JPH05142007A - 空気流量計及び空気流量計付きスロツトルボデイ - Google Patents

空気流量計及び空気流量計付きスロツトルボデイ

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JPH05142007A
JPH05142007A JP3304450A JP30445091A JPH05142007A JP H05142007 A JPH05142007 A JP H05142007A JP 3304450 A JP3304450 A JP 3304450A JP 30445091 A JP30445091 A JP 30445091A JP H05142007 A JPH05142007 A JP H05142007A
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JP
Japan
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air passage
sub
main
air flow
passage
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Application number
JP3304450A
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English (en)
Inventor
Shinya Igarashi
信弥 五十嵐
Mitsukuni Tsutsui
光圀 筒井
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気流量計の小形軽量化、生産性の向上、コ
スト低減、計測精度の向上を図る。 【構成】 主空気通路2内に空気流量測定用の副空気通
路3が配設される。副空気通路3は要素A,Bに分けら
れる。要素Aは流量検出素子6,7を有し、これを構成
する部材4が流量測定用の回路モジュール8と一体化さ
れる。部材4は流量計(主空気通路)ボディ1に設けた
取付穴1aから主空気通路2に挿入セットされる。要素
Bはボディ1と一体成形された角溝5で、部材4の下流
に位置して部材4の一部によりその溝がカバーされつつ
合わさることで、曲折した副空気通路3が形成される。
部材4そのものに曲折した副空気通路を形成してもよ
く、また、角溝5にかえて主空気通路2内壁に垂直壁面
を形成し、これを部材4の出口壁面と対向させてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車エンジン
等の吸入空気量の計測その他種々の分野に用いられる空
気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の空気流量計としては、主空気通
路内部或いは主空気通路側壁に副空気通路を設け、この
副空気通路に空気流量検出素子(例えば熱式空気流量計
に用いる発熱抵抗体及びその温度補償用の感温抵抗体)
を挿入固定したものが知られている。
【0003】例えば、特開昭56−53411号公報に
開示される熱式空気流量計は、空気流量計の回路モジュ
ール(ハウジング)内部に空気流量検出素子付きの副空
気通路を形成し、この回路モジュールを主空気通路のボ
ディ外壁に取付けたときに、副空気通路を主空気通路ボ
ディに設けた穴を介して主空気通路と連通させている。
【0004】また、特開平1−30846号公報に開示
される熱式空気流量計では、主空気通路内に副空気通路
を設ける方式として、主空気通路(吸気管)の中心軸線
上に空気流量検出素子付き筒状体(副空気通路)を配置
している。
【0005】実開平2−122316号公報に開示され
る熱式空気流量計も主空気通路内に副空気通路を設ける
方式を採用しており、副空気通路の入口側を主空気通路
の空気流れ方向と一致させ途中から主空気通路をブリッ
ジ状に横切るようにして曲折した通路構造にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように種々の空
気流量計が提案されている。このうち、副空気通路を主
空気通路のボディ側壁に設ける方式は、エンジンの吸気
脈動や吹き返しの影響を直接うけず、計測精度を良好に
する利点があるが、主空気通路のボディ(例えばスロッ
トルボディ)が大形化したり、または回路モジュールが
大形化する傾向がある。この傾向は、この種空気流量計
を自動車エンジンに適用した場合には、特に最近のエン
ジンのように各種部品の実装密度が高くなりスペース制
約が厳しい現状では改善すべき課題とされていた。
【0007】一方、副空気通路を主空気通路に設ける方
式は、主空気通路のボディの側壁を薄くし装置全体の小
形軽量化を図る利点がある。しかし、副空気通路を単に
主空気通路の空気流れ方向(中心軸線上)に一致させて
配置した場合には、エンジンの吸気脈動や吹き返しの影
響を直接受けやすい。そのため、上記従来技術の実開平
2−122316号のように副空気通路をLの字形等の
曲折したブリッジ構造にして対処している。
【0008】ところで、主空気通路のボディは、アルミ
ダイカスト製やプラスチック成形品が用いられる。そし
て、この主空気通路に上記のような曲折した副空気通路
を一体成形する場合、型抜きの都合上、副空気通路の一
部を主空気通路ボディと別体としていた。具体的には、
副空気通路の入口から途中までの筒状部とその後の副空
気通路要素となるブリッジ状溝部を主空気通路ボディと
