JPH05148232A - 置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジンならびに安定化した組成物。 - Google Patents

置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジンならびに安定化した組成物。

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JPH05148232A
JPH05148232A JP4140943A JP14094392A JPH05148232A JP H05148232 A JPH05148232 A JP H05148232A JP 4140943 A JP4140943 A JP 4140943A JP 14094392 A JP14094392 A JP 14094392A JP H05148232 A JPH05148232 A JP H05148232A
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tert
butyl
alkyl group
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Glen T Cunkle
テイー. クンクル グレン
Ramanathan Ravichandran
ラヴイチヤンドラン ラマナザン
Donald J Sabrsula
ジエイ. サブルスラ ドナルド
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化的、熱的および/または化学線的崩壊を受
ける有機材料に対する有効な安定剤を提供する。 【構成】次式I: 【化1】 (例えば、nは1または2を表し;Xは−O−または−
NE−を表し;Eは水素原子を表し;Ar1 、Ar2
フェニル基を表し;R1 、R2 、R3 、R4 のおのおの
は水素原子を表すかR1 はメチル基、ならびにR2 、R
3 およびR4 は水素原子を表し;そしてnが1の場合、
Tは炭素原子数7ないし17のアルキル基を表し、およ
びnが2の場合、Tは炭素原子数2ないし10のアルキ
レン基を表す。)で表される置換された1−ヒドロキシ
−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンま
たは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシル
アミノピペリジン、および該化合物で安定化されたポリ
オレフィン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な置換された1−ヒ
ドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペ
リジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4
−アシルアミノピペリジンおよび酸素、熱または化学線
の有害な影響を受けやすい種々の有機材料に対する安定
剤としてのそれらの用途に関する。本化合物は長期間の
熱酸化ストレスにおけるポリマー物性の良好な保持性と
同様に加工時におけるメルトフロー安定性および良好な
色の保持性の両方を提供する。
【0002】
【従来の技術】発明の背景 米国特許第4,316,996号は1−ヒドロキシ−
2,6−ジアルキルピペリジンがフェノール性抗酸化剤
の褪色を防ぐのに有効であることを示している。
【0003】1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−アシルオキシピペリジンおよび他の1−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン誘
導体は効果的な光安定剤として公知であるが、これらの
化合物は加工安定剤としては有効でない。それらはまた
本発明の本化合物から構造的に異なる。
【0004】米国特許第4,668,721号、第4,
782,105号、4,876,300号および第4,
898,901号で加工安定剤として有効な他のヒドロ
キシルアミンを示しているがこれらのヒドロキシルアミ
ンは構造的に本化合物とは全く異なる。
【0005】H.コサンドララマンら(H.Kothandraram
an et al.)、J.Poly.SciPolymer L
etters Ed.,23,475(1985)は選
択された置換2,6−ジアリールピペリジン−4−イル
部分により置換されたアミノ基をもつポリアクリルアミ
ドの製造を報告している。本発明の化合物および安定剤
としてのそれらの用途はこの科学論文によっては言及も
提案もなされていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1−ヒドロキシ
−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンお
よび1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシル
アミノピペリジンは従来技術分野で公知でない新規な化
合物である。前駆体アミン出発物質もまた新規な化合物
である。
【0007】本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジアリ
ール−4−アシルオキシピペリジンおよび1−ヒドロキ
シ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジン
は最も近い従来技術の化合物に比べ、驚くべき優れた特
性を示す。
【0008】本発明の化合物は構造的に従来技術の化合
物と異なる。これらの構造は低い揮発性、基質とより良
好な相容性および低い抽出性を持つ、高分子量化合物の
合成を可能にしている。本発明の化合物は加工時におけ
るメルトフロー安定化および良好な耐変色性の両方を提
供する。本発明の化合物はホスフィット安定剤の技術水
準を越えた優れた加水分解安定性を持ち、そしてヒドロ
キシルアミン安定剤の技術水準を越えた優れた長期間の
熱的老化および酸化的誘導期間を示す。
【0009】発明の目的 本発明の第一の目的は酸化的、熱的および/または化学
線的崩壊を受ける有機材料に対する有効な安定剤である
新規な置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール
−4−アシルオキシピペリジンまたは新規な置換された
1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミ
ノピペリジンを提供することである。
【0010】本発明の他の目的は本発明の置換された1
−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシ
ピペリジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール
−4−アシルアミノピペリジンを含有する安定化組成物
を提供することである。
【0011】本発明のさらに別の目的は本発明の1−ヒ
ドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペ
リジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4
−アシルアミノピペリジン安定剤を作るための出発物質
として有効な新規な置換された2,6−ジアリール−4
−アシルオキシピペリジンまたは2,6−ジアリール−
4−アシルアミノピペリジンを提供することである。
【0012】詳細な説明 本発明は次式I:
【化3】 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
たは−NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基を表す。)を表し;Ar1 およびAr2
は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
5のフェニルアルキル基、−COOR5 (基中、R5
水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
を表す。)、−COR6 (基中、R6 は炭素原子数1な
いし20のアルキル基を表す。)、−NR7 8 (基
中、R7 およびR8 は独立して水素原子もしくは炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
9 (基中、R9 は炭素原子数6ないし10のアリール基
もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
す。)、−OH、−OCH3 、−CN、−CF3 、−N
2、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
ル基を表し;R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して水
素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
れしたアルキル基;または−OR10、−NR1112、−
SR13、−COOR14もしくは−CONR1516(基
中、R10、R11、R12、R13およびR14は独立して炭素
原子数1ないし20のアルキル基または炭素原子数3な
いし18のアルケニル基を表し、ならびにR15およびR
16は独立して水素原子またはR10と同じ意味を持つ。)
を末端基とする該アルキル基;あるいは1個もしくはそ
れ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−C
O−、−COO−、−OCO−、−CONR17−、−N
17CO−もしくは−NR18−(基中、R17およびR18
はR15と同じ意味を表す。)で中断されている該アルキ
ル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原
子数6ないし10のアリール基;または炭素原子数1な
いし20のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシク
ロアルキル基および炭素原子数7ないし15のフェニル
アルキル基からなる群から選択された1ないし3個の基
により置換された該アリール基を表し;ならびにnが1
を表す場合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基
または1個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO
−、−SO2 −、−CO−、−COO−、−OCO−、
−CONR19−、−NR19CO−もしくは−NR20
(基中、R19およびR20はR15と同様の意味を表す。)
で中断された該アルキル基を表し、またはアリール基も
しくはAr1 と同様の意味を持つ置換された該アリール
基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭素原子
数1ないし12のアルキレン基;または1個もしくはそ
れ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−
CO−、−COO−、−OCO−、−CONR21−、−
NR21CO−もしくは−NR22−(基中、R21およびR
22はR15と同様の意味を表す。)で中断された該アルキ
レン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭素原子数3な
いし8のアルカントリイル基を表し;ならびにnが4を
表す場合、Tは炭素原子数4ないし10のアルカンテト
ライル基を表す。〕で表される新規な置換された1−ヒ
ドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペ
リジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4
−アシルアミノピペリジンに関する。
【0013】全ての予想できる幾何学異性体および立体
異性体は本発明の範囲に含まれる。
【0014】好ましくはnは1または2である。
【0015】好ましくはXは−O−である。
【0016】好ましくは、Ar1 およびAr2 は同じで
あるかまたはおのおのフェニル基またはメチル基で置換
されたフェニル基を表す。最も好ましいのはAr1 およ
びAr2 はフェニル基である。
【0017】好ましくは、nが1の場合、Tは炭素原子
数1ないし17のアルキル基を表し;最も好ましいのは
炭素原子数7ないし17のアルキル基である。
【0018】好ましくは、nが2の場合、Tは炭素原子
数2ないし10のアルキレン基を表し;最も好ましいの
は炭素原子数2ないし8のアルキレン基である。
【0019】好ましくは、R1 、R2 、R3 およびR4
は独立して水素原子またはメチル基を表す。最も好まし
いのはR1 、R2 、R3 およびR4 のおのおのが水素原
子を表すか;またはR1 はメチル基を表し、ならびにR
2 、R3 およびR4 は水素原子を表すか;またはR1
よびR3 はメチル基、ならびにR2 およびR4 は水素原
子を表す。
【0020】好ましいのは、Eが水素原子または炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表し;Ar1 およびA
2 は独立してフェニル基、または炭素原子数1ないし
12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアル
キル基、−COOH、−COO−CH3 、−COO−C
2 5 、−CO−CH3 、−CO−C2 5 、−N
2 、−OHおよび−OCH3 からなる群から選択され
た1ないし3個の置換基で置換されたフェニル基を表
し;R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して水素原子、
メチル基、エチル基を表し;そしてnが1を表す場合、
Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基または1個も
しくはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO2
−、−CO−、−COO−、−OCO−、フェニレン基
で中断された該アルキル基を表し;nが2を表す場合、
Tは直接結合;炭素原子数1ないし12のアルキレン
基、1個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO
−、−SO2 −、−CO−、−COO−もしくは−OC
O−で中断されたアルキレン基を表し;nが3を表す場
合、Tは炭素原子数3ないし8のアルカントリイル基を
表し;ならびにnが4を表す場合、Tは炭素原子数4な
いし10のアルカンテトライル基を表す式Iで表される
化合物である。
【0021】最も好ましいのは、nが1または2を表
し;Eが水素原子を表し;Ar1 およびAr2 がフェニ
ル基を表し;R1 、R2 、R3 およびR4 のおのおのは
水素原子を表し;またはR1 はメチル基を表し、ならび
にR2 、R3 およびR4 は水素原子;またはR1 および
3 はメチル基を表し、ならびにR2 およびR4 は水素
原子を表し;ならびにnが1の場合、Tは炭素原子数7
ないし17のアルキル基を表し、およびnが2の場合、
Tは炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表す、式
Iで表される化合物である。
【0022】本発明はまた(a)酸化的、熱的または化
学線的崩壊を受ける有機材料、および(b)上記で定義
した式Iの化合物の安定化有効量からなる安定化組成物
にも関する。
【0023】好ましいのは有機材料が合成ポリマーであ
る組成物である。
【0024】本発明はそれゆえ、有機材料に少なくとも
1種の式Iで表される化合物を混合することからなる、
酸化的、熱的または化学線的崩壊に対する有機材料の安
定化の方法を包含する。本発明はまた安定剤、特に合成
ポリマーに対する加工安定剤としての該化合物の用途を
も包含する。
【0025】ジメチルオキシランを使用した第二アミン
のヒドロキシルアミンへの酸化はムレイおよびシング
(Murray and Singh) 、Synthetic Com
m.1989,19,3509において報告されてい
る。本発明の化合物はイートンおよびウィックス(Eato
n and Wicks),J.Org.Chem.1988,5
3,5353による手順に従って相当するアミンをジメ
チルジオキシランで酸化することによって製造される。
相当するアミンは相当する4−ヒドロキシルアミンピペ
リジンまたは4−アミノピペリジンのアシル化により都
合よく製造できる。
【0026】例えば、2,6−ジフェニル−4−ヒドロ
キシピペリジン、2,6−ジフェニル−3−メチル−4
−ヒドロキシピペリジンおよび2,6−ジフェニル−
3,5−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジンのような
置換された4−ヒドロキシピペリジンはバラサブラマニ
アン,M.;パドマ,N.(Balasubramanian,M.;Padm
a,N.),Terahedron 19,2135(19
63)に公表された手順により製造できる。
【0027】2,6−ジアリール−4−アミノピペリジ
ンはP.ゲネストら(P.Geneste etal.) ,J.Or
g.Chem.41,3437(1976)およびR.
