JPH05151003A - システム・コントロール・プログラム、及び情報処理システム - Google Patents
システム・コントロール・プログラム、及び情報処理システムInfo
- Publication number
- JPH05151003A JPH05151003A JP32834991A JP32834991A JPH05151003A JP H05151003 A JPH05151003 A JP H05151003A JP 32834991 A JP32834991 A JP 32834991A JP 32834991 A JP32834991 A JP 32834991A JP H05151003 A JPH05151003 A JP H05151003A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- program
- dos
- bios
- virtual
- different
- Prior art date
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- Granted
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-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F9/00—Arrangements for program control, e.g. control units
- G06F9/06—Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
- G06F9/44—Arrangements for executing specific programs
- G06F9/455—Emulation; Interpretation; Software simulation, e.g. virtualisation or emulation of application or operating system execution engines
- G06F9/45533—Hypervisors; Virtual machine monitors
- G06F9/45537—Provision of facilities of other operating environments, e.g. WINE
Abstract
(57)【要約】
【目的】異なるシステム環境を1つのシステム上に同時
に実現し、異なるシステム用のアプリケーション・プロ
グラムを1つのシステム上で同時に実行可能にし、アプ
リケーション・プログラム相互で資源の共用やコミュニ
ケーションを可能にする。 【構成】システム・コントロール・プログラム(オペレ
ーティング・システム)に、異なるシステム環境の夫々
を同時にエミュレート(仮想化)するためのエミュレー
ション手段を設けた。
に実現し、異なるシステム用のアプリケーション・プロ
グラムを1つのシステム上で同時に実行可能にし、アプ
リケーション・プログラム相互で資源の共用やコミュニ
ケーションを可能にする。 【構成】システム・コントロール・プログラム(オペレ
ーティング・システム)に、異なるシステム環境の夫々
を同時にエミュレート(仮想化)するためのエミュレー
ション手段を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシステム・コントロール
・プログラム(或は、オペレーティング・システム)及
び情報処理システムに係り、更に詳しくは、異なるシス
テム環境用に作られた複数のアプリケーション・プログ
ラムを1つのシステム上で同時に稼働させるための技術
に関する。
・プログラム(或は、オペレーティング・システム)及
び情報処理システムに係り、更に詳しくは、異なるシス
テム環境用に作られた複数のアプリケーション・プログ
ラムを1つのシステム上で同時に稼働させるための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】異なるシステム環境用に作られた複数の
アプリケーション・プログラムを1つのシステム上で同
時に稼働させることが出来れば便利である。例えば、パ
ーソナル・コンピュータ用のオペレーティング・システ
ムとしてDOS(ディスク・オペレーティング・システ
ム)と呼ばれるオペレーティング・システムが普及して
いるが、DOSが搭載されたパーソナル・コンピュータ
同士であっても、システム環境は互いに異なっている場
合がある。その第1の理由はDOS自体に複数の種類が
あるからである。その第2の理由は、DOS用アプリケ
ーション・プログラムがBIOS(基本入出力システ
ム)やハードウェアに直接アクセスする場合が多く、ハ
ードウェアの機種の相違をDOSが吸収していないから
である。
アプリケーション・プログラムを1つのシステム上で同
時に稼働させることが出来れば便利である。例えば、パ
ーソナル・コンピュータ用のオペレーティング・システ
ムとしてDOS(ディスク・オペレーティング・システ
ム)と呼ばれるオペレーティング・システムが普及して
いるが、DOSが搭載されたパーソナル・コンピュータ
同士であっても、システム環境は互いに異なっている場
合がある。その第1の理由はDOS自体に複数の種類が
あるからである。その第2の理由は、DOS用アプリケ
ーション・プログラムがBIOS(基本入出力システ
ム)やハードウェアに直接アクセスする場合が多く、ハ
ードウェアの機種の相違をDOSが吸収していないから
である。
【0003】従来より、異なるシステム環境用に作られ
た複数のアプリケーション・プログラムを1つのシステ
ム上で稼働させる技術は既に知られている。しかし、こ
のような従来技術は複数種のOS(オペレーティング・
システム)をハードディスク等に保持させ、システム・
リセット時等に何れかのOSを選択的にシステム・メモ
リに導入している。従って、同時には1つのシステム環
境しか存在していないことになり、複数のアプリケーシ
ョン・プログラム間での資源の共用やコミュニケーショ
ンができないものであった。
た複数のアプリケーション・プログラムを1つのシステ
ム上で稼働させる技術は既に知られている。しかし、こ
のような従来技術は複数種のOS(オペレーティング・
システム)をハードディスク等に保持させ、システム・
リセット時等に何れかのOSを選択的にシステム・メモ
リに導入している。従って、同時には1つのシステム環
境しか存在していないことになり、複数のアプリケーシ
ョン・プログラム間での資源の共用やコミュニケーショ
ンができないものであった。
【0004】
【解決しようとする問題点】本発明の目的は、異なるシ
ステム環境を1つのシステム上に同時に実現し、異なる
システム用のアプリケーション・プログラムを1つのシ
ステム上で同時に実行可能にし、アプリケーション・プ
ログラム相互で資源の共用やコミュニケーションを可能
にしようとするものである。
