JPH05134592A - 歪補正装置 - Google Patents
歪補正装置Info
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- JPH05134592A JPH05134592A JP30050391A JP30050391A JPH05134592A JP H05134592 A JPH05134592 A JP H05134592A JP 30050391 A JP30050391 A JP 30050391A JP 30050391 A JP30050391 A JP 30050391A JP H05134592 A JPH05134592 A JP H05134592A
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- light
- hologram
- reference light
- phase distortion
- signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 位相歪を補償光学を用いて応答性よく補正す
ること。 【構成】 信号光aと参照光a´は、同一の光路を進行
して光ファイバ8内に時間分割でパルス状に入射する。
光ファイバ8を通過して位相歪を受けた信号光a1 と参
照光a1 ´は可変ミラー10で分岐される。反射された
信号光a1 は、ハーフミラーHMを通過して参照光bと
ともにホログラム12に記録される。可変ミラー10で
反射された参照光a1 ´は、ハーフミラーHMを通過し
て参照光b´とともにホログラム14に記録される。各
ホログラム12、14は、読出し光c、c´によって同
時に再生されて、信号光a1 に共役な信号光a2 と参照
光a1 ´に共役な参照光a2 ´とがホログラム16に記
録される。ホログラム16は、読出し光c''によって再
生され、位相歪の補正されたもとの信号光として出力さ
れる。
ること。 【構成】 信号光aと参照光a´は、同一の光路を進行
して光ファイバ8内に時間分割でパルス状に入射する。
光ファイバ8を通過して位相歪を受けた信号光a1 と参
照光a1 ´は可変ミラー10で分岐される。反射された
信号光a1 は、ハーフミラーHMを通過して参照光bと
ともにホログラム12に記録される。可変ミラー10で
反射された参照光a1 ´は、ハーフミラーHMを通過し
て参照光b´とともにホログラム14に記録される。各
ホログラム12、14は、読出し光c、c´によって同
時に再生されて、信号光a1 に共役な信号光a2 と参照
光a1 ´に共役な参照光a2 ´とがホログラム16に記
録される。ホログラム16は、読出し光c''によって再
生され、位相歪の補正されたもとの信号光として出力さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正確な画像処理、信号
処理等の光情報処理のため、位相歪の補正を行なう歪補
正装置に関するものである。
処理等の光情報処理のため、位相歪の補正を行なう歪補
正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、広範囲に用いられている光学系や
光計測システムにおいては、最近の半導体技術の発達な
どで非常に高精度のものが要求されている。光の分野で
も高精度化は進められているが、それでも克服できてい
ない問題としてノイズがある。例えば、光学部品その他
の光学系の収差、光路上での屈折率の不均一性、光の回
折による像のボケ、あるいはこれらの時間変動(動的な
位相歪)などが挙げられる。このため、光を用いて情報
を伝達する場合等、途中に屈折率の不均一性など歪を生
じさせる領域があると、伝達される情報が乱されてしま
う。この時、乱されるのは光の波面すなわち位相情報が
ほとんどである。
光計測システムにおいては、最近の半導体技術の発達な
どで非常に高精度のものが要求されている。光の分野で
も高精度化は進められているが、それでも克服できてい
ない問題としてノイズがある。例えば、光学部品その他
の光学系の収差、光路上での屈折率の不均一性、光の回
折による像のボケ、あるいはこれらの時間変動(動的な
位相歪)などが挙げられる。このため、光を用いて情報
を伝達する場合等、途中に屈折率の不均一性など歪を生
じさせる領域があると、伝達される情報が乱されてしま
う。この時、乱されるのは光の波面すなわち位相情報が
ほとんどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】位相歪の補正について
は補償光学(Adaptive Optics )という一つの分野が存
在している。これは位相歪の情報を事前に検出してお
き、それを補正する信号を作りだし、もとの信号を再生
するもので、天文学の分野でよく用いられている。この
場合、途中で位相歪を補正する信号を計算しなければな
らないため、比較的ゆっくり変動している位相歪の影響
しか補正できない。
