JPH05143061A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

Info

Publication number
JPH05143061A
JPH05143061A JP3306339A JP30633991A JPH05143061A JP H05143061 A JPH05143061 A JP H05143061A JP 3306339 A JP3306339 A JP 3306339A JP 30633991 A JP30633991 A JP 30633991A JP H05143061 A JPH05143061 A JP H05143061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
guide portion
movable guide
guide part
keyboard frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3306339A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Watanabe
恵介 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP3306339A priority Critical patent/JPH05143061A/ja
Publication of JPH05143061A publication Critical patent/JPH05143061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵の搖動を円滑にして横振れや摩擦音の発生
を防止し、同時に生産性を良好にする。 【構成】 鍵盤フレーム20上に自在ヒンジ部11を介
して鍵10を上下左右に搖動可能に装着し、鍵10の先
端部裏面に可動ガイド部12を形成し、この内壁面に低
摩擦で自己潤滑性の被着シート13をラミネート成形に
より鍵成形と同時に被着させる。この可動ガイド部12
に対応して鍵盤フレーム20に固定ガイド部25を一体
に立設し、その側面を被着シート13を介して可動ガイ
ド部12の両側壁内壁面に摺接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の鍵と、それら
の鍵を搖動自在に支持する鍵支持部材との間に鍵の横振
れを防止する鍵ガイド手段を有する鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の鍵ガイド手段を有する鍵
盤装置としては、例えば特公昭64−10077号公報
および実開昭63−30891号公報に示されるような
ものが知られている。
【0003】図6は前者の鍵ガイド装置を示すものであ
り、鍵盤フレーム2に切起し加工により鍵ガイド片2a
を複数個形成し、この鍵ガイド片2aの外周部および切
起し孔2bの内周部にアウトサート加工により塩化ビニ
ル等の軟質の樹脂部3a,3bをそれぞれ被着し、鍵ガ
イド片2a,樹脂部3aにより鍵ガイド部Aを構成し、
この鍵ガイド部Aの両側面に断面コの字状の鍵1の両側
壁1a,1bの内壁面1a′,1b′が摺接して横振れ
が防止されている。
【0004】そして、鍵揺動時の円滑な動きを確保する
と共に鍵ガイド部との摩擦音を防止するために、鍵内壁
面1a′,1b′と鍵ガイド部Aの側面との間の摺接部
位にグリスが塗布されている。
【0005】また、図7は後者の鍵ガイド部を示すもの
であり、鍵盤フレーム2側にフロントピン4を植設する
と共にフロントパンチングフェルト5を載置し、鍵1の
先端部裏面にフロントピン4が嵌入する長溝6及びそれ
に連なりその裏面に平行な浅溝7を形成し、長溝6から
浅溝7に亘ってフロントブッシングクロス8を添着して
なる鍵盤装置において、浅溝7の溝幅より小さなクッシ
ョン用緩衝部材9をフロントピン4に嵌め込みフロント
パンチングフェルト5に積み重ねている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鍵盤装置においては、前者は鍵を例えば数万
回弾き込むと、鍵盤フレーム側の鍵ガイド部Aに付着し
ていたグリスが鍵側面の下面のエッジによりこすり取ら
れ、鍵の動きに円滑性を欠くとともに摺動音が発生する
ようになる。このような現象は、37鍵から88鍵もあ
る鍵盤装置の中央部鍵域にある弾き込み回数の多い鍵や
グリスの塗布が不完全な鍵から順次現れる。同時に、鍵
ガイド片にアウトサートされた軟質樹脂部が温度差によ
ってその体積が変化するとともに摺動性も変化するとい
う問題点もあった。
【0007】また、後者は鍵ガイド部に別部品を挿入し
ているので寸法精度が低く、且つフロントパンチングフ
ェルト5の厚さが数mmもあって、鍵ガイド性が不良で
あるばかりでなく、長溝6の内部にフロントブッシング
クロス8を添付しなければならず組付けが面倒でコスト
高になり、実用性に乏しいものであった。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、鍵の動きが円滑で横振れや摩擦音が発生せず生
産性に優れた鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、複数の鍵と、その鍵を搖動自在に支持す
る鍵支持部材と、上記鍵の支点からこの鍵の長手方向に
離間して設けた可動ガイド部とこの可動ガイド部に対応
して上記鍵支持部材に設けた固定ガイド部からなる鍵ガ
イド手段とを有する鍵盤装置において、上記可動ガイド
部と固定ガイド部のいずれか一方の他方と摺接する内壁
面に、自己潤滑性を有する材料からなる被着シートを、
ラミネート成形により被着させるようにした鍵盤装置を
提供するものである。
【0010】
【作用】この発明による鍵盤装置は上記のように構成す
ることにより、可動ガイド部又は固定ガイド部に被着し
た被着シートが、グリス等の潤滑剤の助けを借りること
なく鍵搖動時の摺動抵抗を低減させ、長時間あるいは多
数回の使用にも鍵作動の円滑性が持続され、摩擦音の発
生も防止される。そして、可動,固定両ガイド部はいず
