JPH0514748B2 - - Google Patents

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JPH0514748B2
JPH0514748B2 JP15898084A JP15898084A JPH0514748B2 JP H0514748 B2 JPH0514748 B2 JP H0514748B2 JP 15898084 A JP15898084 A JP 15898084A JP 15898084 A JP15898084 A JP 15898084A JP H0514748 B2 JPH0514748 B2 JP H0514748B2
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urea
water
resin
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phenol
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JP15898084A
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JPS6137852A (ja
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Takeshi Baba
Motoaki Yoshida
Ichiro Morya
Noboru Ootani
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0514748B2 publication Critical patent/JPH0514748B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は硝子繊維用特に硝子短繊維用のバイン
ダーに関する。さらに詳しくは水溶性フエノール
変性尿素樹脂と水溶性フエノール樹脂および/ま
たは水溶性多価アルコール変性フエノール樹脂と
を主成分として含有する硝子繊維用バインダーに
関する。 従来の技術 硝子短繊維製品を、工業的に有利に、連続的生
産ラインによつて安定に高品質の製品として生産
するためには、使用されるバインダーに次のよう
な特性が要求される。 (1) バインダーの主成分である樹脂の経時安定
性、すなわち合成されてから使用に供されるま
での樹脂の安定性、 (2) バインダーの経時安定性、すなわちバインダ
ーが沈澱を生じたりあるいは配管中に詰りを生
じたりしないこと、 (3) バインダーを適用した硝子繊維品を熱硬化
(キユア)させる際に、硬化されない樹脂分が
多量に蒸発しないこと、そのような蒸発は操業
安定性に支障をきたし、作業環境を悪化させあ
るいは公害の原因ともなる、 (4) 連続生産ラインにおける所定長さの加熱炉内
で、生産性を損うことなく十分に必要な熱硬化
が進行すること、 (5) 最終製品が要求特性を十分に満足すること、 (6) 価格が廉価であること、 従来、硝子短繊維用バインダーとしては、レゾ
ール型フエノール樹脂を主成分とし、これに尿
素、硫安、アンモニア水あるいはカツプリング剤
等を添加して、不揮発分を3〜15重量%の濃度に
希釈したものが一般に用いられている。しかしな
がら、レゾール型フエノール樹脂を主成分とする
このようなバインダーは上記(1)〜(6)の要求特性を
充分に満足しているとは云えない。 例えば熱硬化時に遊離のホルムアルデヒドが蒸
発するのを防止すべく、ホルムアルデヒドの捕捉
剤としてアミン化合物例えばメラミン、ジシアン
ジアミドあるいは尿素などを使用することが提案
されているが(特公昭48−24504号参照)、価格低
減にも寄与するとの理由から最近になつてコスト
の安い尿素を使用した尿素変性フエノール樹脂を
使用しようとする傾向が大きくなつている。 尿素はレゾール型フエノール樹脂を主成分とす
るバインダーに添加混合して用いることができ、
またフエノールとホルムアルデヒドとからフエノ
ール樹脂を合成する際の反応系に尿素を共存させ
て尿素を反応させて用いることもできる。 しかしながら、尿素を添加剤として用いる前者
の場合には、 (1)′ 尿素はバインダー中においてほとんど遊離
の状態で存在するため、熱硬化時に多量の蒸発
分を生じ易い、 (2)′ 特に高密度の硝子短繊維マツトを製造しよ
うとする際には硝子短繊維に対するバインダー
の適用量を多くしなければならないので、蒸発
分がますます多くなりまたバインダーの適用効
率が乏しく品質の安定した製品を安定生産し難
