JPH05148746A - 厚みのある軽量材 - Google Patents

厚みのある軽量材

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JPH05148746A
JPH05148746A JP3339838A JP33983891A JPH05148746A JP H05148746 A JPH05148746 A JP H05148746A JP 3339838 A JP3339838 A JP 3339838A JP 33983891 A JP33983891 A JP 33983891A JP H05148746 A JPH05148746 A JP H05148746A
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JP
Japan
Prior art keywords
lightweight material
materials
yarn
thick
ground
Prior art date
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Pending
Application number
JP3339838A
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English (en)
Inventor
Masahiko Miwa
正彦 三和
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表裏の地組織を連結した空隙率の高い厚みの
ある編織物を,外観,機能,物性等を維持しながら,一
層軽量化する。 【構成】 表裏の地組織を連結した空隙率の高い厚みの
ある編織物を構成する繊維素材の一部または全てに中空
度が3〜50%の糸条を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,表裏の地組織を連結糸
により連結し,厚みをもたせた立体形状である軽量材に
関するものである。
【0002】産業上の利用分野としては,軽量,通気
性,圧縮弾性,三次元的変形自在性等の特徴を活かして
そのまま利用する場合と,樹脂含浸等による樹脂沈着あ
るいは空隙部への樹脂充填等による複合材として適して
いる。例示すれば,前者の場合,次のような用い方があ
る。 1)生活関連資材 寝具,玄関・屋内マツト,椅子張り,クツシヨン材,鞄
材,履物,衣料用スペーサー,クリーナー,水切りマツ
ト等々 2)土木資材 土中排水材,工事用フイルター,養生シート,湿地帯路
面確保材,盛り土補強材等々 3)建設資材 内装壁材,保温材,防音材,吸排水マツト(プールサイ
ド,浴室,サウナ),コート面張材(テニス,ゲートボ
ール)等々 4)医療材料 サポーター,ギブス,床ずれ防止シート,リハビリ室ク
ツシヨン材等々 5)農芸資材 育苗,水耕栽培資材,地表補強材,積雪地帯のグリーン
保護材,果菜用シート,保水材等々 6)輸送機器 シート材,シートカバー材,カーマツト材,軽量化構造
材等々 7)水処理材 フイルター,バクテリアによる水処理ネツト材等々 8)複合材基布 樹脂含浸材,樹脂充填材等々
【0003】
【従来の技術】従来,厚みのある軽量材としては,紙製
あるいはアルミ製等のハニカム材,ダンボール材がよく
知られている。また,プラスチツク成型による空隙のあ
る成型品,さらに,接着により材料を組み合わせた複合
材が,厚みのある軽量材として供給されている。しか
し,紙製については,安価であるが強度,圧縮弾性等に
劣り,アルミ製は,高価であったり,変形自在性に劣
る,圧縮弾性が劣る等の問題がある。プラスチツク成型
品については,硬い,圧縮弾性が劣る,変形自在性が劣
る等の問題がある。複合されたものは,層間剥離が生じ
たり,変形自在性に劣る等の問題がある。
【0004】近年,繊維糸条を用いたダブルラツセル編
物,モケツト織機による織物等により,表裏の地組織を
連結糸により連結した厚みのある材料が実用に供されつ
つある。これらは柔軟であり,自由な形状にて成形でき
る等の利点があるが,構造面あるいは要求形状,物性
面,また,用いる素材面等から,さらなる軽量化には限
界が生じる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,かかる従来
の問題を解決するため,表裏の地組織を連結糸により連
結した厚みのある軽量材をより軽量化しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,表裏の地組織
を連結糸により連結し,厚みをもたせた軽量材であり,
該軽量材を構成する糸条に中空度3〜50%の中空糸条を
一部または全てに用いることを要旨とするものである。
