JPH05132843A - 複合ガラス繊維マツトの製造法 - Google Patents
複合ガラス繊維マツトの製造法Info
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- JPH05132843A JPH05132843A JP3326779A JP32677991A JPH05132843A JP H05132843 A JPH05132843 A JP H05132843A JP 3326779 A JP3326779 A JP 3326779A JP 32677991 A JP32677991 A JP 32677991A JP H05132843 A JPH05132843 A JP H05132843A
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- fiber bundles
- composite
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- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
[目的]樹脂の含浸性、深絞り性が良好で、平滑なFR
Pの得られるマットを能率よく生産する。 [構成]ストランドをループ状に堆積させ、得られた堆
積物の表面を不織布で覆って複合物とし、高速の空気流
をこの複合物中を通過させ、ストランドを開繊して互い
に絡ませることによりストランド同志を結合するととも
に、不織布も一体に結合する。
Pの得られるマットを能率よく生産する。 [構成]ストランドをループ状に堆積させ、得られた堆
積物の表面を不織布で覆って複合物とし、高速の空気流
をこの複合物中を通過させ、ストランドを開繊して互い
に絡ませることによりストランド同志を結合するととも
に、不織布も一体に結合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合ガラス繊維マット
の製造法に関する。
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維マットは、ブッシングから引
出した多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束してガラ
ス繊維束(ストランド)とし、このストランドを複数
本、直接、移動するコンベア上に落下させてループ状を
なして堆積させることによって製造される。或は、スト
ランドを一旦ケーキとして巻取り、乾燥した後、ケーキ
からストランドを引出し、複数本、移動するコンベア上
に落下させてループ状に堆積させることによって製造さ
れる。或は又、ケーキから引出したストランドを所定長
さに切断し、この切断物を移動するコンベア上に落下、
堆積させることによって製造される。
出した多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束してガラ
ス繊維束(ストランド)とし、このストランドを複数
本、直接、移動するコンベア上に落下させてループ状を
なして堆積させることによって製造される。或は、スト
ランドを一旦ケーキとして巻取り、乾燥した後、ケーキ
からストランドを引出し、複数本、移動するコンベア上
に落下させてループ状に堆積させることによって製造さ
れる。或は又、ケーキから引出したストランドを所定長
さに切断し、この切断物を移動するコンベア上に落下、
堆積させることによって製造される。
【0003】このようにして製造されたマットをFRP
等の補強繊維として使用する際、FRPの表面の平滑性
を大ならしめるために、マットの表面に不織布を重ねて
使用する。
等の補強繊維として使用する際、FRPの表面の平滑性
を大ならしめるために、マットの表面に不織布を重ねて
使用する。
【0004】上述のようにして製造されたガラス繊維マ
ットは、そのまま次工程へ送られ、液状の熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂溶融物等を含浸させ、例えばSMCを
製造することもあるが、通常はマットを一旦ロールに巻
取った後、次工程でマットを巻戻して使用する。巻取
り、巻戻しの際、マットがストランドに分離するのを防
止し、巻取り、巻戻し操作を円滑ならしめるために、マ
