JPH05148768A - 疎水性合成繊維表面への親水性付与方法 - Google Patents
疎水性合成繊維表面への親水性付与方法Info
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- JPH05148768A JPH05148768A JP34030991A JP34030991A JPH05148768A JP H05148768 A JPH05148768 A JP H05148768A JP 34030991 A JP34030991 A JP 34030991A JP 34030991 A JP34030991 A JP 34030991A JP H05148768 A JPH05148768 A JP H05148768A
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Abstract
水分散性及びその優れた耐久性を付与できる、疎水性合
成繊維表面への親水性付与方法を提供するものである。 【構成】本発明は、Aとして特定のポリエーテルエステ
ル類及び/又はポリエーテルエステルアミド類と、Bと
して特定の含窒素化合物とを、A/B=95/5〜50
/50(重量比)の割合で、且つこれらの合計付着量が
疎水性合成繊維に対し0.1〜3重量%となるように用
いて、疎水性合成繊維を処理することを特徴としてい
る。
Description
親水性付与方法に関する。ポリエステル系繊維をはじめ
とする疎水性合成繊維は、優れた物理特性、化学特性に
加えて優れた経済性を有し、そのため従来より、衣料
用、寝装用、産業用等に広く使用されている。そして近
年では、その有利性を活かした用途開発が積極的に行な
われており、その一つとして、衛生材や抄紙等をはじめ
とする、繊維表面が優れた親水性を有することが要求さ
れる応用用途が増えてきている。なかでも、抄紙用途に
代表される湿式不織布の製造においては、製品の高品質
化や抄紙工程の高速化等との関係で、繊維を水中に投入
した場合に速やかに単繊維に分散し、且つそれが安定維
持されるような優れた親水性が要求されるようになって
きている。本発明は、かかる要求に応える、疎水性合成
繊維表面への親水性付与方法に関するものである。
与方法として、各種の親水性化合物を用いて疎水性合成
繊維表面を処理する次のような方法が提案されている。
例えばポリエステル繊維について、1)各種の親水性基
を導入した親水性ポリエステルを用いる例(特公昭45
−10794、特開昭60−134071、USP44
10687)、2)親水性ポリエステルと他の水溶性高
分子とを併用する例(特開昭57−112411、特開
昭60−146081)、3)親水性ポリエステルと反
応性化合物とを併用する例(特開昭61−12978、
特開昭62−162077)、4)親水性ポリエステル
とアニオン型界面活性剤とを併用する例(特公昭47−
2512、特開昭51−26400)等がある。また特
に湿式不織布用のポリエステル繊維について、1)ポリ
アルキレングリコールエーテル基を有するポリエーテル
エステルを用いる例(特開昭58−208500)、
2)スルホン酸基を有する親水性ポリエステルを用いる
例(特開平1−298297)、3)ポリエーテルポリ
オールを用いる例(特開昭56−169814)等があ
る。更に例えばアクリル繊維について、ポリアルキルア
ミノアクリレートを用いる例(特開昭60−8105
2)がある。
親水性の付与が不充分であるか、又は当初は相応の親水
性を付与できても、その耐久性が劣るという欠点があ
る。従来法では、これらを例えば湿式不織布の製造に適
用すると、表面処理した疎水性合成繊維を水中に投入し
た場合に速やかに単繊維に分散しないか、又はかかる分
散状態が安定維持されないのである。
する課題は、従来法では、もともと親水性の付与が不充
分であるか、又は当初は相応の親水性を付与できても、
その耐久性に劣る点である。
上記課題を解決するべく研究した結果、特定のポリエー
テルエステル類及び/又はポリエーテルエステルアミド
類と、特定の含窒素化合物とを、それぞれ所定割合で、
且つこれらの合計付着量が所定量となるように用いて、
疎水性合成繊維を処理する方法が正しく好適であること
を見出した。
エステル類及び/又はポリエーテルエステルアミド類
と、下記Bの含窒素化合物とを、A/B=95/5〜5