ステム環境を1つのシステム上に同時に実現し、異なる
システム用のアプリケーション・プログラムを1つのシ
ステム上で同時に実行可能にし、アプリケーション・プ
ログラム相互で資源の共用やコミュニケーションを可能
にしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はシステム・コントロール・プログラム(オ
ペレーティング・システム)に、異なるシステム環境の
夫々を同時にエミュレート(仮想化)するためのエミュ
レーション手段を設けることとした。
め、本発明はシステム・コントロール・プログラム(オ
ペレーティング・システム)に、異なるシステム環境の
夫々を同時にエミュレート(仮想化)するためのエミュ
レーション手段を設けることとした。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4には本発明に係る情報処理システムの一実施
例が示されている。図中、情報処理システム1は、プロ
グラムを実行するためのマイクロプロセッサ(CPU)
2と、前記プログラムを記憶するためのシステム・メモ
リ3と、前記プログラムの実行に必要な命令やデータを
入力するための入力装置群4と、前記プログラムの実行
結果を出力するための表示装置等の出力装置群5とを有
している。前記プログラムはシステム・コントロール・
プログラム(オペレーティング・システム)10と、R
OM等に保持された基本入出力システム(物理BIOS
或はPBIOS)15と、第1のアプリケーション・プ
ログラム20−1、・・・第nのアプリケーション・プ
ログラム20−nとを含んでいる。これらのアプリケー
ション・プログラム20−1、・・・20−nは互いに
異なるシステム環境用に開発されたアプリケーション・
プログラムを含んでいる。
する。図4には本発明に係る情報処理システムの一実施
例が示されている。図中、情報処理システム1は、プロ
グラムを実行するためのマイクロプロセッサ(CPU)
2と、前記プログラムを記憶するためのシステム・メモ
リ3と、前記プログラムの実行に必要な命令やデータを
入力するための入力装置群4と、前記プログラムの実行
結果を出力するための表示装置等の出力装置群5とを有
している。前記プログラムはシステム・コントロール・
プログラム(オペレーティング・システム)10と、R
OM等に保持された基本入出力システム(物理BIOS
或はPBIOS)15と、第1のアプリケーション・プ
ログラム20−1、・・・第nのアプリケーション・プ
ログラム20−nとを含んでいる。これらのアプリケー
ション・プログラム20−1、・・・20−nは互いに
異なるシステム環境用に開発されたアプリケーション・
プログラムを含んでいる。
【0007】尚、ここで言うシステムとはオペレーティ
ング・システムが搭載された情報処理装置を指し、RO
M内に保持されて情報装置内に備えられることが通常の
BIOSを含むものである。PC−DOSが搭載された
IBM PS/2(インターナル・ビジネス・マシーン
ズ社の商標)と称されるパーソナル・コンピュータと日
本語DOSが搭載されたIBM PS/55(インター
ナル・ビジネス・マシーンズ社の商標)と称されるパー
ソナル・コンピュータとは、ここで言う異なるシステム
の例である。更に、DOS/Vが搭載されたOADGパ
ーソナル・コンピュータも異なるシステムの例である。
尚、PC−DOSとは米国内でパーソナル・コンピュー
タ用の事実上の標準オペレーティング・システムとして
知られるDOSであり、日本語DOSとはPC−DOS
に日本語サポート機能が付加されたパーソナル・コンピ
ュータ用オペレーティング・システムである。また、D
OS/VとはVGA(Video Graphics
Array:ビデオ・グラフィク・アレイ)と呼ばれ
る、米国内で標準的に用いられているビデオ・アダプタ
・カードを用いて日本語の取扱いができるようにしたオ
ペレーティング・システムであり、OADG(オープン
・アーキテクチャ・ディベロッパーズ・グループ)とは
DOS/Vを標準オペレーティング・システムとする日
本語取扱い機能を有するパーソナル・コンピュータの開
発会社のグループである。また、同時に実行されるアプ
リケーション・プログラム20−1、・・・20−nの
1つ1つに対して提供される個々のシステム環境を仮想
DOSマシーン(VDM:Virtual DOS Machin
e)と言うことにする。
ング・システムが搭載された情報処理装置を指し、RO
M内に保持されて情報装置内に備えられることが通常の
BIOSを含むものである。PC−DOSが搭載された
IBM PS/2(インターナル・ビジネス・マシーン
ズ社の商標)と称されるパーソナル・コンピュータと日
本語DOSが搭載されたIBM PS/55(インター
ナル・ビジネス・マシーンズ社の商標)と称されるパー
ソナル・コンピュータとは、ここで言う異なるシステム
の例である。更に、DOS/Vが搭載されたOADGパ
ーソナル・コンピュータも異なるシステムの例である。
尚、PC−DOSとは米国内でパーソナル・コンピュー
タ用の事実上の標準オペレーティング・システムとして
知られるDOSであり、日本語DOSとはPC−DOS
に日本語サポート機能が付加されたパーソナル・コンピ
ュータ用オペレーティング・システムである。また、D
OS/VとはVGA(Video Graphics
Array:ビデオ・グラフィク・アレイ)と呼ばれ
る、米国内で標準的に用いられているビデオ・アダプタ
・カードを用いて日本語の取扱いができるようにしたオ
ペレーティング・システムであり、OADG(オープン
・アーキテクチャ・ディベロッパーズ・グループ)とは
DOS/Vを標準オペレーティング・システムとする日
本語取扱い機能を有するパーソナル・コンピュータの開
発会社のグループである。また、同時に実行されるアプ
リケーション・プログラム20−1、・・・20−nの
1つ1つに対して提供される個々のシステム環境を仮想
DOSマシーン(VDM:Virtual DOS Machin
e)と言うことにする。
【0008】PS/2のキーボード装置が英語対応であ
るのに対してPS/55のキーボード装置は日本語対応
であり、表示装置の解像度、アクセス方式、及びI/O
機能もPS/2用とPS/55用では異なる場合がある
他、PS/2に備えられているBIOSとPS/55に
備えられているBIOSとの間にも相違点がある。PS
/2のBIOSには用意されていない機能がPS/55
のBIOSには用意されていたり、同一のインタフェー
ス(INT xxH)がPS/2のBIOSとPS/55
のBIOSとでは異なる機能に関する要求であったりす
る。第1のアプリケーション・プログラム20−1、・
・・第nのアプリケーション・プログラム20−nの1
つはPC−DOS用のアプリケーション・プログラム2
0−aであり、他の1つは日本語DOS用のアプリケー
ション・プログラム20−bであり、更に他の1つはD
OS/V用のアプリケーション・プログラム20−cで
あるとする。CPU2は例えばインテル社の80386