ットを構成するストランド同志を互いに結合する必要が
ある。ストランド同志の結合は、マットをニードリング
し、或はマットに結合剤(マットバインダ)を附与する
ことによって行なわれる。
ットは、そのまま次工程へ送られ、液状の熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂溶融物等を含浸させ、例えばSMCを
製造することもあるが、通常はマットを一旦ロールに巻
取った後、次工程でマットを巻戻して使用する。巻取
り、巻戻しの際、マットがストランドに分離するのを防
止し、巻取り、巻戻し操作を円滑ならしめるために、マ
ットを構成するストランド同志を互いに結合する必要が
ある。ストランド同志の結合は、マットをニードリング
し、或はマットに結合剤(マットバインダ)を附与する
ことによって行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、次のよう
な問題点を有する。マットバインダとしては、通常樹脂
粉末が使用され、この粉末状のバインダをマット上面に
撒布することによってバインダが附与されるが、粉末状
のバインダがストランドの間を通り抜けて落下してしま
い、バインダの使用量が増加し、又、作業環境が汚染さ
れる。マットバインダを附与したガラス繊維マットは、
加熱装置に送られ、マットバインダを硬化、或は軟化さ
せることにより、ストランド同志がマットバインダで結
合される。又、マットバインダとして熱可塑性樹脂を使
用した場合、加熱されたマットを巻取る前にマットを一
旦冷却する必要が生じ、余分な装置、エネルギーが必要
となる。更に又、このようにして得られたマットに液状
の樹脂を含浸させようとすると、マットバインダによっ
て樹脂の含浸が阻害され易い。
な問題点を有する。マットバインダとしては、通常樹脂
粉末が使用され、この粉末状のバインダをマット上面に
撒布することによってバインダが附与されるが、粉末状
のバインダがストランドの間を通り抜けて落下してしま
い、バインダの使用量が増加し、又、作業環境が汚染さ
れる。マットバインダを附与したガラス繊維マットは、
加熱装置に送られ、マットバインダを硬化、或は軟化さ
せることにより、ストランド同志がマットバインダで結
合される。又、マットバインダとして熱可塑性樹脂を使
用した場合、加熱されたマットを巻取る前にマットを一
旦冷却する必要が生じ、余分な装置、エネルギーが必要
となる。更に又、このようにして得られたマットに液状
の樹脂を含浸させようとすると、マットバインダによっ
て樹脂の含浸が阻害され易い。
【0006】ニードリングによるときは、上記のような
難点を生ずることはないが、ニードリング装置は複雑で
あり、多大の設備費を要するばかりでなく、ニードル
(針)を上下する間、その都度マットを間欠的に停止状
態とする必要があり、バインダを使用した場合に比し生
産性が低く、又ニードルが折損した場合、ニードルの折
片がマットに混入し、不良品を発生し易い。
難点を生ずることはないが、ニードリング装置は複雑で
あり、多大の設備費を要するばかりでなく、ニードル
(針)を上下する間、その都度マットを間欠的に停止状
態とする必要があり、バインダを使用した場合に比し生
産性が低く、又ニードルが折損した場合、ニードルの折
片がマットに混入し、不良品を発生し易い。
【0007】いずれの方法で製造されたマットも、スト
ランド同志は比較的強く結合され、相対的に動き難いた
め、深絞りを行なうとマットが破断したり、ストランド
の分布が不均一となったりし易い。マットバインダとし
て熱可塑性樹脂を使用し、マットを加熱してバインダを
軟化させ、この間に深絞りを行うことにより、上記欠点
を解消できるが、余分な設備、エネルギーが必要とな
る。又、マットを発泡性樹脂補強用として使用すると、
樹脂が発泡によって膨んでもストランド同志は結合され
ているため、マットは膨らむことができず、発泡樹脂中
にマットが偏在し易い。更に又、ストランド同志は互い
に密着しているので、嵩密度が大きく、マット単位面積
あたりのマットの重量を所定値とした場合、厚さの大き
いものは得られず、厚みが大きく、ガラス含有率の小さ
いFRPをうることはできない。
ランド同志は比較的強く結合され、相対的に動き難いた
め、深絞りを行なうとマットが破断したり、ストランド
の分布が不均一となったりし易い。マットバインダとし