0/50(重量比)の割合で、且つこれらの合計付着量
が疎水性合成繊維に対し0.1〜3重量%となるように
用いて、疎水性合成繊維を処理することを特徴とする疎
水性合成繊維表面への親水性付与方法に係る。
及び下記A−2のポリエーテルエステルアミド類から選
ばれる1種又は2種以上 A−1;芳香族若しくは飽和脂肪族のジカルボン酸を8
5モル%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性
誘導体と、グリコールと、ポリエーテルジオールとから
得られるポリエーテルエステル類 A−2;芳香族若しくは飽和脂肪族のジカルボン酸を9
0モル%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性
誘導体と、ジアミン、ラクタム及びアミノカルボン酸か
ら選ばれるアミド形成性化合物と、ポリエーテルジオー
ルとから得られるポリエーテルエステルアミド類
2個以上の炭素数12以上の炭化水素基とを有する含窒
素化合物から選ばれる1種又は2種以上
ることとなる芳香族若しくは飽和脂肪族のジカルボン酸
としては、1)テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸、2)アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
ることとなるグリコールとしては、1)エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール等の脂肪族グリコール、2)シクロヘキサンジ
メタノール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシシクロヘ
キシル)プロパン等の脂環族グリコール、3)2,2’
−{ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)}プロパ
ン、2,2’−{ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェ
ニル)}メタン等の芳香族基を含むグリコール、4)ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール等の脂肪
族エーテルグリコールが挙げられる。
ることとなるポリエーテルジオールとしては、1)ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール等の脂肪族ポリアルキレング
リコール、2)前記した脂肪族グリコール、脂環族グリ
コール、又は芳香族グリコールに炭素数2又は3のアル
キレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルジオ
ール、3)脂肪族第一級アミンに炭素数2又は3のアル
キレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルジオ
ールが挙げられる。かかるポリエーテルジオールは、分
子量400〜6000のものが好ましく、1000〜4
000のものが更に好ましい。
した芳香族若しくは飽和脂肪族ジカルボン酸を85モル
%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体
と、前記したグリコールと、前記したポリエーテルジオ
ールとの縮重合によって得られるものである。この場
合、ジカルボン酸としては、15モル%以下で、好まし
くは3〜13モル%でイオン性基を有するジカルボン酸
を用いることができる。かかるイオン性基を有するジカ
ルボン酸としては、5−スルホイソフタル酸ナトリウ
ム、スルホテレフタル酸ナトリウム、4−ナトリウムス
ルホナフタレン−2,6−ジカルボン酸等のスルホン酸
基を有するものが挙げられるが、なかでも5−スルホイ
ソフタル酸ナトリウムが有利である。
て、前記したグリコールと前記したポリエーテルジオー
ルとの構成割合は特に限定するものではないが、グリコ
ール/ポリエーテルジオール=90/10〜50/50
(モル比)とするのが好ましく、85/15〜60/4
0(モル比)とするのが更に好ましい。またA−1のポ
リエーテルエステル類において、ポリエーテルジオール
によるブロック部分の構成割合を全体の50〜95重量
%とするのが好ましく、60〜90重量%とするのが更
