JPH05146453A - 腹腔鏡下手術用コードの取扱い方法および腹腔鏡下手術用覆布 - Google Patents
腹腔鏡下手術用コードの取扱い方法および腹腔鏡下手術用覆布Info
- Publication number
- JPH05146453A JPH05146453A JP3316767A JP31676791A JPH05146453A JP H05146453 A JPH05146453 A JP H05146453A JP 3316767 A JP3316767 A JP 3316767A JP 31676791 A JP31676791 A JP 31676791A JP H05146453 A JPH05146453 A JP H05146453A
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- cords
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腹腔鏡下手術における機器用のコード類の取
扱い方法を改良して、多数のコード類を迅速かつ容易に
整列させて固定し得るコードの取扱方法、および、上記
コード取扱方法の実施に好適な腹腔鏡下手術用覆布を提
供する。 【構成】 開窓3を設けた覆布1に、上記開窓3の周辺
に位置せしめて、かつ、該覆布1が患者に接しない側の
面に、専用のコード固定具11を複数個配置して覆布1
に取り付ける。
扱い方法を改良して、多数のコード類を迅速かつ容易に
整列させて固定し得るコードの取扱方法、および、上記
コード取扱方法の実施に好適な腹腔鏡下手術用覆布を提
供する。 【構成】 開窓3を設けた覆布1に、上記開窓3の周辺
に位置せしめて、かつ、該覆布1が患者に接しない側の
面に、専用のコード固定具11を複数個配置して覆布1
に取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腹腔鏡を用いて経皮的
に切開手術を行う場合に使用される各種医療用機器のコ
ードを安全,確実,かつ便利に取り扱う方法、および、
上記発明方法の実施に好適な腹腔鏡下手術用覆布に関す
るものである。
に切開手術を行う場合に使用される各種医療用機器のコ
ードを安全,確実,かつ便利に取り扱う方法、および、
上記発明方法の実施に好適な腹腔鏡下手術用覆布に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に切開手術を行う場合は、手術
野を清浄に保つために開窓部を有する覆布が用いられて
いた。この種の覆布は、その開窓部を手術野予定区域と
一致せしめるようにして患者の身体を覆い、前記開窓部
内に露出している患者の身体の一部に切開手術を施すよ
うになっている。
野を清浄に保つために開窓部を有する覆布が用いられて
いた。この種の覆布は、その開窓部を手術野予定区域と
一致せしめるようにして患者の身体を覆い、前記開窓部
内に露出している患者の身体の一部に切開手術を施すよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】医術の進歩、特に医療
用機器類の進歩に伴って腹腔鏡を用いて経皮的に胆嚢・
盲腸虫垂突起などを切開する術式が急速に普及してい
る。この場合、腹腔鏡用カメラ・腹腔鏡用光源・気腹装
置・電気メス・吸引洗浄装置などが用いられ、これらの
機器には10数本のコード類が接続されている。本発明
においてコード類とは必ずしも絶縁被覆電線に限らず、
チューブ,光ファイバ等も含む広義の意である。広から
ぬ手術野から10本以上のコード類が引き出されて錯綜
していると、施術の邪魔になるばかりでなく、各コード
類によって接続されている個々の機器の作動状態の確認
を困難ならしめる。さらには、不用意にコード類を引っ
掛けて不測のトラブルを生じるおそれも無しとしない。
このため、該コード類の留付が行われる。このコード類
の留付は、腹腔鏡手術が開発された初期においては鉗子
を用いて覆布に挟み付けるという簡単な方法で処理され
ていたが、腹腔鏡手術の進歩に伴って使用機器が増えて
コード類の本数も増加したので、粘着テープ(通称セロ
テープ・商標名)で貼り付けたり、覆布の一部に穿たれ
た孔に挿通したりするなど種々雑多な方式が用いられて
いて不統一である。前記の粘着テープは耐熱性に劣るた
め手術準備時の消毒に不便であり、コード類を孔に挿通
することは手数が掛かって緊急時には大きいマイナスと
なる。本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、覆
布の開窓部から引き出して機器に接続される多数(通常
10本以上)のコード類を、迅速,容易,かつ確実に覆
布に留め付けることができ、しかも付け外しが容易で段
取り変えに即応し得る、腹腔鏡下手術用コードの取扱い
方法、および、上記の方法を実施するに好適な器具を提
供することを目的とする。
用機器類の進歩に伴って腹腔鏡を用いて経皮的に胆嚢・
盲腸虫垂突起などを切開する術式が急速に普及してい
る。この場合、腹腔鏡用カメラ・腹腔鏡用光源・気腹装
置・電気メス・吸引洗浄装置などが用いられ、これらの
機器には10数本のコード類が接続されている。本発明
においてコード類とは必ずしも絶縁被覆電線に限らず、
チューブ,光ファイバ等も含む広義の意である。広から
ぬ手術野から10本以上のコード類が引き出されて錯綜
していると、施術の邪魔になるばかりでなく、各コード
類によって接続されている個々の機器の作動状態の確認
を困難ならしめる。さらには、不用意にコード類を引っ
掛けて不測のトラブルを生じるおそれも無しとしない。
このため、該コード類の留付が行われる。このコード類
の留付は、腹腔鏡手術が開発された初期においては鉗子
を用いて覆布に挟み付けるという簡単な方法で処理され
ていたが、腹腔鏡手術の進歩に伴って使用機器が増えて
