JPH05154169A - 人工乳房の製造方法及び人工乳房 - Google Patents
人工乳房の製造方法及び人工乳房Info
- Publication number
- JPH05154169A JPH05154169A JP34913391A JP34913391A JPH05154169A JP H05154169 A JPH05154169 A JP H05154169A JP 34913391 A JP34913391 A JP 34913391A JP 34913391 A JP34913391 A JP 34913391A JP H05154169 A JPH05154169 A JP H05154169A
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- JP
- Japan
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- silicone rubber
- breast
- fine particles
- artificial breast
- mixture
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/52—Mammary prostheses
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Transplantation (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Prostheses (AREA)
- Corsets Or Brassieres (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 硬化後のシリコンゴムを50μ〜10mm粒径の異
形状弾性シリコンゴム微細粒子に粉砕し、この異形状弾
性シリコンゴム微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリ
コンゴムを加えて混練し、次いでこの混練物を女性乳房
を模倣した型内に充填して、自然放置又は加熱加硫して
型内の異形状弾性シリコンゴム微細粒子間に不連続及び
連続した空隙を設けて擬似発泡させて人工乳房を得る。 【効果】 他のシリコン製品や廃材シリコンから得られ
る硬化後のシリコンを原材料として自然な乳房と近似し
た、軽く、柔軟性のある人工乳房を簡便且つ汎用的に製
造することができる。
形状弾性シリコンゴム微細粒子に粉砕し、この異形状弾
性シリコンゴム微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリ
コンゴムを加えて混練し、次いでこの混練物を女性乳房
を模倣した型内に充填して、自然放置又は加熱加硫して
型内の異形状弾性シリコンゴム微細粒子間に不連続及び
連続した空隙を設けて擬似発泡させて人工乳房を得る。 【効果】 他のシリコン製品や廃材シリコンから得られ
る硬化後のシリコンを原材料として自然な乳房と近似し
た、軽く、柔軟性のある人工乳房を簡便且つ汎用的に製
造することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は人工乳房の製造方法及
び人工乳房に係り、その目的は乳癌等の手術により乳房
を切除した女性の身体整姿に使用される人工乳房を廃材
シリコン等硬化後のシリコンゴムを使用した簡便な手法
にて製造できるとともに、軽く、柔軟な特性を有する人
工乳房を得ることのできる人工乳房の製造方法及び人工
乳房を提供することにある。
び人工乳房に係り、その目的は乳癌等の手術により乳房
を切除した女性の身体整姿に使用される人工乳房を廃材
シリコン等硬化後のシリコンゴムを使用した簡便な手法
にて製造できるとともに、軽く、柔軟な特性を有する人
工乳房を得ることのできる人工乳房の製造方法及び人工
乳房を提供することにある。
【０００２】
【従来の技術】従来より、乳癌等の手術により乳房の全
部又は一部を切除した女性の胸部の矯正には乳房再建手
術等の形成外科手術を除くと、人工乳房が用いられてい
る。この人工乳房の合成材料としては、柔軟性や弾力性
に優れ、活動中に胸部組織の自然な動きに似せることが
できる点や、自然な乳房に極めて近い弾性や密度を有し
ている点からシリコーンゲル又はシリコーンゴムが使用
されている場合が多い。
