JPH05147994A - セメント組成物 - Google Patents
セメント組成物Info
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- JPH05147994A JPH05147994A JP11499992A JP11499992A JPH05147994A JP H05147994 A JPH05147994 A JP H05147994A JP 11499992 A JP11499992 A JP 11499992A JP 11499992 A JP11499992 A JP 11499992A JP H05147994 A JPH05147994 A JP H05147994A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/04—Portland cements
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B2111/10—Compositions or ingredients thereof characterised by the absence or the very low content of a specific material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、塩素イオンを含まない添加剤によ
って水硬性セメントの硬化が促進されるセメント組成物
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のセメント組成物は、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルト
ランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、フラ
イアッシュセメント、シリカセメント、高炉セメント、
白色ポルトランドセメント等の水和反応によって硬化す
る水硬性のセメント及び、水和反応によって硬化する通
常の水硬性石膏と鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物又は
水酸化物を含有することを特徴とする。
って水硬性セメントの硬化が促進されるセメント組成物
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のセメント組成物は、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルト
ランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、フラ
イアッシュセメント、シリカセメント、高炉セメント、
白色ポルトランドセメント等の水和反応によって硬化す
る水硬性のセメント及び、水和反応によって硬化する通
常の水硬性石膏と鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物又は
水酸化物を含有することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、初期強度の発現が促進
されたセメント組成物に関わり、さらに詳しくは、水硬
性セメントと鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または水
酸化物を含有するセメント組成物に関する。
されたセメント組成物に関わり、さらに詳しくは、水硬
性セメントと鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または水
酸化物を含有するセメント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冬期の低温時の施工において
初期強度の発現を促進させるため、或は、セメント硬化
体の成形に型枠を使用するときはその型枠の回転率を高
めるために、未硬化セメント中にセメントの水和反応を
促進させる硬化促進剤を添加することが行われている。
こうしたセメントの硬化促進剤には、効果が顕著であ
り、安価に入手できる塩化カルシウムが最も広く用いら
れていた。しかしながら、コンクリートの耐久性の観点
から、1987年より塩化物の総量規制が強化されたので、
鉄筋コンクリートには実質上塩化カルシウムは使用でき
なくなった。
初期強度の発現を促進させるため、或は、セメント硬化
体の成形に型枠を使用するときはその型枠の回転率を高
めるために、未硬化セメント中にセメントの水和反応を
促進させる硬化促進剤を添加することが行われている。
こうしたセメントの硬化促進剤には、効果が顕著であ
り、安価に入手できる塩化カルシウムが最も広く用いら
れていた。しかしながら、コンクリートの耐久性の観点
から、1987年より塩化物の総量規制が強化されたので、
鉄筋コンクリートには実質上塩化カルシウムは使用でき
なくなった。
【0003】これに代わりうるべき無塩素タイプの硬化
促進剤としては、アルカリ金属、或はアルカリ土類金属
の硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ硫酸塩、炭酸塩、硝酸
