JPH0515748Y2 - - Google Patents
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- JPH0515748Y2 JPH0515748Y2 JP10700387U JP10700387U JPH0515748Y2 JP H0515748 Y2 JPH0515748 Y2 JP H0515748Y2 JP 10700387 U JP10700387 U JP 10700387U JP 10700387 U JP10700387 U JP 10700387U JP H0515748 Y2 JPH0515748 Y2 JP H0515748Y2
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- conductor
- conductor plate
- plates
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- conductor plates
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- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、固定体と可動体間の電気的接続を導
体板と接触子との摺接によつて行うスリツプリン
グに関する。
体板と接触子との摺接によつて行うスリツプリン
グに関する。
この種のスリツプリングは、可動体と固定体間
に電気信号を授受する電気的接続装置として用い
られ、例えば自動車のステアリング装置に組込ま
れてステアリングホイール(可動体)側のホーン
信号等を軸受(固定体)側に接続する。
に電気信号を授受する電気的接続装置として用い
られ、例えば自動車のステアリング装置に組込ま
れてステアリングホイール(可動体)側のホーン
信号等を軸受(固定体)側に接続する。
従来のスリツプリングの構成は、例えば固定体
の表面に必要な回路数に対応する複数のリング状
の導体板を同心円状に配設し、一方、可動体に各
導体板に対応する数の接触子を径方向に所定の距
離をおいて配設し、可動体の回転に連動して各接
触子が導体板上を摺動することによつて、可動体
と固定体間の電気的接続を図るようになつてい
る。
の表面に必要な回路数に対応する複数のリング状
の導体板を同心円状に配設し、一方、可動体に各
導体板に対応する数の接触子を径方向に所定の距
離をおいて配設し、可動体の回転に連動して各接
触子が導体板上を摺動することによつて、可動体
と固定体間の電気的接続を図るようになつてい
る。
ところで、スリツプリングはそれが組込まれる
装置によつて周囲の温度変化の大きい条件下で使
用されることがあり、例えば低温状態から高温状
態へ晒されると、温められた空気が導体板の境界
面近傍で急激に冷やされて該導体板の表面に空気
中の水分が結露し、この水滴が再度の低温条件下
で凍結するという問題があつた。そして、このよ
うに導体板の表面に結露に起因する凍結が発生す
ると、凍結した氷の粒によつて導体板と接触子間
の導通が損なわれ、導通不良というスリツプリン
グにとつて重大な欠陥を招来する。
装置によつて周囲の温度変化の大きい条件下で使
用されることがあり、例えば低温状態から高温状
態へ晒されると、温められた空気が導体板の境界
面近傍で急激に冷やされて該導体板の表面に空気
中の水分が結露し、この水滴が再度の低温条件下
で凍結するという問題があつた。そして、このよ
うに導体板の表面に結露に起因する凍結が発生す
ると、凍結した氷の粒によつて導体板と接触子間
の導通が損なわれ、導通不良というスリツプリン
グにとつて重大な欠陥を招来する。
そこで、従来より、導体板の近傍にヒータ等の
熱源を配設し、該熱源によつて上述した凍結を防
止するようにしたものが提供されているが、この
場合、スリツプリングが大型するばかりでなくコ
ストが著しく高騰するという欠点があつた。
熱源を配設し、該熱源によつて上述した凍結を防
止するようにしたものが提供されているが、この
場合、スリツプリングが大型するばかりでなくコ
ストが著しく高騰するという欠点があつた。
したがつて本考案の目的とするところは、上記
した従来技術の問題点を解消し、結露水滴の凍結
に起因する導体板と接触子間の導通不良を確実に
防止できると共に、隣接する導体板間の絶縁をも
確実に行うことのできるスリツプリングを提供す
ることにある。
した従来技術の問題点を解消し、結露水滴の凍結
に起因する導体板と接触子間の導通不良を確実に
防止できると共に、隣接する導体板間の絶縁をも
確実に行うことのできるスリツプリングを提供す
ることにある。
上記目的を達成するために、本考案は、相対的
に回転自在に連結された可動体と固定体間の電気
的接続を、両者のいずれか一方側に同心円状に設
けられた複数の導体板と、これら導体板に対応し
