JPH05148A - 中耳の永久通気管 - Google Patents
中耳の永久通気管Info
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- JPH05148A JPH05148A JP3033185A JP3318591A JPH05148A JP H05148 A JPH05148 A JP H05148A JP 3033185 A JP3033185 A JP 3033185A JP 3318591 A JP3318591 A JP 3318591A JP H05148 A JPH05148 A JP H05148A
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- Japan
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- flange
- vent tube
- base
- vent
- eardrum
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F11/00—Methods or devices for treatment of the ears or hearing sense; Non-electric hearing aids; Methods or devices for enabling ear patients to achieve auditory perception through physiological senses other than hearing sense; Protective devices for the ears, carried on the body or in the hand
- A61F11/20—Ear surgery
- A61F11/202—Surgical middle-ear ventilation or drainage, e.g. permanent; Implants therefor
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Veterinary Medicine (AREA)
- Prostheses (AREA)
- Eye Examination Apparatus (AREA)
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- Materials For Medical Uses (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】無期限に正しい位置に保持する永久移植を可能
とする。 【構成】非圧縮性材料製の永久中耳通気管20は一端に
偏心フランジ26を具備する管状基底部分を具備するも
ので、これを移植する。この通気管20は、骨管の壁に
穴をあけて設けられたノッチに移植され回転させて所定
の位置に置く。
とする。 【構成】非圧縮性材料製の永久中耳通気管20は一端に
偏心フランジ26を具備する管状基底部分を具備するも
ので、これを移植する。この通気管20は、骨管の壁に
穴をあけて設けられたノッチに移植され回転させて所定
の位置に置く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中耳の永久通気装置
および中耳の永久通気法に関する。
および中耳の永久通気法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】持続性で重篤な中耳炎、粘着性中
耳炎およびある種の慢性化膿性中耳炎の治療に成功する
には、中耳を永久的に通気するある種の手段を必要とす
る。通気管を鼓膜を介して挿入して圧力を同じにし中耳
からの流体を排出する公知の方法がある。
耳炎およびある種の慢性化膿性中耳炎の治療に成功する
には、中耳を永久的に通気するある種の手段を必要とす
る。通気管を鼓膜を介して挿入して圧力を同じにし中耳
からの流体を排出する公知の方法がある。
【0003】通気管を鼓膜を介して挿入する方法は、組
織の増殖などの因子によって通気管を鼓膜から移動させ
結局押出してしまうから不利である。通気管が押出され
ると鼓膜に孔が生じる危険が助長され、その鼓膜は外科
手術を行って修復する必要があり、鼓膜上に傷跡組織が
生成するにいたることがある。
織の増殖などの因子によって通気管を鼓膜から移動させ
結局押出してしまうから不利である。通気管が押出され
ると鼓膜に孔が生じる危険が助長され、その鼓膜は外科
手術を行って修復する必要があり、鼓膜上に傷跡組織が
生成するにいたることがある。
【0004】通気管は、鼓膜内に長期間保持されるよう
設計されている。これらの通気管は、一般に拡大された
フランジを備え、シリコンゴムのような圧縮性原料で製
造されている。かような通気管において、フランジは、
圧縮され、鼓膜の切り口を通じて挿入され、中耳腔内で
解放される。これらの大きなフランジは、通気管を固定
する働きをし、容易に押出されることはない。大きなフ