一体成形し、この溝部に別体の通路カバーをねじ止めし
て覆うことにより副空気通路を完成させていた。
【0009】しかし、このような手法を採用しても、主
空気通路のボディ単体における内部構造が複雑となり、
そのため成形不良品が発生する率が高くなり、また、通
路カバーやねじ等の付属部品を必要とするため、部品点
数が増加し、その分、組立工数が増えると共に原価コス
トが高くなる。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、副空気通路によって空気流量計測を行なう空気流
量計において、上記した諸々の課題を解消して、小形軽
量化、生産性の向上、コスト低減、空気流量計の計測精
度の向上を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には次のような課題解決手段を提
案する。なお、内容の理解を容易にするため、便宜的に
実施例の符号を引用して説明する。
【0012】以下に述べる各課題解決手段は、主空気通
路2の内部に空気流量検出素子付きの副空気通路3を設
ける方式を前提とする。
【0013】一つは、図1,図7に示すように副空気通
路3を構成要素A,Bに分け、このうち副空気通路要素
Aは空気流量検出素子6,7を有し、少なくともその入
口3a側が主空気通路2の空気流れ方向と一致し、この
副空気通路要素Aを構成する部材(副空気通路構成部
材)4が空気流量計の回路モジュール8と一体化されて
主空気通路ボディ1の壁に設けた取付穴1aから主空気
通路2内に挿入セットされ、一方、副空気通路要素Bは
主空気通路2を横切る溝形を呈して主空気通路ボディ1
と一体に成形され、且つ副空気通路構成部材4の挿入セ
ット位置の下流に近接配置され、この副空気通路要素B
となる溝部5を副空気通路構成部材4の一部でカバーす
ることで副空気通路要素A,Bを合わせた曲折した副空
気通路3を形成して成る(これを第1の課題解決手段と
する)。
【0014】もう一つは、図2に示すように曲折した副
空気通路(すなわち、その入口3aから途中までが主空
気通路2の空気流れ方向と一致し途中から出口3bまで
が主空気通路2を横切る曲折した通路構造を呈する)3
を構成する全ての要素を主空気通路ボディ1と別体に
し、この副空気通路3を構成する部材(副空気通路部
材)4を空気流量計の回路モジュール8と一体化して、
主空気通路ボディ1の壁に設けた取付穴1aから主空気
通路2内に挿入セットした(これを第2の課題解決手段
とする)。
【0015】もう一つは、図3に示すように、副空気通
路3は主空気通路2の空気流れ方向に一致し、この副空
気通路3を構成する部材(副空気通路構成部材)4が空
気流量計の回路モジュール8と一体化され且つ主空気通
路ボディ1の壁に設けた取付穴1aから主空気通路2内
に挿入セットされ、一方、主空気通路2の内壁の一部に
主空気通路2の空気流れ方向に対して垂直な壁面11を
形成し、この垂直壁面11を副空気通路構成部材4の挿
入セット位置下流に設定して、副空気通路3の出口3b
を主空気通路2の垂直壁面11に近接した位置で対向さ
せた(これを第3の課題解決手段とする)。
【0016】もう一つは、図5に示すように副空気通路
3を構成要素A,Bに分け、このうち副空気通路要素A
については、前記第1の課題解決手段同様とし、一方、
副空気通路要素Bは、主空気通路2の内壁に垂直壁面1
9に設けこの垂直壁面19に形成した溝20よりなり、
この溝20付き垂直壁面19を副空気通路構成部材4の
挿入セット位置の下流に近接配置して、副空気通路構成
部材4の出口側壁面14と垂直壁面19とを合わせて副
空気通路要素A,Bを連通させることで、曲折した副空
気通路3を形成して成る(これを第4の課題解決手段と
する)。
【0017】もう一つは、図8に示すように副空気通路
構成要素Aについては、前記第1課題解決手段同様と
し、一方、副空気通路要素Bは複数個の空気入口21
a,21bを有する溝形21を呈して主空気通路ボディ
1と一体に成形され、且つ副空気通路構成部材4の挿入
セット位置の上流に近接配置され、この副空気通路要素
Bとなる溝部21を副空気通路構成部材4の一部でカバ
ーすることで副空気通路要素A,Bを合わせた副空気通
路3を形成して成る(これを第5の課題解決手段とす
る)。
【0018】
【作用】第1の課題解決手段の作用…回路モジュール8
取付け時にこれと一体の副空気通路構成部材4を主空気
通路ボディ1の取付け穴1aから主空気通路2内に挿入
セットし、この副空気通路構成部材(副空気通路要素
A)4と副空気通路Bに溝部5とを合わせることで、曲
折した副空気通路3が完成される。
【0019】この場合、副空気通路構成部材(副空気通
路要素A)4はその一部が副空気通路要素Bの溝部5を
覆うことで、副空気通路要素Bに対するカバー部材を兼
ね、従来のように溝部を覆うための専用のカバー部材や
取付けねじを不要とする。
【0020】このような曲折した副空気通路3を構成す
ることで、副空気通路3の空気流量検出箇所3cがエン
ジンの吸気脈動,吹き返しの影響を直接受けず計量精度
を高める。
【0021】また、副空気通路3を主空気通路2に位置
させることで、主空気通路のボディ側壁に副空気通路を
用いた方式に較べてボディ或いは回路モジュールの薄形
を図り、計量装置全体の小形軽量化を図れる。この曲折
した副空気通路3を主空気通路2に設けたとしても、副
空気通路3の大部分(副空気通路要素A)は主空気通路
ボディ1と別体であるので、ボディ1単体における内部
