JPH05157788A - 送電線用避雷装置の続流遮断試験方法 - Google Patents

送電線用避雷装置の続流遮断試験方法

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JPH05157788A
JPH05157788A JP32351891A JP32351891A JPH05157788A JP H05157788 A JPH05157788 A JP H05157788A JP 32351891 A JP32351891 A JP 32351891A JP 32351891 A JP32351891 A JP 32351891A JP H05157788 A JPH05157788 A JP H05157788A
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Masatoshi Nakajima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】限流要素と大気中ギャップとを直列に備えてな
る送電線用避雷装置の続流遮断試験方法として、試験用
電源に交流電源のみを用い、大気中ギャップを短絡した
ヒューズの溶断につづいて交流電源から限流要素を通過
して大気中ギャップに流れる電流を大気中ギャップに遮
断させる方法において、続流遮断能力の判定をより正し
く行うことができ、かつヒューズの溶断時間のばらつき
による限流要素の破壊を避けることのできる方法を提供
する。 【構成】限流要素7Aに遮断器9を並列に接続し、短絡
電源1からヒューズ7Bに短絡電流I1 を供給して溶断
時間のばらつきなくヒューズを溶断させかつ遮断器9を
開くようにするか、あるいは、ヒューズ7Bに並列に補
助電源11を遮断器10を介して接続して補助電源11
からヒューズに溶断電流I3 を供給し、溶断直前に短絡
電源1を避雷装置に接続しかつ遮断器10を開く方法
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線用避雷装置の
続流遮断能力を検証する試験方法に関し、より詳しく
は、限流要素と大気中ギャップとを直列に備えてなる送
電線用避雷装置において、限流要素と大気中ギャップと
を直列に通過した衝撃性雷電流につづく運転周波数電源
からの電流が前記大気中ギャップで遮断される際の該大
気中ギャップの遮断能力を検証する,送電線用避雷装置
の続流遮断試験方法として、試験用電源に交流電源のみ
を用い、大気中ギャップをヒューズで短絡して交流電源
でヒューズを溶融気化させ、該溶融気化後に大気中ギャ
ップを通過する限流要素通過電流を該大気中ギャップで
遮断させる続流遮断試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、避雷装置の続流遮断試験には、衝
撃性雷電流を模擬したインパルス電流を発生するインパ
ルス電源と、衝撃性雷電流につづく運転周波数電源から
の電流を供給するための交流電源との2つを試験用電源
として用いるのが普通である。これは、避雷装置が、通
常、その定格電圧より小さい定格電圧の避雷要素を積み
重ねて構成され、避雷装置の性能検証は、大容量の試験
用電源を必要としない避雷要素の性能検証により可能で
あることによるものである。しかし、送電線用避雷装置
は、板状の非線形抵抗素子を避雷装置の定格電圧に応じ
た高さに積み重ね、これを絶縁筒内に収納してなる限流
要素と、定格電圧にかかわらず放電間隙数が1個のみの
大気中ギャップとを直列に配して構成され、落雷時に大
気中ギャップが放電して雷電流が限流要素を通過して流
れた後、つづく送電線からの電流 (続流) を大気中ギャ
ップで遮断するように構成されている。従って、大気中
ギャップの続流遮断能力の検証には、避雷装置の定格電