或は80486という商品名のマイロクプロセッサであ
り、これらのマイクロプロセッサに備えられた仮想86
(V86)モードの下で第1のアプリケーション・プロ
グラム20−1、・・・第nのアプリケーション・プロ
グラム20−nがシステム1上で同時に実行される。但
し、ここで言う同時とは、時分割マルチタスキングとい
う意味である。
るのに対してPS/55のキーボード装置は日本語対応
であり、表示装置の解像度、アクセス方式、及びI/O
機能もPS/2用とPS/55用では異なる場合がある
他、PS/2に備えられているBIOSとPS/55に
備えられているBIOSとの間にも相違点がある。PS
/2のBIOSには用意されていない機能がPS/55
のBIOSには用意されていたり、同一のインタフェー
ス(INT xxH)がPS/2のBIOSとPS/55
のBIOSとでは異なる機能に関する要求であったりす
る。第1のアプリケーション・プログラム20−1、・
・・第nのアプリケーション・プログラム20−nの1
つはPC−DOS用のアプリケーション・プログラム2
0−aであり、他の1つは日本語DOS用のアプリケー
ション・プログラム20−bであり、更に他の1つはD
OS/V用のアプリケーション・プログラム20−cで
あるとする。CPU2は例えばインテル社の80386
或は80486という商品名のマイロクプロセッサであ
り、これらのマイクロプロセッサに備えられた仮想86
(V86)モードの下で第1のアプリケーション・プロ
グラム20−1、・・・第nのアプリケーション・プロ
グラム20−nがシステム1上で同時に実行される。但
し、ここで言う同時とは、時分割マルチタスキングとい
う意味である。
【0009】図1には本実施例のオペレーティング・シ
ステム10の構造が示されている。オペレーティング・
システム10はCPU2の仮想86モードと386モー
ドとで動作する。図中、PC−DOS用アプリケーショ
ン・プログラム20−a、日本語DOS用アプリケーシ
ョン・プログラム20−b、及びDOS/V用アプリケ
ーション・プログラム20−cはCPUの仮想86モー
ド下で実行される。PC−DOS用アプリケーション・
プログラム20−aは、PC−DOSに対するシステム
・コール(例えば、INT 20H/21H/25H/
26H)、PS/2等のパーソナル・コンピュータに搭
載されているBIOSに対するBIOSコール(例え
ば、INT 10H/11H/12H/13H/14H
/15H/16H/17H/18H/19H/1AH/
1FH)、PS/2等のハードウェアに対する直接的な
入出力命令(IN IOアドレス/OUT IOアドレ
ス)を発する。また、日本語DOS用のアプリケーショ
ン・プログラム20−bは、日本語DOSに対するシス
テム・コール(例えば、INT 20H/21H/25
H/26H)、PS/55等のパーソナル・コンピュー
タに搭載されているBIOSに対するBIOSコール
(例えば、INT 10H/11H/12H/13H/
14H/15H/16H/17H/18H/19H/1
AH/1FH/7DH)、PS/55等のハードウェア
に対する直接的な入出力命令(IN IOアドレス/O
UT IOアドレス)を発する。また、DOS/V用の
アプリケーション・プログラム20−cの発するシステ
ム・コール、BIOSコール、ハードウェアに対する直
接的な入出力命令にも前記2つのアプリケーション・プ
ログラム20−a及び20−bのそれらとは異なる部分
が存在する。
ステム10の構造が示されている。オペレーティング・
システム10はCPU2の仮想86モードと386モー
ドとで動作する。図中、PC−DOS用アプリケーショ
ン・プログラム20−a、日本語DOS用アプリケーシ
ョン・プログラム20−b、及びDOS/V用アプリケ
ーション・プログラム20−cはCPUの仮想86モー
ド下で実行される。PC−DOS用アプリケーション・
プログラム20−aは、PC−DOSに対するシステム
・コール(例えば、INT 20H/21H/25H/
26H)、PS/2等のパーソナル・コンピュータに搭
載されているBIOSに対するBIOSコール(例え
ば、INT 10H/11H/12H/13H/14H
/15H/16H/17H/18H/19H/1AH/
1FH)、PS/2等のハードウェアに対する直接的な
入出力命令(IN IOアドレス/OUT IOアドレ
ス)を発する。また、日本語DOS用のアプリケーショ
ン・プログラム20−bは、日本語DOSに対するシス
テム・コール(例えば、INT 20H/21H/25
H/26H)、PS/55等のパーソナル・コンピュー
タに搭載されているBIOSに対するBIOSコール
(例えば、INT 10H/11H/12H/13H/
14H/15H/16H/17H/18H/19H/1
AH/1FH/7DH)、PS/55等のハードウェア
に対する直接的な入出力命令(IN IOアドレス/O
UT IOアドレス)を発する。また、DOS/V用の
アプリケーション・プログラム20−cの発するシステ
ム・コール、BIOSコール、ハードウェアに対する直
接的な入出力命令にも前記2つのアプリケーション・プ
ログラム20−a及び20−bのそれらとは異なる部分
が存在する。
【0010】日本語DOSはPC−DOSに日本語サポ
ート機能が付加されたものであるが、日本語サポート機
能以外の部分についても日本語DOSとPC−DOSと
は異なる部分が多い。また、DOS/Vについても日本
語DOSやPC−DOSとは異なる部分が多い。アプリ
ケーション・プログラム20−a、20−b及び20−
cの発したシステム・コールは、仮想86モードで動作
するDOSカーネル・エミュレータ34に与えられ、ア
プリケーション・プログラム20−a、20−b、及び
20−cの発したBIOSコール及びハードウェアに対
する直接的な入出力命令は、386モードで動作する仮
想デバイス・ドライバ群36に与えられる。DOSカー
ネル・エミュレータ34はシステム・コールをエミュレ
ートし、必要に応じて仮想デバイス・ドライバ群36に
対して更に処理を要求したり、ファイル・オープンやフ
ァイル・リード/ライト等のシステム・コールについて
は、386モードで動作するOS/2カーネルに対して
更にシステム・コールを発することにより、アプリケー
ション20−a、20−b、及び20−cの発したシス
テム・コールが実行されるようにする。
ート機能が付加されたものであるが、日本語サポート機
能以外の部分についても日本語DOSとPC−DOSと
は異なる部分が多い。また、DOS/Vについても日本
語DOSやPC−DOSとは異なる部分が多い。アプリ
ケーション・プログラム20−a、20−b及び20−
cの発したシステム・コールは、仮想86モードで動作
するDOSカーネル・エミュレータ34に与えられ、ア
プリケーション・プログラム20−a、20−b、及び
20−cの発したBIOSコール及びハードウェアに対
する直接的な入出力命令は、386モードで動作する仮
想デバイス・ドライバ群36に与えられる。DOSカー