て熱可塑性樹脂を使用し、マットを加熱してバインダを
軟化させ、この間に深絞りを行うことにより、上記欠点
を解消できるが、余分な設備、エネルギーが必要とな
る。又、マットを発泡性樹脂補強用として使用すると、
樹脂が発泡によって膨んでもストランド同志は結合され
ているため、マットは膨らむことができず、発泡樹脂中
にマットが偏在し易い。更に又、ストランド同志は互い
に密着しているので、嵩密度が大きく、マット単位面積
あたりのマットの重量を所定値とした場合、厚さの大き
いものは得られず、厚みが大きく、ガラス含有率の小さ
いFRPをうることはできない。
【0008】不織布を重ねる場合、二種類の材料(マッ
トと不織布)を使用する必要があり、操作が煩雑であ
る。マットと不織布を結合して一体としようとすると、
結合剤を使用する必要が生じ、FRPの品質に好ましか
らぬ影響を与える。
トと不織布)を使用する必要があり、操作が煩雑であ
る。マットと不織布を結合して一体としようとすると、
結合剤を使用する必要が生じ、FRPの品質に好ましか
らぬ影響を与える。
【0009】本発明は、前述した従来技術の問題点を解
消し、複雑な設備を必要とすることなく、生産性も大き
く、樹脂の含浸性が良好であり、常温で深絞りも可能で
あり、且つ嵩密度も小さく、断熱性が良好であり、平滑
性の良好なFRPが得られるようなマットの製造法を提
供することを目的とする。
消し、複雑な設備を必要とすることなく、生産性も大き
く、樹脂の含浸性が良好であり、常温で深絞りも可能で
あり、且つ嵩密度も小さく、断熱性が良好であり、平滑
性の良好なFRPが得られるようなマットの製造法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、多数のガラス繊維に集束剤を附
与、集束してなるガラス繊維束を、複数本、移動するコ
ンベア上に落下させ、ループ状に堆積させる工程、この
堆積物の少なくとも一方の面に不織布を重ね、複合物と
する工程、高速の空気流を上記複合物中を通過させ、こ
の空気流によりガラス繊維束を開繊させて互いに絡ませ
るとともに、開繊されたガラス繊維を不織布に貫通させ
る工程、とにより複合ガラス繊維マットを製造する。
又、多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束してなるガ
ラス繊維束を管状通路中に導き、上記管状通路に開孔す
る空気供給管から圧縮空気を該通路に噴射してガラス繊
維束を開繊する工程、開繊したガラス繊維束を、複数
本、移動するコンベア上に落下させ、ループ状に堆積さ
せる工程、この堆積物の少なくとも一方の面に不織布を
重ね、複合物とする工程、高速の空気流を上記複合物中
を通過させ、この空気流によりガラス繊維束を開繊させ
て互いに絡ませるとともに、開繊されたガラス繊維を不
織布に貫通させる工程、とにより複合ガラス繊維マット
を製造する。
に、本発明においては、多数のガラス繊維に集束剤を附
与、集束してなるガラス繊維束を、複数本、移動するコ
ンベア上に落下させ、ループ状に堆積させる工程、この
堆積物の少なくとも一方の面に不織布を重ね、複合物と
する工程、高速の空気流を上記複合物中を通過させ、こ
の空気流によりガラス繊維束を開繊させて互いに絡ませ
るとともに、開繊されたガラス繊維を不織布に貫通させ
る工程、とにより複合ガラス繊維マットを製造する。
又、多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束してなるガ
ラス繊維束を管状通路中に導き、上記管状通路に開孔す
る空気供給管から圧縮空気を該通路に噴射してガラス繊
維束を開繊する工程、開繊したガラス繊維束を、複数
本、移動するコンベア上に落下させ、ループ状に堆積さ
せる工程、この堆積物の少なくとも一方の面に不織布を
重ね、複合物とする工程、高速の空気流を上記複合物中
を通過させ、この空気流によりガラス繊維束を開繊させ
て互いに絡ませるとともに、開繊されたガラス繊維を不
織布に貫通させる工程、とにより複合ガラス繊維マット
を製造する。
【0011】次に、請求項1記載の本発明を図1、図2
に基いて更に具体的に説明する。ブッシングから引出し
たガラス繊維に集束剤をアプリケータで附与し、集束部
材中で集束し、回転するスパイラルワイヤ(綾振り装
置)で綾振りしつつ、高速で回転するマンドレルに嵌挿
