JPH05137789A - 全身麻酔中の患者血液中の吸入麻酔薬濃度を非観血的に連続的に計測する測定機 - Google Patents
全身麻酔中の患者血液中の吸入麻酔薬濃度を非観血的に連続的に計測する測定機Info
- Publication number
- JPH05137789A JPH05137789A JP3354237A JP35423791A JPH05137789A JP H05137789 A JPH05137789 A JP H05137789A JP 3354237 A JP3354237 A JP 3354237A JP 35423791 A JP35423791 A JP 35423791A JP H05137789 A JPH05137789 A JP H05137789A
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- JP
- Japan
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- partial pressure
- carbon dioxide
- anesthetic
- inhaled
- monitor
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全身麻酔中の患者の血液中の麻酔薬濃度を非
観血的に連続的に表示する。 【構成】吸入気麻酔薬分圧 呼気麻酔薬分圧 吸入気炭酸ガス分圧 呼気炭酸ガス分圧 経皮炭酸ガス分圧 以上の測定値より血液中の麻酔薬分圧を演算表示する。
計算式を以下に記す。 Aa=(Ca−Cet)(Aet−Ai)/(Cet−
Ci)+Aet Aa:動脈血麻酔薬分圧 Ca:動脈血炭酸ガス分圧(経皮炭酸ガス分圧) Cet:呼気炭酸ガス分圧 Ci:吸入気炭酸ガス分圧 Aet:呼気麻酔薬分圧 Ai:吸入気麻酔薬分圧
観血的に連続的に表示する。 【構成】吸入気麻酔薬分圧 呼気麻酔薬分圧 吸入気炭酸ガス分圧 呼気炭酸ガス分圧 経皮炭酸ガス分圧 以上の測定値より血液中の麻酔薬分圧を演算表示する。
計算式を以下に記す。 Aa=(Ca−Cet)(Aet−Ai)/(Cet−
Ci)+Aet Aa:動脈血麻酔薬分圧 Ca:動脈血炭酸ガス分圧(経皮炭酸ガス分圧) Cet:呼気炭酸ガス分圧 Ci:吸入気炭酸ガス分圧 Aet:呼気麻酔薬分圧 Ai:吸入気麻酔薬分圧
Description
【0001】
【利用分野】 手術などにおける全身麻酔中
【0002】
【従来の技術】 従来全身麻酔中の患者の吸入麻酔薬の
血中濃度は測定が繁雑なため臨床的には測定されること
がほとんど無い。その代用として容易に非観血的に使用
できる全自動の麻酔ガスモニターを用いて肺胞で動脈血
と平衡に達していると考えらてる終末呼気の麻酔薬分圧
を測定し、臨床的に最も信頼できる正確な値としてい
た。
血中濃度は測定が繁雑なため臨床的には測定されること
がほとんど無い。その代用として容易に非観血的に使用
できる全自動の麻酔ガスモニターを用いて肺胞で動脈血
と平衡に達していると考えらてる終末呼気の麻酔薬分圧
を測定し、臨床的に最も信頼できる正確な値としてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】終末呼気は深い呼吸を
して最後に排出される呼気のため、麻酔中の自発呼吸に
見られる浅い頻回の呼吸では信頼のできる値が得られな
い。また現在普及している終末呼気炭酸ガスモニターの
示す終末呼気炭酸ガス分圧と動脈血を採血し血液ガス分
析機により得られる動脈血炭酸ガス分圧との不一致は麻
酔科医が日常よく経験することである。故に吸入麻酔薬
の終末呼気分圧が患者の麻酔深度を知る上で臨床的に最
も正確ではあっても必ずしも信頼に足るものであるかは
疑問である。
して最後に排出される呼気のため、麻酔中の自発呼吸に
見られる浅い頻回の呼吸では信頼のできる値が得られな
い。また現在普及している終末呼気炭酸ガスモニターの
示す終末呼気炭酸ガス分圧と動脈血を採血し血液ガス分
析機により得られる動脈血炭酸ガス分圧との不一致は麻
酔科医が日常よく経験することである。故に吸入麻酔薬
の終末呼気分圧が患者の麻酔深度を知る上で臨床的に最
も正確ではあっても必ずしも信頼に足るものであるかは
疑問である。
【0004】
【課題を解決するための手段】 終末呼気ガスモニター
の示す値が本来動脈血と平衡に達している肺胞ガス分圧
を正確に反映できないのは、肺の死腔部分(肺の気管や
気管支の途中に存在する血液とのガス交換に関与しない
部分)のガスが呼気に混ざるためである。吸入気、呼気
および動脈血中の炭酸ガス分圧を測定し比較することに
より呼気から測定されたガス分圧がどの程度死腔部分の
影響を受けているかを予測することができ、それによっ
て吸入気麻酔薬分圧と呼気麻酔薬分圧より肺胞麻酔薬分
圧即ち動脈血中麻酔薬分圧を演算する。
の示す値が本来動脈血と平衡に達している肺胞ガス分圧
を正確に反映できないのは、肺の死腔部分(肺の気管や
気管支の途中に存在する血液とのガス交換に関与しない
部分)のガスが呼気に混ざるためである。吸入気、呼気
