JPH05155704A - 包装システム - Google Patents

包装システム

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JPH05155704A
JPH05155704A JP4152481A JP15248192A JPH05155704A JP H05155704 A JPH05155704 A JP H05155704A JP 4152481 A JP4152481 A JP 4152481A JP 15248192 A JP15248192 A JP 15248192A JP H05155704 A JPH05155704 A JP H05155704A
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JP
Japan
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bag
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liquid
weight
water
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Application number
JP4152481A
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English (en)
Inventor
T Gouge Samuel
サミユエル・テイー・ゴウジユ
James Aldred Alans
アラン・ジエイムズ・アルドウレツド
Richard John Dudley Rose
リチヤード・ジヨン・ダツドウリー・ローズ
Raymond Marion Chauncey
レイモンド・マリオン・チヤウンシー
Steven Foster Mcevoy
ステイーブン・フオスター・マケボイ
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Bayer CropScience SA
Original Assignee
Rhone Poulenc Agrochimie SA
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Publication date
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    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B29/00Packaging of materials presenting special problems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N53/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing cyclopropane carboxylic acids or derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
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    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
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    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/45Form not covered by groups C05G5/10 - C05G5/18, C05G5/20 - C05G5/27, C05G5/30 - C05G5/38 or C05G5/40, e.g. soluble or permeable packaging

Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷水に溶解し得るバッグに収容された液体状
の濃縮有害組成物を含み、バッグが残留膨張可能性を有
することを特徴とする包装システム。有害組成物は特に
農薬を含有する。 【効果】 農薬等の有害物質を安全に貯蔵し、輸送し、
かつ取り扱うことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害物質を収容する
が、それにもかかわらず取り扱い上、また環境に対して
も安全である新規な包装システムに係わる。本発明はま
た、農業環境を保護する方法、及び農薬を用いて作業す
る人間の安全の向上にも係わる。
【0002】
【従来の技術】現在、ほとんどの有害な液体はドラム缶
か、または比較的少量が必要とされる場合はプラスチッ
ク容器に貯蔵される。
【0003】有害化合物、特に農薬化合物は固形または
液状の様々な組成物に製剤化される。液状組成物は取り
扱いが比較的容易なので農業生産者にはきわめて便利で
ある。しかし、このような液状組成物の取り扱いにも問
題は有る。液状組成物を収容した容器に孔が開いた場
合、または該容器を落とした場合に組成物がこぼれ、ま
たは漏れる危険が有る。衝撃に対して耐性である安全な
容器を用いることは可能であるが、例えば輸送の際など
に事故が起こった時液体が急激に失われるような流出ま
たは漏洩の危険、例えば地面に漏れ出す危険はなお残
る。
【0004】人間と有害物質との接触の機会を減らすた
めに水溶性のバッグを用いることも公知であるが、その
ようなバッグは破れる恐れが有るので、やはり危険は存
在する。
【0005】農業生産者及び輸送者を含めた取り扱い者
並びに環境の安全を保障する調製物及び収容システムを
実現することはこれまで困難であった。この困難性は特
に、農業生産者が一般に物質の取り扱いにあまり慎重で
ないために増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有害物質、
特に農薬を収容する包装システムであって、万人に、ま