塩、亜硝酸塩等、多数にわたって提案されている。例え
ば、チオシアン酸塩とチオ硫酸塩を併用するセメント組
成物(特開昭60-21840)、亜硝酸カルシウムとチオシア
ン酸塩を併用するセメント組成物(特開昭61-141649
)、粉末アミドスルホン酸を使用するセメント組成物
(特開平1-176255)、アミドスルホン酸塩と水溶性アミ
ノアルコールを併用するセメント組成物(特開平1-2461
64)等が知られている。
促進剤としては、アルカリ金属、或はアルカリ土類金属
の硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ硫酸塩、炭酸塩、硝酸
塩、亜硝酸塩等、多数にわたって提案されている。例え
ば、チオシアン酸塩とチオ硫酸塩を併用するセメント組
成物(特開昭60-21840)、亜硝酸カルシウムとチオシア
ン酸塩を併用するセメント組成物(特開昭61-141649
)、粉末アミドスルホン酸を使用するセメント組成物
(特開平1-176255)、アミドスルホン酸塩と水溶性アミ
ノアルコールを併用するセメント組成物(特開平1-2461
64)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来のものは、何れもセメントの硬化促進効果が充分で
ない。塩素イオンを含まずに、しかも優れたセメント硬
化促進性を有する如きセメント添加剤の提供が望まれて
いた。
従来のものは、何れもセメントの硬化促進効果が充分で
ない。塩素イオンを含まずに、しかも優れたセメント硬
化促進性を有する如きセメント添加剤の提供が望まれて
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のセメント組成物
は、セメントと鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または
水酸化物を含有することを特徴とする。本発明に用いら
れるセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早
強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメン
ト、耐硫酸塩ポルトランドセメント、フライアッシュセ
メント、シリカセメント、高炉セメント、白色ポルトラ
ンドセメント等の水和反応によって硬化する水硬性のセ
メント及び、水和反応によって硬化する通常の水硬性石
膏が挙げられる。
は、セメントと鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または
水酸化物を含有することを特徴とする。本発明に用いら
れるセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早
強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメン
ト、耐硫酸塩ポルトランドセメント、フライアッシュセ
メント、シリカセメント、高炉セメント、白色ポルトラ
ンドセメント等の水和反応によって硬化する水硬性のセ
メント及び、水和反応によって硬化する通常の水硬性石
膏が挙げられる。
【0006】本発明に用いられる鉄の無機酸塩として
は、例えば、硫酸鉄、亜硫酸鉄、亜硫酸水素鉄、スルホ
キシル酸鉄、チオ硫酸鉄、硝酸鉄、亜硝酸鉄、次亜硝酸
鉄、リン酸鉄、ホスホン酸鉄、ジホスホン酸鉄、二リン
酸鉄、ホスフィン酸鉄、炭酸鉄、炭酸水素鉄、フッ化
鉄、ケイフッ化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、次亜ヨウ素酸
鉄、セレン酸鉄、亜セレン酸鉄、シアン酸鉄、雷酸鉄、
チオシアン酸鉄、セレノシアン酸鉄、ホウ酸鉄等が挙げ
られ、特に、硫酸鉄、チオシアン酸鉄、チオ硫酸鉄等が
好ましい。
は、例えば、硫酸鉄、亜硫酸鉄、亜硫酸水素鉄、スルホ
キシル酸鉄、チオ硫酸鉄、硝酸鉄、亜硝酸鉄、次亜硝酸
鉄、リン酸鉄、ホスホン酸鉄、ジホスホン酸鉄、二リン
酸鉄、ホスフィン酸鉄、炭酸鉄、炭酸水素鉄、フッ化
鉄、ケイフッ化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、次亜ヨウ素酸
鉄、セレン酸鉄、亜セレン酸鉄、シアン酸鉄、雷酸鉄、
チオシアン酸鉄、セレノシアン酸鉄、ホウ酸鉄等が挙げ
られ、特に、硫酸鉄、チオシアン酸鉄、チオ硫酸鉄等が
好ましい。
【0007】本発明に用いられる鉄の有機酸塩として
は、例えば、カルボン酸の鉄塩、オキシカルボン酸の鉄
塩、スルホン酸の鉄塩等が挙げられる。カルボン酸の鉄
塩としては、例えば、ギ酸鉄、酢酸鉄等の低級脂肪族カ
ルボン酸の鉄塩、マレイン酸鉄、フマル酸鉄、メサコン
酸鉄、シトラコン酸鉄、イタコン酸鉄等の脂肪族不飽和
ジカルボン酸の鉄塩、シュウ酸鉄、マロン酸鉄、コハク
酸鉄、グルタル酸鉄、アジピン酸鉄、ピメリン酸鉄、ス
ベリン酸鉄、アゼライン酸鉄、セパシン酸鉄等の脂肪族
飽和ジカルボン酸の鉄塩、フタル酸鉄、イソフタル酸
鉄、テレフタル酸鉄等の芳香族ジカルボン酸の鉄塩、ト
リカルバリル酸鉄、ベンゼントリカルボン酸鉄等のトリ
カルボン酸の鉄塩が挙げられる。
は、例えば、カルボン酸の鉄塩、オキシカルボン酸の鉄
