JPH05156668A - 建設機械のエンジン回転数制御装置 - Google Patents

建設機械のエンジン回転数制御装置

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JPH05156668A
JPH05156668A JP32787491A JP32787491A JPH05156668A JP H05156668 A JPH05156668 A JP H05156668A JP 32787491 A JP32787491 A JP 32787491A JP 32787491 A JP32787491 A JP 32787491A JP H05156668 A JPH05156668 A JP H05156668A
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JP
Japan
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pressure
rotation speed
target
engine
engine speed
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Application number
JP32787491A
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English (en)
Inventor
Yukio Aoyanagi
幸雄 青柳
Hajime Yasuda
元 安田
Kazuyoshi Narita
和義 成田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネガティブ制御を行なう油圧回路を備えた建
設機械において、ネガティブ制御に使用する圧力に基づ
いてエンジン回転数を制御することにより、無効動力の
消費を減少すると共に、複合操作にあって複数の切換弁
の操作量に対応したエンジン回転数を得、かつ操作性を
向上する。 【構成】制御ユニット21は、第1及び第2の圧力検出
装置22,23からそれぞれ出力された電気信号22
i,23iのうち、低圧力を示す方の信号を選択し、選
択した低圧信号が示す圧力Pに基づいてエンジンガバナ
2に対する第2の目標回転数NR2を指定し、第1の目標
回転数指定装置3から出力された電気信号3iが示す第
1の目標回転数NR1とこの第2の目標回転数NR2のうち
小さい方を選択し、これをエンジンガバナ2に対する目
標回転数NR として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ショベルなどの建設
機械のエンジン回転数制御装置に係わり、特に、切換弁
群を直列に接続するセンタバイパス通路に圧力発生手段
を設置していわゆるネガティブ制御を行なう油圧回路を
備えた建設機械のエンジン回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルなどの建設機械には、一般
に、エンジンにより駆動される少なくとも1つの可変容
量型油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出容量を操作する吐
出容量操作レギュレータと、ポンプからの圧油が供給さ
れる複数の切換弁を含む切換弁群とを有する油圧回路が
設けられ、複数の切換弁はそれぞれ対応する複数の操作
レバーにより操作されて絞り開度が変化し、アクチュエ
ータに供給される圧油の流量を制御する。
【0003】このような建設機械において、操作レバー
が全て中立位置にある無操作状態では、エンジン回転数
が高いままであると、単にエンジンを高速に維持するた
めに燃料を無駄に消費することになる。そこで、この無
駄な燃料消費を減らすために、操作レバーが中立位置に
あるときエンジン回転数を下げる技術が知られており、
その一例として特公昭60−38561号公報がある。
【0004】一方、単に中立位置でエンジン回転数を低
下させるのみではなく、操作レバーの操作量に連動して
エンジン回転数を操作して、必要を満たす範囲でエンジ
ンをできるだけ低い回転数として、燃料消費量を低減す
る以下の技術も知られている。
【0005】(1)切換弁群を直列に接続するセンタバ
イパス通路に圧力発生手段を設置していわゆるネガティ