た環境にも安全である新規な包装システムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】本発明は、可能なかぎり濃縮された農薬を
きわめて僅かなスペースを用いて収容する新規な包装シ
ステムを提供することも目的とする。
【0008】本発明は、農薬などの有害化合物を収容す
る包装システムであって、汚染の危険を低減する新規な
包装システムの提供も目的とする。
【0009】既に述べたように、農薬をフィルムで製造
した水溶性のバッグもしくはサッシェに収容し得ること
は公知である。多くの種類の活性成分もしくは病害虫防
除剤(pesticides)を水溶性バッグに収容し
て用いることができる。活性成分は、農業生産者のタン
ク内で分散する必要が有るので微細状態に維持されるべ
きである。そこで、水溶性バッグに収容して用いる物質
は、液状やゲル状や粒状である以外に粉末状であること
も可能である。
【0010】水溶性バッグは、例えば輸送、取り扱い、
貯蔵等の際に落下すると破れる恐れが有るという事実に
起因する問題も存在する。本発明は特に、農薬のような
有害化合物を収容した冷水溶解性のバッグを含む包装シ
ステムであって、落下した時に優れた破損耐性を示す包
装システムを提供することを目的とする。
【0011】液体を収容した水溶性バッグの内部に空気
スペースを設けるか、または液体を収容した水溶性バッ
グを衝撃吸収ベース付き容器に収納することが提案され
ている(PCT特許出願国際公開第89/12590
号)。この提案は優れているが、衝撃もしくは落下に対
するバッグの耐性を更に高めることがなお望ましい。そ
のうえ、この公知特許出願に開示されたバッグは、その
可撓性を維持するように液体を一杯に充填せずにおかれ
得るが、その場合も依然として高度な耐衝撃性が得られ
ることが望まれている。何等かのバッグを最終的なヒー
トシールの前に液体で不完全に満たすことも上記特許出
願から公知であるが、そのような充填方法はこれまでむ
しろ充填及びシールの際の操作上の条件に関係して為さ
れていたにすぎない。
【0012】本発明は、液体状の活性成分もしくは有害
化合物を収容する優れた容器を得ることも目的とする。
【0013】本発明は、例えば(殺虫剤、ダニ駆除剤、
殺菌剤、除草剤、線虫駆除剤などの)病害虫防除剤や、
植物保護剤や、植物成長調節剤等の農薬を収容する衝撃
吸収包装システムを提供することも目的とする。
【0014】本発明は、農薬を収容する包装システムで
あって、特に落下時に非常に有効な衝撃吸収特性を示す
包装システムの提供も目的とする。
【0015】農薬のための製剤系であって、農業生産者
の、彼らが噴霧用混合物の製造に通常用いるようなタン
クの水、特に冷水に添加されると急速に溶解または分散
する新規な製剤系を提供することも本発明の目的であ
る。
【0016】本発明のその他の目的は、以下の説明から
明らかとなろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の手段によって、
本発明の目的の全部または一部を達成し得る。
【0018】本発明は、水溶性のバッグに収容された液
体状の濃縮有害組成物を含む包装システムを提供し、こ
のシステムはバッグが残留膨張可能性(residua
linflatability)を有することを特徴と
する。
【0019】本発明の水溶性バッグは冷水に溶解可能な
バッグ、即ち35℃より低温の水に溶解し得るバッグで
ある。
【0020】本発明はまた、 a) 水溶性バッグに液状有害組成物を充填し、 b) その後バッグを閉じ、残留膨張可能性を残しつつ
シールすることを含む、耐衝撃性包装システムを製造す
る方法も提供する。
【0021】換言すれば、本発明に用いるバッグは容積
がバッグの中身(農業用組成物及び空気スペースまたは
ガススペース)の初期体積を上回るまで膨張し得る。
【0022】(意味するところを変えずに)再び換言す
れば、本発明のバッグはその全容積の一部を組成物で満
たされ、かつ組成物で満たされない容積の(全部ではな
く)一部を空気または他の任意のガス、例えば不活性ガ
スで満たされ得る。組成物で満たされない容積のうち
の、空気または他のガス、例えば不活性ガスで満たされ
ない部分が“残留膨張可能性”である。記述の際の便宜
上、また混乱をさけるために、以下の説明では“残留膨
張可能性”という表現のみを用いる。
【0023】より厳密には、“残留膨張可能性”という
語は次のような意味を有する。即ち、完全に充填され、
または完全に膨張した時のバッグの容積を100容積単
位とし、かつバッグは閉じられた時にy容積単位の有害
組成物とx容積単位の空気スペース(空気または任意の
不活性ガス)とを収容しているとすると、(パーセンテ
ージの形態で表わされる)残留膨張可能性は100−x
−yとなる。これを、以下の説明で常に用いる定義及び
表現とする。即ち、閉じられたバッグの実容積はx+y
容積単位であるが、該バッグが一杯に膨張し、または一
杯に充填されればその容積は100容積単位となり得
る。
【0024】本発明によれば、包装システムのバッグの
残留膨張可能性は5%(上段に定義したとおり、このパ
ーセンテージは完全に膨張したバッグの容積に基づく)
を上回り、その際好ましくは10%、特に好ましくは1
5%を越え、かつ通常70%を下回る。また、40%未
満、更には30%未満の残留膨張可能性がしばしば有用
である。場合によっては20%を下回る残留膨張可能性
が有利と看做される。
【0025】本発明の包装システムでは、空気スペース
がバッグの容積の一部を占めるようにし得る。しかし、
農薬を収容した水溶性バッグの衝撃及び落下に対する耐
性に関しては残留膨張可能性が最も有効であり、従って
所望であれば、バッグの有用な諸特性は維持しつつ上記
のような公知の空気スペースの全部または一部を省略す
ることさえ可能である。即ち、空気スペースは通常バッ
グの容積の20%未満、好ましくは10%未満であり得
る。実際のところ、バッグ内に空気スペースを設けない
(または空気スペースを1%未満とする)ことも可能
で、場合によってはそれが有利ですらある。
【0026】バッグ内に空気スペースが存在しようとし
まいと、本発明のバッグはその容積がバッグの中身の体
積(即ち、閉じたバッグに収容された組成物の実体積