部又は一部を切除した女性の胸部の矯正には乳房再建手
術等の形成外科手術を除くと、人工乳房が用いられてい
る。この人工乳房の合成材料としては、柔軟性や弾力性
に優れ、活動中に胸部組織の自然な動きに似せることが
できる点や、自然な乳房に極めて近い弾性や密度を有し
ている点からシリコーンゲル又はシリコーンゴムが使用
されている場合が多い。
【０００３】このような従来の人工乳房は、主として通
常未硬化のシリコーンゴムによって成形されたものであ
り、他のシリコン製品や廃材シリコンから得られた硬化
後のシリコンが使用されることはなかった。従来、硬化
後のシリコンの再利用はあまり検討されておらず、通常
は焼却処理により廃棄するのが一般的であった。或い
は、新規に使用するシリコンゴム量を軽減する為、型取
りの際に充填剤代わりに使用する程度の再利用法しか行
われていなかった。
常未硬化のシリコーンゴムによって成形されたものであ
り、他のシリコン製品や廃材シリコンから得られた硬化
後のシリコンが使用されることはなかった。従来、硬化
後のシリコンの再利用はあまり検討されておらず、通常
は焼却処理により廃棄するのが一般的であった。或い
は、新規に使用するシリコンゴム量を軽減する為、型取
りの際に充填剤代わりに使用する程度の再利用法しか行
われていなかった。
【０００４】また一方では、より自然の乳房に近似させ
るため、連続気泡或いは独立気泡を設けた多孔性シリコ
ンゲル及びシリコンゴムにより人工乳房を得る方法も知
られている。この多孔性シリコンゲル及びシリコンゴム
を得る方法として知られている技術として、まず独立気
泡の場合では中空セル、すなわちシリカバルーン、塩化
ビニリデンバルーンを弾性ゴム原材料に添加混練する方
法存在し、また連続気泡の場合では弾性ゴム原材料に結
晶体を添加混練し、ゴム原材料硬化後結晶体を抽出する
方法が存在した。
るため、連続気泡或いは独立気泡を設けた多孔性シリコ
ンゲル及びシリコンゴムにより人工乳房を得る方法も知
られている。この多孔性シリコンゲル及びシリコンゴム
を得る方法として知られている技術として、まず独立気
泡の場合では中空セル、すなわちシリカバルーン、塩化
ビニリデンバルーンを弾性ゴム原材料に添加混練する方
法存在し、また連続気泡の場合では弾性ゴム原材料に結
晶体を添加混練し、ゴム原材料硬化後結晶体を抽出する
方法が存在した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た技術では、例えば中空セルを使用した場合、軽量化を
図るために充填量を増やせば増やすほど、元来のゴム原
材料の特性が失われてしまい、充填した中空セルの特徴
が顕著に現れ、自然な乳房とは異なり、装着者に違和感
を感じさせる等の課題があった。また、自然な乳房に近
似させるべく、元来のゴム原材料を低硬度のものとし、
製品の硬度を乳房に合わせると強度が不足する等の課題
があった。
た技術では、例えば中空セルを使用した場合、軽量化を
図るために充填量を増やせば増やすほど、元来のゴム原
材料の特性が失われてしまい、充填した中空セルの特徴
が顕著に現れ、自然な乳房とは異なり、装着者に違和感
を感じさせる等の課題があった。また、自然な乳房に近
似させるべく、元来のゴム原材料を低硬度のものとし、
製品の硬度を乳房に合わせると強度が不足する等の課題
があった。
【０００６】一方、結晶体抽出法を使用した場合には、
食塩等を結晶体として用いた場合を除けば、充填した結
晶体を抽出する為の溶媒にはトルエン、アルコールとい
った有機溶剤等危険性の高いものが殆どであった。ま
た、でんぷん、炭酸カルシウムなどでを用いる場合も、
希アルカリ水、希酸性水等前記同様に危険性の高い溶媒
を使用しなければないという課題があった。
食塩等を結晶体として用いた場合を除けば、充填した結
晶体を抽出する為の溶媒にはトルエン、アルコールとい
った有機溶剤等危険性の高いものが殆どであった。ま
た、でんぷん、炭酸カルシウムなどでを用いる場合も、
希アルカリ水、希酸性水等前記同様に危険性の高い溶媒
を使用しなければないという課題があった。
【０００７】一方、食塩、糖類等を結晶体として用いる
と、確かに人体への危険性は殆どなくなるが、大量の水
を使用し、その水の再利用のための浄化槽等設備に費用
がかかりすぎ、汎用的に使用できる方法ではなかった。
しかも、完全にこれら結晶体を抽出することは非常に困
難であった。
と、確かに人体への危険性は殆どなくなるが、大量の水