は補償光学(Adaptive Optics )という一つの分野が存
在している。これは位相歪の情報を事前に検出してお
き、それを補正する信号を作りだし、もとの信号を再生
するもので、天文学の分野でよく用いられている。この
場合、途中で位相歪を補正する信号を計算しなければな
らないため、比較的ゆっくり変動している位相歪の影響
しか補正できない。
【0004】ところで、位相共役波を用いた位相歪の補
正には、干渉効果を利用するので信号光と参照光とが互
いにコヒーレントでなければならないという制約があ
る。しかしながら、exp[iφ]で表わされる位相歪
から、これと波面の形が全く同じで進行方向が逆のex
p[−iφ]という情報がすぐに得られるため、高い応
答性を必要とする位相歪の補正に有効である。本発明
は、この点に着目してなされたもので、光計測において
精度を低下させる要因となる位相歪を、応答性よく補正
しようとするものである。
正には、干渉効果を利用するので信号光と参照光とが互
いにコヒーレントでなければならないという制約があ
る。しかしながら、exp[iφ]で表わされる位相歪
から、これと波面の形が全く同じで進行方向が逆のex
p[−iφ]という情報がすぐに得られるため、高い応
答性を必要とする位相歪の補正に有効である。本発明
は、この点に着目してなされたもので、光計測において
精度を低下させる要因となる位相歪を、応答性よく補正
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歪補正装置
は、(a)位相歪を発生させる媒体の影響を受けた信号
用の第1の入射光を記録する第1のホログラムと、
(b)媒体の影響を同様に受けた参照用の第2の入射光
を記録する第2のホログラムと、(c)媒体の影響を受
けた第1及び第2の光を、それぞれ第1及び第2のホロ
グラムに記録するために分岐する分岐手段と、(d)第
1及び第2の入射光を第1及び第2のホログラムから同
時に読出す第1の読出手段と、(e)第1の読出手段に
よって読出された第1及び第2の入射光を、それぞれ信
号光及び参照光として記録する第3のホログラムと、
(f)第3のホログラムを読出す第2の読出し手段とを
備えることとしている。
は、(a)位相歪を発生させる媒体の影響を受けた信号
用の第1の入射光を記録する第1のホログラムと、
(b)媒体の影響を同様に受けた参照用の第2の入射光
を記録する第2のホログラムと、(c)媒体の影響を受
けた第1及び第2の光を、それぞれ第1及び第2のホロ
グラムに記録するために分岐する分岐手段と、(d)第
1及び第2の入射光を第1及び第2のホログラムから同
時に読出す第1の読出手段と、(e)第1の読出手段に
よって読出された第1及び第2の入射光を、それぞれ信
号光及び参照光として記録する第3のホログラムと、
(f)第3のホログラムを読出す第2の読出し手段とを
備えることとしている。
【0006】
【作用】本発明に係る歪補正装置によれば、分岐手段に
よって分岐された第1及び第2の入射光が第1及び第2
のホログラムにまず記録され、それぞれが信号光及び参
照光として第3のホログラムに再度記録される。第2の
読出し手段が第3のホログラムを照射すると第3のホロ
グラムが再生される。再生された出射光は、結果的に、
媒体を通過するなど媒体の影響を受けた第1の入射光の
位相歪を補正したものとなっている。
よって分岐された第1及び第2の入射光が第1及び第2
のホログラムにまず記録され、それぞれが信号光及び参
照光として第3のホログラムに再度記録される。第2の
読出し手段が第3のホログラムを照射すると第3のホロ
グラムが再生される。再生された出射光は、結果的に、
媒体を通過するなど媒体の影響を受けた第1の入射光の
位相歪を補正したものとなっている。
【0007】図1は、位相歪の補正を具体的に説明した
図である。信号用の第1の入射光A(x,y)と参照用
の第2の入射光C1 とは、ともに位相歪を発生させる媒
体に入射し、歪みを受けてA' =Aexp[iφ]とC
1 ' =C1 exp[iφ]とに変化する。第1のホログ
ラムはA' を記録し、第2のホログラムはC1 ' を記録
する。第3のホログラムへの記録は、例えばA' の位相
共役光A''=A* exp[−iφ]を信号光とし、
C1 ' の位相共役光C1 ''=C1 exp[−iφ]を参
照光とする。第2の読出し手段が読出し光C2 を第3の
ホログラムに照射してこれを再生すると、出射光PC
は、 A''* C1 ''C2 ={A* exp[−iφ]}* ・C1
exp[−iφ]・C2 =C1 C2 A(x,y) に比例するので、媒体を通過することによって生じた位
相歪exp[iφ]を補正したもとの信号Aを得ること
ができる。
図である。信号用の第1の入射光A(x,y)と参照用
の第2の入射光C1 とは、ともに位相歪を発生させる媒
体に入射し、歪みを受けてA' =Aexp[iφ]とC
1 ' =C1 exp[iφ]とに変化する。第1のホログ
ラムはA' を記録し、第2のホログラムはC1 ' を記録
