JPH0515919U - 歯の根管拡大器具用ストツパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯の根管治療用の根管拡大器具，例えば、フ
ァイルやリーマーのシャフトには、切削長さを指示し制
限するストッパーが装着されて使用されるが、超音波振
動を利用した拡大器具では、当該ストッパーが給水を制
限して、拡大器具の先端まで充分な水が供給されず、拡
大器具の先端の加熱が生じ、根管内部の洗浄不良となる
問題がある。 【構成】 歯の根管拡大器具用ストッパーを、円錐体て
あって、その側面が中心軸と平行な中空体とする。使用
の際には、その中空部に当該拡大器具のシャフトが挿通
され、冷却水は当該シャフトに沿って噴出され、当該シ
ャフト外周面に近い当該ストッパー側面を伝って当該拡
大器具の先端まで充分に供給される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、歯の根管治療用の根管拡大器具のシャフトに装着されるストッパー の形状に関する。

【０００２】

【従来の技術】

歯の根管治療用の根管拡大器具、例えばファイルは、歯の根管内部に挿入して 、上下に押引させながら、また回転操作を行うことにより根管壁硬組織を切削し て根管径を拡大するとともに根管内に存在する病源性物質を除去するものである が、歯牙の根管を越えて根尖歯周組織を損傷しないために、根管拡大器具のシャ フトにストッパーを取り付けて、切削長さを制限し、指示する方法がとられる。 手用拡大器具のストッパーは、従来から円板状または円筒状のものが使用されて いる。しかし、近年、超音波振動子にファイルを接続して、超音波振動によりフ ァイルの刃を細かく振動させて歯の根管壁を切削する方法が普及するにつれて、 次の問題が生じてきた。即ち、超音波振動を応用した方法の利点として超音波振 動による切削効果の増大と根管拡大時に根管内に注水を行うことにより生じる超 音波洗浄効果があげられるが、拡大時に生じた象牙質削片および根管内に存在す る病源性物質を根管外へ洗い流すためにはファイル先端部まで十分給水して洗浄 を図る必要がある。又、根管治療に使用する超音波装置の出力が小さいために従 来のような質量の大きなディスク型ストッパーは根管用ファイルに装着した場合 ファイルの振動を阻害するおそれがある。 また、超音波振動により、ファイルが発熱し、ファィルの早期破折との原因と なるために、ファイル先端部まで十分に給水して、冷却を図る必要があるのであ るが、従来の円板状または円筒状ストッパーは給水を阻害して、歯の根管内部へ の給水が不充分であることが明らかになった。

【０００３】 そこで、超音波ファイル用の円板状ストッパーにおいて、当該円板の上端を曲 面により形成する工夫がなされ（実公昭６２−４０５７３号）、超音波振動器の 先端から噴射された水がストッパーの当該曲面にそって流れ、歯の根管と切削刃 の間に冷却水が供給されるようになったとされる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、円板形状を基調とするストッパーにおいては、曲面で形成され た上端面で水が撥ね返ってしまい、ファィルに沿った円滑な水の流れは実現でき ず、端面径が大きいと、歯根管内の切削屑の排出に必要な流束も確保できないし 、また、当該拡大器具のシャフトにおけるストッパーの装着位置によっても供給 される水量が異なってくるという問題があった。

【０００５】 特に、上顎の歯を治療する場合、ファィルやリーマーを上向きにして使用する ときは、水は歯の根管内部まで、到達し得ず、超音波ファイルの使用ができない 。

【０００６】 本考案は、歯の根尖部、特に、上顎の歯の根尖部まで治療上必要とされる給水 を確保して、従って、ファイルやリーマーの使用方向に関係無く、シャフトに装 着されたストッパーを経由して、ファイル等の先端部に十分な流束のある水を供 給することであって、そのために注水に都合の良いストッパーの形状を提供する ことを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のストッパーは、歯の根管を切削清掃する歯の根管拡大器具のシャフト に装着されて、切削長さを制限又は指示するストッパーであるが、当該ストッパ ーは、中空部の中心軸に垂直な断面の形状が楕円形、多角形、星形もしくは歯車 形であって、当該形状が形成する側面が当該中心軸と概ね平行である中空体であ ることを特徴とし、特に、当該中空部の中心軸に垂直な断面における周縁部形状 が円形、楕円形、多角形、星形もしくは歯車形である中空体であって、当該中空 体の中空部は、当該断面形状の幾何的重心から偏心して設けられていることを特 徴とするものである。

