接続する。また、遠心ポンプ翼12の吸込側中
央部に、吸込圧力の上昇と遠心ポンプ翼12の吸込部の
撹拌を目的としたブースタ羽根車18を設ける。該ブー
スタ羽根車18はブースタ羽根車19に取付けた複数枚
の翼板20を有し、該翼板20は、撹拌時に気泡が上流
側(吸込管方向)に逆戻りしないように軸方向に対して
適当な角度をもたせている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気相と液相とが混入し
た二相流の流体を揚程する気液二相流ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の遠心ポンプの断面図を示
す。図7において、複数枚の遠心ポンプ翼1はクラウン
2に放射状に配列されて、ケーシング3内に配設されて
いる。また、該ケーシング3には吸込管4が上記遠心ポ
ンプ翼1の回転中心部に接続されており、かつ吐出管5
が上記ケーシング3に接続されている。主軸6は一端が
ナット7を介してクラウン2、遠心ポンプ翼1に螺着さ
れており、また他端が駆動機(図示せず)に接続されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上述
べた従来の遠心ポンプにおいて、気相と液相との混入し
た二相流の流体を揚程すると、気泡8が遠心ポンプ翼1
の吸込部に発生する。そして、液相に対して気相が10
%、すなわちボイド率が10%に達すると、一般にポン
プの揚程が不可能になるという問題があった。
【0004】これをさらに詳述すると、遠心ポンプ翼1
の吸込部に気相の塊が残留する現象は模型試験で確認し
たものであるが、気相の塊、つまり気泡8は遠心ポンプ
翼1の入口に輪状で「くっついている」感じで、遠心ポ
ンプ翼1とほぼ同回転で気泡8の塊が回っており、この
気泡8の塊は吐出管5には流れていないことが確認され
ている。そして、ボイド率が10%以上になるとポンプ
は揚程作用が不能になる。
【0005】そこで、従来、同じく図7に示すように、
シュラウド9に排出穴10を穿設して、該気泡8を外部
に取り出すことで、低効率ではあるが、揚程を続けるよ
うにした構造のものが提案されている。しかし、気泡8
を自然排出するのであれば、吸込部圧力が大気圧より大
であることが条件となる。一方、他のポンプを用いての
排出では、100%気相だけを排出することは不可能で
あり、液相も同時排出される。このため、本来のポンプ
として送る量が低減される、つまり、ポンプ効率の低下
をきたすという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ボイド率が10%以上で
も気液二相流体の揚程を可能とした気液二相流ポンプを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、主軸に固定されかつケーシング内に配
設された複数枚の遠心ポンプ翼を有する気液二相流ポン
プにおいて、該遠心ポンプ翼の吸込側中央部内にブース
タ翼を設けたものである。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、ブースタ翼を回転させる
ことにより、遠心ポンプ翼の吸込部に残留する気相(気
泡)を撹拌する。この撹拌により気泡は極小泡粒とな
り、浮力が低下する。その結果、遠心ポンプの揚程を容
易にし、同時に吸込圧力の上昇によりキャビテーション
の発生が防止される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施例に係る気液二相
流ポンプを示す要部の断面図、図2は同ポンプの遠心ポ
ンプ翼を上流側から見た正面図、図3は図1のIII−
III線拡大断面図、図4は同ポンプのブースタ羽根車
の斜視図である。
【0011】図1において、ケーシング11内に配設さ
れた複数枚の遠心ポンプ翼12は、図2に詳細に示すご
とくクラウン13に放射状に配列されている。また、ケ
ーシング11には吸込管14が上記遠心ポンプ翼12の
回転中心部に接続されており、かつ上記ケーシング11
には吐出管15が接続されている。そして、主軸16は
一端がナット17を介してクラウン13、遠心ポンプ翼
12と螺着されており、また他端が駆動機(図示せず)
に接続されている。以上述べた構成は、図7に示した従
来例のものと同一である。
【0012】そして、本実施例によれば、遠心ポンプ翼
12の吸込側中央部には、吸込圧力の上昇と遠心ポンプ
翼12の吸込部の撹拌を目的としたブースタ羽根車18
が設けられている。このブースタ羽根車18は、図3、
図4に詳細に示すごとく、ブースタ羽根車軸19に複数
枚の翼板20を取り付けた構成となっている。該翼板2
0は、撹拌時に気泡が上流側(吸込管方向)に逆戻りし
ないように軸方向に対してθの角度(図4参照)をもた
せている。
【0013】このように、翼板20に角度θをもたせる
ことにより、軸流ポンプ作用が生じる。そして、吸込管
方向(図4の矢印A方向)の流体の流れを防止して、弱
い軸流ポンプ作用により、むしろ撹拌効果が増すものと
考えられる。なお、通常の遠心ポンプでも軸流方向の作
用を生じている。一方、回転方向は翼板20の角度を図
4の逆にすれば(X度のように)、上記の反対にするこ
とができる。
【0014】また、本実施例によれば、図1に示すごと
く、ブースタ羽根車18のブースタ羽根車軸19の開放
端側にはかさ歯車21が設けられている。そして、該か
さ歯車21は駆動機22に連結された回転軸23に設け
られたかさ歯車24と常時噛合している。
【0015】以上のような構成にあっては、気液二相流
の流体の揚程中は、駆動機22によりブースタ羽根車1
8を運転して気相を撹拌しつつ吸込圧力を上昇させて、