する。第3のホログラムへの記録は、例えばA' の位相
共役光A''=A* exp[−iφ]を信号光とし、
C1 ' の位相共役光C1 ''=C1 exp[−iφ]を参
照光とする。第2の読出し手段が読出し光C2 を第3の
ホログラムに照射してこれを再生すると、出射光PC
は、 A''* C1 ''C2 ={A* exp[−iφ]}* ・C1
exp[−iφ]・C2 =C1 C2 A(x,y) に比例するので、媒体を通過することによって生じた位
相歪exp[iφ]を補正したもとの信号Aを得ること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って、更に詳細に
説明する。
説明する。
【0009】図2は、第1実施例の歪補正装置の構成を
示した図である。信号光源2からの信号光aと参照光源
4からの参照光a´は、同一の光路を進行して光ファイ
バ等の位相歪領域8内に時間分割でパルス状に入射す
る。時間分割で入射させるパルスはチョッパ6によって
形成される。位相歪領域8を通過して位相歪を受けた信
号光a1 と参照光a1 ´はチョッパ6と同期して可変ミ
ラー10で分岐される。なお、可変ミラー10をハーフ
ミラーとすることもできるが光の利用効率が落ちる。可
変ミラー10で反射された信号光a1 は、ハーフミラー
HMを通過して参照光bとともに第1ホログラム12に
入射し、ここに記録される。可変ミラー10で反射され
た参照光a1 ´は、ハーフミラーHMを通過して参照光
b´とともに第2ホログラム14に入射し、ここに記録
される。第1ホログラム12と第2ホログラム14は、
読出し光c、c´によって同時に再生され、信号光a1
に共役な信号光a2 と参照光a1 ´に共役な参照光a2
´とが第3ホログラム16に入射し、ここに記録され
る。第3ホログラム16は、読出し光c''によって再生
され、ハーフミラーHMで反射された後に位相歪の補正
されたもとの信号光として出力される。
示した図である。信号光源2からの信号光aと参照光源
4からの参照光a´は、同一の光路を進行して光ファイ
バ等の位相歪領域8内に時間分割でパルス状に入射す
る。時間分割で入射させるパルスはチョッパ6によって
形成される。位相歪領域8を通過して位相歪を受けた信
号光a1 と参照光a1 ´はチョッパ6と同期して可変ミ
ラー10で分岐される。なお、可変ミラー10をハーフ
ミラーとすることもできるが光の利用効率が落ちる。可
変ミラー10で反射された信号光a1 は、ハーフミラー
HMを通過して参照光bとともに第1ホログラム12に
入射し、ここに記録される。可変ミラー10で反射され
た参照光a1 ´は、ハーフミラーHMを通過して参照光
b´とともに第2ホログラム14に入射し、ここに記録
される。第1ホログラム12と第2ホログラム14は、
読出し光c、c´によって同時に再生され、信号光a1
に共役な信号光a2 と参照光a1 ´に共役な参照光a2
´とが第3ホログラム16に入射し、ここに記録され
る。第3ホログラム16は、読出し光c''によって再生
され、ハーフミラーHMで反射された後に位相歪の補正
されたもとの信号光として出力される。
【0010】図3は、図2の歪補正装置の動作を説明し
た図である。この歪補正装置は4コマを1サイクルとし
て動作する。最初のコマでは、信号光aが位相歪領域8
にパルス入力され、歪を受けた信号光a1 が参照光bと
ともに第1ホログラム12に書き込まれる。このとき、
第2ホログラム14ではメモリの内容が消去される。次
のコマでは、参照光a´が位相歪領域8にパルス入力さ
れ、歪を受けた参照光a1 ´が参照光b´とともに第2
ホログラム14に書き込まれる。このとき、第1ホログ
ラム12ではメモリの内容が保持され、第3ホログラム
16ではメモリの内容が消去される。さらに次のコマで
は、第1ホログラム12と第2ホログラム14が読出し
光c、c´によって同期して読出され、信号光a2 と参
照光a2 ´が第3ホログラム16に書き込まれる。その
次のコマでは、第3ホログラム16が読出し光c''によ
って読出される。読出された信号光は、位相歪を補正し
たもとの信号光となっている。このとき、第1ホログラ
ム13と第2ホログラム14ではメモリの内容が消去さ
れる。
た図である。この歪補正装置は4コマを1サイクルとし
て動作する。最初のコマでは、信号光aが位相歪領域8
にパルス入力され、歪を受けた信号光a1 が参照光bと
ともに第1ホログラム12に書き込まれる。このとき、
第2ホログラム14ではメモリの内容が消去される。次
のコマでは、参照光a´が位相歪領域8にパルス入力さ
れ、歪を受けた参照光a1 ´が参照光b´とともに第2
ホログラム14に書き込まれる。このとき、第1ホログ
ラム12ではメモリの内容が保持され、第3ホログラム
16ではメモリの内容が消去される。さらに次のコマで
は、第1ホログラム12と第2ホログラム14が読出し
光c、c´によって同期して読出され、信号光a2 と参
照光a2 ´が第3ホログラム16に書き込まれる。その
