JPH05149438A - シリンダヘツドガスケツト - Google Patents
シリンダヘツドガスケツトInfo
- Publication number
- JPH05149438A JPH05149438A JP30927991A JP30927991A JPH05149438A JP H05149438 A JPH05149438 A JP H05149438A JP 30927991 A JP30927991 A JP 30927991A JP 30927991 A JP30927991 A JP 30927991A JP H05149438 A JPH05149438 A JP H05149438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- combustion chamber
- hole
- holes
- head gasket
- Prior art date
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- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダヘッドガスケット全体にかかる面圧
を無理なく低減させるともともに、熱や振動等の影響を
受けやすい箇所と、熱や圧力等が比較的低い箇所とでシ
ール部の性状を異なったものにする。 【構成】 一枚の芯鋼板1の所定箇所に、燃焼室穴2、
ボルト穴3、水穴4および油穴5を各々形成するととも
に、燃焼室穴2およびボルト穴3の周囲に燃焼室グロメ
ット6とボルト穴グロメット7を各々装着し、前記水穴
4および油穴5の周囲に発泡ゴム8をそれぞれ設けてお
く。発泡ゴム8の厚さは、前記グロメット6、7の約2
〜4倍の厚さに設定する。
を無理なく低減させるともともに、熱や振動等の影響を
受けやすい箇所と、熱や圧力等が比較的低い箇所とでシ
ール部の性状を異なったものにする。 【構成】 一枚の芯鋼板1の所定箇所に、燃焼室穴2、
ボルト穴3、水穴4および油穴5を各々形成するととも
に、燃焼室穴2およびボルト穴3の周囲に燃焼室グロメ
ット6とボルト穴グロメット7を各々装着し、前記水穴
4および油穴5の周囲に発泡ゴム8をそれぞれ設けてお
く。発泡ゴム8の厚さは、前記グロメット6、7の約2
〜4倍の厚さに設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のエンジンに
使用される金属製のシリンダヘッドガスケットに関する
ものである。
使用される金属製のシリンダヘッドガスケットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のシリンダヘッドガスケットは、
燃焼室内のおける高温・高圧の燃焼ガス、エンジン冷却
水、潤滑油およびブローバイガス等のように、温度、圧
力および性状が違った種々の流体をシールする機能を必
要としている。
燃焼室内のおける高温・高圧の燃焼ガス、エンジン冷却
水、潤滑油およびブローバイガス等のように、温度、圧
力および性状が違った種々の流体をシールする機能を必
要としている。
【0003】このため、従来のシリンダヘッドガスケッ
トには、本発明の先行技術として、例えば特開平2−1
07869号公報に示されるように、金属製の基板の表
面に膨張黒鉛シート材を被着したいわゆるスチールベス
トタイプのもの、あるいは、燃焼室穴、ボルト穴、水穴
および油穴の周囲にグロメット、エンボス加工等により
構成された金属シール部を有したもの等が用いられてい
る。
トには、本発明の先行技術として、例えば特開平2−1
07869号公報に示されるように、金属製の基板の表
面に膨張黒鉛シート材を被着したいわゆるスチールベス
トタイプのもの、あるいは、燃焼室穴、ボルト穴、水穴
および油穴の周囲にグロメット、エンボス加工等により
構成された金属シール部を有したもの等が用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スチールベ
ストタイプのシリンダヘッドガスケットは、エンジンか
ら発生する熱や振動等の影響で特に燃焼室穴の周囲やボ
ルト穴周囲の高面圧部で膨張黒鉛シート材にへたりや塑
性変形を生じることがある。そのため、ボルトの締付力