したチューブ上に巻取ることによってガラス繊維束(ス
トランド)を製造することができる。本発明において使
用するストランドとしては、平均直径3〜30μm、望
ましくは6〜20μmのガラス繊維に、集束剤を、固型
分として、ガラス繊維に対し、0.01〜2wt%、望
ましくは0.05〜1.5wt%附与し、100〜8,
000本、望ましくは200〜4,000本集束したも
のが適当である。
に基いて更に具体的に説明する。ブッシングから引出し
たガラス繊維に集束剤をアプリケータで附与し、集束部
材中で集束し、回転するスパイラルワイヤ(綾振り装
置)で綾振りしつつ、高速で回転するマンドレルに嵌挿
したチューブ上に巻取ることによってガラス繊維束(ス
トランド)を製造することができる。本発明において使
用するストランドとしては、平均直径3〜30μm、望
ましくは6〜20μmのガラス繊維に、集束剤を、固型
分として、ガラス繊維に対し、0.01〜2wt%、望
ましくは0.05〜1.5wt%附与し、100〜8,
000本、望ましくは200〜4,000本集束したも
のが適当である。
【0012】集束剤としては、ポリエステル樹脂、エボ
キン樹脂、PVA樹脂の水溶液又はエマルジョン等の被
膜形成剤を、固型分として0.5〜8wt%、ステアリ
ン酸とテトラエチレンペンタミンの縮合物等の潤滑剤を
0.01〜0.1wt%、アミノシラン、ビニルシラ
ン、アクリルシランのようなカップリング剤を、0.1
〜1wt%含むものを好適に使用できる。巻取られたス
トランド(ケーキ)を加熱、乾燥装置に送り乾燥する。
キン樹脂、PVA樹脂の水溶液又はエマルジョン等の被
膜形成剤を、固型分として0.5〜8wt%、ステアリ
ン酸とテトラエチレンペンタミンの縮合物等の潤滑剤を
0.01〜0.1wt%、アミノシラン、ビニルシラ
ン、アクリルシランのようなカップリング剤を、0.1
〜1wt%含むものを好適に使用できる。巻取られたス
トランド(ケーキ)を加熱、乾燥装置に送り乾燥する。
【0013】加熱温度は通常110〜150℃、加熱時
間は8〜24hr程度である。乾燥後、ケーキ1から紙
管を取外し、架台(図示せず)上に複数個支持し、スト
ランド2を一対の逆方向に回転するロール3,3で挟ん
で夫々のケーキから引出し、移動するコンベア4上に落
下せしめ、ループ状をなして堆積させる。なお、5はガ
イドロール、6は押えロールである。ストランドの引出
し速度とコンベアの移動速度の比を所定値に調整するこ
とにより、ループの形状を調整することができる。な
お、ストランドの堆積量は、20〜5,000gr/m
2 、望ましくは、50〜1,000gr/m2 とするの
が適当である。
間は8〜24hr程度である。乾燥後、ケーキ1から紙
管を取外し、架台(図示せず)上に複数個支持し、スト
ランド2を一対の逆方向に回転するロール3,3で挟ん
で夫々のケーキから引出し、移動するコンベア4上に落
下せしめ、ループ状をなして堆積させる。なお、5はガ
イドロール、6は押えロールである。ストランドの引出
し速度とコンベアの移動速度の比を所定値に調整するこ
とにより、ループの形状を調整することができる。な
お、ストランドの堆積量は、20〜5,000gr/m
2 、望ましくは、50〜1,000gr/m2 とするの
が適当である。
【0014】このようにして得られた堆積物(本堆積
物)7の上面に不織布8を供給し、堆積物7を不織布8
で覆う。なお、9は不織布8の供給ロールである。不織
布としては、平均直径15〜21μm程度のガラス単繊
維を、移動するコンベア状に落下させ、ループ状に堆積
し、不飽和ポリエステル樹脂エマルジョンのような結合
剤でガラス単繊維同志を結合したボンデッドマットを好
適に使用することができるが、湿式抄紙法で製造された
ガラスペーパーを使用することも可能である。ガラス単
繊維に代え、有機繊維、或は炭素繊維を使用した不織布
を使用することもできる。
物)7の上面に不織布8を供給し、堆積物7を不織布8
で覆う。なお、9は不織布8の供給ロールである。不織
布としては、平均直径15〜21μm程度のガラス単繊
維を、移動するコンベア状に落下させ、ループ状に堆積
し、不飽和ポリエステル樹脂エマルジョンのような結合
剤でガラス単繊維同志を結合したボンデッドマットを好
適に使用することができるが、湿式抄紙法で製造された
ガラスペーパーを使用することも可能である。ガラス単