ホーラーら(R.Haller et al.), Tetrahedro
n,28.2863(1972)によって示されている
ような相当するケトンのオキシム化により合成され、続
いてM.ウマら(M.Uma et al.),Indian J.C
hem.,19B,74(1980)によって示されて
いるような第一アミンへの還元が行われる。
【0028】本発明の他の見地は式Iの本発明の化合物
の製造に使用される次式II:
【化4】 で表されるアミン出発物質である。式II中、Ar1 、A
2 、R1 ないしR22、X、EおよびTは前述の式Iで
定義したものと同じ意味を持つ。式IIのアミン前駆体出
発物質は、式中、ピペリジン環中のN原子にヒドロキシ
ル基がないため、式Iの化合物と異なる。
【0029】好ましくは式IIの化合物中、nは1または
2である。
【0030】好ましくはXは−O−である。
【0031】好ましくは、Ar1 およびAr2 は同じで
あるかまたはおのおのフェニル基またはメチル基で置換
されたフェニル基を表す。最も好ましいのはAr1 およ
びAr2 はフェニル基である。
【0032】好ましくは、nが1の場合、Tは炭素原子
数1ないし17のアルキル基を表し;最も好ましいのは
炭素原子数7ないし17のアルキル基である。
【0033】好ましくは、nが2の場合、Tは炭素原子
数2ないし10のアルキレン基を表し;最も好ましいの
は炭素原子数2ないし8のアルキレン基である。
【0034】好ましくは、R1 、R2 、R3 およびR4
は独立して水素原子またはメチル基を表す。最も好まし
いのはR1 、R2 、R3 およびR4 のおのおのが水素原
子を表すか;またはR1 はメチル基を表し、ならびにR
2 、R3 およびR4 は水素原子を表すか;またはR1
よびR3 はメチル基、ならびにR2 およびR4 は水素原
子を表す。
【0035】好ましいのは、Eが水素原子、炭素原子数
1ないし20のアルキル基を表し;Ar1 およびAr2
は独立してフェニル基、または炭素原子数1ないし12
のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル
基、−COOH、−COO−CH3 、−COO−C2
5 、−CO−CH3 、−CO−C2 5、−NH2 、−
OHおよび−OCH3 からなる群から選択された1ない
し3個の置換基で置換されたフェニル基を表し;R1
2 、R3 およびR4 は独立して水素原子、メチル基、
エチル基を表し;そしてnが1を表す場合、Tは炭素原
子数1ないし20のアルキル基または1個もしくはそれ
以上の−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−CO
−、−COO−、−OCO−、フェニレン基で中断され
た該アルキル基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結
合;炭素原子数1ないし12のアルキレン基、1個もし
くはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO
2 −、−CO−、−COO−もしくは−OCO−で中断
されたアルキレン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭
素原子数3ないし8のアルカントリイル基を表し;なら
びにnが4を表す場合、Tは炭素原子数4ないし10の
アルカンテトライル基を表す式IIで表される化合物であ
る。
【0036】最も好ましいのは、nが1または2を表
し;Eが水素原子を表し;Ar1 およびAr2 がフェニ
ル基を表し;R1 、R2 、R3 およびR4 のおのおのは
水素原子を表し;またはR1 はメチル基を表し、ならび
にR2 、R3 およびR4 は水素原子を表し;またはR1
およびR3 はメチル基を表し、ならびにR2 およびR4
は水素原子を表し;ならびにnが1の場合、Tは炭素原
子数7ないし17のアルキル基を表し、およびnが2の
場合、Tは炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表
す、式IIで表される化合物である。
【0037】Ar1 、Ar2 、R1 ないしR22、Eまた
はTのいずれかがアルキル基のとき、そのようなアルキ
ル基は例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、第三ブチル基、第三アミル基、2−エチル
ヘキシル基、n−オクチル基、n−ウンデシル基、ラウ
リル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基およ
びエイコシル基であり;該官能基がシクロアルキル基の
とき、それらは例えば、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロオクチル基およびシクロドデシル基であ
り;該官能基がフェニルアルキル基のとき、それらは例
えば、ベンジル基、フェネチル基、α−メチルベンジル
基、およびα,α−ジメチルベンジル基であり;該官能
基がアリール基のとき、それらは例えば、フェニル基、
ナフチル基であり、またはアルキル基によって置換され
たアリール基のときは例えば、トリル基およびキシリル
基であり;該官能基が−O−基によって中断されたアル
キル基のとき、それらは例えば、3−オキサアミル基お
よび3,6−ジオキサオクチル基であり;Tがアルキル
基または−O−基によって中断されたアルキル基のと
き、Tは例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基、オクタメチレン基、2,2−
ジメチルプロパン−1,3−ジイル基、3−オキサペン
タメチレン基および3,6−ジオキサオクタメチレン基
であり;Tがアルカントリイル基のときそれらは例え
ば、グリセリル基、トリメチルイルプロパン基であり;
Tがアルカンテトライル基のとき、Tは例えばペンタエ
リスリチルまたは1,2,3,4−ブタンテトライル基
である。
【0038】式Iの本発明の化合物中の基質はポリエチ
レンおよびポリプロピレンのようなポリオレフィンが特
に有効である。加工中においてポリプロピレンは本発明
の化合物によってとりわけよく安定化される。
【0039】単独で使用する場合、本発明の式Iの化合
物はかなり有効な安定剤であるが、フェノール系抗酸化
剤および/または立体障害性アミンをも含む組成物もま
たこの加工安定剤の配合物によって、加工中に安定化す
るのに極めてよい。
【0040】一般に安定化されうるポリマーは以下のも
のを含む。 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1
−エン、ポリメチルペント−1−エン、ポリイソプレン
またはポリブタジエン、ならびにシクロオレフィン例え
ばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、(所
望により架橋結合できる)ポリエチレン、例えば高密度
ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LD
PE)および線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
枝分れ低密度ポリエチレン(BLDPE)。
【0041】2. 1.に記載したポリマーの混合物、
例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、
ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP
/HDPE、PP/LDPE)およびポリエチレンの異
なるタイプの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
【0042】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDP
E)との混合物、プロピレン/ブテン−1、エチレン/
ヘキセン、エチレン/エチルペンテン、エチレン/ヘプ
テン、エチレン/オクテン、プロピレン/イソブチレ
ン、エチレン/ブト−1−エン、プロピレン/ブタジエ
ン、イソブチレン/イソプレン、エチレン/アルキルア
クリレート、エチレン/アルキルメタクリレート、エチ
レン/ビニルアセテートコポリマーおよびそれらコポリ
マーと一酸化炭素のコポリマーまたはエチレン/アクリ
ル酸コポリマーおよびそれらの塩類(アイオノマー)お
よびエチレンとプロピレンとジエン例えばヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボル
ネンのようなものとのターポリマー;ならびに前記コポ
リマーおよびそれらの混合物と1.に記載したポリマー
との混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピ
レン−コポリマー、LDPE/エチレン−ビニルアセテ
ート(EVA)コポリマー、LDPE/エチレンアクリ
ル酸(EAA)コポリマー、LLDPE/EVA、LL
DPE/EAAおよびランダムまたは交互ポリアルキレ
ン/一酸化炭素−コポリマー;ならびに他のポリマーと
これらの混合物、例えばポリアミド。
【0043】3a. 炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5な
いし9)およびそれらの水素化変性物(例えば粘着付与
剤)およびポリアルキレンとデンプンの混合物。
【0044】4.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルス
チレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)。
【0045】5.スチレンまたは、α−メチルスチレン
とジエンもしくはアクリル誘導体とのコポリマー、例え
ばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリ
ル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/無
水マレイン酸、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリ
レート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレー
ト、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレー
ト;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリア
クリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマーとの高衝撃強度の混合物;およ
びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブ
タジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレ
ン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、又はス
チレン/エチレン/プロピレン/スチレン。
【0046】6.スチレンまたはα−メチルスチレンの
グラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−
アクリロニトリルにスチレンのようなもの;ポリブタジ
エンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタア
クリロニトリル);ポリブタジエンにスチレンおよび無
水マレイン酸またはマレインイミド;ポリブタジエンに
スチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸また
はマレインイミド;ポリブタジエンにスチレン、アクリ
ロニトリルおよびメチルメタクリレート、ポリブタジエ
ンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタク
リレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー
にスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアクリレート
またはポリメタクリレートにスチレンおよびアクリロニ
トリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレ
ンおよびアクリロニトリル、ならびにこれらと5.に列
挙したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、
ASAおよびAESポリマーとして知られているコポリ
マー混合物。
【0047】7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化もしくはクロロスルホ
ン化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコ
ポリマー、エピクロロヒドリンホモ−およびコポリマ
ー、ハロゲン含有ビニル化合物からのポリマー、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、およびポリフッ化ビニリデンならびにこれらのコポ
リマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポ
リマー。
【0048】8.α,β−不飽和酸、およびその誘導体
から誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよ
びポリメタクリレート、ブチルアクリレートとの耐衝撃
性改良ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド
およびポリアクリロニトリル。
【0049】9.上記8に挙げたモノマーの相互または
他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニ
トリル/ブタジエン、アクリロニトリル/アルキルアク
リレート、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアク
リレートまたはアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコ
ポリマー、又はアクリロニトリル−アルキルメタクリレ
ート−ブタジエンターポリマー。
【0050】10.不飽和アルコールおよびアミンまたは
それらのアシル誘導体またはそれらのアセタールから誘
導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベン
ゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラー
ル、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン;
ならびにそれらと上記1.に記載したオレフィンとのコ
ポリマー。
【0051】11.環状エーテルのホモポリマーおよびコ
ポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらと
ビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0052】12. ポリアセタール、例えばポリオキシメ
チレンおよびエチレンオキシドをコモノマーとして含む
ポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレ
ートまたはMBSで変性させたポリアセタール。
【0053】13.ポリフェニレンオキシドおよびスルフ
ィド、ならびにポリフェニレンオキシドとポリスチレン
またはポリアミドとの混合物。
【0054】14. 一方の成分としてヒドロキシ末端基を
含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエン
と他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシアネ
ートとから誘導されたポリウレタンならびにその前駆物
質(ポリイソシアネート、ポリオールまたはプレポリマ
ー)。
【0055】15. ジアミンおよびジカルボン酸および/
またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘
導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリア
ミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、
6/9、6/12、4/6および12/12、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、m−キシレン、ジアミン、お
よびアジピン酸の縮合によって得られる芳香族ポリアミ
ド;ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸および
/またはテレフタル酸および所望により変性剤としての
エラストマーから製造されるポリアミド、例えはポリ−
2,4,4(トリメチルヘキサメチレン)テレフタルア
ミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド。さ
らに、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコ
ポリマー、アイオノマーまたは化学的に結合またはグラ
フトしたエラストマーとのコポリマー;またはこれらと
ポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコー
ルとのコポリマー。EPDMまたはABSで変性させた
ポリアミドまたはコポリアミド。加工の間に縮合させた
ポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0056】16. ポリ尿素、ポリイミドおよびポリアミ
ド−イミド。
【0057】17. ジカルボン酸およびジオールから、お
よび/ またはヒドロキシカルボン酸または相当するラク
トンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−
1, 4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、ポリ−[2,2−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン]テレフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエ
ートならびにヒドロキシ末端基を含有するポリエーテル
から誘導されたブロック−コポリエーテル−エステル。
【0058】18. ポリカーボネートおよびポリエステル
−カーボネート。
【0059】19. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
およびポリエーテルケトン。
【0060】20.一方でアルデヒドから、および他方で
フェノール、尿素またはメラミンから誘導された架橋ポ
リマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿
素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアル
デヒド樹脂。
【0061】21.乾性もしくは非乾性アルキッド樹脂。
【0062】22.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価
アルコールおよび架橋剤としてビニル化合物とのコポリ
エステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂および
燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変成物。
【0063】23.置換アクリル酸エステル、例えばエポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエ
ステル−アクリレートから誘導された熱硬化性アクリル
樹脂。
【0064】24.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシ
アネートまたはエポキシ樹脂を架橋剤として添加したア
ルキッド樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹
脂。
【0065】25.ポリエポキシド、例えばビスグリシジ
ルエーテルから、または環状脂肪族ジエポキシドから誘
導された架橋エポキシ樹脂。
【0066】26.天然ポリマー、例えば、セルロース、
ゴム、ゼラチンおよびそれらを化学変成した同族誘導
体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロースお
よび酪酸セルロース、およびセルロースエーテル、例え
ばメチルセルロース;ロジンおよびそれらの誘導体。
【0067】27.前述のポリマーの混合物、例えばPP
/EPDM、ポリアミド6/EPDMまたはABS、P
VC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC
/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/P
BT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM
/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/ア
クリレート、POM/MBS、PPE/HIPS、PP
E/PA6.6およびコポリマー、PA/HDPE、P
A/PP、PA/PPE。
【0068】28.純粋なモノマー化合物またはそれらの
混合物からなる天然および合成有機材料、例えば鉱油、
動物または植物脂肪、オイルおよびワックスまたは合成
エステル(例えばフタレート、アジペート、ホスフェー
トまたはトリメリテート)に基づいたオイル、脂肪およ
びワックス、ならびにポリマー用可塑剤として、または
紡糸製剤油として用いられているいかなる重量比での合
成エステルと鉱油との混合物、ならびにそれら材料の水
性エマルジョン。
【0069】29.天然または合成ゴムの水性エマルジョ
ン、例えば天然ラテックス、またはカルボキシル化スチ
レン−ブタジエンコポリマーのラテックス。
【0070】30. ポリシロキサン、例えば、米国特許第
4,259,467号に記載されている軟質、親水性ポ
リシロキサン、例えば、米国特許第4,355,147
号に記載されている硬質ポリオルガノシロキサン。
【0071】31. 不飽和アクリルポリアセトアセテート
樹脂または不飽和アクリル樹脂との組み合わせのポリケ
チミン。不飽和アクリル樹脂は、ウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、不飽和官能基が付いた
ビニルまたはアクリルコポリマーおよびアクリレート化
されたメラミン。ポリケチミンは、酸触媒の存在下ポリ
アミンとケトンから合成される。
【0072】32. エチレン性不飽和単量体またはオリゴ
マーおよび多不飽和脂肪酸オリゴマーを含む放射硬化性
組成物。
【0073】33. エポキシメラミン樹脂、例えば、LS
E4103(Monsanto社製)のような高固体含有メラミ
ン樹脂をコエーテル化したエポキシ官能基によって架橋
されている光安定エポキシ樹脂。
【0074】一般に本発明の化合物は安定化された組成
物の約0.01ないし5重量%で使用されるが、これは
特に基質および用途により変化できる。有利な範囲は
0.5ないし2%、特に0.1ないし1%である。
【0075】本発明の安定剤は慣用の技術によって、成
形物製造前のいかなる都合のより段階においても有機ポ
リマーにたやすく混合される。例えば、安定剤を乾燥粉
末形でポリマーと混合してもよい。または安定剤の懸濁
液、もしくは乳濁液をポリマーの溶液、懸濁液または乳
濁液と混合してもよい。得られた本発明の安定化された
ポリマー組成物も必要に応じて例えば以下に列挙される
ような他の安定剤またはそれらの混合物を含んでもよ
い。
【0076】1.抗酸化剤 1.1 アルキル化モノフェノール 、例えば2,6−ジ
−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチ
ル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4
−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−ウンデカ−1′−イル)−フェノール、2,4
−ジメチル−6−(1′−メチル−ヘプタデカ−1′−
イル)−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−トリデカ−1′−イル)−フェノールおよびそ
れらの混合物。
【0077】1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−
メチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−
6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチ
ル−4−ノニルフェノール。
【0078】1.3 ハイドロキノンとアルキル化ハイ
ドロキノン、例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メト
キシフェノール、2,5−ジ−第三ブチル−ハイドロキ
ノン、2,5−ジ−第三−アミル−ハイドロキノン、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノー
ル、2,6−ジ−第三ブチル−ハイドロノン、2,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)アジペート。
【0079】1.4 ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル、例えば2,2′−チオビス(6−第三ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オ
クチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス
(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′
−チオ−ビス(3,6−ジ−第二−アミルフェノー
ル)、4,4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−ジスルフィド。
【0080】1.5 アルキリデンビスフェノール、例
えば2,2′−メチレン−ビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−
第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキ
シル)フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−
メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデ
ン−ビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス [6−(α−メチルベ
ンジル)−4−ノニルフェノール] 、2,2′−メチレ
ン−ビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノ
ニルフェノール] 、4,4′−メチレン−ビス(2,6
−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−
ビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,
1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレン
グリコールビス[3,3−ビス(3′−第三ブチル−
4′−ヒドロキシフェニル)ブチレート] 、ビス(3−
第三ブチル−4ーヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジ
シクロペンタジエン、ビス[2−(3′−第三ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−第三
ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1
−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4
−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テ
トラ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)ペンタン。
【0081】1.6. O−、N−およびS−ベンジル
化合物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−第三ブチ
ル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
−メルカプトアセテート、トリス−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、ビス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)−ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−スルフィド、イ
ソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル−メルカプトアセテート。
【0082】1.7.ヒドロキシベンジル化マロネー
ト、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ
−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネー
ト、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ド
デシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、
ジ−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−マロネート。
【0083】1.8. ヒドロキシベンジル芳香族化合
物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0084】1.9. トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第
三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)−イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,
3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒド
ロキシベンジル)−イソシアヌレート。
【0085】1.10. べンジルホスホネート、例え
ばジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタ
デシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジルホスホン酸モノエチルエステルのCa
塩。
【0086】1.11. アシルアミノフェノール、例
えばラウリン酸4−ヒドロキシアニリド、ステアリン酸
4−ヒドロキシアニリド、カルバミン酸N−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)オクチルエ
ステル。
【0087】1.12. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一
価または多価アルコールとのエステル、例えば、メタノ
ール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3
−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、ト
リメチルヘンサンジオール、トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−ト
リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0088】1.13. β−(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えば、メ
タノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘンサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0089】1.14. β−(3,5−ジ−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えばメタ
ノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリ
コール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘンサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0090】1.15. 3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル酢酸の下記の一価または多価アル
コールとのエステル、例えば、メタノール、エタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘンサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0091】1.16. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド
例えばN,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジア
ミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0092】2. 紫外線吸収剤および光安定剤 2.1. 2−( 2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾト
リアゾール 、例えば、2′−ヒドロキシフェニル−2H
−ベンズトリアゾール(2)の5′−メチル−、3′,
5′−ジ−第三ブチル−、5′−第三ブチル−、5′−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル) −、5−クロ
ロ−3′,5′−ジ−第三ブチル−、5−クロロ−3′
−第三ブチル−5′−メチル−、3′−第二ブチル−
5′−第三ブチル、4′−オクトキシ−、3′,5′−
ジ−第三アミル−、3′,5′−ビス(α,α−ジメチ
ルベンジル)−誘導体、5−クロロ−3′−第三ブチル
−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)−お
よび5−クロロ−3′−第三ブチル−5′−[2−(2
−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−誘導
体の混合物、5−クロロ−3′−第三ブチル−5′−
(2−メトキシカルボニルエチル)−、3′−第三ブチ
ル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−、3′
−第三ブチル−5′−(2−オクチルオキシカルボニル
エチル)−、3′−第三ブチル−5′−[2−(2−エ
チルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−、3′−
ドデシル−5′−メチル−および3′−第三ブチル−
5′−(2′−イソオクチルオキシカルボニルエチル)
−誘導体;2,2′−メチレン−ビス[4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンズトリアゾー
ル−2−イル−フェノール];2−[3′−第三ブチル
−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒ
ドロキシ−フェニル]−2H−ベンズトリアゾールとポ
リエチレングリコール300とのエステル交換生成物;
[R−CH2 CH2 −COO(CH2 3 −]2 −(式
中,R=3′−第三ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−
2H−べンゾトリアゾール−2−イル−フェニルであ
る。)。
【0093】2.2. 2−ヒドロキシ−ベンゾフェノ
、例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オ
クトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ
−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒド
ロキシ−または2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シ誘導体。
【0094】2.3. 置換されたおよび非置換安息香
酸のエステル、例えば4−第三ブチルフェニル=サリチ
レート、フェニル=サリチレート、オクチルフェニル=
サリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4
−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイル
レゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル=
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル=3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、オクタデシル=3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−
4,6−ジ第三ブチルフェニル=3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0095】2.4. アクリレート、例えばエチルα
−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレート、イソオ
クチルα−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレー
ト、メチルα−カルボメトキシ−シンナメート、メチル
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメー
ト、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シ
ンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシ
シンナメート、およびN−(β−カルボメトキシ−β−
シアノビニル) −2−メチルインドリン。
【0096】2.5. ニッケル化合物,例えば2,
2′−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル) −フェノール]のニッケル錯体,例えば1:
1または1:2錯体であって,所望によりn−ブチルア
ミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシ
ル−ジ−エタノールアミンのような他の配位子を伴うも
の、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸モノ
アルキルエステル例えばメチルもしくはエチルエステル
のニッケル塩、ケトキシム例えば、2−ヒドロキシ−4
−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯
体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピ
ラゾールのニッケル錯体であって,所望により他の配位
子を伴うもの。
【0097】2.6. 立体障害性アミン、例えばビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
スシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生
成物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三
オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−
トリアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン),4−
ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチル−ベンジル)マロネー
ト、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,
4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−
オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジル)スシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジア
ミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5
−トリアジンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−ジ
(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビ
ス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成物、
2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,
5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルア
ミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチル−3−ドデ
シル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト
リアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−
ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシ
ル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)−ピロリジン−2,5−ジオン。
【0098】2.7. シュウ酸ジアミド、例えば4,
4′−ジ−オクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジ
−オクチルオキシ−5,5′−ジ−第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ−
第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−
2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−エトキ
シ−2′−エチル−5,4′−ジ−第三ブチル−オキサ
ニリドとの混合物,o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物およびo−およびp−エトキシ−二
置換オキサニリドの混合物。
【0099】2.8. 他の2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン、例ば2,4,6−ト
リス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−
ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン。2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3
−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6
−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3
−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,
6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−
トリアジン。
【0100】3. 金属不活性化剤,例えばN,N′−
ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリチラル−N′−
サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイ
ル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジ
ン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビス(ベンジリデン)シュウ酸ヒドラジド、オキサ
ニリド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸−ビス
−フェニルヒドラジド、N,N’−ジアセタール−アジ
ピン酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイル−
シュウ酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイル
−チオプロピオン酸ジヒドラジド。
【0101】4. ホスフィットおよびホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)−ペンタエリトリトール
ジホスフィット、ビス−イソデシル−ペンタエリトリト
ールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−
4−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフ
ィット、ビス−イソデシルオキシ−ペンタエリトリトー
ルジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6
−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフィ
ット ビス(2,4,6−トリ−第三ブチル−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステ
アリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4′−ビフェ
ニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,
4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フ
ルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12
−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサ
ホスホシン。
【0102】5. 過酸化物スカベンジャー、例えばβ
−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ス
テアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メル
カプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベン
ズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリト
ールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネ
ート。
【0103】6. ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物
および/またはリン化合物と組合せた銅塩、および二価
マンガンの塩。
【0104】7. 塩基性補助安定剤、例えばメラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン
酸Ca塩、ステアリン酸Zn塩、ベヘン酸Mg塩、ステ
アリン酸Mg塩、リシノール酸Na塩およびパルミチン
酸K塩、カテコールアンチモン塩およびカテコール亜鉛
塩。
【0105】8. 核剤、例えば4−第三ブチル安息香
酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0106】9. 充填剤および強化剤、例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物および
水酸化物、カーボンブラック、グラファイト。
【0107】10. その他の添加剤、例えば可塑剤、潤滑
剤、乳化剤、顔料、光沢剤、難燃剤、静電防止剤および
発泡剤。
【0108】しばしば安定化ポリマー組成物はさらに、
例えば上記で示した物質のような種々の他の安定剤約
0.01ないし約5重量%、好ましくは約0.025な
いし約2重量%、および特に約0.1ないし1重量%を
含有する。
【0109】上記のに指摘したように、本発明のポリマ
ー組成物は好ましくは他の安定剤としてフェノール系抗
酸化剤および/または立体障害性アミンを包含する。フ
ェノール系抗酸化剤の幾つかの例は上記に示した1.
1.,1.2.および1.5.の物質に基づく化合物で
ある。立体障害性の幾つかの例は上記に示した2.6.
の物質に基づく化合物である。
【0110】特に興味深いフェノール性抗酸化剤はn−
オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナメート、ネオペンタンテトライルテトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)、ジ−n−オクタデシル3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、1,3,5ト
リス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、チオジエチレンビス(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
3,6−ジオキサオクタメチレンビス(3−メチル−5
−第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,2’−エ
チリデン−ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−第三ブチ
ル−3−ヒドロキシベンジル)イソシヌレート、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第
三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス〔2−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
モイルオキシ)エチル〕−イソシアヌレート、3,5−
ジ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)メシトール、ヘキサメチレンビス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−
3,5−ジ−(オクチルチオ)−s−トリアジン、N,
N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、カルシウム ビス
(エチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート)、エチレンビス〔3,3−ジ(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチレート〕、オ
クチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
メルカプトアセテート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナモイル)−ヒドラジド、お
よびN,N’−ビス〔2−(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナモイルオキシ)−エチル〕−
オキサミドからなる群から選ばれる。
【0111】もっとも好ましいフェノール性抗酸化剤
は、ネオペンタンテトライルテトラキス(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、n−
オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナメート、1,3,5トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾールまたは2,2’
−エチリデン−ビス−(4,6−ジ第三ブチルフェノー
ル)である。
【0112】特に興味深い障害性アミン化合物はビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ブ
チルマロネート、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−ステアリールオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、3−n−オクチ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザ−スピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ニトリロトリアセテート、1,2−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−3−オキソ−ピペラジン−4−
イル)エタン、2,2,4,4−テトラメチル−7−オ
キサ−3,20−ジアザ−21−オキサジスピロ〔5.
1.11.2〕ヘンエイコサン、2,4−ジクロロ−6
−第三オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘ
キサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン)の縮合物、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ
ピペリジンとコハク酸の縮合物、4,4’−ヘキサメチ
レンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン)と1,2−ジブロモエタンの縮合物、テトラキ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジン−4−イル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−
トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の縮合物、
N,N’,N”,N”’−テトラキス〔(4,6−ビス
(ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)−アミノ−s−トリアジン−2−イル〕−
1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン、混合され
た〔2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル/β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−
(2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕−
ウンデカン)ジエチル〕1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート、混合された〔1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン−4−イル/β,β,β’,
β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5.5〕−ウンデカン)ジエチル〕
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、オク
タメチレンビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−カルボキシレート)、4,4’−エチレンビ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オ
ン)およびビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)からなる群から
選ばれる。
【0113】もっとも好ましい障害性アミン化合物はビ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン
とコハク酸の縮合生成物、2,4−ジクロロ−6−第三
オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメ
チレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン)またはN,N’,N”,N”’−テトラキス
〔(4,6−ビス(ブチル−(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ−s−トリアジン
−2−イル〕−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデ
カンまたはビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)である。
【0114】
【実施例】以下の実施例は説明のみを目的としてあり、
いかなる方法においても本発明の特徴および範囲を制限
するものと解釈すべきでない。他に示さない限り、%は
重量に基づいて与えられる。
【0115】実施例1: 2,6−ジフェニルピペリジ
ン−4−イルラウレート 乾燥(dry)テトラヒドロフラン(THF)80ml中の
2,6−ジフェニル−4−ヒドロキシピペリジン2.5
0g(9.9ミリモル)−70℃溶液にn−ブチルリチ
ウム(ヘキサン中2.5M)4.2ml(10.5ミリ
モル)を滴下で加える。混合物を−20℃まで温めそし
て30分攪拌する。溶液を次に再び−70℃に冷却しそ
して乾燥THF20ml中の塩化ラウロイル2.2g
(9.9ミリモル)溶液をそこで滴下で添加する。混合
物を室温まで温めそして18時間攪拌する。混合物をブ
ライン250mlに加えそして次にエーテル200ml
で2回抽出する。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮する。残渣を液体ク
ロマトグラフィー(LC)(シリカゲル、酢酸エチル/
ヘキサン)で精製して白色固体として標記の化合物(融
点40−42℃)3.2g(収量74%)を得る。 分析値: C2941NO2 に対する計算値: C 79.9;H
9.5;N 3.2 実験値: C 79.9;H 9.9;N 3.6
【0116】実施例2: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニルピペリジン−4−イルラウレート ジメチルジオキシラン590ml(27.7ミリモ
ル)、0.047Mアセトン溶液〔イートンおよびウィ
ックス(Eaton and Wicks), J.Org.Chem.
