JPH05152832A - ノツチを有する入れ子カツプ状多重周波数帯域アンテナ - Google Patents
ノツチを有する入れ子カツプ状多重周波数帯域アンテナInfo
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Abstract
ーンによる3dBのアンテナ利得を犠牲にしない無指向
性2重偏波アンテナを得ることを目的とする。 【構成】 開放端および閉鎖端板14を有し、選択された
周波数帯域を放射するように選択された寸法を有するシ
リンダ12で構成される空洞と、選択された周波数帯域を
放射するように選択された大きさを有する空洞の開放端
の縁部に形成された複数のノッチ16,18,20,22と、選
択された周波数帯域において各ノッチを励起する各ノッ
チにそれぞれ関連する複数の供給部30,32,34,36とを
具備していることを特徴とする。供給部30,32,34,36
には同軸ケーブルが使用され、その外側導体は各ノッチ
の片側で空洞壁に接続され、内部導体はノッチの反対側
の空洞壁に接続される。
Description
し、特に2重偏波動作が可能な多周波数帯域アンテナに
関する。
の適用において有用であり、単一パルス動作に有用な2
重偏波アンテナもまた多くの適用において望ましい。9
0°において3デシベルのビーム幅のような比較的広い
角度のカバー範囲を有し、回転的に対称的な放射パター
ンを持つ円偏波の理想的なアンテナは原理的に電流分布
eの±jmφ乗を有する円形電流ループから構成されて
いる。ここでφは方位角であり、mは整数である。m=
1モードはループの平面と垂直の最大値を有する円偏波
を放射し、回転対称的な放射パターンを有する。m=0
およびm=偶数モードはループに垂直の軸においてゼロ
の放射パターンを有する。m=2モードは単一パルス
「差」パターンを発生するためにしばしば使用される。
放射を有し、すなわちループの平面に垂直な軸において
両半球に等しく放射する。アンテナ後方の放射パターン
は単一パルスを含む多くの適用において望ましくない。
この後方パターンを消去するために使用される1つの普
通の方法は吸収空洞をアンテナの背面に結合し、後方パ
ターンのエネルギを吸収することである。しかしなが
ら、そのような空洞はコストおよび重量をかなり増加さ
せる。別の技術は後方パターンを消去するためにパワー
吸収接地面を使用することである。これらの技術は後方
パターンの消去を達成するが、アンテナ利得の約3デシ
ベルの損失を生じる。さらに、損失のある空洞は多くの
場合において設計するのが困難であり、アンテナのコス
トに大きな影響を与える。
金属接地面をアンテナに結合することであり、それはア
ンテナ電流ループの平面から約1/4波長のところに配
置される。この技術は無指向性の放射パターンを生じる
ことができるが、接地面間隔は典型的に1つの周波数帯
域だけに対して正確であり、他の周波数帯域における特
性を低下させる。
生じるように構成されているが、放射の位相中心は典型
的に固定されず、周波数と共に変化する。それ故、この
設計は反射体またはレンズに有効なフィードではなく、
普通無指向性の放射に必要な鋭利な円錐体の長さによっ
て非常に大きい容積を占有する。
対数周期(等角)螺旋アンテナは理想的な電流ループに
近似できる。単一および多重アームの螺旋アンテナが存
在する。活性放射領域は周囲の整数波長の電流ループに
等価的である。ここに参照された波長は螺旋導体に沿っ
て進行する波の波長であり、それは普通自由空間波長よ
りもわずかに少ない。多重アーム螺旋は「和」および
「差」モードが多重アームに対する供給回路網によって
制御されることができるので単一パルス動作に使用され
る。
欠点は3デシベルアンテナ利得を減少させる損失のある
接地面または後部吸収空洞が必要であることである。さ
らに、従来の螺旋アンテナは螺旋巻線の感度によって決
定される1つの円偏波の感度だけを有する。逆感度の円
偏波を得るために外部から螺旋をフィードすることが試