コード類の本数も増加したので、粘着テープ(通称セロ
テープ・商標名)で貼り付けたり、覆布の一部に穿たれ
た孔に挿通したりするなど種々雑多な方式が用いられて
いて不統一である。前記の粘着テープは耐熱性に劣るた
め手術準備時の消毒に不便であり、コード類を孔に挿通
することは手数が掛かって緊急時には大きいマイナスと
なる。本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、覆
布の開窓部から引き出して機器に接続される多数(通常
10本以上)のコード類を、迅速,容易,かつ確実に覆
布に留め付けることができ、しかも付け外しが容易で段
取り変えに即応し得る、腹腔鏡下手術用コードの取扱い
方法、および、上記の方法を実施するに好適な器具を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明に係る技術の基本的原理を略述する
と次のごとくである。すなわち、コード類を固定するた
めの専用器具を、覆布用窓部の適宜の個所に複数個取り
付けておく。この場合、各専用の固定具にそれぞれ固定
すべきコード類を示す文字もしくは記号(色わけを含
む)を付しておくことも可能である。これにより各コー
ド類はそれぞれ適正な位置に整然と固定されて施術を妨
げるおそれも無く、また、状況に応じての段取り変えに
対しても混乱すること無く即応できる。上記の専用の固
定具としてはマジックテープを用いたテープ状部材が好
適であり、着脱自在である上に消毒も容易である。上述
の原理に基づいて、これを実用面に適用するための具体
的方法として本発明に係る方法は、腹腔鏡下において切
開手術を行う場合、開窓部の周囲に少なくとも複数個の
専用コード固定具を取り付けた開窓部付覆布によって手
術野近傍を覆い、腹腔鏡手術用機器類に接続されている
コード類のそれぞれを前記の専用コード固定具によって
固定することを特徴とする。また、上記の発明方法を容
易に実施するための構成として、本発明に係る腹腔鏡下
手術用覆布は開窓部を有する覆布において、該覆布が患
者に接しない側の面に、前記開窓部の周囲に位置せしめ
て、少なくとも複数個の専用コード固定具を配設したこ
とを特徴とする。前述したごとくコード類の本数は10
本以上である場合が多い、しかし、1個の専用コード固
定具によって2本以上のコード類を固定し得る場合も有
るので、該専用コード固定具の設置個数は必ずしも10
個以上でなくても良い。
めに創作した本発明に係る技術の基本的原理を略述する
と次のごとくである。すなわち、コード類を固定するた
めの専用器具を、覆布用窓部の適宜の個所に複数個取り
付けておく。この場合、各専用の固定具にそれぞれ固定
すべきコード類を示す文字もしくは記号(色わけを含
む)を付しておくことも可能である。これにより各コー
ド類はそれぞれ適正な位置に整然と固定されて施術を妨
げるおそれも無く、また、状況に応じての段取り変えに
対しても混乱すること無く即応できる。上記の専用の固
定具としてはマジックテープを用いたテープ状部材が好
適であり、着脱自在である上に消毒も容易である。上述
の原理に基づいて、これを実用面に適用するための具体
的方法として本発明に係る方法は、腹腔鏡下において切
開手術を行う場合、開窓部の周囲に少なくとも複数個の
専用コード固定具を取り付けた開窓部付覆布によって手
術野近傍を覆い、腹腔鏡手術用機器類に接続されている
コード類のそれぞれを前記の専用コード固定具によって
固定することを特徴とする。また、上記の発明方法を容
易に実施するための構成として、本発明に係る腹腔鏡下
手術用覆布は開窓部を有する覆布において、該覆布が患
者に接しない側の面に、前記開窓部の周囲に位置せしめ
て、少なくとも複数個の専用コード固定具を配設したこ
とを特徴とする。前述したごとくコード類の本数は10
本以上である場合が多い、しかし、1個の専用コード固
定具によって2本以上のコード類を固定し得る場合も有
るので、該専用コード固定具の設置個数は必ずしも10
個以上でなくても良い。
【0005】
【作用】上述のように構成された腹腔鏡下手術用覆布を
用いて、本発明方法を適用したコード取扱い方法を実施
すると、開窓部に接続される10数本のコード類がそれ
ぞれ専用のコード固定具によって覆布に留め付けられて
整列される。しかも該専用コード固定具は覆布に取り付
けられているので紛失したり探したりするおそれが無
く、また手術準備の作業中に特にコード固定具の数量を
計えて点検する必要も無いので手術準備が迅速,容易
に、かつ手抜かり無く行われる。さらに、該専用のコー
ド固定具はそれぞれ覆布の開窓部周辺に予め取り付けら
れているので、コード類の取付位置の選定に迷ったりす
ることなく最も適正な位置に該コード類が取り付けられ
る。上記の専用コード固定具についての推奨される具体
的構造や、この専用コード固定具を取り付けておく開窓
部つき覆布についての推奨される具体的構造、およびそ
れぞれの構造おける特有の効果については、次項の実施
例において詳述する。
用いて、本発明方法を適用したコード取扱い方法を実施
すると、開窓部に接続される10数本のコード類がそれ
ぞれ専用のコード固定具によって覆布に留め付けられて
整列される。しかも該専用コード固定具は覆布に取り付
けられているので紛失したり探したりするおそれが無
く、また手術準備の作業中に特にコード固定具の数量を
計えて点検する必要も無いので手術準備が迅速,容易
に、かつ手抜かり無く行われる。さらに、該専用のコー
ド固定具はそれぞれ覆布の開窓部周辺に予め取り付けら
れているので、コード類の取付位置の選定に迷ったりす
ることなく最も適正な位置に該コード類が取り付けられ
る。上記の専用コード固定具についての推奨される具体
的構造や、この専用コード固定具を取り付けておく開窓
部つき覆布についての推奨される具体的構造、およびそ
れぞれの構造おける特有の効果については、次項の実施