構造の簡潔化を図り、その型成形を容易にして歩留りを
向上させ生産性を高める。なお、副空気通路構成部材4
も単独成形した後に回路モジュール8に組付けて一体化
が可能なので、その単品自体は構造が簡単で成形も容易
である。
【0022】また、空気流量検出素子6,7は副空気通
路構成部材4の中にあるので、副空気通路形成時や回路
モジュール8の取付け・調整時に外部の障害物にあたる
ようなことなく保護される。
【0023】第2の課題解決手段の作用…この場合に
は、回路モジュール8と一体化した副空気通路構成部材
4自体に曲折した副空気通路3を構成するので、主空気
通路ボディ1側に副空気通路要素を設けなくとも、回路
モジュール取付け時に副空気通路構成部材4を主空気通
路2の内部に挿入セットすれば副空気通路3が完成す
る。従って、主空気通路ボディ1は単体では、その内部
構造をより一層シンプルにでき、型成形の容易性を促進
できる。そのほかの作用としては、上記第1の課題解決
手段同様である。
【0024】第3の課題解決手段の作用…副空気通路構
成部材4は上記各課題解決手段同様に回路モジュール8
と一体化されるが、その通路は空気流れ方向と一致する
ストレート構造である。ただし、ストレートであっても
この副空気通路構成部材4を主空気通路2の内部に挿入
セットした場合、その出口3b側が主空気通路内壁に形
成した垂直壁面11と対向するので、副空気通路出口3
bがこの垂直壁面11に隠れることになるので、副空気
通路3内の空気流量検出箇所がエンジンの吸気脈動や吹
き返しの影響を直接受けることがない。さらに、主空気
通路ボディ1は勿論、副空気通路構成部材4の形状もよ
り一層シンプル化でき、これらの部品の生産性を高め、
且つ部品点数を削減できる。
【0025】第4の課題解決手段の作用…本課題解決手
段の場合にも、第1の課題解決手段のように副空気通路
3を構成要素A,Bに分けるが、異なる点は副空気通路
要素Bを、主空気通路2内壁の垂直壁面19に形成した
溝20で構成した点である。そして、この溝20付き垂
直壁面(副空気通路要素B)19と副空気通路構成部材
(副空気通路要素A)4とを合わせると、副空気通路3
が完成されるが、この時、副空気通路構成部材4の出口
側壁14が垂直壁面19に溝部20を覆うことで、溝部
20に対する専用のカバー部材やその取付けねじを不要
とする。そして、本課題解決手段でも、副空気通路3を
曲折した構造とすることができ、主空気通路ボディ1や
副空気通路構成部材4等の各単体における通路構造の簡
潔化を図り得る。
【0026】第5の課題解決手段の作用…本課題解決手
段でも、副空気通路構成部材(副空気通路要素A)4を
主空気通路2内に挿入セットすると、主空気通路2と一
体の副空気通路要素Bの溝部21が副空気通路構成部材
4によりカバーされる。ただし、複数の入口21a,2
1b,…を備えた副空気通路要素Bは副空気通路要素A
の上流に位置する。その結果、副空気通路3の入口が主
空気通路2内に複数配設されることで、主空気通路2に
おける副空気通路3上流に偏流が発生しても多点より流
入した平均的な空気を空気流量検出部に導けるので、上
流偏流による精度悪化を防止できる。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0028】図1は本発明の第1実施例を示す縦断面図
である。
【0029】図1において、空気流量計のボディ1は内
部に主空気通路2が形成され、この主空気通路2内部に
副空気通路3が設けてある。ボディ1は例えばアルミダ
イカスト製,プラスチック製等である。
【0030】ボディ1の側壁には後述の副空気通路構成
部材4を挿入するための取付穴1aが形成され、主空気
通路2内における副空気通路構成部材4の挿入セット位
置より下流に副空気通路3の一部(副空気通路要素B)
となる角溝5が配設される。角溝5は、主空気通路2を
横切るブリッジ形を呈してボディ1と一体成形され、そ
の両端に副空気通路出口5a,5bが配設してある。こ
の角溝5は副空気通路構成部材4の挿入セット位置に近
接して配置され、副空気通路構成部材4に臨む面が開い
ている。
【0031】副空気通路3は空気流量測定のために用い
る通路で、2つの構成要素A,Bに分けられ、このうち
副空気通路要素Aを構成する部材(副空気通路構成部
材)4はボディ1と別体成形される。具体的には、副空
気通路部材4は金属製,導電性プラスチック等の導電部
材により形成してあり、主空気通路2の空気流れ方向
(軸心方向)が一致する円筒状の筒部(副空気通路要素
A)4aと、この筒部4aと垂直に交わって空気流量検
出素子(測定用の発熱抵抗体6及び温度補償用の感温抵
抗体7)支持用ホルダー9を挿入させるホルダー挿入用
筒部4bと、ホルダー挿入用筒部4bと反対方向に延び
る板状突起4cとを一体成形してなる。ホルダー挿入用
筒部4bの少なくとも一面(副空気通路要素B側に向い
た面)は平面とし、この面と板状突起4cの一面とで副
空気通路要素Bの角溝5をカバーする。3aは副空気通
路入口である。副空気通路構成部材4及び角溝5は主空
気通路2の中央に径方向に配置されることで主空気通路
2の吸入空気の一部が導入される。
【0032】また副空気通路構成部材4は、空気流量計
の電子回路を内蔵する回路モジュール8と次のようにし
て一体化される。
【0033】回路モジュール8は、基板8a上に電子回
路(図示せず)を固定し、そのハウジング8bにより覆
われてなり、基板8a裏面にホルダー9が取付けられ