の低下とともにシール性が低下してしまう。このような
不具合を防止するには格別な対策が必要となり、その開
発期間の長期化やコストアップの要因となっている。
ストタイプのシリンダヘッドガスケットは、エンジンか
ら発生する熱や振動等の影響で特に燃焼室穴の周囲やボ
ルト穴周囲の高面圧部で膨張黒鉛シート材にへたりや塑
性変形を生じることがある。そのため、ボルトの締付力
の低下とともにシール性が低下してしまう。このような
不具合を防止するには格別な対策が必要となり、その開
発期間の長期化やコストアップの要因となっている。
【0005】一方、金属シール部を有したシリンダヘッ
ドガスケットは、へたりや塑性変形が少なく、ボルトの
締付力を維持するには好都合であるが、このシリンダヘ
ッドガスケットによると、シリンダブロックおよびシリ
ンダヘッドとの間のシール面が金属面同士によるメタル
タッチとなる。そのため、各シール部で充分なシール性
を得るには、シリンダヘッドガスケット全体を極めて強
く締付けてシール面に過大な力を加えることが不可欠と
なる。しかも、このようなシリンダヘッドガスケット
は、アルミ合金等により構成されるシリンダブロックや
シリンダヘッドとは熱膨張率が異なることが一般である
ので、エンジンの熱変形に対する復元追随性が小さい。
又エンジンの熱等で歪が生じる場合があり、このような
場合にガスケットの面圧が低くなるとシール性が劣化す
るという問題がある。このような不具合を防止するため
に、エンボス加工等で対処しているが、エンボス加工等
は、その高さや形状を微妙に設定することが必要とされ
る上に、シール幅が小さく、シール面に異物が付着した
場合にはシール性が著しく損なわれる虞もある。
ドガスケットは、へたりや塑性変形が少なく、ボルトの
締付力を維持するには好都合であるが、このシリンダヘ
ッドガスケットによると、シリンダブロックおよびシリ
ンダヘッドとの間のシール面が金属面同士によるメタル
タッチとなる。そのため、各シール部で充分なシール性
を得るには、シリンダヘッドガスケット全体を極めて強
く締付けてシール面に過大な力を加えることが不可欠と
なる。しかも、このようなシリンダヘッドガスケット
は、アルミ合金等により構成されるシリンダブロックや
シリンダヘッドとは熱膨張率が異なることが一般である
ので、エンジンの熱変形に対する復元追随性が小さい。
又エンジンの熱等で歪が生じる場合があり、このような
場合にガスケットの面圧が低くなるとシール性が劣化す
るという問題がある。このような不具合を防止するため
に、エンボス加工等で対処しているが、エンボス加工等
は、その高さや形状を微妙に設定することが必要とされ
る上に、シール幅が小さく、シール面に異物が付着した
場合にはシール性が著しく損なわれる虞もある。
【0006】本発明は、以上のような不具合を一挙に解
消することができるシリンダヘッドガスケットを提供す
る事を目的としている。
消することができるシリンダヘッドガスケットを提供す
る事を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のような手段を講じたものである。
成するために、次のような手段を講じたものである。
【0008】すなわち、本発明に係るシリンダヘッドガ
スケットは、金属製の基板に、燃焼室穴、ボルト穴、水
穴および油穴をそれぞれに有したものにおいて、前記燃
焼室穴およびボルト穴の周囲に金属シール部を設け、前
記水穴および油穴の周囲に発泡体シール部を設けたこと
を特徴とする。
スケットは、金属製の基板に、燃焼室穴、ボルト穴、水
穴および油穴をそれぞれに有したものにおいて、前記燃
焼室穴およびボルト穴の周囲に金属シール部を設け、前
記水穴および油穴の周囲に発泡体シール部を設けたこと
を特徴とする。
【0009】前記金属シール部は、耐熱性や耐圧性等の
点で信頼性の高いグロメットで構成し、前記発泡体シー
ル部は、低荷重で高いシール性が得られる発泡ゴムで構
成するとともに、水や油等をシールするのに適切な面圧
を得る観点から、その厚みは十分な圧縮面圧が得られる
ように、前記グロメットの2ないし4倍に設定しておく
のが好ましい。又発泡ゴムの発泡倍率は2ないし4倍に
設定すると好適である。
点で信頼性の高いグロメットで構成し、前記発泡体シー
ル部は、低荷重で高いシール性が得られる発泡ゴムで構
