JPH05153857A - きのこ類の栽培方法 - Google Patents

きのこ類の栽培方法

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JPH05153857A
JPH05153857A JP3339941A JP33994191A JPH05153857A JP H05153857 A JPH05153857 A JP H05153857A JP 3339941 A JP3339941 A JP 3339941A JP 33994191 A JP33994191 A JP 33994191A JP H05153857 A JPH05153857 A JP H05153857A
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武三 青沼
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良弘 白石
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清寿 川原
Seiichi Tokura
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Minoru Numata
稔 沼田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の材料を混合した培養基材を容器に収容
し、きのこ類を栽培する際に、開口が広くて底の浅い容
器を用いて、栽培面積を増大させ得るとともに、前記培
養基材の内部に気体や水等の流体を供給する際に、雑菌
等が進入しないようにする。 【構成】 きのこ類の栽培に適した材料を混合して培養
基材11を作成し、該培養基材を底の浅い容器12に収
容し、きのこ類の菌を植付けて室内での栽培ユニットを
構成する。前記培養基材の内部には、複数の中空糸1
5、16を配置し、該中空糸の透過膜を介して、雑菌を
除去する状態で、水や栄養成分を混合した液体と、空気
等の気体とをそれぞれ供給させるようにして、雑菌が残
らないような処理を行った培養基材に対して、無菌状態
の気体や水等を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椎茸やその他のきのこ
類の栽培を行うための栽培方法に関し、特に、きのこ類
の栽培を行う培養基材を、底の浅いU字状の容器で構成
し、その栽培容器に収容された培養基材の内部に、水や
空気等の流体を、雑菌やその他の有害物を除去する状態
で供給し、栽培効率を向上させ得るようなきのこ類の栽
培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】室内でナメタケやシメジ等のようなきの
こ類を栽培するために、従来より、オガクズ、コメヌ
カ、フスマおよびオカラ等を混合した主材料に、他の栄
養成分等を混合して培養基材を構成し、その培養基材を
ガラスビン等に収容させたものを用いている。そして、
前記培養基材を収容したビン等にきのこ類の菌を植付
け、一定の温度を維持出来るようにした室内に置いて、
きのこ類を増殖させるような方法を用い、菌を植付けた
後で一定の日数が経過すると、そのきのこ類を収穫する
ようにしている。また、椎茸等の栽培を行うためには、
ホダ木と呼ばれる原木に対して、椎茸の菌を植え込み、
椎茸の菌が増殖出来る環境に置くことにより、その菌が
原木内で増殖し、一定の期間が経過した後で椎茸を収穫
している。
【0003】ところが、例えば、椎茸の場合に、原木を
取り扱う作業が重労働であること、および原木としての
楢の木が不足していること等の理由により、椎茸の栽培
が困難になっている。そこで、椎茸においても、ナメタ
ケやシメジの場合と同様に、原木を用いることに代え
て、培養基材を用いて栽培することも提案されている。
例えば、特開平2−177820号公報等に示される従
来例においては、オガクズ、コメヌカ、フスマおよびオ
カラ等を混合した主材料に、核酸、アミノ酸、ヒューマ
ス等の補助材料を混合して培養基材を作成したものが用
いられる。そして、前記従来例においては、培養基材を
ビンやその他の容器に収容させて、きのこ類を栽培する
こと、または、ブロック状に成形したものに菌を植付け
て、きのこ類の栽培に適した温度の管理を行って、室内
