JPH05145738A - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JPH05145738A
JPH05145738A JP3304333A JP30433391A JPH05145738A JP H05145738 A JPH05145738 A JP H05145738A JP 3304333 A JP3304333 A JP 3304333A JP 30433391 A JP30433391 A JP 30433391A JP H05145738 A JPH05145738 A JP H05145738A
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JP
Japan
Prior art keywords
image
screen
trimming
film
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP3304333A
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English (en)
Inventor
Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Kenichi Muroki
賢一 室木
Keiji Kusumoto
啓二 楠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、写真フィルムの画像を読み取って画
像信号を出力するフィルムスキャナなどとして利用され
る画像編集装置に関し、縮小連写を行う際に指定した内
容に基づいてどのようなハードコピー画像が得られるか
を予め確認するようにし、これによってミスコピーの発
生を防止するとともに、縮小連写の機能を使い易くして
有効に生かせるようにすることを目的とする。 【構成】入力された画像を画面HG上に表示するための
ディスプレイ装置Eを有し、入力された画像の全部又は
一部の画像を1枚の用紙に繰り返して記録するための画
像信号を出力することが可能に構成された画像編集装置
1であって、用紙と、用紙上に記録されるべき画像につ
いての少なくとも当該用紙上の位置を示す画像とを、デ
ィスプレイ装置Eの画面HG上に表示するための連写画
面表示制御手段を有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムの画像を
読み取って画像信号を出力するフィルムスキャナなどと
して利用される画像編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムスキャナは、写真フィルム(以
下「フィルム」という)から原画像(以下フィルム画
像」という)を光学的に読み取って画像信号として出力
する装置であり、読み取ったフィルム画像に対して、ト
リミング(画像の一部の抽出)、拡大連写、又は縮小連
写などの画像編集が可能なように構成されている。拡大
連写とは複数枚の用紙にわたって1個の画像を出力する
機能であり、縮小連写とは1枚の用紙に同一の複数個の
画像を繰り返して出力する機能である。
【0003】一般に、このようなフィルムスキャナはカ
ラープリンタと組み合わせて用いられ、フィルムスキャ
ナから出力される画像信号に基づいて、フィルム画像に
対応したハードコピー画像が形成される。
【0004】従来のフィルムスキャナにおいて、縮小連
写を行う際の手順は次の通りである。つまり、まず、読
み取ったフィルム画像がディスプレイ装置の画面に表示
されるので、必要に応じてトリミングを行って原稿画像
を決定する。次に、出力する画像の個数、大きさ、及び
出力用紙のサイズを指定し、画像信号の出力を指示する
ためのキーを押下すると、指定された内容に基づいて画
像信号が出力されハードコピー画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は、指定した内容に基づいてどのような縮小連写のハー
ドコピー画像が得られるのかが分からないため、ハード
コピーを行った後に希望する状態と異なっていることに
気付き、その結果ミスコピーとなってしまうという問題
があった。そのため、時間と労力が無駄になるのみでな
く、フルカラーのハードコピー画像の1枚当たりの単価
が高いためミスコピーに対するコスト負担も無視できな
い状態であった。
【0006】特に、トリミング画像に対して縮小連写を
行う場合には、トリミング画像のみを確認することも不
可能であったために縮小連写によるハードコピー画像が
どのようになるかを想像することが容易ではなく、ま
た、全体の設定方法又は指定方法が複雑となるためミス
操作も生じ易い。
【0007】そのため、ミスコピーに対する警戒心が強
いこととあいまって、フィルムスキャナの縮小連写の機
能が有効に生かされていなかった。本発明は、上述の問
題に鑑み、縮小連写を行う際に指定した内容に基づいて
どのようなハードコピー画像が得られるかを予め確認す
るようにし、これによってミスコピーの発生を防止する
とともに、縮小連写の機能を使い易くして有効に生かせ
るようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、図1に示すように、
入力画像を画面HG上に表示するためのディスプレイ装
置Eを有し、前記入力画像の全部又は一部の画像を1枚
の用紙に繰り返して記録するための画像信号を出力する
ことが可能に構成された画像編集装置1であって、前記
用紙の画像と、前記用紙上に記録されるべき画像につい
ての少なくとも当該用紙上の位置を示す画像とを、前記
ディスプレイ装置Eの画面HG上に表示するための連写
画面表示制御手段を有して構成される。
【0009】
【作用】入力画像の全部又はその一部であるトリミング
画像などを原稿画像として指定し、出力画像サイズ及び
繰り返し回数などを設定することによって、1枚の用紙
に対して複数個の画像が繰り返して出力され、これによ
って、1枚の用紙に複数個の画像が並んで配置されたハ
ードコピー画像が得られる。
【0010】ハードコピー画像の形成に先立って、出力
確認用のボタンなどを用いて指示することにより、設定
された内容に基づいて実際に出力用紙上に形成されるハ
ードコピー画像の状態がディスプレイ装置Eの画面HG
上に表示される。これによって、画像の大きさ又は用紙
上の配置状態などがオペレータの希望するとおりのもの
か否かの確認がなされる。
【0011】入力画像としては、フィルムその他の原稿
から読み取った画像信号、ホストコンピュータなどから
転送されてきた画像信号などが用いられる。
【0012】
【実施例】図2は本発明に係るフィルムスキャナ1の概
観を示す正面図、図3はフィルムスキャナ1の本体11
