JPH051383U - クリスマス・ツリー巻付け用の装飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリスマス・ツリーに巻き付けて飾り付ける
場合に従来より豆電球等の発光体の位置の調整がしやす
く、また、その電源を電気コンセントからの供給に頼ら
ずに済むクリスマス・ツリー巻付け用の装飾具を提起す
ること。 【構成】 接続コード３により電気的に配線されるとと
もに夫々保持部材２により少なくともその一部を包被さ
れた複数の発光ダイオード１を有し、前記保持部材２に
は、クリスマス・ツリーの適宜固定端５へ取り付けるべ
く係止部４が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 この考案は、クリスマス・ツリー巻付け用の装飾具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より年末のクリスマス・シーズンには、クリスマスを祝い彩りを添えてそ の気分をより一層盛り上げるためにクリスマス・ツリーを飾ることが一般に行わ れている。このクリスマス・ツリーは、生命力の象徴でもある常緑樹のモミの木 、又はモミの木の形状に擬して形成されたものに、雪を連想させるような綿、希 望を象徴する星、又はリンゴ等の形状の各種装飾具を飾り付けるものである。

【０００３】 ところで、市販されているクリスマス・ツリーの多くは連結コードにより電気 的に配線された複数の豆電球から成る装飾具を巻き付け、使用時にこれらの豆電 球を点灯又は点滅させるということが行われていた。 上記のように飾り付けられたクリスマス・ツリーは、師走の慌ただしい中、見 る者の心を確かに和ませて過ぎ行く年の最後に華を添えるものである。

【０００４】 ところが、クリスマス・ツリーに前記装飾具を巻き付けて飾り付ける場合、豆 電球同士を連結している接続コードは一般的に柔らかいものなので、豆電球の位 置を調整して固定するのが困難であった。 また、前記豆電球を点灯又は点滅させるには比較的大きな消費電力が必要であ り、その電源は電気コンセントからの供給に頼らざるおえなかった。電池による 点灯又は点滅も可能だが、それによると電池の寿命が非常に短くなって実用的で ないからである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案では、クリスマス・ツリーに巻き付けて飾り付ける場合に従来 より豆電球等の発光体の位置の調整がしやすく、また、その電源を電気コンセン トからの供給に頼らずに済むクリスマス・ツリー巻付け用の装飾具を提起するこ とを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、この考案では次のような技術的手段を講じている 。 即ち、接続コード３により電気的に配線されるとともに夫々保持部材２により 少なくともその一部を包被された複数の発光ダイオード１を有し、 前記保持部材２には、クリスマス・ツリーの適宜固定端５へ取り付けるべく係 止部４が形成されていることとした。

【０００７】 前記係止部４が、クリスマス・ツリーの適宜固定端５へ挿入すべき係止孔４０ よりなることとしてもよい。

【０００８】

【作用】

以上の構成とした結果、この考案は以下のような作用を有する。 この考案の装飾具には複数の発光ダイオード１の夫々の少なくとも一部を包被 する保持部材２が設けられ、且つ、前記保持部材２にはクリスマス・ツリーの適 宜固定端５に取り付けるべく係止部４が形成されている。

【０００９】 したがって、この装飾具をクリスマス・ツリーに巻き付けて飾り付ける場合、 前記係止部４により発光ダイオード１をクリスマス・ツリーの適当な場所に取り 付けて固定することが可能である。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案のクリスマス・ツリー巻付け用の装飾具を実施例として示した 図面に従って説明する。 この装飾体は、基本的に次の３種類の構成より成る。それは、複数の発光ダイ オード１と、これらの発光ダイオード１の夫々の少なくとも一部を包被する保持 部材２と、前記複数の発光ダイオード１の夫々の間を適宜長さとして電気的に接 続する接続コード３とである。

【００１１】 発光ダイオード１としては、電池で点灯する通常のものを使用している。この 実施例では、赤と緑と黄の３色のものを１０個づつ、合計３０個を単三電池２本 （ＤＣ３Ｖ）により点灯せしめている。 上記３色の発光ダイオード１は、公知の点滅回路により順に点灯するように配 線している。即ち、それぞれの発光ダイオード１は３色の同色同士を並列に配線 し、点滅回路から出力された電流が３系統の色の発光ダイオード１に順番に入力 するようにしている（図３参照）。