を使用し、その水の再利用のための浄化槽等設備に費用
がかかりすぎ、汎用的に使用できる方法ではなかった。
しかも、完全にこれら結晶体を抽出することは非常に困
難であった。
【０００８】このような実情に照らし、業界では自然の
乳房と類似した諸性状を持ち、且つ軽く、柔軟性に優れ
る等違和感のない人工乳房を簡便に且つ汎用的に製造で
きる人工乳房の製造方法及びこのような人工乳房の創出
が望まれていた。
乳房と類似した諸性状を持ち、且つ軽く、柔軟性に優れ
る等違和感のない人工乳房を簡便に且つ汎用的に製造で
きる人工乳房の製造方法及びこのような人工乳房の創出
が望まれていた。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明では硬化後のシ
リコンゴムを粒径50μ乃至10mmに粉砕して異形状弾性シ
リコンゴム微細粒子とし、この異形状弾性シリコンゴム
微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリンゴムを加えて
混練し、次いでこの混練物を女性乳房を模倣した型内に
充填した後自然放置又は加熱加硫して型内の異形状弾性
シリコンゴム微細粒子間に不連続及び連続した空隙を設
けて擬似発泡させることを特徴とする人工乳房の製造方
法を提供することにより上記従来の課題を悉く解消す
る。
リコンゴムを粒径50μ乃至10mmに粉砕して異形状弾性シ
リコンゴム微細粒子とし、この異形状弾性シリコンゴム
微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリンゴムを加えて
混練し、次いでこの混練物を女性乳房を模倣した型内に
充填した後自然放置又は加熱加硫して型内の異形状弾性
シリコンゴム微細粒子間に不連続及び連続した空隙を設
けて擬似発泡させることを特徴とする人工乳房の製造方
法を提供することにより上記従来の課題を悉く解消す
る。
【００１０】
【発明の構成】以下、この発明に係る人工乳房の製造方
法及び人工乳房を図面に基づいて説明する。まず、この
発明に係る人工乳房の製造方法について説明する。
法及び人工乳房を図面に基づいて説明する。まず、この
発明に係る人工乳房の製造方法について説明する。
【００１１】この発明においては、他のシリコン製品、
例えば特殊マットや野球グローブ等スポーツ用品や自社
製、他社製人工乳房として使用されたシリコン製品、或
いは低硬度廃材シリコンから得られる硬化後のシリコン
ゴムを出発原料として用いる。硬化後のシリコンゴム
は、まず前処理として、ローラー、プレス、カッター等
で平均粒径５〜30mm程度に大まかに破断する。このよう
に前処理を行うことにより、次の臼等の擂り潰し機又は
布挽き機等による粉砕が可能となるとともに、これら擂
り潰し機又は布挽き機等による粉砕時間が短縮できる。
但し、この前処理は、元のシリコンゴムの粒径が５mm前
後で、臼等の擂り潰し機にて直接処理できるようであれ
ば、省略することができる。
例えば特殊マットや野球グローブ等スポーツ用品や自社
製、他社製人工乳房として使用されたシリコン製品、或
いは低硬度廃材シリコンから得られる硬化後のシリコン
ゴムを出発原料として用いる。硬化後のシリコンゴム
は、まず前処理として、ローラー、プレス、カッター等
で平均粒径５〜30mm程度に大まかに破断する。このよう
に前処理を行うことにより、次の臼等の擂り潰し機又は
布挽き機等による粉砕が可能となるとともに、これら擂
り潰し機又は布挽き機等による粉砕時間が短縮できる。
但し、この前処理は、元のシリコンゴムの粒径が５mm前
後で、臼等の擂り潰し機にて直接処理できるようであれ
ば、省略することができる。
【００１２】前処理により、ローラーやカッター、プレ
ス等で大まかに破断された硬化後のシリコンゴムは次い
で、臼等の擂り潰し機により図１に示すように50μ乃至
10mm 粒径の異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1)に粉
砕する。この際、水や石鹸水を潤滑剤として使用する
と、臼等擂り潰し機の負担が軽減され、しかも石鹸水の
場合にはさらに洗浄効果が期待されるため好ましい。こ
の場合、粉砕されたシリコンゴム微細粒子(1) は見掛け
上増大するが、これは、シリコンゴムの粘性により微細
粒子が水や石鹸水、空気等を包み込み、各微細粒子間が
粘着したために生じる現象である。この粉砕処理により
