JPH0515513U - アンテナ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 落下等による外力に対して耐久性が高く、か
つ容易にアンテナの取り付けができるアンテナ構造を提
供する。 【構成】 送受信回路をケース２内部に有する子機１の
アンテナ構造は、ケース２に固定された取り付け金具１
５と、取り付け金具１５に取り外し可能に取り付けられ
たアンテナ６とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、アンテナ構造、特に、送受信回路をケース内部に有するハンドセッ ト型電話機のアンテナ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、従来の据え置き型の電話機ではなく、様々な種類の持ち運び自在なハン ドセット型電話機が使用されている。例えば、コードレス親子電話の子機，自動 車電話機，携帯用電話機等である。

【０００３】 このようなハンドセット型電話機はそのケース内部に送受信回路を有しており 、また外部と送受信するためのアンテナが取り付けられている。アンテナは、そ の端部がケースに設けられた孔からケース内に挿入され、ケース内部の金具に取 り外し可能に取り付けられている。アンテナの端部が取り付けられている金具は 、ケースに固定されているプリント回路基板に固定されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のアンテナ取り付け構造では、アンテナ固定用の金具がプリント回路 基板に取り付けられているため、強度が充分でない。例えば電話機を落下させた 場合、アンテナの先端側から外力が加わると、比較的容易に基板が割れてしまう 。

【０００５】 また、基板がケースに対して正しい位置からずれて固定されていると、金具の ケースに対する正確な位置決めがなされなくなる。そのため、アンテナを付け替 える際に、アンテナを金具に取り付けるのが困難になる場合が生じ易い。

【０００６】 本考案の目的は、落下等による外力に対して耐久性が高く、かつ容易にアンテ ナの取り付けができるアンテナ構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るアンテナ構造は、送受信回路をケース内部に有するハンドセット 型電話機に採用される。このアンテナ構造は、電話機のケースに固定された金具 と、その金具に取り外し可能に取り付けられたアンテナとを備えている。

【０００８】

【作用】

本考案に係るアンテナ取り付け構造では、アンテナが取り付けられる金具は電 話機のケースに固定されている。したがって、アンテナに対して外力が加わった としても、ケース本体が外力を受けるので、アンテナ構造は容易には破損しない 。

【０００９】 また、金具はケースに直接固定されているため位置決めが正確になり、容易に アンテナを金具に取り付けることができる。

【００１０】

【実施例】

図１に、本考案の一実施例が採用されたコードレス親子電話機の子機１を示す 。 子機１は、専用の充電台（図示せず）により充電される型であり、親機から独 立して使用され得る。子機１は、送受信回路等を内部に収容したケース２を有し ている。ケース２は、表面ケース２ａと裏面ケース２ｂとが互いに接続されて構 成されている。表面ケース２ａには、上部から順に、受話部３と、プッシュボタ ンが表面に配置された保持部４と、送話部５とが設けられている。ケース２の最 上部には、アンテナ６が取り付けられている。アンテナ６は、親機と互いに電波 を送受信するためのものである。

【００１１】 図２にアンテナ６を含むアンテナ構造を示す。このアンテナ構造は、主として 、アンテナ６と取り付け金具１５とから構成されている。

【００１２】 アンテナ６は、アンテナ本体７と、アンテナ本体７の下部に設けられた雄ねじ 部８と、アンテナ本体７の上部に設けられたローレット部９と、アンテナ本体７ 内に収容され得る伸縮部１０と、伸縮部１０の先端に固定された頭部１１とから 構成されている。ローレット部９はアンテナ本体７より大きい径を有しており、 その外周面には軸方向の細い溝が多数形成されている。この溝は、アンテナ６を ケース本体２側に指で固定する際に回転させ易くするためのものである。伸縮部 １０は、径の異なる金属円筒が摺動自在に互いに係合したものである。

【００１３】 アンテナ構造付近の表面ケース２ａの内面２ｃには、円筒状のボス１３が直立 して形成されている。ボス１３は、プリント回路基板１２に設けられたボス孔１ ２ａを貫通している。ボス１３の先端部には、ビス孔（図示せず）が形成されて いる。表面ケース２ａの側壁２ｄには、２枚の支持板１４ａ，１４ｂが、所定の 隙間を隔てて互いに平行に、かつボス１３と同方向に延びて形成されている。ボ ス１３及び支持板１４ａ，１４ｂは裏面ケース２ｂと一体形成されている。