に、任意に存在する空気スペースの体積を加えたもの)
より大きくなるまで膨張し得る。
【0027】液状組成物を収容する本発明の包装システ
ムのこの有利な効果は、液状組成物は衝撃を良く伝達す
るので他の種類の組成物を収容した場合よりもバッグが
破れやすく、及び/または漏れやすいという事実を勘案
すると重要である。そのうえ、このようなバッグの破損
または漏洩によって組成物がこぼれ出た場合には、一層
重大なダメージを与えることになる。
【0028】本発明に用いる組成物は、土壌、植物、あ
るいはまた(作付け区域であるかどうかにかかわらず)
処理するべき区域に対して直接散布する稀釈組成物では
なく、濃縮形態、即ち通常の市販形態を有する組成物で
あり、使用前、特に噴霧前に稀釈しなければならない。
即ち、本発明に用いる組成物は通常1%を越えて95%
まで、好ましくは20%を越えて60%まで(パーセン
テージは特に断らないかぎり重量対重量)の有害物質を
含有する。
【0029】当然ながら、本発明に用いる組成物は、1
種以上の溶剤、1種以上の界面活性剤、1種以上の分散
剤、1種以上の乳化剤、1種以上の増粘剤、または1種
以上の安定剤、1種以上の消泡剤、1種以上の緩衝剤、
1種以上の凍結防止剤といったその他の添加物など、あ
らゆる公知成分を含有し得る。
【0030】上記のように定義した本発明の組成物のう
ちで特に好ましいのは、次の特徴を一つ以上有する組成
物である。
【0031】―懸濁粒子を含む場合該粒子の大きさが5
0μm未満、好ましくは20μm未満である。
【0032】―1〜95%、好ましくは15〜80%の
活性成分もしくは有害物質を含有する。
【0033】―0.1〜50%、好ましくは2〜15%
の界面活性剤を含有する。
【0034】―0〜50%、好ましくは1〜10%の1
種以上の増粘剤を含有する。
【0035】―0〜94%、好ましくは3〜75%の溶
剤を含有する。
【0036】―0〜20%、好ましくは0.1〜10%
の(上で例示したような)その他の添加物を含有する。
【0037】―3%未満、好ましくは1%未満の水を含
有する。
【0038】本発明の一特徴によれば、本発明に用いる
液状組成物の諸成分は、液状組成物の損失弾性率G″
(振動速度1ラジアン毎秒=1rad/sで後述のよう
に測定)が1Pa未満、好ましくは0.5Pa未満とな
るように選択する。
【0039】本発明の一特徴によれば、本発明に用いる
液状組成物の諸成分は、液状組成物の粘度(温度20℃
において20rpmで回転する平板形の粘度計で測定す
るブルックフィールド粘度)が50〜10000cP、
好ましくは100〜6000cPとなるように選択す
る。通常、上記粘度が低ければ、(農業生産者などの)
ユーザーが容易に水中に分散させ得る製剤を得る上で有
用である。しかし、バッグが破れた時に組成物が漏れる
恐れを減じるためには、比較的高い粘度の方が好まし
い。
【0040】本発明の一特徴によれば、本発明に用いる
組成物は好ましくは0.8より大きく、更に好ましくは
0.90より大きい比重を有する。
【0041】本発明の一特徴によれば、本発明に用いる
組成物の諸成分は該組成物の(後段に定義した)自然分
散度(spontaneity)が75未満、好ましく
は25未満となるように選択する。
【0042】自然分散度は、1mlの製剤を99mlの
水と混合した混合物を容量150mlのガラス管に入
れ、このガラス管を、栓をしてから(上下に)180°
反転することによって評価する。調製物の99%が分散
するまでに必要な反転回数を“自然分散度”と呼称す
る。
【0043】本発明に用いる液状物質は実質的に、制御
された剪断応力と得られる剪断歪との位相差φが、tg
(φ)が1.5より大きく、好ましくは5以上となるよ
うな値を有する物質である。tg(φ)は角度(即ち位
相差)φの正接である。φは動的レオメーターによって
測定する。φの測定に適した動的レオメーターは公知で
あり、かつ市販されている。それらのレオメーターは普
通、固定平板と回転円錐体または回転板とを有するか、
またはいわゆるクエットシステム(couette s
ystem)を有する。他の機械的システムも有効であ
る。いずれのシステムを用いるかの選択は通常レオメー
ター販売者の勧めに従って、かつ試験物質の性質に適合
するように行なう。必要に応じて特定型式のレオメータ
ーを選択することは、レオロジーの分野の当業者には良
く知られている。2種のレオメーターシステムが適用可
能である場合、実際には類似のφ値が測定される。円錐
体(または平板またはクエット)の回転は、速度制御モ
ーターによって惹起される正弦曲線型の回転、即ち歪及
び角変位の経時変化が正弦関数として得られる回転であ
る。tg(φ)は比G″/G′に等しく、その際G′は
(完全固体の挙動を表わす)貯蔵弾性率であり、G″は
(完全液体の挙動を表わす)損失弾性率である。G′及
びG″は、所与の回転速度(ラジアン毎秒)に関して単
位“パスカル”で表わす。
【0044】G′及びG″、即ちtg(φ)はレオメー
ターの振動の振幅(歪のパーセンテージ)に依存し得
る。しかし、通常いわゆる粘弾性プラトーが存在し、こ
のプラトーの下では液体のG′及びG″の値は実質的に
上記振幅もしくは歪のパーセンテージに依存しない。粘
弾性プラトーは正常な液体状態に対応し、このような状
態をこそ試験するべきであるという、まさにこの理由か
ら、液体のG′及びG″の測定は当然ながら上記粘弾性
プラトーの下で行なわれる。
【0045】G′及びG″、即ちtg(φ)はレオメー
ターの振動速度(歪が選択されたパーセンテージに到達
するまでの時間;ラジアン毎秒で表わす)にも依存し得
る。特性を適正に測定するためには通常1rad/sで
測定を行なうことが好ましいが、場合によっては他の速
度で測定することも可能である。
【0046】増粘剤とは、温度25℃において重量比5
0:50で有機溶剤と(場合によっては一緒に磨砕し
て)混合すると粘稠な懸濁液が得られるように活性成分
と相応する物質のことである。本発明に用いる増粘剤は
23℃で液体または固体であり得、固体である場合その
粒径は100μm未満、好ましくは20μm未満であ
る。
【0047】本発明に用い得る増粘剤には、テトラメチ
ルデシンジオール、エトキシル化ジアルキルフェノー
