JPH05133885A - 混合物の分離方法 - Google Patents
混合物の分離方法Info
- Publication number
- JPH05133885A JPH05133885A JP32246291A JP32246291A JPH05133885A JP H05133885 A JPH05133885 A JP H05133885A JP 32246291 A JP32246291 A JP 32246291A JP 32246291 A JP32246291 A JP 32246291A JP H05133885 A JPH05133885 A JP H05133885A
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- Japan
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- crystallized
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- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶液に含まれている混合物を可及的に大きな
サイズの結晶を迅速に生成分離すること。 【構成】 被分析物の溶液を保持できるサイズの窓2,
2,2‥‥を備えた網状体1に塗布し、溶媒を蒸発させ
る。窓2に保持されたサンプルは、網状体1からの伝導
により熱を受けて迅速に結晶化し、また基板に塗布した
場合に比較して大量のサンプルが結晶化するため、比較
的粒径の大きな結晶が生成することになる。
サイズの結晶を迅速に生成分離すること。 【構成】 被分析物の溶液を保持できるサイズの窓2,
2,2‥‥を備えた網状体1に塗布し、溶媒を蒸発させ
る。窓2に保持されたサンプルは、網状体1からの伝導
により熱を受けて迅速に結晶化し、また基板に塗布した
場合に比較して大量のサンプルが結晶化するため、比較
的粒径の大きな結晶が生成することになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光分析法等により混
合物を分析するのに適した分離技術に関する。
合物を分析するのに適した分離技術に関する。
【0002】
【従来の技術】混合物の定性、定量分析には通常、ガス
クロマトグラフィや高速液体クロマトグラフィ、さらに
は薄層クロマトグラフィ等を用いて混合物を成分に分離
して分析することが行われている。このような方法によ
れば、分離された各成分がガス状や液状、さらには吸着
剤に吸収されているため、吸収スペクトルを測定する必
要がある分析には適用できないという問題がある。この
ため、赤外線透過用窓板の表面にサンプルの溶液を塗布
し、溶媒を蒸発させて結晶化させる方法が採られてい
る。
クロマトグラフィや高速液体クロマトグラフィ、さらに
は薄層クロマトグラフィ等を用いて混合物を成分に分離
して分析することが行われている。このような方法によ
れば、分離された各成分がガス状や液状、さらには吸着
剤に吸収されているため、吸収スペクトルを測定する必
要がある分析には適用できないという問題がある。この
ため、赤外線透過用窓板の表面にサンプルの溶液を塗布
し、溶媒を蒸発させて結晶化させる方法が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生成す
る結晶の粒子が極めて小さいため、混合物を形成してい
るそれぞれの成分を選択して、これに分析用の光ビーム
を照射するには手間を要すという問題がある。本発明
は、このような問題に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは、粒子径が大きくしかも可及的に
迅速に生成させることができる新規な混合物分離方法を
提案することにある。
る結晶の粒子が極めて小さいため、混合物を形成してい
るそれぞれの成分を選択して、これに分析用の光ビーム
を照射するには手間を要すという問題がある。本発明
は、このような問題に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは、粒子径が大きくしかも可及的に
迅速に生成させることができる新規な混合物分離方法を
提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、被分析物の溶液を網目に保
持できるサイズの窓を備えた網状体に塗布し、溶媒を揮
散させて結晶化物を生成させるようにした。
るために本発明においては、被分析物の溶液を網目に保
持できるサイズの窓を備えた網状体に塗布し、溶媒を揮
散させて結晶化物を生成させるようにした。
【0005】
【作用】窓に保持されたサンプルは、網状体からの伝導
により熱を受けて迅速に結晶化し、また基板に塗布した
場合に比較して大量のサンプルが結晶化するため、比較
的粒径の大きな結晶が生成することになる。
により熱を受けて迅速に結晶化し、また基板に塗布した
場合に比較して大量のサンプルが結晶化するため、比較
的粒径の大きな結晶が生成することになる。
【0006】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。図1は、本発明に使用する結晶生成体をな
す網状体1を示すものであって、サンプルに含まれる溶
媒等に腐食されたり、溶解されない材料、例えばステン
レス鋼、貴金属や弗素系樹脂等の薄板を腐刻などにより
径が50μm程度となるようにメッシュ状に複数の窓
2,2,2‥‥を形成したものである。
て説明する。図1は、本発明に使用する結晶生成体をな
す網状体1を示すものであって、サンプルに含まれる溶
媒等に腐食されたり、溶解されない材料、例えばステン
レス鋼、貴金属や弗素系樹脂等の薄板を腐刻などにより
径が50μm程度となるようにメッシュ状に複数の窓
2,2,2‥‥を形成したものである。
【0007】この網状体1をサンプルに浸漬し、次いで
サンプルから引き上げると、各窓には表面張力により図
2(イ)に示したようにサンプルの溶液Aが付着する。
この状態を維持して室温に維持すると、サンプルに含ま
れている溶媒が徐々に蒸発して各窓2,2,2‥‥には
サンプルに含まれている混合物が再結晶B、Cとなって
析出する。ところで、この過程においては各窓2,2,
2‥‥に保持されるサンプルの量が少なく、かつ各窓
2,2,2‥‥のサンプルは網状体1を構成する基板か
ら伝導により熱エネルギの供給を受けるから、溶媒が速