塩、スルホン酸の鉄塩等が挙げられる。カルボン酸の鉄
塩としては、例えば、ギ酸鉄、酢酸鉄等の低級脂肪族カ
ルボン酸の鉄塩、マレイン酸鉄、フマル酸鉄、メサコン
酸鉄、シトラコン酸鉄、イタコン酸鉄等の脂肪族不飽和
ジカルボン酸の鉄塩、シュウ酸鉄、マロン酸鉄、コハク
酸鉄、グルタル酸鉄、アジピン酸鉄、ピメリン酸鉄、ス
ベリン酸鉄、アゼライン酸鉄、セパシン酸鉄等の脂肪族
飽和ジカルボン酸の鉄塩、フタル酸鉄、イソフタル酸
鉄、テレフタル酸鉄等の芳香族ジカルボン酸の鉄塩、ト
リカルバリル酸鉄、ベンゼントリカルボン酸鉄等のトリ
カルボン酸の鉄塩が挙げられる。
【0008】オキシカルボン酸の鉄塩としては、例え
ば、グルコン酸鉄、グリコール酸鉄、乳酸鉄、ヒドロア
クリル酸鉄、α−オキシ酪酸鉄、グリセリン酸鉄、タル
トロン酸鉄、リンゴ酸鉄、酒石酸鉄、クエン酸鉄等の脂
肪族オキシカルボン酸の鉄塩、サリチル酸鉄、m-オキシ
安息香酸鉄、p-オキシ安息香酸鉄、没食子酸鉄、マンデ
ル酸鉄、トロパ酸鉄等の芳香族オキシカルボン酸の鉄塩
が挙げられる。
ば、グルコン酸鉄、グリコール酸鉄、乳酸鉄、ヒドロア
クリル酸鉄、α−オキシ酪酸鉄、グリセリン酸鉄、タル
トロン酸鉄、リンゴ酸鉄、酒石酸鉄、クエン酸鉄等の脂
肪族オキシカルボン酸の鉄塩、サリチル酸鉄、m-オキシ
安息香酸鉄、p-オキシ安息香酸鉄、没食子酸鉄、マンデ
ル酸鉄、トロパ酸鉄等の芳香族オキシカルボン酸の鉄塩
が挙げられる。
【0009】スルホン酸の鉄塩としては、例えば、メタ
ンスルホン酸鉄、エタンスルホン酸鉄等の脂肪族スルホ
ン酸の鉄塩、ベンゼンスルホン酸鉄、トルエンスルホン
酸鉄、ナフタリンスルホン酸鉄、メラミンスルホン酸鉄
等の芳香族スルホン酸の鉄塩、アミドスルホン鉄等のス
ルホン酸の誘導体の鉄塩が挙げられる。また、スルホン
酸の鉄塩としては、セメントの分散剤として使用される
リグニンスルホン酸、ナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物等の鉄塩
も用いることができる。これら鉄の有機酸塩の内でも、
特にギ酸鉄、酢酸鉄、マレイン酸鉄、フマル酸鉄、グル
コン酸鉄、メラミンスルホン酸鉄、メラミンスルホン酸
ホルマリン縮合物の鉄塩等が好ましい。
ンスルホン酸鉄、エタンスルホン酸鉄等の脂肪族スルホ
ン酸の鉄塩、ベンゼンスルホン酸鉄、トルエンスルホン
酸鉄、ナフタリンスルホン酸鉄、メラミンスルホン酸鉄
等の芳香族スルホン酸の鉄塩、アミドスルホン鉄等のス
ルホン酸の誘導体の鉄塩が挙げられる。また、スルホン
酸の鉄塩としては、セメントの分散剤として使用される
リグニンスルホン酸、ナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物等の鉄塩
も用いることができる。これら鉄の有機酸塩の内でも、
特にギ酸鉄、酢酸鉄、マレイン酸鉄、フマル酸鉄、グル
コン酸鉄、メラミンスルホン酸鉄、メラミンスルホン酸
ホルマリン縮合物の鉄塩等が好ましい。
【0010】本発明に用いられる鉄の酸化物としては、
例えば、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化第一鉄第二鉄、
或は、亜鉄酸ナトリウム、亜鉄酸カリウム等の亜鉄酸塩
が挙げられ、特に、酸化第二鉄、酸化第一鉄第二鉄等が
好ましい。本発明に用いられる鉄の水酸化物としては、
水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、水酸化第二鉄第一鉄が挙
げられる。
例えば、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化第一鉄第二鉄、
或は、亜鉄酸ナトリウム、亜鉄酸カリウム等の亜鉄酸塩
が挙げられ、特に、酸化第二鉄、酸化第一鉄第二鉄等が
好ましい。本発明に用いられる鉄の水酸化物としては、
水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、水酸化第二鉄第一鉄が挙
げられる。
【0011】鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または水
酸化物は、場合によっては、二種以上混合してもよい。
本発明のセメント組成物中の鉄の無機酸塩、有機酸塩、
酸化物または水酸化物の含有量は、セメント組成物中の
セメントに対して、鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物ま
たは水酸化物中の鉄量として、0.001 〜1.0 重量%程度
がよく、特に、0.002 〜0.5 重量%が好ましい。
酸化物は、場合によっては、二種以上混合してもよい。
本発明のセメント組成物中の鉄の無機酸塩、有機酸塩、
酸化物または水酸化物の含有量は、セメント組成物中の
セメントに対して、鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物ま
たは水酸化物中の鉄量として、0.001 〜1.0 重量%程度
がよく、特に、0.002 〜0.5 重量%が好ましい。
【0012】本発明のセメント組成物は、本発明の目的
が達成される限り他の添加剤を含有することができる。
好ましい添加剤の例としては、セメント混和剤として従