い、 (3)′ 熱硬化性が悪くなり、硬化が不充分な不良
品ができる、 の如き欠点を生じ易いため、価格に十分に寄与す
る程度まで尿素を多量に使用することは実際上不
可能に近い。 また、尿素を反応成分として用いる後者の場合
には、 (1)″ 連続生産ラインの加熱炉内で十分な熱硬化
が進行するほど硬化性を示す樹脂を得難い、 (2)″ 経時安定性のある樹脂が得難い、 (3)″ 尿素の反応率を高めると最終製品の要求特
性の充足に相当の懸念がある、 の如き欠点が生じ易いため、同様に価格に十分に
寄与する程度まで尿素を多量に使用することは実
際上少くとも非常に困難である。 一方、硝子短繊維製品は断熱材として広く用い
られているが、その形状、密度等は使用される箇
所によつて随分異なりまたその要求特性も異な
る。例えば、一般住宅用断熱材は約110Kg/m3
度の低密度である。このような低密度品は、物流
コストの低減のため、元の厚さの1/10程度にまで
圧縮梱包して取扱われるのが普通である。従つ
て、圧縮梱包品を長期間ストツクしたのち開梱し
た際所定の厚みに復元することが当然に要求さ
れ、JIS規格に規定されている。このような一般
住宅用断熱材に上記の如き従来の尿素変性フエノ
ール樹脂を用いると、尿素に由来して吸湿性が生
じるため長期間ストツクした際の復元性が悪化す
ることが予想され、事実本発明者の実験によつて
もそのことが確認されている。 また、高密度マツト品では床下に施工すること
が多くそのため種々の強度が要求され、あるいは
パイプ保温材の如き筒状体ではアングル部への施
工の際、折れて破損しないこと等が要求される。
それ故、このような種々の品種に適したバインダ
ーを開発することは容易ではなくしかも既存の加
熱炉においてしかるべき硬化を達成して所望の特
性を与えるバインダーを見い出すことは極めて困
難である。 発明が解決しようとする問題点 本発明者は、尿素を非常に多く使用し、しかし
ながら既存の加熱炉における熱処理条件下で硬化
させても充分に満足の行く特性を備えた種々のガ
ラス繊維製品を与えることのできるバインダーを
開発すべく鋭意研究を行つた結果本発明に到達し
たものである。 問題点を解決するための手段 すなわち、本発明の目的は新規な組成からなる
ガラス繊維用バインダーを提供することにある。 本発明の他の目的は尿素を非常に多量に使用し
た新規なガラス繊維用バインダー組成物を提供す
ることにある。 本発明のさらに他の目的は、バインダーのみな
らずその主成分である樹脂自体も優れた経時安定
性を示し、しかも連続生産ラインの既存の加熱炉
内で所望の硬化を与えるに充分な硬化性を備え
た、多量の尿素を使用したガラス繊維用バインダ
ーを提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、硬化の際多量の蒸
発分のない、多量の尿素を使用したガラス繊維用
バインダーを提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、ガラス繊維製品の
要求特性に応じて、硬化速度、耐湿性あるいは柔
軟性を容易に変えうるガラス繊維用バインダーを
提供することにある。 本発明のさらに他の目的は工業的に有利に使用
できる安価なガラス繊維用バインダーを提供する
ことにある。 本発明のさらに他の目的および利点は以下の説
明から明らかとなろう。 本発明によれば、本発明のかかる目的および利
点は、 (A) 尿素、フエノール類およびアルデヒド類とを
アルデヒド類対尿素とフエノール類の合計のモ
ル比が1:0.8〜2.2および尿素対フエノール類
の重量比が65:35〜95:5の条件下で縮合せし
めて得られた、25℃における水倍率が不揮発分
基準で少くとも3.0容量倍である水溶性フエノ
ール変性尿素樹脂0.3〜7重量部 および (B) 水溶性フエノール樹脂および/または水溶性
多価アルコール変性フエノール樹脂1重量部と
を主成分とすることを特徴とする硝子繊維用バ
インダーによつて達成される。 本発明の硝子繊維用バインダーは、上記のとお
り、水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)と水溶性フ
エノール樹脂および/または水溶性多価アルコー
ル変性フエノール樹脂(B)とを主成分として含有す
る。 水溶性フエノール変性尿素樹脂は、尿素、フエ
ノール類およびアルデヒド類を縮合させて得られ
た生成物である。アルデヒド類対尿素とフエノー
ル類の合計のモル比は:0.8〜2.2であり、好まし
くは1:1.0〜1.8である。アルデヒド類は塩基性
触媒の存在下で尿素およびフエノール類と反応し