988,53,5353の手順に従って調整〕をカニュ
ーレを通してアセトン200ml中の2,6−ジフェニ
ル−4−ピペリジルラウレート12.1g(27.7ミ
リモル)に添加する。0℃で10分間攪拌後、反応混合
物を減圧下で濃縮しおよび残渣をメタノールから再結晶
して白色固体としての標記化合物(融点89−90℃)
9.7g(収量78%)を得る。 分析値: C2941NO2 に対する計算値: C 77.1;H
9.2;N 3.1 実験値: C 77.1;H 9.2;N 2.9
【0117】実施例3: ビス−(2,6−ジフェニル
ピペリジン−4−イル)セバケート 2,6−ジフェニル−4−ヒドロキシピペリジン2.9
g(11.5ミリモル)、n−ブチルリチウム(ヘキサ
ン中2.5M)4.9ml(12.0ミリモル)および
塩化セバコイル1.35g(5.6ミリモル)を使用し
て実施例1の総手順を繰り返す。標記の化合物3.5g
(収量93%)が単離される。
【0118】実施例4: ビス(1−ヒドロキシ−2,
6−ジフェニルピペリジン−4−イル)セバケート ビス(2,6−ジフェニルピペリジン−4−イル)セバ
ケート2.0g(3.0ミリモル)およびジメチルジオ
キシラン(アセトン中0.072M)82.8ml
(6.0ミリモル)を使用して実施例2の総手順を繰り
返す。メタノールからの再結晶後標記の化合物(融点1
38−158℃)1.6g(収量76%)が単離され
る。 分析値: C44522 6 に対する計算値:C 75.0;H
7.4;N 4.0 実験値: C 74.5;H 7.4;N 3.8
【0119】実施例5: 2,6−ジフェニル−3−メ
チルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3−メチル−ヒドロキシピペリジ
ン22.8g(85.2ミリモル)、n−ブチルリチウ
ム(ヘキサン中2.5M)34ml(85ミリモル)お
よび塩化ラウロイル18.6g(85.2ミリモル)を
使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シリカゲ
ル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後標記の化合物
(融点56−59℃)25.0g(収量65%)が単離
される。 分析値: C3043NO2 に対する計算値: C 80.1;H
9.6;N 3.1 実験値: C 80.8;H10.1;N 3.0
【0120】実施例6: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニル−3−メチルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3−メチルピペリジン−4−イル
ラウレート11.5g(25.5ミリモル)およびジメ
チルジオキシラン(アセトン中0.045M)570m
l(25.5ミリモル)を使用して実施例2の総手順を
繰り返す。標記の化合物(融点84−91℃)11.8
g(収量99%)が単離される。 分析値: C3043NO3 に対する計算値: C 77.4;H
9.3;N 3.0 実験値: C 77.0;H 9.2;N 2.8
【0121】実施例7:2,6−ジフェニル−3,5−
ジメチルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シピペリジン28.1g(0.01モル)、n−ブチル
リチウム(ヘキサン中2.5M)40ml(0.10モ
ル)および塩化ラウロイル21.8g(0.10モル)
を使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シリカ
ゲル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後標記の化合
物(融点74−76℃)25.0g(収量65%)が単
離される。 分析値: C3145NO2 に対する計算値: C 80.3;H
9.8;N 3.0 実験値: C 80.0;H10.2;N 2.6
【0122】実施例8: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニル−3,5−メチルピペリジン−4−イルラウレ
ート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4
−イルラウレート29.9g(64.5ミリモル)およ
びジメチルジオキシラン(アセトン中0.055M)
1.24L(25.5ミリモル)を使用して実施例2の
総手順を繰り返す。標記の化合物(融点108−112
℃)30.8g(収量98%)が単離される。 分析値: C3145NO3 に対する計算値: C 77.6;H
9.5;N 2.9 実験値: C 77.5;H 9.8;N 2.5
【0123】実施例9:ビス−(2,6−ジフェニル−
3,5−ジメチルピペリジン−4−イル)セバケート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シピペリジン18.0g(64ミリモル)、n−ブチル
リチウム(ヘキサン中2.5M)25.5ml(64ミ
リモル)および塩化セバコイル7.65g(32ミリモ
ル)を使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シ
リカゲル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後、標記
の化合物(融点128−135℃)2.7g(収量12
%)が単離される。 分析値: C48602 4 に対する計算値:C 79.1;H
8.3;N 3.8 実験値: C 78.6;H 8.2;N 3.7
【0124】実施例10:ビス−(1−ヒドロキシ−
2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4
−イル)セバケート ビス(2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジ
ン−4イル)セバケート2.09g(2.86ミリモ
ル)およびジメチルジオキシラン(アセトン中0.07
0M)82ml(5.72ミリモル)を使用して実施例
2の総手順を繰り返す。標記の化合物融点(190−1
91℃)2.18g(収量100%)が単離される。 分析値: C48602 6 に対する計算値:C 75.8;H
8.0;N 3.7 実験値: C 75.4;H 8.0;N 3.6
【0125】実施例11: N−(2,6−ジフェニル
ピペリジン−4−イル)ラウラミド 塩化メチレン150ml中の2,6−ジフェニル−3,
5−ジメチル−4−アミノピペリジン12.7g(4
5.3ミリモル)およびトリエチルアミン5.1g(5
0ミリモル)攪拌された0℃溶液に塩化ラウロイル9.
9g(45.3ミリモル)を滴下で加える。混合物を0
℃で30分攪拌し、反応混合物を水で洗浄し(2×20
0ml)続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300m
l)で洗浄する。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして次に減圧下で濃縮する。得られた
固体をエタノールから再結晶化合物し、112−114
℃で溶融する白色固体として標記の化合物15.4g
(収量73%)を得る。 分析値: C31462 Oに対する計算値: C 80.5;H
10.0;N 6.0 実験値: C 80.5;H10.4;N 6.0
【0126】実施例12:N−(1−ヒドロキシ−2,
6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4−イ
ル)ラウラミド 実施例11で製造したN−(2,6−ジフェニル−3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジン−4イル)ラ
ウラミド8.56g(18.5ミリモル)および0.0
4モルアセトン溶液中のジメチルジオキシラン462m
l(18.5ミリモル)を使用して実施例2の総手順を
繰り返す。標記の化合物はLC(シリカゲル;酢酸エチ
ル:ヘキサン)による精製後、58−62℃で溶融する
白色固体として7.37g(70%)収量で単離され
る。 分析値: C31462 2 に対する計算値:C 77.8;H
9.7;N 5.8 実験値: C 77.6;H10.2;N 5.7
【0127】実施例13: 525°F(274℃)で
のポリプロピレンの加工安定性 この実施例はポリプロピレンにおける、本発明の化合物
の加工安定化効果を説明する。基本調合品は、0.07
5重量%のステアリン酸カルシウムを含有する安定化さ
れていない従来技術のポリプロピレン〔登録商標名PR
OFAX6501,ハイモント社製(Himont) 〕からな
る。試験添加剤は乾燥混合によってまたは、添加剤が液
体の場合は塩化メチレン溶媒最小量を使用してポリプロ
ピレンに混合される。減圧下蒸発によって溶媒を除去し
た後、安定化された樹脂調合品は華氏525°(274
℃)で直径1インチ(2.54cm)の押出し機から滞
留時間90秒で、90rpmで押し出される。第1回目
と第5回目の各押出しの後、メルトフローレート(g/
10分)は押出機から得られたペレットについてAST
M法D1238により測定される。試験結果を以下の表
に示す。
【表1】 これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンが加工安定剤としてポ
リプロピレンに対してメルトフロー安定化を提供するこ
とを示す。
【0128】実施例14: 525°F(274℃)で
のポリプロピレンの加工安定性 この実施例はフェノール系抗酸化剤を含有する配合物に
おけるポリプロピレン中の本発明の化合物の加工安定化
効果を説明する。本発明の化合物およびフェノール系抗
酸化剤を含有するポリプロピレン配合物における実施例
13に示された手順を用いた結果は以下の表で与えられ
る。 * AO Aはネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)である これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンがフェノール系抗酸化
剤との組合せにおいて加工安定剤としてポリプロピレン
に対してメルトフロー安定化を提供することを示す。
【0129】実施例15: ポリプロピレンの色安定性 本実施例はポリプロピレンにおけるフェノール系抗酸化
剤との組合せで本発明の化合物の色安定効果を説明す
る。実施例13に記載された手順を使用して、本発明の
化合物との組合せにおけるフェノール系抗酸化剤を含有
しているポリプロピレンをペレットに押し出す。実施例
13に記載したように第1回目および第5回目の押出し
の後におのおの得られたペレットを使用して、該ペレッ
トを、193℃で125mil(3.2mm)の厚みの
プラークに圧縮成形する。試料の黄色度指数(YI)値
をASTM法D1925により測定する。低いYI値は
より少ない変色を示す。結果を以下の表に示す。 * AO Aはネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)である。 これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンがフェノール系抗酸化
剤との組合せにおいて加工安定剤としてポリプロピレン
に対して色安定化を提供することを示す。
【0130】実施例16:ポリプロピレンの長期熱老化
安定性 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
を450°F(232℃)で125mil(3.2m
m)の厚みのプラークに圧縮成形し、そして回転コンベ
アを備えた強制通風炉中で150℃でオーブン老化させ
る。50ユニットの黄色度指数(YI)に到達した時点
の日を破損に相当するものとする。結果を以下の表に示
す。 * AO Aはネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)である
【0130】実施例17:ポリプロピレンの長期熱老化
安定性 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
を450°F(232℃)で40mil(1mm)の厚
みのプラークに圧縮成形し、回転コンベアを備えた強制
通風炉中で150℃でオーブン老化させる。物理破損ま
での時点の日は90°曲げ試験により決定される。結果
を以下の表に示す。 * AO Aはネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)である
【0131】実施例18:酸化誘導時間(OIT) 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
をASTM−3895−80による、酸素気流下190
℃でアルミ皿/等温を使用する、DSCによって分析す
る。徴候およびピーク時間を分で示す。結果を以下の表
に示す。 * AO Aはネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)である
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジ
アリール−4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒド
ロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリ
ジンならびに安定化した組成物。
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
たは一NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基を表す。)を表し;ArおよびAr
は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
5のフェニルアルキル基、−COOR(基中、R
水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
を表す。)、−COR(基中、Rは炭素原子数1な
いし20のアルキル基を表す。)、−NR(基
中、RおよびRは独立して水素原子もしくは炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
(基中、Rは炭素原子数6ないし10のアリール基
もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
す。)、−OH、−OCH、−CN、−CF、−N
、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
ル基を表し;R、R、RおよびRは独立して水
素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
れしたアルキル基;または−OR10、−NR11
12、−SR18、−COOR14もしくは−CONR
1516(基中、R10、R11、R12、R13
よびR14は独立して炭素原子数1ないし20のアルキ
ル基または炭素原子数3ないし18のアルケニル基を表
し、ならびにR15およびR16は独立して水素原子ま
たはR10と同じ意味を持つ。)を末端基とする該アル
キル基;あるいは1個もしくはそれ以上の−O−、−S
−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−
OCO−、−CONR17−、−NR17CO−もしく
は−NR18−(基中、R17およびR18はR15
同じ意味を表す。)で中断されている該アルキル基;炭
素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原子数6な
いし10のアリール基;または炭素原子数1ないし20
のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキ
ル基および炭素原子数7ないし15のフェニルアルキル
基からなる群から選択された1ないし3個の基により置
換された該アリール基を表し;ならびにnが1を表す場
合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基または1
個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−S
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CON
19−、−NR19CO−もしくは−NR20−(基
中、R19およびR20はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキル基を表し、またはAr
と同様の意味を持つアリール基もしくは置換された該ア
リール基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭
素原子数1ないし12のアルキレン基;または1個もし
くはそれ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CONR
21−、−NR21CO−もしくは−NR22−(基
中、R21およびR22はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキレン基を表し;nが3を表
す場合、Tは炭素原子数3ないし8のアルカントリイル
基を表し;ならびにnが4を表す場合、Tは炭素原子数
4ないし10のアルカンテトライル基を表す。〕で表さ
れる置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−
4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒドロキシ−
2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジン化合
物。
【化2】 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
たは−NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基を表す。)を表し;ArおよびAr
は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
5のフェニルアルキル基、−COOR(基中、R
水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
を表す。)、−COR(基中、Rは炭素原子数1な
いし20のアルキル基を表す。)、−NR(基
中、RおよびRは独立して水素原子もしくは炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
(基中、Rは炭素原子数6ないし10のアリール基
もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
す。)、−OH、−OCH、−CN、−CF、−N
、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
ル基を表し;R、R、RおよびRは独立して水
素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
れしたアルキル基;または−OR10、−NR11
12、−SR13、−COOR14もしくは−CONR
1516(基中、R10、R11、R12、R13
よびR14は独立して炭素原子数1ないし20のアルキ
ル基または炭素原子数3ないし18のアルケニル基を表
し、ならびにR15およびR16は独立して水素原子ま
たはR10と同じ意味を持つ。)を末端基とする該アル
キル基;あるいは1個もしくはそれ以上の−O−、−S
−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−
OCO−、−CONR17−、−NR17CO−もしく
は−NR18−(基中、R17およびR18はR15
同じ意味を表す。)で中断されている該アルキル基;炭
素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原子数6な
いし10のアリール基;または炭素原子数1ないし20
のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキ
ル基および炭素原子数7ないし15のフェニルアルキル
基からなる群から選択された1ないし3個の基により置
換された該アリール基を表し;ならびにnが1を表す場
合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基または1
個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−S
−、−CO−、−COO−、、OCO−、−CON
19−、−NR19CO−もしくは−NR20−(基
中、R19およびR20はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキル基を表し、またはAr
と同様の意味を持つアリール基もしくは置換された該ア
リール基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭
素原子数1ないし12のアルキレン基;または1個もし
くはそれ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CONR
21−、−NR21CO−もしくは−NR22−(基
中、R21およびR22はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキレン基を表し;nが3を表
す場合、Tは炭素原子数3ないし8のアルカントリイル
基を表し;ならびにnが4を表す場合、Tは炭素原子数
4ないし10のアルカンテトライル基を表す。〕で表さ
れる置換された2,6−ジアリール−4−アシルオキシ
ピペリジンまたは2,6−ジアリール−4−アシルアミ
ノピペリジ化合物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な置換された1−ヒ
ドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペ
リジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4
−アシルアミノピペリジンおよび酸素、熱または化学線
の有害な影響を受けやすい種々の有機材料に対する安定
剤としてのそれらの用途に関する。本化合物は長期間の
熱酸化ストレスにおけるポリマー物性の良好な保持性と
同様に加工時におけるメルトフロー安定性および良好な
色の保持性の両方を提供する。
【0002】
【従来の技術】発明の背景 米国特許第4,316,996号は1−ヒドロキシ−
2,6−ジアルキルピペリジンがフェノール性抗酸化剤
の褪色を防ぐのに有効であることを示している。
【0003】1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−アシルオキシピペリジンおよび他の1−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン誘
導体は効果的な光安定剤として公知であるが、これらの
化合物は加工安定剤としては有効でない。それらはまた
本発明の本化合物から構造的に異なる。
【0004】米国特許第4,668,721号、第4,
782,105号、4,876,300号および第4,
898,901号で加工安定剤として有効な他のヒドロ
キシルアミンを示しているがこれらのヒドロキシルアミ
ンは構造的に本化合物とは全く異なる。
【0005】H.コサンドララマンら(H.Kotha
ndraraman et al.)、J.Poly.