に置くことによりきのこ類を栽培するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記培養基
材をブロック状に成形し、その培養基材のブロックをレ
ンガの壁のように積み重ねて、栽培部材を構成し、椎茸
等を栽培する場合には、垂直の壁の両側の面から椎茸が
成長するために、その椎茸の軸が曲がったものが収穫さ
れる。また、垂直な壁に沿って椎茸が成長すると、きの
この傘の部分が完全な円形または楕円形とならず、いび
つな形の傘が形成されたり、壁に接した部分が変色した
り腐りやすいという問題があり、質の良い椎茸を収穫出
来ないという問題がある。
【0005】また、培養基材のブロックを積み重ねて塀
状に形成した場合に、その栽培部材の内部で水分や酸素
が不足し、培養基材の内部で有害菌が増殖して、椎茸の
栽培効率が低下する等の問題が発生する。そこで、前記
栽培部材の内部に孔空きパイプを通して、空気や水を供
給することも提案されている。しかしながら、培養基材
の内部に孔空きパイプを通して、水分や空気等を供給す
る手段を用いると、その空気や水とともに雑菌やビール
ス等が培養基材の中に供給される。そして、椎茸の菌が
増殖しやすい環境では、他の有害な雑菌等も増殖しやす
いために、それ等の雑菌により椎茸等のきのこ類の収穫
に障害が発生する場合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来のきのこ
類の栽培の問題を解消するもので、培養基材を比較的開
口部が広くて底の浅い容器に収容し、きのこ類が上に向
かって成長出来るようにするとともに、培養基材の内部
に水等の流体や、気体(空気、酸素、炭酸ガス等)を供
給するための中空糸を配置し、該中空糸の細かい孔を気
体や液体を通すことにより、雑菌や有害物を除去する状
態で、きのこ類の成育に必要とされる成分を供給し、培
養基材の内部で殺菌等が増殖しないようにするきのこ類
の栽培方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、オ
ガクズ、コメヌカ、フスマおよびオカラ等を混合した主
材料に、核酸、アミノ酸、ヒューマス等の補助材料を混
合して培養基材を作成し、該培養基材を用いてきのこ類
を栽培する装置に関する。本発明においては、前記培養
基材を、底が浅くて長く形成され、表面積の大きなトレ
イ状の容器に収容し、きのこ類の菌を植付けて栽培を行
うことができ、前記培養基材の内部に、内外に貫通する
小さい孔を設けた中空糸を配置し、該中空糸の膜を通し
て空気等の気体や水等の液体を、培養基材の内部に供給
する供給機構を設けることが出来る。
【0008】本発明においては、前記培養基材の内部に
中空糸を多数平行に配置して供給機構を構成し、それ等
の供給機構の中空糸を2つのグループに分けて、気体と
液体をそれぞれ供給する機構を構成し、供給機構の2つ
のグループに対して、空気と液体とを別個に供給する手
段を用いる。そして、前記中空糸による供給機構に対し
て、その両側に供給用と排出用の部材を接続し、供給用
の部材から液体または気体を供給し、排出用の部材から
排出させる機構を設け、前記中空糸の排出側を閉じた状
態で、培養基材に液体または気体を供給する作用を行わ
せることが出来る。
【0009】前記きのこ類の栽培方法に加えて、本発明
においては、前記供給機構の排出側を開いた状態で、気
体または液体を中空糸に流通させ、中空糸の内部に付着
・堆積する固形分、その他の不要物を除去する清掃手段
を用いることが出来る。また、前記中空糸を用いて気体
や流体に含まれる雑菌等を、濾過しながら供給する場合
に、流体中に含まれる栄養成分等が、中空糸の孔を通過
し得ない場合が発生する。そこで、そのような状態が発
生した場合には、孔の大きな中空糸を別に用いるか、ま
たは、栄養成分を栽培基材に直接散布するような手段を
用いることも可能である。
【0010】前述したように、培養基材を底の浅い容器
に収容した状態で、きのこ類を栽培することにより、該
きのこ類は上に向かって真っ直ぐに成長し、良好な品質
の椎茸等を収穫することができる。また、容器に収容さ
れた培養基材の内部に、中空糸を介して水分や栄養成
分、気体等を供給することにより、あらかじめ雑菌等を
除去して形成した培養基材の内部で、水や気体に含まれ
る雑菌やその他の有害微生物が入り込み、増殖すること
を阻止出来、きのこ類の栽培効率を向上させることがで