例において詳述する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明に係る腹腔鏡下手術用コード
の取扱い方法を実施するために構成した腹腔鏡下手術用
覆布の1実施例を畳んだ状態の平面図である。これを立
体的に展げて使用する状態については図3(A)を参照
して後述する。1は、患者の全身を覆い得る程度の大き
さを有する覆布であって、該患者の腹部を覆う付近に補
強布2を取り付けるとともに、該補強布2の中央部に開
窓3が設けられている。この開窓3は公知の構成であっ
て、この中に切開予定部が露出するようにして覆布1で
患者(一般に手術台の上で仰臥している)を覆う。この
ようにして患者を覆った状態で、切開部位を腹腔鏡下で
経皮的に施術し易いよう、この覆布1を立体的に展げ得
るようになっている。その立体展開用の構成について図
1,図2,図3を参照しつつ次に述べる。(図1参
照)、4は、患者の左脇に相当する付近に設けられた左
脇切目であり、5はこれと対称に設けられた右脇切目で
ある。さらに、患者の両脚の間に位置するように股切目
6を設ける。そして、前記左,右の脇切目には、ほぼ正
方形の布を対角線に沿って二つ折りにした形の三角マチ
布7を取り付ける。図2(A)は、上記三角マチ布の取
付を説明するため、前記図1の覆布1の裏側から見て描
いた分解斜視図であり、図2(B)は取り付けた状態を
表側から見た斜視図である。さらに、図1に示した股切
目6には、長方形の布をほぼ正方形にする形に二つ折り
にした形状の四角マチ布8を取り付ける。本発明におい
て取り付けるとは、縫着,接着など任意の方法で双方の
部材を固定する意である。その取付状態は図3(A)の
ごとくである。これを立体的に展開すると図3(B)の
ごとくになる。この(B)図に鎖線で示した4,5は前
述した左脇切目,右脇切目であり、7は三角マチ布であ
る。この図3(B)から容易に理解されるように、図1
における覆布1の上端の縁1aを引き上げて支持する
と、左,右脇切目4,5よりも上方の部分1bおよび三
角マチ布7がカーテン状に吊持されて、患者の顔面を覆
うことなく上,下半身分部を遮断して視界を遮る。この
ようなカーテン状部を形成することは患者の心理を平静
ならしめるためにも、麻酔状態その他患者の状態を観察
するためにも有効である。図1に示すごとく、開窓3の
周囲に位置せしめて複数(本例では5個)のコード固定
具11を配置し、それぞれ覆布1に(詳しくは補強布2
の部分に)取り付けてある。この図1に現われている覆
布1の面は、患者を覆ったとき該患者に接しない側の面
(表面と呼ぶ)である。前記のコード固定具11は覆布
の表面側に取り付けてある。このコード固定具11の拡
大詳細図を図4(A)に示す。本例のコード固定具11
は不織布でテープ状に構成し、その長さ方向の両端部に
マジックテープ11a,11bを取り付けてある。この
マジックテープは公知の部材であって、一方のマジック
テープ11aには合成繊維製の微細なループが密植され
ており、他方のマジックテープ11bには合成繊維製の
微小なフックが密植されていて、両者を互いに押圧する
と密着して相当の耐引剥し力を生じ、それ以上の力を加
えると格別の困難なく離脱させることができ、何回も取
付・取外しを繰り返すことができる。本発明を実施する
場合、コード固定具は本例のようにマジックテープを用
いた部材とすると、取付,取外しを迅速,容易に繰り返
し得るのでコード類の固定や段取り変えに便利である
が、マジックテープを用いないコード固定具(例えばス
プリング式のフック,ホック,結び紐など)の使用も可
能である。本例のコード固定具11(図4(A))は、
マジックテープ11a,11b取付部を除く中央部に滑
り止め加工部11cを形成してある。本例の滑り止め加
工は液状のゴム材を網目状に(若しくは斑点状に)塗布
してゴム化させてある。本発明を実施する場合、この滑
り止め加工は適宜に公知の方法を適用し得る。上記のコ
ード固定具11の長さ寸法は、コード類を2巻き以上で
きるように設定することが望ましく、少なくとも滑り止
め加工部11cの長さ寸法Lをコード類の外周長さより
も長く設定しておくことが望ましい。このように構成し
ておくと、図4(B)のようにコード固定具11の上に
コード類12を置き、同図(C)のようにコード固定具
11をコード類12に巻きつけてマジックテープ11
a,11b(本図では隠れている)を貼り合わせてコー
ド類12の位置を固定することもでき、また、必要に応
じて1個のコード固定具11によって2本のコード類1
2を留め付けることも可能である。複数本のコード類に
太いものと細いものとの区別が有るときは、それらの内
の最も太いコード類の外周寸法に比して図4(A)の寸
法Lを大きく設定しておく。図4(C)に示すごとく、
コード類12を2巻きし得るように構成しておくと最も
好都合である。図2(A)は覆布の裏面(患者に接する
側の面)が描かれている。覆布1の裏面側に、開窓3の
周囲に位置せしめて両面粘着テープ10を貼着し、その
上を離型紙(図示省略)で覆っておく。このように構成
しておくと覆布1を患者の身体表面に貼着,固定するこ
とができる。前述のごとく本発明においてはコード類を
コード固定具11によって覆布1に固定する。従って覆
布1の位置が患者の身体に対して安定していなければな
らない。前記のようにして覆布1を両面粘着テープ10
によって患者に貼着しておくと、該患者に対する覆布1
の位置が安定し、従って該覆布に取り付けられたコード
類の位置が安定して好都合である。上記説明から容易に
理解できるように本発明において「覆布に両面粘着テー
プを貼着する」とは、覆布を患者身体に容易に貼着でき
るように準備しておく意であって、例えば覆布の裏面側
の開窓周辺に液状粘着剤を塗布したり、片面粘着テープ
を取り付けたりすることも本発明の技術的範囲に属する