SciPolymer Letters Ed.,
,475(1985)は選択された置換2,6−ジア
リールピペリジン−4−イル部分により置換されたアミ
ノ基をもつポリアクリルアミドの製造を報告している。
本発明の化合物および安定剤としてのそれらの用途はこ
の科学論文によっては言及も提案もなされていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1−ヒドロキシ
−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンお
よび1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシル
アミノピペリジンは従来技術分野で公知でない新規な化
合物である。前駆体アミン出発物質もまた新規な化合物
である。
【0007】本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジアリ
ール−4−アシルオキシピペリジンおよび1−ヒドロキ
シ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジン
は最も近い従来技術の化合物に比べ、驚くべき優れた特
性を示す。
【0008】本発明の化合物は構造的に従来技術の化合
物と異なる。これらの構造は低い揮発性、基質とより良
好な相容性および低い抽出性を持つ、高分子量化合物の
合成を可能にしている。本発明の化合物は加工時におけ
るメルトフロー安定化および良好な耐変色性の両方を提
供する。本発明の化合物はホスフィット安定剤の技術水
準を越えた優れた加水分解安定性を持ち、そしてヒドロ
キシルアミン安定剤の技術水準を越えた優れた長期間の
熱的老化および酸化的誘導期間を示す。
【0009】発明の目的 本発明の第一の目的は酸化的、熱的および/または化学
線的崩壊を受ける有機材料に対する有効な安定剤である
新規な置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール
−4−アシルオキシピペリジンまたは新規な置換された
1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミ
ノピペリジンを提供することである。
【0010】本発明の他の目的は本発明の置換された1
−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシ
ピペリジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール
−4−アシルアミノピペリジンを含有する安定化組成物
を提供することである。
【0011】本発明のさらに別の目的は本発明の1−ヒ
ドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペ
リジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4
−アシルアミノピペリジン安定剤を作るための出発物質
として有効な新規な置換された2,6−ジアリール−4
−アシルオキシピペリジンまたは2,6−ジアリール−
4−アシルアミノピペリジンを提供することである。
【0012】詳細な説明 本発明は次式I:
【化3】 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
たは−NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基を表す。)を表し;ArおよびAr
は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
5のフェニルアルキル基、−COOR(基中、R
水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
を表す。)、−COR(基中、Rは炭素原子数1な
いし20のアルキル基を表す。)、−NRR8(基
中、RおよびRは独立して水素原子もしくは炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
(基中、Rは炭素原子数6ないし10のアリール基
もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
す。)、−OH、−OCH、−CN、−CF、−N
、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
ル基を表し;R、R、RおよびRは独立して水
素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
れしたアルキル基;または−OR10、−NR11
12、−SR13、−COOR14もしくは−CONR
1516(基中、R10、R11、R12、R13
よびR14は独立して炭素原子数1ないし20のアルキ
ル基または炭素原子数3ないし18のアルケニル基を表
し、ならびにR15およびR16は独立して水素原子ま
たはR10と同じ意味を持つ。)を末端基とする該アル
キル基;あるいは1個もしくはそれ以上の−O−、−S
−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−
OCO−、−CONR17−、−NR17CO−もしく
は−NR18−(基中、R17およびR13はR15
同じ意味を表す。)で中断されている該アルキル基;炭
素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原子数6な
いし10のアリール基;または炭素原子数1ないし20
のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキ
ル基および炭素原子数7ないし15のフェニルアルキル
基からなる群から選択された1ないし3個の基により置
換された該アリール基を表し;ならびにnが1を表す場
合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基または1
個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−S
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CON
19−、−NR19CO−もしくは−NR20−(基
中、R19およびR20はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキル基を表し、またはAr
と同様の意味を持つアリール基もしくは置換された該ア
リール基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭
素原子数1ないし12のアルキレン基;または1個もし
くはそれ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CONR
21−、−NR21CO−もしくは−NR22−(基
中、R21およびR22はR15と同様の意味を表
す。)で中断された該アルキレン基を表し;nが3を表
す場合、Tは炭素原子数3ないし8のアルカントリイル
基を表し;ならびにnが4を表す場合、Tは炭素原子数
4ないし10のアルカンテトライル基を表す。〕で表さ
れる新規な置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリ
ール−4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒドロキ
シ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジン
に関する。
【0013】全ての予想できる幾何学異性体および立体
異性体は本発明の範囲に含まれる。
【0014】好ましくはnは1または2である。
【0015】好ましくはXは−O−である。
【0016】好ましくは、ArおよびArは同じで
あるかまたはおのおのフェニル基またはメチル基で置換
されたフェニル基を表す。最も好ましいのはArおよ
びArはフェニル基である。
【0017】好ましくは、nが1の場合、Tは炭素原子
数1ないし17のアルキル基を表し;最も好ましいのは
炭素原子数7ないし17のアルキル基である。
【0018】好ましくは、nが2の場合、Tは炭素原子
数2ないし10のアルキレン基を表し;最も好ましいの
は炭素原子数2ないし8のアルキレン基である。
【0019】好ましくは、R、R、RおよびR
は独立して水素原子またメチル基を表す。最も好ましい
のはR、R、RおよびRのおののが水素原子を
表すか;またはRはメチル基を表し、ならびにR
およびRは水素原子を表すか;またはRおよび
はメチル基、ならびにRおよびRは水素原子を
表す。
【0020】好ましいのは、Eが水素原子または炭素原
子数1ないし20のアルキル基を表し;ArおよびA
は独立してフェニル基、または炭素原子数1ないし
12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアル
キル基、−COOH、−COO−CH、−COO−C
、−CO−CH、−CO−C、−N
、−OHおよび−OCHからなる群から選択され
た1ないし3個の置換基で置換されたフェニル基を表
し;R、R、RおよびRは独立して水素原子、
メチル基、エチル基を表し;そしてnが1を表す場合、
Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基または1個も
しくはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO
−、−CO−、−COO−、−OCO−、フェニレン基
で中断された該アルキル基を表し;nが2を表す場合、
Tは直接結合;炭素原子数1ないし12のアルキレン
基、1個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO
−、−SO−、−COー、−COO−もしくは−OC
O−で中断されたアルキレン基を表し;nが3を表す場
合、Tは炭素原子数3ないし8のアルカントリイル基を
表し;ならびにnが4を表す場合、Tは炭素原子数4な
いし10のアルカンテトライル基を表す式Iで表される
化合物である。
【0021】最も好ましいのは、nが1または2を表
し;Eが水素原子を表し;ArおよびArがフェニ
ル基を表し;R、R、RおよびRのおのおのは
水素原子を表し;またはRはメチル基を表し、ならび
にR、RおよびRは水素原子;またはRおよび
はメチル基を表し、ならびにRおよびRは水素
原子を表し;ならびにnが1の場合、Tは炭素原子数7
ないし17のアルキル基を表し、およびnが2の場合、
Tは炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表す、式
Iで表される化合物である。
【0022】本発明はまた(a)酸化的、熱的または化
学線的崩壊を受ける有機材料、および(b)上記で定義
した式Iの化合物の安定化有効量からなる安定化組成物
にも関する。
【0023】好ましいのは有機材料が合成ポリマーであ
る組成物である。
【0024】本発明はそれゆえ、有機材料に少なくとも
1種の式Iで表される化合物を混合することからなる、
酸化的、熱的または化学線的崩壊に対する有機材料の安
定化の方法を包含する。本発明はまた安定剤、特に合成
ポリマーに対する加工安定剤としての該化合物の用途を
も包含する。
【0025】ジメチルオキシランを使用した第二アミン
のヒドロキシルアミンへの酸化はムレイおよびシング
(Murray and Singh)、Synthe
ticComm.1989,19,3509において報
告されている。本発明の化合物はイートンおよびウィッ
クス(Baton and Wicks),J.Or
g.Chem.1988,53,5353による手順に
従って相当するアミンをジメチルジオキシランで酸化す
ることによって製造される。相当するアミンは相当する
4−ヒドロキシルアミンピペリジンまたは4−アミノピ
ペリジンのアシル化により都合よく製造できる。
【0026】例えば、2,6−ジフェニル−4−ヒドロ
キシピペリジン、2,6−ジフェニル−3−メチル−4
−ヒドロキシピペリジンおよび2,6−ジフェニル−
3,5−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジンのような
置換された4−ヒドロキシピペリジンはバラサブラマニ
アン,M.;パドマ,N.(Balasubraman
ian,M.;Padma,N.),Terahedr
on 19,2135(1963)に公表された手順に
より製造できる。
【0027】2,6−ジアリール−4−アミノピペリジ
ンはP.ゲネストら(P.Geneste et a
l.),J.Org.Chem.41,3437(19
76)およびR.ホーラーら(R.Haller et
al.),Tetrahedron,28.2863
(1972)によって示されているような相当するケト
ンのオキシム化により合成され、続いてM・ウマら
(M.Uma et al.),Indian J.C
hem.,19B,74(1980)によって示されて
いるような第一アミンへの還元が行われる。
【0028】本発明の他の見地は式Iの本発明の化合物
の製造に使用される次式II:
【化4】 で表されるアミン出発物質である。式II中、Ar
Ar、RないしR22、X、EおよびTは前述の式
Iで定義したものと同じ意味を持つ。式IIのアミン前
駆体出発物質は、式中、ピペリジン環中のN原子にヒド
ロキシル基がないため、式Iの化合物と異なる。
【0029】好ましくは式IIの化合物中、nは1また
は2である。
【0030】好ましくはXは−O−である。
【0031】好ましくは、ArおよびArは同じで
あるかまたはおのおのフェニル基またはメチル基で置換
されたフェニル基を表す。最も好ましいのはArおよ
びArはフェニル基である。
【0032】好ましくは、nが1の場合、Tは炭素原子
数1ないし17のアルキル基を表し;最も好ましいのは
炭素原子数7ないし17のアルキル基である。
【0033】好ましくは、nが2の場合、Tは炭素原子
数2ないし10のアルキレン基を表し;最も好ましいの
は炭素原子数2ないし8のアルキレン基である。
【0034】好ましくは、R、R、RおよびR
は独立して水素原子またはメチル基を表す。最も好まし
いのはR、R、RおよびRのおのおのが水素原
子を表すか;またはRはメチル基を表し、ならびにR
、RおよびRは水素原子を表すか;またはR
よびRはメチル基、ならびにRおよびRは水素原
子を表す。
【0035】好ましいのは、Eが水素原子、炭素原子数
1ないし20のアルキル基を表し;ArおよびAr
は独立してフェニル基、または炭素原子数1ないし12
のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル
基、−COOH、−COO−CH、−COO−C
、−CO−CH、−CO−C、−NH、−
OHおよび−OCHからなる群から選択された1ない
し3個の置換基で置換されたフェニル基を表し;R
、RおよびRは独立して水素原子、メチル基、
エチル基を表し;そしてnが1を表す場合、Tは炭素原
子数1ないし20のアルキル基または1個もしくはそれ
以上の−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO
−、−COO−、−OCO−、フェニレン基で中断され
た該アルキル基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結
合;炭素原子数1ないし12のアルキレン基、1個もし
くはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO
−、−CO−、−COO−もしくは−OCO−で中断
されたアルキレン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭
素原子数3ないし8のアルカントリイル基を表し;なら
びにnが4を表す場合、Tは炭素原子数4ないし10の
アルカンテトライル基を表す式IIで表される化合物で
ある。
【0036】最も好ましいのは、nが1または2を表
し;Eが水素原子を表し;ArおよびArがフェニ
ル基を表し;R、R、RおよびRのおのおのは
水素原子を表し;またはRはメチル基を表し、ならび
にR、RおよびRは水素原子を表し;またはR
およびR3はメチル基を表し、ならびにRおよびR
は水素原子を表し;ならびにnが1の場合、Tは炭素原
子数7ないし17のアルキル基を表し、およびnが2の
場合、Tは炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表
す、式IIで表される化合物である。
【0037】Ar、Ar、RないしR22、Eま
たはTのいずれかがアルキル基のとき、そのようなアル
キル基は例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、第三ブチル基、第三アミル基、2−エチ
ルヘキシル基、n=オクチル基、n−ウンデシル基、ラ
ウリル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基お
よびエイコシル基であり;該官能基がシクロアルキル基
のとき、それらは例えば、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロオクチル基およびシクロドデシル基で
あり;該官能基がフェニルアルキル基のとき、それらは
例えば、ベンジル基、フェネチル基、α−メチルベンジ
ル基、およびα,α−ジメチルベンジル基であり;該官
能基がアリール基のとき、それらは例えば、フェニル
基、ナフチル基であり、またはアルキル基によって置換
されたアリール基のときは例えば、トリル基およびキシ
リル基であり;該官能基が−O−基によって中断された
アルキル基のとき、それらは例えば、3−オキサアミル
基および3,6−ジオキサオクチル基であり;Tがアル
キル基または−O−基によって中断されたアルキル基の
とき、Tは例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチ
レン基、テトラメチレン基、オクタメチレン基、2,2
−ジメチルプロパン−1,3−ジイル基、3−オキサペ
ンタメチレン基および3,6−ジオキサオクタメチレン
基であり;Tがアルカントリイル基のときそれらは例え
ば、グリセリル基、トリメチルイルプロパン基であり;
Tがアルカンテトライル基のとき、Tは例えばペンタエ
リスリチルまたは1,2,3,4−ブタンテトライル基
である。
【0038】式Iの本発明の化合物中の基質はポリエチ
レンおよびポリプロピレンのようなポリオレフィンが特
に有効である。加工中においてポリプロピレンは本発明
の化合物によってとりわけよく安定化される。
【0039】単独で使用する場合、本発明の式Iの化合
物はかなり有効な安定剤であるが、フェノール系抗酸化
剤および/または立体障害性アミンをも含む組成物もま
たこの加工安定剤の配合物によって、加工中に安定化す
るのに極めてよい。
【0040】一般に安定化されうるポリマーは以下のも
のを含む。 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1
−エン、ポリメチルペント−1−エン、ポリイソプレン
またはポリブタジエン、ならびにシクロオレフィン例え
ばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、(所
望により架橋結合できる)ポリエチレン、例えば高密度
ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LD
PE)および線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
枝分れ低密度ポリエチレン(BLDPE)。
【0041】2. 1.に記載したポリマーの混合物、
例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、
ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP
/HDPE、PP/LDPE)およびポリエチレンの異
なるタイプの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
【0042】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDP
E)との混合物、プロピレン/ブテン−1、エチレン/
ヘキセン、エチレン/エチルペンテン、エチレン/ヘプ
テン、エチレン/オクテン、プロピレン/イソブチレ
ン、エチレン/ブト−1−エン、プロピレン/ブタジエ
ン、イソブチレン/イソプレン、エチレン/アルキルア
クリレート、エチレン/アルキルメタクリレート、エチ
レン/ビニルアセテートコポリマーおよびそれらコポリ
マーと一酸化炭素のコポリマーまたはエチレン/アクリ
ル酸コポリマーおよびそれらの塩類(アイオノマー)お
よびエチレンとプロピレンとジエン例えばヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボル
ネンのようなものとのターポリマー;ならびに前記コポ
リマーおよびそれらの混合物と1.に記載したポリマー
との混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピ
レン−コポリマー、LDPE/エチレン−ビニルアセテ
ート(EVA)コポリマー、LDPE/エチレンアクリ
ル酸(EAA)コポリマー、LLDPE/EVA、LL
DPE/EAAおよびランダムまたは交互ポリアルキレ
ン/一酸化炭素−コポリマー;ならびに他のポリマーと
これらの混合物、例えばポリアミド。
【0043】3a.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5
ないし9)およびそれらの水素化変性物(例えば粘着付
与剤)およびポリアルキレンとデンプンの混合物。
【0044】4.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルス
チレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)。
【0045】5.スチレンまたは、α−メチルスチレン
とジエンもしくはアクリル誘導体とのコポリマー、例え
ばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリ
ル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/無
水マレイン酸、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリ
レート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレー
ト、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレー
ト;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリア
クリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマーとの高衝撃強度の混合物;およ
びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブ
タジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレ
ン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、又はス
チレン/エチレン/プロピレン/スチレン。
【0046】6.スチレンまたはα−メチルスチレンの
グラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−
アクリロニトリルにスチレンのようなもの;ポリブタジ
エンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタア
クリロニトリル);ポリブタジエンにスチレンおよび無
水マレイン酸またはマレインイミド;ポリブタジエンに
スチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸また
はマレインイミド;ポリブタジエンにスチレン、アクリ
ロニトリルおよびメチルメタクリレート、ポリブタジエ
ンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタク
リレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー
にスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアクリレート
またはポリメタクリレートにスチレンおよびアクリロニ
トリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレ
ンおよびアクリロニトリル、ならびにこれらと5.に列
挙したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、
ASAおよびAESポリマーとして知られているコポリ
マー混合物。
【0047】7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化もしくはクロロスルホ
ン化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコ
ポリマー、エピクロロヒドリンホモーおよびコポリマ
ー、ハロゲン含有ビニル化合物からのポリマー、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、およびポリフッ化ビニリデンならびにこれらのコポ
リマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポ
リマー。
【0048】8.α,β−不飽和酸、およびその誘導体
から誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよ
びポリメタクリレート、ブチルアクリレートとの耐衝撃
性改良ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド
およびポリアクリロニトリル。
【0049】9.上記8に挙げたモノマーの相互または
他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニ
トリル/ブタジエン、アクリロニトリル/アルキルアク
リレート、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアク
リレートまたはアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコ
ポリマー、又はアクリロニトリル−アルキルメタクリレ
ート−ブタジエンターポリマー。
【0050】10.不飽和アルコールおよびアミンまた
はそれらのアシル誘導体またはそれらのアセタールから
誘導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベ
ンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラ
ール、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミ
ン;ならびにそれらと上記1.に記載したオレフィンと
のコポリマー。
【0051】11.環状エーテルのホモポリマーおよび
コポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエ
チレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれら
とビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0052】12.ポリアセタール、例えばポリオキシ
メチレンおよびエチレンオキシドをコモノマーとして含
むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリ
レートまたはMBSで変性させたポリアセタール。
【0053】13.ポリフェニレンオキシドおよびスル
フィド、ならびにポリフェニレンオキシドとポリスチレ
ンまたはポリアミドとの混合物。
【0054】14.一方の成分としてヒドロキシ末端基
を含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエ
ンと他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシア
ネートとから誘導されたポリウレタンならびにその前駆
物質(ポリイソシアネート、ポリオールまたはプレポリ
マー)。
【0055】15.ジアミンおよびジカルボン酸および
/またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから
誘導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリ
アミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/1
0、6/9、6/12、4/6および12/12、ポリ
アミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン
およびアジピン酸の縮合によって得られる芳香族ポリア
ミド;ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸およ
び/またはテレフタル酸および所望により変性剤として
のエラストマーから製造されるポリアミド、例えはポリ
−2,4,4(トリメチルヘキサメチレン)テレフタル
アミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド。
さらに、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィン
コポリマー、アイオノマーまたは化学的に結合またはグ
ラフトしたエラストマーとのコポリマー;またはこれら
とポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコ
ールとのコポリマー。EPDMまたはABSで変性させ
たポリアミドまたはコポリアミド。加工の間に縮合させ
たポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0056】16.ポリ尿素、ポリイミドおよびポリア
ミド−イミド。
【0057】17.ジカルボン酸およびジオールから、
および/またはヒドロキシカルボン酸または相当するラ
クトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
−1,4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、ポリ−[2,2−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン]テレフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエ
ートならびにヒドロキシ末端基を含有するポリエーテル
から誘導されたブロック−コポリエーテル−エステル。
【0058】18.ポリカーボネートおよびポリエステ
ル−カーボネート。
【0059】19.ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ンおよびポリエーテルケトン。