きる。さらに、本発明の培養基材を収容した容器は、上
下に所定の間隔を置かせて棚状に配置することや、その
他の任意の配置形式を用いることができ、各容器に対し
て中空糸による水や気体等の供給手段を配置することに
より、室内でのきのこ類の栽培を有効に行うことができ
る。
【0011】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明のきのこ
類栽培容器と、きのこ類の栽培方法を説明する。図1に
示される例において、きのこ類栽培装置1は底の浅い容
器3の内部に、培養基材2を収容させ、きのこ類の栽培
を行う場合を示している。本発明においては、従来のき
のこ類の栽培に用いられる培養基材と同様に、オガク
ズ、コメヌカ、フスマおよびオカラ等の材料を、任意の
割合で混合した主材料に、核酸、アミノ酸、ヒューマス
等の補助材料を混合して、培養基材を構成することがで
きる。また、前記培養基材としては、例えば、特開平2
−177820号公報等に示されるように、前記補助材
料に対して、グアニル酸、CMキチン、その他のきのこ
類の栽培に必要とされる成分を混入したものを用いるこ
とができる。そして、前記培養基材は、その製造過程
で、雑菌を死滅させる処理を行い、後で、容器に収容し
て圧縮することや、容器の形状に合わせてプレス等によ
り固めて成形したものを、容器に収容して用いるように
する。
【0012】図1および図2に示される例では、前記培
養基材2を収容する容器3として、略U字状の断面を有
するトレイ4を用いるもので、該トレイ4の底が浅く、
上の開口が広く形成されているものを用いるようにす
る。また、前記トレイ4は、任意の長さのものを用いる
ことができるもので、そのトレイが倒れたりすることが
ないようにするために、両側端部に倒れ防止用の脚部材
4aを配置している。そして、前記培養基材を容器4に
収容し、きのこ類の菌を植付けたきのこ類栽培装置1
を、栽培用の棚装置等に多段に載置し、室内の温度と湿
度の管理を行って、きのこ類の栽培を行うことができ
る。
【0013】図3に示される例では、溝型の容器を用い
る場合を示しており、図示されるような底の広い容器5
を用いる場合には、棚に多段に収容する場合でも、安定
した状態で載置することができる。また、図4に示され
る例では、縁を広く形成したU字状の容器6を用いてい
る。前記容器6では、図1のものと同様に、安定性が良
くないものであるから、倒れ防止用の脚部材6aを端部
等に配置して、棚に載置する際の安定性を向上させるこ
とができる。本発明においては、培養基材2を収容する
容器として、図5に示されるように、多角形の容器7を
用いることができるものであり、さらに、図6に示され
るように、平底型のトレイ8を用いることも出来る。
【0014】前述したように、本発明の培養基材の収容
手段として、種々の形状の容器を用いることが出来る
が、それ等の容器やトレイは、従来のきのこ類の栽培に
用いられているような深いものを用いずに、比較的底が
浅いものを用いている。そして、きのこ類が培養基材の
表面から上に向けて成長出来るようにして、椎茸等の軸
が曲がったりすることがないような状態で、品質の良い
きのこ類を栽培出来るようにする。また、例えば、図4
に示されるように、縁の部分を広く形成して、上面積を
広く設定した容器を用いる場合には、きのこ類が生え出
す面積が大きくなるので、きのこ類が密植状態となら
ず、椎茸の傘が相互に接することがない状態で栽培出来
る。
【0015】さらに、前述したように、底の浅い容器を
使用する場合には、従来のブロック塀状の栽培装置に比
較して、培養基材の単位重量当たりの表面積を大きく設
定することができる。そして、例えば、椎茸の栽培を行
う場合に、その椎茸が密植状態とならない程度に、栄養
成分を調整して培養基材を構成することにより、原木を
用いた場合と同様に、品質の良い椎茸を生産することが
できる。また、前記培養基材2を収容する容器3は、プ
ラスチックやその他の任意の材料を用いて製造すること
ができ、その開口部の面積も、栽培装置の規模に応じ
て、適当な大きさに形成することができる。
【0016】(栽培装置の構成)前述したように構成さ
れる容器を用いて、きのこ類の栽培を行う場合に、培養
基材の内部で酸素や水分が不足しやすいという問題が発
生する。そこで、本発明においては、図7に示されるよ
うに、培養基材11の内部に中空糸15、16を配置