事項である。図1に示した9はポケットである。覆布に
ポケットを設けることは従来においても例が有るが、本
発明においては特に多数の腹腔鏡関連機器を用いるの
で、これらの機器についてコード類用の小さい付属機器
が多いので、本例のようにポケットを設けて一時的に収
納できるようにしておくと、従来では考え得なかった便
利さが得られる。特に、器具先端部の尖った個所による
覆布の損傷を防止するための器具カバーをこのポケット
9の中に設けておくと好都合である。従って、本実施例
におけるポケット9は従来例におけるポケットとはその
技術的意義が異なっている。言うまでもなく、このポケ
ット9に腹腔鏡以外の器具を収納することを妨げるもの
ではない。図1および図3(A)に示した股切目6を設
けて四角マチ布8を取り付けておくと、これを立体的に
展開したとき図3(B)に示す空間Sが形成され、医
師,看護婦などの施術関係者がレギンスカバーを用いず
に患者の股間部へ入ることができる。腹腔鏡下手術にお
いては各種の機器やコード類が用いられるので、このよ
うに患者の股間部へ自由に出入りして機器の点検,調整
を行い得ることは、他の従来形式の手術におけると異な
る技術的意義が有る。
の取扱い方法を実施するために構成した腹腔鏡下手術用
覆布の1実施例を畳んだ状態の平面図である。これを立
体的に展げて使用する状態については図3(A)を参照
して後述する。1は、患者の全身を覆い得る程度の大き
さを有する覆布であって、該患者の腹部を覆う付近に補
強布2を取り付けるとともに、該補強布2の中央部に開
窓3が設けられている。この開窓3は公知の構成であっ
て、この中に切開予定部が露出するようにして覆布1で
患者(一般に手術台の上で仰臥している)を覆う。この
ようにして患者を覆った状態で、切開部位を腹腔鏡下で
経皮的に施術し易いよう、この覆布1を立体的に展げ得
るようになっている。その立体展開用の構成について図
1,図2,図3を参照しつつ次に述べる。(図1参
照)、4は、患者の左脇に相当する付近に設けられた左
脇切目であり、5はこれと対称に設けられた右脇切目で
ある。さらに、患者の両脚の間に位置するように股切目
6を設ける。そして、前記左,右の脇切目には、ほぼ正
方形の布を対角線に沿って二つ折りにした形の三角マチ
布7を取り付ける。図2(A)は、上記三角マチ布の取
付を説明するため、前記図1の覆布1の裏側から見て描
いた分解斜視図であり、図2(B)は取り付けた状態を
表側から見た斜視図である。さらに、図1に示した股切
目6には、長方形の布をほぼ正方形にする形に二つ折り
にした形状の四角マチ布8を取り付ける。本発明におい
て取り付けるとは、縫着,接着など任意の方法で双方の
部材を固定する意である。その取付状態は図3(A)の
ごとくである。これを立体的に展開すると図3(B)の
ごとくになる。この(B)図に鎖線で示した4,5は前
述した左脇切目,右脇切目であり、7は三角マチ布であ
る。この図3(B)から容易に理解されるように、図1
における覆布1の上端の縁1aを引き上げて支持する
と、左,右脇切目4,5よりも上方の部分1bおよび三
角マチ布7がカーテン状に吊持されて、患者の顔面を覆
うことなく上,下半身分部を遮断して視界を遮る。この
ようなカーテン状部を形成することは患者の心理を平静
ならしめるためにも、麻酔状態その他患者の状態を観察
するためにも有効である。図1に示すごとく、開窓3の
周囲に位置せしめて複数(本例では5個)のコード固定
具11を配置し、それぞれ覆布1に(詳しくは補強布2
の部分に)取り付けてある。この図1に現われている覆
布1の面は、患者を覆ったとき該患者に接しない側の面
(表面と呼ぶ)である。前記のコード固定具11は覆布
の表面側に取り付けてある。このコード固定具11の拡
大詳細図を図4(A)に示す。本例のコード固定具11
は不織布でテープ状に構成し、その長さ方向の両端部に
マジックテープ11a,11bを取り付けてある。この
マジックテープは公知の部材であって、一方のマジック
テープ11aには合成繊維製の微細なループが密植され
ており、他方のマジックテープ11bには合成繊維製の
微小なフックが密植されていて、両者を互いに押圧する
と密着して相当の耐引剥し力を生じ、それ以上の力を加
えると格別の困難なく離脱させることができ、何回も取
付・取外しを繰り返すことができる。本発明を実施する
場合、コード固定具は本例のようにマジックテープを用
いた部材とすると、取付,取外しを迅速,容易に繰り返
し得るのでコード類の固定や段取り変えに便利である
が、マジックテープを用いないコード固定具(例えばス
プリング式のフック,ホック,結び紐など)の使用も可
能である。本例のコード固定具11(図4(A))は、
マジックテープ11a,11b取付部を除く中央部に滑
り止め加工部11cを形成してある。本例の滑り止め加
工は液状のゴム材を網目状に(若しくは斑点状に)塗布
してゴム化させてある。本発明を実施する場合、この滑
り止め加工は適宜に公知の方法を適用し得る。上記のコ
ード固定具11の長さ寸法は、コード類を2巻き以上で
きるように設定することが望ましく、少なくとも滑り止
め加工部11cの長さ寸法Lをコード類の外周長さより
も長く設定しておくことが望ましい。このように構成し
ておくと、図4(B)のようにコード固定具11の上に
コード類12を置き、同図(C)のようにコード固定具
11をコード類12に巻きつけてマジックテープ11
a,11b(本図では隠れている)を貼り合わせてコー
ド類12の位置を固定することもでき、また、必要に応
じて1個のコード固定具11によって2本のコード類1
2を留め付けることも可能である。複数本のコード類に
太いものと細いものとの区別が有るときは、それらの内
の最も太いコード類の外周寸法に比して図4(A)の寸
法Lを大きく設定しておく。図4(C)に示すごとく、
コード類12を2巻きし得るように構成しておくと最も