に設けられたトロッコ22の正面図、図4は種々のフィ
ルムキャリアFCの正面図、図5は操作パネルOPの正
面図、図6は内部パネルIPの正面図、図7は画面HG
の表示例を示す図である。
【0013】フィルムスキャナ1は、フィルム画像を読
み取るための光学系及び画像データを処理するための制
御部などを内部に配した本体11と、読み取った画像を
画面HG上に表示するディスプレイ装置12とからな
る。本体11の上面には操作パネルOPが設けられてい
る。
【0014】本体11には、その上部に設けられたフィ
ルム装着部21に、トロッコ22が左右に移動可能に配
置されており、そのトロッコ22内にフィルムFを装着
したフィルムキャリアFCが挿入されている。
【0015】図3に示すように、トロッコ22には、フ
ィルムキャリアFCの有無を検出するためのキャリア検
出センサー51、フィルムキャリアFCの種類を検出す
るための種類検出センサー52a,52bが設けられて
いる。また、本体11には、トロッコ22に設けられた
穴を透過してフィルムキャリアFCの位置を検出するた
めの位置検出センサー53が設けられている。これらの
センサーは、例えば透過型のフォトセンサーが用いられ
る。
【0016】図4(a)〜(d)に示すように、フィル
ムキャリアFCには、4×5インチサイズのフィルムF
1のためのフィルムキャリアFC1、6センチサイズの
フィルムF2のためのフィルムキャリアFC2、35ミ
リサイズの連続フィルムF3のためのフィルムキャリア
FC3、及び35ミリサイズのマウントフィルムF4の
ためのフィルムキャリアFC4の4種類があり、それぞ
れ、その種類を検出するための種類検出穴55及び各フ
ィルムFの位置決めのための位置検出穴56などが設け
られている。
【0017】図5に示すように、操作パネルOPは、画
面HG上に表示されるカーソルを移動させるためのトラ
ックボール71、カーソルにより指示されたボタンZの
入力のためのエンターキー72、フィルム画像を読み取
って画面HGに表示させるための画像入力キー73、外
部のカラープリンタによるプリントアウトを指示するた
めのプリントキー74、及び、画像の読み取りやプリン
トアウトを中止させるためのストップキー75が配置さ
れている。
【0018】本体11の内部には、図示しないカバーを
開けることによって操作可能な内部パネルIPが設けら
れている。内部パネルIPは、図6に示すように、ユー
ザーチョイスモードの設定を指示するユーザーチョイス
キー81、サービスマンモードの設定を指示するサービ
スマンキー82、トータルプリント枚数の表示を指示す
るトータルチェックキー83、トラブル状態を解除する
トラブルリセットキー84、初期設定を行うイニシャル
キー85、CPUをリセットするCPUリセットキー8
6、及び、仕向けを表す仕向けコードキー87が設けら
れている。
【0019】ディスプレイ装置12の画面HGにも、操
作用の各種ボタンZが表示される。画面HGは、図7
(a)に示されるように、基本的には中央部の画像表示
領域E1とその周囲の操作用表示領域E2とからなる。
【0020】画像表示領域E1には、電源投入後の初期
状態では空白が表示され、画像入力キー73の押下(オ
ン)によってフィルム画像を読み取った後は、そのフィ
ルム画像又は編集された画像が表示される。操作用表示
領域E2には、各種のボタンZ及び表示部Yが表示され
る。図7(a)に示すボタンZ及び表示部Yの機能は次
のとおりである。
【0021】すなわち、画像調整ボタンZ1によりサブ
メニューが表示され、カラーバランスなどの画像調整が
設定可能となる。トリミングボタンZ2によりトリミン
グモードが設定される。拡大連写ボタンZ3により拡大
連写モードが設定され、サブメニューによって出力サイ
ズが設定可能となる。縮小連写ボタンZ4により縮小連
写モードが設定される。出力確認ボタンZ5により、プ
リントアウトされる画像と用紙との関係を確認するため
の確認画面が表示される。出力サイズボタンZ6により
プリンタの用紙サイズを設定するためのサブメニューが
表示される。リセットボタンZ7により、設定されてい
るモードを解除して初期化する。枚数設定ボタンZ8に
よりプリント枚数(コピー枚数)を設定する。
【0022】なお、拡大連写モードでは、1つのフィル
ム画像又はそのトリミング画像を拡大して複数枚の用紙
に分けてプリントアウトし、縮小連写モードでは、同一
の複数個のフィルム画像又はそのトリミング画像を1枚
の用紙に並べてプリントアウトする。
【0023】また、メッセージ表示部Y1には、装着さ
れているフィルムFの種類、プリントアウト用紙のサイ
ズ、及びその他のメッセージが表示される。枚数表示部
Y2にはプリント枚数が表示される。
【0024】さらに、操作用表示領域E2の右方の空い
た部分には、図7(b)に示されるようなサブメニュー
によるボタンZが表示されることがある。ボタンZ11
〜Z14については後述する。
【0025】画面HGには、画像やボタンZなどととも
にカーソルCUが表示される。オペレータは、操作パネ
ルOP上のトラックボール71によりカーソルCUを画
面HG上の任意の位置に移動させ、エンターキー72を
オンして位置を指定することにより、ボタンZの入力又
は画像に対する領域指定を行うことができる。
【0026】図示は省略したが、本体11に内蔵された
光学系は、ハロゲンランプを有したランプユニット、副
走査方向に移動してスキャンを行う複数のミラー、固定
ミラー、レンズ、光学フィルター、及び、フィルム画像
をR,G,Bの3色に色分解して読み取るためのCCD
アレイからなる1次元のイメージセンサーISなどから
構成されている。
【0027】図8はフィルムスキャナ1の制御部200
の構成を示すブロック図である。制御部200は、フィ
ルムスキャナ1の全体を制御するCPU201、及びデ
ィスプレイ装置12により表示される画像のための制御
を行う表示コントローラ(AGDC)231を有してい
る。
【0028】CPU201には、CPUデータバス20
4を介して、制御のプログラムを格納したプログラムR
OM202、プログラムを実行する上で必要な変数その
他のデータを一時的に記憶するRAM203、信号の入
出力のための入出力インタフェース210、プリンタと
の通信のための通信ポート211、イメージセンサーI
Sで読み取った画像信号の入力処理を行うための画像入
力部221、画像入力部221で入力処理された画像デ
ータを記憶するための入力画像メモリ212、及び、プ
リントアウトのための画像データの編集処理を行う画像
出力部222などが接続されている。
【0029】入出力インタフェース210には、操作パ
ネルOP、内部パネルIP、各種センサー50の他、モ
ータ、フィルタ、レンズ、及びミラーに対する各駆動回
路、ランプ制御回路、その他の回路などが接続されてい