し、該中空糸を用いて気体、水や栄養成分の溶液等の流
体を供給させるようにしている。前記中空糸としては、
市販の浄水器等に使用されているような、一般に知られ
ている中空糸を用いることができる。前記中空糸は、図
8に示されるように、中空糸15の膜に小さい孔15a
を多数形成しており、適当な圧力を加えた気体や液体等
の流体を中空糸15に圧入することにより、気体や液体
の成分のみを透過させることが出来るようにされる。
【0017】前記図8に示される例では、中空糸15に
対して、その両端部に給気管20と排気管21とを接続
し、給気管20をポンプ等のような圧力付与手段に接続
し、圧力を加えた流体を中空糸15に供給させるように
する。また、前記中空糸15の排出部に配置される排気
管21には、バルブ等を配置して、該バルブを閉じた状
態で、中空糸15に圧力を付与した流体を供給し、該流
体の成分のみを中空糸の外側に滲出させるようにする。
前記中空糸15では、その膜に形成する孔の大きさを、
必要な流体成分は通過させるが、雑菌やビールス、その
他の混入物を透過させないものとして構成することによ
り、例えば、培養基材に気体を供給する場合に、気体中
の雑菌等が培養基材に入り込まないようにして、必要と
される気体成分のみを培養基材に対して供給させること
ができる。
【0018】前記図8に示されるような中空糸を用い、
図7のように、培養基材の内部に気体と液体とを供給す
る機構を構成する場合に、培養基材11を貫通させる状
態で、その容器12の長さ方向に2種類の中空糸15、
16を配置している。前記2種類の中空糸において、中
空糸15に対して給気管20と排気管21とを接続し
て、気体供給用の装置を構成し、中空糸16に対して
は、その両端部に給水管22と排水管23とを接続し
て、水や栄養成分等の供給手段を構成する。そして、そ
れ等の中空糸15、16に対して供給される気体や流体
は、中空糸の膜に形成されている小さな孔を介して透過
され、培養基材の内部に供給されるが、流体中に混入さ
れる微生物や雑菌等は、膜を透過しないようにされる。
【0019】また、前述したようにして、中空糸の一方
を閉じた状態で、圧力を加えた流体を供給する場合に、
その中空糸の膜の内側には、孔を通過出来なかった雑物
や雑菌、その他の培養基材にとって有害な成分が付着す
る状態で残る。さらに、中空糸の内部に残る流体では、
その流体の中に含まれる雑菌等が濃縮された状態で残る
ことになる。そこで、前記中空糸に流体を圧入する状態
で、所定の時間培養基材に対して流体を供給する動作を
行った後で、排気管21、排水管23に設けたバルブを
開いて、その雑物が濃縮された流体を除去する作用を行
うことが必要である。そして、その後で、清浄な流体を
大量に中空糸内部に流し、該中空糸の膜の内側に付着し
た雑菌等を洗い流す作業を行わせ、清浄にされた中空糸
を用いて、培養基材に流体を供給させるようにする。
【0020】前述したように、本発明の栽培装置では、
培養基材の内部に向けて、気体、水や栄養成分等を供給
する際に、気体や水に含まれる雑菌等が、流体とともに
培養基材に進入することを防止出来るので、該培養基材
の内部では、きのこ類の菌のみが増殖出来る環境を形成
することができる。したがって、容器12に収容する培
養基材11に対して、あらかじめ雑菌を死滅させる処理
を行って、その培養基材にきのこ類の菌を植付けたもの
では、雑菌の影響を受けずにきのこ類の菌のみを増殖さ
せることができる。そして、きのこ類の栽培の途中で、
培養基材の内部に不足する酸素や水分、栄養成分等を中
空糸を用いて適宜供給することにより、きのこ類の成育
を適宜コントロールすることができる。
【0021】また、前記図8に示されるように、中空糸
15の両端部に、給気管20と排気管21とを接続する
場合に、図9または図10に示されるような接続手段を
用いることができる。例えば、1本の中空糸を給排気部
の間に配置する場合には、図9に示されるように、給気
管20の端部に中空糸15を挿入して、その間隙にポッ
ティング材24を充填して密封し、該給気管20を介し
て中空糸15に流体を供給させる。
【0022】複数本の中空糸15、15……を培養基材
の内部に配置し、それ等の培養基材に対して1つの給気
管から流体を供給する機構を用いる場合には、図10に
示されるように、複数本の中空糸15……をそれぞれ給
気管20の端部に挿入し、その間隙にポッティング材2