ル、メチル化クレー、炭酸プロピレン、水素化ヒマシ
油、エトキシル化植物油、ジオクチルナトリウムスルホ
スクシネート、ヘキシンジオール、ナトリウムラウリル
スルフェート、酢酸ナトリウムか安息香酸ナトリウムか
硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、ポリアクリル酸また
はその塩;シリカまたはアルミナ;並びにこれらの混合
物が含まれる。低分子量ポリマーも増粘剤として用い得
る。これらの増粘剤は通常、増粘には十分であるが好ま
しくはゲル形成に不十分である量で用いる。
【0048】界面活性剤とは、20℃で73dyn/c
mである水の表面張力を実質的に低下させ得る有機物質
のことである。
【0049】本発明に用い得る界面活性剤には、リグノ
スルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩かナフタレンス
ルホン酸塩、酸化エチレンと脂肪アルコール、脂肪酸ま
たは脂肪アミンとの重縮合物;アルキルまたはアリール
フェノールのような置換フェノール;スルホコハク酸
塩;アルキルタウライドのようなタウリン誘導体;酸化
エチレンとアルコールまたはフェノールのリン酸エステ
ルとの重縮合物;アルキルアリールポリオキシエチレン
グリコールホスフェートエステル;アルキルアリールポ
リオキシエチレンエタノールホスフェートエステル;分
枝鎖アルコールスルフェート;カルシウムドデシルベン
ゼンスルホネートのようなアルキルベンゼンスルホネー
ト塩;エトキシル化トリスチリルフェノールとそのスル
フェート及びホスフェート;酸または塩の形態のアルキ
ルポリエトキシエーテルホスフェートエステル;エトキ
シル化脂肪酸または脂肪アルコール;エトキシル化アル
キルフェノールまたはジアルキルフェノール;エトキシ
ル化ヒマシ油;エトキシル化プロポキシル化ブロックコ
ポリマー;エトキシル化プロポキシル化アルキルフェノ
ールブロックコポリマー;エトキシル化プロポキシル化
トリスチリルフェノール;グリセロールエステル、特に
脂肪酸のエステル;グリコールエステル、特に脂肪酸の
エステル;レシチン及びレシチン誘導体;ソルビトール
及びスクロースまたはグルコースエステルまたは誘導体
のような糖のエステル及び他の誘導体;スクログリセリ
ドが含まれる。
【0050】本明細書中に用いた“有害物質(haza
rdous product)”という表現は、環境を
破壊する恐れの有る物質、または取り扱う人間にとって
有害である恐れの有る物質を意味する。本発明で、残留
膨張可能性を有する水溶性バッグに収容することを企図
している主な物質は、農業で用いられる有害化合物であ
る。そのような有害化合物は農業において活性な成分
で、例えば農薬、特に(除草剤、殺菌剤、殺虫剤、ダニ
駆除剤、線虫駆除剤といった)病害虫防除剤や、(植物
成長調節剤や植物栄養剤を含めた)植物保護剤や、植物
に対する活性を補佐するアジュバント、即ち浸透剤、協
力剤、解毒剤、粘着剤、展着剤、活性化剤及び相容化剤
を含めた活性増強剤などである。しかし、本発明に好ま
しく用い得るのは病害虫防除剤である。
【0051】本発明は特定の農薬に限定されない。本発
明に用い得る多くの農薬のリストには、トリアジメフォ
ン(Triadimefon)、テブコナゾール(Te
buconazole)、プロクロラズ(Prochl
oraz)、トリフォリン(Triforine)、ト
リデモルフ(Tridemorph)、プロピコナゾー
ル(Propiconazole)、ピリミカーブ(P
irimicarb)、イプロジオン(Iprodio
ne)、メタラキシル(Metalaxyl)、ビテル
タノール(Bitertanol)、イプロベンフォス
(Iprobenfos)、フルシラゾール(Flus
ilazol)、フォゼチル(Fosetyl)、プロ
ピザミド(Propyzamide)、クロロタロニル
(Chlorothalonil)、ジクロン(Dic
hlone)、マンコゼブ(Mancozeb)、アン
トラキノン、マネブ(Maneb)、ビンクロゾリン
(Vinclozolin)、フェナリモール(Fen
arimol)、ベンジオカーブ(Bendiocar
b)、カプタフォル(Captafol)、ベナラキシ
ル(Benalaxyl)、チラム(Thiram)、
カプタン、ジネブ、トリジメフォン(Tridimef
on)、硫黄、キントゼン(Quintozene)、
銅塩、チオファネートメチル、トリシクラゾール(Tr
icyclazole)、ジクロラン(Diclora
n)、ベノミル(Benomyl)等の殺菌剤、キザロ
ホップ(Quizalofop)とその誘導体、アセト
クロル(Acetochlor)、メトラクロル(Me
tolachlor)、イマザプル(Imazapu
r)及びイマザピル(Imazapyr)、グリホゼー
ト(Glyphosate)及びグルホシネート(Gl
uphosinate)、ブタクロール、アシフルオル
フェン(Acifluorfen)、オキシフルオルフ
ェン(Oxyfluorfen)、ブトラリン(But
ralin)、フルアジホップブチル(Fluazif
op−butyl)、ビフェノックス(Bifeno
x)、ブロモキシニル(Bromoxynil)、アイ
オキシニル、ジフルフェニカン(Diflufenic
an)、フェンメジファム(Phenmedipha
m)、デスメジファム(Desmedipham)、オ
キサジアゾン(Oxadiazon)、メコプロポ(M
ecopropo)、MCPA、MCPB、MCPP、
リニュロン、イソプロチュロン(Isoproturo
n)、フラムプロップ(Flamprop)とその誘導
体、エトフメザート(Ethofumesate)、ジ
アラート(Diallate)、カルベタミド(Car
betamide)、アラクロール、メツルフロン(M
etsulfuron)、クロルスルフロン(Chlo
rsulfuron)、クロルピラリド(Chlorp
yralid)、2,4−D、トリブホス(Tribu
fos)、トリクロピル(Triclopyr)、ジク
ロホップメチル(Diclofop−methyl)、
セトキシジム(Sethoxydim)、ペンジメタリ
ン(Pendimethalin)、トリフルラリン