に好ましい。そしてA−1のポリエーテルエステル類は
通常、平均分子量1000〜100000のものを用い
るが、2000〜15000のものを用いるのが好まし
い。
構成することとなる芳香族若しくは飽和脂肪族のジカル
ボン酸としては、A−1について前記したものを挙げる
ことができる。この場合、芳香族ジカルボン酸/脂肪族
ジカルボン酸=100/0〜15/85(モル比)とす
るのが好ましく、100/0〜30/70(モル比)と
するのが更に好ましい。
構成することとなるアミド形成性化合物は、ジアミン、
ラクタム及びアミノカルボン酸から選ばれるものであ
る。かかるアミド形成性化合物としては、1)ヘキサメ
チレンジアミン、ノナメチレンジアミン等の脂肪族ジア
ミン、2)4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルフィド等の芳香族ジアミン、3)ε−カプロラク
タム、ω−ラウロラクタム等のラクタム、4)11−ア
ミノウンデカンカルボン酸、6−アミノヘキサンカルボ
ン酸等のアミノアルカンカルボン酸が挙げられるが、な
かでもヘキサメチレンジアミン、ε−カプロラクタムが
有利である。
構成することとなるポリエーテルジオールとしては、A
−1について前記したものを挙げることができる。この
場合、ポリエーテルジオールとしては、分子量400〜
6000のものが好ましく、1000〜4000のもの
が更に好ましい。
は、前記した芳香族若しくは脂肪族ジカルボン酸を90
モル%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性誘
導体と、アミド形成性化合物と、ポリエーテルジオール
との反応によって得られるものである。この場合、ジカ
ルボン酸としては、10モル%以下の範囲でイオン性基
を有するジカルボン酸を用いることができる。かかるイ
オン性基を有するジカルボン酸としては、A−1につい
て前記したものが挙げられる。
おいて、前記したアミド形成性化合物と前記したポリエ
ーテルジオールとの構成割合は、特に制限するものでは
ないが、アミド形成性化合物/ポリエーテルジオール=
20/80〜80/20(モル比)とするのが好まし
く、35/65〜65/35(モル比)とするのが更に
好ましい。またA−2のポリエーテルエステルアミド類
において、ポリエーテルジオールによるブロック部分の
構成割合を全体の50〜95重量%とするのが好まし
く、60〜90重量%とするのが更に好ましい。そして
A−2のポリエーテルエステルアミド類は通常、平均分
子量1000〜100000のものを用いるが、200
0〜20000のものを用いるのが好ましく、5000
〜15000のものを用いるのが更に好ましい。
アンモニウム基と、2個以上の炭素数12以上の炭化水
素基とを有するものである。かかる含窒素化合物として
は、下記の式1で示される化合物、下記の式2で示され
る化合物の酸中和物、下記の式2で示される化合物の少
なくとも2モル以上を2価の反応性化合物を用いて縮合
生成させた化合物又はその塩が挙げられる。
数12〜22のアルカノイル基を有するアルカノイルア
ミノエチル基、炭素数12〜22のアルカノイル基を有
するアルカノイルアミノプロピル基、又は炭素数2又は
3のアルコキシ基及びアルキル基を有するヒドロキシ
(ポリ)アルコキシアルキル基 R3,R4:水素、炭素数1〜4のアルキル基又はアラル
キル基 X:アニオン性基
ノイル基又はアルケノイル基であり、残りは水素又は炭
素数1〜4のアルキル基であって、且つアミノ基の少な
くとも1個は遊離の1級又は2級アミノ基 a:3〜5の整数 b:2〜4の整数
ウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリル
ジメチルアンモニウムメチルスルホネート等のジ長鎖ア
ルキル(又はアルケニル)アンモニウム化合物、2)ジ
ラウリルメチルアミン・酢酸塩、ジステアリルアミン・
p−トルエンスルホン酸塩等の、ジ長鎖アルキル(又は
アルケニル)アミンの無機酸又は有機酸の塩、3)ジエ
チレントリアミンジステアリルアミド・酢酸塩、ジプロ
ピレントリアミンジステアリルアミド・酢酸塩等のジ
(N−ジアシルアミノアルキル)アミンの塩、更にはジ
エチレントリアミンジステアリルアミドのエチレンオキ
シド付加物の酢酸塩等が挙げられる。
は、トリエチレンテトラミンジステアリルアミド・オク