て先ずモノ−又はジ−メチロール尿素およびo−
及び/又はp−メチロールフエノール類を生成
し、次いでこれらのメチロール基の一部の間に脱
水縮合が起り水溶性フエノール変性尿素樹脂を与
えると考えられる。 本発明において水溶性フエノール変性尿素樹脂
はフエノール類よりも尿素を多量に用いて製造さ
れる。尿素対フエノール類の重量比は65:35〜
95:5、好ましくは65:35〜90:10である。 また、水溶性フエノール変性尿素樹脂は25℃に
おける水倍率が当該樹脂の不揮発分(JISK6909
による)基準で少くとも3.0容量倍、好ましくは
5〜20容量倍である。 こゝでいう水倍率とは樹脂にイオン交換樹脂法
により精製した純水を添加混合して、混合物が白
濁しはじめるまでに添加した純水容量をその樹脂
の不揮発分に対する倍率で表わした数値である。 本発明の水溶性フエノール変性尿素樹脂に使用
するフエノール類としては、例えばフエノール、
クレゾール、キシレノール、エチルフエノール、
プロピルフエノール、プロペニルフエノール、カ
テコール、レゾルシン、ハイドロキノンの如き単
環式モノ−又はジ−ヒドロキシ芳香族化合物をあ
げることができる。これらは混合して使用するこ
ともできる。フエノール類としては、フエノー
ル、クレゾール又はこれらの混合物が好ましくは
用いられる。 また、アルデヒド類としては、例えばホルムア
ルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサ
ン、ポリオキシメチレン、アセトアルデヒドなど
が使用できる。これらは混合して使用することも
できる。パラホルムアルデヒド、トリオキサン、
ポリオキシメチレンは分解してホルムアルデヒド
を生成したのちフエノール類と反応すると信じら
れる。アルデヒド類としてはホルムアルデヒド、
パラホルムアルデヒドおよびそれらの混合物が好
ましく使用される。 尿素、フエノール類およびアルデヒド類を縮合
する際に用いられる塩基性触媒としては、例えば
ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ
金属の酸化物、水酸化物または炭酸塩;カルシウ
ム、マグネシウム、バリウムなどのアルカリ土類
金属の酸化物または水酸化物;アンモニア;ある
いはトリエタノールアミン、トリエチルアミンな
どのアミン化合物があげられる。これらは単独で
または混合物として使用できる。 尿素、フエノール類およびアルデヒド類の縮合
反応は好ましくは上記塩基性触媒の存在下にそれ
自体公知の方法によつて実施されるが、本発明に
おける水溶性フエノール変性尿素樹脂はアルデヒ
ド、尿素およびフエノール類を、下記条件を満足
する割合で使用する必要がある。 アルデヒド類のモル数対尿素とフエノール類の
合計のモル数=1対0.8〜2.2、 尿素の重量対フエノール類の重量=65:35〜
95:5 アルデヒド類1モルに対し尿素とフエノール類
とを0.8モルより少く用いる場合には得られる水
溶性フエノール変性尿素樹脂の硬化性が極端に悪
くなり、一方アルデヒド類1モルに対し尿素とフ
エノール類とを2.2モルを超えて用いる場合には
得られる水溶性フエノール変性尿素樹脂は硬化時
にアルデヒド類を多量に揮発、放出するようにな
る。 また、尿素とフエノール類との合計量に対し尿
素を65重量%より少なく用いる場合には、得られ
る水溶性樹脂は可撓性が小さく且つフエノール樹
脂硬化物の如き濃色の硬化物を与えるようにな
り、他方尿素を95重量%を超えて用いる場合には
遊離の尿素、フエノール類、アルデヒド類および
それらからの低分子量化合物の含有率が大きくな
り、経時安定性が悪く、高温での樹脂硬化歩留り
の小さい水溶性樹脂を与えるようになるため、フ
エノール変性尿素樹脂の本来の特性を発揮し難く
なる。 縮合反応が終了した反応系には、塩基性触媒を
中和するため、常法に従つて酸性化合物を添加す
ることができ、またその後中和により生成した塩
の脱塩処理を実施することもできる。酸性化合物
としては、例えばギ酸、酢酸、シユウ酸、マレイ
ン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸、ま
たは塩酸、硫酸、燐酸などの無機酸を用いること
ができる。これらは単独でまたは混合物として使
用することができる。 本発明で用いられる水溶性フエノール変性尿素
樹脂は、上記のとおり少くとも3.0容量倍の水倍
率(25℃)を有する。このような水溶性フエノー
ル変性尿素樹脂は150℃以上の高温での樹脂硬化
歩留が大きく、またその硬化物は耐水性にすぐれ
ている。少くとも3.0容量倍の水倍率を有する限