【0060】20.一方でアルデヒドから、および他方
でフェノール、尿素またはメラミンから誘導された架橋
ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、
尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムア
ルデヒド樹脂。
【0061】21.乾性もしくは非乾性アルキッド樹
脂。
【0062】22.飽和および不飽和ジカルボン酸と多
価アルコールおよび架橋剤としてビニル化合物とのコポ
リエステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂およ
び燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変成物。
【0063】23.置換アクリル酸エステル、例えばエ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリ
エステル−アクリレートから誘導された熱硬化性アクリ
ル樹脂。
【0064】24.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソ
シアネートまたはエポキシ樹脂を架橋剤として添加した
アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート
樹脂。
【0065】25.ポリエポキシド、例えばビスグリシ
ジルエーテルから、または環状脂肪族ジエポキシドから
誘導された架橋エポキシ樹脂。
【0066】26.天然ポリマー、例えば、セルロー
ス、ゴム、ゼラチンおよびそれらを化学変成した同族誘
導体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース
および酪酸セルロース、およびセルロースエーテル、例
えばメチルセルロース;ロジンおよびそれらの誘導体。
【0067】27.前述のポリマーの混合物、例えばP
P/EPDM、ポリアミド6/EPDMまたはABS、
PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、P
C/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/
PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、PO
M/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/
アクリレート、POM/MBS、PPE/HIPS、P
PE/PA6.6およびコポリマー、PA/HDPE、
PA/PP、PA/PPE。
【0068】28.純粋なモノマー化合物またはそれら
の混合物からなる天然および合成有機材料、例えば鉱
油、動物または植物脂肪、オイルおよびワックスまたは
合成エステル(例えばフタレート、アジペート、ホスフ
ェートまたはトリメリテート)に基づいたオイル、脂肪
およびワックス、ならびにポリマー用可塑剤として、ま
たは紡糸製剤油として用いられているいかなる重量比で
の合成エステルと鉱油との混合物、ならびにそれら材料
の水性エマルジョン。
【0069】29.天然または合成ゴムの水性エマルジ
ョン、例えば天然ラテックス、またはカルボキシル化ス
チレン−ブタジエンコポリマーのラテックス。
【0070】30.ポリシロキサン、例えば、米国特許
第4,259,467号に記載されている軟質、親水性
ポリシロキサン、例えば、米国特許第4,355,14
7号に記載されている硬質ポリオルガノシロキサン。
【0071】31.不飽和アクリルポリアセトアセテー
ト樹脂または不飽和アクリル樹脂との組み合わせのポリ
ケチミン。不飽和アクリル樹脂は、ウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、不飽和官能基が付いた
ビニルまたはアクリルコポリマーおよびアクリレート化
されたメラミン。ポリケチミンは、酸触媒の存在下ポリ
アミンとケトンから合成される。
【0072】32.エチレン性不飽和単量体またはオリ
ゴマーおよび多不飽和脂肪酸オリゴマーを含む放射硬化
性組成物。
【0073】33.エポキシメラミン樹脂、例えば、L
SE4103(Monsanto社製)のような高固体
含有メラミン樹脂をコエーテル化したエポキシ官能基に
よって架橋されている光安定エポキシ樹脂。
【0074】一般に本発明の化合物は安定化された組成
物の約0.01ないし5重量%で使用されるが、これは
特に基質および用途により変化できる。有利な範囲は
0.05,ないし2%、特に0.1ないし1%である。
【0075】本発明の安定剤は慣用の技術によって、成
形物製造前のいかなる都合のよ段階においても有機ポ
リマーにたやすく混合される。例えば、安定剤を乾燥粉
末形でポリマーと混合してもよい。または安定剤の懸濁
液、もしくは乳濁液をポリマーの溶液、懸濁液または乳
濁液と混合してもよい。得られた本発明の安定化された
ポリマー組成物も必要に応じて例えば以下に列挙される
ような他の安定剤またはそれらの混合物を含んでもよ
い。
【0076】1.抗酸化剤 1.1 アルキル化モノフェノール 、例えば2,6−ジ
−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチ
ル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4
−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−ウンデカ−1′−イル)−フェノール、2,4
−ジメチル−6−(1′−メチル−ヘプタデカ−1′−
イル)−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メ
チル−トリデカ−1′−イル)−フェノールおよびそれ
らの混合物。
【0077】1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−
メチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−
6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチ
ル−4−ノニルフェノール。
【0078】1.3 ハイドロキノンとアルキル化ハイ
ドロキノン、例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メト
キシフェノール、2,5−ジ−第三ブチル−ハイドロキ
ノン、2,5−ジ−第三−アミル−ハイドロキノン、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノー
ル、2,6−ジ−第三ブチル−ハイドロノン、2,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)アジペート。
【0079】1.4 ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル、例えば2,2′−チオビス(6−第三ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オ
クチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス
(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′
−チオ−ビス(3,6−ジ−第二−アミルフェノー
ル)、4,4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−ジスルフィド。
【0080】1.5 アルキリデンビスフェノール、例
えば2,2′−メチレン−ビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−
第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキ
シル)フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−
メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデ
ン−ビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス[6−(α−メチルベ
ンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2′−メチレ
ン−ビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノ
ニルフェノール]、4,4′−メチレン−ビス(2,6
−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−
ビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,
1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレン
グリコールビス[3,3−ビス(3′−第三ブチル−
4′−ビドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−
第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジ
シクロペンタジエン、ビス[2−(3′−第三ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−第三
ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1
−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4
−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テ
トラ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)ペンタン。
【0081】1.6. O−、N−およびS−ベンジル
化合物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−第三ブチ
ル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
−メルカプトアセテート、トリス−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、ビス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)−ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−スルフィド、イ
ソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル−メルカプトアセテート。
【0082】1.7.ヒドロキシベンジル化マロネー
ト、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ
−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネー
ト、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ド
デシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、
ジ−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−マロネート。
【0083】1.8. ヒドロキシベンジル芳香族化合
物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ,第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0084】1.9. トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第
三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)−イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル),ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,
3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒド
ロキシベンジル)−イソシアヌレート。
【0085】1.10. ベンジルホスホネート、例え
ばジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタ
デシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸モノエチルエステルのCa塩。
【0086】1.11. アシルアミノフェノール、例
えばラウリン酸4−ヒドロキシアニリド、ステアリン酸
4−ヒドロキシアニリド、カルバミン酸N−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)オクチルエ
ステル。
【0087】1.12.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一価
または多価アルコールとのエステル、例えば、メタノー
ル、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3
−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、ト
リメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−ト
リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0088】1.13.β−(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の下記の
一価または多価アルコールとのエステル、例えば、メタ
ノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリ
コール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0089】1.14. β−(3,5−ジ−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えばメタ
ノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリ
コール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0090】1.15. 3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル酢酸の下記の一価または多価アル
コールとのエステル、例えば、メタノール、エタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0091】1.16. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、
例えばN,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジア
ミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0092】2. 紫外線吸収剤および光安定剤 2.1. 2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール 、例えば、2′−ヒドロキシフェニル−2H
−ベンズトリアゾール(2)の5′−メチル−、3′,
5′−ジ−第三ブチル−、5′−第三ブチル−、5′−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−、5−クロ
ロ−3′,5′−ジ−第三ブチル−、5−クロロ−3′
−第三ブチル−5′−メチル−、3′−第二ブチル−
5′−第三ブチル、4′−オクトキシ−、3′,5′−
ジ−第三アミル−、3′,5′−ビス(α,α−ジメチ
ルベンジル)一誘導体、5−クロロ−3′−第三ブチル
−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)−お
よび5−クロロ−3′−第三ブチル−5′−[2−(2
−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−誘導
体の混合物、5−クロロ−3′−第三ブチル−5′−
(2−メトキシカルボニルエチル)−、3′−第三ブチ
ル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−、3′
−第三ブチル−5′−(2−オクチルオキシカルボニル
エチル)−、3′−第三ブチル−5′−[2−(2−エ
チルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−、3′−
ドデシル−5′−メチル−および3′−第三ブチル−
5′−(2′−イソオクチルオキシカルボニルエチル)
−誘導体;2,2′−メチレン−ビス[4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンズトリアゾー
ル−2−イル−フェノール];2−[3′−第三ブチル
−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒ
ドロキシ−フェニル]−2H−ベンズトリアゾールとポ
リエチレングリコール300とのエステル交換生成物;
[R−CHCH−COO(CH−]−(式
中,R=3′−第三ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−
2H−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェニルであ
る。)。
【0093】2.2. 2−ヒドロキシ−ベンゾフェノ
、例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オ
クトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ
−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒド
ロキシ−または2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シ誘導体。
【0094】2.3. 置換されたおよび非置換安息香
酸のエステル、例えば4−第三ブチルフェニル=サリチ
レート、フェニル=サリチレート、オクチルフェニル=
サリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4
−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイル
レゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル=
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル=3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、オクタデシル=3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−
4,6−ジ第三ブチルフェニル=3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0095】2.4. アクリレート、例えばエチルα
−シアノ−β,β−ジフェニル−アクリレート、イソオ
クチルα−シアノ−β,β−ジフェニル−アクリレー
ト、メチルα−カルボメトキシ−シンナメート、メチル
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメー
ト、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シ
ンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシ
シンナメート、およびN−(β−カルボメトキシ−β−
シアノビニル)−2−メチルインドリン。
【0096】2.5. ニッケル化合物,例えば2,
2′−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)−フェノール]のニッケル錯体,例えば1:
1または1:2錯体であって,所望によりn−ブチルア
ミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシ
ル−ジ−エタノールアミンのような他の配位子を伴うも
の、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸モノ
アルキルエステル例えばメチルもしくはエチルエステル
のニッケル塩、ケトキシム例えば、2−ヒドロキシ−4
−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯
体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピ
ラゾールのニッケル錯体であって,所望により他の配位
子を伴うもの。
【0097】2.6. 立体障害性アミン、例えばビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
サクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生
成物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三
オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−
トリアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン),4−
ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロ
キシ−3,5,ジ−第三ブチル−ベンジル)マロネー
ト、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,
4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−
オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジル)サクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジ
アミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,
5−トリアジンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−
ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−
ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成
物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,
3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピ
ルアミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチル−3−
ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8
−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ド
デシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−ピロリジン−2,5−ジオン。
【0098】2.7. シュウ酸ジアミド、例えば4,
4′−ジ−オクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジ
−オクチルオキシ−5,5′−ジ−第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ,ドデシルオキシ−5,5′−ジ−
第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−
2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−エトキ
シ−2′−エチル−5,4′−ジ−第三ブチル−オキサ
ニリドとの混合物,o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物およびo−およびp−エトキシ−二
置換オキサニリドの混合物。
【0099】 2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオ
キシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−
ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−
ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,
6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロ
ピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ
−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2
−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン。2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−
4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒ
ドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェ
ニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン。
【0100】3. 金属不活性化剤,例えばN,N′−
ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリチラル−N′−
サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイ
ル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジ
ン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビス(ベンジリデン)シュウ酸ヒドラジド、オキ
サニリド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸−ビ
ス−フェニルヒドラジド、N,N′−ジアセタール−ア
ジピン酸ジヒドラジド、N,N,−ビス−サリチロイル
−シュウ酸ジヒドラジド、N,N′−ビス−サリチロイ
ル−チオプロピオン酸ジヒドラジド。
【0101】4. ホスフィットおよびホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)−ペンタエリトリトール
ジホスフイット、__ビス(2,6−ジ−第三ブチル−
4−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフ
ィット、ビス−イソデシルオキシ−ペンタエリトリトー
ルジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6
−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフィ
ット ビス(2,4,6−トリ−第三ブチル−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステ
アリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4′−ビフェ
ニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,
4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フ
ルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12
−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサ
ホスホシン。
【0102】5. 過酸化物スカベンジャー、例えばβ
−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ス
テアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メル
カプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベン
ズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリト
ールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネ
ート。
【0103】6. ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物
および/またはリン化合物と組合せた銅塩、および二価
マンガンの塩。
【0104】7. 塩基性補助安定剤、例えばメラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン
酸Ca塩、ステアリン酸Zn塩、ベヘン酸Mg塩、ステ
アリン酸Mg塩、リシノール酸Na塩およびパルミチン
酸K塩、カテコールアンチモン塩およびカテコール亜鉛
塩。
【0105】8. 核剤、例えば4−第三ブチル安息香
酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0106】9. 充填剤および強化剤、例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物および
水酸化物、カーボンブラック、グラファイト。
【0107】10.その他の添加剤、例えば可塑剤、潤
滑剤、乳化剤、顔料、光沢剤、難燃剤、静電防止剤およ
び発泡剤。
【0108】しばしば安定化ポリマー組成物はさらに、
例えば上記で示した物質のような種々の他の安定剤約
0.01ないし約5重量%、好ましくは約0.025な
いし約2重量%、および特に約0.1ないし1重量%を
含有する。
【0109】上記指摘したように、本発明のポリマー
組成物は好ましくは他の安定剤としてフェノール系抗酸
化剤および/または立体障害性アミンを包含する。フェ
ノール系抗酸化剤の幾つかの例は上記に示した1.