(Trifluralin)、アメトリン(Ametr
yn)、クロランベン(Chloramben)、アミ
トロール(Amitrole)、アシュラム(Asul
am)、ベンタゾン(Bentazone)、アトラジ
ン(Atrazine)、サイアナジン(Cyanaz
ine)、チオベンカーブ(Thiobencar
b)、プロメトリン(Prometryn)、2−(2
−クロロベンジル)−4,4−ジメチル−1,2−オキ
サゾリジン−3−オン、フルオメチュロン(Fluom
eturon)、ナプロパミド(Napropamid
e)、パラコート、ベンタゾール(Bentazol
e)、モリネート、プロパクロル(Propachlo
r)、イマザクィン(Imazaquin)、メトリブ
ジン(Metribuzin)、テブチウロン(Teb
uthiuron)、オリザリン(Oryzali
n)、ダイカンバ(Dicamba)、ブロモキシニル
エステル(Bromoxynil ester)、プル
スート(Pursuit)、ノルフルラゾン(Norf
lurazon)、シマジン(Simazine)、ア
シフルオルフェンナトリウム(Acifluorfen
sodium)、トリクロピル(Trichlopy
r)、スルホニル尿素及びトリアルコキシジム(Tri
alkoxydim)等の除草剤(枯葉剤)、エブフォ
ス(Ebufos)、カーボスルファン(Carbos
ulfan)、アミトラズ(Amitraz)、バミド
チオン(Vamidothion)、エチオン(Eth
ion)、トリアゾホス(Triazophos)、プ
ロポキスル(Propoxur)、パーメスリン(Pe
rmethrin)、サイパーメスリン(Cyperm
ethrin)、パラチオン、メチルパラチオン(Me
thylparathion)、ダイアジノン、メソミ
ル(Methomyl)、リンダン(Lindan
e)、フェンバレラート、エトプロホス(Ethopr
ophos)、エンドリン(Endrin)、エンドス
ルファン(Endosulfan)、ジメトエート(D
imethoate)、ディルドリン(Dieldri
n)、ジクロトホス(Dicrotophos)、ジク
ロルプロップ(Dichlorprop)、ジクロルボ
ス(Dichlorvos)、アジンホス(Azinp
hos)とその誘導体、アルドリン(Aldrin)、
サイフルスリン(Cyfluthrin)、デルタメス
リン(Deltamethrin)、ジスルフォトン
(Disulfoton)、クロルジメホルム(Chl
ordimeform)、クロルピリフォス(Chlo
rpyrifos)、カルバリル、ジコフォル(Dic
ofol)、チオジカーブ(Thiodicarb)、
プロパルガイト(Propargite)、デメトン
(Demeton)、ホサロン(Phosalon
e)、アセフェート(Acephate)、アジノホス
メチル(Azinophos−methyl)、カルボ
フラン(Carbofuran)、メタミドフォス(M
ethamidofos)、フェンブタリンオキサイド
(Fenbutalin oxide)、トリクロルフ
ォン(Trichlorfon)、アバメクチン(Ab
amectin)、アルディカーブ(Aldicar
b)、マラチオン、及びピレスロイド、Bacilli
s Thuringensis等の殺虫剤や線虫駆除
剤、ジベレリン酸、エスレル(Ethrel)またはエ
テホン(Ethephon)、サイコセル(Cycoc
el)、クロルメコート(Chlormequat)、
ジメチピン(Dimethipin)、メピコート(M
epiquat)等の植物成長調節剤、及び上記以外の
生物学的殺生物剤、並びにこれらの混合物が含まれる。
【0052】本発明に用いる組成物は任意の公知方法で
調製もしくは製造できる。適当な一方法は、組成物の様
々な成分同士を攪拌混合することを含み、場合によって
は磨砕または練磨及び/または加熱を行なうことも含
む。磨砕及び/または練磨は通常、活性成分を先に規定
したような大きさを有する、懸濁させるべき粒子の形態
とするのに必要となる。場合によっては、組成物の諸成
分をゆっくり添加する方が操作が容易であり、また増粘
剤は最後に添加すると有利であろう。
【0053】本発明は、上述のような製剤を収容する水
溶性の、または水中に分散し得るバッグを含む包装シス
テムも包含する。
【0054】本発明の組成物即ちゲルを収容し得るバッ
グを構成する封入フィルムの化学特性はきわめて様々で
あり得る。適当なフィルム物質は、農薬活性成分を溶解
または分散させるために用いる有機溶剤に溶解しない水
溶性の(あるいはまた水中に分散し得る)物質である。
特定の適当な物質として、ポリエチレングリコールのよ
うなポリエチレンオキシド;澱粉及び改質澱粉;ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロースといったアルキル及びヒ
ドロキシアルキルセルロース;カルボキシメチルセルロ
ース;ポリメチルビニルエーテルのようなポリビニルエ
ーテル;ポリ(2,4−ジメチル−6−トリアゾリルエ
チレン);ポリ(ビニルスルホン酸);ポリ無水物;低
分子量尿素−ホルムアルデヒド樹脂;低分子量メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂;ポリ(2−ヒドロキシエチル
メタクリレート);ポリアクリル酸とその同族体などを
挙げることができるが、好ましくは封入フィルム物質は
ポリビニルアルコール(PVA)を含有するか、または
PVAから成る。農薬によってはバッグの側面を構成す
るポリマーと反応するかもしれない。そのような状況下
では、バッグ側面を構成する物質を当該農薬に対して不
活性な物質に変える。
【0055】本発明の組成物を収容するバッグの形成材
料として特に好ましい物質は、ポリエチレンオキシドや
メチルセルロース、またはポリビニルアルコールなどで
ある。ポリビニルアルコールを用いる場合、その40〜
100%、好ましくは80〜99%が加アルコール分解
または加水分解されたポリ酢酸ビニルフィルムが有利で
ある。
【0056】水溶性バッグの製造に用いる水溶性フィル
ムは、それ自体公知である任意の水溶性フィルムであり
得る。バッグ製造のためにはフィルムを付形する(場合