チルホスフェート塩、テトラエチレンペンタミンジステ
アリルアミド・酢酸塩等の、部分アシル化ポリアルキレ
ンポリアミンと酸との中和物が挙げられる。
以上を縮合生成させる2価の反応性化合物としては、1
級又は2級の遊離のアミノ基と反応して、式2で示され
る化合物の少なくとも2モル以上を縮合生成させるもの
であればよい。かかる2価の反応性化合物としては、
1)エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物、
2)トリレンジイソシアネート、メチレンビスフェニル
イソシアネート等のジイソシアネート化合物、3)エチ
レンカーボネート、プロピレンカーボネート等のアルキ
レンカーボネート化合物、4)エピクロルヒドリン、尿
素等が挙げられる。
以上を前記したような2価の反応性化合物を用いて縮合
生成させたものをそのまま用いることもできるが、これ
らを更に無機酸若しくは有機酸を用いて中和したもの、
又は適宜の四級化試薬を用いて三級アミノ基を第四級ア
ンモニウム塩としたものも使用できる。これらのなかで
も、Bの含窒素化合物として、部分アシル化ポリアルキ
レンポリアミンと酸との中和物を用いるのが有利であ
る。
ーテルエステル類及び/又はポリエーテルエステルアミ
ド類と、Bの含窒素化合物とを用いて処理する。この場
合、AとBとの使用割合はA/B=95/5〜50/5
0(重量比)とし、好ましくは90/10〜55/45
(重量比)とする。所望の親水性及びその耐久性を得る
ためである。
計付着量が疎水性合成繊維に対し0.1〜3重量%、好
ましくは0.2〜1.5重量%となるように用いる。合
計付着量が0.1%未満の場合、安定した効果を得るの
が困難であり、逆に3重量%を超えても、相応の効果が
得られない。
エステル類及び/又はポリエーテルエステルアミド類
は、水分散液又は水溶液として用いるのが好ましい。水
分散液を調製する場合、補助的に分散剤を用いることが
できる。かかる分散剤としては、1)ポリオキシエチレ
ン(以下、POEと略記する)アルキルエーテル、PO
Eアルキルフェニルエーテル、POEアルキルエステル
等の非イオン界面活性剤、2)アルキルサルフェート、
POEアルキルサルフェート、アルキルスルホネート、
アルキルベンゼンスルホネート、アルキルホスフェー
ト、POEアルキルホスフェート塩等のアニオン界面活
性剤等が挙げられる。これらの分散剤の使用割合は、A
に対し15重量%以下とするのが好ましい。Aの水分散
液又は水溶液を調製する場合、適宜に有機溶媒を併用す
ることもできる。同様に、Bの含窒素化合物について
も、水分散液又は水溶液として用いることができる。水
分散液又は水溶液を調製する場合、固形分濃度として、
通常1〜20重量%、好ましくは3〜15重量%とし、
これを更に水で希釈して使用することができる。
ル類及び/又はポリエーテルエステルアミド類と、Bの
含窒素化合物とは、これらを別々に用いて疎水性合成繊
維を処理してもよいし、これらを同時に用いて疎水性合
成繊維を処理してもよい。これらを別々に用いる場合、
Aを用いて処理した後にBを用いて処理することもでき
るが、先ずBを用いて処理した後、例えば乾燥工程を経
て、次にAを用いて処理するのが好ましい。
工工程で適用することができる。疎水性合成繊維の紡糸
工程や延伸工程を経た原糸に適用することができ、また
原糸の後加工、例えば紡績工程等で適用することもでき
る。適用方法としては、浸漬法、スプレー法、ローラー
給油法等が挙げられる。
は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロ
ニトリル繊維、ポリプロピレン繊維等の他に、これらの
2種以上を用いて種々の形の繊維とした複合繊維が挙げ
られる。なかでもポリエステル繊維は、本発明を適用し
た場合の効果の発現が顕著である。かかるポリエステル
繊維には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の他に、
ポリエチレンテレフタレート・ポリエチレンイソフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレ
フタレートのようなポリエステル繊維や、種々の目的
で、種々の単量体を共重合した改質ポリエステル繊維、
例えば塩基性又は酸性可染性ポリエステル繊維、帯電防
止性ポリエステル繊維、難燃性ポリエステル繊維等があ