好都合である。図2(A)は覆布の裏面(患者に接する
側の面)が描かれている。覆布1の裏面側に、開窓3の
周囲に位置せしめて両面粘着テープ10を貼着し、その
上を離型紙(図示省略)で覆っておく。このように構成
しておくと覆布1を患者の身体表面に貼着,固定するこ
とができる。前述のごとく本発明においてはコード類を
コード固定具11によって覆布1に固定する。従って覆
布1の位置が患者の身体に対して安定していなければな
らない。前記のようにして覆布1を両面粘着テープ10
によって患者に貼着しておくと、該患者に対する覆布1
の位置が安定し、従って該覆布に取り付けられたコード
類の位置が安定して好都合である。上記説明から容易に
理解できるように本発明において「覆布に両面粘着テー
プを貼着する」とは、覆布を患者身体に容易に貼着でき
るように準備しておく意であって、例えば覆布の裏面側
の開窓周辺に液状粘着剤を塗布したり、片面粘着テープ
を取り付けたりすることも本発明の技術的範囲に属する
事項である。図1に示した9はポケットである。覆布に
ポケットを設けることは従来においても例が有るが、本
発明においては特に多数の腹腔鏡関連機器を用いるの
で、これらの機器についてコード類用の小さい付属機器
が多いので、本例のようにポケットを設けて一時的に収
納できるようにしておくと、従来では考え得なかった便
利さが得られる。特に、器具先端部の尖った個所による
覆布の損傷を防止するための器具カバーをこのポケット
9の中に設けておくと好都合である。従って、本実施例
におけるポケット9は従来例におけるポケットとはその
技術的意義が異なっている。言うまでもなく、このポケ
ット9に腹腔鏡以外の器具を収納することを妨げるもの
ではない。図1および図3(A)に示した股切目6を設
けて四角マチ布8を取り付けておくと、これを立体的に
展開したとき図3(B)に示す空間Sが形成され、医
師,看護婦などの施術関係者がレギンスカバーを用いず
に患者の股間部へ入ることができる。腹腔鏡下手術にお
いては各種の機器やコード類が用いられるので、このよ
うに患者の股間部へ自由に出入りして機器の点検,調整
を行い得ることは、他の従来形式の手術におけると異な
る技術的意義が有る。
【0007】以上、図1ないし図4について説明した実
施例は、本発明に関して最も好適な実施の態様を図解説
明したものであるが、必ずしもこれらの具体的な構成の
全部を含まなくても本願発明の基本的な効果は得られ
る。従って本願発明に係る方法を実施する場合、最小限
の必須要件は、腹腔鏡下において切開手術を行う場合、
開窓部の周囲に少なくとも複数個の専用コード固定具を
取り付けた開窓部付覆布によって手術野近傍を覆い、腹
腔鏡手術用機器類に接続されているコード類のそれぞれ
を前記の専用コード固定具によって固定することであ
る。これにより多数のコード類を所定の位置に固定して
錯綜を防止するとともに、手段の準備を迅速,容易に行
うことができて、万一の手違いを防止することができ
る。上記の方法における前記のコード類を固定する専用
コード固定具は、コード類の内で最も太いコードを少な
くとも2巻きし得る長さを有するテープ状の部材とする
とともに、その両端部にマジックテープを取り付けてお
き、このテープ状コード固定具をコード類に巻き付け
て、その両端部のマジックテープ相互を貼り合わせる
と、上記発明方法の効果を妨げることなく、コード類の
着脱を容易ならしめ、特に、1個のコード固定具で2本
(若しくは3本)のコード類を固定できるので好都合で
ある。上記方法における前記の専用コード固定具は、そ
の両端部にマジックテープを取り付けた部分の中間部の
表面に滑り止め加工を施しておき、このテープ状固定具
を巻きつけられたコード類がその長手方向に滑らないよ
うにすると、コード類の固定状態がいっそう確実にな
る。上記方法における前記の開窓部付覆布は、その開窓
部付近の、患者に接する側の面に両面粘着テープを貼着
するとともに離型紙でカバーしておき、該離型紙を剥が
し取って開窓部周辺を患者に貼着,固定し、この固定さ
れた開窓部付覆布に対して専用コード固定具によりコー
ド類を固定すると、患者に対する覆布の位置が安定し、
従って、該覆布に固定したコード類の配置が安定する。
施例は、本発明に関して最も好適な実施の態様を図解説
明したものであるが、必ずしもこれらの具体的な構成の
全部を含まなくても本願発明の基本的な効果は得られ
る。従って本願発明に係る方法を実施する場合、最小限
の必須要件は、腹腔鏡下において切開手術を行う場合、
開窓部の周囲に少なくとも複数個の専用コード固定具を
取り付けた開窓部付覆布によって手術野近傍を覆い、腹
腔鏡手術用機器類に接続されているコード類のそれぞれ
を前記の専用コード固定具によって固定することであ
る。これにより多数のコード類を所定の位置に固定して
錯綜を防止するとともに、手段の準備を迅速,容易に行
うことができて、万一の手違いを防止することができ
る。上記の方法における前記のコード類を固定する専用
コード固定具は、コード類の内で最も太いコードを少な
くとも2巻きし得る長さを有するテープ状の部材とする
とともに、その両端部にマジックテープを取り付けてお
き、このテープ状コード固定具をコード類に巻き付け
て、その両端部のマジックテープ相互を貼り合わせる
と、上記発明方法の効果を妨げることなく、コード類の
着脱を容易ならしめ、特に、1個のコード固定具で2本
(若しくは3本)のコード類を固定できるので好都合で
ある。上記方法における前記の専用コード固定具は、そ
の両端部にマジックテープを取り付けた部分の中間部の
表面に滑り止め加工を施しておき、このテープ状固定具
を巻きつけられたコード類がその長手方向に滑らないよ
うにすると、コード類の固定状態がいっそう確実にな
る。上記方法における前記の開窓部付覆布は、その開窓
部付近の、患者に接する側の面に両面粘着テープを貼着