および動脈血中の炭酸ガス分圧を測定し比較することに
より呼気から測定されたガス分圧がどの程度死腔部分の
影響を受けているかを予測することができ、それによっ
て吸入気麻酔薬分圧と呼気麻酔薬分圧より肺胞麻酔薬分
圧即ち動脈血中麻酔薬分圧を演算する。
【0005】
【作用】 この様にすると終末呼気ではなく呼気途中の
ガス分圧からも麻酔薬の肺胞濃度を予測でき、一回換気
量の少ない頻呼吸の状態でも血液中麻酔薬分圧を知る事
ができる。
ガス分圧からも麻酔薬の肺胞濃度を予測でき、一回換気
量の少ない頻呼吸の状態でも血液中麻酔薬分圧を知る事
ができる。
【0006】
【実施例】 計算式を以下に記す。 Aa=(Ca−Cet)(Aet−Ai)/(Cet−
Ci)+Aet Aa:動脈血麻酔薬分圧 Ca:動脈血炭酸ガス分圧 Cet:呼気炭酸ガス分圧 Ci:吸入気炭酸ガス分圧 Aet:呼気麻酔薬分圧 Ai:吸入気麻酔薬分圧 吸入気および呼気の炭酸ガス分圧と麻酔薬分圧は従来の
炭酸ガスモニター、麻酔ガスモニターを用いる。炭酸ガ
スと麻酔薬の分圧の測定用サンプリングチューブは同一
の物を使用し呼気または吸気時それぞれにおいて同時点
での測定値を演算に代入することが大切である。動脈血
炭酸ガス分圧は経皮炭酸ガス分圧測定機を用いて非観血
的(患者に注射針を刺すなどの血を流す行為をしないこ
と)に連続的に観察する。また患者体温を測定し、それ
ぞれの吸入麻酔薬の各温度における血液/ガス分配係数
より動脈血麻酔薬分圧をモル濃度に換算表示することも
可能である。以上の測定値をコンピューターにて演算し
連続的に表示する。また経皮炭酸ガス分圧測定機を用い
なくとも動脈血を採血し血液ガス分析機にて測定した値
を元に採血時点での動脈血麻酔薬分圧を知ることが出来
る。
Ci)+Aet Aa:動脈血麻酔薬分圧 Ca:動脈血炭酸ガス分圧 Cet:呼気炭酸ガス分圧 Ci:吸入気炭酸ガス分圧 Aet:呼気麻酔薬分圧 Ai:吸入気麻酔薬分圧 吸入気および呼気の炭酸ガス分圧と麻酔薬分圧は従来の
炭酸ガスモニター、麻酔ガスモニターを用いる。炭酸ガ
スと麻酔薬の分圧の測定用サンプリングチューブは同一
の物を使用し呼気または吸気時それぞれにおいて同時点
での測定値を演算に代入することが大切である。動脈血
炭酸ガス分圧は経皮炭酸ガス分圧測定機を用いて非観血
的(患者に注射針を刺すなどの血を流す行為をしないこ
と)に連続的に観察する。また患者体温を測定し、それ
ぞれの吸入麻酔薬の各温度における血液/ガス分配係数
より動脈血麻酔薬分圧をモル濃度に換算表示することも
可能である。以上の測定値をコンピューターにて演算し
連続的に表示する。また経皮炭酸ガス分圧測定機を用い
なくとも動脈血を採血し血液ガス分析機にて測定した値
を元に採血時点での動脈血麻酔薬分圧を知ることが出来
る。
【0007】
【発明の効果】 全身麻酔を患者に施行するのは手術侵
襲より患者の生命を守るためであり、手術に耐えるため
には充分に麻酔を深くする必要がある。しかしながら麻
酔の深度を正確に把握することは困難で麻酔科医などの
麻酔を施行する医師の経験と感に頼っているのが現状で
ある。浅い麻酔は危険な生理的反射を誘発するため安全
を見込んでやや深めにすることが多いが深すぎる麻酔も
また危険を伴い副作用も増強される。正確な麻酔深度を
測定できることが望ましい。麻酔深度の一つの客観的指
標は血中の麻酔薬濃度を知る事である。動脈血を採血し
ガスクロマトグラフィーにて血中麻酔薬濃度を測定する
ことは繁雑で時間がかかり臨床的ではない。現状の麻酔
ガスモニターは簡便ではあるが経験と感にたよる麻酔法
に取って代わる程の普及を見ていない、これはその正確
さが不充分な為と思われる。本発明の方法を用いれば現
状の麻酔ガスモニターの簡便さを損なうことなく正確で
信頼できる麻酔深度のモニターとなる。
襲より患者の生命を守るためであり、手術に耐えるため
には充分に麻酔を深くする必要がある。しかしながら麻
酔の深度を正確に把握することは困難で麻酔科医などの
麻酔を施行する医師の経験と感に頼っているのが現状で
ある。浅い麻酔は危険な生理的反射を誘発するため安全
を見込んでやや深めにすることが多いが深すぎる麻酔も
また危険を伴い副作用も増強される。正確な麻酔深度を
測定できることが望ましい。麻酔深度の一つの客観的指
標は血中の麻酔薬濃度を知る事である。動脈血を採血し
ガスクロマトグラフィーにて血中麻酔薬濃度を測定する
ことは繁雑で時間がかかり臨床的ではない。現状の麻酔
ガスモニターは簡便ではあるが経験と感にたよる麻酔法
に取って代わる程の普及を見ていない、これはその正確
さが不充分な為と思われる。本発明の方法を用いれば現
状の麻酔ガスモニターの簡便さを損なうことなく正確で
信頼できる麻酔深度のモニターとなる。
【図1】 肺胞と肺動静脈を示す。
【図2】 測定機の構成を示す。
1:肺胞 2:肺静脈(動脈血);肺胞内のガスと平衡に達してい
る 3:肺動脈(静脈血) 4:気管内挿管チューブ 5:麻酔回路 6:呼吸ガスサンプリング用チューブ 吸気時に吸入ガスをサンプリングし炭酸ガスと麻酔薬の
分圧を測定し、呼気時に呼気を分析する。呼気は肺胞ガ