来から使用されている減水剤、AE剤、AE剤減水剤、高性
能減水剤、高性能AE剤減水剤等を挙げることができる。
が達成される限り他の添加剤を含有することができる。
好ましい添加剤の例としては、セメント混和剤として従
来から使用されている減水剤、AE剤、AE剤減水剤、高性
能減水剤、高性能AE剤減水剤等を挙げることができる。
【0013】その他の好ましい添加剤の例としては、水
溶性アミノアルコールが挙げられる。水溶性アミノアル
コールとしては、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、N.N-ジメチルエタノー
ルアミン、N.N-ジエチルエタノールアミン、N-(β−ア
ミノエチル)エタノールアミン、N-メチルエタノールア
ミン、N-メチルジエタノールアミン又はこれらの混合物
が挙げられる。特に好ましい水溶性アミノアルコールと
しては、トリエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
溶性アミノアルコールが挙げられる。水溶性アミノアル
コールとしては、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、N.N-ジメチルエタノー
ルアミン、N.N-ジエチルエタノールアミン、N-(β−ア
ミノエチル)エタノールアミン、N-メチルエタノールア
ミン、N-メチルジエタノールアミン又はこれらの混合物
が挙げられる。特に好ましい水溶性アミノアルコールと
しては、トリエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
【0014】上記鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物また
は水酸化物のセメントへの含有方法は、粉状で含有させ
てもよく、また、水溶液として含有させてもよい。例え
ば、セメント組成物製造前に予め練り混ぜ水中に添加し
ておく方法、セメントに粉状として添加しておく方法、
セメント硬化体製造時の混練中に混合機に直接粉状とし
て添加する方法等が挙げられる。
は水酸化物のセメントへの含有方法は、粉状で含有させ
てもよく、また、水溶液として含有させてもよい。例え
ば、セメント組成物製造前に予め練り混ぜ水中に添加し
ておく方法、セメントに粉状として添加しておく方法、
セメント硬化体製造時の混練中に混合機に直接粉状とし
て添加する方法等が挙げられる。
【0015】
【作用】上記の鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または
水酸化物を含有するセメント組成物は、その硬化の際に
高い初期強度を示し、これら鉄化合物によって水硬性セ
メント組成物の初期強度の発現が著しく促進することが
見出された。けれども、セメント組成物中のセメントに
対して、鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または水酸化
物の添加量が、その鉄量として、0.001 重量%以下の場
合には、硬化促進効果は充分ではなく、反対に1.0 重量
%以上の多量では、その割に効果が向上せず、コスト高
となる。
水酸化物を含有するセメント組成物は、その硬化の際に
高い初期強度を示し、これら鉄化合物によって水硬性セ
メント組成物の初期強度の発現が著しく促進することが
見出された。けれども、セメント組成物中のセメントに
対して、鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸化物または水酸化
物の添加量が、その鉄量として、0.001 重量%以下の場
合には、硬化促進効果は充分ではなく、反対に1.0 重量
%以上の多量では、その割に効果が向上せず、コスト高
となる。
【0016】
【実施例】普通ポルトランドセメント 1:川砂 2:水
0.5 の配合でモルタルを調整し、温度 5℃の湿気箱中で
3日間養生した後、圧縮強度を測定する実験を行った。 第1表 実験 添加剤 添加量 添加したFe量 圧縮強度 No. (重量%) (重量%) (kgf/cm2) 1 なし 0.000 0.0000 73 2 FeSO4 0.010 0.0037 85 3 FeSO4 0.020 0.0074 92 4 FeSO4 0.050 0.0184 102 5 Fe(C6H11O7)2 0.080 0.0100 90 6 Fe(OH)3 0.020 0.0105 90 第1表に示すNo. 1〜6の実験を行った。No. 1は添加
剤を加えない例であり、No. 2〜6では添加剤が加えら
れた。セメント組成物中に含有させる添加剤としては、
硫酸第一鉄、グルコン酸鉄、水酸化第二鉄を使用した。
0.5 の配合でモルタルを調整し、温度 5℃の湿気箱中で
3日間養生した後、圧縮強度を測定する実験を行った。 第1表 実験 添加剤 添加量 添加したFe量 圧縮強度 No. (重量%) (重量%) (kgf/cm2) 1 なし 0.000 0.0000 73 2 FeSO4 0.010 0.0037 85 3 FeSO4 0.020 0.0074 92 4 FeSO4 0.050 0.0184 102 5 Fe(C6H11O7)2 0.080 0.0100 90 6 Fe(OH)3 0.020 0.0105 90 第1表に示すNo. 1〜6の実験を行った。No. 1は添加