得られた異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1) 各々に
は、シリコンゴム自体に粘性があるため、各々の粒子が
接面を以て粘着されており、この粘着性によってさらに
複雑な形状を提することになる。すなわち、臼を利用し
た場合はねじれを持った粒子や球形に近い粒子(1A)が得
られ、布挽きでは蛇行したような円柱形の粒子(1B)が得
られる。このような異形状弾性シリコンゴム微細粒子
(1) は、洗浄、乾燥して目的の粒子を得る。
ス等で大まかに破断された硬化後のシリコンゴムは次い
で、臼等の擂り潰し機により図１に示すように50μ乃至
10mm 粒径の異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1)に粉
砕する。この際、水や石鹸水を潤滑剤として使用する
と、臼等擂り潰し機の負担が軽減され、しかも石鹸水の
場合にはさらに洗浄効果が期待されるため好ましい。こ
の場合、粉砕されたシリコンゴム微細粒子(1) は見掛け
上増大するが、これは、シリコンゴムの粘性により微細
粒子が水や石鹸水、空気等を包み込み、各微細粒子間が
粘着したために生じる現象である。この粉砕処理により
得られた異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1) 各々に
は、シリコンゴム自体に粘性があるため、各々の粒子が
接面を以て粘着されており、この粘着性によってさらに
複雑な形状を提することになる。すなわち、臼を利用し
た場合はねじれを持った粒子や球形に近い粒子(1A)が得
られ、布挽きでは蛇行したような円柱形の粒子(1B)が得
られる。このような異形状弾性シリコンゴム微細粒子
(1) は、洗浄、乾燥して目的の粒子を得る。
【００１３】一方、硬化後のシリコンゴムが低硬度のシ
リコンゴムである場合には、前記した擂り潰し機による
粉砕の代わりに布挽き法を用いた粉砕処理が好ましい。
この理由は、前記した擂り潰し機では、臼の機能を利用
しているため凝集力が大きく粘性を有する低硬度シリコ
ンゴムの場合、作業性が困難となるため好ましくないか
らである。布挽き法としては、平板に張られた布地に低
硬度シリコンゴムを押し付け、この布地の生地目より低
硬度シリコンゴムを押し出すことにより処理される方
法、あるいは茶巾絞りの如く、粗破断されたシリコンゴ
ムを布袋内に入れ、片側からローラー等で布袋を絞って
いく方法が例示される。また、この押し出されたシリコ
ン粒子をさらに細かくするため、布目から出たシリコン
ゴムを直ちにカッティング処理しても良い。
リコンゴムである場合には、前記した擂り潰し機による
粉砕の代わりに布挽き法を用いた粉砕処理が好ましい。
この理由は、前記した擂り潰し機では、臼の機能を利用
しているため凝集力が大きく粘性を有する低硬度シリコ
ンゴムの場合、作業性が困難となるため好ましくないか
らである。布挽き法としては、平板に張られた布地に低
硬度シリコンゴムを押し付け、この布地の生地目より低
硬度シリコンゴムを押し出すことにより処理される方
法、あるいは茶巾絞りの如く、粗破断されたシリコンゴ
ムを布袋内に入れ、片側からローラー等で布袋を絞って
いく方法が例示される。また、この押し出されたシリコ
ン粒子をさらに細かくするため、布目から出たシリコン
ゴムを直ちにカッティング処理しても良い。
【００１４】前記擂り潰し機又は布挽き法により50μ乃
至 10mm 粒径に粉砕された異形状弾性シリコンゴム微細
粒子(1) は次いで、重量比で１〜30重量部の１液性状シ
リンゴム(5) と混練して各々の粒子に未硬化１液性状シ
リコンゴム(5) が被膜を形成する状態にし、図２に示す
ように各粒子間が接合される。この混練物は、次に図３
に示すような女性乳房の形状を模倣した型(2) 内に充填
し、このまま自然放置或いは加熱加硫して、図４に示す
ように型(2) 内の異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1)
間に不連続及び連続した空隙(3) を設けて擬似発泡さ
せ、目的とする人工乳房(4) を得る。
至 10mm 粒径に粉砕された異形状弾性シリコンゴム微細
粒子(1) は次いで、重量比で１〜30重量部の１液性状シ
リンゴム(5) と混練して各々の粒子に未硬化１液性状シ
リコンゴム(5) が被膜を形成する状態にし、図２に示す
ように各粒子間が接合される。この混練物は、次に図３
