JPH05159361A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
- Publication number
- JPH05159361A JPH05159361A JP3325892A JP32589291A JPH05159361A JP H05159361 A JPH05159361 A JP H05159361A JP 3325892 A JP3325892 A JP 3325892A JP 32589291 A JP32589291 A JP 32589291A JP H05159361 A JPH05159361 A JP H05159361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- guide layers
- layer
- recording medium
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物系記録材料、有機色素系記録材料等の
透光性記録層を備えた光記録媒体に於て、基板上に案内
層を設けたことにより良好なトラッキングを行うと共
に、トラックピッチを狭くしたときでも極めて低いクロ
ストークを実現でき、トラックピッチをレーザスポット
径より狭くすることの可能な高品位光記録媒体を提供す
ること。 【構成】 この目的を達成するために本発明の光記録媒
体では、基板上にトラッキング用の案内層、記録層、反
射層が順次積層されている。
透光性記録層を備えた光記録媒体に於て、基板上に案内
層を設けたことにより良好なトラッキングを行うと共
に、トラックピッチを狭くしたときでも極めて低いクロ
ストークを実現でき、トラックピッチをレーザスポット
径より狭くすることの可能な高品位光記録媒体を提供す
ること。 【構成】 この目的を達成するために本発明の光記録媒
体では、基板上にトラッキング用の案内層、記録層、反
射層が順次積層されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光の照射により
情報の記録，再生を行う光ディスクメモリ、光カード等
に用いられる光記録媒体に関するものである。
情報の記録，再生を行う光ディスクメモリ、光カード等
に用いられる光記録媒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、光記録媒体は、レーザ光の照射に
よる局部加熱によって情報を記録し、反射光の偏光面回
転や反射光強度の変化によって情報を読み出すことがで
きるものである。そして、この光記録媒体の構造として
は、例えば第５図に示すように、一般に渦巻き状もしく
は同心円状に凹凸が形成された基板３２上に記録層３４
と反射層３６が基板の凹凸に倣った形状を保ったまま積
層されていた。また、このような光記録媒体のトラッキ
ングとしては、周知のプッシュプル法、すなわち、トラ
ッキング用レーザビームを基板側から照射し、基板の凹
凸により生じる反射光の回折を４分割フォトディテクタ
ーにて検出し、サーボをかける方法を用いて行われてい
た。
よる局部加熱によって情報を記録し、反射光の偏光面回
転や反射光強度の変化によって情報を読み出すことがで
きるものである。そして、この光記録媒体の構造として
は、例えば第５図に示すように、一般に渦巻き状もしく
は同心円状に凹凸が形成された基板３２上に記録層３４
と反射層３６が基板の凹凸に倣った形状を保ったまま積
層されていた。また、このような光記録媒体のトラッキ
ングとしては、周知のプッシュプル法、すなわち、トラ
ッキング用レーザビームを基板側から照射し、基板の凹
凸により生じる反射光の回折を４分割フォトディテクタ
ーにて検出し、サーボをかける方法を用いて行われてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような光記録媒体の凹凸を利用したトラッキング方式で
は、トラックピッチを狭くするとクロストークが高くな
るという問題があり、再生レーザスポット径よりトラッ
クピッチを狭くすることはほぼ不可能であった。本発明
は、上述した問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、基板上に設けた案内層に
より良好なトラッキングを行うと共に、トラックピッチ
を狭くしたときでも極めて低いクロストークを実現で
き、トラックピッチを再生レーザスポット径より狭くす
ることの可能な高品位光記録媒体を提供することであ
る。
ような光記録媒体の凹凸を利用したトラッキング方式で
は、トラックピッチを狭くするとクロストークが高くな
るという問題があり、再生レーザスポット径よりトラッ
クピッチを狭くすることはほぼ不可能であった。本発明
は、上述した問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、基板上に設けた案内層に
より良好なトラッキングを行うと共に、トラックピッチ