【０００８】 更に、本考案のストッパーは、中空部の中心軸に垂直な断面の形状が円形、楕 円形、多角形、星形もしくは歯車形である中空体であって、その中空体の後端側 もしくは両側の周体が当該中空体の中空部の中心軸と同軸の錐体の錐面によって 切断されて成るものをも含有するものである。

【０００９】 また、当該ストッパーは、中空部の中心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形 、多角形、星形もしくは歯車形である中空体であって、当該中空体が中空部の中 心軸と概ね平行な直線を含有する平面によって切断されて成るものも含有するも のである。

【００１０】 更に、当該ストッパーは、中空部の中心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形 、多角形、星形もしくは歯車形である中空体であって、当該中空体がその中空部 の中心軸と概ね平行にもしくは斜行して通行するスロット状切欠き部、切欠き溝 、もしくは通水孔を有する中空体であるものも含有している。

【００１１】 さらに、本考案は、上記形状を有するストッパーの当該中空部に当該シャフト を挿通して、当該ストッパーを嵌合して成る歯の根管拡大器具をも含有するもの である。

【００１２】

【作用】

ストッパーは、歯の根管拡大器具のシャフトに、当該ストッパーの中空部を挿 入して固定されて、歯の根管の切削長さを規制し、又は指示する機能を有するも のであり、当該拡大器具のシャフトの先端が固定される超音波振動治具などには 、冷却水の噴出口が当該シャフト固定部に近接して設けられているのであるが、 本考案のストッパーは、その断面形状が楕円形、多角形、星型もしくは歯車型で ある中空体であって、その中空の側面と中空部に挿通された上記シャフトとの間 の厚みが他の側面よりも、小さい部分、例えば、楕円形であるときの短径側の側 面部分があるから、当該シャフトを伝ってきた噴出口からの冷却水は、この側面 部分を伝って、当該拡大器具先端部まで流入することが可能となる。同様に、当 該中空体の断面形状が、三角形、四角形、その他の多角形である場合には、各辺 が形成する平面状側面に沿って、冷却水が流れ、当該拡大器具先端部まで流入す る。また、星型もしくは歯車型であるときは、当該中空体の側面に湾曲面が形成 されているから、この湾曲面を通水路として、冷却水は、通行して容易に当該拡 大器具先端部まで流入する。特に、当該中空体の周縁形状に対して、中空部が偏 心して設けられているときには、当該中空部と当該側面との間の厚みの最も狭い 当該側面を伝って冷却水は流通して当該拡大器具先端部に容易に達する。

【００１３】 また、当該ストッパーが、当該拡大器具に装着されたときの当該ストッパーの 反対側端、即ち、後端側が、錐体の錐面によって切断された形状を有する場合に は、当該後端の背後に設けられた噴水口から噴出した水は、シャフトを伝って、 当該錐面に沿って、当該錐体の底面から落下して、当該拡大器具の先端に達し、 ファイルなどを冷却し、かつ歯の根管内を洗浄する。ストッパーである中空体の 両側とも、錐面で形成されている場合は、当該ストッパーの外面を伝って流れる 水は、歯の根管内部に移行し易い。

【００１４】 中空体であるストッパーが、その中空部の中心軸と概ね平行な直線を含有する 平面によって切断された形状を有する場合は、その平面はより当該シャフトに接 近しているから、シャフトを伝わる水流は、その平面を伝って、当該拡大器具の 先端部に容易に達する。

