JPH05134757A - 搬送車の走行制御方法 - Google Patents

搬送車の走行制御方法

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JPH05134757A
JPH05134757A JP3326564A JP32656491A JPH05134757A JP H05134757 A JPH05134757 A JP H05134757A JP 3326564 A JP3326564 A JP 3326564A JP 32656491 A JP32656491 A JP 32656491A JP H05134757 A JPH05134757 A JP H05134757A
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JP
Japan
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deviation
azimuth
gain
target
value
Prior art date
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Pending
Application number
JP3326564A
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English (en)
Inventor
Hisao Nishii
久雄 西井
Kazuhiro Shibatani
一弘 柴谷
Takeyuki Suzuki
健之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最終目標停止位置において、目標位置に対す
る現在位置の目標方位方向における位置偏差及び方位偏
差を共に解消させることが可能となり、これによって停
止精度を向上させることを可能とする。 【構成】 回転速度指令値UR (UL )は、進行方向偏
差eY に進行方向ゲインKY を乗じた値と、横方向偏差
X に可変横方向ゲインKX を乗じた値と、方位偏差e
C に関連する値に方位ゲインKC を乗じた値とに基づい
て求められるが、可変横方向ゲインKX は、搬送車の現
在位置から最終目標位置まで距離である最終目標距離e
L の減少に従って、所定値から零まで連続的に減少し、
これによって、最終目標位置では、回転速度指令値UR
(UL )が、進行方向偏差eY に進行方向ゲインKY
乗じた値と、方位偏差eC に関連する値に方位ゲインK
C を乗じた値とに基づいて求められるので、進行方向偏
差eY 及び方位偏差eC が解消される制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各別のモータによって駆
動される左右一対の車輪を有する搬送車の走行を制御す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無人搬送システムにおいては、予め定め
られた目標軌道上を自律走行する無人の搬送車が使用さ
れており、該搬送車には、各別のモータにより駆動され
る左右一対の車輪を備え、該車輪の回転によって走行す
るものがある。このような構成の搬送車の走行制御を行
う場合、後述する如き制御則に基づいて前記モータの回
転速度を各別に制御することによって搬送車の位置及び
方位を目標値に制御していた。
【0003】次に、前記制御則の一例を説明する。下記
(1) 式は目標位置に対する搬送車の進行方向(目標方位
方向)における現在位置の位置偏差(以下、進行方向偏
差という)eY と、目標位置に対する、搬送車Vの前記
進行方向と直交する方向における現在位置PN の位置偏
差(以下、横方向偏差という)eX と、目標方位に対す
る現在方位の偏差(以下方位偏差という)eC とに関連
して、これらの偏差を解消する右車輪のモータ指令速度
R を求める制御則である。
【0004】 UR =KY ・eY +KC (KX ・eX +eC ) …(1)
【0005】但し、前記(1) 式におけるKY は進行方向
ゲイン、KC は方位ゲイン、KX は横方向ゲインであ
る。
【0006】また、下記(2) 式は、前記進行方向偏差e
Y と、前記横方向偏差eX と、前記方位偏差eC とに関
連して、これらの偏差を解消する左車輪のモータ指令速
度UL を求める制御則である。 UL =KY ・eY −KC (KX ・eX +eC ) …(2)
【0007】前記(1) ,(2) 式において、右辺第1項
は、進行方向偏差eY に比例した両車輪共通の回転速度
基準値を表し、右辺第2項は、横方向偏差eX 及び方位
偏差eC に比例した左,右輪で符号が異なる回転速度補
正値を表している。即ち、搬送車が、目標軌道に対して