を狭くしたときでも極めて低いクロストークを実現で
き、トラックピッチを再生レーザスポット径より狭くす
ることの可能な高品位光記録媒体を提供することであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光記録媒体は、基板上にトラッキング用の案
内層と記録層と反射層とを順次積層している。
に本発明の光記録媒体は、基板上にトラッキング用の案
内層と記録層と反射層とを順次積層している。
【０００５】
【作用】上記の構成を有する本発明の光記録媒体によれ
ば、案内層と反射層とにより、従来の凹凸において生じ
る回折と同様の回折が生じるため、プッシュプル法にて
良好なトラッキングを行うことができる。また、情報の
記録においては案内層によって書き込みのレーザ光が遮
蔽されるため、案内層の無い部分の記録層にのみ記録ビ
ットが形成され、情報の再生においても案内層によって
隣接する記録ビットからの影響が排除されるため、トラ
ックピッチを狭くしたときにクロストークを極めて低く
することができ、トラックピッチはレーザスポット径よ
りも狭くすることができるため高密度化が実現できる。
ば、案内層と反射層とにより、従来の凹凸において生じ
る回折と同様の回折が生じるため、プッシュプル法にて
良好なトラッキングを行うことができる。また、情報の
記録においては案内層によって書き込みのレーザ光が遮
蔽されるため、案内層の無い部分の記録層にのみ記録ビ
ットが形成され、情報の再生においても案内層によって
隣接する記録ビットからの影響が排除されるため、トラ
ックピッチを狭くしたときにクロストークを極めて低く
することができ、トラックピッチはレーザスポット径よ
りも狭くすることができるため高密度化が実現できる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【０００７】図１は本発明の光記録媒体の要部断面図で
あり、光記録媒体１０はガラス等の透明な基板１２上
に、トラッキング用案内層１４，記録層１６，反射層１
８を順次積層することにより構成されている。
あり、光記録媒体１０はガラス等の透明な基板１２上
に、トラッキング用案内層１４，記録層１６，反射層１
８を順次積層することにより構成されている。
【０００８】トラッキング用案内層１４は、周知のフォ
トリソグラフィーの手段を用いて作成され、材質はＡ
ｌ、Ｔａ、ＴｉＮ等の金属、窒化物等である。即ち、基
板１２上に真空蒸着、スパッタリング等の手段で案内層
膜を一様に形成し、その上にレジストをスピンコート法
等で塗布する。次に、レーザ露光法等によりレジストを
連続または不連続に渦巻状等の所定形状に取り除く。例
えば図４に示すように、連続の記録部分４１と不連続の
フォーマット部分４２が併設されている形状である。さ
らに、酸，アルカリ水溶液等を用いたエッチング、或る
いはプラズマエッチング等により、レジストが取り除か
れて露出している案内層部分をエッチングし、その後レ
ジストを取り除く。
トリソグラフィーの手段を用いて作成され、材質はＡ
ｌ、Ｔａ、ＴｉＮ等の金属、窒化物等である。即ち、基
板１２上に真空蒸着、スパッタリング等の手段で案内層
膜を一様に形成し、その上にレジストをスピンコート法
等で塗布する。次に、レーザ露光法等によりレジストを
連続または不連続に渦巻状等の所定形状に取り除く。例
えば図４に示すように、連続の記録部分４１と不連続の
フォーマット部分４２が併設されている形状である。さ
らに、酸，アルカリ水溶液等を用いたエッチング、或る
いはプラズマエッチング等により、レジストが取り除か
れて露出している案内層部分をエッチングし、その後レ
ジストを取り除く。
【０００９】記録層１６は例えばＢｉ置換ガーネット系
記録材料であるＢｉＹＦｅＡｌＯ膜や、ＢｉＤｙＦｅＡ
ｌＯ膜であり、スパッタリング法、熱分解法等で作成さ
れる。 反射層１８は、Ａｌ、Ｔａ、ＴｉＮ等の金属、
窒化物等で作成されており、真空蒸着、スパッタリング
等の手段で形成される。
記録材料であるＢｉＹＦｅＡｌＯ膜や、ＢｉＤｙＦｅＡ
ｌＯ膜であり、スパッタリング法、熱分解法等で作成さ
れる。 反射層１８は、Ａｌ、Ｔａ、ＴｉＮ等の金属、
窒化物等で作成されており、真空蒸着、スパッタリング
等の手段で形成される。
【００１０】そしてかかる光記録媒体１０は、その基板
１２を通してレーザ光２２が記録層１６に照射される
と、磁気光学効果により記録層１６における局部磁化方
向に関連して反射光のカー回転角が変化させられ、この
反射光のカー回転角に基いて情報が読み出される。ま
た、情報の書き込みに際しては、レーザ光２２の照射に
より記録層１６をキュリー点あるいは補償温度まで局部
加熱し、この局部の冷却時に外部磁界の方向を所望する
方向へ制御することにより磁化方向に対応した情報を記
録する。
１２を通してレーザ光２２が記録層１６に照射される
と、磁気光学効果により記録層１６における局部磁化方
向に関連して反射光のカー回転角が変化させられ、この
反射光のカー回転角に基いて情報が読み出される。ま