4を充填して固定し、密封することができる。そして、
前述したような中空糸の密封手段を、各中空糸の両側端
部に対して施し、中空糸に対して注入する流体に圧力を
加えた際に、流体が給気管等の端部から洩れ出すことが
ないようにすることができる。なお、前記中空糸端部を
給気管等に取り付ける手段は、他の任意の接続手段や、
接着剤を用いることができるものであり、圧力流体に対
する密封機構を構成することができる。
【0023】(栽培ユニットの構成)前記実施例に示さ
れるように、容器に収容される培養基材に対して、その
内部に向けて気体や液体等の流体を供給するために、図
11に示されるような栽培ユニット30を構成すること
ができる。前記図11に示される栽培ユニット30で
は、多数の栽培装置10、10a……、10nを棚に収
容させる状態で、上下に配置した場合、または、複数の
栽培装置を横に配置する場合を示している。該栽培ユニ
ット30においては、気体を供給するための装置として
エアコンプレッサ31を用い、液体を供給するために、
給水ポンプ40を用いている。
【0024】前記栽培ユニット30に設けられる液体供
給装置では、例えば、栄養成分の溶液を収容するタンク
41と、該溶液と水とを混合する給水タンク42とを配
置して、培養基材に必要とされる水分と栄養成分とを、
同時に供給出来るようにしている。そして、気体はコン
プレッサ31からエアーパイプ33を介して給気ヘッダ
34に供給し、該給気ヘッダ34に接続される多数の中
空糸15……に対して、圧力を加えた気体を供給させ
る。また、水と栄養成分等を混合した溶液は、流体用パ
イプ43を介して給水ヘッダ44に送り込み、該給水ヘ
ッダ44に接続される中空糸16……を介して、培養基
材に向けて流体を供給させる。
【0025】前述したように、多数の栽培装置に対して
配置する中空糸において、各々の中空糸の終端部には、
それぞれの流体に分けて、所定の本数をまとめたグルー
プとして、排気ヘッダ35、35a……と、排水ヘッダ
45、45a……とに接続している。そして、前記排気
ヘッダと排水ヘッダとのそれぞれに対してバルブ36…
…、および、バルブ46……を配置して、バルブを閉じ
た状態で、中空糸に対して圧力流体を供給することが出
来るようにする。また、中空糸の内部を洗浄する場合に
は、前記バルブを開いた状態で、コンプレッサまたはポ
ンプを駆動して大量に流体を流し、各中空糸の内部を清
掃することができるようにする。
【0026】前述したようにして栽培ユニットを構成す
る場合には、きのこ類の栽培用の建物の内部に、多数の
栽培ユニットを装備して、それ等を台車に載置した状態
で、各栽培ユニットを移動可能な装置として構成するこ
とができる。そして、全部の栽培ユニットに対して、1
つのエアーコンプレッサと給水ポンプとによる供給機構
を配置して、栄養成分や水等の液体と、気体とをそれぞ
れ供給するような装置を構成することができる。また、
一般のきのこ類の栽培装置では、常時気体や水等の流体
を供給する必要がないのであるから、前記流体供給手段
を、可撓性のホース等を用いて、各々の栽培ユニットに
接続出来るようにして、各培養基材に流体を供給する際
にのみ、気体や液体等の流体を供給させるような手段を
用いることができる。
【0027】なお、本発明の栽培装置や栽培ユニットで
は、椎茸の栽培を行うことの他に、他のきのこ類を栽培
する装置として用いることができるものであり、各種の
きのこ類に応じて、培養基材の構成成分や、その成分の
混合比率等を適宜選択することができる。さらに、きの
こ類の栽培の途中で、培養基材に対して供給する水や栄
養成分、および気体等は、その対象とするきのこ類に対
応させて用いることが出来、それ等の流体に含まれる成
分は、きのこ類の成長の度合いに対応させて適宜変化さ
せることができる。また、前記中空糸を用いて気体や流
体に含まれる雑菌等を、濾過しながら供給する場合に、
流体中に含まれる栄養成分等が、中空糸の孔を通過し得
ない場合が発生する。そこで、そのような状態が発生し
た場合には、孔の大きな中空糸を別に用いるか、また
は、栄養成分を栽培基材に直接散布するような手段を用
いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明のきのこ類の栽培方法では、前述
したように、培養基材を底の浅い容器に収容した状態
で、きのこ類を栽培することにより、該きのこ類は上に