り、尿素の一部例えばその50重量%以下を例えば
メラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン
などのアミノ化合物に代えて製造した水溶性フエ
ノール変性尿素樹脂を用いることもできる。 水倍率が不揮発分換算で3.0容量倍を下回る場
合は水溶性を有する期間が短いため安定性に欠
け、水溶性のフエノール変性の尿素樹脂として実
質的な価値が乏しい。 上記のような特性を有する本発明で用いられる
水溶性フエノール変性尿素樹脂は水溶性であるに
も拘らず経時安定性にすぐれ、150℃以上の高温
での樹脂硬化歩留が大きく、かつ、その硬化物は
可撓性や耐水性にすぐれている。さらに遊離尿素
や低分子量化合物の含有率が小さいため、環境衛
生、公害防止、省資源などの面でも好ましく、ま
た、その硬化物は色相が淡色であるなどの特長も
兼備している。 本発明のバインダーは上記した水溶性フエノー
ル変性尿素樹脂とともに水溶性フエノール樹脂お
よび/または水溶性多価アルコール変性フエノー
ル樹脂(B)を含有する。 水溶性フエノール樹脂は、例えばレゾール型フ
エノール樹脂、レゾール型尿素変性フエノール樹
脂あるいはこれらの混合物であることができる。 これらの水溶性フエノール樹脂はそれ自体公知
の方法に従つて製造することができる。 レゾール型フエノール樹脂は、例えばフエノー
ル1モルに対しホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒドの如きホルムアルデヒド源をホルムアル
デヒド換算で2.9〜4.2モル、好ましくは3.5〜4.0
モルで用いて、これらを約40〜60℃の温度で塩基
性触媒の存在下で約5〜15時間程度加熱すること
によつて製造することができる。 レゾール型尿素変性フエノール樹脂はレゾール
型フエノール樹脂と尿素との混合物であつても、
レゾール型フエノール樹脂を製造する際にフエノ
ールの一部を尿素に換えて縮合した反応生成物で
あつても、またこの反応生成物と尿素との混合物
であつてもよい。いずれの場合にも尿素は尿素と
フエノールの合計に対し50重量%より少なく、好
ましくは5〜20重量%で含有される。 レゾール型尿素変性フエノール樹脂は、例えば
フエノールと尿素の合計量1モルに対しホルムア
ルデヒド源をホルムアルデヒド換算で1.2〜2.8モ
ル、好まくは1.5〜2.5モルで用いて、これらを反
応せしめることによつて製造することができる。 水溶性多価アルコール変性フエノール樹脂は例
えばレゾール型多価アルコール変性フエノール樹
脂、レゾール型多価アルコール尿素変性フエノー
ル樹脂あるいはこれらの混合物であることができ
る。レゾール型多価アルコール変性フエノール樹
脂はレゾール型フエノール樹脂と多価アルコール
の混合物、レゾール型フエノール樹脂を製造する
際にフエノールの一部を多価アルコールに換えて
縮合した反応生成物あるいはこれらの混合物であ
つてもよい。いずれの場合にも、多価アルコール
はフエノールと多価アルコールの合計に対し50重
量%より少なく、好ましくは5〜30重量%で含有
される。 同様に、レゾール型多価アルコール尿素変性フ
エノール樹脂は、レゾール型フエノール樹脂、多
価アルコールおよび尿素の混合物、レゾール型尿
素変性フエノール樹脂と多価アルコールの混合
物、レゾール型多価アルコール変性フエノール樹
脂と尿素の混合物、レゾール型フエノール樹脂を
製造する際にフエノールの一部を多価アルコール
および尿素に換えて縮合した反応生成物あるいは
それらの混合物であつてもよい。いずれの場合に
も、多価アルコールおよび尿素はフエノール、多
価アルコールおよび尿素の合計に対し50重量%よ
り少なく、好ましくは5〜40重量%で含有され
る。この範囲において、多価アルコールと尿素の
各々はその合計量に対し5〜30重量%を占めるこ
とができる。 レゾール型フエノール樹脂を製造する際にフエ
ノールの一部を多価アルコール又は多価アルコー
ルと尿素に換えて縮合した反応生成物はそれぞ
れ、例えばフエノール1モルに対しホルムアルデ
ヒドを1.5〜3.0モルの割合で使用しまたフエノー
ルと尿素の合計1モルに対しホルムアルデヒドを
1.2〜3.0モルの割合で使用することによつて、好
適に製造することができる。 上記の多価アルコールとしてはアルコール性水
酸基を分子内に2〜9個有するものが好ましく用
いられる。 例えば、エチレングリコール、プロパンジオー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタ
