JPH05163962A - 非常用原動機の制御装置 - Google Patents

非常用原動機の制御装置

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JPH05163962A
JPH05163962A JP3351460A JP35146091A JPH05163962A JP H05163962 A JPH05163962 A JP H05163962A JP 3351460 A JP3351460 A JP 3351460A JP 35146091 A JP35146091 A JP 35146091A JP H05163962 A JPH05163962 A JP H05163962A
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Hirobumi Nakano
博文 中野
Hideki Matsuo
秀樹 松尾
Fumio Nakajima
史雄 中島
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常用原動機の信頼性を向上すること。 【構成】 マイクロコンピュータを用いた主制御回路を
備えている非常用原動機に手動操作で起動と停止を行う
ための手動式制御回路を併設した。 【効果】 主制御回路に異常が生じた場合でも手動操作
で運転することが可能となり、非常時に必ず運転できる
ことが求められる非常用原動機の信頼性が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として発電機や排
水ポンプ等の駆動用に使用される非常用原動機における
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種装置の制御には広くマイクロコンピ
ュータが使用されており、非常用原動機においても発
停、状態表示、保護装置の作動、警報出力等、すべての
制御はマイクロコンピュータによって行われるようにな
っている。しかし、マイクロコンピュータはノイズ、サ
ージ、湿度、温度、電源電圧の変動等の環境条件の影響
を受けて異常が発生しやすいため、原動機自体は正常で
あっても運転不能となる可能性があり、非常時に必ず運
転できることが必要な非常用原動機の制御にマイクロコ
ンピュータを使用した場合には信頼性に不安があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこれらの点
に着目し、非常用原動機の信頼性を向上することを課題
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明では、マイクロコンピュータを用いた制
御回路によって制御される非常用原動機において、この
制御回路の不作動時に手動操作による起動指令によって
原動機を起動させると共に原動機の起動を確認して起動
用補機を自動的に停止させる起動制御部と、同じく上記
制御回路の不作動時に手動操作による停止指令によって
原動機を停止させる停止制御部とを備えた手動式制御回
路を併設している。また、原動機がガスタービンの場合
には、コンプレッサ吐出圧力が基準値を越えたことによ
って起動を確認するようにしている。
【0005】
【作用】起動制御部を手動操作することによって原動機
を起動し、停止制御部を手動操作することによって原動
機を停止させることができ、マイクロコンピュータの異
常時でも原動機を運転することができる。また、ガスタ
ービンの場合には起動に伴ってコンプレッサ吐出圧力が
上昇し、ある圧力以上では自立運転が可能となるので、
この値を基準値とすることにより起動を確認することが
できる。
【0006】
【実施例】以下、図示の一実施例について説明する。図
1は全体の構成を示すブロック図であり、1は原動機、
2は起動用補機、3は停止用補機、4はマイクロコンピ
ュータを用いた主制御回路、5は手動式制御回路、6は
起動検出器、7は電源切替スイッチ、8は電源である。
原動機1にはガスタービン、ディーゼルエンジン、ガス
エンジン等が適宜使用され、起動用補機2には起動に必
要な各種の機器が、また停止用補機3には停止に必要な
各種の機器がそれぞれエンジンの種類に応じて適宜備え
られている。手動式制御回路5は起動制御部5aと停止
制御部5bのほか、異常監視部や表示部等を備えてお
り、原動機1は電源切替スイッチ7による電源8の切り
替えに応じて主制御回路4または手動式制御回路5によ
って制御される。
【0007】次に、原動機1がガスタービンである場合