圧に等しい出力電圧を有する交流電源と、常時絶縁状態
にある大気中ギャップを放電させることができ、かつ放
電につづく所定の継続時間を有するインパルス電流を供
給することのできるインパルス電源とを必要とする。し
かし、送電線用避雷装置の定格電圧は、例えば84kV
とか140kVとかの高電圧であり、このような定格電
圧に対応したインパルス電源を用意することは経済的に
困難である。
【0003】そこで、インパルス電源を用いないで大気
中ギャップの続流遮断能力を等価的に検証する方法とし
て、試験用電源に交流電源のみを用い、大気中ギャップ
をヒューズで短絡して交流電源でヒューズを溶融気化さ
せ、該溶融気化後に大気中ギャップを通過する限流要素
通過電流を該大気中ギャップで遮断させる続流遮断試験
方法がとられている。この方法による続流遮断試験を行
うための従来の試験回路構成の一例を図5に示す。図に
おいて、符号2は短絡発電機、3は保護遮断器、4は投
入開閉器、5は電流調整用リアクトル、6は昇圧変圧
器、7Aは避雷装置の限流要素、7Bは避雷装置1の
大気中ギャップである。
【0004】この回路での試験は以下のように行われ
る。すなわち、試験に先立ち、大気中ギャップ7Bを細
い金属線からなるヒューズ8で短絡し、変圧器6の2次
側に避雷装置の定格電圧が出力できるように変圧器6
の1次側または2次側巻線のタップ切替えを行う。然る
後、保護遮断器3を投入して短絡発電機2を始動させ、
短絡発電機2の端子電圧が所定値に到達したところで投
入開閉器4を投入する。これにより、ヒューズ8には限
流要素7Aを通過した電流が流れ、この電流とヒューズ
8の線径とに応じた時間でヒューズ8が溶融気化し、大
気中ギャップ7Bの両電極間はヒューズの金属蒸気の雰
囲気となり、この雰囲気中を限流要素7Aを通過した電
流が流れる。この電流は、限流要素7Aにかかる昇圧変
圧器6の2次側電圧すなわち避雷装置の定格電圧と限
流要素7Aの非線形特性とによってきまる,通常波高値
が1A以下の電流と、限流要素7Aの絶縁筒外周面の汚
損による,不規則なパルスの繰返し波形を有する, 通常
波高値が10A前後となる表面もれ電流との和であり、
この電流がヒューズ溶融気化後の大気中ギャップ中で遮
断されることになる。このときの大気中ギャップの遮断
能力を等価的に検証できるようにするために、使用する
ヒューズの線径や長さは、電極間隔のより小さい気中ギ
ャップと、この気中ギャップに対応した高さに積み重ね
た非線形抵抗素子とを用い、交流電源のみとヒューズと
を用いた試験と、ヒューズを用いず、交流電源とインパ
ルス電源とを併用して行った試験とによる等価性試験の
結果を外挿して決められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して線径と長さとが決められたヒューズを用いて続流遮
断試験を行っても、避雷装置に電流が流れはじめてから
ヒューズが溶融気化するまでの時間 (この時間は、ヒュ
ーズが溶融気化したときに不連続的に高抵抗となり、電
流がこの気化の時点, 少なくとも次の零値通過の時点で
不連続的に変化するので、電流波形の変化から捉えるこ
とができる。以下この時間を溶断時間、また、溶融気化
を溶断ともいう。) が大きくばらつき、大気中ギャップ
の電流遮断の成否にかかわらず、大気中ギャップの真の
遮断能力の判定が困難であるという問題があった。ま
た、溶断時間のばらつきのため、限流要素通過電流の継
続時間が異常に長くなり、限流要素が破壊して、試験を
繰返し行う上で支障を生じる場合があった。
【0006】この発明の目的は、交流電源からヒューズ
に電流が流れはじめてから溶融気化に到るまでの時間が
ばらつかず、これにより、大気中ギャップの遮断能力判
定のための試験結果の評価がより容易となりかつ試験効
率の低下を防止できる送電線用避雷装置の続流遮断試験