ンジオール、オクタンジオール、ドデカンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、トリプロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、分子量
100〜20000,好ましくは200〜8000のポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどの
ジオール類、一般式HOCoH2oOH(n=3〜10)
のジオールの一端または両端に1〜10個、望まし
くは1〜7個のオキシエチレン単位あるいはオキ
シプロピレン単位の如きオキシアルキレン単位を
付加したもの;プロパントリオール、ブタントリ
オール、トリメチロールプロパンなどのトリオー
ル類;ペンタエリスリトールなどのテトラオール
類;アドニツトなどのペンチツト類;ソルビツ
ト,マンニツトなどのヘキシツト類;その他単糖
類を還元して得られる多価アルコール類;あるい
はプロパントリオール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、アドニツト、ソルビ
ツト、イノシトールの如き多価アルコールの水酸
基に一般式(―ClH2lO)―o(lは1〜6の整数、n
は1〜7の整数)で表わされる成分を付加したも
ので特に下記式 ここで、lは1〜6の整数、好ましくは2であ
り、n1〜n3は互に独立に0〜7の数、好ましくは
1〜5の数であり、mは1〜7の整数である、但
しmが2〜7の整数のときn2は同一でも異つても
よく、またn1、n2およびn3のうちの少くとも2つ
は1以上の数である、 で表わされる多価アルコール等である。これらは
1種又は2種以上一緒に用いることができる。 本発明の硝子繊維用バインダーは、上記水溶性
フエノール変性尿素樹脂(A)0.3〜7重量部、好ま
しくは0.3〜3重量部と、上記水溶性フエノール
樹脂および/または水溶性多価アルコール変性フ
エノール樹脂(B)1重量部とを主成分とする。 水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)が樹脂(B)1重
量部に対し0.3重量部より少ないバインダーは、
柔軟性に欠けるガラス短繊維製品を与え、製造工
程で硬化時アルデヒドを揮散しまたコスト高とも
なり、他方水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)が樹
脂(B)1重量部に対し7重量部より多いバインダー
は特に吸湿性の高いガラス短繊維製品を与える点
で問題がある。 本発明の硝子繊維用バインダーは不揮発分基準
で好ましくは添加する尿素も含めて遊離の尿素を
20重量%以上好ましくは10重量%以下で含有す
る。 また、本発明の硝子繊維用バインダーは上記主
成分の他に適宜種々の添加剤を含有することがで
きる。例えば1〜5重量%の硫安、20〜40重量%
のアンモニア水(25重量%のアンモニア水とし
て)あるいは0.1〜0.5重量%のカツプリング剤を
適宜含有することができる。 本発明の硝子繊維用バインダーによれば、上記
の如き欠点が解消できるのみならず、上記樹脂
(A),(B)を種々の割合で混合することができるから
硝子繊維製品の要求特性を確実に発揮させること
ができ、従つて、本発明の硝子繊維バインダーは
種々の面から工業的に極めて有利なものである。 以下、本発明を実施例によつて詳述する。実施
例および比較例における「%」および「倍」は特
にことわりのない限りそれぞれ「重量%」および
「容量倍」を示している。 実施例 1 (a) フエノールとホルマリン(37%)とを、フエ
ノール1モルに対してホルムアルデヒド3モル
の割合で撹拌混合しつつ、これに水酸化ナトリ
ウム0.025モルを徐々に加えて、80℃になるま
で液温を徐々に上昇させた。25℃における水倍
率が30倍になるまで80℃を保持して撹拌を続
け、ついで液温を70℃に下げ、この時点で尿素
6.5モルおよびホルマリン(37%、ホルムアル
デヒドとして5モル)を添加し、70℃で25℃に
おける水倍率が10倍になるまで撹拌を続けた。
その後反応混合物にギ酸を加えて中和し、次い
で水を除去して濃縮し25℃におけるPH7.5、水
倍率8.0倍、不揮発分59%のフエノール変性尿
素樹脂の水溶液を得た。この水溶液について45
%固形分濃度として液のポツトライフ、加熱硬
化速度および加熱時の歩留りを測定した。それ
らの結果を、それぞれ後述する第1表、第2表
および第3表に示した。 (b) 上記(a)で得たフエノール変性尿素樹脂の水溶
液にレゾール型フエノール樹脂水溶液、レゾー