【0007】本発明の厚みのある軽量材は,ダブルラツ
セル編機,モケツト織機等により製編織されるものであ
る。さらに詳しくは,表側地組織と裏側地組織を連結糸
を用いて連結し,表裏の地組織を離反させた形で立体的
に構築し,厚みのある布に形成することになる。
【0008】本発明の厚みのある軽量材に用いる繊維素
材の種別は,特に制限を受けるものではないが,本発明
の最重要課題であるより軽量化された軽量材である目的
達成のため,3〜50%の中空度を有する中空糸条を,厚
みのある軽量材を構成する繊維素材として一部または全
てに用いることを要件としている。
【0009】中空糸条は,合成繊維,再生繊維,無機繊
維等の製造工程中の紡糸段階において,紡出時,糸条内
に空洞を現出させる手段により製糸される中空度3〜50
%のレギユラーあるいは紡出液状が着色された中空糸条
である。この場合,中空度が3%未満では,本発明の厚
みのある軽量材を該中空糸条100%で構成したとして
も,軽量効果が微小すぎて認め難く,また,50%以上の
場合は,軽量化効果は著しく認められるが,製糸段階で
糸切れ,中空破裂等が生じ,均一な中空糸条を製造する
ことが難しくなる。軽量化効果,中空糸条製糸面から考
慮し,10〜40%の中空度糸条を用いることが好ましいと
判断している。
【0010】上記の中空度とは,糸条のクロスセクシヨ
ンにおいて,全断面積に占める中空部面積の割合を百分
率で表したものである。
【0011】上記中空糸条を本発明の厚みのある軽量材
を構成する素材にどの程度用いるかは,要求される軽量
材の特性により適宜設定すればよく,制限されるもので
はない。軽量を最優先させる場合は,100%用いる。他
の素材と組み合わせる必要性が生じ,なおかつ軽量効果
も必要とする場合は,任意に中空糸条を混用すればよい
が,軽量を意識するならば,20%程度以上に配慮したほ
うが好ましい。厚みが安定し,圧縮抵抗がある等,形態
安定性が要求される場合は,表裏の地組織を連結する連
結糸に適度の剛性のあるモノマルチあるいはモノフイラ
メントを用いることが有効である。その場合の糸径は,
0.04〜0.45mmが好ましいと判断している。
【0012】表裏の地組織,連結糸に中空糸と混用して
用いる場合の繊維素材は,任意に選定することができ,
合成繊維,再成繊維,天然繊維,無機繊維等のいずれで
もよく,単独もしくは混合した糸条,原着糸,先染糸,
レギユラー糸であってもよい。さらに,これらの糸条を
表裏同種,異種あるいは交編,交織してもよく,何ら制
限されるものではない。表裏の地組織および連結糸の組
織,配置,間隔,配置方向は,任意に選定するものであ
る。
【0013】本発明において,表裏の地組織そのものは
特に限定するものではない。表裏の地組織の特徴的組織
組み合わせとしては,表裏ともメツシユ状,表裏の
どちらか一方がメツシユ状で,他方が平坦,表裏とも
平坦の3つに大別される。勿論,メツシユ状と平坦な地
組織が表裏のどちらか一方あるいは両方に混在した場合
も何ら制限を受けない。また,連結糸についても特に制
約はなく,任意に決定し得る事項である。例えば,垂直
方向に表裏の地組織を連結したり,襷掛け,斜め方向,
ジクザク,菱形,ハニカム,さらにこれらを任意に組み
合わせた連結組織で連結してもよい。連結糸の配置,配
列は任意であり,部分的に歯抜け状にしてもよい。
【0014】
【作 用】本発明のごとく,表裏の地組織を連結糸によ
り連結した立体的な構造の織編物を構成する繊維素材に
3〜50%の中空度を有する中空糸条を一部または全てに
用いると,より軽量な厚みのある軽量材とすることがで
きる。
【0015】
【実施例】
実施例1 カールマイヤー製14Gダブルラツセル編機を用いて,表
裏地組織に250デニール48フイラメントのポリエステル
マルチフイラメントを表裏各々2枚の筬に供給し,1枚
は鎖組織,他方に4針振りのインレイ組織を組み合わせ
て,寸法安定性のよい平坦な地組織とし,連結糸に糸径
0.165mm,中空度34%の145デニールのナイロンモノフイ
ラメント中空糸条を配し,表裏の地組織を垂直的に連結
して,厚み7mmの立体布帛を作成した。該布帛を拡布状
で通過可能な大型バスに循環方式で供給される96℃の熱
水と8本のガイドロールを経由して布速4m/分で2分
間精練,リラツクス処理を行い,水洗槽,エアサクシヨ
ン脱水ゾーンを経てバツチアツプ後,ピンテンターによ
り140℃×2分の仕上げセツトを行い,寸法安定,厚み
の均一性,圧縮弾性に優れた厚みのある軽量材を得た。
この軽量材は,厚み6.5mm,目付376g/m2であった。
【0016】比較例1 実施例1と同様の編機,加工機を用い,同様組織,条件
で編立,加工を行った。使用素材には,地組織に実施例
1と同様ポリエステル250デニール48フイラメントのポ
リエステルマルチフイラメントを供給し,連続糸には実