ランジ付きの通気管は長期間保持されるとはいえ、上記
の同じ押出しと孔あきの問題を受け、一般に挿入後、3
〜4年以内に押出される。
設計されている。これらの通気管は、一般に拡大された
フランジを備え、シリコンゴムのような圧縮性原料で製
造されている。かような通気管において、フランジは、
圧縮され、鼓膜の切り口を通じて挿入され、中耳腔内で
解放される。これらの大きなフランジは、通気管を固定
する働きをし、容易に押出されることはない。大きなフ
ランジ付きの通気管は長期間保持されるとはいえ、上記
の同じ押出しと孔あきの問題を受け、一般に挿入後、3
〜4年以内に押出される。
【0005】シリコンゴムのような圧縮性原料は永久移
植に対しては適切でない。この材料は“粘着性表面”を
有すると報告されているが、その表面はいくぶん多孔性
なので移植具に流体が保持され、ドレナージを妨げて感
染の危険が増大する。より適切な生体適合性材料は、硬
質構造であるため、このような大きなフランジを有する
移植具には役に立たない。
植に対しては適切でない。この材料は“粘着性表面”を
有すると報告されているが、その表面はいくぶん多孔性
なので移植具に流体が保持され、ドレナージを妨げて感
染の危険が増大する。より適切な生体適合性材料は、硬
質構造であるため、このような大きなフランジを有する
移植具には役に立たない。
【0006】米国特許第3982545号公報には、永久的と
みなされる別の種類の通気管が記載されている。この通
気管は、骨外耳管の特定の領域を通じて挿入される。こ
の通気管は永久的なものとして設計されているがやはり
問題点がある。米国特許第3982545号公報に記載されて
いるように、この通気管は、患者の顔面凹部と骨懸垂が
処置に対して適切なものであるか否かを決定するため
に、鼓膜の弁を切ることによって、中耳構造を最初に暴
露する比較的複雑な外科処置によって取付けられる。こ
の処置では鼓膜が開かれ、処置をしている間、中耳のド
レナージを行う必要がある。またこの処置は、顔面隆線
または乳頭様含気蜂巣を通じて孔をあける必要がある
が、顔面神経の損傷が同時に起こる危険がある。米国特
許第3982545号に記載されている移植具も、作製した管
路に挿入し保持するのが容易なようにシリコンゴムのよ
うな圧縮性原料で作製されている。したがって上記のよ
うな問題点がある。
みなされる別の種類の通気管が記載されている。この通
気管は、骨外耳管の特定の領域を通じて挿入される。こ
の通気管は永久的なものとして設計されているがやはり
問題点がある。米国特許第3982545号公報に記載されて
いるように、この通気管は、患者の顔面凹部と骨懸垂が
処置に対して適切なものであるか否かを決定するため
に、鼓膜の弁を切ることによって、中耳構造を最初に暴
露する比較的複雑な外科処置によって取付けられる。こ
の処置では鼓膜が開かれ、処置をしている間、中耳のド
レナージを行う必要がある。またこの処置は、顔面隆線
または乳頭様含気蜂巣を通じて孔をあける必要がある
が、顔面神経の損傷が同時に起こる危険がある。米国特
許第3982545号に記載されている移植具も、作製した管
路に挿入し保持するのが容易なようにシリコンゴムのよ
うな圧縮性原料で作製されている。したがって上記のよ
うな問題点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、中耳用の永
久通気管を提供するものであり、この通気管によって上
記の問題は解決される。
久通気管を提供するものであり、この通気管によって上
記の問題は解決される。
【0008】この発明によれば、全体を貫通して縦方向
に延びる開口を具備する細長い基底部と、該基底部の一
方端に位置し、基底部の一方の側から外側に延びるフラ
ンジとからなり、該縦方向に延びる開口がフランジを貫
通して延び、および該基底部とフランジが非圧縮性で生
体適合性の材料で製造されている、永久耳通気管が提供
される。
に延びる開口を具備する細長い基底部と、該基底部の一
方端に位置し、基底部の一方の側から外側に延びるフラ
ンジとからなり、該縦方向に延びる開口がフランジを貫
通して延び、および該基底部とフランジが非圧縮性で生
体適合性の材料で製造されている、永久耳通気管が提供
される。
【0009】この発明の通気管は、多孔性もしくは高密
度で好ましくは非圧縮性の生体適合性材料で製造され
る。
度で好ましくは非圧縮性の生体適合性材料で製造され
る。
【0010】この発明の通気管は、中耳腔に挿入し永久
保持させるために、近位末端に偏心フランジを具備する
管状基底部を備えている。その遠位端は、ドレナージを
容易にするために、フランジの反対側に斜めに切っても
よい。
保持させるために、近位末端に偏心フランジを具備する
管状基底部を備えている。その遠位端は、ドレナージを
容易にするために、フランジの反対側に斜めに切っても
よい。
【0011】通気管は、鼓膜の線維輪を骨管路壁から分
離して、外耳管の骨に溝を形成することによって設置さ
れる。次に通気管は作製した管路に挿入する。次にその
移植具を回転して押し込み、管状基底部の長さ部分を、
外耳管の骨の溝に置く。その最終的な位置において、移