ネル・エミュレータ34はシステム・コールをエミュレ
ートし、必要に応じて仮想デバイス・ドライバ群36に
対して更に処理を要求したり、ファイル・オープンやフ
ァイル・リード/ライト等のシステム・コールについて
は、386モードで動作するOS/2カーネルに対して
更にシステム・コールを発することにより、アプリケー
ション20−a、20−b、及び20−cの発したシス
テム・コールが実行されるようにする。
【0011】仮想デバイス・ドライバ群36がアプリケ
ーション20−a、20−b及び20−cに対してどの
ようなシステム環境を提供するかはプロパティ41の設
定内容によることになる。OS/2用アプリケーション
40−a及び40−bはCPU2の386モードで実行
されるアプリケーション・プログラムである。これらの
アプリケーション・プログラムはサブシステム42を介
してハードウェア群にアクセスしたり、OS/2カーネ
ル44を介して物理デバイス・ドライバ46にアクセス
する。物理デバイス・ドライバ46はBIOS15を介
して或は直接的にハードウェア群にアクセスする。
ーション20−a、20−b及び20−cに対してどの
ようなシステム環境を提供するかはプロパティ41の設
定内容によることになる。OS/2用アプリケーション
40−a及び40−bはCPU2の386モードで実行
されるアプリケーション・プログラムである。これらの
アプリケーション・プログラムはサブシステム42を介
してハードウェア群にアクセスしたり、OS/2カーネ
ル44を介して物理デバイス・ドライバ46にアクセス
する。物理デバイス・ドライバ46はBIOS15を介
して或は直接的にハードウェア群にアクセスする。
【0012】図2には仮想デバイス・ドライバ群36が
より詳細に示されている。仮想デバイス・ドライバ群3
6の役割は、アプリケーション・プログラム20−a、
20−b、及び20−cのBIOSやハードウェアへの
アクセスを仮想化することである。仮想デバイス・ドラ
イバ群36は仮想BIOS71、仮想かな漢字変換デバ
イス・ドライバ72、仮想マウス・デバイス・ドライバ
73、仮想通信デバイス・ドライバ74、仮想ディスク
・デバイス・ドライバ75、仮想プリンタ・デバイス・
ドライバ76、仮想キーボード・デバイス・ドライバ7
7、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78等を含んでい
る。
より詳細に示されている。仮想デバイス・ドライバ群3
6の役割は、アプリケーション・プログラム20−a、
20−b、及び20−cのBIOSやハードウェアへの
アクセスを仮想化することである。仮想デバイス・ドラ
イバ群36は仮想BIOS71、仮想かな漢字変換デバ
イス・ドライバ72、仮想マウス・デバイス・ドライバ
73、仮想通信デバイス・ドライバ74、仮想ディスク
・デバイス・ドライバ75、仮想プリンタ・デバイス・
ドライバ76、仮想キーボード・デバイス・ドライバ7
7、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78等を含んでい
る。
【0013】仮想BIOS71の役割は、アプリケーシ
ョン・プログラム20−a、20−b、及び20−cの
夫々に対して3つのBIOS環境の1つを選択的に提供
することである。ここで言う3つのBIOS環境とは、
PS/2用のBIOS(US−BIOS)のエミュレー
タと、PS/55用のBIOS(日本語BIOS)のエ
ミュレータと、DOS/V用のBIOSのエミュレータ
である。ユーザはプロパティ41を用いて各VDM毎に
3つのBIOS環境のうちの1つを選択できる。プロパ
ティ41の役割は、DOS環境やBIOS環境を各VD
M毎に設定できるようにすることであり、プロパティ4
1とはDOS環境やBIOS環境をVDM毎に記述する
ためのシステム・データ領域である。仮想BIOS71
や仮想デバイス・ドライバ72等は、プロパティ41の
記述内容に従って、エミュレーションの内容が決定され
る。仮想BIOS71は他の仮想デバイス・ドライバ7
2等より早期にシステム・メモリ3にロードされ且つ初
期化される。仮想BIOS71はUS−BIOS、日本
語BIOS、DOS/V用BIOSのデータ・エリア及
びBIOSモードを示すフラグを提供する。
ョン・プログラム20−a、20−b、及び20−cの
夫々に対して3つのBIOS環境の1つを選択的に提供
することである。ここで言う3つのBIOS環境とは、
PS/2用のBIOS(US−BIOS)のエミュレー
タと、PS/55用のBIOS(日本語BIOS)のエ
ミュレータと、DOS/V用のBIOSのエミュレータ
である。ユーザはプロパティ41を用いて各VDM毎に
3つのBIOS環境のうちの1つを選択できる。プロパ
ティ41の役割は、DOS環境やBIOS環境を各VD
M毎に設定できるようにすることであり、プロパティ4
1とはDOS環境やBIOS環境をVDM毎に記述する
ためのシステム・データ領域である。仮想BIOS71
や仮想デバイス・ドライバ72等は、プロパティ41の
記述内容に従って、エミュレーションの内容が決定され
る。仮想BIOS71は他の仮想デバイス・ドライバ7
2等より早期にシステム・メモリ3にロードされ且つ初
期化される。仮想BIOS71はUS−BIOS、日本
語BIOS、DOS/V用BIOSのデータ・エリア及
びBIOSモードを示すフラグを提供する。
【0014】仮想BIOS71は、図3に示されるよう
に、各VDM毎に所定の容量(例えば1Mバイト)のメ
モリ空間をDOS用アプリケーション・プログラムの作
業領域として用意する。この作業領域はCPU2の仮想
86モード下で用いられる。DOS用アプリケーション
・プログラムが発したシステム・コール、BIOSコー
ル、或はハードウェアへの直接アクセス要求により動作
モードが386モードに切り替わる。その際に、プロパ
ティが参照され、プロパティの内容に従って、デバイス
・ドライバ群36がどのようなシステム環境を提供する
よう動作するかが決定される。デバイス・ドライバ群3
6はシステム領域内に設けられ、論理的にはDOS用ア
プリケーション・プログラム毎に設けられるが、物理的
にはページング機能を用いることによってDOS用アプ
リケーション・プログラム間で共用される。システム・
メモリ3のその他の領域は、本実施例のオペレーティン
グ・システム10の本来の機能をサポートするプログラ
ムに割当てられる。
に、各VDM毎に所定の容量(例えば1Mバイト)のメ
モリ空間をDOS用アプリケーション・プログラムの作
業領域として用意する。この作業領域はCPU2の仮想
86モード下で用いられる。DOS用アプリケーション
・プログラムが発したシステム・コール、BIOSコー
ル、或はハードウェアへの直接アクセス要求により動作
モードが386モードに切り替わる。その際に、プロパ
ティが参照され、プロパティの内容に従って、デバイス
・ドライバ群36がどのようなシステム環境を提供する
よう動作するかが決定される。デバイス・ドライバ群3
