JPH0513665B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0513665B2
JPH0513665B2 JP63226180A JP22618088A JPH0513665B2 JP H0513665 B2 JPH0513665 B2 JP H0513665B2 JP 63226180 A JP63226180 A JP 63226180A JP 22618088 A JP22618088 A JP 22618088A JP H0513665 B2 JPH0513665 B2 JP H0513665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorizing
glyoxal
shellfish
concentration
aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63226180A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0274259A (ja
Inventor
Kunio Sugawara
Akira Shigematsu
Kyoshi Ikematsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP63226180A priority Critical patent/JPH0274259A/ja
Publication of JPH0274259A publication Critical patent/JPH0274259A/ja
Publication of JPH0513665B2 publication Critical patent/JPH0513665B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は貝類の制菌脱臭方法に関し、詳しく
は、制菌、脱臭能を有する水性組成物を貝類に直
接液体撒布することにより、貝に腐敗臭を脱臭す
るとともに、貝の腐敗速度を低減させ得る廃棄さ
れた貝類の制菌脱臭処理方法に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 産業或いは生活環境において発生する廃棄物の
多くは、それ自体が有臭物質であるとともに、微
生物の発生による分解物からの臭気が問題となる
ことが多い。特に、貝類は臭気が激しいことに加
え、腐敗速度が速く、放置するにつれ更にその臭
気は激しいものとなる。これらの廃棄物を処理す
るにあたり、制菌と脱臭を一つの工程で完了する
ことができれば非常に効果的である。 従来、脱臭剤、殺菌剤などとしては多くのもの
が実用に供されているが、制菌作用と脱臭作用を
兼ね備えたものはほとんどない。僅かに、二酸化
塩素を用いるもの、次亜塩素酸塩を用いるもの、
グルタルアルデヒドを用いるものなどの提案があ
るが、脱臭できる臭気の範囲が限られていたり、
使用により人間に対する脱臭剤の毒性などの問題
があり満足すべきものではなかつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 我々は先に、アルカリ性悪臭物質と酸性悪臭物
質の両方に脱臭効果があり、且つ、大腸菌、緑膿
菌等の微生物に対して性菌効果を有する撤布用水
溶液制菌脱臭剤について検討し、その結果、硫酸
アルミニウム、硫酸亜鉛等の金属強酸塩、錯体形
成剤、グリオキザール及びPH調整剤を含有する水
溶液脱臭剤であつて、そのPHを5〜8の範囲に調
整したものが優れた制菌、脱臭性能を有すること
を認め特許出願した(特願昭62−227775号)。 しかしながら、撤布形式の制菌脱臭剤は、貝、
ヘドロ等の対象物と共に廃棄処理されるため、制
菌脱臭剤そのものに、重金属等の二次汚染物質が
含まれている場合、使用量に制限が生じるという
欠点がある。 化学脱臭剤として知られている薬剤の一つにグ
リオキザールがある。グリオキザールは多くの悪
臭物質と付加物を形成することによりこれを脱臭
するものである。例えば酸性PH下では、アンモニ
ア、アミンなどを脱臭すること(特公昭36−2199
号)、中性PH下では硫化水素を脱臭すること(特
公昭48−3383号)が知られている。併しながら、
グリオキザール単独の水溶液では制菌脱臭剤とし
てはその効果が不充分である。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は主剤としてグリオキザールを使用
する水性組成物について検討した結果、重金属を
使用せず、撤布使用時に、グリオキザール水溶液
と多価アルコール及びPH調整剤の水溶液を混合
し、全体としてそのPHを特定範囲に調整した水性
組成物を作成し、その効果を調べたところ、該組
成物は強力な脱臭作用、マスキング作用と共に制
菌作用を有するものであることを認め、この水性
組成物が廃棄された貝類の制菌脱臭処理に極めて
有効であることを見出し、本発明を完成するに至
つた。 即ち、本発明は、グリオキザールと、多価アル
