JPH0515932U - ゴーグルのベルト取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴーグルの装着用ベルトの長さ調整が容易
で、さらにベルトのゆるみがなく、また顔面形状などの
個人差に関係なくフイット感にすぐれたものを提供す
る。 【構成】 ゴーグル本体1 の両端部に環状部2,2 を形成
し、該環状部2 に巻回するベルト取付部材3 の中央部に
屈曲部5 を、一端部6 に少なくとも一つの長孔7を、さ
らに他端部10に複数の長孔11〜13を一体的に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スイミング、セイフティ、スキー、オートゴーグルなどのベルト取 付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の、特に、スイミングゴーグルは、図７に示すように、ゴーグル 本体51の両端部に形成した環状部52にゴムベルト53を通し、ゴムベルト53を尾錠 54によって長さを調整して止めていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来のものは、ゴムベルト53を尾錠54により止めていたので、 その長さ調整に手間がかかり、さらにゴムベルト53がゆるみを生じる欠点があり 、またゴムベルト53を引っ張って頭にかけた場合、その張力によりゴムベルト53 とゴーグル本体51の環状部52との間で摺動することがなく、顔面形状は個人差に よって異なるので、ゴーグル本体51が顔面にフイットしにくい課題があった。

【０００４】 そこで、本考案は、上記課題を解決するために、ベルトの長さ調整が容易で、 さらにベルトのゆるみがなく、また顔面形状などの個人差に関係なくフイット感 にすぐれたゴーグルのベルト取付構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のゴーグルのベルト取付構造は、ゴーグル 本体の両端部に環状部を形成し、該環状部に巻回するベルト取付部材の中央部に 屈曲部を、一端部に少なくとも一つの長孔を、さらに他端部に複数の長孔を一体 的に形成し、このベルト取付部材の中央屈曲部を上記環状部に巻回したのち、ベ ルト取付部材の一端部の長孔に伸縮性のベルトを巻回し、他端部の複数の長孔に 挿通取付けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、ゴーグル本体の両端部に形成した環状部に、ベルト取付部材 の中央屈曲部を巻回したのち、ベルト取付部材の一端部の長孔にベルトを巻回し て他端部の複数の長孔に挿通して取付けたので、ベルトの長さ調整が容易で、さ らにベルトのゆるみがなく、また顔面形状などの個人差に関係なくフイット感に すぐれたものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 図において、符号1 はスイミング用ゴーグル本体で、この両端部は環状部2,2 が一体的に形成されている。 3 は、図３〜６にも示すように、ナイロン、ポリプロピレン、エラストマーな どよりなる軽質乃至半硬質のプラスチック製のベルト取付部材で、該ベルト取付 部材3 の中央部の表面は波形状により多数の溝4 が配列された屈曲部5 に形成さ れ、この屈曲部5 の一端部6 には長孔7 を形成し、この一端部6 を屈曲部5 を介 して折り曲げ、他端部10側の裏面に当接する個所は、一端部6 が嵌合する凹所8 が、図５、６に示すように、形成されている。

【０００８】 上記他端部10には３つの長孔11,12,13を配列形成し、その最端部の長孔13の中 央外側部には開口部14を形成している。 上記のように構成したので、上記ベルト取付部材3 の一端部6 を、図２に示す ように、ゴーグル本体1 の環状部2 に通して、屈曲部5 を屈曲して環状部2 に捲 回し、ゴムベルト15を図示のように通したのち、図１に示すように、ゴムベルト 15,15 を長孔13の開口部14に通すことにより、ゴムベルト15,15 をベルト取付部 材3 を介してゴーグル本体1 に簡単かつ確実に取付けることができ、またゴムベ ルト15がゆるむことがない。

【０００９】 さらに、ゴムベルト15を取付けたベルト取付部材3 は環状部2 に対して上下方 向に自由に移動できると共に、前後方向に自由に旋回できるので、個人差の顔面 形状に関係なく容易かつ正確にフイット感にすぐれている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、ゴーグル本体の両端部に形成した環状部に、ベルト取付部材 の中央屈曲部を巻回したのち、ベルト取付部材の一端部の長孔にベルトを巻回し て他端部の複数の長孔に挿通して取付けたので、ベルトの長さ調整が容易で、さ らにベルトのゆるみがなく、また顔面形状などの個人差に関係なくフイット感に すぐれたものである。

【００１１】 さらに、上記ベルト取付部材は偏平形状でよいので、金型の形状を簡単にでき 、安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す要部の斜視図である。

【図２】図１の作動状態を示す斜視図である。

【図３】ベルト取付部材のみの斜視図である。

【図４】図３の平面図である。

【図５】図４のＡーＡ線における断面図である。

【図６】図４の裏面図である。

【図７】従来例を示す一部の斜視図である。

【符号の説明】

１ ゴーグル本体 ２ 環状部 ３ ベルト取付部材 ５ 屈曲部 ６ 一端部 ７ 長孔 10 他端部 11〜13 長孔 15 ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴーグル本体の両端部に環状部を形成
   し、該環状部に巻回するベルト取付部材の中央部に屈曲
   部を、一端部に少なくとも一つの長孔を、さらに他端部
   に複数の長孔を一体的に形成し、このベルト取付部材の
   中央屈曲部を上記環状部に巻回したのち、ベルト取付部
   材の一端部の長孔に伸縮性のベルトを巻回し、他端部の
   複数の長孔に挿通取付けたことを特徴とするゴーグルの
   ベルト取付構造。