6はシステム領域内に設けられ、論理的にはDOS用ア
プリケーション・プログラム毎に設けられるが、物理的
にはページング機能を用いることによってDOS用アプ
リケーション・プログラム間で共用される。システム・
メモリ3のその他の領域は、本実施例のオペレーティン
グ・システム10の本来の機能をサポートするプログラ
ムに割当てられる。
【0015】複数のDOS用アプリケーション・プログ
ラムが同時に実行されるためには、情報処理システム1
の資源に対するアプリケーション・プログラムからのア
クセスをオペレーティング・システム10が管理する必
要がある。入力装置群4や出力装置群5のような資源
は、フォアグラウンドにあるアプリケーション・プログ
ラムに割当てられ、バックグラウンドにあるアプリケー
ション・プログラムには仮想的な資源が割当てられなけ
ればならない。仮想デバイス・ドライバ群36は、仮想
的資源を造って、この仮想的資源をバックグラウンドに
あるアプリケーション・プログラムに割り与える。例え
ば、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78は、指定され
たシステム環境に対応した仮想的なビデオ・バッファを
システム・メモリ3の所定領域内に持つ。バックグラウ
ンドにあるアプリケーション・プログラムは、仮想的な
ビデオ・バッファが物理的なビデオ・バッファであるか
のように、仮想的なビデオ・バッファにアクセスする。
仮想的なビデオ・バッファに書かれたデータは、バック
グラウンドにあるアプリケーション・プログラムがフォ
アグラウンドにスィッチされた時、物理的なビデオ・バ
ッファに展開される。
ラムが同時に実行されるためには、情報処理システム1
の資源に対するアプリケーション・プログラムからのア
クセスをオペレーティング・システム10が管理する必
要がある。入力装置群4や出力装置群5のような資源
は、フォアグラウンドにあるアプリケーション・プログ
ラムに割当てられ、バックグラウンドにあるアプリケー
ション・プログラムには仮想的な資源が割当てられなけ
ればならない。仮想デバイス・ドライバ群36は、仮想
的資源を造って、この仮想的資源をバックグラウンドに
あるアプリケーション・プログラムに割り与える。例え
ば、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78は、指定され
たシステム環境に対応した仮想的なビデオ・バッファを
システム・メモリ3の所定領域内に持つ。バックグラウ
ンドにあるアプリケーション・プログラムは、仮想的な
ビデオ・バッファが物理的なビデオ・バッファであるか
のように、仮想的なビデオ・バッファにアクセスする。
仮想的なビデオ・バッファに書かれたデータは、バック
グラウンドにあるアプリケーション・プログラムがフォ
アグラウンドにスィッチされた時、物理的なビデオ・バ
ッファに展開される。
【0016】オペレーティング・システム10がシステ
ム・メモリ3にロードされると、出力装置のスクーン上
にメニューが表示される。このメニューをとおしてユー
ザはシステム環境を選択できる。このメニューはシステ
ム稼働中はいつでも呼出し可能で、このメニューの呼び
出し後は、システム環境を新たに作成することも可能で
あるし、既に動いている作成済みのシステム環境にスィ
ッチすることも可能である。ユーザの操作手順の一例は
以下のようである。 操作手順1:メニューを通してPS/2用のシステム環
境を作成する。 操作手順2:PC−DOS用アプリケーション・プログ
ラムを始動する。 操作手順3:メニューを呼び出す。 操作手順4:メニューを通してPS/55用のシステム
環境を作成する。 操作手順5:日本語DOS用アプリケーション・プログ
ラムを始動する。 操作手順6:メニューを呼び出す。 操作手順7:メニューを通して2つ目のPS/2用のシ
ステム環境を作成する。 操作手順8:メニューを呼び出す。 操作手順9:メニューを通して1つ目のPS/2システ
ム環境にスィッチする。 ・ ・ ・ ・
ム・メモリ3にロードされると、出力装置のスクーン上
にメニューが表示される。このメニューをとおしてユー
ザはシステム環境を選択できる。このメニューはシステ
ム稼働中はいつでも呼出し可能で、このメニューの呼び
出し後は、システム環境を新たに作成することも可能で
あるし、既に動いている作成済みのシステム環境にスィ
ッチすることも可能である。ユーザの操作手順の一例は
以下のようである。 操作手順1:メニューを通してPS/2用のシステム環
境を作成する。 操作手順2:PC−DOS用アプリケーション・プログ
ラムを始動する。 操作手順3:メニューを呼び出す。 操作手順4:メニューを通してPS/55用のシステム
環境を作成する。 操作手順5:日本語DOS用アプリケーション・プログ
ラムを始動する。 操作手順6:メニューを呼び出す。 操作手順7:メニューを通して2つ目のPS/2用のシ
ステム環境を作成する。 操作手順8:メニューを呼び出す。 操作手順9:メニューを通して1つ目のPS/2システ
ム環境にスィッチする。 ・ ・ ・ ・
【0017】図5にはメニューの表示内容の一例が示さ
れている。ユーザはこのようなメニューを通してプロパ
ティの内容を設定する。図5の例では、ユーザは設定し
たいシステム環境のBIOSのタイプとして、US−B
IOS(PS/2用BIOS)、日本語BIOS(PS
/55用BIOS)、及びDOS/V用BIOSの内の
1つを選択できることになる。日本語BIOS又はDO
S/V用BIOSを選択したときは、DOS KCCモ
ードあるいは共用モードかを更に選択できる。DOS
KCCモードはDOS専用のかな漢字変換フロントエン
ド・プロセッサを使用するかな漢字変換モードであり、
共用モードは、オペレーティング・システム10が提供
しているかな漢字変換を共用して使用するかな漢字変換
モードである。
れている。ユーザはこのようなメニューを通してプロパ
ティの内容を設定する。図5の例では、ユーザは設定し
たいシステム環境のBIOSのタイプとして、US−B
IOS(PS/2用BIOS)、日本語BIOS(PS
/55用BIOS)、及びDOS/V用BIOSの内の
1つを選択できることになる。日本語BIOS又はDO
S/V用BIOSを選択したときは、DOS KCCモ
ードあるいは共用モードかを更に選択できる。DOS
KCCモードはDOS専用のかな漢字変換フロントエン
ド・プロセッサを使用するかな漢字変換モードであり、
共用モードは、オペレーティング・システム10が提供
しているかな漢字変換を共用して使用するかな漢字変換
モードである。
【0018】上述のようにしてプロパティにBIOSタ
イプが設定されると、設定されたBIOSタイプに基づ
いて、仮想デバイス・ドライバ群36は仮想のシステム
環境をPS/2用かPS/55用かDOS/V用の何れ
かに整える。US−BIOSが設定されると、PS/2
をエミュレートする仮想のシステム環境を整えるため
に、英語環境、PS/2用BIOSのインタフェースを
サポートし且つPS/2のハードウェアをサポートする