みられた。これらのモードに対する活性領域が螺旋の領
域外にあり、この領域に螺旋をフィードすることによっ
て不所望の高いオーダのモードが生じるため、これは部
分的にしか成功しなかった。
きる正弦アンテナがDuHamel 氏の米国特許4,658,262 号
明細書に記載されている。このアンテナはまた直交直線
偏波を放射することができるが、損失のある空洞後部を
有するので、約3デシベルの利得損失を生じる。
アンテナ利得を犠牲にしないで単一パルス動作が可能で
ある無指向性の2重偏波アンテナの開発および使用の必
要性が認識されている。本発明はこれらの必要性を満た
す。
アンテナは複数のノッチアンテナを設けるために開放端
の縁部分に形成された複数のノッチを有する空洞を具備
する。ノッチは別々に励起され、個々のノッチアンテナ
として機能する。ある場合において、円筒形空洞は90
°間隔で配置された4つのノッチを形成される。
するように供給されるので、無指向性のアンテナを形成
する。1実施例において、分離した同軸供給部はノッチ
の1側部に接続された第1の導体およびノッチのもう一
方の側部に接続された第2の導体によって各ノッチに使
用される。供給部は電流ループを形成するためにノッチ
を適切な位相にするために使用される。空洞の周囲の大
きさはノッチの幅および深さと同様に放射される周波数
帯域に基いている。ノッチの間隔および位置はアンテナ
の適用に基づいて選択される。
する空洞のアレイのアンテナが1実施例において設けら
れる。各空洞は特定の異なる周波数帯域のエネルギを有
効に放射するように選択された大きさを有するので、複
数の異なる大きさの空洞および多周波数帯域アンテナを
形成する。複数の空洞素子は同心に位置されて全位相中
心が共通開口平面にあるように共に入れ子にされる。こ
れは周波数変化によって変化しない位相中心を有する多
周波数2重偏波アンテナを生成する。空洞は隣接する空
洞に関して回転されるので、ノッチはずれて配置され
る。別の実施例において、寄生的に励起したダイポール
素子はパターン調節およびインピーダンス整合を助ける
ためにノッチの前に位置することができる。
ダ12として構成され、シリンダ12の1端部分を閉じる端
面板14を有する導電材料から形成されたアンテナ素子10
が示されている。この素子はカップに似ている。4個の
ノッチ16,18,20,22 はこの実施例において開放端のシリ
ンダの縁部に形成され、4個のノッチアンテナをそれぞ
れ形成するために使用される。ノッチ16,18,20,22 はこ
の実施例において同一であり、全てカップの開放端で開
いており、他端部分において短絡されている。閉じられ
たシリンダによって形成された空洞の深さ26は典型的に
1/4案内波長(λg/4)に等しく、ノッチの深さ28
は典型的にアンテナ素子10によって放射される周波数帯
域における選択された1/4エネルギ波長(λ/4)に
等しい。空洞の案内波長λgは自由空間波長よりも長い
が、ノッチ中の波長は自由空間波長に非常に接近してい
る。シリンダの周囲は典型的にアンテナ素子10によって
放射される周波数帯域の選択されたエネルギ波長λに等
しい。
いて各同軸供給部30,32,34,36 によって励起される。図
1および図2に示すように、同軸供給部36はシリンダの
外側のノッチの1側部に取付けられる。同軸供給部はま
た空洞の内側に取付けられることができ、よりコンパク
トのアンテナを生成することができる。しかしながら、
同軸供給部を空洞の外側に取付けることによって、同軸
供給部が空洞の内側に取付けられるときに生じる可能性
のある空洞共振周波数の変化を阻止する。ストリップラ
インまたはマイクロストリップ等の他の供給部が同軸供
給部の代りに使用されることができる。
か、そうでなければノッチの1側部でシリンダに機械的
および電気的に接続され、中心導体はノッチのもう一方
の側部に取付けられる。図2において、強固な、銅で覆
われた同軸ケーブルがシリンダに半田付け38された外部