するとともに離型紙でカバーしておき、該離型紙を剥が
し取って開窓部周辺を患者に貼着,固定し、この固定さ
れた開窓部付覆布に対して専用コード固定具によりコー
ド類を固定すると、患者に対する覆布の位置が安定し、
従って、該覆布に固定したコード類の配置が安定する。
【0008】上記方法における前記の開窓部付覆布の開
窓部周囲に、前記専用コード固定具の設置個所以外の部
分にポケットを設けておき、腹腔鏡下手術用の補助器具
を含めて任意の手術用器具を任意に一時的に収納した
り、取り出して使用したりすると、特に、腹腔鏡関係機
器用の小器具の取扱いに便利である。
窓部周囲に、前記専用コード固定具の設置個所以外の部
分にポケットを設けておき、腹腔鏡下手術用の補助器具
を含めて任意の手術用器具を任意に一時的に収納した
り、取り出して使用したりすると、特に、腹腔鏡関係機
器用の小器具の取扱いに便利である。
【0009】上記の方法における前記の開窓部付覆布は
患者の下半身を覆い得る大きさとするとともに、該覆布
が患者の股下部を覆う部分に沿って切目を設け、かつ、
上記の切目にマチ布を取り付けておき、必要に応じて手
術関係者がレギンスカバーを用いることなく患者の両脚
の間に位置し得るようにすれば、特に、施術者の人数が
多い場合に好都合である。
患者の下半身を覆い得る大きさとするとともに、該覆布
が患者の股下部を覆う部分に沿って切目を設け、かつ、
上記の切目にマチ布を取り付けておき、必要に応じて手
術関係者がレギンスカバーを用いることなく患者の両脚
の間に位置し得るようにすれば、特に、施術者の人数が
多い場合に好都合である。
【0010】上記方法における前記の開窓部付覆布が患
者の胸部を覆う個所の付近に、患者の胸部付近に吊持さ
れるカーテン状の覆布を取り付けておき、該カーテン状
の覆布によって患者の顔面を直接に覆うことなく、患者
の視界から腹部付近を遮ると、患者の心理を安定させる
ために有効であるのみでなく、手術進行中における患者
の状態を観察することについても有利である。
者の胸部を覆う個所の付近に、患者の胸部付近に吊持さ
れるカーテン状の覆布を取り付けておき、該カーテン状
の覆布によって患者の顔面を直接に覆うことなく、患者
の視界から腹部付近を遮ると、患者の心理を安定させる
ために有効であるのみでなく、手術進行中における患者
の状態を観察することについても有利である。
【0011】また、上記の発明を実施するために創作し
た本発明の腹腔鏡下手術用覆布に最小限必要な要件は開
窓部を有する覆布において、該覆布が患者に接しない側
の面に、前記開窓部の周囲に位置せしめて、少なくとも
複数個の専用コード固定具を配設しておくことである。
これにより、前記発明方法の基本的手法を容易に実施す
ることができる。
た本発明の腹腔鏡下手術用覆布に最小限必要な要件は開
窓部を有する覆布において、該覆布が患者に接しない側
の面に、前記開窓部の周囲に位置せしめて、少なくとも
複数個の専用コード固定具を配設しておくことである。
これにより、前記発明方法の基本的手法を容易に実施す
ることができる。
【0012】上記覆布における前記の専用コード固定具
はテープ状の部材であって、その片面側の両端部にはマ
ジックテープが取り付けられており、かつ、該テープ状
部材の他面側が覆布に取り付け固定されている構造にす
ると、手術の準備に際してコード固定具の員数点検を必
要とせず、しかもコード類の着脱が容易で、腹腔鏡手術
の段取り変えに対する順応を迅速,容易に行うことがで
きる。
はテープ状の部材であって、その片面側の両端部にはマ
ジックテープが取り付けられており、かつ、該テープ状
部材の他面側が覆布に取り付け固定されている構造にす
ると、手術の準備に際してコード固定具の員数点検を必
要とせず、しかもコード類の着脱が容易で、腹腔鏡手術
の段取り変えに対する順応を迅速,容易に行うことがで
きる。
【0013】上記覆布における上記のテープ状専用コー
ド固定具の長さ寸法は、その両端のマジックテープ取付
部を除いて、少なくとも腹腔鏡手術用コード類中の最も
太いコード類の外周寸法よりも長く、かつ、上記マジッ
クテープ取付側の面のマジックテープ取付部以外に滑り
止め表面加工が施されていると、1個のコード固定具で
複数本のコード類を確実に固定できるので好都合であ
る。
ド固定具の長さ寸法は、その両端のマジックテープ取付
部を除いて、少なくとも腹腔鏡手術用コード類中の最も
太いコード類の外周寸法よりも長く、かつ、上記マジッ
クテープ取付側の面のマジックテープ取付部以外に滑り
止め表面加工が施されていると、1個のコード固定具で
複数本のコード類を確実に固定できるので好都合であ
る。
【0014】上記覆布における前記の開窓部を有する覆
布は、該覆布が患者の身体に接する側の面に、該開窓部
の周囲に位置せしめて両面粘着テープが取り付けられる
とともに離型紙によって覆われている構造にすると、患
者に対して覆布を迅速,容易,かつ確実に固定できるの
で、この覆布に固定されたコード類の位置が安定する。
布は、該覆布が患者の身体に接する側の面に、該開窓部
の周囲に位置せしめて両面粘着テープが取り付けられる
とともに離型紙によって覆われている構造にすると、患
者に対して覆布を迅速,容易,かつ確実に固定できるの
で、この覆布に固定されたコード類の位置が安定する。
【0015】上記覆布における前記の開窓部付覆布は、
その開窓部周辺に位置せしめて、かつ、前記専用コード
固定具と干渉しないように配置して、ポケットが設けら
れていると、腹腔鏡関係機器の小形器具の取扱いに便利
である。
その開窓部周辺に位置せしめて、かつ、前記専用コード
固定具と干渉しないように配置して、ポケットが設けら
れていると、腹腔鏡関係機器の小形器具の取扱いに便利
である。
【0016】上記の発明における前記の専用コード固定
具は、スプリングを用いた挟み付け形の器具であって
も、前記発明方法の実施に用いることができる。