る。このホルダー9と副空気通路構成部材4の筒部4b
とを嵌挿することで副空気通路構成部材4と回路モジュ
ール8とが一体化される。
【0034】ホルダー9の先端面にはターミナル10を
介して空気流量検出用の発熱抵抗体6と温度補償用の感
温抵抗体7が取付けられる。ターミナル10はホルダー
9にインサート成形により固定され、発熱抵抗体6と感
温抵抗体7がターミナル10を介して回路モジュール8
の電子回路と電気的に接続される。ホルダー9を副空気
通路構成部材4の筒部4bに挿入すると、発熱抵抗体6
及び感温抵抗体7が副空気通路要素Aの空気検出箇所3
cに位置する。
【0035】回路モジュール8は、ボディ1外壁の取付
け面1bに固着されるが、この取付け面1bに副空気通
路構成部材4の取付穴1aが設けてある。
【0036】上記のような構成部品を備えることで、回
路モジュール8と一体化された副空気通路構成部材4を
ボディ1側壁の穴1aから挿入して主空気通路2内にセ
ットする。このセットにより副空気通路構成部材4は、
角溝5(副空気通路要素B側)の上流に近接配置され、
筒部4bと板状突起4cとの一面が角溝5の開口縁に合
わさり、Tの字形に曲折した副空気通路3が完成する。
【0037】この場合、副空気通路構成部材4とボディ
1の角溝5を単に密着状態で合わせてもよいが、接着或
いは溶接により接合して合体させればより一層気密性の
高い副空気通路となる。
【0038】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
【0039】副空気通路3を主空気通路2の内部に位
置させることで、主空気通路のボディ側壁や回路モジュ
ールに副空気通路を用いた方式に較べて、ボディ1や回
路モジュール8の薄形化ひいては空気流量計装置全体の
小形軽量化を図り得る。
【0040】副空気通路3の空気流量検出箇所3c下
流が曲折した通路構造となるので、空気量検出箇所がエ
ンジンの吸気脈動,吹き返しの影響を直接受けず計量精
度を高めることができる。
【0041】この曲折した副空気通路3を主空気通路
2内部に設けたとしても、副空気通路3の大部分(副空
気通路要素A)は主空気通路ボディ1と別体であるの
で、主空気通路ボディ1単体ではその内部構造の簡潔化
を図り、その型成形を容易にして、例えばダイカスト成
形しても湯流れを良好にし、その歩留りを向上させ生産
性を高める。樹脂成形した場合の同様に生産性を高め
る。なお、副空気通路構成部材4も単独では単純な構造
を呈するので、その成形も容易である。
【0042】副空気通路要素Aを構成する副空気通路
構成部材4の一部が副空気通路要素Bの角溝5を覆うの
で、副空気通路要素A側が副空気通路要素Bに対するカ
バー部材を兼ね、従来のように溝部を覆うための専用の
カバー部材や取付けねじを不要とする。従って、回路モ
ジュール8取付け工程時に同時に副空気通路構成部材4
を主空気通路2内に挿入セットすれば副空気通路3が完
成され、空気流量計の組立の簡便化を図ることができ
る。
【0043】空気量検出素子6,7は副空気通路構成
部材4の中にあるので、副空気通路形成時に外部の障害
物にあたるようなことなく保護される。すなわち、副空
気通路構成部材4が回路モジュール8の組立・調整工程
での検出素子6,7の保護キャップの役割をなす。
【0044】副空気通路構成部材4は導電部材により
形成してあるので、耐電波障害を図り得る。
【0045】図2は本発明の第2実施例を示す縦断面図
である。なお、図2以降の図面において、図1の符号と
同一符号は同一或いは共通する要素を示す。
【0046】本実施例も、主空気通路2内に曲折した副
空気通路3を設ける方式を採用するが、次の点で第1実
施例と異なる。すなわち、本実施例は、主空気通路ボデ
ィ1側には図1で示したような角溝5を形成せず、換言
すれば、副空気通路3を構成する全ての要素を主空気通
路ボディ1と別体成形し、副空気通路3を回路モジュー
ル8と一体化された副空気通路構成部材4により形成す
る。ここでの副空気通路3は、その入口3aから途中ま
でが主空気通路2の空気流れ方向と一致し途中から出口
3bまでが主空気通路2を横切る曲折したLの字形の通
路構造を呈する。出口3bは副空気通路構成部材4の一
端開口側に切欠きを形成して構成される。
【0047】そして、この副空気通路構成部材4を主空
気通路ボディ1の回路モジュール8取付面1bに設けた
取付穴1aから主空気通路2内に挿入セットし、出口3
b側の一端開口3b´をボディ1内壁で塞ぎ、出口3b
となる切欠きを主空気通路3に臨ませる。この副空気通
路構成部材4は、Lの字形をなす副空気通路3の下端3
b´を開口した形状としてあるため、型成形が可能とな
る。
【0048】本実施例によれば、主空気通路ボディ1に
副空気通路要素を該ボディと一体に設けなくとも、主空
気通路2内に曲折した副空気通路が完成できる。その結
果、主空気通路ボディ1は単体では、その内部構造をよ
り一層シンプルにでき、型成形の容易性を促進できる。
そのほかの効果としては、第1実施例同様である。
【0049】図3は本発明の第3実施例を示す縦断面
図、図4は図3の左側面図である。
【0050】本実施例は主空気通路2の内壁の一部に空
気流れ方向に対し垂直な壁面11を形成する。垂直壁面
11は例えば次のようにして形成される。主空気通路ボ
ディ1の壁の一部にボディ軸方向に対して垂直な段差1
2を形成し、この段差により主空気通路内壁に垂直壁面
11を形成する。主空気通路ボディ1は、段差12上流
側が円筒形を呈し、段差12下流側は一部と平坦部13