1.,1.2.および1.5.の物質に基づく化合物で
ある。立体障害性の幾つかの例は上記に示した2.6.
の物質に基づく化合物である。
【0110】特に興味深いフェノール性抗酸化剤はn−
オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナメート、ネオペンタンテトライルテトラキス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)、ジ−n−オクタデシル3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、1,3,5ト
リス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、チオジエチレンビス(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
3,6−ジオキサオクタメチレンビス(3−メチル−5
−第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,2’−エ
チリデン−ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−第三ブチ
ル−3−ヒドロキシベンジル)イソシヌレート、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第
三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス〔2−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
モイルオキシ)エチル〕−イソシアヌレート、3,5−
ジ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)メシトール、ヘキサメチレンビス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−
3,5−ジ−(オクチルチオ)−s−トリアジン、N,
N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、カルシウム ビス
(エチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート)、エチレンビス〔3,3−ジ(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチレート〕、オ
クチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
メルカプトアセテート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナモイル)−ヒドラジド、お
よびN,N’−ビス〔2−(8,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナモイルオキシ)−エチル〕−
オキサミドからなる群から選ばれる。
【0111】もっとも好ましいフェノール性抗酸化剤
は、ネオペンタンテトライルテトラキス(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、n−
オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナメート、1,3,5トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾールまたは2,2’
−エチリデン−ビス−(4,6−ジ第三ブチルフェノー
ル)である。
【0112】特に興味深い障害性アミン化合物はビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ブ
チルマロネート、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、3−n−オクチ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザースピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ニトリロトリアセテート、1,2−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−3−オキソ−ピペラジン−4−
イル)エタン、2,2,4,4−テトラメチル−7−オ
キサ−3,20−ジアザ−21−オキサジスピロ〔5.
1.11.2〕ヘンエイコサン、2,4−ジクロロ−6
−第三オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘ
キサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン)の縮合物、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ
ピペリジンとコハク酸の縮合物、4,4’−ヘキサメチ
レンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン)と1,2−ジブロモエタンの縮合物、テトラキ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジン−4−イル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−
トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の縮合物、
N,N’,N”,N”’−テトラキス〔(4,6−ビス
(ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)−アミノ−s−トリアジン−2−イル〕−
1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン、混合され
た〔2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル/β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−
(2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕−
ウンデカン)ジエチル〕1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート、混合された〔1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン−4−イル/β,β,β,β’
−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕−ウンデカン)ジエチル〕1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、オクタメ
チレンビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−カルボキシレート)、4,4’−エチレンビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オ
ン)およびビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートから
なる群から選ばれる。
【0113】もっとも好ましい障害性アミン化合物はビ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン
とコハク酸の縮合生成物、2,4−ジクロロ−6−第三
オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメ
チレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン)またはN,N’,N”,N”’−テトラキス
〔(4,6−ビス(ブチル−(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ−s−トリアジン
−2−イル〕−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデ
カンまたはビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートであ
る。
【0114】
【実施例】以下の実施例は説明のみを目的としてあり、
いかなる方法においても本発明の特徴および範囲を制限
するものと解釈すべきでない。他に示さない限り、%は
重量に基づいて与えられる。
【0115】実施例1: 2,6−ジフェニルピペリジ
ン−4−イルラウレート 乾燥(dry)テトラヒドロフラン(THF)80ml
中の2,6−ジフェニル−4−ヒドロキシピペリジン
2.50g(9.9ミリモル)−70℃溶液にn−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中2.5M)4.2ml(10.
5ミリモル)を滴下で加える。混合物を−20℃まで温
めそして30分攪拌する。溶液を次に再び−70℃に冷
却しそして乾燥THF20ml中の塩化ラウロイル2.
2g(9.9ミリモル)溶液をそこで滴下で添加する。
混合物を室温まで温めそして18時間攪拌する。混合物
をブライン250mlに加えそして次にエーテル200
mlで2回抽出する。合わせた有機相を無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮する。残渣を液
体クロマトグラフィー(LC)(シリカゲル、酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製して白色固体として標記の化合物
(融点40−42℃)3.2g(収量74%)を得る。 分析値: C2941NOに対する計算値: C 79.
9;H 9.5;N 3.2 実験値: C 79.9;H 9.9;N 3.6
【0116】実施例2: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニルピペリジン−4−イルラウレート ジメチルジオキシラン590ml(27.7ミリモ
ル)、0.047Mアセトン溶液〔イートンおよびウィ
ックス(Eaton and Wicks),J.Or
g.Chem.1988,53,5353の手順に従っ
て調整〕をカニューレを通してアセトン200ml中の
2,6−ジフェニル−4−ピペリジルラウレート12.
1g(27.7ミリモル)に添加する。0℃で10分間
攪拌後、反応混合物を減圧下で濃縮しおよび残渣をメタ
ノールから再結晶して白色固体としての標記化合物(融
点89−90℃)9.7g(収量78%)を得る。 分析値: C2941NOに対する計算値: C 77.
1;H 9.2;N 3.1 実験値: C 77.1;H 9.2;N 2.9
【0117】実施例3: ビス−(2,6−ジフェニル
ピペリジン−4−イル)セバケート 2,6−ジフェニル−4−ヒドロキシピペリジン2.9
g(11.5ミリモル)、n−ブチルリチウム(ヘキサ
ン中2.5M)4.9ml(12.0ミリモル)および
塩化セバコイル1.35g(5.6ミリモル)を使用し
て実施例1の総手順を繰り返す。標記の化合物3.5g
(収量93%)が単離される。
【0118】実施例4: ビス(1−ヒドロキシ−2,
6−ジフェニルピペリジン−4−イル)セバケート ビス(2,6−ジフェニルピペリジン−4−イル)セバ
ケート2.0g(3.0ミリモル)およびジメチルジオ
キシラン(アセトン中0.072M)82.8m1
(6.0ミリモル)を使用して実施例2の総手順を繰り
返す。メタノールからの再結晶後標記の化合物(融点1
38−158℃)1.6g(収量76%)が単離され
る。 分析値: C4452に対する計算値: C 75.
0;H 7.4;N 4.0 実験値: C 74.5;H7.4;N 3.8
【0119】実施例5: 2,6−ジフェニル−3−メ
チルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3−メチル−ヒドロキシピペリジ
ン22.8g(85.2ミリモル)、n−ブチルリチウ
ム(ヘキサン中2.5M)34ml(85ミリモル)お
よび塩化ラウロイル18.6g(85.2ミリモル)を
使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シリカゲ
ル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後標記の化合物
(融点56−59℃)25.0g(収量65%)が単離
される。 分析値: C3043NOに対する計算値: C 80.
1;H 9.6;N 3.1 実験値: C 80.8;H10.1;N 3.0
【0120】実施例6: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニル−3−メチルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3−メチルピペリジン−4−イル
ラウレート11.5g(25.5ミリモル)およびジメ
チルジオキシラン(アセトン中0.045M)570m
l(25.5ミリモル)を使用して実施例2の総手順を
繰り返す。標記の化合物(融点84−91℃)11.8
g(収量99%)が単離される。 分析値: C3043NOに対する計算値: C 77.
4;H 9.3;N 3.0 実験値: C 77.0;H 9.2;N 2.8
【0121】実施例7:2,6−ジフェニル−3,5−
ジメチルピペリジン−4−イルラウレート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シピペリジン28.1g(0.01モル)、n−ブチル
リチウム(ヘキサン中2.5M)40ml(0.10モ
ル)および塩化ラウロイル21.8g(0.10モル)
を使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シリカ
ゲル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後標記の化合
物(融点74−76℃)25.0g(収量65%)が単
離される。 分析値: C3145NOに対する計算値: C 80.
3;H 9.8;N 3.0 実験値: C 80.0;H10.2;N 2.6
【0122】実施例8: 1−ヒドロキシ−2,6−ジ
フェニル−3,5−メチルピペリジン−4−イルラウレ
ート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4
−イルラウレート29.9g(64.5ミリモル)およ
びジメチルジオキシラン(アセトン中0.055M)
1.24L(25.5ミリモル)を使用して実施例2の
総手順を繰り返す。標記の化合物(融点108−112
℃)30.8g(収量98%)が単離される。 分析値: C3145NOに対する計算値: C 77.
6;H 9.5;N 2.9 実験値: C 77.5;H 9.8;N2.5
【0123】実施例9:ビス−(2,6−ジフェニル−
3,5−ジメチルピペリジン−4−イル)セバケート 2,6−ジフェニル−3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シピペリジン18.0g(64ミリモル)、n−ブチル
リチウム(ヘキサン中2.5M)25.5ml(64ミ
リモル)および塩化セバコイル7.65g(32ミリモ
ル)を使用して実施例1の総手順を繰り返す。LC(シ
リカゲル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製後、標記
の化合物(融点128−135℃)2.7g(収量12
%)が単離される。 分析値: C4860に対する計算値: C 79.
1;H 8.3;N 3.8 実験値: C 78.6;H8.2;N 3.7
【0124】実施例10:ビス−(1−ヒドロキシ−
2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4
−イル)セバケート ビス(2,6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジ
ン−4イル)セバケート2.09g(2.86ミリモ
ル)およびジメチルジオキシラン(アセトン中0.07
0M)82ml(5.72ミリモル)を使用して実施例
2の総手順を繰り返す。標記の化合物融点(190−1
91℃)2.18g(収量100%)が単離される。 分析値: C4860に対する計算値: C 75.
8;H 8.0;N 3.7 実験値: C 75.4;H8.0;N 3.6
【0125】実施例11: N−(2,6−ジフェニル
ピペリジン−4−イル)ラウラミド 塩化メチレン150ml中の2,6−ジフェニル−3,
5−ジメチル−4−アミノピペリジン12.7g(4
5.3ミリモル)およびトリエチルアミン5.1g(5
0ミリモル)攪拌された0℃溶液に塩化ラウロイル9.
9g(45.3ミリモル)を滴下で加える。混合物を0
℃で30分撹拌し、反応混合物を水で洗浄し(2×20
0ml)続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300m
l)で洗浄する。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして次に減圧下で濃縮する。得られた
固体をエタノールから再結晶化合物し、112−114
℃で溶融する白色固体として標記の化合物15.4g
(収量73%)を得る。 分析値: C3146Oに対する計算値: C 80.