る。
【0030】表示コントローラ231には、AGDCデ
ータバス205を介して、漢字ROM232、VRAM
(ビデオRAM)240、及びVRAM240に記憶さ
れた画像データに対してディスプレイ装置12に表示す
るための編集処理を行う表示出力部250などが接続さ
れている。
【0031】VRAM240は、色分解されたR,G,
Bの各色の画像データのための3個のイメージプレー
ン、及び、ボタンZなどの固定表示要素及びカーソルや
トリミング枠などの移動表示要素のための2個のキャラ
クタプレーンC1,C2の合計5個のプレーンを有して
いる。
【0032】VRAM240のR,G,Bの各イメージ
プレーンには、入力画像メモリ212に記憶されている
画像データが表示コントローラ231の制御によって転
送されて記憶されるが、その際に、CPU201からの
指令に応じて、画像データの一部の切り出し、拡大、又
は縮小などが行われる。
【0033】図9は制御部200のうちの画像処理部3
00をデータの流れに沿って示したブロック図である。
画像処理部300は、上述の画像入力部221、画像出
力部222、表示出力部250、及びメモリ307から
構成されている。
【0034】画像入力部221は、R,G,Bの各色毎
の画像信号に対する増幅変換部301、位置補正部30
2、ルックアップテーブル303、ガンマ補正部304
を有している。
【0035】増幅変換部301は、DA変換器323か
ら出力される電圧信号によって増幅率が設定されるビデ
オアンプ321、量子化を行って画像データに変換する
AD変換器322、AD変換器322にリファレンス電
圧を与えるDA変換器325、DA変換器325に対し
てシェーディング補正用のデータを画素クロックに同期
して出力する補正用メモリ324を有している。
【0036】DA変換器323には、CPUデータバス
204を介してCPU201から増幅率に関するデータ
が入力されている。このデータとして、増幅率が所定値
に設定されている状態で、予備走査によって読み取った
所定数の画像データを基に、R,G,Bの各色成分毎の
最大値及び最小値が予め抽出され、その最大の値から、
最大値が所定値となるような増幅率が求められ、求めら
れた増幅率が設定される。ビデオアンプ321によっ
て、フィルムFの種類の相違によるR,G,B各色間の
感度及び露光条件の相違が補正可能となる。
【0037】位置補正部302は、イメージセンサーI
SのR,G,B間の位置の相違を補正する。つまり、イ
メージセンサーISは、R,G,Bの各色の1ライン分
の画素列が互いに所定の間隔で平行に配置されているの
で、その間隔に相当する分だけ画像データを遅延させる
ことによって位置合わせを行う。
【0038】ルックアップテーブル303には、CPU
データバス204を介してCPU201からデータが書
き込まれ、入力データに対する出力データの振幅を一定
にするような正規化処理が行われる。上述のビデオアン
プ321の動作と合わせることによって、フィルムFの
種類及び露光条件の相違の補正が特別のメモリを要する
ことなく可能となる。なお、これらの補正は、ポジフィ
ルムの場合には行われないよう、またネガフィルムであ
ってもR,G,Bの最大値及び最小値のバランスが所定
範囲を越える場合には行われないよう、CPU201に
よって制御されている。
【0039】ガンマ補正部304では、フィルムFのネ
ガポジの相違によるデータの補正処理、ガンマ補正処
理、及びネガポジ反転処理などが行われる。ガンマ補正
部304から出力される画像データVD4は画像出力部
222及びメモリ307に入力される。
【0040】画像出力部222においては、色調整部3
05によって、カラーCRTを利用した色調整処理のフ
ィードバック、及び出力する画像データをプリンタに合
わせるための補正処理が行われ、また、変倍移動部30
6によって、画像データの主走査方向の電気的変倍処
理、及び移動処理が行われる。
【0041】メモリ307は、図8に示す入力画像メモ
リ212、VRAM240、及びこれらの間のデータ転
送を行う表示コントローラ231が組み合わせられたも
のである。すなわち、画像入力部221から出力される
画像データVD4は、まず、そのまま入力画像メモリ2
12に記憶される。入力画像メモリ212に記憶された
画像データは、イメージセンサーISによって次の新し
い画像を読み取るまでそのまま保持される。そして、ト
リミング、変倍、移動などの編集処理の内容に応じて、
入力画像メモリ212に記憶された画像データの一部又
は全部が、適当な倍率に拡大又は縮小されてVRAM2
40に転送され、転送されたデータが必要に応じて読み
出され、画像データVD7として表示出力部250に出
力される。
【0042】表示出力部250においては、色調整部3
08によって、カラーCRTを利用した色調整処理のフ
ィードバック、及び出力する画像データをディスプレイ
装置12に合わせるための補正処理が行われ、合成部3
09によってVRAM240の各プレーンの画像データ
を合成する処理が行われ、DA変換器310によってア
ナログ信号に変換され、R,G,Bの各色の映像信号が
ディスプレイ装置12に出力される。
【0043】図10は画像処理部300の変倍移動部3
06の回路の一例を示す図、図11は変倍移動部306
による拡大処理時の信号状態を示すタイミング図、図1
2は変倍移動部306による縮小処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【0044】変倍移動部306は、画像データVD5の
書き込みと画像データVD6の読み出しが行われるメモ
リ335、メモリ335への書き込み時のアドレスを発
生するライトアドレスカウンタ332、メモリ335か
らの読み出し時のアドレスを発生するリードアドレスカ
ウンタ333、比較部334、及びクロック制御部33
1からなる。なお、画像データVD6はメモリ335か
ら画素クロックSYNCに同期して読み出される。
【0045】クロック制御部331は、基準クロックS
CLK、及びCPU201から入力される倍率データ
(Mag Data)に基づいて、書き込み用のクロッ
クWCK及び読み出し用のクロックRCKを発生する。
【0046】ライトアドレスカウンタ332は、書き込
み時に、「0」を初期値として書き込み用のクロックW
CKをカウントし、そのカウント値をアドレスとして出
力する。リードアドレスカウンタ333は、読み出し時
に、移動データ(Mov.Data)の値を初期値とし
て読み出し用のクロックRCKをカウントし、そのカウ
ント値をアドレスとして出力する。
【0047】拡大時には、図11に示すように、読み出
し用のクロックRCKの周期が倍率(拡大倍率)に応じ
て長くなり、これによって読み出し時のアドレス値の変