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、限流要素と大気中ギャップとを
直列に備えてなる送電線用避雷装置において、限流要素
と大気中ギャップとを直列に通過した衝撃性雷電流につ
づく運転周波数電源からの電流が前記大気中ギャップで
遮断される際の該大気中ギャップの遮断能力を検証す
る,送電線用避雷装置の続流遮断試験方法として、試験
用電源に交流電源のみを用い、大気中ギャップをヒュー
ズで短絡して交流電源でヒューズを溶融気化させ、該溶
融気化後に大気中ギャップを通過する限流要素通過電流
を該大気中ギャップで遮断させる続流遮断試験方法を、
前記交流電流が短絡電流を出力するための短絡電源から
なり、試験回路が、該短絡電源に避雷装置が直列に接続
されてなる主回路と,限流要素と並列に遮断器が接続さ
れた補助回路とからなり、該遮断器をONした状態で短
絡電源からヒューズに短絡電流を供給して溶融気化さ
せ、該溶融気化とほぼ同時に遮断器をOFFして遮断器
通過電流を限流要素に移行させ、限流要素通過電流を大
気中ギャップで遮断させる方法とするか、または、前記
交流電源が、短絡電流を出力するための短絡電源と,ヒ
ューズを溶融気化させる電流を出力する補助電源とから
なり、試験回路が、該短絡電源に避雷装置が直列に接続
されてなる主回路と,ヒューズと並列に補助電源が遮断
器を介して接続された補助回路とからなり、該遮断器を
ONして補助電源からヒューズに電流を供給して溶融気
化させ、該溶融気化の直前に避雷装置を短絡電源に接続
するとともに遮断器をOFFし、短絡電源から限流要素
を通過して流れる電流を大気中ギャップで遮断させる方
法とする。そして、補助電源を短絡電源と併用する方法
では、補助電源を短絡電源より短絡容量の小さい短絡発
電機とするか、短絡電源を1次側に有する変圧器とすれ
ば好適である。
【0008】
【作用】この発明は、限流要素を構成する非線形素子を
通過する電流が、避雷装置の定格電圧に等しい交流電源
のもとでは、その非線形特性に基づいて通常1A以下と
非常に小さく、かつ限流要素の絶縁筒外周面の汚損に基
づく表面もれ電流が、波高値としては10A前後とかな
り大きいものの、不規則なパルスの繰返し波形を示し、
一定時間内にヒューズに供給されるエネルギーにばらつ
きが避けられず、これがヒューズ溶断時間のばらつきを
もたらす原因となっていることに着目したものである。
従って、ヒューズの溶断に安定した正弦波電流を用い、
かつその電流値を、ヒューズの溶断時間にばらつきが生
じはじめる電流以上の電流としてヒューズを溶断させる
ことにより、溶断時間にばらつきがなくなり、各電流ご
との溶断時間、もしくはヒューズへの正弦波電流通電開
始から大気中ギャップにおける最終遮断までの時間内に
ギャップ電極間に注入されたエネルギーと大気中ギャッ
プの遮断の成否との関係と、大気中ギャップの電極間隔
を小さくするとともに、これに対応した高さに積み重ね
た非線形抵抗素子を用い、交流電源とインパルス電源と
を併用してヒューズなしで続流遮断を行ったときのギャ
ップ電極間への注入エネルギーと遮断の成否との関係と
を対比させる等の手段により、大気中ギャップの続流遮
断能力の判定をより正しく行うことができる。さらに、
従来では溶断時間のばらつきが大きく、限流要素通過電
流の継続時間が異常に長くなって限流要素中の非線形抵
抗素子が熱破壊を生じ、試験の中断に到るごときケース
がなくなり、試験の効率も向上する。
【0009】また、特に、交流電流として、短絡電源と
補助電源とを用いる方法では、補助電源として短絡電源
より短絡容量の小さい短絡発電機もしくは1次側に短絡
電源を有する, 短絡電源より小容量の変圧器を用いるこ
とにより、ヒューズに供給する電流を調整するリアクト
ルが小形となることから、電流を小ピッチで変化させて