遠心ポンプ翼12内に送り込む。ブースタ羽根車18の
翼板20は、図4に示すように軸方向に対して角度θを
もたせていることにより、本来の遠心ポンプ作用に弱い
軸流ポンプ作用を加えることができる。したがって、該
軸流ポンプ作用により、流体の吸込方向の逆流は防止さ
れる。つまり、気相は吐出方向に流れる。一方、気相の
塊は小さい泡粒が徐々に集まって残留するので、気泡の
塊の発生しないよう、ブースタ羽根車18を常に回転さ
せておく。
【0016】次に、図5は本発明の第2実施例に係る気
液二相流ポンプを示す要部の断面図、図6は図5のVI
−VI線拡大断面図である。本実施例は、主軸25を外
軸26と内軸27とから成る二重構造にし、それぞれ玉
軸受36、封水部37を設けて外軸26の中で内軸27
が回転可能にしている。また、外軸26に遠心ポンプ翼
12を、かつ内軸27にブースタポンプ28をそれぞれ
取り付けている。該ブースタポンプ28は、図6に詳細
に示すように、ブースタポンプクラウン29とブースタ
ポンプ翼30とから成り、遠心ポンプ翼12の小型のも
ので、ポンプとしての作用は同じである。
【0017】そして、駆動機31には外径比2:1の歯
車32,33を設けており、大きい歯車32を内軸歯車
34に、かつ小さい歯車33を外軸歯車35にそれぞれ
れトルク伝達できるように設置している。以上により、
ブースタポンプ28は常に遠心ポンプ翼12の2倍の回
転数で運転することができる。なお、ケーシング11,
クラウン13,吸込管14、吐出管15,ナット17の
構成は図1と同じであるので、その説明は省略する。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、気
液二相流ポンプにおいて、遠心ポンプ翼の吸込側中央部
内にブースタ翼を設けた構成としたことにより、遠心ポ
ンプ翼の吸込部に残留する気相(気泡)を該ブースタ翼
により、気相,液相の二相流の流体を撹拌して極小泡粒
にすることができる。したがって、気液二相流ポンプの
運転中に遠心ポンプ翼の吸込部に気相(気泡)が残留し
て揚程を不能にする気相の塊の発生を確実に防止するこ
とができ、ボイド率が10%以上の揚程も可能にするこ
とができる。また、吸込圧力を上昇させることができる
ので、キャビテーションの発生も防止することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る気液二相流ポンプを
示す要部の断面図である。
【図2】同ポンプの遠心ポンプ翼を上流側から見た正面
図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】同ポンプのブースタ羽根車の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る気液二相流ポンプを
示す要部の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】従来の遠心ポンプの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシング 12 遠心ポンプ翼 13 クラウン 14 吸込管 15 吐出管 16 主軸 17 ナット 18 ブースタ羽根車 19 軸 20 翼板 21 かさ歯車 22 駆動機 23 回転軸 24 かさ歯車 25 主軸 26 外軸 27 内軸 28 ブースタポンプ 29 クラウン 30 ポンプ翼 31 駆動機 32 歯車 33 歯車 34 歯車 35 歯車 36 玉軸受 37 封水部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸に固定されかつケーシング内に配設さ
    れた複数枚の遠心ポンプ翼を有する気液二相流ポンプに
    おいて、該遠心ポンプ翼の吸込側中央部内にブースタ翼
    を設けたことを特徴とする気液二相流ポンプ。
JP35095291A 1991-12-11 1991-12-11 気液二相流ポンプ Withdrawn JPH05164098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35095291A JPH05164098A (ja) 1991-12-11 1991-12-11 気液二相流ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35095291A JPH05164098A (ja) 1991-12-11 1991-12-11 気液二相流ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05164098A true JPH05164098A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18414028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35095291A Withdrawn JPH05164098A (ja) 1991-12-11 1991-12-11 気液二相流ポンプ

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JP (1) JPH05164098A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016530085A (ja) * 2013-07-18 2016-09-29 ウォン ジャン,スン 曝気装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311