成するとともに、水や油等をシールするのに適切な面圧
を得る観点から、その厚みは十分な圧縮面圧が得られる
ように、前記グロメットの2ないし4倍に設定しておく
のが好ましい。又発泡ゴムの発泡倍率は2ないし4倍に
設定すると好適である。
【0010】
【作用】このような構成によれば、燃焼室穴およびボル
ト穴の周囲が金属シール部によってシールされるため、
このシリンダヘッドガスケットをシリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に装着する際は、前記金属シール部
に適切な面圧が加えられる程度にボルトを締付ければよ
い。すなわち、水穴および油穴の周囲に設けた発泡体シ
ール部には、強い荷重を加える必要がないため、従来の
シリンダヘッドガスケットに比べて、シリンダヘッドガ
スケット全体に加える締付力を低減することが可能とな
る。又最も高温高圧になる燃焼室穴をシールする金属シ
ール部に荷重の配分を大にすることができ、この部分の
シール性を確実なものとすることができる。
ト穴の周囲が金属シール部によってシールされるため、
このシリンダヘッドガスケットをシリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に装着する際は、前記金属シール部
に適切な面圧が加えられる程度にボルトを締付ければよ
い。すなわち、水穴および油穴の周囲に設けた発泡体シ
ール部には、強い荷重を加える必要がないため、従来の
シリンダヘッドガスケットに比べて、シリンダヘッドガ
スケット全体に加える締付力を低減することが可能とな
る。又最も高温高圧になる燃焼室穴をシールする金属シ
ール部に荷重の配分を大にすることができ、この部分の
シール性を確実なものとすることができる。
【0011】一方、エンジン冷却水や潤滑油等のように
圧力や温度が比較的低い流体が通過する水穴や油穴の周
囲は、発泡体シール部によってシールされることになる
が、この発泡体シール部は、弾力性がある上に金属面と
の密着性及びなじみ性が良く低い荷重でもって高いシー
ル性を発揮する。しかして、前記金属シール部に適切な
面圧を加える程度に当該シリンダヘッドガスケットを装
着しておけば、発泡体シール部においても冷却水や潤滑
油をシールするのに適切な面圧を得ることが可能とな
る。しかも、この発泡体シール部は、燃焼ガス等にさら
されないため、すなわち高温・高圧にさらされることが
ないため、熱等による劣化が発生し難く、長期間に亘っ
て高いシール性を維持することが可能となる。又発泡体
シール部に対し、金属シール部がスペーサ的役割りを果
すため、発泡体シール部は過大に圧縮されることはな
く、塑性変型等の劣化が防止される。
圧力や温度が比較的低い流体が通過する水穴や油穴の周
囲は、発泡体シール部によってシールされることになる
が、この発泡体シール部は、弾力性がある上に金属面と
の密着性及びなじみ性が良く低い荷重でもって高いシー
ル性を発揮する。しかして、前記金属シール部に適切な
面圧を加える程度に当該シリンダヘッドガスケットを装
着しておけば、発泡体シール部においても冷却水や潤滑
油をシールするのに適切な面圧を得ることが可能とな
る。しかも、この発泡体シール部は、燃焼ガス等にさら
されないため、すなわち高温・高圧にさらされることが
ないため、熱等による劣化が発生し難く、長期間に亘っ
て高いシール性を維持することが可能となる。又発泡体
シール部に対し、金属シール部がスペーサ的役割りを果
すため、発泡体シール部は過大に圧縮されることはな
く、塑性変型等の劣化が防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0013】このシリンダヘッドガスケットは、図1に
示すように、金属製の基板たる芯鋼板1の所定箇所に、
燃焼室穴2、ボルト穴3、水穴4および油穴(オイル落
し穴)5を所定の形状でそれぞれ形成し、前記燃焼室穴
2およびボルト穴3の周囲に金属シール部たる燃焼室グ
ロメット6とボルト穴グロメット7を各々装着するとと
もに、前記水穴4および油穴5の周囲に発泡体シール部
たる発泡ゴム8をそれぞれ設けたものである。
示すように、金属製の基板たる芯鋼板1の所定箇所に、
燃焼室穴2、ボルト穴3、水穴4および油穴(オイル落
し穴)5を所定の形状でそれぞれ形成し、前記燃焼室穴