によっては部分的にシールする)必要が有り、このよう
にして製造したバッグに、有害化合物を含有する液状組
成物を充填する。組成物を(先に述べたように)充填し
たバッグは最後に、通常ヒートシールでシールして閉じ
なければならない。
【0057】本発明の特徴によれば、水溶性バッグを有
害組成物で完全に満たすことはしない。水溶性バッグは
部分的にしか満たされていない状態でシールされる。水
溶性バッグをシールする際、空気スペースが全く、また
は非常に僅かしか存在しないように有害組成物のかなり
近くをシールし得る。組成物とバッグ側面との間に或る
程度の空気スペースを維持するようにして水溶性バッグ
を閉じることも可能である。しかしいずれの場合も、組
成物の充填によってバッグを一杯に膨張させることはな
い。逆に、バッグ側面を、その方が望ましければ更に物
質をバッグに入れられるような位置に保持するが、ただ
し本発明では物質の追加は望ましくないので、バッグは
完全に膨張するかなり手前で(通常シールして)閉じ
る。(通常シールして)閉じたバッグを再び開いて更に
充填を行なうことも可能である。このような操作は通常
行なわないが、バッグを完全には膨張させないという本
発明の特徴がより良く理解されるようにここに述べた。
【0058】本発明は、上述のような耐衝撃性包装シス
テムを製造する方法も提供し、この方法は水溶性バッグ
を製造することを含み、かつa)水溶性バッグに液状有
害組成物を充填し、b)その後バッグを閉じ、即ち残留
膨張可能性を残しつつシールすることを含む。
【0059】既に述べたように、本発明は農業環境を保
護する方法も提供し、この方法では本発明による上述の
包装システムのいずれかを農薬の貯蔵または輸送に用い
る。そのような包装システムを、例えば噴霧タンクの水
中に投入混合すれば容易に噴霧用混合物が得られる。
【0060】
【実施例】本発明を、以下の非限定的な実施例によって
更に詳述する。
【0061】いずれの実施例でも次のような操作を用い
た。
【0062】水溶性バッグの製造に用いた水溶性フィル
ムは公知のものである。フィルムを付形し、かつ部分的
にシールしてバッグを製造し、このバッグを、本発明の
包装システムに用いるべく調製した組成物で部分的に満
たした。最後に、組成物を充填したバッグをヒートシー
ルして閉じた。
【0063】バッグに充填する濃縮組成物は諸成分及び
諸添加物を加え合わせて調製したが、その際剪断及び/
または練磨(磨細)を行なった。界面活性剤及び1種以
上の活性成分をその後添加混合した。
【0064】実施例でブルックフィールド粘度を、20
℃において20rpmで回転する平板を具備したブルッ
クフィールド粘度計で先に述べたように測定した。
【0065】tg(φ)を、歪のパーセンテージが1
%、振動速度が1rad/sである(“RFS”という
名称で米国内で販売されている)動的レオメーターを用
いて先に述べたように測定した。tg(φ)の測定値は
5より大きかった。
【0066】実施例1 次の組成を有する組成物を調製した。
【0067】成分 ブロモキシニルオクタノエート(活性成分) 28.7 ブロモキシニルヘプタノエート(活性成分) 27.6 炭素原子10〜12個のアルキルベンゼン (引火点150℃; 溶剤) 34.65 ポリジメチルシロキサン(消泡剤) 0.05 カルシウムドデシルベンゼンスルホネート(乳化剤) 5.0 ポリアルキレングリコールエーテル(乳化剤) 4.0 上記諸成分を混合した。得られた混合物の粘度は約45
cPである。自然分散度は1であった。
【0068】この製剤を水溶性のポリビニルアルコール
バッグに詰めた。バッグは折り畳んだポリビニルアルコ
ールフィルムで製造した。ポリビニルアルコールは冷水
に溶解し得、そのアセテート基加水分解率は88%であ
った。ポリビニルアルコールフィルムを折り畳んで縦長
の管状とし、その後まず管底部を水平方向にヒートシー
ルし、次いで管長手方向にヒートシールしたが、その際
第二のシール部の最下部が第一のシール部と交叉するよ
うにした。組成物充填後にバッグを閉じる作業は、長手
方向に伸長する第二のシール部の上方部分と交叉する第
三のシール部を水平方向に設けることによって行なっ
た。
【0069】用いたバッグを完全に満たした場合、その
容量は1000mlに達し得た。上記の病害虫防除組成
物は700mlしかバッグに入れず、またバッグ内に残
す空気スペースは非常に僅か(1%未満)とした。即
ち、残留膨張可能性は約30%となった。
【0070】100個の同等バッグを地上1.2mの高
さから2回落とした。破れまたは漏れは観察されなかっ
た。
【0071】実施例2 実施例1で製造した水溶性バッグと同様の水溶性バッグ
を製造し、このバッグに次の組成を有する組成物を充填
し、その際バッグの残留膨張可能性は実施例1の場合と
同様とする。
【0072】成分 ブロモキシニルオクタノエート 35.4 メチルクロロプロピオン酸の イソオクチルエステル 35.0 ノニオン性スルホネートブレンド乳化剤 3.5 カルシウムアルキルアリールスルホネート 1.5 芳香族ナフタレン系溶剤 24.6 上記諸成分を混合して溶液とする。500ml試料をポ
リビニルアルコールバッグに注ぎ入れる。
【0073】500mlの液状混合物を、冷水に溶解し
得るポリビニルアルコールバッグに注ぎ入れ、バッグを
ヒートシールした。その際、バッグの残留膨張可能性は
約33%とし、またバッグ内には(1%未満の)非常に
僅かな空気スペースを存在させた。このように組成物を
充填したバッグを同様方法で100個製造し、これらの
バッグを88cmの高さから落とした。破れたバッグは
無かった。
【0074】実施例3 実施例1で製造した水溶性バッグと同様の水溶性バッグ
を製造し、このバッグに次の組成を有する組成物を充填
し、その際バッグの残留膨張可能性は実施例1の場合と
同様とする。
【0075】成分 アラクロール 64.6 シクロヘキサノン 30.4 ポリヒドロキシステアリン酸とポリエチレン グリコールとのブロックポリマー 4.5 カルシウムドデシルベンゼンスルホネートを 芳香族溶剤、及びエチレンオキシドとプロピレン オキシドとエトキシル化ノニルフェノールとの ブロックコポリマーと混合した混合物 0.5 上記諸成分を混合して溶液とする。700ml試料をポ