ブ制御を行なう油圧回路において、切換弁に内蔵される
センタバイパス絞りの外に操作状態を検出するための切
換弁を設け、この切換弁の開閉状態から操作状態を判別
し、全切換弁が中立位置にある場合、エンジン回転数を
低速とする。
【0006】(2)操作用油圧パイロット弁を備えた油
圧回路において、各油圧パイロット弁の二次圧力の代表
値をシャトル弁を介して導出し、この代表圧力に基づい
て切換弁操作量とエンジン回転数を連動させたり、全切
換弁が中立位置にある場合、エンジン回転数を低速とし
たりする。
【0007】また、上記に類似した技術として、ポンプ
吐出圧力と負荷圧力との差圧を目標値に保つようにポン
プ吐出容量を制御する、いわゆるロードセンシング制御
を行なう油圧回路において、当該差圧とエンジン回転数
とを連動させる技術も知られている。すなわち、 (3)ロードセンシング制御を行なう油圧回路では、差
圧が目標値を保つ限りエンジン回転数を低速とし、差圧
が目標値より小さくなる場合にはエンジン回転数を増し
てゆき、必要な場合にのみ最高回転数とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)〜(3)の
従来技術のうち、(1)及び(2)では、無操作状態を
検出してエンジンを低速で運転する場合には、さしたる
不都合は生じない。しかし、更にエンジン回転数制御と
切換弁での流量制御とを組み合わせて動力消費の低減と
同時にアクチュエータの加減速を滑らかにする等の操作
性向上を図る場合には、(1)の技術では、メータリン
グ特性を支配するセンタバイパス絞りと操作検出用切換
弁の相対的位置のばらつきにより、(2)の技術では、
パイロット二次圧力と切換弁のスプールストロークとの
ずれなどにより、エンジン回転数と切換弁流量制御特性
とをばらつきを少なく連動させることが困難であるとい
う問題があった。
【0009】また、複合操作については、上記(2)の
従来技術では、各油圧パイロット弁の二次圧力のうち最
も高い圧力を導出して代表値としているので、切換弁群
に属する複数の切換弁が同時に操作された場合には、最
も高いパイロット二次圧力のみに対応したエンジン回転
数が得られ、複数の切換弁の操作量に正確に対応したエ
ンジン回転数が得られない。
【0010】また上記(3)の従来技術では、切換弁の
ポンプポートとアクチュエータポートとの間のメータリ
ングオリフィスにより切換弁の流量制御特性が決定され
るので、エンジン回転数制御と切換弁での流量制御との
組み合わせが何ら操作性に好影響及ぼさない。
【0011】本発明の目的は、ネガティブ制御を行なう
油圧回路を備えた建設機械において、ネガティブ制御に
使用する圧力に基づいてエンジン回転数を制御すること
により、無効動力の消費を減少すると共に、複合操作に
あって複数の切換弁の操作量に対応したエンジン回転数
を得ることができるエンジン回転数制御装置を提供する
ことである。
【0012】本発明の他の目的は、ネガティブ制御を行
なう油圧回路を備えた建設機械において、更に操作性を
向上するエンジン回転数制御装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンと、前記エンジンの回転数を目
標回転数近傍に保つよう制御するエンジン回転数制御手
段と、前記エンジン回転数制御手段に対する第1の目標
回転数を指定する第1の目標回転数指定手段と、前記エ
ンジンにより駆動される少なくとも1つの可変容量型油
圧ポンプと、前記油圧ポンプの吐出容量を操作する吐出
容量操作手段と、前記ポンプからの圧油が供給される複
数の切換弁を含む切換弁群と、前記切換弁群の複数の切
換弁を直列に接続するセンタバイパス通路と、前記複数
の切換弁の各々に設けられ、前記センタバイパス通路を
開閉するブリードオフ用絞り機能を有する絞り手段と、
前記センタバイパス通路の前記切換弁群下流側に設置さ
れた圧力発生手段と、前記圧力に基づいて前記吐出容量
操作手段に対する目標吐出容量を指定する目標吐出容量
指定手段とを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置
において、(a)前記圧力発生手段により発生する圧力
に基づいて前記エンジン回転数制御手段に対する第2の
目標回転数を指定する第2の目標回転数指定手段と;
(b)前記第1及び第2の目標回転数のうち小さい方を