進行方向に向かって左方向又は右方向に変位している場
合、その変位方向側の車輪の速度が、前記回転速度基準
値よりも回転速度補正値だけ大となり、一方、その反対
側の車輪の速度が、前記回転速度基準値よりも回転速度
補正値だけ小となって、これらの車輪の回転速度差に基
いて搬送車が前記変位を解消する方向に移動するように
なっている。
【0008】このような搬送車における搬送物の積み卸
しは、一般的に、搬送車の側方から行うようになってい
る。このため、積み卸し作業の作業性の面から、最終目
標停止位置における搬送車の停止状態は、進行方向偏差
Y 及び方位偏差eC が零になるように制御されること
が要求されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の如き
制御則を用いた走行制御を行う場合、最終目標停止位置
において進行方向偏差eY 及び方位偏差eC が零になっ
ても、横方向偏差eX があると、その横方向偏差eX
解消すべく搬送車がスピンターン(その場回転)し、そ
の動作によって方位偏差eC が生じていき、一方、この
ように方位偏差eC が生じると、その方位偏差eC を解
消すべく、前記スピンターンが阻止され、前記横方向偏
差eX を解消するモータ指令速度と、前記方位偏差eC
を解消するモータ指令速度とが釣り合った状態で搬送車
が停止し、最終的には、方位偏差eC が零にならず、搬
送車の停止精度が悪いという問題があった。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、最終目標停止位置において、進行方向偏差及び
方位偏差を共に解消させることが可能となり、これによ
って停止精度を向上させることを可能とする搬送車の走
行制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る搬送車の走
行制御方法は、各別のモータによって駆動される左右一
対の車輪を有し、前記モータの回転速度を各別に制御す
ることによって目標位置及び目標方位へ走行する搬送車
の、前記目標位置に対する現在位置の目標方位方向にお
ける位置偏差に第1のゲインを乗じた値と、前記目標位
置に対する現在位置の前記目標方位方向に交叉する方向
における位置偏差に第2のゲインを乗じた値と、前記目
標方位に対する現在方位の方位偏差に第3のゲインを乗
じた値とに基づいて、前記モータの各別の回転速度指令
値を求め、求めた回転速度指令値にて前記モータの回転
速度を各別に制御し、前記搬送車の位置及び方位を最終
目標位置及び最終目標方位に制御する搬送車の走行制御
方法において、前記第2のゲインを、前記搬送車の現在
位置から前記最終目標位置までの距離の減少に従って、
所定値から零まで連続的に減少させることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明にあっては、回転速度指令値を求めるた
めに、目標位置に対する現在位置の目標方位方向に交叉
する方向における位置偏差に乗じられる第2のゲイン
が、現在位置から最終目標位置までの距離の減少に従っ
て、所定値から零まで連続的に減少するので、最終目標
位置に近づくに従って前記第2のゲインは小さくなって
いき、これによって、回転速度指令値における、目標位
置に対する現在位置の目標方位方向に交叉する方向にお
ける位置偏差の影響は小さくなっていく。このため、回
転速度指令値では、最終目標位置に近づくに従って、目
標位置に対する現在位置の目標方位方向における位置偏
差と方位偏差との影響が大きくなる。そして、前記第2
のゲインは最終的に零になるので、最終目標位置におい
ては、回転速度指令値が目標位置に対する現在位置の目
標方位方向における位置偏差と方位偏差とによって決定
され、これにより目標位置に対する現在位置の目標方位
方向における位置偏差と方位偏差とが解消される。
【0013】また、この制御において、最終目標位置で
は、目標位置に対する現在位置の目標方位方向に交叉す
る方向における位置偏差が解消されない場合があるが、
一般的な搬送車は、最終目標位置において搬送物の積み
卸し作業の作業性の面から、回転速度指令値が目標位置
に対する現在位置の目標方位方向における位置偏差と方
位偏差とが解消されることが要求されているため、前記
横方向の位置偏差が解消されなくても、搬送物の積み卸
しの作業性が重要である一般的な搬送車にとっては、こ
の走行制御は停止精度を向上させる有効な制御となる。
【0014】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。図1は本発明に係る搬送車の走行
制御方法(以下本発明方法という)を適用する搬送車の
側面図である。
【0015】搬送車Vにおいて、被搬送物を載置するた
めの台車部1は、平面視長方形の箱型であり、その裏面
側の長辺方向中間部には短辺方向に亘る凹部10が形成さ