リビニルアルコールバッグに注ぎ入れる。
【0076】700mlの液状混合物を、冷水に溶解し
得るポリビニルアルコールバッグに注ぎ入れ、バッグを
ヒートシールした。その際、バッグの残留膨張可能性は
約30%とし、またバッグ内には空気スペースを存在さ
せなかった。このように組成物を充填したバッグを同様
方法で10個製造し、これらのバッグを88cmの高さ
から、それぞれ破損するまで繰り返し落とした。破損ま
でに要した落下回数の平均は14であった。
【0077】実施例4 実施例1で製造した水溶性バッグと同様の水溶性バッグ
を製造し、このバッグに次の組成を有する組成物を充填
し、その際バッグの残留膨張可能性は実施例1の場合と
同様とする。
【0078】成分 ブロモキシニルオクタノエート 36.0 ノニオン性スルホネートブレンド乳化剤 5.5 カルシウムアルキルアリールスルホネート 1.5 芳香族溶剤 57.0 上記諸成分を混合して溶液とする。700ml試料をポ
リビニルアルコールバッグに注ぎ入れる。
【0079】700mlの液状混合物を、冷水に溶解し
得るポリビニルアルコールバッグに注ぎ入れ、バッグを
ヒートシールした。その際、バッグの残留膨張可能性は
約30%とし、またバッグ内には(1%未満の)非常に
僅かな空気スペースを存在させた。このように組成物を
充填したバッグを同様方法で50個製造し、これらのバ
ッグを137cmの高さから落とした。7個のバッグが
破損した。
【0080】実施例5 実施例1で製造した水溶性バッグと同様の水溶性バッグ
を製造し、このバッグに次の組成を有する組成物を充填
し、その際バッグの残留膨張可能性は実施例1の場合と
同様とする。
【0081】成分 エトプロップ 70.0 ホスフェートエステル 5.0 芳香族溶剤 25.0 上記諸成分を混合して溶液とする。1リットル試料をポ
リビニルアルコールバッグに注ぎ入れる。
【0082】1000mlの液状混合物を、冷水に溶解
し得るポリビニルアルコールバッグに注ぎ入れ、バッグ
をヒートシールした。その際、バッグの残留膨張可能性
は約25%とし、またバッグ内には(1%未満の)非常
に僅かな空気スペースを存在させた。このように組成物
を充填したバッグを同様方法で25個製造し、これらの
バッグを137cmの高さから落とした。6個のバッグ
が破損した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 713684 (32)優先日 1991年6月11日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 713685 (32)優先日 1991年6月11日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 713701 (32)優先日 1991年6月11日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 858564 (32)優先日 1992年3月27日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 リチヤード・ジヨン・ダツドウリー・ロー ズ カナダ国、テイー・2・エム・4・エル・ 4、アルバータ、カルガリー、サイト・ 30・アール・アール・4・ボツクス・16 (72)発明者 レイモンド・マリオン・チヤウンシー アメリカ合衆国、フロリダ・32034、アメ リア・アイランド、マニユシー・ロード・ 1374 (72)発明者 ステイーブン・フオスター・マケボイ アメリカ合衆国、フロリダ・32217、ジヤ クソンビル、サン・ベルナド・ドライブ・ 3921

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水に溶解し得るバッグに収容された液
    体状の濃縮有害組成物を含み、バッグが膨張時の容積の
    5%を上回る残留膨張可能性を有することを特徴とする
    包装システム。
  2. 【請求項2】 有害組成物が農業において活性な化合物
    を含有することを特徴とする請求項1に記載のシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 有害組成物が農薬、好ましくは病害虫防
    除剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記
    載のシステム。
  4. 【請求項4】 有害組成物が、病害虫防除剤、除草剤、
    殺菌剤、殺虫剤、ダニ駆除剤、線虫駆除剤、植物保護
    剤、植物成長調節剤、植物栄養剤、植物に対する活性を
    補佐するアジュバント、活性増強剤、浸透剤、協力剤、
    解毒剤、粘着剤、展着剤、活性化剤、または相容化剤で
    あり得る化合物を含有し、好ましくは病害虫防除剤を含
    有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 バッグが膨張時の容積の10%を上回る
    残留膨張可能性を有することを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 バッグが膨張時の容積の15%を上回る
    残留膨張可能性を有することを特徴とする請求項5に記
    載のシステム。
  7. 【請求項7】 バッグが膨張時の容積の70%未満、好
    ましくは40%未満の残留膨張可能性を有することを特
    徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 バッグの空気スペースが20%未満であ
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記
    載のシステム。
  9. 【請求項9】 バッグが膨張時の容積の10%を上回る
    残留膨張可能性を有し、かつバッグの空気スペースが2
    0%未満であることを特徴とする請求項8に記載のシス
    テム。
  10. 【請求項10】 バッグの空気スペースが10%未満で
    あることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に