れも一体成形が可能であるので、寸法精度が高く、両ガ
イド部間の遊びを最小にすることができて鍵の横振れが
防止される。また、被着シートは鍵又は鍵支持部材の成
形時にラミネート成形により同時に被着できるので、形
状の自由度が高く生産性もきわめて良好である。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。
【0012】図1はこの発明の一実施例を示す断面図、
図2はその鍵ガイド部を下方から見た状態を示す要部分
解斜視図、図3を図1の矢示X−X方向から見た下面図
である。
【0013】図1において、白鍵10および黒鍵10′
は、いずれも後部に上下方向に可撓性を有する水平片1
1aと左右方向に可撓性を有する垂直片11bとからな
り鍵の支点を構成する自在ヒンジ部11を例えば合成樹
脂により一体成形したものであり、各自在ヒンジ部11
の後端部を鍵支持部材である鍵盤フレーム20に固設す
ることにより、各鍵10,10′を上下左右に搖動可能
に支持している。
【0014】なお、黒鍵10′はその形状が異なる以外
は白鍵10とほぼ同様な構成からなるので、特に区別す
る必要がない場合にはこれらを総称して鍵10と称し、
区別する場合には白鍵10のそれと対応する部分の符号
に「ダッシュ」を付して図示し、その説明は省略する。
【0015】鍵10は、図2に示すように断面形状が下
方に開いたコの字状をなし、その押鍵部付近の下面にL
字状のストッパ片10aを、その後方にアクチュエータ
10b,10cをそれぞれ下方へ突設する。そして、ス
トッパ片10aを鍵盤フレーム20のスリット20aに
挿通させ、鍵盤フレーム20に貼着したフェルト等から
なる上限ストッパ21および下限ストッパ22により鍵
10の搖動範囲を規制している。アクチュエータ10
b,10cの下端部は、鍵盤フレーム20と一体の基板
23上に配設した接点ラバー部材24a,24bにそれ
ぞれ当接し得るようにして鍵10を上方へ付勢する。
【0016】鍵10の自在ヒンジ部11から長手方向に
離間した先端部付近の裏面に、図2に示すように内部が
方形筒状の可動ガイド部12を形成し、その内壁面に被
着シート13をラミネート成形により鍵成形と同時に被
着させる。
【0017】一方、鍵10の可動ガイド部12に対応し
て鍵盤フレーム20に板状(又は角柱状)の固定ガイド
部25を一体に立設し、固定ガイド部25の側面が被着
シート13を介して可動ガイド部12の両側壁内壁面1
2a,12bに摺接するようにし、可動,固定両ガイド
部12,25により鍵ガイド手段を構成する。
【0018】ここで、被着シート13の材料としては、
例えばポリ四弗化エチレンPTFE,四弗化エチレン・
六弗化プロピレン共重合体FEP,パーフルオロアルコ
キシ・弗素樹脂PFA,エチレン四弗化エチレン共重合
体ETFE,弗化ビニリデンPVDF等の弗素樹脂、高
密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン等が適して
いる。これらの材料は表面エネルギが小さく非粘性で摺
動摩擦係数が低くて耐摩耗性にも優れ、且つ自己潤滑性
を有するので、グリス等の潤滑剤を必要としない。
【0019】このような材料からなる被着シート13を
鍵成形と同時にラミネート成形して可動ガイド部12の
内壁面に被着させるには、図4の(a)に示すように、
上型30と下型31とからなる成形金型間にシート素材
13′を配置して同図の(b)に示すように金型を締め
ると、上型30の凸部30aが下型31の凹部31a内
に挿入され、シート素材13′は上型30の凸部30a
に添って延ばされる。この状態で同図の(c)に示すよ
うに上型30と下型31との間に鍵を形成する樹脂材料
を注入すると、鍵10が成形されると同時に被ガイド部
12の内壁面に被着シート13がラミネート成形により
被着される。最後に同図の(d)に示すように金型を開
いて成形された鍵10を取り出す。
【0020】このように鍵成形時に被着シート13をラ
ミネートすることにより、生産性が良好で常にきわめて
安定した寸法精度を確保することができ、例えば厚さ5
0μm程度の薄い被着シート層を形成することも可能に
なる。また、被着シート13が上型30の凸部30aに
沿って形成されるので、形状の自由度が高く鍵内壁が複
雑な形状のものにも容易に対処することができる。
【0021】次に、図5はこの発明の他の実施例の鍵ガ
イド部を示す分解斜視図である。この実施例では、鍵1
0の先端部付近の裏面に板状(又は柱状)の可動ガイド
部14を垂設し、それに対応して鍵盤フレーム20に方
形筒状の固定ガイド部26を形成し、その内壁面に前実
施例の被着シート13と同様の被着シート27をラミネ
ート成形により鍵盤フレーム成形と同時に被着させたも
のであり、その効果は前実施例と同様である。
【0022】なお、上記の各実施例では鍵又は鍵盤フレ
ームの成形と同時に被着シートをラミネート成形した
が、それらの成形後に被着シートを粘着,溶着等によっ
て一体的に成形することも可能である。
【0023】また、上記実施例においては、この発明を
電子楽器の鍵盤装置に実施した場合について説明した
が、この発明はそれに限るものではなくその他のいかな
る装置にも実施することができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による鍵盤
装置は、鍵側に設けた可動ガイド部と鍵支持部材側に設
けた固定ガイド部のいずれか一方の他方と摺接する内壁
面に、自己潤滑性の被着シートをラミネート成形により
被着させるようにしたので、グリス等の潤滑剤を必要と
せず、鍵搖動時の摺動抵抗が低減して摩擦音の発生が防
止され、長時間あるいは多数回の使用にも鍵作動の円滑
性を持続することができる。
【0025】そして、可動,固定両ガイド部はいずれも
一体成形が可能であり、その成形時に被着シートをラミ
ネート成形するようにしたので、両ガイド部の寸法精度
が高く遊びを最小にし得て鍵の横振れが有効に防止さ
れ、同時に被着部が複雑な形状である場合でも生産性は
きわめて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同じくその鍵ガイド部を下方から見た状態を示
す要部斜視図である。