次のコマでは、第3ホログラム16が読出し光c''によ
って読出される。読出された信号光は、位相歪を補正し
たもとの信号光となっている。このとき、第1ホログラ
ム13と第2ホログラム14ではメモリの内容が消去さ
れる。
【0011】ここでは、簡単のために4コマを1サイク
ルとして動作させる場合について説明したが、第1およ
び第2ホログラム13、14の読出しが同期しており読
出された情報が第3ホログラム16に記録できるなら
ば、どのようなタイミングで1サイクルの動作を行って
もよい。また、各ホログラム13、14、16では位相
共役波として読出しを行っているが、第1および第2ホ
ログラム13、14については通常の読出しも可能であ
る。この場合、読出し光は参照光と同様に入射され、第
3のホログラムも同様に読み出される。さらに、各ホロ
グラムに透過形のデバイスを用いているが、反射形のデ
バイスを用いてもよい。ここで用いるホログラムは、
(1)高速であること、(2)メモリ性があることが必
要なので、強誘電性液晶デバイスを用いることができ
る。実施例では、1サイクルの時間を1ms以下と非常
に短くしているので、この1msよりも長い時間で変化
する位相歪に対しては、実時間で位相歪を補正した信号
を得ることができる。
ルとして動作させる場合について説明したが、第1およ
び第2ホログラム13、14の読出しが同期しており読
出された情報が第3ホログラム16に記録できるなら
ば、どのようなタイミングで1サイクルの動作を行って
もよい。また、各ホログラム13、14、16では位相
共役波として読出しを行っているが、第1および第2ホ
ログラム13、14については通常の読出しも可能であ
る。この場合、読出し光は参照光と同様に入射され、第
3のホログラムも同様に読み出される。さらに、各ホロ
グラムに透過形のデバイスを用いているが、反射形のデ
バイスを用いてもよい。ここで用いるホログラムは、
(1)高速であること、(2)メモリ性があることが必
要なので、強誘電性液晶デバイスを用いることができ
る。実施例では、1サイクルの時間を1ms以下と非常
に短くしているので、この1msよりも長い時間で変化
する位相歪に対しては、実時間で位相歪を補正した信号
を得ることができる。
【0012】図4は、第2実施例の歪補正装置の構成を
示した図である。この場合、信号光および参照光として
直交する2つの偏光を用いる。信号光源2からの信号光
(例えば、画像)と参照光源4からの参照光は、それぞ
れ図示したような互いに直交する偏光成分からなる。こ
れらの信号光と参照光は、偏光ビームスプリッタ36で
合成された後、屈折率の不均一性(温度分布や応力分
布、モード分散等)を有する光ファイバ38を通過す
る。光ファイバ38の両端には、カプリングのためにレ
ンズ38a、38bが設けられている。光ファイバ38
を通過して位相歪を受けた信号光および参照光は、偏光
ビームスプリッタ40で分岐される。偏光ビームスプリ
ッタ40で反射された信号光は、ハーフミラーHMを通
過して第1ホログラム12に位相歪を含んだ情報として
記録される。このとき、偏光ビームスプリッタ40を通
過した参照光は、ハーフミラーHMを通過して第2ホロ
グラム14に位相歪を含んだ情報として記録される。そ
の後、第1ホログラム12と第2ホログラム14が同時
に再生される。この再生によって、信号光に共役な光と
参照光に共役な光とはそれぞれ第3ホログラム16に入
射するが、信号光に共役な光の方は1/2波長板で偏光
方向を90゜回転されている。第3ホログラム16に入
射したそれぞれの光は、ここに振幅および位相の情報と
して記録される。その後、第3ホログラム16は、読出
し光によって再生され、ハーフミラーHMで反射された
後に位相歪のキャンセルされたもとの画像Aの信号光と
して出力される。
示した図である。この場合、信号光および参照光として
直交する2つの偏光を用いる。信号光源2からの信号光
(例えば、画像)と参照光源4からの参照光は、それぞ
れ図示したような互いに直交する偏光成分からなる。こ
れらの信号光と参照光は、偏光ビームスプリッタ36で
合成された後、屈折率の不均一性(温度分布や応力分
布、モード分散等)を有する光ファイバ38を通過す
る。光ファイバ38の両端には、カプリングのためにレ
ンズ38a、38bが設けられている。光ファイバ38
を通過して位相歪を受けた信号光および参照光は、偏光
ビームスプリッタ40で分岐される。偏光ビームスプリ
ッタ40で反射された信号光は、ハーフミラーHMを通
過して第1ホログラム12に位相歪を含んだ情報として
記録される。このとき、偏光ビームスプリッタ40を通
過した参照光は、ハーフミラーHMを通過して第2ホロ
グラム14に位相歪を含んだ情報として記録される。そ
の後、第1ホログラム12と第2ホログラム14が同時
に再生される。この再生によって、信号光に共役な光と
参照光に共役な光とはそれぞれ第3ホログラム16に入
射するが、信号光に共役な光の方は1/2波長板で偏光