ル型20%ソルビトール変性フエノール水溶液又
はレゾール型20%グリセリン変性水溶液を種々
の比率で混合し、尿素、アンモニア水(25%)、
硫安、カツプリング剤を加えさらに工業用水を
加えて希釈し、固形分濃度15%の各種バインダ
ー液を調合した。 第4表〜第6表には、一般家庭用断熱マツト
製造用のガラス短繊維用バインダーの組成を示
し、第7表〜第9表にはそれぞれの組成のバイ
ンダーのポツトライフ、ゲル化時間、揮発分歩
留りおよび安定性を示した。 また、第10表〜第12表にはパイプ保温用筒状
断熱材製造用のガラス短繊維用バインダーの組
成を示し、第13表〜第15表にはそれぞれの組成
のバインダーのポツトライフ、ゲル化時間、揮
発分歩留りおよび安定性を示した。 さらに、第16表〜第18表には高密度マツト製
造用のガラス短繊維用バインダーの組成を示
し、第19表〜第21表にはそれぞれの組成のバイ
ンダーのポツトライフ、ゲル化時間、揮発分歩
留りおよび安定性を示した。 (c) 溶融炉中で溶融させたガラスをノズルよりフ
イラメント状に流下させ、これに側方から火焔
を噴射して溶融ガラスを繊維状に吹き飛ばし次
いで吹き飛ばした繊維に吹き飛ばした方向と略
直角の方向から上記(b)で製造した各種バインダ
ーを噴霧し、次いで該硝子繊維を、その進行方
向に対して直角方向に移動する網目を有するベ
ルトコンベア上に集結させ、これを加熱炉内で
250℃、2分間加熱してマツトを成形した。ま
たベルトコンベア上に集結した繊維を芯棒状に
まきつけてこれを加熱炉内に通過させて保温筒
に成形した。 得られた一般家庭用断熱マツトについては、
第4表〜第6表に示したそれぞれの組成のバイ
ンダーにいて、復元性をしらべ、その結果を第
7表〜第9表に合せて示した。 また、パイプ保温用筒状断熱材については、
第10表〜第12表に示したそれぞれの組成のバイ
ンダーについて、筒折山をしらべ、その結果を
第13表〜第15表に合せて示した。 さらに、高密度マツトについては、第16表〜
第18表に示したそれぞれの組成のバインダーに
ついて、マツトのたわみ量をしらべ、その結果
を第19表〜第21表に合せて示した。 実施例 2 フエノールとホルマリン(37%)とを、フエノ
ール1モルに対してホルムアルデヒド3モルの割
合で撹拌混合しつつ、これに水酸化カルシウム
0.038モルを徐々に加えて、液温が75℃になるま
で液温を徐々に昇温させた。25℃における水倍率
が25倍になるまで75℃を保持して撹拌を続け、つ
いで液温を65℃まで下げた後、尿素3.0モルおよ
びホルマリン(37%、ホルムアルデヒドとして3
モル)を添加し、同温度で25℃における水倍率が
5倍になるまで加熱撹拌を行なつた。その後硫酸
で中和して25℃におけるPHを7.8とし、減圧脱水
して不揮発分62%、水倍率5.0倍のフエノール変
性尿素樹脂の水溶液を得た。この水溶液にレゾー
ル型フエノール樹脂水溶液、レゾール型20%ソル
ビトール変性フエノール水溶液又はレゾール型20
%グリセリン変性水溶液を種々の割合で混合し、
さらに種々の添加物を加えて実施例1と同様にし
てバインダーを調製した。 実施例2のフエノール変性尿素樹脂およびバイ
ンダーについても、実施例1における全く同じテ
ストを行つた。それらの結果は第1表〜第21表に
合せて示した。 実施例 3 フエノール、m−クレゾールおよびホルマリン
(37%)を、フエノール1モル、m−クレゾール
0.2モルおよびフオルムアルデヒド3.5モルの割合
で用いて撹拌混合しつつ、これに水酸化ナトリウ
ム0.06モルとトリエチルアミン0.02モルを添加し
て徐々に昇温させた。液温が70℃に到達後、同温
度で25℃における水倍率が20倍になるまで撹拌を
続けた。ついで液温を65℃まで下げた後、尿素11
モルおよびホルマリン(37%、ホルムアルデヒド
として15モル)を添加し、同温度で25℃における
水倍率が8.0倍になるまで加熱撹拌を行なつた。
その後ぎ酸で中和して25℃におけるPHを7.8とし、
減圧脱水して不揮発分60%、水倍率6.5倍なるフ
エノール変性尿素樹脂を得た。この樹脂とレゾー
ル型フエノール樹脂、レゾール型20%ソルビトー
ル変性フエノール樹脂又はレゾール型20%グリセ
リン変性フエノール樹脂を組合わせ、さらに種々
の添加物を加えてバインダーを調製した。 実施例3のフエノール変性尿素樹脂およびバイ
ンダーについても、実施例1におけると全く同じ
テストを行つた。それらの結果は第1表〜第21表
に合せて示した。 比較例 1 尿素とホルマリン(37%)を尿素1モルに対し
てホルムアルデヒド1モルの割合で撹拌混合しつ
つ、5%炭酸ソーダ水溶液を添加してPHを7.5に