供給することが容易となり、数多くの試験データが容易
に得られ、続流遮断能力の判定がより正確に可能となる
利点がある。
【0010】
【実施例】図1に本発明の方法に基づいた試験回路構成
の第1の実施例を示す。図において、図5と同一の回路
要素には同一符号を付して説明を省略する。試験回路
は、短絡発電機2と保護遮断器3と投入開閉器4と電流
調整用リアクトル5と昇圧変圧器6とからなり昇圧変圧
器6の2次側端子から短絡電流を出力する短絡電源1と
避雷装置とが直列に接続されてなる主回路と、避雷装
の限流要素7Aに遮断器9を並列に接続した補助回
路とで構成されている。従って、短絡電源1と避雷装置
との電気的接続は、昇圧変圧器6の1次側で保護遮断
器3を閉路状態とした後、投入開閉器4を投入すること
により行われる。この回路構成による試験は以下のよう
に行われる。
【0011】まず、試験に先立ち、避雷装置の大気中
ギャップ7Bをヒューズ8で短絡し、また、昇圧変圧器
6の2次側に避雷装置の定格電圧が出力されるよう、
1次側または2次側巻線のタップ切替えを行う。次に、
保護遮断器3 (図2のSW1) を投入して短絡発電機2
を始動させ、短絡発電機2の端子電圧が所定値に達する
と投入開閉器4 (図2のSW2) を投入する。この投入
時点T1 ( 図2) から遮断器9を介してヒューズ8に短
絡電流I1 が流れ、この電流によりヒューズ8が時点T
2 で溶断する。ヒューズ8の溶断直前に遮断器9をOF
Fさせると、遮断器9内の短絡電流I1 はその零点で遮
断され、以後、限流要素6Aを通過する電流I2 のみ
が、ヒューズが溶融気化した大気中ギャップ7B中を流
れ、かつ大気中ギャップ7Bで遮断されることになる。
図2における電流I3 は、大気中ギャップ7Bを通過す
る電流の全時間経過を示す。
【0012】遮断器9を介してヒューズ8に供給する電
流を、ヒューズ8の溶断時間にばらつきが生じはじめる
電流以上とすることにより、ヒューズ8は電流ごとに一
定の溶断時間を示し、この溶断時間と関連する,溶断後
の限流要素通過電流の継続時間のばらつきも僅少とな
り、大気中ギャップの続流遮断能力判定のための試験結
果の評価が容易となる。また、従来では溶断時間のばら
つきが大きく、限流要素通過電流の継続時間が異常に長
くなって限流要素中の非線形抵抗素子が熱破壊を生じ、
試験の中断に到るごときケースがなくなり、試験の効率
も向上する。
【0013】図3に本発明の方法に基づいた試験回路構
成の第2の実施例を示す。この実施例では、試験回路は
第1の実施例と同じ主回路と、ヒューズを溶断させる電
流を供給する補助電源11が避雷装置の大気中ギャッ
プ7Bに並列に遮断器10とリアクトル12とを介して
接続された補助回路とで構成されている。通常、工場の
短絡試験場では、大容量の短絡発電機と小容量の短絡発
電機とを備えており、小容量の短絡発電機を補助電源1
1として使用することができる。また、短絡発電機2を
電源とした小形の変圧器を補助電源とすることももちろ
ん可能である。補助電源11からヒューズ8に供給する
電流を調整するリアクトル12は、主回路のリアクトル
5よりも小形なため、切替え操作が容易で、電流を小ピ
ッチで多段に切替えることが容易にでき、多くのデータ
を容易に得ることができる。試験は以下のように行われ
る。
【0014】まず、試験に先立ち、避雷装置の大気中
ギャップ7Bをヒューズ8で短絡し、また、昇圧変圧器
6の2次側に避雷装置の定格電圧が出力されるよう、
1次側または2次側巻線のタップ切替えを行う。次に保
護遮断器3 (図4のSW1)を投入して短絡発電機2を
始動させ、短絡発電機2に所定の端子電圧を発生させて
投入開閉器4 (図4のSW2) に投入を待機させる。補
助電源11に短絡発電機2とは別の短絡発電機を用いる
場合には、この発電機の端子電圧も短絡発電機2とほぼ