ていずれか他方側に設けられた複数の接触子との
摺動によつて行うようにしたスリツプリングにお
いて、前記導体板をその摺動面が起立するように
円筒状に形成し、これら導体板に対して絶縁性の
カバー体を回転自在に配設し、該カバー体に前記
各導体板の摺動面を外包する複数の突壁を立設す
ると共に、これら突壁に位相をずらして形成した
開口を介して、各導体板の摺動面に前記接触子を
弾接させたことを特徴とするものである。
に回転自在に連結された可動体と固定体間の電気
的接続を、両者のいずれか一方側に同心円状に設
けられた複数の導体板と、これら導体板に対応し
ていずれか他方側に設けられた複数の接触子との
摺動によつて行うようにしたスリツプリングにお
いて、前記導体板をその摺動面が起立するように
円筒状に形成し、これら導体板に対して絶縁性の
カバー体を回転自在に配設し、該カバー体に前記
各導体板の摺動面を外包する複数の突壁を立設す
ると共に、これら突壁に位相をずらして形成した
開口を介して、各導体板の摺動面に前記接触子を
弾接させたことを特徴とするものである。
上記の如く、複数の導体板をその摺動面が起立
するように同心円状に配設し、これら導体板の摺
動面を絶縁性カバー体に立設した突壁にて外包す
るように構成すると、各導体板の摺動面は接触子
との弾接部を除いて大部分がカバー体によつて覆
われるため、結露および凍結はカバー体の表面に
発生するものの導体板の摺動面にはほとんど発生
せず、凍結に起因する導体板と接触子間の導通不
良を防止できる。また、各接触子は導体板の円周
方向に位置ずれして配設されているため、接触子
が隣接する導体板に接触するのをカバー体の突壁
によつて防止することができ、隣接する導体板が
接触子を介して不所望に短絡されることはなくな
る。
するように同心円状に配設し、これら導体板の摺
動面を絶縁性カバー体に立設した突壁にて外包す
るように構成すると、各導体板の摺動面は接触子
との弾接部を除いて大部分がカバー体によつて覆
われるため、結露および凍結はカバー体の表面に
発生するものの導体板の摺動面にはほとんど発生
せず、凍結に起因する導体板と接触子間の導通不
良を防止できる。また、各接触子は導体板の円周
方向に位置ずれして配設されているため、接触子
が隣接する導体板に接触するのをカバー体の突壁
によつて防止することができ、隣接する導体板が
接触子を介して不所望に短絡されることはなくな
る。
以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。
る。
第1図は可動体を取り除いたスリツプリングの
平面図、第2図は第1図のA−A線に沿うスリツ
プリングの断面図、第3図はスリツプリングの分
解斜視図である。
平面図、第2図は第1図のA−A線に沿うスリツ
プリングの断面図、第3図はスリツプリングの分
解斜視図である。
これらの図において、1は可動体を形成する合
成樹脂製の上ケース、2は該上ケース1の内部に
上方からのねじ止めにより一体化された合成樹脂
製のカバー体、3は固定体を形成する合成樹脂製
の下ケースであり、これら両ケース1,3は、下
ケース3の中央に立設した筒体3aがカバー体2
を挿通して上ケース1の中央に穿設した透孔1a
の上端とスナツプ結合することにより、互いに回
転自在に連結されている。
成樹脂製の上ケース、2は該上ケース1の内部に
上方からのねじ止めにより一体化された合成樹脂
製のカバー体、3は固定体を形成する合成樹脂製
の下ケースであり、これら両ケース1,3は、下
ケース3の中央に立設した筒体3aがカバー体2
を挿通して上ケース1の中央に穿設した透孔1a
の上端とスナツプ結合することにより、互いに回
転自在に連結されている。
前記下ケース3の内部底面には、複数の仕切壁
3bが等間隔で同心円状に突設されており、これ
らの外側にはガイド溝3cが同心円状に形成され
ている。各仕切壁3b内には黄銅等からなる第1
の導体板4が実施例では3本配設され、また各仕
切壁3b間には同じく黄銅等からなる第2の導体
板5が実施例では3枚配設されている。これら第
1の導体板4は円筒状にフオーミングされたもの
で、固定体3の底面に対して垂直方向に延びる内
外両周面が後述する第1の接触子との摺動面とな
り、一方、各第2の導体板5はリング状にフオー
ミングされたもので、固定体3の底面と平行に延
びる表面が後述する第2の接触子との摺動面とな
つている。したがつて、本実施例では、固定体3
の内側から外側に向けて第2の導体板5、第1の
導体板4、第2の導体板5,……第1の導体板4
というように、縦形の第1の導体板4と平形の第
2の導体板5とが交互に配列されることになる。
なお、第1及び第2の導体板4,5は、カシメや
アウトサート成形等の手段により下ケース3に一
体化されており、下ケース3の外部に導出される
ようになつている。
3bが等間隔で同心円状に突設されており、これ
らの外側にはガイド溝3cが同心円状に形成され