ためような構成の仮想デバイス・ドライバ群36がVD
Mに提供される。また、日本語BIOSが設定される
と、PS/55をエミュレートする仮想のシステム環境
を整えるために、日本語環境、PS/55用BIOSの
インタフェースをサポートし且つPS/55のハードウ
ェアをサポートするためような構成の仮想デバイス・ド
ライバ群36がVDMに提供される。また、DOS/V
用BIOSが設定されると、OADGパーソナル・コン
ピュータをエミュレートする仮想のシステム環境を整え
るために、日本語環境、OADGパーソナル・コンピュ
ータ用BIOSのインタフェースをサポートし且つOA
DGパーソナル・コンピュータのハードウェアをサポー
トするためような構成の仮想デバイス・ドライバ群36
がVDMに提供される。
イプが設定されると、設定されたBIOSタイプに基づ
いて、仮想デバイス・ドライバ群36は仮想のシステム
環境をPS/2用かPS/55用かDOS/V用の何れ
かに整える。US−BIOSが設定されると、PS/2
をエミュレートする仮想のシステム環境を整えるため
に、英語環境、PS/2用BIOSのインタフェースを
サポートし且つPS/2のハードウェアをサポートする
ためような構成の仮想デバイス・ドライバ群36がVD
Mに提供される。また、日本語BIOSが設定される
と、PS/55をエミュレートする仮想のシステム環境
を整えるために、日本語環境、PS/55用BIOSの
インタフェースをサポートし且つPS/55のハードウ
ェアをサポートするためような構成の仮想デバイス・ド
ライバ群36がVDMに提供される。また、DOS/V
用BIOSが設定されると、OADGパーソナル・コン
ピュータをエミュレートする仮想のシステム環境を整え
るために、日本語環境、OADGパーソナル・コンピュ
ータ用BIOSのインタフェースをサポートし且つOA
DGパーソナル・コンピュータのハードウェアをサポー
トするためような構成の仮想デバイス・ドライバ群36
がVDMに提供される。
【0019】VDMがつくられるときには、仮想デバイ
ス・ドライバ群36はプロパティの指定に従ってハード
ウェアに付随するシステム・パラメータを初期化する。
例えば、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78であれ
ば、プロパティの指定に従ってPS/2用のビデオ・ア
ダプタ(ディスプレイ・アダプタ)、PS/55用のビ
デオ・アダプタ、或はOADGパーソナル・コンピュー
タのビデオ・アダプタに初期パラメータをセットする。
また、バックグラウンドにあるアプリケーション・プロ
グラム用の仮想ディスプレイ・バッファを割り振る。ビ
デオ・アダプタの仮想I/Oアドレスも準備する。ま
た、仮想キーボード・デバイス・ドライバ77であれ
ば、プロパティの指定に従ってPS/2用、PS/55
用、又はOADGパーソナル・コンピュータ用のスキャ
ン・コード変換テーブルを準備する。日本語システム環
境のときには更に、かな漢字変換プログラムとのインタ
フェースを確立する。また、仮想デバイス・ドライバ群
36は関連するBIOSのパラメータを初期化する。
ス・ドライバ群36はプロパティの指定に従ってハード
ウェアに付随するシステム・パラメータを初期化する。
例えば、仮想ビデオ・デバイス・ドライバ78であれ
ば、プロパティの指定に従ってPS/2用のビデオ・ア
ダプタ(ディスプレイ・アダプタ)、PS/55用のビ
デオ・アダプタ、或はOADGパーソナル・コンピュー
タのビデオ・アダプタに初期パラメータをセットする。
また、バックグラウンドにあるアプリケーション・プロ
グラム用の仮想ディスプレイ・バッファを割り振る。ビ
デオ・アダプタの仮想I/Oアドレスも準備する。ま
た、仮想キーボード・デバイス・ドライバ77であれ
ば、プロパティの指定に従ってPS/2用、PS/55
用、又はOADGパーソナル・コンピュータ用のスキャ
ン・コード変換テーブルを準備する。日本語システム環
境のときには更に、かな漢字変換プログラムとのインタ
フェースを確立する。また、仮想デバイス・ドライバ群
36は関連するBIOSのパラメータを初期化する。
【0020】仮想デバイス・ドライバ群36の役割によ
って、次のような仮想的なシステム環境が各アプリケー
ション・プログラムに対して提供される。即ち、PC−
DOS用アプリケーション・プログラムには、英語環
境、PS/2用のBIOSインタフェース、及びPS/
2のハードウェア環境(ビデオ・アダプタ・エミュレー
ション、キーボード・アダプタ・エミュレーション、ス
キャン・コード変換テーブル、プリンタ・データ・スト
リーム・エミュレーション等)が提供される。日本語D
OS用アプリケーション・プログラムには、日本語環
境、PS/55用のBIOSのインタフェース、及びP
S/55のハードウェア環境(ビデオ・アダプタ・エミ
ュレーション、キーボード・アダプタ・エミュレーショ
ン、スキャン・コード変換テーブル、プリンタ・データ
・ストリーム・エミュレーション等)が提供される。ま
た、DOS/D用アプリケーション・プログラムには、
日本語環境、OADGパーソナル・コンピュータ用のB
IOSのインタフェース、及びOADGパーソナル・コ
ンピュータのハードウェアのハードウェア環境(ビデオ
・アダプタ・エミュレーション、キーボード・アダプタ
・エミュレーション、スキャン・コード変換テーブル、
プリンタ・データ・ストリーム・エミュレーション等)
が提供される。
って、次のような仮想的なシステム環境が各アプリケー
ション・プログラムに対して提供される。即ち、PC−
DOS用アプリケーション・プログラムには、英語環
境、PS/2用のBIOSインタフェース、及びPS/
2のハードウェア環境(ビデオ・アダプタ・エミュレー
ション、キーボード・アダプタ・エミュレーション、ス
キャン・コード変換テーブル、プリンタ・データ・スト
リーム・エミュレーション等)が提供される。日本語D
OS用アプリケーション・プログラムには、日本語環
境、PS/55用のBIOSのインタフェース、及びP
S/55のハードウェア環境(ビデオ・アダプタ・エミ
ュレーション、キーボード・アダプタ・エミュレーショ
ン、スキャン・コード変換テーブル、プリンタ・データ
・ストリーム・エミュレーション等)が提供される。ま
た、DOS/D用アプリケーション・プログラムには、
日本語環境、OADGパーソナル・コンピュータ用のB
IOSのインタフェース、及びOADGパーソナル・コ
ンピュータのハードウェアのハードウェア環境(ビデオ
・アダプタ・エミュレーション、キーボード・アダプタ
・エミュレーション、スキャン・コード変換テーブル、
プリンタ・データ・ストリーム・エミュレーション等)
が提供される。
【0021】これらの異種のシステム環境はマルチ・タ
スキング・オペレーティング・システムであるオペレー
ティング・システム10の下で、同時に実行される。ユ
ーザのオペレーション(ホット・キーの操作)または、プ
ログラミング・インタフェースによりフォアグラウンド