の手動式制御回路5の具体例について、図2に示した回
路図により説明する。9はスタータ、エアアシストポン
プ、点火栓、燃料遮断弁、燃料フィードポンプ、燃料バ
イパス弁のような各種の機器を備えた補機回路であり、
これらの機器は主制御回路4と手動式制御回路5によっ
て独立して制御されるように構成してある。図におい
て、PB1は起動用スイッチ、PB2は停止用スイッ
チ、CDP1及びCDP2はコンプレッサ吐出圧力検出
用の圧力スイッチ、OSLは過速度検出リレー、R1〜
R9はリレー、T1〜T3はタイマ、PL1及びPL2
は表示灯である。またr11〜r13はリレー1の接点
であり、同様に他の各リレー及びタイマの接点もrまた
はtに対応する番号を付けて示してある。RSはリセッ
トスイッチである。なお、操作に必要なものは電源切替
スイッチ7と起動用スイッチPB1及び停止用スイッチ
PB2であるから、操作盤にはこれらのスイッチ類と必
要な表示灯やメータ類が適宜設けられる。
【0008】回路は図2のような構成となっており、手
動操作による起動と停止は電源切替スイッチ7を図の実
線のように切り替え、起動用スイッチPB1または停止
用スイッチPB2を押すことによって行われる。すなわ
ち、図の状態で起動用スイッチPB1が押されてオンに
なると、リレー1が作動してその接点r11,r12,
r13がオンとなり、リレーR2,R3が作動すると共
にリレーR1,R3が自己保持され、タイマT1が作動
を開始する。これで各リレーの接点r21,r22,r
23,r32及びr33がオンとなり、補機回路9内の
スタータ、エアアシストポンプ等、所要の回路がオンさ
れてこれらの補機が作動し、ガスタービンは起動運転に
入る。
【0009】圧力スイッチCDP1は起動検出器であっ
て2組の常閉接点を備えており、自立運転が可能な回転
数に達した時の圧力、例えば定格の55%の回転数に達
して圧力が1Kg/cm2になった時に作動するように設定
されている。この状態に達すると圧力スイッチCDP1
がオフしてリレーR1とタイマT1が作動を停止するの
で、リレーR2も作動を停止し、接点r21,r22,
r23がオフとなって起動動作は終了し、通常の運転状
態に移る。なお、タイマT1はあらかじめ設定された時
間が経過しても圧力スイッチCDP1がオフにならない
場合に接点t1をオフし、起動動作を終了させるために
設けられている。すなわち、起動終了はタイマT1と圧
力スイッチCDP1との二重制御となっており、タイマ
T1は圧力が1Kg/cm2に達するまでとほぼ同一の時
間、例えば25秒に設定されるのである。
【0010】また、運転状態において停止用スイッチP
B2をオンすると、リレーR7とタイマT3が作動し、
接点r71が切り替わってこれらのオン状態が保持され
ると共にリレーR3がオフとなる。このため、接点r3
2,r33がオフして燃料遮断弁と燃料フィードポンプ
が作動を停止し、また接点r72がオンして燃料バイパ
ス弁が開かれてガスタービンは停止する。タイマT3は
あらかじめ設定された時間が経過すると接点t3をオフ
し、リレー7の作動停止させて接点r71,r72を元
の状態に戻すために設けられている。
【0011】次に異常検出のための動作を述べる。圧力
スイッチCDP2は定格回転数の90%の回転数で得ら
れる圧力、例えば5Kg/cm2以上で作動するように設定
されており、タイマT2は正常時に上記の回転数に達す
るのに十分な時間、例えば40秒に設定されている。す
なわち、この設定時間が経過するまでに圧力スイッチC
DP2の常閉接点がオフにならない場合には、スタータ
等に何らかの異常があって回転数が上昇しないためと考
えられるのであり、この場合には接点t2がオンとなっ
てリレーR4が作動する。従って、接点r42がオンと
なってリレーR8が作動し、接点r81,r82がオ
フ、r83がオンとなるので、スタータ等の回路がオフ
されると共に燃料バイパス弁が開かれて起動動作が停止
され、接点r43に直列に接続された表示灯PL1が点
灯して起動渋滞が表示される。
【0012】また、過速度検出リレーOSLは回転数が
異常に高くなった場合、例えば110%以上でオンとな
るものであって、これが作動するとリレーR6が作動し
て接点r61がオンとなり、リレーR5が作動して接点
r52がオンとなるのでリレーR8が作動する。このた
め上述の場合と同様に接点r81〜r83がそれぞれ切
り替わり、燃料遮断弁等の回路がすべてオフされると共
に燃料バイパス弁が開かれて運転が停止され、接点r5
3に直列に接続された表示灯PL2で過速度が表示され
る。