方向を90゜回転されている。第3ホログラム16に入
射したそれぞれの光は、ここに振幅および位相の情報と
して記録される。その後、第3ホログラム16は、読出
し光によって再生され、ハーフミラーHMで反射された
後に位相歪のキャンセルされたもとの画像Aの信号光と
して出力される。
【0013】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はない。光ファイバ伝送の場合だけでなく空間伝送など
光が位相歪を発生させる領域を通りその歪を補正したい
場合にも上記と同様に歪補正が可能である。
はない。光ファイバ伝送の場合だけでなく空間伝送など
光が位相歪を発生させる領域を通りその歪を補正したい
場合にも上記と同様に歪補正が可能である。
【0014】さらに、位相歪を発生させる媒体が信号光
源そのものに内在してもよい。具体的には、MSLM
(空間光変調管)のシェーディング補正がこれに対応す
る。読み出し光の偏光を回転させる働きを持つニオブ酸
リチウム(LN)結晶は、自然複屈折効果を持っている
ので、結晶の厚みの不均一性の影響が非常に大きく、結
晶の厚みに不均一性が存在すると、通常明るくならなけ
ればならない部分が暗くなったり、また逆の現象も起こ
ってしまう。この結果、もとの信号に位相情報が含まれ
てしまう。このような位相情報の補正にも本発明を利用
できる。
源そのものに内在してもよい。具体的には、MSLM
(空間光変調管)のシェーディング補正がこれに対応す
る。読み出し光の偏光を回転させる働きを持つニオブ酸
リチウム(LN)結晶は、自然複屈折効果を持っている
ので、結晶の厚みの不均一性の影響が非常に大きく、結
晶の厚みに不均一性が存在すると、通常明るくならなけ
ればならない部分が暗くなったり、また逆の現象も起こ
ってしまう。この結果、もとの信号に位相情報が含まれ
てしまう。このような位相情報の補正にも本発明を利用
できる。
【0015】まず始めに、LN結晶のシェーディングの
効果を記録するために、MSLMに何も記録していない
状態での光の位相分布を、FLCのような実時間のホロ
グラムデバイスαに記録する。その後に、MSLMに信
号を書き込んだときの位相分布を、別のホログラムデバ
イスβに記録する。なお、この位相分布はホログラムデ
バイスα、βよりも遅い速度で随時変化していてもよ
い。それぞれのホログラムデバイスα、βから読みださ
れた信号は、MSLMのシェーディングの効果をexp
[iφ]、信号光をaとおくと、ホログラムデバイスα
からの出力はexp[−iφ]、ホログラムデバイスβ
からの出力はaexp[−iφ]で与えられる。これら
の出力を図1のような可変ミラー10で分岐し、第1お
よび第2ホログラム12、14にそれぞれ記録させる。
その後、第1および第2ホログラム12、14を同時に
再生して第3ホログラム16に記録する。第3ホログラ
ム16を、参照光に共役な読出し光によって再生すれ
ば、シェーディング効果exp[iφ]をキャンセルし
たもとの信号光aを得ることができる。
効果を記録するために、MSLMに何も記録していない
状態での光の位相分布を、FLCのような実時間のホロ
グラムデバイスαに記録する。その後に、MSLMに信
号を書き込んだときの位相分布を、別のホログラムデバ
イスβに記録する。なお、この位相分布はホログラムデ
バイスα、βよりも遅い速度で随時変化していてもよ
い。それぞれのホログラムデバイスα、βから読みださ
れた信号は、MSLMのシェーディングの効果をexp
[iφ]、信号光をaとおくと、ホログラムデバイスα
からの出力はexp[−iφ]、ホログラムデバイスβ
からの出力はaexp[−iφ]で与えられる。これら
の出力を図1のような可変ミラー10で分岐し、第1お
よび第2ホログラム12、14にそれぞれ記録させる。
その後、第1および第2ホログラム12、14を同時に
再生して第3ホログラム16に記録する。第3ホログラ
ム16を、参照光に共役な読出し光によって再生すれ
ば、シェーディング効果exp[iφ]をキャンセルし
たもとの信号光aを得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の歪
補正装置によれば、分岐手段によって分岐された第1及
び第2の入射光が第1及び第2のホログラムにまず記録
され、それぞれが信号光及び参照光として第3のホログ
ラムに再度記録される。第2の読出し手段がこの第3の
ホログラムを再生すると、再生された位相共役側の出射
光は、結果的に媒体を通過した第1の入射光の位相歪を
補正したものとなっている。これにより、光計測等にお
いて精度を低下させる要因となる位相歪を、補償光学を
用いて応答性よく補正することができる。
補正装置によれば、分岐手段によって分岐された第1及
び第2の入射光が第1及び第2のホログラムにまず記録
され、それぞれが信号光及び参照光として第3のホログ
ラムに再度記録される。第2の読出し手段がこの第3の
ホログラムを再生すると、再生された位相共役側の出射
光は、結果的に媒体を通過した第1の入射光の位相歪を