繊維に代え、有機繊維、或は炭素繊維を使用した不織布
を使用することもできる。
【0015】又、不織布8を本堆積物7上面に供給する
代りに、コンベア4上に予め不織布10を供給、載置し
ておき、この不織布10上にストランドを落下、堆積さ
せることもできる。なお、11は不織布10の供給ロー
ルである。或は又、不織布10上に落下、堆積させた堆
積物7を、更に同一又は別種の不織布8で覆うこともで
きる。なお、不織布としては、1m2 当りの重量(g
r)が、20〜40程度のものを使用するのが適当であ
る。この重量があまり小さいと、不織布の強度が低く、
破損し易く、又この重量があまり大きいと、後述する開
繊されたガラス繊維が織布を貫通し難くなる。
代りに、コンベア4上に予め不織布10を供給、載置し
ておき、この不織布10上にストランドを落下、堆積さ
せることもできる。なお、11は不織布10の供給ロー
ルである。或は又、不織布10上に落下、堆積させた堆
積物7を、更に同一又は別種の不織布8で覆うこともで
きる。なお、不織布としては、1m2 当りの重量(g
r)が、20〜40程度のものを使用するのが適当であ
る。この重量があまり小さいと、不織布の強度が低く、
破損し易く、又この重量があまり大きいと、後述する開
繊されたガラス繊維が織布を貫通し難くなる。
【0016】このようにして得られたマット状の堆積物
7と不織布8,10との重ね合せ物12(以下複合物と
いう)に向けて、高速の空気流を吹きつけて、高速の空
気流を複合物中を通過させる。この空気流によりガラス
繊維束は開繊され、互いに絡み合ってガラス繊維束同志
が結合されるとともに不織布も一体的に結合される。空
気流は複合物の一方の面(例えば上面)のみから吹き付
けることもできるが、その両面から吹き付けるのが特に
望ましい。この際、複合物の上、下両面から吹き付ける
空気流の位置を、水平方向に若干ずらすのが適当であ
る。空気流の流速は50〜200m/sec、望ましく
は100〜170m/secとするのが適当である。こ
の流速があまり小さいと、本発明の効果が充分でなく、
又この流速があまり大きいと、ストランドの破損が生じ
易い。
7と不織布8,10との重ね合せ物12(以下複合物と
いう)に向けて、高速の空気流を吹きつけて、高速の空
気流を複合物中を通過させる。この空気流によりガラス
繊維束は開繊され、互いに絡み合ってガラス繊維束同志
が結合されるとともに不織布も一体的に結合される。空
気流は複合物の一方の面(例えば上面)のみから吹き付
けることもできるが、その両面から吹き付けるのが特に
望ましい。この際、複合物の上、下両面から吹き付ける
空気流の位置を、水平方向に若干ずらすのが適当であ
る。空気流の流速は50〜200m/sec、望ましく
は100〜170m/secとするのが適当である。こ
の流速があまり小さいと、本発明の効果が充分でなく、
又この流速があまり大きいと、ストランドの破損が生じ
易い。
【0017】空気流を吹付ける方法に特に限定はない
が、図に示すように空気噴出管(ノズル)を、複合物1
2の上面及び下面に近接して多数配列し、このノズルに
高圧空気を供給して噴出させるのが実際的である。高圧
空気の圧力を2〜10kg/cm2 G、望ましくは4〜
7kg/cm2 G、ノズルの内径を1〜5mmφ、望ま
しくは2〜4mmφとすることにより、好適な結果をう
ることができる。又、ノズル同志の間隔(ノズル中心間
の距離)は、ノズル内径の1.05〜3倍、望ましくは
1.1〜1.5倍とし、上部のノズル13及び下部のノ
ズル14の位置を図2に示すように若干ずらすのが適当
であり、又、ノズル13,14は2列以上に配列するの
が好ましい。(図面では1列のみ示されている。)更に
又、複合物12を一対の網状体で挾圧支持した状態で、
高速の空気流を吹き付けるのが好ましい。
が、図に示すように空気噴出管(ノズル)を、複合物1
2の上面及び下面に近接して多数配列し、このノズルに
高圧空気を供給して噴出させるのが実際的である。高圧
空気の圧力を2〜10kg/cm2 G、望ましくは4〜
7kg/cm2 G、ノズルの内径を1〜5mmφ、望ま
しくは2〜4mmφとすることにより、好適な結果をう
ることができる。又、ノズル同志の間隔(ノズル中心間
の距離)は、ノズル内径の1.05〜3倍、望ましくは
1.1〜1.5倍とし、上部のノズル13及び下部のノ
ズル14の位置を図2に示すように若干ずらすのが適当