    記載のシステム。
  11. 【請求項11】 バッグの空気スペースが存在しない
    か、または1%未満であることを特徴とする請求項1か
    ら10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 組成物が1〜95%の有害物質を含有
    することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項
    に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 組成物が20%を越えて60%までの
    有害物質を含有することを特徴とする請求項1から12
    のいずれか1項に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 組成物が粒径50μm未満の懸濁粒子
    を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1
    項に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 組成物が粒径20μm未満の懸濁粒子
    を含むことを特徴とする請求項1から14のいずれか1
    項に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 組成物が15%を越えて80%までの
    有害物質を含有することを特徴とする請求項1から15
    のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 組成物が1重量%を越えて95重量%
    までの有害物質と、0.1〜50重量%の界面活性剤
    と、0〜50重量%の1種以上の増粘剤と、0〜94重
    量%の溶剤と、0〜20重量%のその他の添加物と、3
    重量%未満の水とを含有することを特徴とする請求項1
    から16のいずれか1項に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 組成物が1重量%を越えて95重量%
    までの有害物質と、2〜15重量%の界面活性剤と、1
    〜10重量%の1種以上の増粘剤と、3〜75重量%の
    溶剤と、0.1〜10重量%のその他の添加物と、1重
    量%未満の水とを含有することを特徴とする請求項1か
    ら17のいずれか1項に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 組成物が粘度50〜10000cPの
    液体であることを特徴とする請求項1から18のいずれ
    か1項に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 組成物が粘度100〜6000cPの
    液体であることを特徴とする請求項1から19のいずれ
    か1項に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 組成物が液体であり、この液体の比重
    は0.8より大きく、好ましくは0.9より大きいこと
    を特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載の
    システム。
  22. 【請求項22】 組成物が液体であり、この液体の自然
    分散度は75未満、好ましくは25未満であることを特
    徴とする請求項1から21のいずれか1項に記載のシス
    テム。
  23. 【請求項23】 組成物が液体であり、この液体の、制
    御された剪断応力と得られる剪断歪との位相差φはtg
    (φ)が1.5を上回るような値を有することを特徴と
    する請求項1から22のいずれか1項に記載のシステ
    ム。
  24. 【請求項24】 組成物が液体であり、この液体の、制
    御された剪断応力と得られる剪断歪との位相差φはtg
    (φ)が5以上となるような値を有することを特徴とす
    る請求項1から23のいずれか1項に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 水溶性バッグが封入フィルムによって
    構成されており、このフィルムは、ポリエチレンオキシ
    ド、ポリエチレングリコール;澱粉及び改質澱粉;ヒド
    ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどのアルキル及び
    ヒドロキシアルキルセルロース;カルボキシメチルセル
    ロース;ポリビニルエーテル、ポリメチルビニルエーテ
    ル;ポリ(2,4−ジメチル−6−トリアゾリルエチレ
    ン);ポリ(ビニルスルホン酸);ポリ無水物;低分子
    量尿素−ホルムアルデヒド樹脂;低分子量メラミン−ホ
    ルムアルデヒド樹脂;ポリ(2−ヒドロキシエチルメタ
    クリレート);ポリアクリル酸とその同族体;ポリビニ
    ルアルコール、メチルセルロースからなる物質群から選
    択された物質によって作製されることを特徴とする請求
    項1から24のいずれか1項に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 請求項1から25のいずれか1項に記
    載の耐衝撃性包装システムを製造する方法であって、水
    溶性バッグを製造することを含み、 a) 水溶性バッグに有害組成物を充填し、 b) その後バッグを閉じ、残留膨張可能性を残しつつ
    シールすることを含む包装システム製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項1から25のいずれか1項に記
    載の包装システムを農薬の貯蔵または輸送に用いること
    を特徴とする農業環境保護方法。
JP4152481A 1991-06-11 1992-06-11 包装システム Pending JPH05155704A (ja)

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