植具のフランジは中耳室の垂直壁にそって置かれ、一方
管状基底部の反対側の末端は外耳腔に突出している。
離して、外耳管の骨に溝を形成することによって設置さ
れる。次に通気管は作製した管路に挿入する。次にその
移植具を回転して押し込み、管状基底部の長さ部分を、
外耳管の骨の溝に置く。その最終的な位置において、移
植具のフランジは中耳室の垂直壁にそって置かれ、一方
管状基底部の反対側の末端は外耳腔に突出している。
【0012】以下の図面を参照して以下に述べる好まし
い態様の詳細な説明から、この発明は一層よく理解され
るであろう。
い態様の詳細な説明から、この発明は一層よく理解され
るであろう。
【0013】
【実施例】図1は、鼓膜によって分離された外耳腔と内
耳腔の詳細断面を示す耳の斜視図であり、鼓膜の下にこ
の発明の通気管が移植されている。
耳腔の詳細断面を示す耳の斜視図であり、鼓膜の下にこ
の発明の通気管が移植されている。
【0014】図2は、この発明の通気管の斜視図であ
る。
る。
【0015】図3は、図2の通気管の正面図である。
【0016】図4は、図2の通気管の端面図である。
【0017】図5は、この発明の通気管が移植された鼓
膜の概略図である。
膜の概略図である。
【0018】図6〜9は、この発明の通気管を移植する
方法を示す鼓膜の断面図である。
方法を示す鼓膜の断面図である。
【0019】特に図1によって、この発明の通気管と方
法を詳細に説明する。図1は、鼓膜16によって分離さ
れた外耳腔12と中耳腔14を有する一般的な耳10を
示す。鼓膜16に当たる音波によって起こる振動は、内
耳の小骨18として知られている3つの移動可能な骨の
連鎖(図示せず)を通じて、振動の形で伝達される。
法を詳細に説明する。図1は、鼓膜16によって分離さ
れた外耳腔12と中耳腔14を有する一般的な耳10を
示す。鼓膜16に当たる音波によって起こる振動は、内
耳の小骨18として知られている3つの移動可能な骨の
連鎖(図示せず)を通じて、振動の形で伝達される。
【0020】前記の理由から、この発明の通気管20
が、外耳腔12と中耳腔14それぞれの間を連通するた
めに鼓膜16の下に挿入されているのを示している。こ
の挿入法は以下に詳述する。
が、外耳腔12と中耳腔14それぞれの間を連通するた
めに鼓膜16の下に挿入されているのを示している。こ
の挿入法は以下に詳述する。
【0021】図2−4に詳細に示すように、通気管20
は細長い管状基底部22を備えているが、その基底部
は、開口すなわち基底部の長さ全体にわたって延びる管
腔24を有している。フランジ26が基底部22の近位
端に形成されている。図4に最もうまく示されているよ
うにフランジ26は円形で偏心配置され、管状部材22
の一方の側に対して同一レベルになっている(フラッシ
ュになっている)。
は細長い管状基底部22を備えているが、その基底部
は、開口すなわち基底部の長さ全体にわたって延びる管
腔24を有している。フランジ26が基底部22の近位
端に形成されている。図4に最もうまく示されているよ
うにフランジ26は円形で偏心配置され、管状部材22
の一方の側に対して同一レベルになっている(フラッシ
ュになっている)。
【0022】フランジ26は管状部材22の反対側から
直角に延びて、基底部部材22の外壁(4図参照)は円
形フランジ26の外縁に接している。偏心フランジと呼
ばれる物を備えた通気管のこの構造によって、この通気
管は、以下にのべる“ボタニング(buttoning)”法で、
鼓膜に作った開孔に容易に挿入することができる。通気
管22の遠位端は、20°以上好ましくは約45°の角
度で斜めに切ってあるのが好ましい。この斜めに切った
面28は、フランジ26が延びている端縁に対して反対
側の通気管20の末端にあり、図1に示すように、その
斜めに切った末端は外耳腔12を形成する壁から離れて
位置し、中耳腔14と外耳腔12との間の通気を行うこ
とができる。
直角に延びて、基底部部材22の外壁(4図参照)は円
形フランジ26の外縁に接している。偏心フランジと呼
ばれる物を備えた通気管のこの構造によって、この通気
管は、以下にのべる“ボタニング(buttoning)”法で、
鼓膜に作った開孔に容易に挿入することができる。通気
管22の遠位端は、20°以上好ましくは約45°の角
度で斜めに切ってあるのが好ましい。この斜めに切った
面28は、フランジ26が延びている端縁に対して反対
側の通気管20の末端にあり、図1に示すように、その
斜めに切った末端は外耳腔12を形成する壁から離れて
位置し、中耳腔14と外耳腔12との間の通気を行うこ
とができる。
【0023】通気管20は非圧縮性で生体適合性の材料
で製造される。この材料は、多孔性の外面を形成しても
よく、または周囲の物質の表面付着を促進するものでも
よい。組織の内方成長を促進する多孔性外面を有する適
切な公知の物質の例は、多孔性の超高分子量ポリエチレ
ンである。周囲の組織を表面付着できるよう設計された
その外の公知の生体適合性材料は、骨と一体化するか、
または周囲の組織が通気管20の外面に表面付着するの
を促進する高密度のヒドロキシルアパタイトである。他
の適切な材料は、化学的エッチング法で形成されたマッ