化が遅くなり、メモリ335からは画素クロックSYN
Cによって同じデータが複数回読み出され、拡大処理が
行われる。図11の例では2倍に拡大される。
【0048】縮小時には、図12に示すように、書き込
み用のクロックWCKの周期が倍率(縮小倍率)に応じ
て長くなり、これによって書き込み時のアドレス値の変
化が遅くなり、画像データが間引かれてメモリ335に
書き込まれる。間引かれた画像データが画素クロックS
YNCによって読み出されるので、縮小処理が行われ
る。図12の例では2分の1に縮小される。
【0049】リードアドレスカウンタ333の出力する
読み出しアドレスは、これに入力される移動データの値
から始まるので、移動データの値に応じて画像が左右に
移動する。なお、リードアドレスカウンタ333がクロ
ックRCKによる減算動作を行う場合には、元の画像に
対する鏡像が得られる。
【0050】リピートデータ(Repeat Dat
a)が入力された場合には、カウント値がリピートデー
タの値に達したときに、比較部334から再カウント信
号(Load)が出力され、移動データがリードアドレ
スカウンタ333の初期値としてセットされ、その値か
らカウントを再開する。これによって、移動データの値
からリピートデータの値までのアドレスが繰り返して出
力され、メモリ335からはそのアドレスに記憶された
データが繰り返して読み出される。この動作は縮小連写
のときに行われる。
【0051】以上のように構成されたフィルムスキャナ
1の基本的な操作としては、単にフィルム画像のプリン
トアウトを行う場合には、フィルムFを装着した後にプ
リントキー74をオンする。これにより、フィルム画像
の読み取りが行われ、フィルム画像に対応した画像情報
が外部のプリンタへ出力される。この場合には読み取っ
た画像の表示は行われない。
【0052】また、プリントアウトに先立って出力画像
のモニタを行う場合、又はトリミング、拡大、縮小、又
は色調の調整などの画像編集を行う場合には、フィルム
Fを装着した後に画像入力キー73をオンする。これに
より、フィルム画像の読み取りが行われ、読み取った画
像がディスプレイ装置12の画面HG上に表示される。
表示された画像を見ながら画像編集の設定操作などを行
った後、プリントキー74をオンすると、改めてフィル
ム画像が読み取られるとともに、読み取られた画像デー
タに対して、設定された編集処理が行われてプリントア
ウトされる。
【0053】なお、本実施例のフィルムスキャナ1にお
いては、カーソルCUが画像表示領域E1内にあるとき
には、トリミングボタンZ2を入力したと同じ効果が生
じてトリミングモードが設定される。つまり、カーソル
CUを画像表示領域E1内に移動させるだけで、自動的
にトリミングモードが設定されてトリミング領域の指定
が可能な状態になり、カーソルCUを画像表示領域E1
の外(すなわち操作用表示領域E2)に移動させるとト
リミングモードが解除され、各ボタンZの選択が可能な
状態になる。
【0054】また、カーソルCUは、画像表示領域E1
内にあるときには十字形状などのトリミングモード用の
形状に表示され、操作用表示領域E2内にあるときには
モード選択用の矢印形状に表示される。これによって、
トリミングモードであるか否かをオペレータが容易に認
識可能である。
【0055】ここで、トリミングモードに係わる操作の
手順について説明する。オペレータは、フィルム画像に
対してトリミングを行いたい場合には、上述したように
画面HG上の画像表示領域E1にフィルム画像を表示さ
せた後、トラックボール71及びエンターキー72を用
い、2点を指定することによってトリミング領域を指定
する。
【0056】すなわち、まず、図13(a)に示すよう
に、トリミング領域の1つの頂点である点P1にカーソ
ルCUを移動させてエンターキー72をオンする。その
後、カーソルCUを移動させると、図13(b)に示す
ように、点P1とカーソル位置とを対角点とする四角形
のトリミング枠TFが表示される。トリミング枠TFは
カーソルCUの移動に応じて変形する。
【0057】そこで、トリミング枠TFをトリミングし
たい領域と一致させた状態でエンターキー72をオンす
る。これにより、トリミング枠TFで囲まれた領域をト
リミング領域として指定したことになる。
【0058】その後、トリミング領域の位置を変更した
い場合には、カーソルCUをトリミング枠TF内に表示
させた状態でエンターキー72をオンする。そうすると
トリミング枠TFの移動が可能な状態となるので、この
状態でトラックボール71を操作することにより、トリ
ミング枠TFは変形することなくカーソルCUに連動し
て移動する。オペレータは、トリミング枠TFを適宜移
動させ、これによってトリミング領域を任意の位置に決
定する。
【0059】トリミング領域を決定すると、トリミング
された画像(トリミング画像)を確認するために、出力
確認ボタンZ5の入力を行って出力確認モードとする。
そうすると、入力画像メモリ212に記憶された画像デ
ータのうち、トリミング領域に対応する部分のデータが
VRAM240に転送され、それが画面HGに表示され
る。
【0060】このとき、例えばノーマルコピー画像表示
のときには、画面HGの画像表示領域E1内に指定され
た出力用紙が白色で表示され、その用紙の中央にトリミ
ング画像が配置されて表示される。用紙が定型用紙であ
る場合には、トリミング画像が用紙内において最大とな
るように自動的に変倍されて表示される。したがって、
トリミング領域の大きさを変更した場合には、倍率(変
倍率)Mが自動的に変更される。また用紙サイズを変更
した場合には、倍率M及びトリミング画像のサイズがそ
れに連動して自動的に変更される。なお、トリミング画
像の出力サイズ又は倍率Mを指定した場合にはそれに応
じたサイズで表示される。
【0061】本実施例のフィルムスキャナ1において、
イメージセンサーISによって読み取られたフィルム画
像は、フィルムの種類に関係なく、縦(主走査方向)4
096ドット、横(副走査方向)6144ドットの画素
を有しており、その縦横比は1対1.5である。これに
対して、定型用紙の縦横比は1対1.41であるので、
フィルム画像のうちの横方向の中央部の5792ドット
分に対応する部分のみがプリントされ、両端部の横方向
のそれぞれ172ドット分は削除される。
【0062】プリントアウト時における倍率Mは、読み
取られたフィルム画像の画素に対して電気的変倍を行う
ことなく、つまりフィルム画像の1画素をプリンタの1
ドットに対応させてプリントアウトしたときを等倍とし
ている。したがって、例えば400dpiのプリンタに
よってフィルム画像を等倍でプリントアウトすると、フ
ィルムの種類(大きさ)に関係なく約25×36cmの
画像となる。なお、フィルムの種類に応じて光学系の倍