コールと、系のPHを7〜9に保持するのに必要な
量のアルカリとを含有する制菌脱臭用水性組成物
を貝類に散布することを特徴とする貝類の制菌脱
臭方法に関するものである。 本発明に使用する多価アルコールはグリオキザ
ールの水溶液中の安定効果をもたらすもので、溶
液中の濃度を保持し、着色を防止する効果を有す
る。多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール及びグリセリンが挙げ
られるが、具体的にはエチレングリコールが最も
適当である。多価アルコールの添加量はグリオキ
ザール濃度の1/10〜1/100の範囲が適当であるが、
効果の点から本発明の水性組成物中に0.05〜0.2
重量パーセント添加されるのが好ましい。 本発明に用いる水性組成物には任意添加成分と
して香料及び界面活性剤を添加し得る。界面活性
剤は添加することによりグリオキザールの反応性
を低下させないものならいかなるものでもかまわ
ないが、ノニオン系の界面活性剤が好ましい。界
面活性剤を加えることにより本発明の制菌脱臭水
溶液の浸透力が高まり、悪臭対象物に速やかに浸
透し制菌、脱臭作用を早める効果がある。又、発
泡効果によりグリオキザールを撤布対象に長時間
接触させる効果がある。界面活性剤の添加量とし
ては、本発明の水性組成物中に0.005重量パーセ
ント以上あれば充分であるが、経済性の点から
0.005〜0.1重量パーセントが好ましい。香料は、
更にマスキング効果を示すが、使用者の好みに合
わせ、メントール系、レモン系、ローズ系等何れ
を使用してもかまわない。香料の添加量は多すぎ
るとかえつて不快感を生じるため本発明の水性組
成物中に0.001〜0.1重量パーセント添加されるの
が好ましい。 本発明に使用する制菌脱臭水溶液はPH7.0以下
では硫化水素に対し全く脱臭作用を示さない。ま
た、PH9.0以上ではカンニツアロ反応が進行し、
グリオキザールがグリオキシル酸となり脱臭効果
を示さない。従つて、アルカリによりPHを7〜9
に調整保持することが必要である。PH調整剤とし
て使用されるアルカリとしては苛性ソーダより
も、アルカリ金属、特にナトリウム又はカリウム
の炭酸塩或いは重炭酸塩を用いると、硫化水素の
脱臭効果の高いものが得られる。 本発明の組成物の主剤であるグリオキザールは
最高40%の濃厚水溶液として市販されている。即
ち、10〜40%の範囲の濃度の水溶液があり、その
PHは2〜3程度の酸性を示す。本発明の実施に当
たつての好ましい態様としてはこのグリオキザー
ル水溶液を多価アルコール及びアルカリ、更に任
意に界面活性剤、香料等を含む組成液と使用時混
合し、最終的に水性組成物のPHを7〜9の範囲に
調整する。これを長期間保持するとゆるやかにカ
ンニツアロ反応が進行し、水溶液全体のPHが酸性
化し、硫化水素に対する脱臭作用も消失するが、
PHが7〜9に保たれたものは、広範囲の悪臭に対
し脱臭作用を示すと共に、微生物に対し制菌作用
を示し、制菌脱臭剤として優れた性能を発揮す
る。本発明に使用する水性組成物中に含有される
グリオキザールの濃度は100ppm以上あれば充分
であるが、0.01〜3重量パーセント程度の含有量
が好ましい。 〔発明の効果〕 本発明に使用する制菌脱臭用水性組成物はそれ
自体、無色、無臭の透明な水溶液であり、毒性も
殆どない。そのため、これを廃棄された貝類にそ
のまま、あるいは200倍以下の水で適宜希釈して
撤布すれば、それらの臭気を効率良く脱臭する。
また、比較的新しい貝に対しては、噴霧後大幅に
臭気が軽減でき、作業環境を大いに改善でき、ま
たその腐敗速度を著しく低減させることができる
ので、本発明の方法は貝類の制菌脱臭処理方法と
して極めて有効である。 〔実施例〕 以下実施例を挙げて、本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 無水炭酸ナトリウム0.6g、エチレングリコー
ル1gを水98.4mlに混合した液と20%グリオキザ
ール水溶液100mlを混合し、次に水を800ml加えた
液を調製した。調整直後の液のPHは8.5であつた。
本液10mlをペトリ皿にとり内容積6.5のデシケ
ータ一中に入れ、デシケーター中に硫化水素を
40ppmの濃度(初濃度Co)になるように仕込み、
一定時間の硫化水素ガス濃度(C)を検知管を用
いて測定した。経過時間と消臭率(C/Co)の
結果を図1に示した。 同様に上記水溶液を5倍希釈した液10mlをペト
リ皿にとつたもの3個と6.5のデシケーター3
個を用意し、各デシケーターに一つペトリ皿を入
れ、一つにアンモニアの濃度(初濃度Co)
200ppm、一つにメチルメルカプタンの濃度(初
濃度Co)40ppm、もう一つにトリメチルアミン
の濃度(初濃度Co)30ppmになるように仕込み
一定時間のガス濃度(C)を検知管を用いて測定
した。 アンモニアの消臭率を図2、メチルメルカプタ
ンの消臭率を図3、トリメチルアミンの消臭率を
図4に示した。 実施例 2 20%グリオキザール水溶液40gに水160mlを加
えた液に0.6%炭酸ナトリウム水溶液を加え、PH