【００１５】 中空体に切欠き部を設けられた形状を有するときは、供給水はその切欠き部を 流れて、当該拡大器具の先端部に達する。特に、当該切欠き部を有する中空体の 形状が、円錐体もしくは四角錐体などの錐体であるときは、錐面を伝って流れる 水も当該拡大器具先端部に供給されることが期待でき、当該錐体の底面が、歯牙 の頭部に突き当たるから、切削深さの制限を確実にする。

【００１６】 さらに、中空体に、当該中空部の中心軸と概ね平行に通水孔が設けられ、また は、当該中空部と連通する切欠き溝が設けられている場合には、供給水は、その 通水孔又は、切欠き溝を通って、当該拡大器具先端部に達する。この場合に、当 該ストッパーの後端面に外周部を残して、凹部が設けられているときは、供給水 は、当該凹部にたまり、当該通水孔又は切欠き溝を通ることになるので、当該拡 大器具先端部への給水が確実になる。

【００１７】

【実施例】

本考案の実施例を図面によって説明する。

【００１８】 図１１（ａ）〜（（ｅ）の各図は、本考案のストッパーの中空体の断面におけ る周縁部形状が、楕円形（同図（ａ）、三角形（同図（ｂ）、四角形（同図（ｃ ）、六角形（同図（ｄ）及び星型（同図（ｅ）である例を示す。また、同図（ｆ ）と同図（ｇ）とは、当該断面形状が円形と楕円形であって、その中空部１１が 、当該円形又は楕円形の中心から偏心して設けられている例を示す。周縁部形状 が多角形の場合に、不等辺形、例えば、不等辺三角形であっても差支えなく、正 三角形や正四角形に限定されるものではない。歯車形状の例としては、図１（ｉ ）に示されている。

【００１９】 図１（ａ）〜（ｄ）の各図は、本考案のストッパーの縦断面図を示すが、いず れも中心軸の廻りに回転対称をなす中空体であって、その中空体の後端側又は両 側の周体が、当該中空部１１の中心軸と略同一の中心線を有する錐体の錐面２に よって切断された形状のストッパー１の例を示す。図１（ａ）は中空部１１を有 する錐体のみによって形成されたストッパーであって、当該錐体の先端部がスト ッパーの後端となり、底面２１が歯の根管拡大器具側となって、当該拡大器具９ のシャフト８がストッパー１の中空部１１に挿入されるものである（図１０）。 図１（ｂ）は、柱状中空体の後端側のみが当該錐面２によって切断された形状を 有するもので、胴部２２付錐体ともいうべきストッパーである。同図（ｃ）は、 両端が錐面２によって切断された胴部付のストッパーであり、同図（ｄ）は、両 端が錐面２によって切断された胴部を有しないストッパーであって、中空状の２ 個の錐体がその底面で接合されたかのような形状を示している。

【００２０】 図１（ｅ）〜（ｉ）は、上記ストッパーの底面２１又は胴部２２におけるスト ッパーのＡ−Ａ´横断面図であって、同図（ｅ）は円形、同図（ｆ）は四角形、 同図（ｇ）は八角形、同図（ｈ）は六角形、同図（ｉ）は星形ないし歯車形であ る。

【００２１】 図２は、本考案のストッパーの斜視図であるが、同図（ａ）〜（ｅ）は、錐面 ２で形成されたストッパー１で、同図（ａ）は中空状の円錐体、同図（ｂ）は胴 部付の円錐体、同図（ｃ）は三角錐体が円柱状の中空部１１によって切断された 形状、同図（ｄ）は中空状の六角錐体、同図（ｅ）は２個の四角錐体がその底面 で接合された形状のストッパーである。