る。
ソフタル酸ジメチル10部、エチレングリコール68
部、平均分子量3100のポリエチレングリコール40
3部、及び触媒として酢酸マンガン四水塩0.15部、
三酸化アンチモン0.05部を仕込み、窒素ガス気流下
に150〜230℃でエステル交換を行い、所定量のメ
タノールを留去後、亜リン酸0.035部を加え、27
0℃で2時間を要して昇温させながら徐々に減圧にし、
最終的には1mmHgの減圧下で270℃において40分
間、重縮合を行った。得られたポリエーテルエステル
(A−1a)のGPCによるポリスチレン換算の平均分
子量は9500であった。以下同様にして、ポリエーテ
ルエステル(A−1b,A−1c,A−1d)を合成し
た。それらの内容を表1に示した。
a)の合成 テレフタル酸ジメチル58部、イソフタル酸ジメチル1
0部、平均分子量1500のポリエチレングリコール5
25部、ε−カプロラクタム34部、及び触媒として酢
酸マンガン四水塩0.10部、三酸化アンチモン0.0
3部を仕込み、窒素ガス気流下に160〜230℃で加
熱し、所定量のメタノールを留去後、亜リン酸0.02
4部を加え、270℃において60分間、重縮合を行っ
た。得られたポリエーテルエステルアミド(A−2a)
のGPCによるポリスチレン換算の平均分子量は750
0であった。以下同様にして、ポリエーテルエステルア
ミド(A−2b,A−2c)を合成した。それらの結果
を表1に示した。
1)−2;イソフタル酸、1)−3;アジピン酸、1)
−4;5−スルホイソフタル酸ナトリウム 2):グリコール、但し、2)−1;エチレングリコー
ル、2)−2;1,4−ブタンジオール 3):ポリエーテルジオール、但し、3)−1;平均分
子量1500のポリエチレングリコール、3)−2;平
均分子量3100のポリエチレングリコール、3)−
3;平均分子量3600のシクロヘキサンジメタノール
エチレンオキサイド付加物、3)−4;平均分子量40
00のポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル、
3)−5;平均分子量1100のビスフェノールAエチ
レンオキサイド付加物 4):アミド形成性化合物、但し、4)−1;ヘキサメ
チレンジアミン、4)−2;ε−カプロラクタム *1:ポリアルキレングリコール含量(重量%)
評価) ・実施例1〜12及び比較例1〜11 表2及び表3に記載の組成を有する固形分濃度10重量
%の水分散液を調製した。これを更に水希釈して、固形
分濃度1重量%とした。ポリエステルステープル綿
(2.0デニール×50mm、脱脂品)を浴比30:1で
上記で水希釈した水分散液に浸漬し、絞り率30%とし
て、固形分の目標付着量0.3重量%とした試料綿を得
た。この試料綿を乾燥することなく、以下の評価に供し
た。結果を表4に示した。
管に入れ、これに試料綿0.1gをそっと落とし、試験
管に栓をした後、穏やかに2回反転させた。10分後の
綿の分散状態を目視により、以下の基準で判定した。
に認められる ×;浮遊繊維又は凝集繊維が著しく多い
ーカー(東洋精機製作所社製)にて1分間振とうした。
10分後の綿への気泡付着性及び綿の沈降量を目視によ
り、以下の基準で判定した。
チレンオキサイド(5モル)付加物の酢酸塩、B−2;
トリエチレンテトラミンジステアリルアミド酢酸塩、B
−3;ジエチレントリアミンジステアリルアミド(2モ
ル)とエピクロルヒドリン(1モル)との反応物の酢酸
塩 D−1;POE(6モル)ノニルフェニルエーテルサルフ
ェートアンモニウム、 D−2;POE(4モル)ラウリルエーテルサルフェート
トリエタノールアミン E;ラウロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム
クロライド、F;ステアリルアミンエチレンオキサイド
(12モル)付加物、G;ジステアリルホスフェートN
a塩
調製) ・ポリエーテルエステル(A−1a)の水分散液の調製 ポリエーテルエステル(A−1a)90gを170〜1
80℃の溶融状態となし、予め分散剤としてポリオキシ
エチレン(6モル)ノニルフェニルエーテルサルフェー
トアンモニウム10gを30℃の水900gに溶解した
ものの中へ、ホモミキサーで撹拌しながら添加し、水分
散液を調製した。この水分散液はポリエーテルエステル
(A−1a)を9重量%、分散剤を1重量%含有するも