8.5、7.5、7.0、6.0、5.0の各種PHの液を調製し、
直ちに水を追加して全液を399.6mlにした。そし
て各々の液にエチレングリコールの0.4gを加え
た液を調製した。 上記調製した各PHの液200gを各々容量300mlの
ガス洗浄瓶に入れ初濃度53ppmの硫化水素、初濃
度660ppmのアンモニアガスを1/minの速度
で通気し破過率を測定した。結果を図5(硫化水
素)及び図6(アンモニア)に示した。 実施例 3 無水炭酸ナトリウム0.6g、エチレングリコー
ル1gを水98.4mlに混合した液と20%グリオキザ
ール水溶液の100mlを混合し水を800ml加えた液を
調製した(A液)。 次に無水炭酸ナトリウム0.6g、エチレングリ
コール1g、ライム香料(塩野香料製)0.1g、
エマルゲン70g(界面活性剤、花王製品)0.05g
を水98.25mlに混合した液と20%グリオキザール
水溶液の100mlを混合し水を800ml加えた液を調製
した(B液)。 一方、6.5のデシケーターに新鮮なアサリ貝
150gを入れたものを3ケ用意し、一つをブラン
クとして、毎日1回硫化水素、メチルメルカプタ
ン、アンモニアの濃度を測定した。 貝の腐敗が始まつた時点でA液及びB液を噴霧
器で5ml撤布した。その結果を表1に示した。
【表】
【表】 実施例 4 実施例3と同様に6.5のデシケーターに新鮮
なアサリ貝150gを入れたものを2つ用意した。 次に実施例3のA液5mlを貝をデシケーターに
入れてすぐ撤布し、翌日より7日目まで硫化水
素、メチルメルカプタン、アンモニアを検知管で
測定した。更に官能テストも併せて行つた。 また、他のデシケーターはブランクとした。結
果を表2に示した。
【表】 実施例 5 無水炭酸ナトリウム0.6g、エチレングリコー
ル1gを水98.4mlに混合した液と20%グリオキザ
ール水溶液100mlを混合した液4mlをペトリ皿に
入れ減菌トリプトソーヤ寒天倍地16mlを入れ充分
に希釈した。一方、薬液の入つていない無菌トル
プトソーヤ寒天培地を別に調製した(ブランク培
地の調製)。 次に菌懸濁液を調製した。菌株としてPseudo
−monas aeruginosa IFO3445、Escherichia
coli IFO3301を用い滅菌生理食塩水にこれら菌
株の各々106/mlの菌懸濁液を用意した。 上記調製した寒天培地に、各菌懸濁液の一白金
耳を約2cmの長さに画線塗沫した。これを37℃48
時間培養した。培養結果を表3に示した。
【表】 +;菌が生育している。
−;菌の生育が認められない。
【図面の簡単な説明】
図1〜4は夫々本発明に使用する水性組成物の
各種悪臭化合物に対する消臭性能を測定したグラ
フであり、図5〜6は夫々本発明に使用する水性
組成物に悪臭化合物を通気させた場合の破過曲線
を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリオキザールと、多価アルコールと、系の
    PHを7〜9に保持するのに必要な量のアルカリと
    を含有する制菌脱臭用水性組成物を貝類に散布す
    ることを特徴とする貝類の制菌脱臭方法。 2 水性組成物中のグリオキザール濃度が
    100ppm〜3重量%である請求項1記載の貝類の
    制菌脱臭方法。 3 水性組成物中の多価アルコールがエチレング
    リコール、プロピレングリコール又はグリセリン
    である請求項1又は2記載の貝類の制菌脱臭方
    法。 4 水性組成物中の多価アルコールの濃度がグリ
    オキザール濃度の1/10〜1/100である請求項1〜
    3の何れか1項に記載の貝類の制菌脱臭方法。 5 水性組成物中のアルカリがナトリウム又はカ
    リウムの炭酸塩又は重炭酸塩である請求項1〜4
    の何れか1項に記載の貝類の制菌脱臭方法。
JP63226180A 1988-09-09 1988-09-09 貝類の制菌脱臭方法 Granted JPH0274259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226180A JPH0274259A (ja) 1988-09-09 1988-09-09 貝類の制菌脱臭方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226180A JPH0274259A (ja) 1988-09-09 1988-09-09 貝類の制菌脱臭方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0274259A JPH0274259A (ja) 1990-03-14
JPH0513665B2 true JPH0513665B2 (ja) 1993-02-23

Family