ト面を有するチタンであり、そのマット面は周囲の組織
と適切に表面付着することが見出されている。
で製造される。この材料は、多孔性の外面を形成しても
よく、または周囲の物質の表面付着を促進するものでも
よい。組織の内方成長を促進する多孔性外面を有する適
切な公知の物質の例は、多孔性の超高分子量ポリエチレ
ンである。周囲の組織を表面付着できるよう設計された
その外の公知の生体適合性材料は、骨と一体化するか、
または周囲の組織が通気管20の外面に表面付着するの
を促進する高密度のヒドロキシルアパタイトである。他
の適切な材料は、化学的エッチング法で形成されたマッ
ト面を有するチタンであり、そのマット面は周囲の組織
と適切に表面付着することが見出されている。
【0024】図5に示すように、通気管20は、鼓膜1
6が周囲の骨32に接続している線維輪の下の鼓膜16
の外側境界線の部分に移植されている。この発明の通気
管と方法の利点は、通気管20が鼓膜16の周囲縁の所
望の点に移植できることである。
6が周囲の骨32に接続している線維輪の下の鼓膜16
の外側境界線の部分に移植されている。この発明の通気
管と方法の利点は、通気管20が鼓膜16の周囲縁の所
望の点に移植できることである。
【0025】図6−9に示すように、通気管20の移植
法には、適切な微小外科ドリルビット34を用いて、鼓
膜リング30の骨輪にノッチをつくり、好ましくは周囲
の骨32に小さなノッチを形成することが含まれてい
る。
法には、適切な微小外科ドリルビット34を用いて、鼓
膜リング30の骨輪にノッチをつくり、好ましくは周囲
の骨32に小さなノッチを形成することが含まれてい
る。
【0026】図7に示すように、通気管20の斜めに切
った末端すなわち遠位末端28を、ひとつの標準的な微
小外科用鉗子36で把持し、偏心フランジ26を、骨輪
32に形成された開口に挿入する。フランジ26を図7
に示す位置に挿入した後、通気管を移動させて、骨輪の
予め作製しておいたノッチに載置する。
った末端すなわち遠位末端28を、ひとつの標準的な微
小外科用鉗子36で把持し、偏心フランジ26を、骨輪
32に形成された開口に挿入する。フランジ26を図7
に示す位置に挿入した後、通気管を移動させて、骨輪の
予め作製しておいたノッチに載置する。
【0027】通気管20が図8の位置にあるとき、フラ
ンジ26は鼓膜に対面しており、斜めに切った遠位端2
8は周囲の骨32に対面し、両者は通気管が配向すべき
方向に対して逆の方向をむいている。通気管20を適正
な位置に配置するために、鉗子36を操作して、通気管
20を図8に示す矢印Cの方向に回転させ、図9に示す
位置に置く。図9に示す位置では、フランジは中耳腔に
位置するリッジ38に隣接して配置され、その結果、通
気管20は正しい位置に保持され、鼓膜16から押出さ
れることが防止される。この位置では、該遠位端は上方
に向いているので、中耳腔14から外耳腔12への自由
通気は妨害されることは全くない。
ンジ26は鼓膜に対面しており、斜めに切った遠位端2
8は周囲の骨32に対面し、両者は通気管が配向すべき
方向に対して逆の方向をむいている。通気管20を適正
な位置に配置するために、鉗子36を操作して、通気管
20を図8に示す矢印Cの方向に回転させ、図9に示す
位置に置く。図9に示す位置では、フランジは中耳腔に
位置するリッジ38に隣接して配置され、その結果、通
気管20は正しい位置に保持され、鼓膜16から押出さ
れることが防止される。この位置では、該遠位端は上方
に向いているので、中耳腔14から外耳腔12への自由
通気は妨害されることは全くない。
【0028】
【発明の効果】上記設計の通気管を提供することによっ
て、無期限に正しい位置に保持する永久移植を行うこと
ができる。この通気管には偏心フランジが形成されてい
るので、通気管は上記のように所定の位置のボタン穴状
切開口から容易に挿入して回転することができ、その結
果、フランジは、自然に生成したリッジの上におかれ、
耳からの押出しが防止される。この移植法は、通気管が
非圧縮性材料で製造されているので望ましいものであ
る。通気管の遠位端を斜めに切っているので、断面積が
増大して、通気に優れ、かつ詰まる可能性が少ない。
て、無期限に正しい位置に保持する永久移植を行うこと
ができる。この通気管には偏心フランジが形成されてい
るので、通気管は上記のように所定の位置のボタン穴状
切開口から容易に挿入して回転することができ、その結
果、フランジは、自然に生成したリッジの上におかれ、
耳からの押出しが防止される。この移植法は、通気管が
非圧縮性材料で製造されているので望ましいものであ
る。通気管の遠位端を斜めに切っているので、断面積が
増大して、通気に優れ、かつ詰まる可能性が少ない。
【図1】鼓膜によって分離された外耳腔と内耳腔の詳細
断面を示す耳の斜視図であり、鼓膜の下にこの発明の通
気管が移植されている。
断面を示す耳の斜視図であり、鼓膜の下にこの発明の通
気管が移植されている。
【図2】この発明の通気管の斜視図である。
【図3】図2の通気管の正面図である。
【図4】図2の通気管の端面図である。
【図5】この発明の通気管が移植された鼓膜の概略図で
