JPH05158419A - 壁面案内板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は街路や住宅地等において、通行者が
位置を確認することができる壁面案内板を、デザイン的
に向上させて、かつ良く分かり易いものとしたのであ
る。 【構成】 壁面に貼設する案内板を陶板Ｔにより構成す
ると共に、該陶板Ｔに断面３角形状の縦方向突起Ｐを平
行に複数本突出し、該縦方向突起Ｐが構成する傾斜面ｃ
・ｂに、それぞれ別の連続するイメージ画面を描画した
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は街路や住宅地等におい
て、通行者が位置を確認することができる壁面案内板
を、デザイン的に向上させて、かつ良く分かり易いもの
としたのである。

【０００２】

【従来の技術】従来の壁面案内板は、唯単に平面的に構
成されており、どの方向から見ても同じ画面にしか見え
なかったのである。また別に電光掲示板を使用した壁面
案内板の場合には、画面を変えることが出来るが、唯単
に場所を表示するだけの壁面案内板に、２４時間中案内
板が変わり、電気料の掛かる壁面案内板を使用すること
は過剰品質であったのである。また半永久的に配置して
置く壁面案内板を、電光掲示板にすることは、保守点検
に費用が掛り、また電光掲示板の色合いが街並とマッチ
しないという不具合があったのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、該従来技術
の壁面案内板の不具合を解消するものであり、町並みの
色合いにマッチする陶板により壁面案内板を構成し、該
単純な陶板でありながら、通り過ぎる通行者からみる
と、２種類のイメージ画面を見ることが出来、街の情報
を伝達することが出来るように構成したのである。該壁
面案内板が陶板により構成されているので、半永久的に
使用することができ、該陶板はタペストリ状の焼成した
デザイン板であるので、街のデザインの向上にも役立つ
ように構成したのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説明
する。即ち、壁面に貼設する案内板を陶板Ｔにより構成
すると共に、該陶板Ｔに断面３角形状の縦方向突起Ｐを
平行に複数本突出し、該縦方向突起Ｐが構成する傾斜面
ｃ・ｂに、それぞれ別の連続するイメージ画面を描画し
たものである。

【０００５】

【作用】次に本発明の作用を説明する。陶板Ｔにより構
成した壁面案内板に、縦方向に縦方向突起Ｐが平行に配
置されており、該縦方向突起Ｐの傾斜面ａ・ｂに別のイ
メージ画が描画されているので、通行人が往路で見る場
合には、一方のデザイン画を見ることができて、復路で
見る場合には、他のデザイン画を見ることとなるのであ
る。故に、該壁面案内板に町並みの名前等を書いておけ
ば、それだけで十分に街路案内をすることが出来るので
ある。

【０００６】

【実施例】次に本発明の実施例を説明する。図１は本発
明の陶板Ｔに町名イメージ画を描画した実施例の往路画
面を示す斜視図、図２は図１の町名イメージ画の復路を
示す斜視図、図３は陶板Ｔに街並デザイン画が描画した
実施例の往路を示す斜視図、図４は同じく図３の復路を
示す斜視図、図５は陶板Ｔの平面断面図である。

【０００７】まず図５において、本発明の壁面案内板を
構成する陶板Ｔの詳細について説明する。該陶板Ｔは大
型タイルの如く、粘土板を成形し、焼成炉で釉薬を掛け
て焼成したものである。故に、雨や湿気に対しても半永
久的に艶と色を維持することが出来るのである。そして
該陶板Ｔの表面に縦方向突起Ｐを平行に連続的に突出さ
せており、該縦方向突起Ｐは２面の傾斜面ｃ・ｂを具備
しており、本発明においては、該陶板Ｔを釉薬を掛けて
焼成する前に、町名イメージ画や街並デザイン画を描画
するのである。そして傾斜面ｃの側に書いた町名イメー
ジ画と、傾斜面ｂの側に書いた町名イメージ画とは別の
イメージとするのである。また図５において示す如く、
傾斜面ｃ・ｂが縦方向突起Ｐの垂直線に対して成す角度
ａは、約３０度から６０度程度の角度が最適である。

【０００８】図１においては、傾斜面ｂの面に町名イメ
ージ画Ｂ１として「ここより一丁目」と描画しており、
また図２に示す如く、傾斜面ｃの面には町名イメージ画
Ｃ１として「ここより２丁目」と描画しているのであ
る。このタイプの陶板Ｔは、町名の一丁目と二丁目の間
の場所の壁面に掛けて置くことにより、デザインタペス
トリーとして、町内の美化に繋がるし、外部から来た人
にとっては、道案内板として使用することが出来るので
ある。

【０００９】図１・図２に示す実施例においては、本発
明の陶板Ｔにより構成した壁面案内板は、住宅擁壁１に
付設している。該住宅擁壁１は高台に造成した住宅地に
おいては必ず各所に設けられるものであり、住宅擁壁１
の色相やデザインにより街並のデザインが大きく変化す
るものである。本実施例においては、該住宅擁壁１を柔
らかい感じにする為に、陶板Ｔにより構成した壁面案内
板を、取付凹部４に埋め込んで配置しているのである。

【００１０】該住宅擁壁１のデザイン性を向上する為
に、住宅擁壁１の内部からの湧出水吐出口２にも、角型
や星型等のデザインを施しているのである。３は湧出水
吐出口に連結したパイプである。

【００１１】図３と図４においては、街並デザイン画Ｃ
２として、傾斜面ｃには双子座の具象的なデザインが描
画されており、傾斜面ｂには同じく双子座の抽象的なデ
ザインが描画されているのである。該町並みが「星田」
という開発地であるので、該町並みの各所に、これに因
んだ星座の街並デザイン画が配置して、町のイメージの
向上を図る壁面案内板である。

【００１２】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、壁面案内板を陶板
Ｔにより構成したので、該陶板Ｔは町の変化に対しても
半永久的に変化することなく使用できるので、コストが
安くなるのである。また、電光掲示板のように町名イメ
ージ画が２面に変える為に、電気を必要とせず、また電
気回路を使用しないので、耐久性やデザインも向上する
ことが出来るのである。また、通行者は往路と復路で別
の町名イメージ画を見ることが出来るので、２通りの情
報を、１枚の壁面案内板により得ることが出来るのであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の陶板Ｔに町名イメージ画を描画した実
施例の往路画面を示す斜視図。

【図２】図１の町名イメージ画の復路を示す斜視図。

【図３】陶板Ｔに街並デザイン画が描画した実施例の往
路を示す斜視図。

【図４】同じく図３の復路を示す斜視図。

【図５】陶板Ｔの平面断面図である。

【記号の説明】

Ｔ 陶板 ｂ，ｃ 傾斜面 Ｂ１，Ｃ１ 町名イメージ画 Ｂ２，Ｃ２ 街並デザイン画

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に貼設する案内板を陶板Ｔにより構
   成すると共に、該陶板Ｔに断面３角形状の縦方向突起Ｐ
   を平行に複数本突出し、該縦方向突起Ｐが構成する傾斜
   面ｃ・ｂに、それぞれ別の連続するイメージ画面を描画
   したことを特徴とする壁面案内板。