ている。各仕切壁3b内には黄銅等からなる第1
の導体板4が実施例では3本配設され、また各仕
切壁3b間には同じく黄銅等からなる第2の導体
板5が実施例では3枚配設されている。これら第
1の導体板4は円筒状にフオーミングされたもの
で、固定体3の底面に対して垂直方向に延びる内
外両周面が後述する第1の接触子との摺動面とな
り、一方、各第2の導体板5はリング状にフオー
ミングされたもので、固定体3の底面と平行に延
びる表面が後述する第2の接触子との摺動面とな
つている。したがつて、本実施例では、固定体3
の内側から外側に向けて第2の導体板5、第1の
導体板4、第2の導体板5,……第1の導体板4
というように、縦形の第1の導体板4と平形の第
2の導体板5とが交互に配列されることになる。
なお、第1及び第2の導体板4,5は、カシメや
アウトサート成形等の手段により下ケース3に一
体化されており、下ケース3の外部に導出される
ようになつている。
前記カバー体2の外周には固定体3のガイド溝
3c内を回動する外側筒部2aが垂設されてお
り、該外側筒部2aの内方には、第1の導体板4
に対応する突壁2bと前記筒体3aの基部に摺接
する内側筒部2cとがそれぞれ凹部2dを介して
同心円状に立設されている。第2図から明らかな
ように、第1の導体板4の摺動面を形成する内外
両周面は突壁2bによつて覆われており、また第
2の導体板5の摺動面を形成するリング状の平面
は凹部2aの底面によつて覆われており、前述し
たカバー体2とこれら第1及び第2の導体板4,
5との間には0.3〜0.7mm程度の微小クリアランス
が形成されている。
3c内を回動する外側筒部2aが垂設されてお
り、該外側筒部2aの内方には、第1の導体板4
に対応する突壁2bと前記筒体3aの基部に摺接
する内側筒部2cとがそれぞれ凹部2dを介して
同心円状に立設されている。第2図から明らかな
ように、第1の導体板4の摺動面を形成する内外
両周面は突壁2bによつて覆われており、また第
2の導体板5の摺動面を形成するリング状の平面
は凹部2aの底面によつて覆われており、前述し
たカバー体2とこれら第1及び第2の導体板4,
5との間には0.3〜0.7mm程度の微小クリアランス
が形成されている。
各突壁2bには第1の導体板4の摺動面を露出
する開口6が形成されており、該開口6a近傍に
立設された支持壁2e内には第1の接触子7がそ
れぞれ挿入・保持されている。これら第1の接触
子7は、ばね性に富む金属板を二股状にフオーミ
ングしたもので、その自由端に取付けられた一対
の接点7aは第1の導体板4の摺動面にそれぞれ
弾接されており、また固定端より突出するリード
部7bは上ケース1の天板を挿通して外部に導出
されている。一方、各凹部2d上には段付き状の
空間を画成する収納室8が形成されており、該収
納室8内には第2の接触子9がそれぞれ配設され
ている。これら第2の接触子9もばね性に富む金
属板からなり、その両端には第2の導体板5の摺
動面に弾接する接点9aが取付けられ、また上方
へ折曲げられたリード部9bはカバー体2と上ケ
ース1の天板をそれぞれ挿通して外部に導出され
ている。
する開口6が形成されており、該開口6a近傍に
立設された支持壁2e内には第1の接触子7がそ
れぞれ挿入・保持されている。これら第1の接触
子7は、ばね性に富む金属板を二股状にフオーミ
ングしたもので、その自由端に取付けられた一対
の接点7aは第1の導体板4の摺動面にそれぞれ
弾接されており、また固定端より突出するリード
部7bは上ケース1の天板を挿通して外部に導出
されている。一方、各凹部2d上には段付き状の
空間を画成する収納室8が形成されており、該収
納室8内には第2の接触子9がそれぞれ配設され
ている。これら第2の接触子9もばね性に富む金
属板からなり、その両端には第2の導体板5の摺
動面に弾接する接点9aが取付けられ、また上方
へ折曲げられたリード部9bはカバー体2と上ケ
ース1の天板をそれぞれ挿通して外部に導出され
ている。
前述した開口6と収納室8は、相互に約120度
の位相差をもつように順次位置ずれして形成され
ており、このため、第1図に示したように、径方
向に隣り合う第1の摺動子7と第2の摺動子9と
をそれぞれ周方向に充分に離反して配接すること
ができる。なお、カバー体2の凹部2d上には可
動体1へのねじ止め用としてボス2fがそれぞれ
立設されており、また上ケース1の外周面には例
えばステアリングホイール等の可動側装置への取
付用として複数の取付耳部1bが突設されてい
る。
の位相差をもつように順次位置ずれして形成され
ており、このため、第1図に示したように、径方
向に隣り合う第1の摺動子7と第2の摺動子9と
をそれぞれ周方向に充分に離反して配接すること
ができる。なお、カバー体2の凹部2d上には可
動体1へのねじ止め用としてボス2fがそれぞれ
立設されており、また上ケース1の外周面には例
えばステアリングホイール等の可動側装置への取