選択し、これを前記エンジン回転数制御手段に対する目
標回転数として出力する目標回転数設定手段と;を備え
る。
【0014】上記エンジン回転数制御装置において、好
ましくは、前記第2の目標回転数指定手段は、前記圧力
発生手段により発生する圧力が所定値より高いときは、
前記第1の目標回転数指定手段が指定する第1の目標回
転数の最大値よりも小さい回転数を前記第2の目標回転
数として指定し、前記目標回転数設定手段が出力する目
標回転数を前記第1の目標回転数の最大値以下に制限す
る。
【0015】また、前記第2の目標回転数指定手段は、
より好ましくは、前記圧力発生手段により発生する圧力
が第1の所定値より小さいときは、前記第1の目標回転
数指定手段が指定する第1の目標回転数の最大値とほぼ
同じ第1の回転数を前記第2の目標回転数として指定
し、前記圧力が前記第1の所定値とこれより高い第2の
所定値の範囲にあるときは、当該圧力の増加に伴って前
記第1の回転数からこれより小さい第2の回転数まで徐
々に小さくなる回転数を前記第2の目標回転数として指
定し、前記圧力発生手段により発生する圧力が前記第2
の所定値より大きいときは、前記第2の回転数を前記第
2の目標回転数として指定する。
【0016】
【作用】以上のように構成した本発明において、第2の
回転数指定手段は圧力発生手段により発生する圧力(ネ
ガティブ制御に使用する圧力)に基づいて第2の目標回
転数を指定し、目標回転数設定手段は、第1の目標回転
数指定手段で指定された第1の目標回転数と上記第2の
目標回転数のうち小さい方を選択し、これをエンジン回
転数制御手段に対する目標回転数として出力する。ここ
で、第2の目標回転数指定手段において、圧力発生手段
により発生する圧力と第2の目標回転数との関係は任意
に設定することができ、当該圧力が所定値より高いとき
は、第1の目標回転数指定手段が指定する第1の目標回
転数の最大値よりも小さい回転数を第2の目標回転数と
して指定することにより、目標回転数設定手段が出力す
る目標回転数は第1の目標回転数の最大値以下に制限さ
れ、無効動力の消費を減少する。
【0017】また、センタバイパス通路を通過する流量
は複数の切換弁の各センターバイパス通路を開閉する絞
り手段の全てにより影響されるので、圧力発生手段によ
り発生する圧力は複合動作の状態をより適切に反映し、
この圧力から第2の目標回転数を指定し、これを目標回
転数として出力することにより、複数の切換弁の操作量
に正確に対応した大きさでエンジン回転数が制御され
る。
【0018】また、第2の目標回転数指定手段におい
て、圧力発生手段により発生する圧力が第1の所定値と
これより高い第2の所定値の範囲にあるときは、当該圧
力の増加に伴って第1の回転数からこれより小さい第2
の回転数まで徐々に小さくなる回転数を第2の目標回転
数として指定することにより、切換弁の操作量が増加す
るにしたがって第2の目標回転数が大きくなり、エンジ
ン回転数も上昇する。ここで、切換弁のメータリング特
性は、ポンプ流量特性と切換弁のセンタバイパス通路絞
り手段とにより定まる。従って、このようにエンジン回
転数が上昇することにより、エンジン回転数とポンプ吐
出容量との積で決定されるポンプ吐出流量もまた切換弁
操作量に正確に対応して連動するので、切換弁のメータ
リング特性も適切に制御され、操作性が向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、油圧ショベルに
本発明を適用した場合につき図1及び図2により説明す
る。図1において、本実施例が係わる油圧回路及びその
駆動装置は、エンジン1と、エンジン1の回転数を目標
回転数近傍に保つよう制御するエンジンガバナ2と、エ
ンジンガバナ2に対する第1の目標回転数NR1を指定す
る第1の目標回転数指定装置3と、エンジン1により駆
動される第1及び第2の可変容量型油圧ポンプ4,5
と、第1及び第2の油圧ポンプ4,5の吐出容量をそれ
ぞれ操作する吐出容量操作レギュレータ6,7と、第1
及び第2の油圧ポンプ4,5からの圧油がそれぞれ供給
される複数の切換弁を含む第1の切換弁群8〜11及び
第2の切換弁群12〜16と、第1の切換弁群8〜11
及び第2の切換弁群12〜16の複数の切換弁をそれぞ
れ直列に接続するセンタバイパス通路30,31と、セ
ンタバイパス通路30,31の切換弁群下流側にそれぞ
れ設置された第1及び第2の圧力発生装置32,33