のである。同様にして、ポリエーテルエステル(A−1
b)を9重量%、分散剤を1重量%含有する水分散液を
調製した。
a)の水分散液の調製 ポリエーテルエステルアミド(A−2a)90g、ポリ
オキシエチレン(6モル)ノニルフェニルエーテルサル
フェートアンモニウム10g及び水900gを用い、ポ
リエーテルエステル(A−1a)の水分散液の調製の場
合と同様に操作して、ポリエーテルエステルアミド(A
−2a)を9重量%、分散剤を1重量%含有する水分散
液を調製した。同様にして、ポリエーテルエステルアミ
ド(A−2b)を9重量%、分散剤を1重量%含有する
水分散液を調製した。
リエーテルエステルアミド(A−2b)との混合水分散
液の調製 ポリエーテルエステル(A−1a)45g及びポリエー
テルエステルアミド(A−2b)45gの混合物を17
0〜180℃に加熱溶融した。これを予め分散剤として
ポリオキシエチレン(6モル)ラウリルエーテルサルフ
ェートトリエタノールアミン塩10gを30℃の水90
0gに溶解した水溶液中へ、ホモミキサーで撹拌しなが
ら添加し、混合水分散液を調製した。この混合水分散液
はポリエーテルエステル(A−1a)を4.5重量%、
ポリエーテルエステルアミド(A−2b)を4.5重量
%及び分散剤を1重量%含有するものである。同様にし
て、ポリエーテルエステル(A−1b)を4.5重量
%、ポリエーテルエステルアミド(A−2b)を4.5
重量%及び分散剤を1重量%含有する混合水分散液を調
製した。
テルステープル綿の処理及び評価) ・第2液(Aを含有するスプレー液)の調製 試験区分3で得た水分散液及び混合水分散液を水で希釈
して、表5及び表6に記載の固形分濃度を有する第2液
を調製した。
製 表5及び表6に記載の含窒素化合物を用いて、表5及び
表6に記載の固形分濃度を有する第1液を調製した。
表5及び表6に記載の第1液をウエットピックアップ3
0重量%となるようにスプレー給油した。引き続き表5
及び表6に記載の第2液をウエットピックアップ30重
量%となるようにスプレー給油し、表5及び表6に記載
の試料綿を得た。ここで得た試料綿について、試験区分
2と同様に評価した。結果を表5及び表6に示した。
た試料綿を用いて、JIS−P8209の「手すき紙調
整方法」にしたがい、試料紙を作製した。ここで得た試
料紙につき、JIS−P8113による引張強さと目視
による地合を測定した。結果を表7に示した。
明には、疎水性合成繊維に対して高度の初期水分散性及
びその優れた耐久性を付与できるという効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記Aのポリエーテルエステル類及び/
又はポリエーテルエステルアミド類と、下記Bの含窒素
化合物とを、A/B=95/5〜50/50(重量比)
の割合で、且つこれらの合計付着量が疎水性合成繊維に
対し0.1〜3重量%となるように用いて、疎水性合成
繊維を処理することを特徴とする疎水性合成繊維表面へ
の親水性付与方法。 A:下記A−1のポリエーテルエステル類及び下記A−
2のポリエーテルエステルアミド類から選ばれる1種又
は2種以上 A−1;芳香族若しくは飽和脂肪族のジカルボン酸を8
5モル%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性
誘導体と、グリコールと、ポリエーテルジオールとから
得られるポリエーテルエステル類 A−2;芳香族若しくは飽和脂肪族のジカルボン酸を9
0モル%以上含むジカルボン酸又はそのエステル形成性
誘導体と、ジアミン、ラクタム及びアミノカルボン酸か
ら選ばれるアミド形成性化合物と、ポリエーテルジオー
ルとから得られるポリエーテルエステルアミド類 B:分子内に1個以上のアンモニウム基と2個以上の炭
素数12以上の炭化水素基とを有する含窒素化合物から
選ばれる1種又は2種以上
Priority Applications (1)
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CN111356804A (zh) * | 2018-06-15 | 2020-06-30 | 竹本油脂株式会社 | 聚烯烃系无纺布用处理剂、聚烯烃系合成纤维以及聚烯烃系合成纤维的处理方法 |
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