とバックグラウンドが切り換えられる。仮想デバイス・
ドライバ群36はこの切り換えのときに、物理ハードウ
ェアと仮想ハードウェアの切り換えを行う。
スキング・オペレーティング・システムであるオペレー
ティング・システム10の下で、同時に実行される。ユ
ーザのオペレーション(ホット・キーの操作)または、プ
ログラミング・インタフェースによりフォアグラウンド
とバックグラウンドが切り換えられる。仮想デバイス・
ドライバ群36はこの切り換えのときに、物理ハードウ
ェアと仮想ハードウェアの切り換えを行う。
【0022】このような本実施例によれば、異種のDO
S用のアプリケーション・プログラムの1つのパーソナ
ル・コンピュータ上で同時に稼働させることができる。
また、複数の言語環境を同時に提供できるので、例え
ば、英語と日本語と韓国語のアプリケーション・プログ
ラムを同時に稼働させることも可能である。また、異種
のDOS用のアプリケーション・プログラムが同時に稼
動できるので、各アプリケーション・プログラムの機能
をアプリケーション・プログラム間で共用できる。例え
ば、ある通信プログラムがPC−DOS上でのみ動作可
能であり、あるワード・プロセッサ・プログラムが日本
語DOS上でのみ動作可能であるとしたとき、本実施例
によれば、その通信プログラムでデータを受信し、ワー
ド・プロセッサ・プログラムでそのデータを編集するこ
とが可能になる。更に、複数の異種のDOS用のアプリ
ケーション・プログラムが同時に稼動できるので、シス
テム資源の共用化が促進され、例えば、PC−DOS用
のVDMのスクリーン情報を日本語DOSのVDMのキ
ー情報として入力する等も可能である。
S用のアプリケーション・プログラムの1つのパーソナ
ル・コンピュータ上で同時に稼働させることができる。
また、複数の言語環境を同時に提供できるので、例え
ば、英語と日本語と韓国語のアプリケーション・プログ
ラムを同時に稼働させることも可能である。また、異種
のDOS用のアプリケーション・プログラムが同時に稼
動できるので、各アプリケーション・プログラムの機能
をアプリケーション・プログラム間で共用できる。例え
ば、ある通信プログラムがPC−DOS上でのみ動作可
能であり、あるワード・プロセッサ・プログラムが日本
語DOS上でのみ動作可能であるとしたとき、本実施例
によれば、その通信プログラムでデータを受信し、ワー
ド・プロセッサ・プログラムでそのデータを編集するこ
とが可能になる。更に、複数の異種のDOS用のアプリ
ケーション・プログラムが同時に稼動できるので、シス
テム資源の共用化が促進され、例えば、PC−DOS用
のVDMのスクリーン情報を日本語DOSのVDMのキ
ー情報として入力する等も可能である。
【0023】尚、本発明が適用されるのは3つの異なる
システム環境に限られず、3つ以外の複数の異なるシス
テム環境にも適用される。また、仮想化されるシステム
環境は前記実施例の場合に限られない。
システム環境に限られず、3つ以外の複数の異なるシス
テム環境にも適用される。また、仮想化されるシステム
環境は前記実施例の場合に限られない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、異なるシステム環境を
1つのシステム上に同時に実現し、異なるシステム用の
アプリケーション・プログラムを1つのシステム上で同
時に実行可能にし、アプリケーション・プログラム相互
で資源の共用やコミュニケーションを可能にできる。
1つのシステム上に同時に実現し、異なるシステム用の
アプリケーション・プログラムを1つのシステム上で同
時に実行可能にし、アプリケーション・プログラム相互
で資源の共用やコミュニケーションを可能にできる。
【図1】本発明によるオペレーティング・システムの一
実施例の構成を示すブロック図である。
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施例の仮想デバイス・ドライバの構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】前記実施例の論理メモリの構成を示すブロック
図である。
図である。
【図4】本発明による情報処理システムの一実施例の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】前記実施例のプロパティ設定用のメニュー画面
の構成を示す正面図である。
の構成を示す正面図である。
フロントページの続き (72)発明者 川井 健一 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 川崎 健司 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 西野 康子 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内
Claims (4)
- 【請求項1】異なるシステム用のアプリケーション・プ
ログラムを1つのシステム上で同時に稼働させるための
システム・コントロール・プログラムであって、前記異
なるシステム環境の夫々を同時にエミュレートするため
のエミュレーション手段を有するシステム・コントロー
ル・プログラム。 - 【請求項2】前記エミュレーション手段は、前記アプリ
ケーション・プログラムと前記異なるシステム毎のシス
テム・コントロール・プログラムとのインタフェース、
前記アプリケーション・プログラムと前記異なるシステ
ム毎のデバイス・ドライバとのインタフェース、前記ア
プリケーション・プログラムと前記異なるシステム毎の
BIOSとのインタフェース、及び前記アプリケーショ
ン・プログラムと前記異なるシステム毎のハードウェア
とのインタフェースをエミュレートする仮想デバイス・
ドライバを含む、請求項1のシステム・コントロール・
プログラム。 - 【請求項3】エミュレートしようとするシステム環境に
関するデータがシステム・メモリのシステム・データ領
域に記述され、このデータに応じて前記仮想デバイス・
ドライバがシステム環境をエミュレートするよう構成さ
れている、請求項2のシステム・コントロール・プログ
ラム。 - 【請求項4】プログラムを実行するためのマイクロプロ
セッサと、前記プログラムを記憶するためのシステム・
メモリと、前記プログラムの実行に必要な命令やデータ
を入力したり前記プログラムの実行結果を出力するため
の入出力装置と、を有する情報処理システムであって、
前記プログラムは、複数の異なるシステム環境を同時に
エミュレートする機能を有するシステム・コントロール
・プログラムを含み、前記システム・メモリはエミュレ
ートしようとするシステム環境に関するデータをシステ
ム・データ領域に保持し、前記システム・コントロール
・プログラムは前記データに応じてシステム環境をエミ
ュレートするよう構成されている、情報処理システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328349A JPH0799501B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 複数アプリケーションの同時実行装置 |