と、第1及び第2の圧力発生装置32,33によりセン
タバイパス通路30,31に発生する圧力P1 ,P2
それぞれ検出する第1及び第2の圧力検出装置22,2
3とを備えている。
【0020】第1の切換弁群8〜11は、例えばそれぞ
れ走行左、バケット、ブーム、アーム(合流用)に、第
2の切換弁群12〜16は、例えばそれぞれ旋回、アー
ム、ブーム(合流用)、アタッチメント用予備、走行左
の各アクチュエータに割り当てられる。
【0021】第1の目標回転数指定装置3は、例えば、
燃料レバー等のオペレータにより操作される手動手段を
含み、その操作量に応じた電気信号3iを出力し、この
電気信号3iのレベルにより上記第1の目標回転数NR1
を指定する。第1の切換弁群8〜11及び第2の切換弁
群12〜16の各切換弁には、それぞれセンタバイパス
通路30,31を開閉するブリードオフ用絞り機能を有
する絞りが内蔵されている。第1及び第2の圧力発生装
置32,33は、それぞれ、センタバイパス通路に設置
された固定絞り17,18と、固定絞りで生じる圧力が
規定圧力を越えないように調整するリリーフ弁19,2
0とで構成され、固定絞り17,18及びリリーフ弁1
9,20の下流側はタンクに至る低圧回路34に接続さ
れている。第1及び第2の圧力検出装置22,23は、
第1及び第2の圧力発生装置32,33により発生する
圧力P1 ,P2 として、固定絞り17,18の上流側の
圧力と下流側の圧力との差圧を電気的手段により検出
し、対応する電気信号22,23iを出力する。
【0022】第1の目標回転数指定装置3、第1及び第
2の圧力検出装置からそれぞれ出力された電気信号3i
及び22i,23iは制御ユニット21に入力され、制
御ユニット21はこれら電気信号に基づいて吐出容量操
作レギュレータ6,7に対する目標吐出容量q1 ,q2
と、エンジンガバナ2に対する目標回転数NR を演算
し、対応する電気信号6o,7o及び2oを出力する。
【0023】制御ユニット21の処理内容を機能ブロッ
ク図で図2に示す。制御ユニット21は、第1及び第2
の圧力検出装置22,23からそれぞれ出力された電気
信号22i,23iのうち、低圧力を示す方の信号を選
択する最小値選択機能Aと、最小値選択機能Aで選択さ
れた低圧信号が示す圧力Pに基づいてエンジンガバナ2
に対する第2の目標回転数NR2を指定する第2の目標回
転数指定機能Bと、第1の目標回転数指定装置3から出
力された電気信号3iが示す第1の目標回転数NR1と第
2の目標回転数指定機能Bで得た第2の目標回転数NR2
のうち小さい方を選択し、これをエンジンガバナ2に対
する目標回転数NR として出力する最小値選択機能Cと
を有している。また、制御ユニット21は、第1及び第
2の圧力検出装置22,23からそれぞれ出力された電
気信号22i,23iが示す圧力P1 ,P2 に基づいて
吐出容量操作レギュレータ6,7に対する目標吐出容量
1 ,q2 を指定する目標吐出容量指定機能D,Eを有
している。
【0024】第2の目標回転数指定機能Bにおいて、圧
力Pと第2の目標回転数NR2との関係は、圧力Pが第1
の所定値P01より小さい範囲では、第1の目標回転数指
定装置3が指定する第1の目標回転数NR1の最大値とほ
ぼ同じ最大回転数NRMAXを第2の目標回転数NR2として
指定し、圧力Pが第1の所定値P01とこれより高い第2
の所定値P02の範囲にあるときは、圧力Pの増加に伴っ
て前記最大回転数N RMAXからこれより小さい所定の回
転数NRLまで徐々に小さくなる回転数を第2の目標回転
数NR2として指定し、圧力Pが第2の所定値P02より大
きくなると、前記所定の回転数NRLを第2の目標回転数
R2として指定するように設定されている。このような
設定関係により、圧力Pが第1の所定値P01より高いと
きは、第1の目標回転数指定装置3が指定する第1の目
標回転数NR1の最大値よりも小さい回転数を第2の目標
回転数NR2として指定し、最小値選択機能Cが出力する
目標回転数NR を第1の目標回転数NR1の最大値以下に
制限する。
【0025】目標吐出容量指定機能D,Eにおいて、圧
力P1 ,P2 と目標吐出容量q1 ,q2 との関係は、そ
れぞれ、圧力P1 ,P2 が小さくなると目標吐出容量q
1,q2 が大きくなるように設定されている。
【0026】次に、以上のように構成した本実施例の動