施例1と同様の糸径を有する0.165mmのナイロン中実モ
ノフイラメント(220デニール)を用いて,従来供給さ
れている軽量材を得た。
【0017】実施例2 カールマイヤー製14Gダブルラツセル編機を用いて,表
裏地組織に単糸径0.02mm,中空度24%の単糸24本のポリ
エステルマルチフイラメントを表裏各々2枚の筬に供給
し,1枚は鎖組織,他方に4針振りのインレイ組織を組
み合わせて,寸法安定性のよい平坦な地組織とし,連結
糸に糸径0.15mm,中空度32.5%の 145デニールのポリエ
ステルモノフイラメント中空糸条を配し,表裏の地組織
を襷掛けに連結して,厚み7mmの立体布帛を得た。この
布帛を実施例1と同様条件で精練,リラツクス,セツト
して,寸法安定,厚みの均一性,圧縮抵抗の優れた厚み
のある軽量材を得た。このときの軽量材は,厚み6.6m
m,目付301g/m2であった。
【0018】比較例2 実施例2と同様の編機,加工機を用い,同様組織,条件
で編立,加工を行った。使用素材は,地組織に実施例2
と同じ単糸径0.02mmの中実単糸24本でトータル100デニ
ールのポリエステルマルチフイラメント,連結糸には実
施例2と同じ糸径0.15mmの中実モノフイラメント,この
ときのデニールが200デニールであるエステルモノフイ
ラメントを用いて,従来供給されている軽量材を得た。
得られた軽量材は,厚み6.61mm,目付420g/m2であっ
た。
【0019】得られた実施例1と比較例1は,用いた糸
条の糸径は同一であるが,中空糸条を用いた実施例1
は,中空糸条を用いていない比較例1に比し,74.6g/m2
(16.4%)の軽量化が図れ, 同様に実施例2は,比較例2
に比し119g/m2(28.3%) の軽量化が図れた。
【0020】
【発明の効果】本発明の厚みのある軽量材は,構成する
繊維素材の一部または全てに中空度3〜50%の中空糸条
を用いることを特徴としているので,従来のこの種の厚
みのある構造材より,外観,機能,物性等のより向上し
た材料として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏の地組織を連結糸により連結し,厚
    みをもたせた軽量材であり,該軽量材を構成する繊維糸
    条の一部または全てが中空度3〜50%の中空糸条である
    ことを特徴とする厚みのある軽量材。
JP3339838A 1991-11-27 1991-11-27 厚みのある軽量材 Pending JPH05148746A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3339838A JPH05148746A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 厚みのある軽量材

Applications Claiming Priority (1)

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JP3339838A JPH05148746A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 厚みのある軽量材

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JPH05148746A true JPH05148746A (ja) 1993-06-15

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ID=18331297

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JP3339838A Pending JPH05148746A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 厚みのある軽量材

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JP (1) JPH05148746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105815A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Suminoe Textile Co Ltd 三次元立体編物シート
WO2002063082A1 (fr) * 2001-02-08 2002-08-15 Teijin Limited Tissu de tricotage a trois couches

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