向かって真っ直ぐに成長し、良好な品質の椎茸等を収穫
することができる。また、容器に収容された培養基材
を、棚等に多数配置して、それぞれの培養基材の内部
に、中空糸を介して水分や栄養成分、気体等を供給する
ことにより、あらかじめ雑菌等を除去して形成した培養
基材の内部で、水や気体に含まれる雑菌やその他の有害
微生物が入り込み、増殖することを阻止出来、きのこ類
の栽培効率を向上させることができる。さらに、本発明
の培養基材を収容した容器は、上下に所定の間隔を置か
せて棚状に配置することや、その他の任意の配置形式を
用いることができ、各容器に対して中空糸による水や気
体等の供給手段を配置することにより、室内でのきのこ
類の栽培を有効に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のきのこ類の栽培容器の形状を示す斜
視図である。
【図2】 図1に示される容器の断面図である。
【図3】 本発明の容器の別の例の断面図である。
【図4】 本発明の容器の他の実施例の断面図である。
【図5】 多角形の容器の平面図である。
【図6】 平底型の容器の断面図である。
【図7】 培養基材の内部に中空糸を通す場合の斜視図
である。
【図8】 中空糸の両端部に配置する流体供給機構の説
明図である。
【図9】 給気管と中空糸との接続部の構成を示す説明
図である。
【図10】 複数本の中空糸を管に対して取付ける状態
の説明図である。
【図11】 本発明の栽培ユニットの構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 きのこ類栽培装置、 2 培養基材 3 容
器、10 栽培装置、11 培養基材、 12
容器、15、16 中空糸、 20 給気管、21
排気管、22 給水管、 23 排水管、 3
0 栽培ユニット、31 エアーコンプレッサ、
33 エアーパイプ、34 給気ヘッダ、 35
排気ヘッダ、 36・46 バルブ、40 給水
ポンプ、 41 培養液タンク、 42 給水タン
ク、43 給水パイプ、 44 給水ヘッダ、 4
5 排水ヘッダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸倉 清一 北海道札幌市西区八軒5条西4丁目1番13 号 (72)発明者 沼田 稔 香川県大川郡長尾町西881−1 四国バイ オテック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オガクズ、コメヌカ、フスマおよびオカ
    ラ等の材料を混合した主材料に、核酸、アミノ酸、ヒュ
    ーマス等の補助材料を混合して培養基材を作成し、該培
    養基材を底が浅く、長いトレイ状の容器に収容し、 前記培養基材の内部に、内外に貫通する小さい孔を設け
    た中空糸を配置し、該中空糸の膜を通して空気等の気体
    や水等の液体を培養基材の内部に供給する供給機構を設
    けることを特徴とするきのこ類の栽培方法。
  2. 【請求項2】 前記培養基材の内部に中空糸を多数平行
    に配置して供給機構を構成し、それ等の供給機構の中空
    糸を2つのグループに分けて、気体と液体をそれぞれ供
    給する機構を構成し、供給機構の2つのグループに対し
    て気体と液体とを別個に供給するとともに、 前記中空糸による供給機構に対して、その両側に供給用
    と排出用の部材を接続し、供給用の部材から液体または
    気体を供給し、排出用の部材から排出させる機構を設
    け、 前記中空糸の排出側を閉じた状態で、培養基材に液体ま
    たは気体を供給する作用を行わせることを特徴とする請
    求項1に記載のきのこ類の栽培方法。
  3. 【請求項3】 前記供給機構の排出側を開いた状態で、
    空気または液体を中空糸に流通させ、中空糸の内部に付
    着・堆積する固形分、その他の不要物を除去する清掃手
    段を用いることを特徴とする請求項2のきのこ類の栽培
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105519355A (zh) * 2016-01-05 2016-04-27 东北林业大学 一种富含沙棘黄酮元蘑的栽培料配方及其栽培方法

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