率は可変される。
【0063】これに対して、画面HGへの表示用の倍率
(表示用倍率:Mdisp)は、用紙上のサイズ(m
m)に対する画面HG上の画素数(ドット)の比率(ド
ット/mm)で表される。
【0064】つまり、図14に示すように、画面HGの
画像表示領域E1の画素構成を、縦297ドット、横4
20ドットとし、画面HG上の画素1ドットを用紙上の
1mmに対応させることを基準として表示用倍率Mdi
spが定められる。したがって、表示用倍率Mdisp
が等倍の場合には、画像表示領域E1に縦297mm、
横420mmの用紙が表示されることとなり、これはA
3T(Tは縦方向に配置すること、つまり用紙の長手方
向と副走査方向とが一致することを示し、その場合に用
紙の長手方向が画面HGの横方向と一致する。)の定型
用紙が画像表示領域E1にいっぱいに表示されることを
意味する。
【0065】したがって、出力用紙サイズがA3Tであ
る場合、つまり表示用倍率Mdispが等倍である場合
には、4096×6144ドットで読み取ったフィルム
画像を297×420ドットで画面HGに表示すること
となるので、入力画像メモリ212からVRAM240
へ画像データを転送する際には、画像データを4096
分の297に縮小する。
【0066】A3T以外の縦方向の用紙に対しては、表
示用倍率Mdisp=(A3T用紙サイズ/選択された
用紙サイズ)となる。例えば、A1Tの用紙を画像表示
領域E1に表示させる場合には、表示用倍率Mdisp
は「1/2」となる。
【0067】また、出力用紙を横方向に配置した場合に
は、A4Y(Yは横方向に配置することを示す)の定型
用紙を基準とする。したがって、表示用倍率Mdisp
が等倍の場合に、画像表示領域E1の中央部の縦297
ドット、横210ドットに、縦297mm、横210m
mのA4Yの定型用紙が表示されることとなる。A4Y
以外の横方向の用紙に対しては、表示用倍率Mdisp
=(A4Y用紙サイズ/選択された用紙サイズ)とな
る。
【0068】次に、トリミングを行ったときの制御部2
00の処理の一例を説明する。図15はトリミング編集
用画面G0及び確認画面G1,2を示す図である。画面
HG上における画像表示領域E1内の座標は、画像表示
領域E1の右上端を原点(0,0)とし、下方向(主走
査方向)及び左方向(副走査方向)にいくにしたがっ
て、1ドット当たり「1」づつ増加する。つまり画像表
示領域E1の左下端の座標は(296,419)であ
る。
【0069】図15(a)のトリミング編集用画面G0
に示すように、画像表示領域E1内いっぱいに表示され
たA3Tの大きさのフィルム画像FIのなかで、トリミ
ング枠TFを、点TP1(6,133)及び点TP2
(212,311)の2点を指定することによって決定
し、そのトリミング画像TIを決定したとする。このと
きのトリミング画像TIの画面HG上のドット数は20
6×178ドットである。また、出力用紙サイズとして
A3Tの定型用紙が指定されている。
【0070】出力確認ボタンZ5を入力して出力確認モ
ードとすると、図15(b)に示すような確認画面G1
が表示される。確認画面G1においては、トリミング画
像TI0が縦横両方向に1.44(=297/206)
倍に拡大され、トリミング画像TI1として画像表示領
域E1の縦方向にいっぱいに表示されるとともに、画像
表示領域E1内のトリミング画像TI1以外の両側の部
分は白色の用紙として表示される。
【0071】この確認画面G1に表示された状態は、プ
リントキー74をオンしてプリントアウトしたときの用
紙と画像との実際の関係を忠実に表しているので、これ
によって、オペレータの希望するとおりのハードコピー
画像が得られるか否かを容易に確認することができ、ミ
スプリントが防止される。
【0072】なお、プリントアウトを行うトリミング画
像TI1のサイズを直接に指定した場合には、指定した
サイズのトリミング画像TI1が確認画面G1における
画像表示領域E1の中央部に表示され、且つそのように
表示された状態のプリントが行われる。
【0073】確認画面G1を表示させた状態で、トリミ
ング画像TI1のサイズ又は位置を変更したい場合に
は、エンターキー72をオンすることによって再トリミ
ング処理モードとなり、図15(a)に示す元の画像が
画面HGに表示され、その画面HGにおいてトリミング
枠TF0の移動及び変更を行うことができる。その後再
度出力確認モードとして確認画面G1を表示させ、これ
らを繰り返すことによってオペレータの希望するとおり
のトリミングをミスなく容易に行うことができる。
【0074】ところで、図15(a)に示したように画
面HG上において最初に指定した2つの点TP1(6,
133)及び点TP2(212,311)は、フィルム
から読み取った時点のフィルム画像FI0上において
は、両端部の横方向のそれぞれ172ドット分が削除さ
れることを考慮して、点〔83(=6×4096/29
7),2006(=172+133×4096/29
7)〕及び点〔2924(=212×4096/29
7),4461(=172+311×4096/29
7)〕に対応する。また、画面HG上の1ドットは、4
00dpi(約16ドット/mm)のプリンタでは約1
6ドットに相当する。したがって、図15(b)に示す
確認画面G1上のトリミング画像TI1の2つの点
(0,82)(296,338)は、A3T用紙上にお
けるドットで表した場合には点(0,1312)(47
52,5408)に対応する。
【0075】したがって、このようなトリミング画像T
I1をA3T用紙上にプリントアウトするために、画像
出力部222の変倍移動部306は、次のような処理を
行う。すなわち、最初の1311ライン分(1ラインは
フィルム画像の縦方向の1つの画素列)は「白」データ
を出力し、1312ライン目のデータとして、読み取っ
たフィルム画像の画像データVD5の2006ライン目
の83〜2924ドットのデータを縦方向(主走査方
向)に1.67〔=4752/(2924−83)〕倍
に電気的に変倍して出力し、1313〜5408ライン
目のデータを縦及び横方向(主副走査方向)に1.67
倍に変倍して出力し、5409ライン目以降は「白」デ
ータを出力する。
【0076】また、図15(a)に示すようにトリミン
グ画像TI0を決定し、出力用紙サイズとしてA4Yの
定型用紙を指定した場合には、確認画面G2において図
15(c)に示すように、拡大されたトリミング画像T
I2が、画像表示領域E1内のA4Y用紙領域内の中央
部に表示される。
【0077】さらに、トリミング画像TI0を出力用紙
の範囲内において自由に移動させ、用紙上の任意の位置
にレイアウトしてプリントアウトすることが可能となっ
ており、そのレイアウトの状態を画面HGに表示可能と
なっている。