【００２２】 図２（ｆ）〜（ｋ）は、切欠き部３又は平面４を有するストッパーの実施例で あるが、同図（ｇ）は中空状円錐体の中空部１１と外周面２との間のスロット状 切欠き部３が設けてある例で、同図（ｆ）は当該切欠き部３が中空部１１中心線 に斜行して設けられている。同図（ｈ）は切欠き部３の切欠き面３１が後向漸拡 状に半径方向に拡径されている例である。当該切欠き部３は、ストッパーの後端 側からの供給水の当該拡大器具先端への通路となる。同図（ｉ）は、同図（ｊ） とともに、中空状円錐体の中空部１１の中心軸と概ね平行な直線を含む平面４に よって切断された形状を示す。同図（ｋ）は、筒状体の同様な平面４によって切 断された形状のストッパーを示す。この平面４に沿って供給水が流れる。

【００２３】 図３から図９までの図面は、切欠き溝５又は通水孔６を有するストッパーの例 を示す。中空部１１側から設けられた切欠き溝５の断面形状は、矩形のもの（図 ９）、丸みを帯びたもの（図３、図８）、及び扇型（図６）がある。通水孔６の 断面形状には、円形のもの（図５、図７）、と楕円形のもの（図４）とがある。 切欠き溝５又は通水孔６を備えたストッパーにおいては、供給水は、当該拡大器 具シャフト８の近傍の切欠き溝５や通水孔６を流通するから、錐面２を利用しな くてもよく、ストッパーの外形は単純にすることができる。ストッパーの外形は 、図３から図６までに円形の場合を、図７は四辺形を、図８は三角形を、また、 図９には、六角形をしめす。通水孔などへの水の流通を確実にするため、図５の 断面図（ｂ）に示すように、当該ストッパーの後端面に周縁部を残して、凹部７ を設けることもできる。この凹部７において、一時的に貯水されて、通水孔へ水 が移行しやすくなる。

【００２４】 当該ストッパーを形成する材料には、スインレス鋼などの耐蝕性合金、ゴム弾 性体、合成樹脂体が使用されるが、水に対する濡れ性の良い材料がえらばれる。

【００２５】 本考案のストッパーは、使用に際しては、歯の根管拡大器具の上部のシャフト にストッパーの当該中空部を挿通して、歯根管の切削すべき深さに対応したシャ フトの位置に、ストッパーの底部が拡大器具先端部に向けて固定される。

【００２６】 図１０は、本考案のストッパーが装着された歯の根管拡大器具の実施例の正面 図を示す。同図（ａ）は簡単な円錐体のストッパーを装着して例で、同（ｂ）は 切欠き部を有する円錐体のストッパーを、同（ｃ）は一面によって切断された円 錐型ストッパーを、同（ｄ）は四辺形型を装着した例である。

【００２７】

【考案の効果】

本考案のストッパーを実施すれば、次のような効果を奏することができる。即 ち、 歯の根管拡大器具のシャフトに挿通して装着され、切削長さを制限又は指示す るストッパーは、楕円形、三角形その他多角形、星型もしくは歯車型の断面形状 を有する中空体であるから、当該中空体の中空部に最も近接した外周の平面、曲 面もしくは湾曲面を伝って冷却水は、容易に当該拡大器具先端部に達し、ファイ ルなどを冷却し、なお歯の根管内を洗浄する。また、当該ストッパーの中空体の 後端もしくは両端が錐面によって切断された形状を有する場合には、当該後端側 から供給された水はその錐面を伝って、当該拡大器具先端部まで十分に到達する ことができる。

【００２８】 当該ストッパーが、その中空部の中心線と概ね平行な直線を含有する平面によ って切断された形状を有するものであるときは、供給水はその平面を伝って当該 拡大器具先端部に到達することができる。

【００２９】 当該ストッパーが、切欠き部、切欠き溝もしくは通水孔を有するものであると きは、供給水は、これらの間隙を通過して、容易に当該拡大器具先端部まで到達 することができる。特に当該ストッパーの後端に、その周縁部を残して、凹部が 設けられているときには、供給水は一時的にその凹部に貯留されるので、上記切 欠き部などの間隙の通水が容易になる。