導体と共に示されている。同軸供給部36の中心導体40は
ノッチのもう一方の側部に延在されるか、そうでなけれ
ば機械的および電気的に接続される。図2に示される接
続点はシリンダ12の縁部にあるが、他の接続点がインピ
ーダンス整合のために選択されることができる。
流ループアンテナを形成するためにシリンダ縁部に設定
される。縁部電流は図2において励起されたノッチ22に
対して破線で示されている。ノッチアンテナの電流のほ
とんどがちょうどノッチの開放端の各側の平坦な半面の
縁部に沿って流れるので、ノッチからの主電流はシリン
ダの縁に沿って流れる。シリンダの縁部を流れる電流は
ノッチの供給部によって適切な位相にされるので、前述
のように電流ループを形成する。縁部の電流の設定は無
指向性のビームパターンの電流ループアンテナを生成す
る。したがって、本発明のアンテナは後方パターンによ
って3デシベルを損失しない。
ンダの周囲を形成し、等しい間隔で配置された4個のノ
ッチを設けることによって、無指向性のループアンテナ
が設定される。バトラーまたはジョーンズマトリックス
等の適切な供給回路網44はノッチを適切に位相して単一
パルス適用において単一パルス動作の適切なモードを与
えるために四分区間に位置されたノッチに結合されるこ
とができる。さらに信号を処理するための送受信装置46
が図1に示されている。そのような供給回路網および信
号処理装置は当業者には良く知られているので、ここで
はさらに説明しない。
ンテナ適用に応じて空洞縁部に設けられることができ
る。例えば、8個または16個、或いはそれ以上のノッ
チは空洞縁部に形成されることができる。しかしなが
ら、4個より少ないノッチが使用される場合、高次モー
ドは利用できない。
た、ノッチされたシリンダ素子のアレイを具備する本発
明のアンテナが示されている。異なる大きさの複数のシ
リンダ素子が使用されることにより、多周波数アンテナ
が生成される。図3および図4の両方を参照すると、全
シリンダが同心的に入れ子にされる3個のシリンダ素子
48,50,52のセットが示されている。各シリンダ素子は4
個のノッチおよび各ノッチ用の供給部を有する。本発明
のこの形態は共通の開口平面上に存在する全ての空洞の
位相中心を生じる。さらに、この位相中心は周波数変化
によって変化しない。
おいて、各空洞は次の空洞に関して回転されるので、ノ
ッチはずれて配置される。図3および図4に示された実
施例において、ノッチは45°ずつずれる。これは周波
数帯域間の良好な分離と優れた多重特性を生じる。
法は図5に示されている。図5において、空洞および閉
鎖端は真ちゅうまたはアルミニウム等の材料の固体部分
によって加工される。注入モールドまたはダイキャスト
のような他の技術も空洞を形成するために使用されるこ
とができる。約1インチ(2.54cm)の直径を有す
る比較的小さい空洞の場合には機械加工されるのが望ま
しい。約1フィート(30.48cm)以上の直径を有
する大きい空洞は臘付け、半田付け、またはスポット溶
接されるのが望ましい。比較的低い周波数動作に対し
て、ワイヤメッシュが空洞を形成するために使用でき
る。
アンテナが自己多重であることである。自己周波数多重
は、各空洞素子がそれ自身の供給部を有し、分離した空
洞が異なる周波数帯域のために使用されるために生じ
る。したがって、各周波数帯域は別々の供給部セットを
有し、分離周波数多重化は必要でない。
アンテナが示されている。20GHz動作のノッチアン
テナ素子54が中心に配置された44GHzの開放端の導
波管供給部56を有する。ノッチアンテナ素子54は20G
Hzエネルギに使用され、それに対応してノッチの寸法
が定められている。1実施例において、ノッチの深さは
λ20/4に等しい。寄生的に励起したダイポールスタブ
58はアンテナ素子54のビームパターンを調節するために
ノッチ内に配置される。これらのダイポールタイプのス
タブ58はインピーダンス整合並びにビームパターンを調
節するために使用されることができる。ダイポールスタ