具は、スプリングを用いた挟み付け形の器具であって
も、前記発明方法の実施に用いることができる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明の方法に
よれば、腹腔鏡下手術に際して用いられる多数(通常1
0本以上)のコード類を迅速かつ容易に整列せしめて固
定することができる上に、腹腔鏡下手術の段取り変えに
対して迅速かつ容易に順応して不測のトラブルを未然に
防止することができ、さらに本発明に係る覆布によれば
上記発明方法を容易に実施することができるという優れ
た実用的効果を奏する。
よれば、腹腔鏡下手術に際して用いられる多数(通常1
0本以上)のコード類を迅速かつ容易に整列せしめて固
定することができる上に、腹腔鏡下手術の段取り変えに
対して迅速かつ容易に順応して不測のトラブルを未然に
防止することができ、さらに本発明に係る覆布によれば
上記発明方法を容易に実施することができるという優れ
た実用的効果を奏する。
【図1】本発明に係る腹腔鏡下手術用覆布の1実施例を
示し、平面的に畳んだ状態の平面図である。
示し、平面的に畳んだ状態の平面図である。
【図2】上記実施例における三角マチ布付近を説明する
ための図であって、(A)は覆布の裏側から見て描いた
分解斜視図であり、(B)は覆布の表側から見て描いた
斜視図である。
ための図であって、(A)は覆布の裏側から見て描いた
分解斜視図であり、(B)は覆布の表側から見て描いた
斜視図である。
【図3】前記実施例の覆布を示し、(A)はマチ布を取
付けた状態の斜視図、(B)は立体的に展開した状態の
斜視図である。
付けた状態の斜視図、(B)は立体的に展開した状態の
斜視図である。
【図4】前記実施例におけるコード固定具を示し、
(A)は平面図、(B),(C)は使用方法の説明図で
ある。
(A)は平面図、(B),(C)は使用方法の説明図で
ある。
1…覆布、2…補強布、3…開窓、4…左脇切目、5…
右脇切目、6…股切目7…三角マチ布、8…四角マチ
布、9…ポケット、10…両面粘着テープ、11…コー
ド固定具、11a,11b…マジックテープ、11c…
滑り止め加工部、12…コード類。
右脇切目、6…股切目7…三角マチ布、8…四角マチ
布、9…ポケット、10…両面粘着テープ、11…コー
ド固定具、11a,11b…マジックテープ、11c…
滑り止め加工部、12…コード類。
Claims (13)
- 【請求項1】 腹腔鏡下において切開手術を行う場合、
開窓部の周囲に少なくとも複数個の専用コード固定具を
取り付けた開窓部付覆布によって手術野近傍を覆い、腹
腔鏡手術用機器類に接続されているコード類のそれぞれ
を前記の専用コード固定具によって固定することを特徴
とする、腹腔鏡下手術用のコード取扱い方法。 - 【請求項2】 前記のコード類を固定する専用コード固
定具は、コード類の内で最も太いコードを少なくとも2
巻きし得る長さを有するテープ状の部材とするととも
に、その両端部にマジックテープを取り付けておき、こ
のテープ状コード固定具をコード類に巻き付けて、その
両端部のマジックテープ相互を貼り合わせることを特徴
とする、請求項1に記載した腹腔鏡下手術用のコード取
扱い方法。 - 【請求項3】 前記の専用コード固定具は、その両端部
にマジックテープを取り付けた部分の中間部の表面に滑
り止め加工を施しておき、このテープ状固定具を巻きつ
けられたコード類がその長手方向に滑らないようにする
ことを特徴とする、請求項2に記載した腹腔鏡下手術用
のコード取扱い方法。 - 【請求項4】 前記の開窓部付覆布は、その開窓部付近
の、患者に接する側の面に両面粘着テープを貼着すると
ともに離型紙でカバーしておき、該離型紙を剥がし取っ
て開窓部周辺を患者に貼着,固定し、この固定された開
窓部付覆布に対して専用コード固定具によりコード類を
固定することを特徴とする、請求項1に記載した腹腔鏡
下手術用のコード取扱い方法。 - 【請求項5】 前記の開窓部付覆布の開窓部周囲に、前
記専用コード固定具の設置個所以外の部分にポケットを
設けておき、腹腔鏡下手術用の補助器具を含めて任意の
手術用器具を任意に一時的に収納したり、取り出して使
用したりすることを特徴とする、請求項1に記載した腹
腔鏡下手術用のコード取扱い方法。 - 【請求項6】 前記の開窓部付覆布は患者の下半身を覆
い得る大きさとするとともに、該覆布が患者の股下部を
覆う部分に沿って切目を設け、かつ、上記の切目にマチ
布を取り付けておき、必要に応じて手術関係者がレギン
スカバーを用いることなく患者の両脚の間に位置するこ
とを特徴とする、請求項1に記載した腹腔鏡下手術用の
コード取扱い方法。 - 【請求項7】 前記の開窓部付覆布が患者の胸部を覆う
個所の付近に、患者の胸部付近に吊持されるカーテン状
の覆布を取り付けておき、該カーテン状の覆布によって
患者の顔面を直接に覆うことなく、患者の視界から腹部
付近を遮ることを特徴とする、請求項1に記載した腹腔
鏡下手術用のコード取扱い方法。 - 【請求項8】 開窓部を有する覆布において、該覆布が
患者に接しない側の面に、前記開窓部の周囲に位置せし
めて、少なくとも複数個の専用コード固定具を配設した
ことを特徴とする、腹腔鏡下手術用覆布。 - 【請求項9】 前記の専用コード固定具はテープ状の部
材であって、その片面側の両端部にはマジックテープが
取り付けられており、かつ、該テープ状部材の他面側が
覆布に取り付け固定されていることを特徴とする、請求
項8に記載した腹腔鏡下手術用覆布。 - 【請求項10】 上記のテープ状専用コード固定具の長
さ寸法は、その両端のマジックテープ取付部を除いて、
少なくとも腹腔鏡手術用コード類中の最も太いコード類
の外周寸法よりも長く、かつ、上記マジックテープ取付
側の面のマジックテープ取付部以外に滑り止め表面加工
が施されていることを特徴とする、請求項9に記載した