【００１４】 また、表面ケース２ａにおいてケース本体２の上部に相当する部分には、半円 形の突起部２１が一体に形成されている。突起部２１には、アンテナ貫通孔２２ が形成されている。このアンテナ貫通孔２２の大きさは、アンテナ６の本体７が 貫通可能でかつローレット部９が貫通不可能な大きさに設定されている。

【００１５】 次に、アンテナ６が固定される取り付け金具１５について説明する。取り付け 金具１５は、四角形の第１板部１６と、第１板部１６の側壁から直角に延びる四 角形の第２板部１７と、第２板部１７の下部から直角に延びる第３板部１８とか ら構成されている。

【００１６】 第１板部１６は、その一端が支持板１４ａ，１４ｂの間の隙間内に挿入されて いる。これにより、支持板１４ａ，１４ｂが取り付け金具１５の上下方向の動き を制限していることになる。第１板部１６の中央部分には雌ねじ孔１６ａが形成 されており、この雌ねじ孔１６ａ内にアンテナ６の雄ねじ部８が螺合している。 第２板部１７はアンテナ６の本体７に隣接している。この第２板部１７は、アン テナ取り付けの際にガイドとして機能する。第３板部１８には、ボス１３のビス 孔に対応する位置に同じくビス孔が形成されており、ビス１９によりボス１３に 対して固定されている。

【００１７】 このように、取り付け金具１５をケース２に固定する際に、本実施例において は従来例のように基板１２を介していないため、取り付け金具１５はケース２に 対して正確な位置に固定される。この結果、取り付け金具１５のねじ孔１６ａと 表面ケース２ａのアンテナ貫通孔２２とは同心に配置されている。なお、ビス１ ９と第３板部１８とにより、コード２３に接続された端子２４が挟持されている 。コード２３は、ケース本体２内部の送受信回路に接続されている。

【００１８】 以上のようなアンテナ構造を有する子機１を落下させると、例えば図２の矢印 Ｆ方向にアンテナ６に外力が加わる場合がある。この場合、アンテナ６は取り付 け金具１５を押すことになるが、取り付け金具１５は表面ケース２ａに一体に形 成されたボス１３及び支持板１４ａ，１４ｂに強固に固定されているので、取り 付け金具１５の固定部分は破損し難い。また、基板１２に対してはアンテナ６か らの外力が直接加わることがないので、基板１２も破損し難い。

【００１９】 次に、アンテナ６の交換方法について説明する。アンテナ６のローレット部９ を一定方向に回転させると、雄ねじ部８が取り付け金具１５の雌ねじ孔１６ａか ら外れる。続いて、本体７をアンテナ挿入孔２２から抜き出し、別のアンテナ６ をアンテナ貫通孔２２から挿入する。このとき、取り付け金具１５のねじ孔１６ ａとアンテナ挿入孔２２は正確に同心に配置されているため、取り付けが容易で ある。また、ケース２内で取り付け金具１５の第２板部１７がアンテナ本体７を ガイドすることにより、雄ねじ部８が金具１５の雌ねじ孔１６ａに確実に誘導さ れる。続いて、取り外した時と逆方向にローレット部９を回転させると、雄ねじ 部８が雌ねじ孔１６ａに螺合して、アンテナ６がケース２に固定される。

【００２０】 〔他の実施例〕 （ａ） 前記実施例においては、本考案をコードレス親子電話の子機に採用した が、本考案を他の種類のハンドセット型電話機のアンテナ構造に採用しても良い 。

【００２１】 （ｂ） 取り付け金具１５は前記実施例の形状に限定されるものではなく、他の 形状でも良い。

【００２２】

【考案の効果】

本考案に係るアンテナ構造では、アンテナはケースに固定された金具に取り外 し可能に取り付けられている。したがって、アンテナに外力が加わったとしても ケースが外力を受けるので、アンテナ構造は容易に破損しない。また、金具が直 接ケースに固定されているため、金具が正確に位置決めされ、アンテナを金具に 容易に取り付けられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例が採用されたコードレス親子
電話の子機の斜視図。

【図２】そのアンテナ構造部分の斜視図。

【符号の説明】

１ 子機 ２ ケース ６ アンテナ １３ ボス １４ａ，１４ｂ 支持板 １５ 取り付け金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】送受信回路をケース内部に有するハンドセ
   ット型電話機のアンテナ構造であって、 前記ケースに固定された金具と、 前記金具に取り外し可能に取り付けられたアンテナと、 を備えたアンテナ構造。