【0078】さて、縮小連写ボタンZ4の入力を行うと
縮小連写モードとなる。縮小連写モードにおいては、1
枚の用紙に対して同一の複数個の画像を繰り返して出力
し、これによって、1枚の用紙に複数個の画像が並んで
配置されたハードコピー画像を得ることができる。縮小
連写モードにおいては、予め指定された画像(原稿画
像)及び用紙サイズと、次に説明するサブメニュー画面
において設定される出力画像サイズ及び連写回数(繰り
返し回数)とに基づいて、用紙1枚について形成される
画像(縮小連写画像)の個数(形成回数)、必要な用紙
の枚数、及び倍率Mが計算される。
【0079】図16は縮小連写モードにおいて表示され
る画面を示す図であり、図16(a)は縮小連写サブメ
ニューを示し、図16(b)は縮小連写モードにおける
確認画面G3を示す。
【0080】縮小連写モードになると、まず、図16
(a)に示すように、縮小連写サブメニューが画面HG
に表示される。縮小連写サブメニューにおいては、出力
画像(縮小連写画像)のサイズを設定するためのサイズ
設定ボタンZ21,Z22、連写回数を設定するための
連写回数設定ボタンZ23、取り消しボタンZ24、終
了ボタンZ25、サイズ表示部Y21、連写回数表示部
Y22、画像数表示部Y23、及び変倍率表示部Y24
が表示される。
【0081】このサブメニュー画面において、サイズ設
定ボタンZ21,Z22と連写回数設定ボタンZ23と
によって、出力画像サイズ及び連写回数を入力すると、
それに基づいて計算された用紙1枚当たりの画像の個数
(画像数)、用紙の枚数、及び倍率Mなどが表示され
る。
【0082】図に示す例では、原稿画像サイズ(Fx,
Fy)が20×40mm、出力画像サイズ(Ox,O
y)が40×80mm、用紙サイズ(Px,Py)が2
97×210mm(A4Yの定型用紙)、連写回数(S
x,Sy)が30回、画像繰り返しマージン(Mjn)
が10mmであり、これらのデータに基づいて1枚の用
紙に対して横方向及び縦方向に何個の画像が形成可能で
あるかが計算され、その結果、用紙1枚当たりに形成可
能な画像数「10」が求められ、次に、必要な用紙の枚
数「3」(=30/10)が求められる。また、原稿画
像サイズと出力画像サイズとの比から倍率「2」(=4
0/20)が求められる。
【0083】その後、出力確認ボタンZ5を入力する
と、図16(b)に示すように、設定された内容に基づ
いて、実際に出力用紙上に形成されるハードコピー画像
の状態が確認画面G3として表示される。確認画面G3
では、1枚のA4Yの定型用紙上に、10(=2×5)
個の縮小連写画像MIが形成される状態が示されてい
る。
【0084】この確認画面G3を見て、縮小連写画像M
Iの大きさ又は用紙上の配置状態などがオペレータの希
望するとおりのものでない場合には、縮小連写サブメニ
ューを再度表示させ、設定値を変更することができる。
【0085】なお、原稿画像サイズとは、縮小連写画像
MIの元となるフィルム画像又はそのトリミング画像T
Iを等倍で出力した場合の用紙上の画像のサイズであ
る。倍率Mは、通常、縮小連写画像MIのサイズの方が
原稿画像サイズよりも小さいために1より小さくなる
が、例えば元になるトリミング画像TIが小さい場合に
は倍率Mが1より大きくなって逆に拡大することとなる
場合もある。
【0086】このように、確認画面G3が画面HG上に
表示されるので、縮小連写モードにおいて設定した内容
が希望どおりのものであるか否かを容易に確認すること
ができ、また希望どおりのものでない場合には容易に再
設定を行うことができるので、ミスコピーの発生を防止
することができるとともに、希望するとおりのハードコ
ピー画像を容易に得ることができる。
【0087】次に、フローチャートに基づいてCPU2
01による制御動作について説明する。図17はCPU
201の概略の動作を示すメインフローチャートであ
る。
【0088】電源が投入されてプログラムがスタートす
ると、まず、メモリなどの状態を初期化する初期設定を
行い(ステップ#1)、ディスプレイ装置12の画面H
G上に初期画面を表示させ(ステップ#2)、画像入力
部221でのシェーディング補正のための処理を行う
(ステップ#3)。
【0089】次に、フィルム画像の読取り中であるか否
かをチェックし(ステップ#4)、読取り中であれば、
画像入力部221による信号処理を制御する画像読取り
処理(ステップ#5)、スキャンを行ってイメージセン
サーISによりフィルム画像を読み取るための副走査処
理(ステップ#6)、及び色補正処理(ステップ#7)
を順次実行する。
【0090】続けて、現時点の読取りがプリントアウト
のためのものか否かをチェックする(ステップ#8)。
つまり、プリントキー74のオンに呼応した読取りであ
るか否かをチェックする。
【0091】ステップ#8でイエスであれば、画像情報
をプリンタへ出力するための画像データ転送処理を実行
し(ステップ#9)、ステップ#8でノーであれば、読
み取った画像を表示するための画像表示処理を実行する
(ステップ#10)。
【0092】そして、ストップキー75のオンチェック
を行い(ステップ#11)、ストップキー75がオンさ
れた場合には、読取り中止処理を実行する(ステップ#
12)。その後、プリンタとの通信処理を行い(ステッ
プ#13)、ステップ#4へ戻る。
【0093】ステップ#4でノーの場合には、フィルム
Fの装着の有無やフィルムの種類の検知などを行うフィ
ルムキャリア処理(ステップ#14)、カーソルCUに
よる位置指定に関連したカーソル入力処理(ステップ#
15)、及び操作パネルOP上のキー操作を受け付ける
パネルキー入力処理(ステップ#16)を順次実行した
後、上述のステップ#13へ進む。
【0094】図18及び図19はカーソル入力処理のフ
ローチャートである。まずカーソル位置検知処理が行わ
れる(ステップ#20)。カーソル位置検知処理では、
その時点におけるカーソルCUの画面HG上の座標位置
を検知する。検知結果に基づいて、カーソルCUの位置
が画像表示領域E1内か否かをチェックする(ステップ
#21)。
【0095】ステップ#21でイエスであれば、トリミ
ングモードを設定(セット)し、カーソルCUをトリミ
ングモード用の形状とする(ステップ#22、ステップ
#23)。また、ステップ#21でノーであれば、トリ
ミングモードを解除(リセット)し、カーソルCUをモ
ード選択用の形状とする(ステップ#24、ステップ#
25)。
【0096】次に、エンターキー72のオンチェックを
行う(ステップ#26)。エンターキー72がオンされ
た場合は、その時点のカーソルCUの位置に対応した座
標値(カーソルポインタ)を取り込む(ステップ#2
7)。
【0097】出力確認フラグをチェックすることによ
り、出力確認ボタンZ5がオンされた後か否か、すなわ
