JPH05135897A - アークヒータにおけるガス注入方法 - Google Patents

アークヒータにおけるガス注入方法

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JPH05135897A
JPH05135897A JP3292931A JP29293191A JPH05135897A JP H05135897 A JPH05135897 A JP H05135897A JP 3292931 A JP3292931 A JP 3292931A JP 29293191 A JP29293191 A JP 29293191A JP H05135897 A JPH05135897 A JP H05135897A
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gas
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anode electrode
electrode
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Masahiro Ishii
雅博 石井
Naoki Yasuda
尚記 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作動ガス中に酸素成分があっても、電極の長
寿命化を図ることができるアークヒータにおけるガス注
入方法を提供する。 【構成】 アノード電極4に形成した噴射口上流側に棒
状のカソード電極8を同軸的に設け、これら電極4,8
間のアーク発生領域7に作動ガスを注入して、このガス
をプラズマ状態にして排出するアークヒータにおいて、
上記作動ガスを予め非酸化性ガス17,19と酸化性ガ
ス18に分け、非酸化性ガス17,19を上記アノード
電極4とカソード電極8それぞれの周囲に注入し、酸化
性ガスを両電極4,8の中間に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを用いた加熱
装置であるアークヒータ、特にその作動ガスの注入方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アークヒータは、一般にプラズマ化学反
応用熱源としての直流アークジェットを作り出す装置で
ある。
【0003】図4は、従来のアークヒータの構成を示す
もので、環状のアノード電極aと同軸的に棒状のカソー
ド電極cを設け、これら電極a,c間のアーク発生領域
fに外部から空気等の作動ガスeを注入し、この作動ガ
スeを両電極a,c間に発生させたアークdによりプラ
ズマ状態とし、同時にアークdとそれ自身が作る磁場の
相互作用 (ローレンツ力) によりプラズマ流を加速して
外部に噴射させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アークヒータにおいては、空気等の作動ガスeをそのま
ま外部から両電極a,c間のアーク発生領域fに注入す
るため、作動ガスe中に酸素成分がある場合、電極a,
cが激しく酸化損耗し、電極寿命ひいては連続運転時間
が短くなってしまう。
【0005】そこで本発明の目的は、作動ガス中に酸素
成分があっても、電極の長寿命化を図ることができるア
ークヒータにおけるガス注入方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガス注入方法は、環状のアノード電極と棒
状のカソード電極とを同軸的に配置し、これら電極間の
アーク発生領域に作動ガスを注入して、このガスをプラ
ズマ状態にして排出するアークヒータにおいて、上記作
動ガスを予め非酸化性ガスと酸化性ガスに分け、非酸化
性ガスを上記アノード電極とカソード電極それぞれの周
囲に注入し、酸化性ガスを両電極の中間に注入するする
ものである。
【0007】
【作用】作動ガスを非酸化性ガスと酸化性ガスに分け、
非酸化性ガスをアノード電極・カソード電極の周囲にそ
れぞれ注入し、その間に酸化性ガスを注入することによ
り、アノード電極表面とカソード電極表面が、ともに非
酸化性ガスによって覆われ、酸化性ガスは両電極から隔
絶される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添附図面に基づいて
説明する。
【0009】図1において、1はSUS製のフランジ
で、その片側 (図の右側) にはプラズマ流が噴出される
室2が区画されている。3はFRP製の構体で、フラン
ジ1の上記室2と反対側面に取付けられている。フラン
ジ1には、その中央開口にノズル兼用の環状のアノード
電極4が嵌着されている。一方、構体3には、そのフラ
ンジ1側に環状のカソードカバー5とフローティング電
極6が取付けられている。これらカバー5及び電極6
は、構体3の貫通孔3aに嵌合されると共に、上記アノ
ード電極4と同軸的に並設されており、それらの内側に
アーク室7 (アーク発生領域) を区画している。アーク
室7内には、タングステンからなる棒状のカソード電極
8が配設される。カソード電極8は、SUS製のホルダ
9に保持されており、このホルダ9を上記貫通孔3aに
図の左側 (上流側) から嵌入することで、上記カバー5
内側にアノード電極4と同軸に設けられる。なお、上記
フローティング電極6とアノード電極4との間には、絶
縁材からなる環状の仕切板10が介設されている。
【0010】本アークヒータには、更に3つのガス流路
11〜13が形成されている。これら流路11〜13
は、上記アーク室7に作動ガスを非酸化性成分と酸化性
成分に分けて注入するためのもので、それぞれ構体3外
部とアーク室7間を連通している。流路11〜13のう
ち、11と13の一端側開口即ちガス入口11a,13
aは、それぞれ配管14,16により非酸化性ガス源1
7,19と接続され、残りの流路12のガス入口12a
は、配管15により酸化性ガス源18と接続されてい