た、情報の書き込みに際しては、レーザ光２２の照射に
より記録層１６をキュリー点あるいは補償温度まで局部
加熱し、この局部の冷却時に外部磁界の方向を所望する
方向へ制御することにより磁化方向に対応した情報を記
録する。
【００１１】上記の構成を有する光記録媒体１０では、
基板１２側より入射したレーザ光２２は案内層１４で反
射し、案内層１４のない部分では記録層１６を透過し、
反射層１８で反射する。両者の反射光の回折を利用する
ことで、従来と同様のプッシュプル法で良好なトラッキ
ングサーボが可能となる。このとき記録層の厚みは特に
限定しないが、（λ／８ｎ1）（λ：レーザ光波長、
ｎ1：記録層屈折率）に設定すればトラッキング信号が
最大となり、（λ／６ｎ1）に設定すればトラッキング
信号とフォーマット信号の両方が良好となる。
基板１２側より入射したレーザ光２２は案内層１４で反
射し、案内層１４のない部分では記録層１６を透過し、
反射層１８で反射する。両者の反射光の回折を利用する
ことで、従来と同様のプッシュプル法で良好なトラッキ
ングサーボが可能となる。このとき記録層の厚みは特に
限定しないが、（λ／８ｎ1）（λ：レーザ光波長、
ｎ1：記録層屈折率）に設定すればトラッキング信号が
最大となり、（λ／６ｎ1）に設定すればトラッキング
信号とフォーマット信号の両方が良好となる。
【００１２】さらにこのような光記録媒体１０では、図
６に示すように、案内層１４により記録の際にレーザ光
２２が遮蔽されるため、案内層１４のない部分の記録層
１６（以後記録トラック２６と呼ぶ）にのみ記録ビット
２４が形成される。また隣の記録トラック２６の記録ビ
ット２４が熱伝導により記録トラック２６より大きくな
った場合に於いても、再生時には記録トラック両端の案
内層１４によってレーザ光２２が遮蔽されるため、トラ
ックピッチを狭くしたときにもクロストークを極めて低
くできる。トラックピッチＰはレーザ光２２のレーザス
ポット径Ｗよりも狭くすることが可能である。
６に示すように、案内層１４により記録の際にレーザ光
２２が遮蔽されるため、案内層１４のない部分の記録層
１６（以後記録トラック２６と呼ぶ）にのみ記録ビット
２４が形成される。また隣の記録トラック２６の記録ビ
ット２４が熱伝導により記録トラック２６より大きくな
った場合に於いても、再生時には記録トラック両端の案
内層１４によってレーザ光２２が遮蔽されるため、トラ
ックピッチを狭くしたときにもクロストークを極めて低
くできる。トラックピッチＰはレーザ光２２のレーザス
ポット径Ｗよりも狭くすることが可能である。
【００１３】以上説明したように本発明では良好なトラ
ッキングサーボが可能で、トラックピッチをレーザスポ
ット径よりも狭くしたときにも極めて低いクローストー
クを実現することができ、高密度で高品位な光記録媒体
を提供できる。
ッキングサーボが可能で、トラックピッチをレーザスポ
ット径よりも狭くしたときにも極めて低いクローストー
クを実現することができ、高密度で高品位な光記録媒体
を提供できる。
【００１４】以上、本発明の一実施例を図１、４および
図６に基いて詳細に説明したが、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲において種々の変更を加えることができ
る。
図６に基いて詳細に説明したが、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲において種々の変更を加えることができ
る。
【００１５】例えば図２に示すように記録層１６の上に
保護層１７を設けてもよい。即ち、基板１２側から入射
したレーザビーム２２は、記録層１６と保護層１７を透
過した後、反射層１８によって反射され、再び記録層１
６を透過する。この多重反射によりファラデー効果が生
じ、大きなＣ／Ｎが得られる。前記保護層１７はＳｉＡ
ｌＯＮ等の材料で形成し、その膜厚は特に限定しないが
トラッキングに支障の無い値とする。
保護層１７を設けてもよい。即ち、基板１２側から入射
したレーザビーム２２は、記録層１６と保護層１７を透
過した後、反射層１８によって反射され、再び記録層１
６を透過する。この多重反射によりファラデー効果が生
じ、大きなＣ／Ｎが得られる。前記保護層１７はＳｉＡ
ｌＯＮ等の材料で形成し、その膜厚は特に限定しないが
トラッキングに支障の無い値とする。
【００１６】また、例えば図３に示すように基板と案内
層の間に干渉層１３を設けてもよい。基板１２と記録層
１６の間で多重反射が生じ、カー効果エンハンスメント
により記録信号のＣ／Ｎが増加する。前記干渉層１３は
ＳｉＡｌＯＮ等の材料で形成し、その膜厚は特に限定し
ないが（λ／４ｎ2）（λ：レーザ光波長、ｎ2：干渉層
屈折率）に設定すれば、カー効果エンハンスメントが最
大となる。
層の間に干渉層１３を設けてもよい。基板１２と記録層
１６の間で多重反射が生じ、カー効果エンハンスメント
により記録信号のＣ／Ｎが増加する。前記干渉層１３は
ＳｉＡｌＯＮ等の材料で形成し、その膜厚は特に限定し