調整後徐々に昇温させた。液温が65℃に到達後、
同温度で25℃における水倍率が18.0倍になるまで
撹拌を続けた。その後5%炭酸ソーダ水溶液を使
用してPHを7.2にもどし、減圧脱水して25℃にお
ける水倍率9倍、不揮発分62%の水溶性尿素樹脂
を得た。この尿素樹脂を、レゾール型フエノール
樹脂、レゾール型20%尿素変性フエノール樹脂又
はレゾール型20%グリセリン変性フエノール樹脂
と組合わせ、さらに種々の添加物を加えてバイン
ダーを調製した。 比較例1の水溶性尿素樹脂およびバインダーに
ついても、実施例1におけると全く同じテストを
行つた。それらの結果は第1表〜第21表に合せて
示した。
【表】
【表】
【表】 る。
【表】 第4表は例えば実施例1のフエノール変性尿素
樹脂(A)とフエノール樹脂(B)とを1対1で混合した
バインダーは“1a”と特定するというように読
み取られる(以下、第5,6,10〜12および16〜
18表においても同じ)。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 尿素、フエノール類およびアルデヒド類
    とをアルデヒド類対尿素とフエノール類の合計
    のモル比が1:0.8〜2.2および尿素対フエノー
    ル類の重量比が65:35〜95:5の条件下で縮合
    せしめて得られた、25℃における水倍率が不揮
    発分基準で少くとも3.0容量倍である水溶性フ
    エノール変性尿素樹脂0.3〜7重量部および (B) 水溶性フエノール樹脂および/または水溶性
    多価アルコール変性フエノール樹脂1重量部と
    を主成分とすることを特徴とする硝子繊維用バ
    インダー。 2 上記水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)のフエ
    ノール類がフエノール、クレゾール又はその混合
    物である特許請求の範囲第1項に記載のバインダ
    ー。 3 上記水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)のアル
    デヒド類がホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
    ヒド又はそれらの混合物である特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載のバインダー。 4 上記水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)のアル
    デヒド類対尿素とフエノール類の合計のモル比が
    1:1.0〜1.8である特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれかに記載のバインダー。 5 上記水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)の尿素
    対フエノール類の重量比が65:35〜90:10である
    特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載
    のバインダー。 6 上記水溶性フエノール変性尿素樹脂(A)の25℃
    における水倍率が不揮発分基準で5〜20容量倍で
    ある特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに
    記載のバインダー。 7 上記水溶性フエノール樹脂(B)がレゾール型フ
    エノール樹脂、レゾール型尿素変性フエノール樹
    脂又はこれらの混合物である特許請求の範囲第1
    項〜第6項のいずれかに記載のバインダー。 8 上記水溶性多価アルコール変性フエノール樹
    脂(B)がレゾール型多価アルコール変性フエノール
    樹脂、レゾール型多価アルコール尿素変性フエノ
    ール樹脂又はそれらの混合物である特許請求の範
    囲第1項〜第7項のいずれかに記載のバインダ
    ー。 9 不揮発分基準で10重量%以下の尿素、1〜5
    重量%の硫安、20〜40重量%のアンモニア水(25
    重量%のアンモニア水として)および0.1〜0.5重
    量%のカツプリング剤の少くともいずれか1種を
    夫々の重量割合でさらに含有する特許請求の範囲
    第1項〜第8項のいずれかに記載のバインダー。
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