腹腔鏡下手術用覆布。 - 【請求項11】 前記の開窓部を有する覆布は、該覆布
が患者の身体に接する側の面に、該開窓部の周囲に位置
せしめて両面粘着テープが取り付けられるとともに離型
紙によって覆われていることを特徴とする、請求項8に
記載した腹腔鏡下手術用覆布。 - 【請求項12】 前記の開窓部付覆布は、その開窓部周
辺に位置せしめて、かつ、前記専用コード固定具と干渉
しないように配置して、ポケットが設けられていること
を特徴とする、請求項1に記載した腹腔鏡下手術用覆
布。 - 【請求項13】 前記の専用コード固定具は、スプリン
グを用いた挟み付け形の器具であることを特徴とする、
請求項8に記載した腹腔鏡下手術用覆布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3316767A JPH05146453A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 腹腔鏡下手術用コードの取扱い方法および腹腔鏡下手術用覆布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3316767A JPH05146453A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 腹腔鏡下手術用コードの取扱い方法および腹腔鏡下手術用覆布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146453A true JPH05146453A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18080703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3316767A Pending JPH05146453A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 腹腔鏡下手術用コードの取扱い方法および腹腔鏡下手術用覆布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05146453A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014117535A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
JP2014117532A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
JP2014117536A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
JP2016030021A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | タツタ電線株式会社 | 生体用電極具 |
JP2016030020A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | タツタ電線株式会社 | 生体用電極具 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6029487A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-14 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 低水素過電圧陰極の製法 |
JPS6143458U (ja) * | 1984-08-24 | 1986-03-22 | 仁太郎 奥村 | ベンチ |
JPS61191352A (ja) * | 1984-12-18 | 1986-08-26 | キンバリ− クラ−ク コ−ポレ−シヨン | 心臓血管関係の処置のための手術用使いすてドレ−プ |
JPH02126842A (ja) * | 1988-11-07 | 1990-05-15 | Nichiban Co Ltd | 施術用皮膚被覆材 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP3316767A patent/JPH05146453A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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JPH02126842A (ja) * | 1988-11-07 | 1990-05-15 | Nichiban Co Ltd | 施術用皮膚被覆材 |
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JP2014117535A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
JP2014117532A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
JP2014117536A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Livedo Corporation | ドレープおよび使い捨て医療機器セット |
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JP2016030020A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | タツタ電線株式会社 | 生体用電極具 |
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