ないが（λ／４ｎ2）（λ：レーザ光波長、ｎ2：干渉層
屈折率）に設定すれば、カー効果エンハンスメントが最
大となる。
【００１７】基板材料としてはガラスの代わりに、アク
リル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アモルファスポリオ
レフィン樹脂、ガドリニウムガリウムガーネット（Ｇｄ
3Ｇａ5Ｏ12）等の結晶基板などを用いることも可能であ
る。
リル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アモルファスポリオ
レフィン樹脂、ガドリニウムガリウムガーネット（Ｇｄ
3Ｇａ5Ｏ12）等の結晶基板などを用いることも可能であ
る。
【００１８】案内層の作成は所定パターンが設けられた
マスクによる露光や、エッチング工程を必要としないリ
フトオフ法を用いてもよい。
マスクによる露光や、エッチング工程を必要としないリ
フトオフ法を用いてもよい。
【００１９】また、記録層はＢｉ置換ガーネット系等の
酸化物系記録材料だけでなく、フルギド化合物等の有機
色素系記録材料などを用いることができる。また完全に
透光性でなくてもよく、トラッキングや情報の記録再生
が可能な程度に吸収があってもよい。
酸化物系記録材料だけでなく、フルギド化合物等の有機
色素系記録材料などを用いることができる。また完全に
透光性でなくてもよく、トラッキングや情報の記録再生
が可能な程度に吸収があってもよい。
【００２０】更に、トラッキング法はプシュプル法に限
定されず、３ビーム法によっても同様に良好に行なうこ
とができる。
定されず、３ビーム法によっても同様に良好に行なうこ
とができる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の光記録媒体は案内層構造により良好なトラッキン
グサーボが可能であり、案内層の遮蔽効果によりクロス
トークを極めて小さくすることができ、トラックピッチ
をレーザスポット径より狭くして高密度化が実現でき
る。
発明の光記録媒体は案内層構造により良好なトラッキン
グサーボが可能であり、案内層の遮蔽効果によりクロス
トークを極めて小さくすることができ、トラックピッチ
をレーザスポット径より狭くして高密度化が実現でき
る。
【図１】本発明の一実施例である光記録媒体の要部断面
図である。
図である。
【図２】本発明の他の実施例である光記録媒体の要部断
面図である
面図である
【図３】本発明の他の実施例である光記録媒体の要部断
面図である
面図である
【図４】本発明の案内層パターンの一実施例である。
【図５】従来の光記録媒体の一例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図６】本発明の光記録媒体におけるトラックピッチと
レーザビームを示した図である。
レーザビームを示した図である。
１０ 光記録媒体 １２ ガラス基板 １４ 案内層 １６ 記録層 １８ 反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 理樹 名古屋市瑞穂区苗代町15番１号ブラザー工 業株式会社内 (72)発明者 浜口 ▲たく▼哉 名古屋市瑞穂区苗代町15番１号ブラザー工 業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 透光性記録層を有する光記録媒体におい
て、基板上にトラッキング用の案内層と記録層と反射層
とを順次積層したことを特徴とする光記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3325892A JPH05159361A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3325892A JPH05159361A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 光記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05159361A true JPH05159361A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18181766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3325892A Pending JPH05159361A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05159361A (ja) |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3325892A patent/JPH05159361A/ja active Pending
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