【００３０】 当該ストッパーの中空体が上記の平面で切断され、または切欠き溝、切欠き部 を有する形状であるから、上顎の歯の歯根管治療の際に、当該拡大器具を上向き に使用する場合でも、上向きの噴流水の勢力は、阻害されないから、当該拡大器 具先端部に十分な水が供給される。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）〜（ｄ）は本考案のストッパーの各実施
例の縦断面図を、（ｅ）〜（ｉ）は、同様に各実施例の
Ａ−Ａ´横断面図を示す。

【図２】（ａ）〜（ｋ）は、各実施例のストッパーの斜
視図を示す。

【図３】（ａ）、（ｂ）は切欠き溝を有する実施例のス
トッパーの平面図とＡ−Ａ´断面図を示す。

【図４】（ａ）、（ｂ）は通水孔を有する実施例の図３
（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図５】（ａ）、（ｂ）は他の通水孔の実施例の図４
（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図６】（ａ）、（ｂ）は扇型切欠き溝を有する実施例
の図３（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図７】（ａ）、（ｂ）は四角形の断面を有するストッ
パーの実施例の図５（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図８】（ａ）、（ｂ）は三角形の断面を有するストッ
パーの実施例の図３（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図９】（ａ）、（ｂ）は六角形の断面を有するストッ
パーの実施例の図３（ａ）、（ｂ）同様図を示す。

【図１０】（ａ）〜（ｄ）は本考案の実施例のストッパ
ーをそのシャフトに装着固定した歯刃根管拡大器具の正
面図を示す。

【図１１】（ａ）〜（ｇ）は各実施例のストッパーの斜
視図を示す。

【符号の説明】

１ ストッパー １１ 中空部 ２ 錐面 ３ 切欠き部 ４ 平面 ５ 切欠き溝 ６ 通水孔 ８ シャフト ９ 拡大器具

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 歯の根管拡大器具のシャフトに装着され
   るストッパーにおいて、当該ストッパーは、中空部の中
   心軸に垂直な断面の形状が長楕円形、多角形、星形もし
   くは歯車形であって、当該形状が形成する側面が中心軸
   と概ね平行である中空体であることを特徴とする歯の根
   管拡大器具用ストッパー。
2. 【請求項２】 歯の根管拡大器具のシャフトに装着され
   るストッパーにおいて、当該ストッパーは、中空部の中
   心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形、多角形、星形
   もしくは歯車形であって、当該形状が形成する側面が中
   心軸と概ね平行である中空体であり、当該中空体の中空
   部は、当該断面形状の幾何的重心から偏心した設けられ
   ていることを特徴とする歯の根管拡大器具用ストッパ
   ー。
3. 【請求項３】 歯の根管拡大器具のシャフトに装着され
   るストッパーにおいて、当該ストッパーは、中空部の中
   心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形、多角形、星形
   もしくは歯車形である中空体であって、その中空体の後
   端側もしくは両側の周体が当該中空体の中空部の中心軸
   と同軸上の錐体の錐面によって切断されて成ることを特
   徴とする歯の根管拡大器具用ストッパー。
4. 【請求項４】 歯の根管拡大器具のシャフトに装着され
   るストッパーにおいて、当該ストッパーは、中空部の中
   心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形、多角形、星形
   もしくは歯車形である中空体であって、その中空体が当
   該中空部の中心軸と概ね平行な直線を含有する平面によ
   って切断されて成ることを特徴とする歯の根管拡大器具
   用ストッパー。
5. 【請求項５】 歯の根管拡大器具のシャフトに装着され
   るストッパーにおいて、当該ストッパーは、中空部の中
   心軸に垂直な断面の形状が円形、楕円形、多角形、星形
   もしくは歯車形である中空体であって、その中空体が当
   該中心軸と概ね平行にもしくは斜行して通行する切欠き
   部、切欠き溝、もしくは通水孔を有することを特徴とす
   る歯の根管拡大器具用ストッパー。
6. 【請求項６】 請求項１、２、３、４もしくは５記載の
   ストッパーの当該中空部に当該シャフトを挿通して、当
   該ストッパーを嵌合して成る歯の根管拡大用器具。