やかに揮散することになる。
サンプルから引き上げると、各窓には表面張力により図
2(イ)に示したようにサンプルの溶液Aが付着する。
この状態を維持して室温に維持すると、サンプルに含ま
れている溶媒が徐々に蒸発して各窓2,2,2‥‥には
サンプルに含まれている混合物が再結晶B、Cとなって
析出する。ところで、この過程においては各窓2,2,
2‥‥に保持されるサンプルの量が少なく、かつ各窓
2,2,2‥‥のサンプルは網状体1を構成する基板か
ら伝導により熱エネルギの供給を受けるから、溶媒が速
やかに揮散することになる。
【0008】このようにして溶媒が完全に蒸発した段階
で1つの窓2を選択して、これに赤外光を照射し、再結
晶粒子からの反射光や透過光を測定することにより、サ
ンプルに含まれている成分を知ることができる。
で1つの窓2を選択して、これに赤外光を照射し、再結
晶粒子からの反射光や透過光を測定することにより、サ
ンプルに含まれている成分を知ることができる。
【0009】[実施例]フェナセチン、及びカフェイン
の混合物を、アセトン及びベンゼンを3対2で混合した
溶媒に濃度1パーセントで溶解してなるサンプルを、メ
ッシュ径50μmに構成した網状体を用い、室温で再結
晶させて赤外線吸光度を測定したところ、図3に示した
ような結果を得た。一方、比較のために従来法、つまり
赤外線透過用窓板に上記サンプルを塗布して再結晶させ
たものを用いて赤外線吸光度を測定したところ、図4に
示したように上記結晶生成体を使用した場合と同一のス
ペクトグラムを得た。このことから、上記網状体による
分析は、従来の方法と同一の結果を得ることができ、そ
の上で大きな結晶を得ることができる分だけ分析作業の
簡素化を図ることが可能となる。
の混合物を、アセトン及びベンゼンを3対2で混合した
溶媒に濃度1パーセントで溶解してなるサンプルを、メ
ッシュ径50μmに構成した網状体を用い、室温で再結
晶させて赤外線吸光度を測定したところ、図3に示した
ような結果を得た。一方、比較のために従来法、つまり
赤外線透過用窓板に上記サンプルを塗布して再結晶させ
たものを用いて赤外線吸光度を測定したところ、図4に
示したように上記結晶生成体を使用した場合と同一のス
ペクトグラムを得た。このことから、上記網状体による
分析は、従来の方法と同一の結果を得ることができ、そ
の上で大きな結晶を得ることができる分だけ分析作業の
簡素化を図ることが可能となる。
【0010】なお、この実施例では分析試料とする場合
に例を採って説明したが、微小量の成分分離の手法とし
て利用できることは明らかである。
に例を採って説明したが、微小量の成分分離の手法とし
て利用できることは明らかである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては被
分析物の溶液を保持できるサイズの窓を備えた網状体に
塗布し、溶媒を揮散させて結晶化物を生成させるように
したので、網目に保持されている量のサンプルを迅速、
かつ比較的大きな粒径で結晶化させることができ、分析
等の処理に利用しやすい。
分析物の溶液を保持できるサイズの窓を備えた網状体に
塗布し、溶媒を揮散させて結晶化物を生成させるように
したので、網目に保持されている量のサンプルを迅速、
かつ比較的大きな粒径で結晶化させることができ、分析
等の処理に利用しやすい。
【図1】本発明に使用する結晶生成体の一実施例を示す
もので、同図(イ)は正面図、また同図(ロ)は断面図
である。
もので、同図(イ)は正面図、また同図(ロ)は断面図
である。
【図2】同図(イ)は結晶生成体にサンプルを付着させ
た状態を、また同図(ロ)は結晶を析出した状態を示す
図である。
た状態を、また同図(ロ)は結晶を析出した状態を示す
図である。
【図3】同上結晶生成体を用いて赤外吸光分析により得
られた結果を示すスペクトグラムである。
られた結果を示すスペクトグラムである。
【図4】従来の結晶生成法を用いて赤外吸光分析により
得られた結果を示すスペクトグラムである。
得られた結果を示すスペクトグラムである。
1 網状体 2 窓
Claims (1)
- 【請求項1】 被分析物の溶液を保持できるサイズの窓
を備えた網状体に塗布し、溶媒を揮散させて結晶化物を
生成させることを特徴とする混合物の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32246291A JPH05133885A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 混合物の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32246291A JPH05133885A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 混合物の分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133885A true JPH05133885A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18143925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32246291A Pending JPH05133885A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 混合物の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05133885A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024089319A (ja) * | 2022-12-21 | 2024-07-03 | 合同会社陶徳堂研究所 | 体液採取器 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP32246291A patent/JPH05133885A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024089319A (ja) * | 2022-12-21 | 2024-07-03 | 合同会社陶徳堂研究所 | 体液採取器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010307 |