【００１２】 発光ダイオード１は、夫々保持部材２により包被している。この保持部材２は 塩化ビニールで形成され、略円筒形状の発光ダイオード１の外周を包むような形 状をしているとともに接続コード３を挿通する孔２０が穿設され、その側部には 次に示す係止部４が形成されている。この実施例では次のような２種類の係止部 ４を形成している。

【００１３】 先ず、一つは図１のＡに示すもので、保持部材２の側部に１．５φの係止孔４ ０を設け、この係止孔４０を縦断するようにスリット４２を切り込んでいる。こ のスリット４２付きの係止孔４０により、挿入すべきクリスマス・ツリーの後述 する固定端５が係止孔４０の径に対して若干太い場合にも、支障なく挿入するこ とができる。

【００１４】 またもう一つは図１のＢに示すもので、保持部材２の側部に下方側から一定長 さの係止孔４０を穿設している。この係止孔４０の孔径は、前記のものと同様に １．５φとしている。 接続コード３としてこの実施例ではＡＷＧ−３０のビニール電線を使用してい るが、他の太さのものでもよい。

【００１５】 クリスマス・ツリーは丸太の輪切り形状の土台６に固定され、この土台６に上 記電池と点滅回路とが内蔵され、接続コード３の端部は最終的にこの土台６へと 導くようにしている。 次に、この考案の装飾体の使用状態を説明する。 先ず、飾り付けるべきクリスマス・ツリーに上記装飾体を巻き付ける。次に、 クリスマス・ツリーが最も美しく見えるように各発光ダイオード１の位置を適宜 にレイアウトする。発光ダイオード１が発する輝光は指向性が高く正面からでな いとその輝きを視認しにくいので、その事に注意してレイアウトした方がよい。 そして、前記発光ダイオード１を包被している保持部材２の係止部４を飾り付け るべきクリスマス・ツリーの最寄りの固定端５に取り付ける。

【００１６】 ここで、クリスマス・ツリーの固定端５とは、取り付けた発光ダイオード１の 保持部材２の自由な動きをある程度規制できる箇所をいう。例えば、クリスマス ・ツリーの枝の芯材としての針金が使用されている場合は、その針金の先端部を いう。 発光ダイオード１を使用すると、豆電球を使用した場合に比べ消費電力が少な く、使用する電池の寿命が長くなるとともに豆電球のように電球が切れない点に おいて有利である。上記のような構成により、電池の寿命は約１０時間維持した 。

【００１７】 この考案の装飾体は、上記のような市販のクリスマス・ツリーのみならず、上 記係止部４を取り付けうる箇所を備えているものであれば全て適用することがで きる。例えば、デパート等におけるディスプレー用の飾り付け等である。

【００１８】

【考案の効果】

この考案は上述のような構成を有するものであり、クリスマス・ツリーに巻き 付けて飾り付ける場合に、保持部材２に形成した係止部４により発光ダイオード １をクリスマス・ツリーの適当な場所に取り付けて固定することが可能であるの で、発光体の位置の調整が従来よりしやすいクリスマス・ツリー巻付け用の装飾 具を提供することが出来る。

【００１９】 また、従来のような豆電球ではなく発光ダイオード１を用いたので、消費電力 が少なく電源を電気コンセントからの供給に頼らずに電池をも使用することもで きるクリスマス・ツリー巻付け用の装飾具を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のクリスマス・ツリー巻付け用の装飾
具を、クリスマス・ツリーの枝に取り付けた状態を説明
する斜視図。

【図２】図１の装飾具を取り付けたクリスマス・ツリー
の全体の様子を説明する斜視図。

【図３】図１の装飾具を構成する各発光ダイオード間の
配線の仕方の一例を説明する図。

【符号の説明】

１ 発光ダイオード ２ 保持部材 ３ 接続コード ４ 係止部 ５ 固定端 ４０ 係止孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 接続コード３により電気的に配線される
   とともに夫々保持部材２により少なくともその一部を包
   被された複数の発光ダイオード１を有し、前記保持部材
   ２には、クリスマス・ツリーの適宜固定端５へ取り付け
   るべく係止部４が形成されていることを特徴とするクリ
   スマス・ツリー巻付け用の装飾具。
2. 【請求項２】 前記係止部４が、クリスマス・ツリーの
   適宜固定端５へ挿入すべき係止孔４０よりなることを特
   徴とする請求項１記載のクリスマス・ツリー巻付け用の
   装飾具。