る。この例では、作動ガスとして空気を模擬するため、
非酸化性ガス源17,19から窒素ガスが、酸化性ガス
源18からは酸素ガスがそれぞれ供給されるようになっ
ている。なお、これらガス供給量は、配管14〜16に
介設した電磁弁20〜22をマス・フロー・コントロー
ラ23で個別に制御することにより調整される。一方、
ガス流路11〜13の他端側開口即ちガス出口11b〜
13bは、上記アーク室7にその上流側から下流側に間
隔をおいて開口している。具体的には、流路11のガス
出口11bは、カソード電極8根元部に臨んで開口形成
され、流路12のガス出口12bは、カソード電極8及
びアノード電極4の中間に臨んで開口形成され、さらに
流路13のガス出口13bは、アノード電極4の上流縁
部に開口形成されている。
【0011】各ガス流路11〜13の形状は、流路13
を代表して示すように、構体3外部からのガスを供給路
24に通して環状路25に導いたのち、複数の放出路2
6に通してアーク室7に供給するようになっている。こ
こで、各放出路26は、図2に示すように、環状路25
及びアーク室7間を放射状に連通しかつアーク室7には
その接線方向に開口しており、アーク室7への供給ガス
に旋回を与えるようになっている。
【0012】次に、上記構成におけるガス注入動作につ
いて説明する。
【0013】いまマス・フロー・コントローラ23を制
御して電磁弁20〜22を開くと、非酸化性ガス源1
7,19からガス入口11a,13aに窒素ガス(非酸
化性ガス) が供給され、酸化性ガス源18からはガス入
口12aに酸素ガス (酸化性ガス) が供給される。これ
ら窒素ガス及び酸素ガスは、対応する流路11〜13を
経てガス出口11b〜13bからアーク室7に注入され
る。
【0014】アーク室7内では、ガス出口11bからカ
ソード電極8根元部に向かって窒素ガスが放出されるた
め、この窒素ガスは、図3に示すように、カソード電極
8の周囲を流れ、その後、カソード電極8の下流側にて
ガス出口12bからの酸素ガスと混合される。そして、
この混合流がアノード電極4の内側まで達すると、その
周囲にはガス出口13bから窒素ガスが供給されるた
め、上記混合流はその周囲に窒素ガス流を伴った状態で
アノード電極4内を流れ、その後、これら混合流及び窒
素ガス流が混合されて外部に噴出される。こうして、カ
ソード電極8の周囲とアノード電極4の内面側には、常
に窒素によるシースフローが形成され、これら電極4,
8表面への酸素ガスの接触は断たれる。
【0015】従って、本実施例によれば、カソード電極
8及びアノード電極4の周囲にそれぞれ窒素ガスを注入
し、これら電極8,4の中間に酸素ガスを注入したの
で、両電極4,8の表面を窒素ガスで覆って保護するこ
とができる。従って、電極4,8の酸化を抑制でき、電
極寿命を飛躍的に延ばすことができる。しかも、これら
酸素ガスと窒素ガスとは十分に混合されてアノード電極
4から外部に噴射されるので、結果として得られたプラ
ズマ流は従来と変わりなく、作動ガスを酸化性 (酸素)
ガスと非酸化性 (窒素) ガスに分けて注入しても何等支
障はない。
【0016】なお、上記実施例では、作動ガスに空気を
使用したが、これに限られることなく、適宜変更が可能
である。要は、酸化性成分と非酸化性成分とからなるガ
スであればよい。
【0017】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、作動ガス
を非酸化性ガスと酸化性ガスとに分けて注入したので、
アノード電極及びカソード電極を非酸化性ガスによりシ
ールドでき、電極の損耗を抑えて電極寿命を延ばすこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するアークヒータの一例を示
す概略図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】アーク室内でのガス流れ状態を示す図である。
【図4】従来のアークヒータの概略図である。
【符号の説明】
3 構体 4 アノード電極 8 カソード電極 11〜13 流路 17,19 非酸化性ガス源 18 酸化性ガス源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のアノード電極と棒状のカソード電
    極とを同軸的に配置し、これら電極間のアーク発生領域
    に作動ガスを注入して、このガスをプラズマ状態にして
    排出するアークヒータにおいて、上記作動ガスを予め非
    酸化性ガスと酸化性ガスに分け、非酸化性ガスを上記ア
    ノード電極とカソード電極それぞれの周囲に注入し、酸
    化性ガスを両電極の中間に注入することを特徴とするア
    ークヒータにおけるガス注入方法。
JP03292931A 1991-11-08 1991-11-08 アークヒータにおけるガス注入方法及びアークヒータ Expired - Lifetime JP3079699B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012059548A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Ihi Corp プラズマガス生成装置及びそれを用いた微粉炭燃焼試験装置
JP2012142615A (ja) * 1999-02-17 2012-07-26 Applied Materials Inc 多層電極を有する薄板状セラミック及び製造方法

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JP2012142615A (ja) * 1999-02-17 2012-07-26 Applied Materials Inc 多層電極を有する薄板状セラミック及び製造方法
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