JPH0515998U - ラジオコントロール装置の警告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】送信機の電源電圧が低下すると、操縦者に確実
に知らせる警告装置を提供する。 【構成】電源２５の電圧が低下したのを電圧検出回路２
２によって検出し、この検出信号をトリガーとしてメー
タ駆動回路２３、ブザー駆動回路２４から制御回路２１
で決められた条件で、レベルメータ１３を点滅させかつ
一定時間ブザー音を発生させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線により被操縦体を遠隔制御するラジオコントロール装置に係わ り、特に送信機の電源の電圧低下を感知して操縦者に知らせるラジオコントロー ル装置の警告装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にラジオコントロール装置では、送信機の電源の電圧が低下すると、送信 機からの送信電波の出力が低下し、被操縦体を遠隔制御できる距離が短くなって 、被操縦体の遠隔制御が正確に行えなくなってしまう。 そこで従来では、図３に示すように、送信機１の前面上部に機械式のアナログ メータ２が設けられ、送信機の電源電圧をこのアナログメータ２で表示するのが 一般的であった。そしてアナログメータ２の指針を見て、電圧が低下すれば電源 （電池）を交換するのが一般的であった。このほか電源電圧が一定電圧以下にな ると、ブザー音を発生させて操縦者に電源の電圧が低下したのを知らせて、送信 機の電源スイッチを切るまで鳴りつづけるものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のラジオコントロール装置では、被操縦体が産業用機械あるい は模型用のいずれにおいても、被操縦体を見ながら送信機を操作して遠隔制御す るものであるから、アナログメータ２だけでは、送信機の電源電圧の低下を十分 に操縦者が把握できないという問題があった。

【０００４】 一方送信機の電源電圧が低下した場合、被操縦体を遠隔制御している際には、 例えば被操縦体が産業用機械であれば、作業を中止し安全な状態にしてから送信 機の電源を交換しなければならない。また、被操縦体が模型である場合でも、被 操縦者が模型を回収した後に送信機の電源を交換しなければならない。したがっ て、送信機の電源電圧が低下した後も、被操縦体を遠隔制御しなければならない 。ブザー音を発生させて操縦者に送信機の電源電圧の低下を知らせる場合、ブザ ーが鳴りっぱなしであれば、電源の容量がさらに少なくなり、作業等を中止する ために被操縦体を遠隔制御している途中に操作不能になってしまうという問題が あった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述した問題に鑑みてなされたものであり、ラジオコントロール装置 の送信機において、送信機の電源電圧が低下すると、操縦者に確実に知らせられ る警告装置を提供することを目的とする。 この目的を達成するために本考案の構成は、無線により被操縦体を遠隔制御す るラジオコントロール装置において、送信機の電源の電圧が一定値以下に低下し た際、複数の発光点からなるレベルメータと、一定時間音を発生するブザーとを 組み合わせて前記電源電圧の低下を知らせることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

以上のような構成であるから、送信機の電源の電圧低下を、レベルメータの点 滅とブザー音によって視覚と聴覚の両方から判断することができる。またブザー 音は一定時間後に停止する構成である。

【０００７】

【実施例】

以下図面を用いて本願考案を詳細に説明する。 図１は本願考案が適用されるラジオコントロール装置を示したもので、送信機 １１は、電源スイッチ１２、レベルメータ１３、ブザー１４、被操縦体を操作す るためのスティックレバー１５を有している。

【０００８】 さらに詳述すると、レベルメータ１３は、複数個の発光ダイオード１３ａで形 成されている。そして電源スイッチ１２がＯＮの時電源電圧を測定し、電源電圧 のレベルを前記発光ダイオード１３ａの点燈状態によって表示するものである。 また前記レベルメータ１３は、電源電圧のレベルに応じて発光ダイオード１３ａ の発光色を変えて、被操縦体を遠隔制御するのに適した電源電圧かどうかを一目 で解るように構成されている。さらにレベルメータ１３は、警告装置の一つとし て作用し、送信機１１の電源電圧が基準値以下になると、発光ダイオード１３ａ が点滅する構成である。 そしてブザー１４は、前記レベルメータ１３とともに、ラジオコントロール装 置の警告装置として作用し、送信機１１の電源電圧が基準値以下になると、一定 時間ブザー音を発生するものである。