ち出力確認後であるか否かを判定する(ステップ#2
8)。出力確認前であれば(ステップ#28でイエ
ス)、トリミングモードが設定されているか否かをチェ
ックし(ステップ#29)、トリミングモードであれば
トリミング領域設定処理を実行し(ステップ#30)、
トリミングモードでなければ、上述の各ボタンZの選択
に対応した動作モードの設定を行うモード設定処理を実
行する(ステップ#31)。
【0098】出力確認後であれば(ステップ#28でノ
ー)、トリミングモードが設定されているか否かをチェ
ックし(ステップ#32)、トリミングモードであれば
トリミング領域を再設定して変更するための再トリミン
グ処理を実行する(ステップ#33)。トリミングモー
ドでなければ、エンターキー72をオンしたときのカー
ソルCUの位置、すなわち取り込んだカーソルポインタ
の値が画像表示領域E1内か否かを判定する(ステップ
#34)。画像表示領域E1内であれば、カーソルCU
の位置を用紙上の位置(長さ)に換算して数値表示する
ためのカーソル位置表示処理を行い(ステップ#3
5)、次に画像移動処理を行う(ステップ#36)。画
像表示領域E1外であればモード設定処理を行う(ステ
ップ#37)。
【0099】図20及び図21はモード設定処理を示す
フローチャートである。カーソルポインタの領域を判別
することによっていずれのボタンZの入力であるかを判
断し(ステップ#41,42)、それぞれのボタンZに
応じたモードを設定するとともに必要な処理を行う(ス
テップ#43〜72)。
【0100】なお、画像調整サブメニュー処理(ステッ
プ#44)では、画像濃度設定又はカラーバランス調整
などを行う。トリミング枠デフォルト設定処理(ステッ
プ#47)ではトリミング枠のデフォルト値を設定し、
トリミング領域設定処理(ステップ#48)ではトリミ
ング領域の設定を行う。縮小連写モードリセット処理
(ステップ#52)では両立しない他方のモードをリセ
ットし、拡大連写サブメニュー処理(ステップ#53)
では拡大連写のサイズを指定する。拡大連写モードリセ
ット処理(ステップ#56)では両立しない他方のモー
ドをリセットし、縮小連写サブメニュー処理(ステップ
#57)では出力モードを指定する。
【0101】出力確認モード処理(ステップ#62)で
は、プリントアウトされる画像と用紙との関係を画面H
Gに表示する。出力サイズサブメニュー処理(ステップ
#65)では出力する用紙のサイズを設定する。全フラ
グリセット処理(ステップ#69)では現在設定されて
いる全てのモードをリセットし、初期画面表示処理(ス
テップ#70)では初期画面を表示する。ユーザ設定処
理(ステップ#72)では、リセット時の初期モード又
はモードメモリなどの作業環境をユーザによって設定す
る。ボタンZの入力がない場合には処理を行わずにリタ
ーンする。
【0102】図22はトリミング領域設定処理のフロー
チャートである。最初に、領域設定フラグがセットされ
ているか否かをチェックする(ステップ#81)。ステ
ップ#81でイエスの場合は、既にトリミング領域が設
定されている場合であり、この場合には、トリミング領
域の移動に係わる以下の処理を実行する。
【0103】すなわち、カーソルポインタの領域判別を
行い(ステップ#82)、カーソルポインタがトリミン
グ領域の内部に対応する場合には、画面HG上でトリミ
ング枠TFをトラックボール71の操作に応じて移動さ
せるトリミング枠移動処理をエンターキー72がオンさ
れるまで繰り返し実行する(ステップ#83〜85)。
【0104】エンターキー72がオンされると、トリミ
ング枠移動のための操作が終了したことになるので、ス
テップ#86へ進み、トリミング領域の大きさ及び用紙
サイズに応じて倍率Mを設定し、続くステップ#87
で、トリミング領域の位置に応じて、用紙の所定位置に
プリントアウトするための画像の移動量を設定する。
【0105】ステップ#81でノーの場合は、トリミン
グ領域の新規の設定に係わる以下の処理を実行する。ま
ず、画像表示領域E1内の指定された第1点とカーソル
位置である第2点とを対角点とする四角形をトリミング
枠TFとして表示する処理を行う(ステップ#88)。
このとき、トリミング枠TFは、上述したようにカーソ
ル移動操作に伴う第2点の移動に対応して変形すること
になる。
【0106】その後、第2点を確定するためにエンター
キー72がオンされると、領域設定フラグをセットし、
その時点のトリミング枠の四隅のポインタを取り込む
(ステップ#89〜91)。
【0107】図23はトリミング枠移動処理のフローチ
ャートである。まず、前回に取り込んだカーソルポイン
タ及び現時点のカーソルポインタに基づいて、カーソル
CUのX方向(画面の横方向)及びY方向(画面の縦方
向)の移動量をトリミング枠TFの移動量として算出す
る(ステップ#101)。
【0108】続いて、現時点のトリミング枠TFの左右
上下の各端縁の座標値に移動量を加算した値と、画像表
示領域E1の左右上下の各端縁の座標値とを比較するこ
とによって、移動量分だけトリミング枠TFを移動した
場合に、トリミング枠TFが画像表示領域E1からはみ
出すか否かをチェックする(ステップ#102)。
【0109】トリミング枠TFがはみ出す場合には、ト
リミング枠TFが画像表示領域E1内に収まるように移
動量を補正する(ステップ#103)。続いて、現時点
のトリミング枠TFの座標値に、必要に応じて補正され
た移動量を加える演算によって、移動後のトリミング枠
TFの四隅の座標値を算出する(ステップ#104)。
【0110】そして、移動後のトリミング枠TFを表示
させる処理(ステップ#105)、及びトリミング枠T
Fの位置に応じて所定の方向の矢印を有した形状のカー
ソルCUを表示させるためのカーソル選択処理(ステッ
プ#106)を実行する。
【0111】図24は出力確認モード処理のフローチャ
ートである。出力確認フラグをセットし(ステップ#1
11)、そのときのモードに応じて、ノーマルコピー画
像表示(ステップ#113)、拡大連写画像表示(ステ
ップ#114)、縮小連写画像表示(ステップ#11
5)を行う。
【0112】図25は画像移動処理のフローチャートで
ある。まず、現在表示されている画像の位置を得る(ス
テップ#151)。次に、現在設定されているモードを
判別し(ステップ#152)、ノーマルコピーモードで
あればノーマルコピーモード時の移動可能範囲、つまり
現在選択されている用紙サイズの値を設定し(ステップ
#153)、拡大連写モードであれば拡大連写時の移動
可能範囲、つまり現在選択されている用紙サイズの出力
枚数分の値を設定し(ステップ#154)、縮小連写モ
ードであれば縮小連写時の移動可能範囲、つまり現在選
択されている用紙サイズと用紙の分割数で決定される値
を設定する(ステップ#155)。