れている。前記凹部10内には、左,右側に夫々左車輪W
L,右車輪WR(図示せず)を備えるボギー部2が設けら
れている。また、台車部1の前, 後側の裏面にはキャス
タ3,3が夫々設けられている。
【0016】図2は搬送車Vの要部断面図である。台車
部1は、ボギー部2の上側において、クロスローラ4を
介して旋回可能となっている。左車輪WL,右車輪WRは夫
々ボギー部2の内部に設けられた左車輪用モータML,右
車輪用モータMRにより回転駆動されるようになってい
る。左車輪用モータML,右車輪用モータMRの回転力は、
夫々各別の減速機(図示せず)を介して左車輪WL,右車
輪WRに伝達されるようになっている。また、左車輪用モ
ータML,右車輪用モータMRの回転角度は、左車輪用モー
タML,右車輪用モータMRの夫々に取付けられたエンコー
ダEL,ER により各別に検出されるようになっている。台
車部1の裏面の中央部には、回転軸5が取付けられてお
り、該回転軸5は、台車部1を旋回させるためにボギー
部2の内部に配された旋回用モータ(図示せず)によっ
て回転可能となっている。
【0017】以上の如き構成の搬送車Vは、左車輪用モ
ータML及び右車輪用モータMRの回転速度を各別に制御す
ることにより、直進走行及び旋回走行を行えるようにな
っている。例えば、左車輪用モータML及び右車輪用モー
タMRの回転速度が等しくなるように制御すれば、搬送車
Vが直進走行し、また、左車輪用モータMLの回転速度
と、右車輪用モータMRの回転速度とを異ならせるように
制御すれば、搬送車Vが旋回走行する。
【0018】次に、搬送車Vの走行制御方法について説
明する。図3は搬送車Vの走行状態を示す平面図であ
る。搬送車Vは、その走行開始位置(図示せず)から最
終目標停止位置PL までの経路上で所定時間(制御のサ
ンプリング時間)毎に仮想的な目標位置(以下、仮想目
標位置という)Pを定め、その仮想目標位置Pに向けて
搬送車Vを走行させる走行制御を繰り返し行い、最終的
に前記最終目標停止位置PL において搬送車Vを目標方
位に向いた状態で停止させる走行制御を行う。
【0019】このような走行制御においては、搬送車V
の現在位置PN が、最終目標停止位置PL を中心とする
所定の半径r1 (以下、第1半径r1 という)の円内の
領域である第1領域A1 に入るまでは、下記(3) 式及び
下記(4) 式に示す如き第1の制御則を用いて左車輪用モ
ータMLの回転速度及び右車輪用モータMRの回転速度を制
御する。
【0020】 UR =KY ・eY +KC (KX ・eX +eC ) …(3)
【0021】 UL =KY ・eY −KC (KX ・eX +eC ) …(4)
【0022】但し、前記(3),(4) 式において、UR は右
車輪のモータ指令速度、UL は左車輪のモータ指令速
度、eY は目標位置Pに対する搬送車Vの進行方向(目
標方位方向)における現在位置PN の位置偏差(以下、
進行方向偏差という)、eX は目標位置に対する、搬送
車Vの前記進行方向と直交する方向における現在位置P
N の位置偏差(以下、横方向偏差という)、eC は目標
方位に対する現在方位の偏差(以下方位偏差という)、
Y は進行方向ゲイン、KC は方位ゲイン、KX は横方
向ゲインである。
【0023】前記(3) 式は、進行方向偏差eY と、横方
向偏差eX と、方位偏差eC とに関連して、これらの偏
差を解消する右車輪のモータ指令速度UR を求める制御
則である。また、前記(4) 式は、進行方向偏差eY と、
横方向偏差eXと、方位偏差eC とに関連して、これら
の偏差を解消する左車輪のモータ指令速度UL を求める
制御則である。
【0024】前記(3) ,(4) 式において、右辺第1項
は、進行方向偏差eY に比例した両車輪共通の回転速度
基準値を表し、右辺第2項は、横方向偏差eX 及び方位
偏差eC に比例した左,右輪で符号が異なる回転速度補
正値を表している。即ち、搬送車Vが、目標軌道に対し
て進行方向に向かって左方向又は右方向に変位している
場合、その変位方向側の車輪の速度が、前記回転速度基
準値よりも回転速度補正値だけ大となり、一方、その反
対側の車輪の速度が、前記回転速度基準値よりも回転速
度補正値だけ小となって、これらの車輪の回転速度差に
基いて搬送車Vが前記変位を解消する方向に移動するよ
うになっている。
【0025】また、搬送車Vの現在位置PN が前記第1
領域A1 内に入り、前記第1半径r1 よりも小径であっ
て最終目標停止位置PL を中心とする所定の半径r
2 (以下、第2半径r2 という)の円内の領域である第
2領域A2 に入るまでは、下記(5) 式及び(6) 式に示す
如き第2の制御則を用いて左車輪用モータMLの回転速度
及び右車輪用モータMRの回転速度を制御する。
【0026】 UR =KY ・eY +KC (KXC・eX +eC ) …(5)