2およびボルト穴3の周囲に金属シール部たる燃焼室グ
ロメット6とボルト穴グロメット7を各々装着するとと
もに、前記水穴4および油穴5の周囲に発泡体シール部
たる発泡ゴム8をそれぞれ設けたものである。
【0014】芯鋼板1は、鉄又はステンレス鋼板を所定
の形状に打抜いて形成したもので、この実施例ではその
厚みH1を例えば0.2mm程度に設定してある。な
お、芯鋼板1の四隅にはシム板9を固着してある。
の形状に打抜いて形成したもので、この実施例ではその
厚みH1を例えば0.2mm程度に設定してある。な
お、芯鋼板1の四隅にはシム板9を固着してある。
【0015】燃焼室グロメット6およびボルト穴グロメ
ット7は、図2及び図3に示すように、同じ厚みH2、
H3を有したもので、芯鋼板1と同じ厚さの0.2mm
程度に設定してある。
ット7は、図2及び図3に示すように、同じ厚みH2、
H3を有したもので、芯鋼板1と同じ厚さの0.2mm
程度に設定してある。
【0016】発泡ゴム8は、耐熱・耐油性を有した合成
ゴム、例えばニトリルブタジエンラバー、シリコンゴ
ム、フッソゴム等を塗布、インジェクション等の方法に
より前記芯鋼板1にパターン形成し、これに熱を加えて
単独気泡に発泡させたものであり、発泡倍率は2〜4倍
程度が好ましい。各発泡ゴム8の厚みH4は、燃焼室グ
ロメット6およびボルト穴グロメット7の厚み等との兼
ね合いにより、これらの2〜4倍の厚みになるように設
定するのが好ましく、この実施例では図2に示すように
芯鋼板1の片面における厚みを約0.6mmに設定して
ある。
ゴム、例えばニトリルブタジエンラバー、シリコンゴ
ム、フッソゴム等を塗布、インジェクション等の方法に
より前記芯鋼板1にパターン形成し、これに熱を加えて
単独気泡に発泡させたものであり、発泡倍率は2〜4倍
程度が好ましい。各発泡ゴム8の厚みH4は、燃焼室グ
ロメット6およびボルト穴グロメット7の厚み等との兼
ね合いにより、これらの2〜4倍の厚みになるように設
定するのが好ましく、この実施例では図2に示すように
芯鋼板1の片面における厚みを約0.6mmに設定して
ある。
【0017】このような構成によれば、燃焼室穴2およ
びボルト穴3の周囲に配した燃焼室グロメット6とボル
ト穴グロメット7に適切な面圧を加える程度に当該シリ
ンダヘッドガスケットを締付ければよい。また、これら
の各グロメット6、7は、耐熱性や耐圧性を有したもの
となっている。したがって、これらの箇所にへたりや塑
性変形が生じ難いものとなり、かかる箇所におけるシー
ル性を長期間に亘って有効に維持することができる。
びボルト穴3の周囲に配した燃焼室グロメット6とボル
ト穴グロメット7に適切な面圧を加える程度に当該シリ
ンダヘッドガスケットを締付ければよい。また、これら
の各グロメット6、7は、耐熱性や耐圧性を有したもの
となっている。したがって、これらの箇所にへたりや塑
性変形が生じ難いものとなり、かかる箇所におけるシー
ル性を長期間に亘って有効に維持することができる。
【0018】一方、エンジン冷却水や潤滑油、ブローバ
イガスのように温度や圧力が比較的低い流体が通過する
水穴4や油穴5の周囲は、発泡ゴム8によってシールさ
れることになるが、この発泡ゴム8は、シリンダブロッ
クおよびシリンダヘッドの金属面との密着性及びなじみ
性に優れ、低い荷重でもって高いシール性を発揮する。
そのため、前記燃焼室グロメット6およびボルト穴グロ
メット7に適切な面圧を加える程度にシリンダヘッドガ
スケットを締付けておけば、発泡ゴム8に、水や油等を
シールするのに適切な面圧を付与することができる。し
かも、シリンダヘッドガスケットに装着された状態にお
いては、発泡ゴム8と燃焼室グロメット6およびボルト
穴グロメット7との間に微小の隙間が形成されることに
なる。このため、各発泡ゴム8はシリンダヘッドガスケ
ットの取付状態において塑性域まて圧縮されることがな
く、エンジンの熱等によるシリンダヘッドガスケットそ
の間の相対動に応じて前記隙間内で容易に追随伸縮動す
ることが可能となり、復元追随性を有したものとなる。
その結果、エンジンの熱や振動等により発生する歪が前
記発泡ゴム8において充分に吸収されることができ、長
期間に亘って高いシール性を維持することができる。
イガスのように温度や圧力が比較的低い流体が通過する
水穴4や油穴5の周囲は、発泡ゴム8によってシールさ