5;H10.0;N 6.0 実験値: C 80.5;H10.4;N 6.0
【0126】実施例12:N−(1−ヒドロキシ−2,
6−ジフェニル−3,5−ジメチルピペリジン−4−イ
ル)ラウラミド 実施例11で製造したN−(2,6−ジフェニル−3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシピペリジン−4イル)ラ
ウラミド8.56g(18.5ミリモル)および0.0
4モルアセトン溶液中のジメチルジオキシラン462m
l(18.5ミリモル)を使用して実施例2の総手順を
繰り返す。標記の化合物はLC(シリカゲル;酢酸エチ
ル:ヘキサン)による精製後、58−62℃で溶融する
白色固体として7.37g(70%)収量で単離され
る。 分析値: C3146に対する計算値: C 77.
8;H 9.7;N 5.8 実験値: C 77.6;H10.2;N 5.7
【0127】実施例13: 525゜F(274℃)で
のポリプロピレンの加工安定性 この実施例はポリプロピレンにおける、本発明の化合物
の加工安定化効果を説明する。基本調合品は、0.07
5重量%のステアリン酸カルシウムを含有する安定化さ
れていない従来技術のポリプロピレン〔登録商標名PR
OFAX6501,ハイモント社製(Himont)〕
からなる。試験添加剤は乾燥混合によってまたは、添加
剤が液体の場合は塩化メチレン溶媒最小量を使用してポ
リプロピレンに混合される。減圧下蒸発によって溶媒を
除去した後、安定化された樹脂調合品は華氏525°
(274℃)で直径1インチ(2.54cm)の押出し
機から滞留時間90秒で、90rpmで押し出される。
第1回目と第5回目の各押出しの後、メルトフローレー
ト(g/10分)は押出機から得られたペレットについ
てASTM法D1238により測定される。試験結果を
以下の表に示す。
【表1】 これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンが加工安定剤としてポ
リプロピレンに対してメルトフロー安定化を提供するこ
とを示す。
【0128】実施例14: 525°F(274℃)で
のポリプロピレンの加工安定性 この実施例はフェノール系抗酸化剤を含有する配合物に
おけるポリプロピレン中の本発明の化合物の加工安定化
効果を説明する。本発明の化合物およびフェノール系抗
酸化剤を含有するポリプロピレン配合物における実施例
13に示された手順を用いた結果は以下の表で与えられ
る。 これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンがフェノール系抗酸化
剤との組合せにおいて加工安定剤としてポリプロピレン
に対してメルトフロー安定化を提供することを示す。
【0129】実施例15: ポリプロピレンの色安定性 本実施例はポリプロピレンにおけるフェノール系抗酸化
剤との組合せで本発明の化合物の色安定効果を説明す
る。実施例13に記載された手順を使用して、本発明の
化合物との組合せにおけるフェノール系抗酸化剤を含有
しているポリプロピレンをペレットに押し出す。実施例
13に記載したように第1回目および第5回目の押出し
の後におのおの得られたペレットを使用して、該ペレッ
トを、193℃で125mi1(3.2mm)の厚みの
プラークに圧縮成形する。試料の黄色度指数(YI)値
をASTM法D1925により測定する。低いYI値は
より少ない変色を示す。結果を以下の表に示す。 これらの結果は本発明の1−ヒドロキシ−2,6−ジア
リール−アシルオキシピペリジンがフェノール系抗酸化
剤との組合せにおいて加工安定剤としてポリプロピレン
に対して色安定化を提供することを示す。
【0130】実施例16:ポリプロピレンの長期熱老化
安定性 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
を450°F(232℃)で125mil(3.2m
m)の厚みのプラークに圧縮成形し、そして回転コンベ
アを備えた強制通風炉中で150℃でオープン老化させ
る。50ユニットの黄色度指数(YI)に到達した時点
の日を破損に相当するものとする。結果を以下の表に示
す。
【0130】実施例17:ポリプロピレンの長期熱老化
安定性 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
を450゜F(232℃)で40mil(1mm)の厚
みのプラークに圧縮成形し、回転コンベアを備えた強制
通風炉中で150℃でオーブン老化させる。物理破損ま
での時点の日は90゜曲げ試験により決定される。結果
を以下の表に示す。
【0131】実施例18:酸化誘導時間(OIT) 押出ペレット(実施例14の)、第1回目押出後のもの
をASTM−3895−80による、酸素気流下190
℃でアルミ皿/等温を使用する、DSCによって分析す
る。徴候およびピーク時間を分で示す。結果を以下の表
に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラマナザン ラヴイチヤンドラン アメリカ合衆国,ニユーヨーク 10954, ナヌエ ツト,ケンジントン コート 7 (72)発明者 ドナルド ジエイ. サブルスラ アメリカ合衆国,ニユーヨーク 10566, ピーク スキル,フエニツクス アヴエニ ユー 944

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I: 【化1】 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
    たは−NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
    し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
    クロアルキル基を表す。)を表し;Ar1 およびAr2
    は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
    は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
    ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
    5のフェニルアルキル基、−COOR5 (基中、R5
    水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
    を表す。)、−COR6 (基中、R6 は炭素原子数1な
    いし20のアルキル基を表す。)、−NR7 8 (基
    中、R7 およびR8 は独立して水素原子もしくは炭素原
    子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
    9 (基中、R9 は炭素原子数6ないし10のアリール基
    もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
    す。)、−OH、−OCH3 、−CN、−CF3 、−N
    2、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
    選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
    ル基を表し;R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して水
    素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
    れしたアルキル基;または−OR10、−NR1112、−
    SR13、−COOR14もしくは−CONR1516(基
    中、R10、R11、R12、R13およびR14は独立して炭素
    原子数1ないし20のアルキル基または炭素原子数3な
    いし18のアルケニル基を表し、ならびにR15およびR
    16は独立して水素原子またはR10と同じ意味を持つ。)
    を末端基とする該アルキル基;あるいは1個もしくはそ
    れ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−C
    O−、−COO−、−OCO−、−CONR17−、−N
    17CO−もしくは−NR18−(基中、R17およびR18
    はR15と同じ意味を表す。)で中断されている該アルキ
    ル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原
    子数6ないし10のアリール基;または炭素原子数1な
    いし20のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキル基および炭素原子数7ないし15のフェニル
    アルキル基からなる群から選択された1ないし3個の基
    により置換された該アリール基を表し;ならびにnが1
    を表す場合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基
    または1個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO
    −、−SO2 −、−CO−、−COO−、−OCO−、
    −CONR19−、−NR19CO−もしくは−NR20
    (基中、R19およびR20はR15と同様の意味を表す。)
    で中断された該アルキル基を表し、またはアリール基も
    しくはAr1 と同様の意味を持つ置換された該アリール
    基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭素原子
    数1ないし12のアルキレン基;または1個もしくはそ
    れ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−
    CO−、−COO−、−OCO−、−CONR21−、−
    NR21CO−もしくは−NR22−(基中、R21およびR
    22はR15と同様の意味を表す。)で中断された該アルキ
    レン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭素原子数3な
    いし8のアルカントリイル基を表し;ならびにnが4を
    表す場合、Tは炭素原子数4ないし10のアルカンテト
    ライル基を表す。〕で表される置換された1−ヒドロキ
    シ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジン
    または1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシ
    ルアミノピペリジン化合物。
  2. 【請求項2】 式中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
    し20のアルキル基を表し;Ar1 およびAr2 は独立
    してフェニル基、または炭素原子数1ないし12のアル
    キル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、−
    COOH、−COO−CH3 、−COO−C2 5 、−
    CO−CH3 、−CO−C2 5 、−NH2 、−OHお
    よび−OCH3 からなる群から選択された1ないし3個
    の置換基で置換されたフェニル基を表し;R1 、R2
    3 およびR4 は独立して水素原子、メチル基、エチル
    基を表し、そしてnが1を表す場合、Tは炭素原子数1
    ないし20のアルキル基または1個もしくはそれ以上の
    −O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−CO−、−
    COO−、−OCO−もしくはフェニレン基で中断され
    た該アルキル基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結
    合;炭素原子数1ないし12のアルキレン基、1個もし
    くはそれ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO
    2 −、−CO−、−COO−もしくは−OCO−で中断
    されたアルキレン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭
    素原子数3ないし8のアルカントリイル基を表し;なら
    びにnが4を表す場合、Tは炭素原子数4ないし10の
    アルカンテトライル基を表す請求項1に記載の式Iで表
    される化合物。
  3. 【請求項3】 Ar1 およびAr2 は同じであるかまた
    はおのおのフェニル基またはメチル基で置換されたフェ
    ニル基を表す、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 nが1または2である請求項2に記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 R1 、R2 、R3 およびR4 のおのおの
    は水素原子を表し;またはR1 はメチル基を表し、なら
    びにR2 、R3 およびR4 は水素原子を表し;またはR
    1 およびR3 はメチル基を表し、ならびにR2 およびR
    4 は水素原子を表す、請求項2に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 nが1または2を表し;Eが水素原子を
    表し;Ar1 およびAr2 がフェニル基を表し;R1
    2 、R3 およびR4 のおのおのは水素原子を表し;ま
    たはR1 はメチル基を表し、ならびにR2 、R3 および
    4 は水素原子を表し;またはR1 およびR3 はメチル
    基を表し、ならびにR2 およびR4 は水素原子を表し;
    そしてnが1の場合、Tは炭素原子数7ないし17のア
    ルキル基を表し、およびnが2の場合、Tは炭素原子数
    2ないし10のアルキレン基を表す請求項2に記載の化
    合物。
  7. 【請求項7】 Xが−O−である請求項6に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 次式II: 〔式中、nは1,2,3または4を表し;Xは−O−ま
    たは−NE−(基中、Eは水素原子、炭素原子数1ない
    し20のアルキル基または炭素原子数5ないし12のシ
    クロアルキル基を表す。)を表し;Ar1 およびAr2
    は独立して炭素原子数6ないし10のアリール基;また
    は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5
    ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし1
    5のフェニルアルキル基、−COOR5 (基中、R5
    水素原子もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基
    を表す。)、−COR6 (基中、R6 は炭素原子数1な
    いし20のアルキル基を表す。)、−NR7 8 (基
    中、R7 およびR8 は独立して水素原子もしくは炭素原
    子数1ないし20のアルキル基を表す。)、−SR
    9 (基中、R9 は炭素原子数6ないし10のアリール基
    もしくは炭素原子数1ないし20のアルキル基を表
    す。)、−OH、−OCH3 、−CN、−CF3 、−N
    2、−F、−Cl、−Brおよび−Iからなる群から
    選択された1ないし3個の置換基で置換された該アリー
    ル基を表し;R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して水
    素原子;炭素原子数1ないし30の直鎖もしくは枝分か
    れしたアルキル基;または−OR10、−NR1112、−
    SR13、−COOR14もしくは−CONR1516(基
    中、R10、R11、R12、R13およびR14は独立して炭素
    原子数1ないし20のアルキル基または炭素原子数3な
    いし18のアルケニル基を表し、ならびにR15およびR
    16は独立して水素原子またはR10と同じ意味を持つ。)
    を末端基とする該アルキル基;あるいは1個もしくはそ
    れ以上の−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−C
    O−、−COO−、−OCO−、−CONR17−、−N
    17CO−もしくは−NR18−(基中、R17およびR18
    はR15と同じ意味を表す。)で中断されている該アルキ
    ル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基;炭素原
    子数6ないし10のアリール基;または炭素原子数1な
    いし20のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキル基および炭素原子数7ないし15のフェニル
    アルキル基からなる群から選択された1ないし3個の基
    により置換された該アリール基を表し;ならびにnが1
    を表す場合、Tは炭素原子数1ないし20のアルキル基
    または1個もしくはそれ以上の−O−、−S−、−SO
    −、−SO2 −、−CO−、−COO−、−OCO−、
    −CONR19−、−NR19CO−もしくは−NR20
    (基中、R19およびR20はR15と同様の意味を表す。)
    で中断された該アルキル基を表し、またはアリール基も
    しくはAr1 と同様の意味を持つ置換された該アリール
    基を表し;nが2を表す場合、Tは直接結合;炭素原子
    数1ないし12のアルキレン基;または1個もしくはそ
    れ以上の、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−
    CO−、−COO−、−OCO−、−CONR21−、−
    NR21CO−もしくは−NR22−(基中、R21およびR
    22はR15と同様の意味を表す。)で中断された該アルキ
    レン基を表し;nが3を表す場合、Tは炭素原子数3な
    いし8のアルカントリイル基を表し;ならびにnが4を
    表す場合、Tは炭素原子数4ないし10のアルカンテト
    ライル基を表す。〕で表される2,6−ジアリール−4
    −アシルオキシピペリジンまたは2,6−ジアリール−
    4−アシルアミノピペリジンで置換された化合物。
  9. 【請求項9】 (a)酸化的、熱的または化学線的崩壊
    を受ける有機材料、および(b)請求項1記載の式Iの
    化合物の安定化有効量からなる安定化組成物。
  10. 【請求項10】 有機材料が合成ポリマーである請求項
    9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 合成ポリマーがポリオレフィンである
    請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ポリオレフィンがポリエチレンまたは
    ポリプロピレンである請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 さらにフェノール性抗酸化剤および/
    または障害性アミンの安定化の有効量を含む請求項9記
    載の組成物。
  14. 【請求項14】 該材料に少なくとも1個の請求項1に
    記載の式Iで表される化合物を混合することからなる、
    酸化的、熱的または化学線的崩壊に対する有機材料の安
    定化の方法。
  15. 【請求項15】 酸化的、熱的または化学線的崩壊に対
    する有機材料の安定剤としての請求項1に記載の式Iの
    化合物の使用方法。
JP4140943A 1991-05-07 1992-05-06 置換された1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルオキシピペリジンまたは1−ヒドロキシ−2,6−ジアリール−4−アシルアミノピペリジンならびに安定化した組成物。 Pending JPH05148232A (ja)

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US07/696,695 US5180829A (en) 1991-05-07 1991-05-07 Substituted 1-hydroxy-2,6-diaryl-4-acyloxypiperidines or 1-hydroxy-2,6-diaryl-4-acylaminopiperidines and stabilized compositions
US07/696,695 1991-05-07

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