ID=16841138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63226180A Granted JPH0274259A (ja) 1988-09-09 1988-09-09 貝類の制菌脱臭方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0274259A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6106853A (en) * 1992-05-19 2000-08-22 Cox; James P. Processes, apparatus, and treatment agent/composition for devolatizing and stabilizing vaporous pollutants and their sources
US5609863A (en) * 1993-11-22 1997-03-11 Cox; James P. Glyoxal composition for reduction of animal waste stench and septicity, and method thereof
US5807587A (en) * 1996-01-16 1998-09-15 Cox; James P. Aldehyde and/or antimicrobial composition for reduction of animal waste odors

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101535A (en) * 1977-02-17 1978-09-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The Deodorant comosition
JPS6214859A (ja) * 1985-07-12 1987-01-23 鈴木 敦士 消臭剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101535A (en) * 1977-02-17 1978-09-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The Deodorant comosition
JPS6214859A (ja) * 1985-07-12 1987-01-23 鈴木 敦士 消臭剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0274259A (ja) 1990-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4986990A (en) Disinfection method and composition therefor
US5185161A (en) Disinfection method and composition therefor
WO2005094904A1 (en) Disinfectant solutions
CN101455849A (zh) 空气净化剂
WO2001084932A1 (fr) Agent desinfectant et desodorisant
US20060075922A1 (en) Controlled-acidity composition
US6815408B2 (en) Hydrogen peroxide stabilizer and resulting product and applications
JPH10236904A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
JPH0513665B2 (ja)
JP2599183B2 (ja) 脱臭及び殺菌用組成物
US6303111B1 (en) Nontoxic biocompatible deodorizing compositions
CN108211752A (zh) 一种除味剂及消除空间内空气异味的方法
EP1128852B1 (en) Spray containing amphoteric material to reduce unpleasant odours
JPH07206609A (ja) 殺菌剤
JP3656164B2 (ja) カルキ消臭剤
US20050065052A1 (en) Hydrogen peroxide stabilizer and resulting product and applications
WO2005000368A1 (ja) 除菌消臭剤、除菌消臭剤溶液及びこれを用いた除菌消臭方法
KR101639660B1 (ko) 미네럴과 유황을 이용한 소독 및 탈취제
JPH0639367B2 (ja) 脱臭及び殺菌用組成物
JPH0416181B2 (ja)
JP2003267813A (ja) 殺菌剤組成液及び殺菌方法
JPS61154673A (ja) 消臭剤
JP2008278941A (ja) アンモニア性臭気の消臭組成物
JPH07119437B2 (ja) 洗浄剤組成物
TWI241274B (en) A process and equipment for the treatment of chlorine dioxide from sodium