となって断面がほゞ半円に近い通路となる。
【0051】垂直壁面11は副空気通路構成部材4の挿
入セット位置の下流に近接配置される。
【0052】副空気通路構成部材4は、上記各実施例同
様に空気流量計の回路モジュール8と一体化され、主空
気通路ボディ1の壁に設けた取付穴1aから主空気通路
2内に挿入セットされるが、本実施例における副空気通
路構成部材4は全体が長方体(角形)形状でその中に断
面が丸形で空気流れ方向に一致するストレートの副空気
通路3が形成される。
【0053】そして、副空気通路3の出口3bを主空気
通路2の垂直壁面11に近接した位置で対向させて成
る。さらに、本実施例では、副空気通路構成部材4の出
口側の壁面14を垂直壁面11と対向させて、これらの
壁面11,14間に副空気通路3の一部3´を形成す
る。
【0054】本実施例によれば、主空気通路2内に挿入
セットされる副空気通路3が主空気通路の空気流れ方向
と一致するストレート形状であるため、副空気通路構成
部材4の構造をさらに簡潔なものとし、また、副空気通
路3がストレートであっても出口3b側が主空気通路内
壁に形成した垂直壁面11と対向するので、副空気通路
出口3bがこの垂直壁面に隠れることになるので、副空
気通路内の空気流量検出箇所3cがエンジンの吸気脈動
や吹き返しの影響を直接受けることがない。
【0055】そして、本実施例においても上記各実施例
同様の効果を奏するほかに、主空気通路ボディ1は勿
論、副空気通路構成部材4の形状もより一層シンプル化
でき、これらの部品の生産性を更に高める。
【0056】図5は本発明の第4実施例を示す縦断面
図、図6はそのX−X線断面図である。
【0057】本実施例は主空気通路2内部に設ける副空
気通路3を構成要素A,Bに分ける。 副空気通路要素
Aは回路モジュール8と一体化された副空気通路構成部
材4に形成する。副空気通路構成部材4は第3実施例に
近い形状を呈し、その中に形成される副空気通路要素A
は断面が円形で主空気通路2の空気流れ方向と一致する
ストレート形状を呈する。副空気通路構成部材4は上流
側及び下流側双方からの型抜きが可能であるため、副空
気通路3の入口3a側をベルマウス形状16にしたり、
途中をベンチュリ形状17にしたり、出口3bを拡がり
形状18にすることが可能である。
【0058】一方、副空気通路要素Bは、主空気通路2
の内壁(ボディ1内壁)一部を突出して垂直壁面19を
形成し、この垂直壁面に二又に分かれる溝20を形成し
てなり、この溝付き垂直壁面19を副空気通路構成部材
4の挿入セット位置の下流に近接配置する。そして、副
空気通路構成部材4の出口側壁面14と垂直壁面19と
を合わせて副空気通路要素A,Bを連通させることで、
非常に複雑に曲折した副空気通路3が形成される。
【0059】本実施例によれば、上記各実施例同様の効
果を奏するが、特に、副空気通路3を複雑な曲折構造と
しても、主空気通路ボディ1や副空気通路構成部材4等
の各単体における通路構造の簡潔化を図り得る。すなわ
ち、副空気通路要素Bを構成する溝20は、その溝形
状、溝深さを自由に設定できるので、複雑な曲がり、断
面積変化をつけることが可能となる。
【0060】図7は本発明の第5実施例を示す縦断面図
である。
【0061】本実施例では、副空気通路3を副空気通路
要素A,Bで構成する。副空気通路構成部材4の態様は
図2の実施例に示したものと同様である。すなわち、副
空気通路構成部材4によって形成される副空気通路要素
Aは、その入口3aから途中までが主空気通路2の空気
流れ方向と一致し途中から出口3bまでが主空気通路2
を横切る曲折したLの字形通路構造を呈し、副空気通路
構成部材4が空気流量計の回路モジュール8と一体化さ
れて主空気通路ボディ1の壁に設けた取付穴1aから主
空気通路2内に挿入セットされる。この副空気通路構成
部材4の挿入セット位置に近接した下流位置に副空気通
路要素Bとなる角溝5が配置される。副空気通路構成部
材4は、少なくとも角溝5に面する側壁が平面形状を呈
している。
【0062】角溝5は主空気通路2を横切る溝形ブリッ
ジを呈して主空気通路ボディ1と一体に成形され、この
角溝5を前記副空気通路構成部材4の一部(平面側壁)
でカバーすることで副空気通路要素A,Bを合わせた曲
折した副空気通路3を形成する。副空気通路要素Aの出
口(副空気通路要素Bの入口に臨む出口)3bと副空気
通路要素Bの出口(主空気通路2に臨む出口)5aとを
千鳥配置にした。
【0063】本実施例においても、上記各実施例同様の
効果を奏するが、特に、副空気通路3をさらに一層複雑
な曲折構造とすることができる。すなわち、流量検出部
3cの下流に主空気通路2に対して垂直な副空気通路部
を2段に設けることが可能となり、空気流の乱れや脈動
による空気流量計の精度低下をより一層防止できる。
【0064】図8は本発明の第6実施例を示す縦断面図
である。
【0065】本実施例も副空気通路3を構成要素A,B
に分けるが、今までの従来例と異なり副空気通路要素B
については副空気通路要素Aの上流に設ける。
【0066】副空気通路構成要素Aは回路モジュール8
と一体化された副空気通路構成部材4により形成される
が、ここでは、入口から途中までが主空気通路2と空気
流れ方向が一致し、その後に主空気通路2を横切り、こ
の横切る通路部の両端近くに出口3bを切欠き形成し
て、全体がTの字形通路構造を呈している。副空気通路
3はその下端3b´が開口して型成形可能にしてある。
【0067】一方、副空気通路要素Bは複数個の空気入