作を説明する。図示しない油圧パイロット弁を操作する
ことにより第1の切換弁8〜11及び第2の切換弁12
〜16のいずれかを操作した場合、スプールストローク
が増加するにしたがって、それぞれの切換弁のポンプポ
ートからアクチュエータポートへ至る流路の開度、アク
チュエータポートからタンクポートへ至る流路の開度が
それぞれ徐々に増加すると共に、センタバイパス通路3
0,31を開閉するブリードオフ用絞り機能を有する絞
りの開度が小さくなってゆき、その結果、油圧ポンプ4
及び/又は油圧ポンプ5の吐出圧力が上昇してゆく。ポ
ンプ吐出圧力の上昇に伴って、切換弁のポンプポート圧
力がアクチュエータの負荷圧力より大きくなったとき、
ポンプ吐出流量がアクチュエータに流入し始め、その後
は油圧ポンプ4及び/又は油圧ポンプ5からセンタバイ
パス通路30,31を通って低圧回路34に流出してい
た流量が減少してゆき、これに伴ってアクチュエータへ
流入する流量、すなわちポンプ吐出流量から低圧回路3
4に流出する流量を差し引いた流量が増加してゆき、い
わるゆブリードオフ制御が行われる。
【0027】また、本実施例では、第1の切換弁8〜1
1及び第2の切換弁12〜16のセンタバイパス通路3
0,31で圧力発生装置32,33により発生する圧力
1 ,P2 により、良く知られたネガティブ制御に準じ
た電気的制御を行ない、ポンプ4,5の吐出流量を調整
する。すなわち、油圧パイロット弁の操作量に応じてセ
ンタバイパス通路30,31は徐々に絞られ、最終的に
は全閉されるが、この過程でセンタバイパス通路30,
31を流れる流量は徐々に減少してゆくので、固定絞り
17,18で発生する圧力は小さくなってゆき、これに
応じて制御ユニット21は、上述した図2の機能D,E
により目標吐出容量q1 ,q2 を指定し、これを吐出容
量操作レギュレータ6,7に出力してポンプ4,5の吐
出流量を増加させてゆく。このポンプ流量特性と切換弁
のセンタバイパス絞り特性とにより定まるメータリング
特性でアクチュエータに圧油が供給される。
【0028】一方、このとき、圧力検出装置22,23
により固定絞り16,17で発生する圧力が検出され、
この検出装置22,23からの電気信号22i,23i
に基づいて、制御ユニット21では、まず図2に示す最
小値選択機能Aにより、電気信号22,23iのうち低
圧力を示す方の信号を選択して、次に第2の目標回転数
指定機能Bにより、その信号が示す圧力Pが小さいとき
は高い回転数を、圧力Pが逆に高いときは低い回転数を
第2の目標回転数NR2として算出し、最小値選択機能C
にてこの第2の目標回転数NR2と第1の目標回転数NR1
とを比較して両者の小さい方を選択し、これを目標回転
数NR としてエンジンガバナ2に出力する。その結果、
エンジン1の回転数は第1の目標回転数指定機能Bにて
指定される回転数を越えない範囲で、固定絞り17,1
8により発生する圧力P1 ,P 2 に対応してセンタバ
イパス通路絞りの開度が大きい中立位置では所定の低い
エンジン回転数となり、切換弁操作量が増加するにした
がって、エンジン回転数が上昇し、切換弁操作量が所定
の大きさに到達したとき最大回転数となる。
【0029】また、複数のアクチュエータを駆動する複
合操作に際しては、センタバイパス通路30,31を通
過する流量は、第1の切換弁群8〜11及び第2の切換
弁群12〜16のそれぞれの切換弁の各センターバイパ
ス通路を開閉する絞りの全てにより影響されるので、固
定絞り17,18により発生する圧力は複合操作の状態
をより適切に反映し、操作量の最も大きな切換弁のみが
単独操作されたときよりも高いエンジン回転数を得るこ
とができる。
【0030】以上のように本実施例では、切換弁操作量
に正確に対応してエンジン回転数を連動させるので、切
換弁中立時等、エンジンを最大回転数にする必要がない
状況ではエンジン回転数が低速になり、無効動力の消費
を低減するのに加えて、切換弁操作量が増加するにした
がってエンジン回転数が上昇し、このときエンジン回転
数とポンプ吐出容量との積で決定されるポンプ吐出流量
もまた、切換弁操作量に正確に対応して連動制御される
ので、アクチュエータの起動が滑らかになる等、操作性
が向上し、更に、複合操作に際しては複数の切換弁操作
量に応じた高いエンジン回転数として、適切な流量制御
特性を得ることができる。
【0031】なお、以上の実施例では、第2の目標回転