【0027】 UL =KY ・eY −KC (KXC・eX +eC ) …(6)
【0028】但し、前記(5),(6) 式におけるKXCは可変
横方向ゲインであり、これは、下記(7) 式の如き余弦関
数にて、搬送車Vから最終目標停止位置PL までの距離
の絶対値である最終目標距離eL の減少に従って、ゲイ
ンがKX から零にまで減少するようになっている。
【0029】 KXC=KX ・cos(( eL −r1 )/( r2 −r1 ) ・4/π) …(7)
【0030】さらに、搬送車Vが前記第2領域A2 内に
入った場合は、下記(8) 式及び(9)式に示す如き第3の
制御則を用いて左車輪用モータMLの回転速度及び右車輪
用モータMRの回転速度を制御する。
【0031】UR =KY ・eY +KC・eC …(8)
【0032】UL =KY ・eY −KC・eC …(9)
【0033】前記(8) 式は、前記(3) 式の制御則におけ
る横方向ゲインKX を零にしたものであって、また、前
記(9) 式は、前記(4) 式の制御則における横方向ゲイン
X を零にしたものであり、これらの制御則を用いる
と、搬送車Vは、第2領域A2 内において横方向偏差e
X があっても、その横方向偏差eX を解消しようとする
走行を行わない。
【0034】搬送車Vが最終目標停止位置PL に向けて
走行する場合、前述の如き第1の制御則〜第3の制御則
を用いて走行制御を行うが、第1の制御則〜第3の制御
則における横方向ゲインKX 及び可変横方向ゲインKXC
の値は、図4に示す如く変化する。
【0035】図4は第1の制御則〜第3の制御則におけ
る横方向ゲインKX及び可変横方向ゲインKXCの変化特
性を示すグラフであり、縦軸には横方向ゲインKX 及び
可変横方向ゲインKXC、横軸には最終目標距離eL を夫
々とり、これらの関係を示してある。
【0036】搬送車Vが第1領域A1 外にある場合は、
第1の制御則による走行制御が行われ、その横方向ゲイ
ンKX は予め定められた一定値に保持される。そして、
搬送車Vが第1領域A1 内に入った場合は、第2の制御
則による走行制御が行われ、その可変横方向ゲインKXC
は、前記(7) 式にて表される如き特性で、最終目標距離
L が短くなるに従って前記一定値から零へ曲線的に近
づく。そして、搬送車が第2領域A2 内に入った場合
は、第3の制御則による走行制御が行われ、その横方向
ゲインKX は零に保持される。このように、走行制御に
おける横方向ゲインKX 及び可変横方向ゲインKXCは、
搬送車が最終目標停止位置PL の近傍において、予め定
められた一定値から零に向けて連続的に変化するように
なっている。
【0037】次に、前述したような走行制御を実現する
ための走行制御系について説明する。図5は搬送車の走
行制御系の機能構成を示すブロック図である。
【0038】まず、右車輪のモータ指令速度UR の制御
系について説明する。進行方向偏差eY の情報は、進行
方向ゲイン部11a にて進行方向ゲインKY が乗じられて
加算部12a に与えられる。また、横方向偏差eX 及び最
終目標距離eL の情報は、横方向ゲイン部13a に与えら
れる。横方向ゲイン部13a では、横方向偏差eX に、最
終目標距離eL に応じて変更される可変横方向ゲインK
X が乗じられて加算部12a に与えられる。加算部14a に
は、この他に方位偏差eC が与えられるようになってお
り、加算部14a では、横方向偏差eX 及び可変横方向ゲ
インKX の積と、前記方位偏差eC とが加算され、その
加算結果は方位ゲイン部15a に与えられる。方位ゲイン
部15a では、加算部14a の加算結果に方位ゲインKC
乗じられ、その結果が加算部12a に与えられる。加算部
12a では、進行方向ゲイン部11aの出力情報と、方位ゲ
イン部15a の出力情報とが加算され、その加算結果が右
車輪のモータ指令速度UR の情報として出力される。
【0039】次に、左車輪のモータ指令速度UL の制御
系について説明する。進行方向偏差eY の情報は、進行
方向ゲイン部11b にて進行方向ゲインKY が乗じられて
減算部12b に与えられる。また、横方向偏差eX 及び最
終目標距離eL の情報は、横方向ゲイン部13b に与えら
れる。横方向ゲイン部13b では、横方向偏差eX に、最
終目標距離eL に応じて変更される可変横方向ゲインK
X が乗じられて加算部14b に与えられる。加算部14b に
は、この他に方位偏差eC が与えられるようになってお
り、加算部14b では、横方向偏差eX 及び可変横方向ゲ
インKX の積と、前記方位偏差eC とが加算され、その
加算結果は方位ゲイン部15b に与えられる。方位ゲイン
部15b では、加算部14b の加算結果に方位ゲインKC
乗じられ、その結果が減算部12b に与えられる。減算部