【0013】なおガスタービンが発電機駆動用の場合に
は、図に破線で示したように圧力スイッチCDP2の常
開接点で初期励磁信号を出すようにすることができる。
すなわち、圧力スイッチCDP2は回転数が初期励磁の
可能な定格の90%に達するとその接点がオンとなるの
で、これによって初期励磁信号用のリレーR9を作動さ
せるのである。このリレーR9は電圧が確立して電圧確
立検出リレーVRの常閉接点がオフした場合、あるいは
停止操作によってリレー7の接点r73がオフした場合
に作動が停止される。
【0014】以上は基本的な構成について述べたもので
あり、実際の制御装置においては例えば図示していない
運転状態表示用の回転計や排気温度計、あるいは異常時
に作動する警報装置等も設けられる。また、操作に応じ
てパッケージファンを作動させ、あるいはガスタービン
が多軸タイプの場合には、起動時の立上り回転数を一定
に保つための初期値設定信号を出力するなど、必要な機
能を適宜備えることができる。なお、実施例では圧力ス
イッチCDP1で起動確認しているが、起動確認用とし
て回転数センサを使用してもよく、またガスタービン以
外のエンジンの場合には、吸気圧力や排気温度等を検出
して起動を確認することもできる。
【0015】上述のように、手動式制御回路5はリレー
やタイマの組合せによるシーケンス回路で構成されてお
り、主制御回路4に異常が生じた場合でも、電源切替ス
イッチ7で電源8を手動式制御回路5側に切り替えて、
起動用スイッチPB1あるいは停止用スイッチPB2を
手動操作して起動あるいは停止することができ、過速度
や起動渋滞に対しては保護回路によって未然に事故が防
止される。このため、ガスタービン自体に異常がなけれ
ば支障なく運転でき、非常用原動機としての役割を果た
すことが可能となるのである。なお、この発明を常用の
原動機に適用しても差し支えない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、マイクロコンピュータを用いた主制御回路によっ
て起動、運転及び停止等の制御が行われる非常用原動機
において、手動操作によって原動機の起動と停止を行う
ための手動式制御回路を併設したものである。従って、
マイクロコンピュータを用いた主制御回路に異常が生じ
た場合でも、原動機自体が正常であれば手動操作で運転
することが可能となり、非常時に必ず運転できることが
求められる非常用原動機の信頼性が比較的簡単な構成に
よって向上されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例の具体的な回路図である。
【符号の説明】 1 原動機 2 起動用補機 3 停止用補機 4 主制御回路 5 手動式制御回路 5a 起動制御部 5b 停止制御部 6 起動検出器 7 電源切替スイッチ 8 電源 PB1 起動用スイッチ PB2 停止用スイッチ CDP1,CDP2 圧力スイッチ OSL 過速度検出リレー R1〜R9 リレー T1〜T3 タイマ VR 電圧確立検出リレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータを用いた制御回路
    によって起動、運転及び停止の制御がなされる非常用原
    動機において、上記制御回路の不作動時に手動操作によ
    る起動指令によって原動機を起動させると共に原動機の
    起動を確認して起動用補機を自動的に停止させる起動制
    御部と、上記制御回路の不作動時に手動操作による停止
    指令によって原動機を停止させる停止制御部とを備えた
    手動式制御回路を併設したことを特徴とする非常用原動
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 原動機がガスタービンであり、コンプレ
    ッサ吐出圧力が基準値を越えたことによってガスタービ
    ンの起動を確認するように構成された請求項1記載の非
    常用原動機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007059592A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007511701A (ja) * 2003-11-21 2007-05-10 プラット アンド ホイットニー カナダ コーポレイション エンジンへの燃料流を制御する方法および装置

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