に示すような女性乳房の形状を模倣した型(2) 内に充填
し、このまま自然放置或いは加熱加硫して、図４に示す
ように型(2) 内の異形状弾性シリコンゴム微細粒子(1)
間に不連続及び連続した空隙(3) を設けて擬似発泡さ
せ、目的とする人工乳房(4) を得る。
【００１５】次に、この発明に係る人工乳房について説
明する。図４は、この発明に係る人工乳房(4) を示す断
面説明図であり、図示するように、一方に胸部表面と適
合する基部(41)が設けられ、他方に女性乳房の形状を模
倣した乳房形成部(42)が設けられてなる。図示する実施
例において、人工乳房(4) は多数の異形状弾性シリコン
ゴム微細粒子(1) 及びこれら異形状弾性シリコンゴム微
細粒子(1) 間を接合する１液性状シリンゴム(5) により
形成されるとともにこの異形状弾性シリコンゴム微細粒
子(1) 間には不連続及び連続の空隙(3) が設けられて擬
似発泡状態とされている。また、この人工乳房(4) 表面
はポリエステル、ナイロン等伸縮性のある布地、或いは
ウレタン系心材の１way 及び２way スパンデックス等の
布地(6) により被覆されている。このように人工乳房
(4) を形成するシリコンゴムに不連続及び連続した空隙
部分(3) が設けられることによって、より一層、自然な
乳房の有する弾力性や柔軟性が付与されるとともに、使
用者に違和感を与えることのない軽い人工乳房(4)とさ
れる。
明する。図４は、この発明に係る人工乳房(4) を示す断
面説明図であり、図示するように、一方に胸部表面と適
合する基部(41)が設けられ、他方に女性乳房の形状を模
倣した乳房形成部(42)が設けられてなる。図示する実施
例において、人工乳房(4) は多数の異形状弾性シリコン
ゴム微細粒子(1) 及びこれら異形状弾性シリコンゴム微
細粒子(1) 間を接合する１液性状シリンゴム(5) により
形成されるとともにこの異形状弾性シリコンゴム微細粒
子(1) 間には不連続及び連続の空隙(3) が設けられて擬
似発泡状態とされている。また、この人工乳房(4) 表面
はポリエステル、ナイロン等伸縮性のある布地、或いは
ウレタン系心材の１way 及び２way スパンデックス等の
布地(6) により被覆されている。このように人工乳房
(4) を形成するシリコンゴムに不連続及び連続した空隙
部分(3) が設けられることによって、より一層、自然な
乳房の有する弾力性や柔軟性が付与されるとともに、使
用者に違和感を与えることのない軽い人工乳房(4)とさ
れる。
【００１６】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は硬化後の
シリコンゴムを粒径50μ乃至10mmに粉砕して異形状弾性
シリコンゴム微細粒子とし、この異形状弾性シリコンゴ
ム微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリンゴムを加え
て混練し、次いでこの混練物を女性乳房を模倣した型内
に充填した後自然放置又は加熱加硫して型内の異形状弾
性シリコンゴム微細粒子間に不連続及び連続した空隙を
設けて擬似発泡させることを特徴とする人工乳房の製造
方法であるから、他のシリコン製品や廃材シリコンから
得られる硬化シリコンを原材料として簡便に、自然な乳
房に近似した軽く、柔軟性のある優れた人工乳房を製造
できるとともに、廃材シリコン等を用いるため、資源の
リサイクルにも貢献できる優れた人工乳房の製造方法と
なる。
シリコンゴムを粒径50μ乃至10mmに粉砕して異形状弾性
シリコンゴム微細粒子とし、この異形状弾性シリコンゴ
ム微細粒子に１〜30重量部の１液性状シリンゴムを加え
て混練し、次いでこの混練物を女性乳房を模倣した型内
に充填した後自然放置又は加熱加硫して型内の異形状弾
性シリコンゴム微細粒子間に不連続及び連続した空隙を
設けて擬似発泡させることを特徴とする人工乳房の製造
方法であるから、他のシリコン製品や廃材シリコンから
得られる硬化シリコンを原材料として簡便に、自然な乳
房に近似した軽く、柔軟性のある優れた人工乳房を製造
できるとともに、廃材シリコン等を用いるため、資源の
リサイクルにも貢献できる優れた人工乳房の製造方法と
なる。
【図１】この発明に係る人工乳房の製造方法の一工程に
より得られる硬化後のシリコンゴム微細粒子を示す説明
図である。
より得られる硬化後のシリコンゴム微細粒子を示す説明
図である。
【図２】同上、１液性状シリンゴムを加えて混練した状