【０００９】 次に図２に示すブロック図を用いてこれら警告装置の動作を詳細に説明する。 警告装置は、前記レベルメータ１３と、前記ブザー１４ならびにこれらの駆動 回路によって構成されている。この駆動回路は、送信機１１の電源２５の電圧を 検出する電圧検出回路２２、前記レベルメータ１３を電圧のレベルに応じて点燈 させるメータ駆動回路２３、前記電圧検出回路２２によって検出された電圧が一 定値以下になるとブザー１４を作動させるブザー駆動回路２４と、レベルメータ １３の点滅状態およびブザー１４の作動状態を制御する制御回路２１から構成さ れている。

【００１０】 前記制御回路２１は、回路動作の基本となるクロック信号を発生させる発振回 路３０と、このクロック信号をもとに発光ダイオード１３ａの点滅を制御するパ ルス発生回路３１と、ブザーの鳴っている時間をクロック信号によってカウント し、あらかじめ設定された一定時間経過後、ブザー駆動回路２４に停止信号を送 るカウンター３２ならびにブザー音の音質やブザー音の発生間隔を制御するパル ス発生回路３３を有している。

【００１１】 そして、前記電圧検出回路２２によって前記電源２５の電圧が低下したのを検 出して、電圧検出回路２２から前記メータ駆動回路２３ならびに前記ブザー駆動 回路２４に検出信号が出力される。さらにこの検出信号をトリガーとして、パル ス発生回路３１の制御信号にもとづいて、メータ駆動回路２３を介してレベルメ ータ１３の発光ダイオード１３ａが点滅する。一方ブザー１４は、発光ダイオー ド１３ａの点滅開始と同時に、パルス発生回路３３の制御信号にもとづいて、ブ ザー駆動回路２４を介して所定のブザー音を発生させる。またカウンター３２に よって所定時間経過後（例えば５秒後）ブザー音が停止するものである。

【００１２】 以上のように実施例に示したラジオコントロール装置の警告装置では、送信機 の電源電圧が低下すると、レベルメータが点滅を始めると同時に一定時間ブザー 音が発生するものである。 したがって操縦者は、送信機の電源電圧の低下を視覚と聴覚の相方で確実に知 るとができる。またブザー音は、一定時間後に停止するので、ブザー音を発生さ せることにより不必要に電源の容量を低下させるものではない。また模型を遠隔 制御する場合、競技等では同時に複数の操縦者がそれぞれ被操縦体を遠隔制御す る。このような時でも、ブザー音が停止するので、他の操縦者に迷惑になること はない。

【００１３】 このほか、ラジオコントロール装置の警告装置としては、ブザーが鳴り終わっ た後、レベルメータを点滅させたり、最初にレベルメータを一定時間点滅させた 後、ブザーを鳴らすようにしてもよい。 また、レベルメータの点滅は、レベルメータを構成する発光点すべてを点滅さ せてもよく、電圧レベルを表示しているもののみを点滅させてもよい。さらにラ ジオコントロール装置として模型用ならびに産業用の相方に適用可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本願考案のラジオコントロール装置の警告装置は、送信機の電源 の電圧が一定値以下に低下した際、複数の発光点からなるレベルメータの点滅と 、一定時間発生するブザー音とを組み合わせて前記電源電圧の低下を知らせるこ とを特徴とするものである。 したがって操縦者は、送信機の電源電圧の低下を視覚と聴覚の双方で確実に知 ることができる。またブザー音は一定時間後に停止するので、不必要に電源の容 量を低下させるものではない。また他の操縦者にブザー音が迷惑になることはな い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案の警告装置が適用されたラジオコント
ロール装置を示した平面図。

【図２】本願考案のラジオコントロール装置の警告装置
の回路構成を示したブロック図。

【図３】従来のラジオコントロール装置を示した平面
図。

【符号の説明】

１１ 送信機 １３ レベルメータ １４ ブザー ２１ 制御回路 ２２ 電圧検出回路 ２３ メータ駆動回路 ２４ ブザー駆動回路 ２５ 電源

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線により被操縦体を遠隔制御するラジ
   オコントロール装置において、送信機の電源の電圧が一
   定値以下に低下した際、複数の発光点からなるレベルメ
   ータと、一定時間音を発生するブザーとを組み合わせて
   前記電源電圧の低下を知らせることを特徴とするラジオ
   コントロール装置の警告装置。