付用として複数の取付耳部1bが突設されてい
る。
次に、前述のように構成されたスリツプリング
の作用について説明する。
の作用について説明する。
図示せぬステアリングホイール等を操作するこ
とによつて上ケース1を回転すると、該上ケース
1に連動してカバー体2が下ケース3上を回転す
る。この場合、カバー体2は、その内側筒部2c
の周面が下ケース3における筒体3aの基部周面
と摺接することにより径方向に位置規制され、第
1および第2の導体板4,5の摺動面とカバー体
2との間には微小クリアランスが確保されている
ため、トルクの増加を抑えて小さな作動力でカバ
ー体2を回転することができる。そして、このよ
うにカバー体2が回転すると、支持壁2eに保持
された各第1の接触子7は、その接点7aが開口
6から露出する第1の導体板4の内外両周面を挟
持した状態でこれら第1の導体板4に沿つて回転
摺動し、一方、収納室8内に保持された各第2の
接触子9は、その接点9aが第2の導体板5に圧
接された状態でこれら第2の導体板5上を回転摺
動し、これにより上ケース1に取付けられたステ
アリングホイール等の可動側部材と下ケース3に
取付けられた固定側部材とは、可動側部材の回転
角度にかかわらず各接触子7,8と各導体板4,
5とを介して常時導通状態が図られる。
とによつて上ケース1を回転すると、該上ケース
1に連動してカバー体2が下ケース3上を回転す
る。この場合、カバー体2は、その内側筒部2c
の周面が下ケース3における筒体3aの基部周面
と摺接することにより径方向に位置規制され、第
1および第2の導体板4,5の摺動面とカバー体
2との間には微小クリアランスが確保されている
ため、トルクの増加を抑えて小さな作動力でカバ
ー体2を回転することができる。そして、このよ
うにカバー体2が回転すると、支持壁2eに保持
された各第1の接触子7は、その接点7aが開口
6から露出する第1の導体板4の内外両周面を挟
持した状態でこれら第1の導体板4に沿つて回転
摺動し、一方、収納室8内に保持された各第2の
接触子9は、その接点9aが第2の導体板5に圧
接された状態でこれら第2の導体板5上を回転摺
動し、これにより上ケース1に取付けられたステ
アリングホイール等の可動側部材と下ケース3に
取付けられた固定側部材とは、可動側部材の回転
角度にかかわらず各接触子7,8と各導体板4,
5とを介して常時導通状態が図られる。
このように構成された一実施例にあつては、第
1および第2の導体板4,5の摺動面の大部分を
カバー体2によつて覆うことができるため、低温
条件から高温条件下に変化した場合、結露や凍結
はカバー体2の表面に発生するものの各導体板
4,5の摺動面には殆ど発生せず、凍結に起因す
る接触子7,9と導体板4,5間の導通不良を防
止できる。また、第1および第2の導体板4,5
の摺動面とカバー体2とは非接触で、両者の間に
は0.3〜0.7mm程度の微小クリアランスが確保され
ているため、トルクの増大が抑えられる。また、
カバー体2は各導体板4,5間を絶縁する機能を
も備えているため、特に、クリツプ状の第1の接
触子7が隣接する第1の導体板4の摺動面に接触
する短絡事故を防止でき、信頼性の向上を図るこ
とができる。
1および第2の導体板4,5の摺動面の大部分を
カバー体2によつて覆うことができるため、低温
条件から高温条件下に変化した場合、結露や凍結
はカバー体2の表面に発生するものの各導体板
4,5の摺動面には殆ど発生せず、凍結に起因す
る接触子7,9と導体板4,5間の導通不良を防
止できる。また、第1および第2の導体板4,5
の摺動面とカバー体2とは非接触で、両者の間に
は0.3〜0.7mm程度の微小クリアランスが確保され
ているため、トルクの増大が抑えられる。また、
カバー体2は各導体板4,5間を絶縁する機能を
も備えているため、特に、クリツプ状の第1の接
触子7が隣接する第1の導体板4の摺動面に接触
する短絡事故を防止でき、信頼性の向上を図るこ
とができる。
さらに、縦形の第1の導体板4と平形の第2の
導体板5とを交互に配設すると共に、これら導体
板4,5に対応する第1および第2の接触子7,
9を円周方向に位相をずらして配設したものであ
るから、スリツプリングを径方向に大幅に縮める
ことができて、回路の高密度化が実現される。
導体板5とを交互に配設すると共に、これら導体
板4,5に対応する第1および第2の接触子7,
9を円周方向に位相をずらして配設したものであ
るから、スリツプリングを径方向に大幅に縮める
ことができて、回路の高密度化が実現される。
なお、上記実施例では、縦形の第1の導体板4
と平形の第2の導体板5とを組合わせた場合につ
いて説明したが、本考案は少なくとも縦形の導体
板を同心円状に複数配設することが必要であり、
全ての導体板を縦形にしたスリツプリングにも適
用できるのはいうまでもない。この場合、スリツ
プリングの径方向の寸法が大きくなるものの、凍
結に起因する接触子と導体板間の導通不良や、隣