口21aを有する溝形ブリッジ21により形成され、こ
の溝形ブリッジ21が主空気通路ボディ1と一体に成形
され、且つ副空気通路構成部材4の挿入セット位置の上
流に該挿入セット位置と近接して配置される。溝形ブリ
ッジ21は副空気通路構成部材4に臨む方が開いてお
り、このブリッジ21を副空気通路構成部材4の一部で
カバーすることで副空気通路要素A,Bを合わせた副空
気通路3が形成される。
【0068】本実施例も上記各実施例同様の効果を奏す
るが、更には、副空気通路3に複数の空気入口21aを
配設したので、上流に偏流が生じても多点より流入した
平均的な空気を流量検出部3cに導けるので、上流偏流
による精度の悪化を低減することができる。
【0069】図1〜図8のいずれの実施例においても、
空気流量計の下流部分にスロットルバルブを配した空気
流量計一体形スロットルボディとすることが可能であ
る。図9はその一実施例(第7実施例)である空気流量
計一体形スロットルボディの横断面図である。
【0070】図9において、スロットルボディ30は、
スロットルバルブ32、スロットルレバー33を有し、
スロットルボディ本来の機能を持つ要素の上流側に流量
計ボディ(主空気通路ボディ)1となる部分が一体成形
される。さらにボディ1の主空気通路2には副空気通路
3の一部(副空気通路要素B)となるブリッジ状の角溝
5とその出口5aとがボディ1と一体成形してある。
【0071】副空気通路3は、図1で示した実施例と同
様に副空気通路要素A,Bに分けられ、副空気通路要素
Aは回路モジュール8と一体化された副空気通路構成部
材4により形成される。副空気通路構成部材4は、空気
流量検出素子6,7付きの円筒部4aと、ホルダー挿入
用筒部4bと、突起部4cとを一体成形してなる。そし
て、この副空気通路構成部材4をボディ1の取付穴1a
を介して主空気通路2の内部に挿入セットし、副空気通
路構成部材4の一部により角溝5をカバーすることで、
空気流量検出箇所3c下流に曲折した通路構造が形成さ
れる。
【0072】本実施例によれば、一つのボディに一体化
した空気流量計付きスロットルボディを付属部品を追加
せずに得られる。
【0073】図10は図9のX−X線断面図である。図
10が示すように、スロットルボディ30と一体成形さ
れたブリッジ状の副空気通路角溝5は、スロットルバル
ブ32の上流に配置されるが、この角溝5及び出口5a
がスロットルシャフト31に対して平行に配置される。
【0074】本実施例によれば、副空気通路出口5aが
中立位置にあることでスロットルバルブ32の開度によ
る空気流量計の測定誤差を低減できる。
【0075】図11にスロットルバルブの開度の影響を
低減した空気流量計付きスロットルボディの他の実施例
(第8実施例)を示す。
【0076】本実施例も図1の実施例同様の空気流量計
をスロットルボディ30と一体化させている。ここで、
副空気通路3の出口5a,5bは、スロットルシャフト
31に対して軸対称となる位置に2ケ所配設した。
【0077】本実施例によれば、図9、図10の実施例
と異なりスロットルシャフト31のまっすぐ上の上流に
副空気通路出口を位置させなくとも、スロットルシャフ
ト31に軸対称に複数個の出口5a,5bを設けること
でスロットルバルブ32の開度による流量計出力誤差を
低減することができる。
【0078】図12は、電子式燃料噴射方式の内燃機関
に本発明品を適用した一実施例(第9実施例)で、図9
及び図10に示した空気流量計付きスロットルボディ
に、更にアイドル時の空気流量を制御するアイドルコン
トロールバルブ40及びスロットルバルブ32の開度を
検出するスロットル角度センサ41を付加した。
【0079】エアクリーナ42から吸入された吸入空気
は、エアーダクト43、スロットルボディ30を通り、
一方、燃料は燃料タンク44から燃料ポンプ45を経て
インジェクタ46に供給され、これらの噴射燃料と空気
とがマニホールド47で混合されてエンジンシリンダ4
8に吸入される。
【0080】エンジンシリンダ48で発生した燃焼ガス
は、排気マニホールド49を経て排出される。
【0081】エンジン制御装置52は、空気流量計の回
路モジュール8から出力される空気流量信号、スロット
ル角度センサ41から出力されるスロットルバルブ開度
信号、排気マニホールド49に設けられた酸素濃度計5
0から出力される酸素濃度信号及びエンジン回転速度計
51から出力される回転速度信号を入力し、これらの信
号を演算して最適な燃料噴射量とアイドルエアコントロ
ールバルブ開度を求め、その値となるようにインジェク
タ46及びアイドルエアコントロールバルブ40を制御
する。
【0082】なお、上記各実施例では、空気流量計とし
て発熱抵抗体等を用いた熱式空気流量計を例示したが、
これに限定されず、カルマン渦式空気流量計等にも本発
明は適用可能である。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、主空気通
路内に空気流量測定用の副空気通路を設ける方式におい
て、主空気通路内に副空気通路構成部材を挿入セット可
能に設定し、かつこの副空気通路構成部材自身を曲折し
た通路構造とするか、また、主空気通路に副空気通路構
成部材と合わさる簡単な副空気通路要素をボディと一体
に設けたりすることで、空気流量計の小形軽量化,生産
性の向上,空気流量計の計測精度の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】本発明の第2実施例を示す縦断面図。