態を示す拡大説明図である。
態を示す拡大説明図である。
【図３】同上、女性乳房を模倣した型を示す説明図であ
る。
る。
【図４】この発明に係る人工乳房の一実施例を示す断面
説明図である。
説明図である。
１ シリコンゴム微細粒子 ２ 女性乳房の形状を模倣した型 ３ 空隙 ４ 人工乳房 41 基部 42 乳房形成部 ５ １液性状シリコンゴム
Claims (2)
- 【請求項１】 硬化後のシリコンゴムを粒径50μ乃至10
mmに粉砕して異形状弾性シリコンゴム微細粒子とし、こ
の異形状弾性シリコンゴム微細粒子に１〜30重量部の１
液性状シリンゴムを加えて混練し、次いでこの混練物を
女性乳房を模倣した型内に充填した後自然放置又は加熱
加硫して型内の異形状弾性シリコンゴム微細粒子間に不
連続及び連続した空隙を設けて擬似発泡させることを特
徴とする人工乳房の製造方法。 - 【請求項２】 一方に胸部表面と適合する基部が設けら
れ、他方に女性乳房の形状を模倣した乳房形成部が設け
られてなる人工乳房であって、この人工乳房は異形状弾
性シリコンゴム微細粒子間による不連続及び連続の空隙
が設けられて擬似発泡状態とされてなることを特徴とす
る人工乳房。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34913391A JPH05154169A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 人工乳房の製造方法及び人工乳房 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34913391A JPH05154169A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 人工乳房の製造方法及び人工乳房 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154169A true JPH05154169A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18401723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34913391A Pending JPH05154169A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 人工乳房の製造方法及び人工乳房 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154169A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5824075A (en) * | 1994-06-23 | 1998-10-20 | Thielbar; Janice Marie | Custom formed natural fit artificial breast appliance |
| CN108384250A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-08-10 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种泡沫材料及其制备方法 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP34913391A patent/JPH05154169A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5824075A (en) * | 1994-06-23 | 1998-10-20 | Thielbar; Janice Marie | Custom formed natural fit artificial breast appliance |
| CN108384250A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-08-10 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种泡沫材料及其制备方法 |
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