同時に所定値に上昇させる。両発電機の端子電圧がとも
に所定値に上昇したところで時刻T1 ( 図4) に遮断器
10を投入してヒューズ8に電流を供給する。ヒューズ
8はこの電流により時刻T2 で溶断して高抵抗に変化す
る。時刻T2 よりわずか前、すなわちヒューズ8がまだ
溶断していない時点で投入開閉器4を投入すると、ヒュ
ーズ8には短絡電源1から限流要素7Aを通過した電流
1 ( 図4参照) が補助電源11からの電流I3 に重畳
して流れる。この時点ではヒューズ8の端子電圧は低
く、補助電源11に昇圧変圧器6の高電圧がかかること
はない。遮断器10をヒューズ8の溶断時点T2 の直前
に開き、つづいてヒューズ8が溶断すると、以後、ヒュ
ーズ溶断後の大気中ギャップ7Bに限流要素通過電流が
流れる。
【0015】以上の試験をリアクトル12を切り替えな
がら、ヒューズ8の溶断時間にばらつきを生じない大き
さの多くの電流値を用いて行うことにより、大気中ギャ
ップの続流遮断能力の判定に有用な多くのデータを得る
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明において
は、限流要素と大気中ギャップとを直列に備えてなる送
電線用避雷装置において、限流要素と大気中ギャップと
を直列に通過した衝撃性雷電流につづく運転周波数電源
からの電流が前記大気中ギャップで遮断される際の該大
気中ギャップの遮断能力を検証する,送電線用避雷装置
の続流遮断試験方法として、試験用電源に交流電源のみ
を用い、大気中ギャップをヒューズで短絡して交流電源
でヒューズを溶融気化させ、該溶融気化後に大気中ギャ
ップを通過する限流要素通過電流を該大気中ギャップで
遮断させる続流遮断試験方法を、前記交流電流が短絡電
流を出力するための短絡電源からなり、試験回路が、該
短絡電源に避雷装置が直列に接続されてなる主回路と,
限流要素と並列に遮断器が接続された補助回路とからな
り、該遮断器をONした状態で短絡電源からヒューズに
短絡電流を供給して溶融気化させ、該溶融気化とほぼ同
時に遮断器をOFFして遮断器通過電流を限流要素に移
行させ、限流要素通過電流を大気中ギャップで遮断させ
るようにするか、あるいは、前記交流電源が、短絡電流
を出力するための短絡電源と,ヒューズを溶融気化させ
る電流を出力する補助電源とからなり、試験回路が、該
短絡電源に避雷装置が直列に接続されてなる主回路と,
ヒューズと並列に補助電源が遮断器を介して接続された
補助回路とからなり、該遮断器をONして補助電源から
ヒューズに電流を供給して溶融気化させ、該溶融気化の
直前に避雷装置を短絡電源に接続するとともに遮断器を
OFFし、短絡電源から限流要素を通過して流れる電流
を大気中ギャップで遮断させる方法としたので、ヒュー
ズが安定した正弦波電流でばらつきなく溶断し、大気中
ギャップの続流遮断能力判定のための試験結果の評価が
より容易となった。さらに、従来では溶断時間のばらつ
きが大きく、限流要素通過電流の継続時間が異常に長く
なって限流要素中の非線形抵抗素子が熱破壊を生じ、試
験の中断に到るごときケースがなくなり、試験の効率も
向上することとなった。
【0017】また、特に、ヒューズの溶断電流を補助電
源から供給する方法では、評価の対象となる試験データ
が容易に数多く得られ、続流遮断能力の判定がより正確
に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に基づいた試験回路構成の第1の
実施例を示す回路図
【図2】図1に示す試験回路の制御内容とその時間順序
とを示す制御シーケンスと、各制御段階ごとの各部の電
流波形とを対比させて示す説明図
【図3】本発明の方法に基づいた試験回路構成の第2の
実施例を示す回路図
【図4】図3に示す試験回路の制御内容とその時間順序