EP19920310463 EP0543610A3 (en) | 1991-11-18 | 1992-11-17 | Data processing system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328349A JPH0799501B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 複数アプリケーションの同時実行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05151003A true JPH05151003A (ja) | 1993-06-18 |
JPH0799501B2 JPH0799501B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=18209251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3328349A Expired - Lifetime JPH0799501B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 複数アプリケーションの同時実行装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0543610A3 (ja) |
JP (1) | JPH0799501B2 (ja) |
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KR20030065911A (ko) * | 2002-02-01 | 2003-08-09 | 삼성전자주식회사 | 임베디드 시스템에서 사용자 어플리케이션과 디바이스드라이버간의 독립성을 보장하는 인터페이스 방법 |
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WO2014155684A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 富士通株式会社 | プログラム、情報処理システム、およびプログラム移行方法 |
JP2017084255A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 任天堂株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム |
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US5983012A (en) * | 1993-09-28 | 1999-11-09 | Bull Hn Information Systems Inc. | Executing programs of a first system on a second system |
US5734865A (en) * | 1995-06-07 | 1998-03-31 | Bull Hn Information Systems Inc. | Virtual local area network well-known port routing mechanism for mult--emulators in an open system environment |
WO1998043174A1 (en) * | 1997-03-24 | 1998-10-01 | S3 Incorporated | Method for emulating video port manager interface |
AU9792998A (en) * | 1997-10-09 | 1999-05-03 | Phoenix Technologies Limited | Method and apparatus for accessing and executing the contents of physical memoryfrom a virtual memory subsystem |
JP4072271B2 (ja) | 1999-02-19 | 2008-04-09 | 株式会社日立製作所 | 複数のオペレーティングシステムを実行する計算機 |
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DE112011105098T5 (de) * | 2011-04-21 | 2014-07-17 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Virtuelles BIOS |
CN106293877B (zh) * | 2016-08-05 | 2020-03-03 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种虚拟机创建方法及系统 |
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JPH04213119A (ja) * | 1990-11-27 | 1992-08-04 | Toshiba Corp | コンピュータシステム |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3328349A patent/JPH0799501B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-11-17 EP EP19920310463 patent/EP0543610A3/en not_active Withdrawn
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JPWO2014155684A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-02-16 | 富士通株式会社 | プログラム、情報処理システム、およびプログラム移行方法 |
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JP2017084255A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 任天堂株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0543610A3 (en) | 1993-09-22 |
JPH0799501B2 (ja) | 1995-10-25 |
EP0543610A2 (en) | 1993-05-26 |
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