剤を加えない例であり、No. 2〜6では添加剤が加えら
れた。セメント組成物中に含有させる添加剤としては、
硫酸第一鉄、グルコン酸鉄、水酸化第二鉄を使用した。
【0017】これらの添加剤は、第1表に記載のセメン
トに対する重量%量を、モルタル調製前に、セメントへ
粉体として加えた。実験No. 1は、添加剤を加えない比
較対象である。第1表の結果は、セメントに対する鉄量
の増大と共に圧縮強度が増大し、加えた鉄化合物がセメ
ントの硬化を著しく促進したことを示している。
トに対する重量%量を、モルタル調製前に、セメントへ
粉体として加えた。実験No. 1は、添加剤を加えない比
較対象である。第1表の結果は、セメントに対する鉄量
の増大と共に圧縮強度が増大し、加えた鉄化合物がセメ
ントの硬化を著しく促進したことを示している。
【0018】
【発明の効果】実施例に示した様に、本発明によると、
塩素イオンを含有することなく、著しい硬化促進性のセ
メント組成物が得られる。本発明のセメント組成物は、
常法により、水、細骨材、粗骨材等と混合し、セメント
ペースト、モルタル、コンクリートの何れの形態として
も用いることができる。
塩素イオンを含有することなく、著しい硬化促進性のセ
メント組成物が得られる。本発明のセメント組成物は、
常法により、水、細骨材、粗骨材等と混合し、セメント
ペースト、モルタル、コンクリートの何れの形態として
も用いることができる。
【0019】本発明のセメント組成物をコンクリートと
して用いる場合には、建築構造物、或は土木構造物用に
直接、現場施工することができる。また、振動締固め、
遠心力締固め、加圧締固め、即時脱型法等によって打設
することもできる。そして、養生方法としても、従来か
ら知られている通常の養生方法の他、蒸気養生、オート
クレーブ養生、電気養生、加圧養生等の方法も用いるこ
とができる。
して用いる場合には、建築構造物、或は土木構造物用に
直接、現場施工することができる。また、振動締固め、
遠心力締固め、加圧締固め、即時脱型法等によって打設
することもできる。そして、養生方法としても、従来か
ら知られている通常の養生方法の他、蒸気養生、オート
クレーブ養生、電気養生、加圧養生等の方法も用いるこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 土田 美喜夫 富山県婦負郡婦中町笹倉635 日産化学工 業株式会社富山工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 セメントと鉄の無機酸塩、有機酸塩、酸
化物または水酸化物を含有することを特徴とするセメン
ト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11499992A JPH05147994A (ja) | 1991-08-23 | 1992-05-07 | セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21197191 | 1991-08-23 | ||
JP3-211971 | 1991-08-23 | ||
JP11499992A JPH05147994A (ja) | 1991-08-23 | 1992-05-07 | セメント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05147994A true JPH05147994A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=26453625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11499992A Pending JPH05147994A (ja) | 1991-08-23 | 1992-05-07 | セメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05147994A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281411A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP2000281412A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP2007169144A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-07-05 | Tokuyama Corp | アルカリ性低減剤 |
CN104261761A (zh) * | 2014-09-18 | 2015-01-07 | 苏州市常兴建筑科技有限公司 | 阻燃型发泡水泥保温板 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP11499992A patent/JPH05147994A/ja active Pending
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