12b では、進行方向ゲイン部11bの出力情報と、方位ゲ
イン部15b の出力情報とが加算され、その加算結果が左
車輪のモータ指令速度UL の情報として出力される。
【0040】以上の如き走行制御が行われると、右車輪
のモータ指令速度UR 及び左車輪のモータ指令速度UL
の値においては、最終目標位置PL に近づくに従って進
行方向偏差eY 及び方位偏差eC の影響が大きくなり、
最終目標位置PL では、右車輪のモータ指令速度UR
び左車輪のモータ指令速度UL が進行方向偏差eY 及び
方位偏差eC によって決定されるため、搬送物の積み卸
しの作業性の面から解消されることが要求されている進
行方向偏差eY 及び方位偏差eC が解消される。
【0041】以上の如き走行制御が実行されると、最終
目標位置PL において進行方向偏差eY 及び方位偏差e
C が解消されるので、搬送物の積み卸し作業が行い易く
なる。また、従来の制御則を用いた走行制御では、最終
目標位置PL 近傍において一旦停止した後で、スピンタ
ーン走行を行って最終的な横方向偏差eX を解消しよう
としていたが、本発明方法では、最終目標位置PL の近
傍において横方向偏差eX を解消しようとしないので、
前記スピンターン走行を行わないため、その分だけ、従
来よりも搬送に要する時間が短縮できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明方法において
は、回転速度指令値を求めるために、目標位置に対する
現在位置の目標方位方向に交叉する方向における位置偏
差に乗じられる第2のゲインが、搬送車の現在位置から
最終目標位置までの距離の減少に従って、所定値から零
まで連続的に減少するので、最終目標位置では、回転速
度指令値が目標位置に対する現在位置の目標方位方向の
位置偏差及び方位偏差によって決定されるため、搬送物
の積み卸しの作業性の面から解消されることが要求され
ている、目標位置に対する現在位置の目標方位方向の位
置偏差及び方位偏差が解消される。これによって、最終
目標停止位置において、目標位置に対する現在位置の目
標方位方向の位置偏差及び方位偏差を共に解消させるこ
とが可能となり、搬送車の走行制御において重要である
位置偏差及び方位偏差に関する停止精度を向上させるこ
とができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送車の走行制御方法を適用する
搬送車の側面図である。
【図2】搬送車の要部断面図である。
【図3】搬送車の走行状態を示す平面図である。
【図4】第1の制御則〜第3の制御則における横方向ゲ
イン及び可変横方向ゲインの変化特性を示すグラフであ
る。
【図5】搬送車の走行制御系の機能構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 台車部 2 ボギー部 11a,11b 進行方向ゲイン部 13a,13b 横方向ゲイン部 15a,15b 方位ゲイン部 ML 左車輪用モータ MR 右車輪用モータ WL 左車輪 WR 右車輪 V 搬送車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各別のモータによって駆動される左右一
    対の車輪を有し、前記モータの回転速度を各別に制御す
    ることによって目標位置及び目標方位へ走行する搬送車
    の、前記目標位置に対する現在位置の目標方位方向にお
    ける位置偏差に第1のゲインを乗じた値と、前記目標位
    置に対する現在位置の前記目標方位方向に交叉する方向
    における位置偏差に第2のゲインを乗じた値と、前記目
    標方位に対する現在方位の方位偏差に第3のゲインを乗
    じた値とに基づいて、前記モータの各別の回転速度指令
    値を求め、求めた回転速度指令値にて前記モータの回転
    速度を各別に制御し、前記搬送車の位置及び方位を最終
    目標位置及び最終目標方位に制御する搬送車の走行制御
    方法において、 前記第2のゲインを、前記搬送車の現在位置から前記最
    終目標位置までの距離の減少に従って、所定値から零ま
    で連続的に減少させることを特徴とする搬送車の走行制
    御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020076A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd クレーンの走行制御方法及び装置
JP2006092424A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 軌道追従制御方法および装置

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