【図3】本発明の第3実施例を示す縦断面図。
【図4】図3の左側面図。
【図5】本発明の第4実施例を示す縦断面図。
【図6】図5のX−X線断面図。
【図7】本発明の第5実施例を示す縦断面図。
【図8】本発明の第6実施例を示す縦断面図。
【図9】本発明の第7実施例を示す縦断面図。
【図10】図9のX−X線断面図。
【図11】本発明の第8実施例を示す縦断面図。
【図12】本発明の適用対象となるエンジンシステムの
一例を示す説明図。
【符号の説明】
1…主空気通路ボディ(流量計ボディ)、1a…取付
穴、2…主空気通路、3…副空気通路、3a…副空気通
路入口、4…副空気通路構成部材、5…角溝(溝部)、
5a,5b…副空気通路出口、6,7…空気流量検出素
子、8…回路モジュール、9…ホルダー、11…垂直壁
面、12…段差、14…副空気通路構成部材の出口側壁
面、19…溝付き垂直壁面、20…溝、21…角溝、2
1a…複数配設の副空気通路入口、30…スロットルボ
ディ、31…スロットルシャフト、32…絞り弁(スロ
ットルバルブ)、A,B…副空気通路要素。
フロントページの続き (72)発明者 筒井 光圀 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主空気通路の内部に空気流量検出素子付
    きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路を構成要素A,Bに分け、このうち副空
    気通路要素Aは前記空気流量検出素子を有し、少なくと
    もその入口側が前記主空気通路の空気流れ方向と一致
    し、この副空気通路要素Aを構成する部材(以下、副空
    気通路構成部材と称する)が空気流量計の回路モジュー
    ルと一体化されて主空気通路ボディの壁に設けた取付穴
    から主空気通路内に挿入セットされ、一方、副空気通路
    要素Bは前記主空気通路を横切る溝形を呈して主空気通
    路ボディと一体に成形され、且つ前記副空気通路構成部
    材の挿入セット位置の下流に近接配置され、この副空気
    通路要素Bとなる溝部を前記副空気通路構成部材の一部
    でカバーすることで副空気通路要素A,Bを合わせた曲
    折した副空気通路を形成して成ることを特徴とする空気
    流量計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回路モジュール
    はその裏面に空気流量検出素子を支持するホルダーが固
    着され、一方、前記副空気通路部材は、副空気通路要素
    Aとなる筒部と、この筒部と垂直に交わって前記ホルダ
    ーを挿入させるホルダー挿入用筒部と、該ホルダー挿入
    用筒部と反対方向に延びる板状突起とを一体成形してな
    り、前記ホルダー挿入用筒部の少なくとも一面(副空気
    通路要素B側に向いた一面)を平面として、この面と前
    記板状突起の一面とで前記副空気通路要素Bの溝部をカ
    バーしたことを特徴とする空気流量計。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記副
    空気通路要素Aは前記主空気通路の中央に配置され、前
    記副空気通路要素Bは前記副空気通路要素AにTの字に
    交叉するブリッジ状の溝部よりなり、このブリッジ状溝
    部の両端近くに副空気通路出口を配設したことを特徴と
    する空気流量計。
  4. 【請求項4】 主空気通路の内部に空気流量検出素子付
    きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路はその入口から途中までが前記主空気通
    路の空気流れ方向と一致し途中から出口までが前記主空
    気通路を横切る曲折した通路構造を呈し、この曲折した
    副空気通路を構成する部材(副空気通路構成部材)が空
    気流量計の回路モジュールと一体化され且つ主空気通路
    ボディの壁に設けた取付穴から主空気通路内に挿入セッ
    トされて成ることを特徴とする空気流量計。
  5. 【請求項5】 主空気通路の内部に空気流量検出素子付
    きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路は前記主空気通路の空気流れ方向に一致
    し、この副空気通路を構成する部材(副空気通路構成部
    材)が空気流量計の回路モジュールと一体化され且つ主
    空気通路ボディの壁に設けた取付穴から主空気通路内に
    挿入セットされ、一方、前記主空気通路の内壁の一部に
    前記主空気通路の空気流れ方向に対して垂直な壁面(以
    下、垂直壁面と称する)を形成し、この垂直壁面を副空
    気通路構成部材の挿入セット位置下流に設定して、前記
    副空気通路の出口を前記主空気通路の垂直壁面に近接し
    た位置で対向させたことを特徴とする空気流量計。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記垂直壁面は主空
    気通路ボディ1に段差を設けて形成したことを特徴とす
    る空気流量計。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6において、前記副
    空気通路構成部材は副空気通路の出口周りに前記垂直壁
    面に対向する壁面を有し、これらの対向する壁面間を副