ブはノッチを貫通するので、上部負荷を必要とせずに共
振長を有することができる。
Hzのダイポール電流が44GHzの導波管56の縁部分
に沿って流れることが見られる。これはスタブが44G
Hzの開放端の導波管56の開口を塞がないことによって
有効である。
せず)は44GHzの供給導波管56の開口によって使用
され、ダイポールスタブはノッチアンテナ素子の位相中
心を調節するために20GHzの同心孔の前から外に延
在できるので、44GHzの供給部の誘電ロッドの位相
中心と一致している。空洞は円筒形状で図示されている
が、適用に応じて他の形状でもよい。例えば、空洞は製
造が容易である場合において方形形状であってもよい。
ン吸収装置における3デシベル損失のない無指向性の多
周波数アンテナが提供される。さらに、直交円偏波動作
が可能であり、単一パルス用における使用を支持する。
外部周波数多重化は分離素子または分離供給部形態によ
り必要でない。
囲において使用されるが、この用語は便査上使用される
にすぎない。ここに説明した構造は反転の理論が適用さ
れることを意味し、用語「放射」はまた受信の機能を含
むことを意味する。
例示したが、本発明は当業者の能力内の多くの変更およ
び適応が可能である。したがって、形態、詳細および用
途の種々の変化は本発明の技術的範囲から逸脱すること
なく為されることを理解すべきである。
明の1実施例の空洞アンテナ素子の斜視図。
を示す図。
の図1の同心の入れ子にされたアンテナ素子のアレイの
斜視図。
チのずれた位置を明瞭に示す図3の装置の上面図。
アレイの側断面図。
ールスタブを使用する本発明の別の実施例のアンテナの
概略図。
6 …同軸供給部。
Claims (10)
- 【請求項1】 開放端および閉鎖端を有し、選択された
周波数帯域を放射するように選択された寸法を有し、開
放端の縁部を有する空洞と、 選択された周波数帯域を放射するように選択された大き
さを有する空洞の開放端の縁部に形成された複数のノッ
チと、 選択された周波数帯域において各ノッチを励起する各ノ
ッチにそれぞれ関連する複数の供給部とを具備している
ことを特徴とするアンテナ。 - 【請求項2】 複数のノッチは空洞の縁部周囲に等間隔
で設けられた4個のノッチから構成されている請求項1
記載のアンテナ。 - 【請求項3】 各供給部は同軸供給ラインから構成さ
れ、第1の導体は各ノッチの1側部の空洞に接続され、
第2の導体は第1の導体と反対側のノッチの側部の空洞
に接続されている請求項1記載のアンテナ。 - 【請求項4】 開放端および閉鎖端をそれぞれ有し、選
択された異なる周波数帯域を放射するように選択された
大きさを有し、開放端の縁部をそれぞれ有する複数の空
洞と、 各空洞の選択された周波数帯域を放射するように選択さ
れた大きさを有する空洞の開放端の縁部に形成された複
数のノッチと、 選択された周波数帯域において各ノッチをそれぞれ励起
する各ノッチに関連する複数の供給部とを具備し、 複数の空洞は互いに入れ子にされていることを特徴とす
る請求項1記載のアンテナ。 - 【請求項5】 空洞は互いに同心的に入れ子にされてい
る請求項4記載のアンテナ。 - 【請求項6】 空洞は全空洞の位相中心が共通開口平面
上に存在するように入れ子にされている請求項4記載の
アンテナ。 - 【請求項7】 空洞は互いに同心的に入れ子にされてい
る請求項6記載のアンテナ。 - 【請求項8】 各空洞は隣接の空洞に関して回転され、
隣接の空洞のノッチはずれて配置されている請求項4記
載のアンテナ。 - 【請求項9】 隣接の空洞はそのノッチが互いに約45
°シフトされるように隣接の空洞が回転されている請求
項8記載のアンテナ。 - 【請求項10】 各空洞は各空洞縁部周囲に等間隔で設
けられた4個のノッチを具備している請求項4記載のア
ンテナ。
Applications Claiming Priority (2)
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