【図3】図1の矢示X−X方向から見た下面図である。
【図4】同じくその被着シートのラミネート成形工程を
示す説明図である。
【図5】この発明の他の実施例の鍵ガイド部を示す要部
分解斜視図である。
【図6】従来の鍵盤装置の鍵ガイド部の一例を示す斜視
図である。
【図7】従来の鍵盤装置の鍵ガイド部の他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
10…白鍵(鍵)、11…自在ヒンジ部、12,14…
可動ガイド部、13,27…被着シート、20…鍵盤フ
レーム(鍵支持部材)、25,26…固定ガイド部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵と、該鍵を搖動自在に支持する
    鍵支持部材と、前記鍵の支点から該鍵の長手方向に離間
    して設けた可動ガイド部と該可動ガイド部に対応して前
    記鍵支持部材に設けた固定ガイド部からなる鍵ガイド手
    段とを有する鍵盤装置において、 前記可動ガイド部と固定ガイド部のいずれか一方の他方
    と摺接する内壁面に、自己潤滑性を有する材料からなる
    被着シートを、ラミネート成形により被着させるように
    したことを特徴とする鍵盤装置。
JP3306339A 1991-11-21 1991-11-21 鍵盤装置 Pending JPH05143061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3306339A JPH05143061A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 鍵盤装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3306339A JPH05143061A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 鍵盤装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05143061A true JPH05143061A (ja) 1993-06-11

Family

ID=17955912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3306339A Pending JPH05143061A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 鍵盤装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05143061A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163526A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器の鍵ガイド構造
JP2010002848A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノの鍵支持装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163526A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器の鍵ガイド構造
JP2010002848A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノの鍵支持装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9940916B2 (en) Key guide structure for keyboard instrument
US9177535B2 (en) Hammer device for keyboard instrument
US8969698B1 (en) Keyboard chassis and key guide structure for keyboard instrument
US9082372B2 (en) Keyboard device for keyboard instrument
US20190039535A1 (en) Vehicle interior panel with compressible layer of non-uniform thickness
US20070295193A1 (en) Keyboard apparatus of electronic keyboard instrument
JP6930258B2 (ja) 鍵盤装置
US5610352A (en) Mechanism for rotatably supporting rotary member of keyboard
JP2007264057A (ja) 鍵盤楽器の鍵ガイド装置
JPH05143061A (ja) 鍵盤装置
JPS5812206Y2 (ja) 有鍵楽器の鍵案内装置
JP2011221336A (ja) 鍵盤装置
JP2583235Y2 (ja) 鍵盤装置
US9361861B2 (en) Weight for key and key for keyboard musical instrument
JPH05323952A (ja) 鍵盤装置の鍵ガイド構造
JPH05143062A (ja) 鍵盤装置
JP4574998B2 (ja) 折箱用ポリスチレン系樹脂発泡シート及び折箱
JP3379135B2 (ja) 鍵盤装置
US5185490A (en) Key guide
US20240112658A1 (en) Keyboard device for keyboard instrument
US20230097634A1 (en) Keyboard device for keyboard instrument
JPH04289895A (ja) 鍵盤電子楽器の鍵ガイド装置
JPH05143059A (ja) 鍵盤装置
WO2018220687A1 (ja) 摺動機構および鍵盤装置
US20210296061A1 (en) Dampened keycaps