スと死胞内ガス(吸入ガスと同一)の混合である。 7:炭酸ガスおよび麻酔薬モニター 8:経皮炭酸ガスモニター 9:演算および表示用コンピューター
る 3:肺動脈(静脈血) 4:気管内挿管チューブ 5:麻酔回路 6:呼吸ガスサンプリング用チューブ 吸気時に吸入ガスをサンプリングし炭酸ガスと麻酔薬の
分圧を測定し、呼気時に呼気を分析する。呼気は肺胞ガ
スと死胞内ガス(吸入ガスと同一)の混合である。 7:炭酸ガスおよび麻酔薬モニター 8:経皮炭酸ガスモニター 9:演算および表示用コンピューター
Claims (1)
- 【請求項1】 全身麻酔患者の呼吸ガスの炭酸ガス分
圧、吸入麻酔薬分圧及び経皮炭酸ガス分圧の測定値より
血液中の吸入麻酔薬分圧および濃度を演算する
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3354237A JPH05137789A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 全身麻酔中の患者血液中の吸入麻酔薬濃度を非観血的に連続的に計測する測定機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3354237A JPH05137789A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 全身麻酔中の患者血液中の吸入麻酔薬濃度を非観血的に連続的に計測する測定機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05137789A true JPH05137789A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=18436204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3354237A Pending JPH05137789A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 全身麻酔中の患者血液中の吸入麻酔薬濃度を非観血的に連続的に計測する測定機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05137789A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003511700A (ja) * | 1999-10-11 | 2003-03-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 特に呼気分析に対する示差気体測定法 |
JP2008142319A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 13c−呼気試験を用いた麻酔深度の測定方法 |
WO2009062255A1 (en) * | 2007-11-16 | 2009-05-22 | Philip John Peyton | System and method for monitoring cardiac output |
JP2010521243A (ja) * | 2007-03-15 | 2010-06-24 | アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー | 呼吸終期の気体推定システム及び方法 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3354237A patent/JPH05137789A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003511700A (ja) * | 1999-10-11 | 2003-03-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 特に呼気分析に対する示差気体測定法 |
JP2008142319A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 13c−呼気試験を用いた麻酔深度の測定方法 |
JP2010521243A (ja) * | 2007-03-15 | 2010-06-24 | アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー | 呼吸終期の気体推定システム及び方法 |
WO2009062255A1 (en) * | 2007-11-16 | 2009-05-22 | Philip John Peyton | System and method for monitoring cardiac output |
US8613707B2 (en) | 2007-11-16 | 2013-12-24 | Austin Health | System and method for monitoring cardiac output |
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