れることになるが、この発泡ゴム8は、シリンダブロッ
クおよびシリンダヘッドの金属面との密着性及びなじみ
性に優れ、低い荷重でもって高いシール性を発揮する。
そのため、前記燃焼室グロメット6およびボルト穴グロ
メット7に適切な面圧を加える程度にシリンダヘッドガ
スケットを締付けておけば、発泡ゴム8に、水や油等を
シールするのに適切な面圧を付与することができる。し
かも、シリンダヘッドガスケットに装着された状態にお
いては、発泡ゴム8と燃焼室グロメット6およびボルト
穴グロメット7との間に微小の隙間が形成されることに
なる。このため、各発泡ゴム8はシリンダヘッドガスケ
ットの取付状態において塑性域まて圧縮されることがな
く、エンジンの熱等によるシリンダヘッドガスケットそ
の間の相対動に応じて前記隙間内で容易に追随伸縮動す
ることが可能となり、復元追随性を有したものとなる。
その結果、エンジンの熱や振動等により発生する歪が前
記発泡ゴム8において充分に吸収されることができ、長
期間に亘って高いシール性を維持することができる。
【0019】また、このようなシリンダヘッドガスケッ
トによれば、その設定厚さを、芯鋼板1の厚さH1と各
々グロメット6、7の厚さH2、H3によって決めるこ
とができるので、これらを必要に応じて変えることによ
り所望の厚さを有したシリンダヘッドガスケットを得る
ことができる。
トによれば、その設定厚さを、芯鋼板1の厚さH1と各
々グロメット6、7の厚さH2、H3によって決めるこ
とができるので、これらを必要に応じて変えることによ
り所望の厚さを有したシリンダヘッドガスケットを得る
ことができる。
【0020】そして、上記実施例のように、芯鋼板1の
四隅にシム板9をそれぞれ設けておけば、次のような不
具合に対処することもできる。すなわち、エンジンの熱
負荷や爆発的な燃焼圧力が大きく、シリンダヘッドの剛
性が小さい時は、ボルト穴3より外周側の一部にシリン
ダヘッドの変形歪が大きく発生することがあり、その際
に上記箇所に変形が集中することがある。しかして、か
かる箇所に適正な厚さのシム板9を介在させておけば、
これらの変形を有効に阻止する事が可能となる。
四隅にシム板9をそれぞれ設けておけば、次のような不
具合に対処することもできる。すなわち、エンジンの熱
負荷や爆発的な燃焼圧力が大きく、シリンダヘッドの剛
性が小さい時は、ボルト穴3より外周側の一部にシリン
ダヘッドの変形歪が大きく発生することがあり、その際
に上記箇所に変形が集中することがある。しかして、か
かる箇所に適正な厚さのシム板9を介在させておけば、
これらの変形を有効に阻止する事が可能となる。
【0021】以上、本発明の一実施例について述べた
が、本発明は前述の実施例に限定されないのは勿論であ
る。例えば、金属シール部はビード又はエンボス加工等
により構成してもよい。また燃焼室穴用金属シール部と
ボルト穴用金属シール部の厚みをを変えてもよく、又こ
れら金属シール部の厚みを場所によって変えてもよい。
が、本発明は前述の実施例に限定されないのは勿論であ
る。例えば、金属シール部はビード又はエンボス加工等
により構成してもよい。また燃焼室穴用金属シール部と
ボルト穴用金属シール部の厚みをを変えてもよく、又こ
れら金属シール部の厚みを場所によって変えてもよい。
【0022】さらに前記燃焼室穴用金属シール部同士や
これとボルト穴用金属シール部とを連結形成してもよ
い。前記基板は1枚の鋼板に限らず、2枚以上の金属を
積重したものであってもよい。さらに、発泡ゴムはスク
リーン印刷によりパターン形成してもよい。また、プラ
イマー等を利用して、発泡体シール部と基板との結合を
高くすることが好ましい。あるいは、加熱発泡に代え
て、常温で2液性発泡させることにより、前記発泡体シ
ール部を形成してもよい。前記シムは基板の4隅に配す
る場合に限らず、歪みの集中する縁部ならどこに配して
も良い。又基板の端を折曲げることによってシムを形成
してもよい。
これとボルト穴用金属シール部とを連結形成してもよ
い。前記基板は1枚の鋼板に限らず、2枚以上の金属を
積重したものであってもよい。さらに、発泡ゴムはスク
リーン印刷によりパターン形成してもよい。また、プラ
イマー等を利用して、発泡体シール部と基板との結合を
高くすることが好ましい。あるいは、加熱発泡に代え