接する導体板間の短絡事故をカバー体によつて防
止できるのは同様である。
と平形の第2の導体板5とを組合わせた場合につ
いて説明したが、本考案は少なくとも縦形の導体
板を同心円状に複数配設することが必要であり、
全ての導体板を縦形にしたスリツプリングにも適
用できるのはいうまでもない。この場合、スリツ
プリングの径方向の寸法が大きくなるものの、凍
結に起因する接触子と導体板間の導通不良や、隣
接する導体板間の短絡事故をカバー体によつて防
止できるのは同様である。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案は、導体板の起立
する摺動面をカバー体の突壁によつて外包するよ
うに構成したため、周囲の温度変化によつて結露
や凍結が発生した場合でも、これらの結露や凍結
が導体板の摺動面に生じるのを抑えることができ
ると共に、導体板と摺接する接触子が隣接する導
体板に誤接触して導体板間が短絡するのを防止す
ることができ、その実用的価値が高い。
する摺動面をカバー体の突壁によつて外包するよ
うに構成したため、周囲の温度変化によつて結露
や凍結が発生した場合でも、これらの結露や凍結
が導体板の摺動面に生じるのを抑えることができ
ると共に、導体板と摺接する接触子が隣接する導
体板に誤接触して導体板間が短絡するのを防止す
ることができ、その実用的価値が高い。
図は全て本考案の実施例に係るスリツプリング
を示し、第1図は平面図、第2図は第1図のA−
A線に沿う断面図、第3図は分解斜視図である。 1……上ケース、1a……透孔、2……カバー
体、2a……外側筒部、2b……突壁、2c……
内側筒部、2d……凹部、2e……支持壁、3…
…下ケース、3a……筒体、4……第1の導体
板、5……第2の導体板、6……開口、7……第
1の接触子、7a……接点、7b……リード部、
8……収納室、9……第2の接触子、9a……接
点、9b……リード部。
を示し、第1図は平面図、第2図は第1図のA−
A線に沿う断面図、第3図は分解斜視図である。 1……上ケース、1a……透孔、2……カバー
体、2a……外側筒部、2b……突壁、2c……
内側筒部、2d……凹部、2e……支持壁、3…
…下ケース、3a……筒体、4……第1の導体
板、5……第2の導体板、6……開口、7……第
1の接触子、7a……接点、7b……リード部、
8……収納室、9……第2の接触子、9a……接
点、9b……リード部。
Claims (1)
- 相対的に回転自在に連結された可動体と固定体
間の電気的接続を、両者のいずれか一方側に同心
円状に設けられた複数の導体板と、これら導体板
に対応していずれか他方側に設けられた複数の接
触子との摺接によつて行うようにしたスリツプリ
ングにおいて、前記導体板をその摺動面が起立す
るように円筒状に形成し、これら導体板に対して
絶縁性のカバー体を回転自在に配設し、該カバー
体に前記各導体板の摺動面を外包する複数の突壁
を立設すると共に、これら突壁に位相をずらして
形成した開口を介して、各導体板の摺動面に前記
接触子を弾接させたことを特徴とするスリツプリ
ング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10700387U JPH0515748Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10700387U JPH0515748Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6412390U JPS6412390U (ja) | 1989-01-23 |
JPH0515748Y2 true JPH0515748Y2 (ja) | 1993-04-26 |
Family
ID=31341019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10700387U Expired - Lifetime JPH0515748Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515748Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101061989B1 (ko) | 2008-12-03 | 2011-09-05 | (주)신창코넥타 | 스페이서 및 그 스페이서를 포함하는 차량용 클럭 스프링 장치 |
-
1987
- 1987-07-14 JP JP10700387U patent/JPH0515748Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6412390U (ja) | 1989-01-23 |
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