とを示す制御シーケンスと、各制御段階ごとの各部の電
流波形とを対比させて示す説明図
【図5】従来の試験回路構成の一例を示す回路図
【符号の説明】
1 短絡電源 2 短絡発電機 3 保護遮断器 4 投入開閉器 5 リアクトル 6 昇圧変圧器 避雷装置(送電線用避雷装置) 7A 限流要素 7B 大気中ギャップ 8 ヒューズ 9 遮断器 10 遮断器 11 補助電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】限流要素と大気中ギャップとを直列に備え
    てなる送電線用避雷装置において、限流要素と大気中ギ
    ャップとを直列に通過した衝撃性雷電流につづく運転周
    波数電源からの電流が前記大気中ギャップで遮断される
    際の該大気中ギャップの遮断能力を検証する送電線用避
    雷装置の続流遮断試験方法として、試験用電源に交流電
    源のみを用い、大気中ギャップをヒューズで短絡して交
    流電源でヒューズを溶融気化させ、該溶融気化後に大気
    中ギャップを通過する限流要素通過電流を該大気中ギャ
    ップで遮断させる続流遮断試験方法において、前記交流
    電流が短絡電流を出力するための短絡電源からなり、試
    験回路が、該短絡電源に避雷装置が直列に接続されてな
    る主回路と,限流要素と並列に遮断器が接続された補助
    回路とからなり、該遮断器をONした状態で短絡電源か
    らヒューズに短絡電流を供給して溶融気化させ、該溶融
    気化とほぼ同時に遮断器をOFFして遮断器通過電流を
    限流要素に移行させ、限流要素通過電流を大気中ギャッ
    プで遮断させることを特徴とする送電線用避雷装置の続
    流遮断試験方法。
  2. 【請求項2】限流要素と大気中ギャップとを直列に備え
    てなる送電線用避雷装置において、限流要素と大気中ギ
    ャップとを直列に通過した衝撃性雷電流につづく運転周
    波数電源からの電流が前記大気中ギャップで遮断される
    際の該大気中ギャップの遮断能力を検証する送電線用避
    雷装置の続流遮断試験方法として、試験用電源に交流電
    源のみを用い、大気中ギャップをヒューズで短絡して交
    流電源でヒューズを溶融気化させ、該溶融気化後に大気
    中ギャップを通過する限流要素通過電流を該大気中ギャ
    ップで遮断させる続流遮断試験方法において、前記交流
    電源が、短絡電流を出力するための短絡電源と,ヒュー
    ズを溶融気化させる電流を出力する補助電源とからな
    り、試験回路が、該短絡電源に避雷装置が直列に接続さ
    れてなる主回路と,ヒューズと並列に補助電源が遮断器
    を介して接続された補助回路とからなり、該遮断器をO
    Nして補助電源からヒューズに電流を供給して溶融気化
    させ、該溶融気化の直前に避雷装置を短絡電源に接続す
    るとともに遮断器をOFFし、短絡電源から限流要素を
    通過して流れる電流を大気中ギャップで遮断させること
    を特徴とする送電線用避雷装置の続流遮断試験方法。
  3. 【請求項3】請求項第2項に記載の続流遮断試験方法に
    おいて、遮断器を介してヒューズと並列に接続される補
    助電源が主回路の短絡電源より短絡容量の小さい短絡発
    電機であることを特徴とする送電線用避雷装置の続流遮
    断試験方法。
  4. 【請求項4】請求項第2項に記載の続流遮断試験方法に
    おいて、遮断器を介してヒューズと並列に接続される補
    助電源が、主回路の短絡電源を1次側に有する変圧器で
    あることを特徴とする送電線用避雷装置の続流遮断試験
    方法。
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