補正したものとなっている。これにより、光計測等にお
いて精度を低下させる要因となる位相歪を、補償光学を
用いて応答性よく補正することができる。
【図1】本発明の原理を簡単に説明する図である。
【図2】本発明の第1実施例の構成図である。
【図3】図2の第1実施例の動作図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成図である。
2…第1の入射光の光源 4…第2の入射光の光源 8…位相歪を発生させる媒体 10…分岐手段 12…第1のホログラム 14…第2のホログラム 16…第3のホログラム
Claims (3)
- 【請求項1】 位相歪を発生させる媒体の影響を受けた
信号用の第1の入射光を記録する第1のホログラムと、 前記媒体の影響を同様に受けた参照用の第2の入射光を
記録する第2のホログラムと、 前記媒体の影響を受けた第1及び第2の光を、それぞれ
前記第1及び第2のホログラムに記録するために分岐す
る分岐手段と、 前記第1及び第2の入射光を前記第1及び第2のホログ
ラムから同時に読出す第1の読出手段と、 前記第1の読出手段によって読出された前記第1及び第
2の入射光を、それぞれ信号光及び参照光として記録す
る第3のホログラムと、 前記第3のホログラムを読出す第2の読出し手段とを備
えることを特徴とする歪補正装置。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の光を時分割でパルス
状に前記媒体に供給する供給手段をさらに備えるととも
に、該供給手段の動作に応じて前記分岐手段が光路を変
更することによって前記第1及び第2の光を前記第1及
び第2のホログラムに記録することを特徴とする請求項
1記載の歪補正装置。 - 【請求項3】 前記第1及び第2のホログラムのうち少
なくとも一方はメモリ性を持つことを特徴とする請求項
2記載の歪補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30050391A JPH05134592A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 歪補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30050391A JPH05134592A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 歪補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05134592A true JPH05134592A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17885605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30050391A Pending JPH05134592A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 歪補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05134592A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100269365B1 (ko) * | 1997-12-01 | 2000-10-16 | 구자홍 | 홀로그래픽저장장치 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5197903A (ja) * | 1974-06-21 | 1976-08-28 | ||
JPS6018029A (ja) * | 1983-07-11 | 1985-01-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 画像直接伝送方式 |
JPH0371178A (ja) * | 1989-08-10 | 1991-03-26 | Seiko Instr Inc | 計算機ホログラフィー装置 |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP30050391A patent/JPH05134592A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5197903A (ja) * | 1974-06-21 | 1976-08-28 | ||
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100269365B1 (ko) * | 1997-12-01 | 2000-10-16 | 구자홍 | 홀로그래픽저장장치 |
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