て、常温で2液性発泡させることにより、前記発泡体シ
ール部を形成してもよい。前記シムは基板の4隅に配す
る場合に限らず、歪みの集中する縁部ならどこに配して
も良い。又基板の端を折曲げることによってシムを形成
してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のような構成からなる本発明によれ
ば、シリンダヘッドガスケット全体にかかる面圧を無理
なく低下させることができるにもかかわらず、各シール
部を有効にシールすることができる。その結果、各シー
ル部にへたりや塑性変形が生じ難くすることができ、長
期間に亘って高いシール性を維持することが可能な信頼
性に優れたシリンダヘッドガスケットを提供できる。
ば、シリンダヘッドガスケット全体にかかる面圧を無理
なく低下させることができるにもかかわらず、各シール
部を有効にシールすることができる。その結果、各シー
ル部にへたりや塑性変形が生じ難くすることができ、長
期間に亘って高いシール性を維持することが可能な信頼
性に優れたシリンダヘッドガスケットを提供できる。
【図1】ガスケットの斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線の矢示方向の断面図であ
る。
る。
【図3】図1におけるB−B線の矢示方向の断面図であ
る。
る。
1 基板(芯鋼板) 2 燃焼室穴 3 ボルト穴 4 水穴 5 油穴 6 金属シール部(燃焼室グロメット) 7 金属シール部(ボルト穴グロメット) 8 発泡体シール部(発泡ゴム)
Claims (2)
- 【請求項1】 金属製の基板に、燃焼室穴、ボルト穴、
水穴および油穴をそれぞれ有したシリンダヘッドガスケ
ットにおいて、前記燃焼室穴およびボルト穴の周囲に金
属シール部を設け、前記水穴および油穴の周囲に発泡体
シール部を設けたことを特徴とするシリンダヘッドガス
ケット。 - 【請求項2】 金属シール部がグロメットであり、発泡
体シール部が前記グロメットの2ないし4倍の厚みを有
した発泡ゴムであることを特徴とする請求項1記載のシ
リンダヘッドガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30927991A JPH05149438A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | シリンダヘツドガスケツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30927991A JPH05149438A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | シリンダヘツドガスケツト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149438A true JPH05149438A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=17991090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30927991A Pending JPH05149438A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | シリンダヘツドガスケツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05149438A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102623A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
-
1991
- 1991-11-25 JP JP30927991A patent/JPH05149438A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102623A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
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