数指定機能Bにおいて、圧力PがP01,P02の間は
回転数NR2を徐々に変化させたが、全切換弁が中立位
置にあるときの無効動力の消費の低減と複合操作での複
数の切換弁操作量に応じたエンジン回転数の上昇のみを
目的とする場合には、図3に示すように圧力P01以上で
は一定の回転数MRLとしてもよい。
【0032】また、上記実施例では、圧力発生装置3
2,33は固定絞り17,18で圧力を発生する構成と
したが、センタバイパス通路30,31を流れる流量に
応じて圧力を発生し得るものであれば、リリーフ弁等他
の手段であってもよい。また、圧力検出装置22,23
は圧力発生装置32,33の上流側と下流側の差圧を検
出する構成としたが、圧力発生装置32,33が本実施
例のように切換弁群の最下流に位置する場合には、圧力
発生装置の上流側の圧力を検出してもよい。
【0033】更に、上記実施例では、圧力発生装置3
2,33により発生する圧力を電気的に検出し、エンジ
ンガバナ2及び吐出容量操作レギュレータ6,7を電気
的に制御する構成としたが、エンジンガバナ2及び吐出
容量操作レギュレータ6,7を油圧アクチュエータを含
む構成とし、このアクチュエータに当該圧油を直接作用
させる等、油圧的な手段で構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1)切換弁の操作量と正確に連動してエンジン回転数
を制御するので、低操作量領域での無効動力の消費を低
減ができる。
【0035】(2)切換弁の操作量と正確に連動してエ
ンジン回転数を連続的に制御するので、アクチュエータ
の起動を滑らかに行なう等、操作性の向上を図ることが
できる。
【0036】(3)複合操作の場合には、複合操作の状
態をより良く反映したエンジン回転数を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエンジン回転数制御装
置をこれが適用される油圧回路と共に示す図である。
【図2】制御ユニットの処理機能を示すブロック図であ
る。
【図3】第2の目標回転数指定機能を他の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
符号の説明 1 エンジン 2 エンジンガバナ 3 第1の目標回転数指定装置 4,5 油圧ポンプ 6,7 吐出容量操作レギュレータ 8〜11 第1の切換弁群 12〜16 第2の切換弁群 17,18 固定絞り 19,20 リリーフ弁 21 制御ユニット 22,23 圧力発生装置 30,31 センタバイパス通路 32,33 圧力検出装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、前記エンジンの回転数を目
    標回転数近傍に保つよう制御するエンジン回転数制御手
    段と、前記エンジン回転数制御手段に対する第1の目標
    回転数を指定する第1の目標回転数指定手段と、前記エ
    ンジンにより駆動される少なくとも1つの可変容量型油
    圧ポンプと、前記油圧ポンプの吐出容量を操作する吐出
    容量操作手段と、前記ポンプからの圧油が供給される複
    数の切換弁を含む切換弁群と、前記切換弁群の複数の切
    換弁を直列に接続するセンタバイパス通路と、前記複数
    の切換弁の各々に設けられ、前記センタバイパス通路を
    開閉するブリードオフ用絞り機能を有する絞り手段と、
    前記センタバイパス通路の前記切換弁群下流側に設置さ
    れた圧力発生手段と、前記圧力に基づいて前記吐出容量
    操作手段に対する目標吐出容量を指定する目標吐出容量
    指定手段とを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置
    において、 (a)前記圧力発生手段により発生する圧力に基づいて
    前記エンジン回転数制御手段に対する第2の目標回転数
    を指定する第2の目標回転数指定手段と; (b)前記第1及び第2の目標回転数のうち小さい方を
    選択し、これを前記エンジン回転数制御手段に対する目
    標回転数として出力する目標回転数設定手段と; を備えることを特徴とする建設機械のエンジン回転数制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械のエンジン回転