【0113】次に、前回に取り込んだカーソルポインタ
及び現時点のカーソルポインタに基づいて、カーソルC
UのX方向及びY方向の移動量を画像の移動量として算
出する(ステップ#156)。
【0114】続いて、現時点の画像の左右上下の各端縁
の座標値に移動量を加算した値と、ステップ#153〜
155のいずれかで設定された移動可能範囲の左右上下
の各端縁の座標値とを比較することによって、移動量分
だけ画像を移動した場合に画像が移動可能範囲からはみ
出すか否かをチェックする(ステップ#157)。
【0115】画像がはみ出す場合には、画像が移動可能
範囲内に収まるように移動量を補正する(ステップ#1
58)。続いて、現時点の画像の座標値に補正された移
動量を加えて移動後の画像の四隅の座標値を算出し、そ
の位置を表す枠を表示する(ステップ#159)。
【0116】エンターキー72をオンするまでこれらの
処理が繰り返され、カーソルCUの移動にともなって画
像の移動先を示す枠が表示される。その後にエンターキ
ー72をオンすると(ステップ#160でイエス)、画
像の枠を消去し、これに代えて画像を表示する(ステッ
プ#161)。
【0117】図26は縮小連写サブメニュー処理のフロ
ーチャートである。まず、縮小連写サブメニューを表示
し(ステップ#181)、エンターキー72がオンした
ときのカーソルCUの領域を判別して該当するボタンZ
の入力を行う(ステップ#182,183)。
【0118】連写回数設定ボタンZ23である場合に
は、そのアップ又はダウンの入力に基づいて連写回数を
設定する処理を行い(ステップ#186)、サイズ設定
ボタンZ21,Z22である場合には、そのアップ又は
ダウンに基づいて縮小連写画像MIのサイズを設定する
処理を行い(ステップ#187)、それらに基づいて計
算を行い(ステップ#188)、計算結果を画面HGに
表示する(ステップ#189)。
【0119】取り消しボタンZ24である場合には、縮
小連写サブメニューを非表示とし(ステップ#19
0)、終了ボタンZ25である場合には、入力又は計算
されたデータを内部に設定した後(ステップ#18
4)、縮小連写サブメニューを非表示とする(ステップ
#185)。
【0120】上述の実施例において、確認画面G3に
は、用紙とともに縮小連写画像MIを表示したが、縮小
連写画像MI自体ではなく、その枠のみ、又はその大き
さの色のみの画像などを示してもよい。また、用紙の枚
数分を画面HGに表示し、それぞれの用紙に縮小連写画
像MI又はその枠などを表示してもよい。
【0121】上述の実施例において、制御部200の構
成、動作タイミング、処理内容、フローチャートの内容
及び順序、画面HGの構成、その他フィルムスキャナ1
の構成などは、上述した以外に種々変更することができ
る。
【0122】
【発明の効果】本発明によると、縮小連写を行う際に指
定した内容に基づいてどのようなハードコピー画像が得
られるかを予め確認することができ、これによってミス
コピーの発生が防止されるとともに、縮小連写の機能が
使い易くなって有効に生かされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るフィルムスキャナの概観を示す正
面図である。
【図3】フィルムスキャナの本体に設けられたトロッコ
の正面図である。
【図4】種々のフィルムキャリアの正面図である。
【図5】操作パネルの正面図である。
【図6】内部パネルの正面図である。
【図7】画面の表示例を示す図である。
【図8】フィルムスキャナの制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】制御部のうちの画像処理部をデータの流れに沿
って示したブロック図である。
【図10】画像処理部の変倍移動部の回路の一例を示す
図である。
【図11】変倍移動部による拡大処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【図12】変倍移動部による縮小処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【図13】トリミング枠の指定の手順を示す図である。
【図14】画面上の画像表示領域の画素構成を示す図で
ある。
【図15】トリミング編集用画面及び確認画面を示す図
である。
【図16】縮小連写モードにおいて表示される画面を示
す図である。
【図17】CPUの概略の動作を示すメインフローチャ
ートである。
【図18】カーソル入力処理のフローチャートである。
【図19】カーソル入力処理のフローチャートである。
【図20】モード設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図21】モード設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】トリミング領域設定処理のフローチャートで
ある。
【図23】トリミング枠移動処理のフローチャートであ
る。
【図24】出力確認モード処理のフローチャートであ
る。
【図25】画像移動処理のフローチャートである。
【図26】縮小連写サブメニュー処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 フィルムスキャナ(画像編集装置) 12 ディスプレイ装置 200 制御部(連写画面表示制御手段) HG 画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠本 啓二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像を画面上に表示するためのディス
    プレイ装置を有し、前記入力画像の全部又は一部の画像
    を1枚の用紙に繰り返して記録するための画像信号を出
    力することが可能に構成された画像編集装置であって、 前記用紙の画像と、前記用紙上に記録されるべき画像に
    ついての少なくとも当該用紙上の位置を示す画像とを、
    前記ディスプレイ装置の画面上に表示するための連写画
    面表示制御手段を有してなることを特徴とする画像編集
    装置。
JP3304333A 1991-11-20 1991-11-20 画像編集装置 Pending JPH05145738A (ja)

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US20190286383A1 (en) * 2018-03-13 2019-09-19 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
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