ある。
ある。
【図6】この発明の通気管を移植する方法を示す鼓膜の
断面図である。
断面図である。
【図7】この発明の通気管を移植する方法を示す鼓膜の
断面図である。
断面図である。
【図8】この発明の通気管を移植する方法を示す鼓膜の
断面図である。
断面図である。
【図9】この発明の通気管を移植する方法を示す鼓膜の
断面図である。
断面図である。
10 耳
12 外耳腔
14 内耳腔
16 鼓膜
18 小骨
20 通気管
22 管状基底部
24 管腔
26 フランジ
28 遠位端
30 線維輪
32 周囲の骨
34 微小外科用ドリルビット
36 鉗子
38 リッジ
Claims (10)
- 【請求項1】全体を貫通して縦方向に延びる開口を具備
する細長い基底部と、該基底部の一方端に位置し、基底
部の一方の側から外側に延びるフランジとからなり、該
縦方向に延びる開口がフランジを貫通して延び、および
該基底部とフランジが非圧縮性で生体適合性の材料で製
造されている、永久耳通気管。 - 【請求項2】基底部が管状形態である請求項1記載の通
気管。 - 【請求項3】フランジが円形で基底部から半径方向に延
びる請求項1もしくは2に記載の通気管。 - 【請求項4】フランジの付いた末端と反対側の基底部末
端が、フランジが延びる基底部の側からベベル角度をつ
けて形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載
の通気管。 - 【請求項5】ベベル角が20°より大きい請求項4記載
の通気管。 - 【請求項6】ベベル角が約45°である請求項5記載の
通気管。 - 【請求項7】基底部材の少なくとも外面とフランジが微
細孔を有し組織の内方成長を助ける請求項1〜6のいず
れか1つに記載の通気管。 - 【請求項8】基底部材の少なくとも外面とフランジが組
織付着を促進するよう形成されている請求項1〜7のい
ずれか1つに記載の通気管。 - 【請求項9】基底部材とフランジが高密度ヒドロキシル
アパタイト製である請求項8記載の通気管。 - 【請求項10】基底部材とフランジが、外面を化学処理
して組織付着を促進する表面を形成させたチタン製であ
る請求項8記載の通気管。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US485642 | 1990-02-27 | ||
US07/485,642 US5047053A (en) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | Permanent middle ear vent tube and method of insertion |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148A true JPH05148A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=23928913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3033185A Pending JPH05148A (ja) | 1990-02-27 | 1991-02-27 | 中耳の永久通気管 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5047053A (ja) |
EP (1) | EP0445946B1 (ja) |
JP (1) | JPH05148A (ja) |
AT (1) | ATE106005T1 (ja) |
AU (1) | AU643977B2 (ja) |
CA (1) | CA2037032A1 (ja) |
DE (1) | DE69102086T2 (ja) |
DK (1) | DK0445946T3 (ja) |
ES (1) | ES2055528T3 (ja) |
ZA (1) | ZA911391B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008521546A (ja) * | 2004-12-03 | 2008-06-26 | アーメット・クトルハン | 乳突洞換気チューブ |
JP2011110204A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Pilot Corporation | 外耳道および鼓膜の再建部材 |
AT14668U1 (de) * | 2014-07-08 | 2016-03-15 | Mrn Medical Res Network Gmbh | Instrument zur Tonerzeugung, insbesondere zur Behandlung von Muskelschwäche, Spasmen und Muskellähmungen |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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