    数制御装置において、前記第2の目標回転数指定手段
    が、前記圧力発生手段により発生する圧力が所定値より
    高いときは、前記第1の目標回転数指定手段が指定する
    第1の目標回転数の最大値よりも小さい回転数を前記第
    2の目標回転数として指定し、前記目標回転数設定手段
    が出力する目標回転数を前記第1の目標回転数の最大値
    以下に制限することを特徴とする建設機械のエンジン回
    転数制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設機械のエンジン回転
    数制御装置において、前記第2の目標回転数指定手段
    が、前記圧力発生手段により発生する圧力が第1の所定
    値より小さいときは、前記第1の目標回転数指定手段が
    指定する第1の目標回転数の最大値とほぼ同じ第1の回
    転数を前記第2の目標回転数として指定し、前記圧力が
    前記第1の所定値とこれより高い第2の所定値の範囲に
    あるときは、当該圧力の増加に伴って前記第1の回転数
    からこれより小さい第2の回転数まで徐々に小さくなる
    回転数を前記第2の目標回転数として指定し、前記圧力
    発生手段により発生する圧力が前記第2の所定値より大
    きいときは、前記第2の回転数を前記第2の目標回転数
    として指定することを特徴とする建設機械のエンジン回
    転数制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の建設
    機械のエンジン回転数制御装置において、前記圧力発生
    手段により発生する圧力を検出し、対応する信号を出力
    する圧力検出手段を更に備え、前記目標吐出容量指定手
    段及び前記第2の目標回転数指定手段は、前記圧力検出
    手段より出力された同一の信号に基づいてそれぞれ前記
    前記目標吐出容量及び前記第2の目標回転数を指定する
    ことを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の建設機械のエンジン回転
    数制御装置において、前記圧力検出手段は、前記圧力発
    生手段の上流側の圧力と下流側の圧力との差圧を前記圧
    力発生手段により発生する圧力として検出することを特
    徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の建設機械のエンジン回転
    数制御装置において、前記圧力検出手段は、前記圧力発
    生手段の上流側の圧力を前記圧力発生手段により発生す
    るとして検出することを特徴とする建設機械のエンジン
    回転数制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の建設機械のエンジン回転
    数制御装置において、前記圧力検出手段は前記圧力を電
    気的手段により検出し、電気信号を出力することを特徴
    とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の建設
    機械のエンジン回転数制御装置において、前記圧力発生
    手段が固定絞りを含むことを特徴とする建設機械のエン
    ジン回転数制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項記載の建設
    機械のエンジン回転数制御装置において、前記圧力発生
    手段がリリーフ弁を含むことを特徴とする建設機械のエ
    ンジン回転数制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0906993A2 (en) * 1997-10-02 1999-04-07 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Auto-acceleration system for prime mover of hydraulic construction machine and control system for prime mover and hydrolic pump
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