    空気通路の一部としたことを特徴とする空気流量計。
  8. 【請求項8】 主空気通路の内部に空気流量検出素子付
    きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路を構成要素A,Bに分け、このうち副空
    気通路要素Aは前記空気流量検出素子を有し且つ少なく
    ともその入口側が前記主空気通路の空気流れ方向と一致
    し、この副空気通路要素Aを構成する部材(副空気通路
    構成部材)が空気流量計の回路モジュールと一体化され
    且つ主空気通路ボディの壁に設けた取付穴から主空気通
    路内に挿入セットされ、一方、副空気通路要素Bは、前
    記主空気通路の内壁に垂直壁面設けて該垂直壁面に形成
    した溝よりなり、この溝付き垂直壁面を前記副空気通路
    構成部材の挿入セット位置の下流に近接配置して、前記
    副空気通路構成部材の出口側壁面と前記垂直壁面とを合
    わせて副空気通路要素A,Bを連通させることで、曲折
    した副空気通路を形成して成ることを特徴とする空気流
    量計。
  9. 【請求項9】 主空気通路の内部に空気流量検出素子付
    きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路を副空気通路要素A,Bで構成し、この
    うち副空気通路要素Aは、その入口から途中までが前記
    主空気通路の空気流れ方向と一致し途中から出口までが
    主空気通路を横切る曲折した通路構造を呈し、この曲折
    した副空気通路要素Aを構成する部材(副空気通路構成
    部材)が空気流量計の回路モジュールと一体化されて主
    空気通路ボディの壁に設けた取付穴から主空気通路内に
    挿入セットされ、一方、副空気通路要素Bは前記主空気
    通路を横切る溝形を呈して主空気通路ボディと一体に成
    形され、且つ前記副空気通路構成部材の挿入セット位置
    の下流に該挿入セット位置と近接して配置され、この副
    空気通路要素Bとなる溝部を前記副空気通路構成部材の
    一面でカバーすることで副空気通路要素A,Bを合わせ
    た曲折した副空気通路を形成し、副空気通路要素Aの出
    口(副空気通路要素Bの入口に臨む出口)と副空気通路
    要素Bの出口(主空気通路に臨む出口)とを千鳥配置に
    したことを特徴とする空気流量計。
  10. 【請求項10】 主空気通路の内部に空気流量検出素子
    付きの副空気通路を設けて成る空気流量計において、 前記副空気通路を構成要素A,Bに分け、このうち副空
    気通路要素Aは前記空気流量検出素子を有し、この副空
    気通路要素Aを構成する部材(副空気通路構成部材)が
    空気流量計の回路モジュールと一体化されて主空気通路
    ボディの壁に設けた取付穴から主空気通路内に挿入セッ
    トされ、一方、副空気通路要素Bは前記複数個の空気入
    口を有する溝形を呈して主空気通路ボディと一体に成形
    され、且つ副空気通路構成部材の挿入セット位置の上流
    に該挿入セット位置と近接して配置され、この副空気通
    路要素Bとなる溝部を前記副空気通路構成部材の一部で
    カバーすることで副空気通路要素A,Bを合わせた副空
    気通路を形成して成ることを特徴とする空気流量計。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,8,9,10のい
    ずれか1項において、副空気通路要素Aを構成する部材
    と副空気通路要素Bの溝部とが接着又は溶接により接合
    されることを特徴とする空気流量計。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    1項において、前記空気流量検出素子は発熱抵抗体と温
    度補償用の感温抵抗体とより成る空気流量計。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    1項において、前記主空気通路のボディと前記副空気通
    路構成部材との一方又は双方がプラスチック製であるこ
    とを特徴とする空気流量計。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    1項において、前記副空気通路構成部材は、金属製,導
    電性プラスチック等の導電部材により形成してあること
    を特徴とする空気流量計。
  15. 【請求項15】 絞り弁を備えたスロットルボディの絞
    り弁上流に請求項1ないし請求項14のいずれか1項に
    よって与えられた特徴を有する空気流量計を該スロット
    ルボディと一体化して設けたことを特徴とする空気流量
    計付きスロットルボディ。
  16. 【請求項16】 絞り弁を備えたスロットルボディの絞
    り弁上流に請求項1ないし請求項14のいずれか1項に
    よって与えられた特徴を有する空気流量計を該スロット
    ルボディと一体化して設け、且つ前記副空気通路の出口
    が複数個で、これらの副空気通路出口がスロットルシャ
    フトの中心軸に軸対象に複数配置して成ることを特徴と
    する空気流量計付きスロットルボディ。
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