であり、又、ノズル13,14は2列以上に配列するの
が好ましい。(図面では1列のみ示されている。)更に
又、複合物12を一対の網状体で挾圧支持した状態で、
高速の空気流を吹き付けるのが好ましい。
【0018】網状体は、細い金属線で構成し、又その目
の大きさは3〜10mm程度とするのが適当である。網
状体で無端ベルトを構成し、このベルトを所定速度で回
転させることにより、複合物12を所望速度で移動させ
るのが実際的である。図1、図2に示す態様において
は、コンベア4、コンベア15を上記のような網状体よ
りなる無端ベルトで構成しており、又、複合物12は、
金網で形成されたコンベア15の自重により、コンベア
4に押圧され、コンベア4,15で挾圧、支持される。
なお、図1、図2で示す態様においてはノズル13,1
4、コンベア15は2ケ所に配置されているが、これら
は1ケ所のみに配列してもよく、又、3ケ所以上に配列
することもできる。
の大きさは3〜10mm程度とするのが適当である。網
状体で無端ベルトを構成し、このベルトを所定速度で回
転させることにより、複合物12を所望速度で移動させ
るのが実際的である。図1、図2に示す態様において
は、コンベア4、コンベア15を上記のような網状体よ
りなる無端ベルトで構成しており、又、複合物12は、
金網で形成されたコンベア15の自重により、コンベア
4に押圧され、コンベア4,15で挾圧、支持される。
なお、図1、図2で示す態様においてはノズル13,1
4、コンベア15は2ケ所に配置されているが、これら
は1ケ所のみに配列してもよく、又、3ケ所以上に配列
することもできる。
【0019】又、ノズルに圧縮空気を供給してノズルか
ら噴出させる代りに、下面に複数の小孔を穿設した密閉
容器に圧縮空気を供給して小孔から噴出させしめてもよ
く、或は又、複合物の上面に密着して小孔を有する多孔
板を設け、断面積の大きい空気流を多孔板を通して複合
物に吹付けることもできる。又、上記の多孔板として
は、パンチングメタルを用いることができるが、多孔板
を複合物に密着させ、複合物を多孔板で押圧した状態
で、高速の空気流を吹付けるのが望ましい。例えば、表
面を多孔板で形成した円筒状の回転ロールを、その表面
速度が複合物の送り速度と同一となるように回転させ、
回転ロール中に設けた複数のノズルから高速空気を噴出
させることにより、効率よく連続的にガラス繊維マット
を製造することができる。
ら噴出させる代りに、下面に複数の小孔を穿設した密閉
容器に圧縮空気を供給して小孔から噴出させしめてもよ
く、或は又、複合物の上面に密着して小孔を有する多孔
板を設け、断面積の大きい空気流を多孔板を通して複合
物に吹付けることもできる。又、上記の多孔板として
は、パンチングメタルを用いることができるが、多孔板
を複合物に密着させ、複合物を多孔板で押圧した状態
で、高速の空気流を吹付けるのが望ましい。例えば、表
面を多孔板で形成した円筒状の回転ロールを、その表面
速度が複合物の送り速度と同一となるように回転させ、
回転ロール中に設けた複数のノズルから高速空気を噴出
させることにより、効率よく連続的にガラス繊維マット
を製造することができる。
【0020】このように空気流を吹付けると、本堆積物
を構成するストランドはモノフィラメント或は少数のモ
ノフィラメントの引揃え物に開繊され、開繊によって生
じたモノフィラメント等が互いに絡み合って、ストラン
ド同志が長手方向に沿った複数個所で結合され、一体に
結合されるとともに、不織布も一体に結合された繊維マ
ット(本複合ガラス繊維マット)が得られる。なお、1
7はマットの巻取りロールである。なお、高速空気流の
吹き付けは、マットを間欠的に移動させ、マットの停止
時にのみ空気流を吹き付けることもできるが、本発明に
おいてはマットを連続的に移動させ、その間絶えず空気
流を吹き付けることも可能であり、生産性を向上させる
ことができる。
を構成するストランドはモノフィラメント或は少数のモ
ノフィラメントの引揃え物に開繊され、開繊によって生
じたモノフィラメント等が互いに絡み合って、ストラン
ド同志が長手方向に沿った複数個所で結合され、一体に
結合されるとともに、不織布も一体に結合された繊維マ
ット(本複合ガラス繊維マット)が得られる。なお、1
7はマットの巻取りロールである。なお、高速空気流の
吹き付けは、マットを間欠的に移動させ、マットの停止
時にのみ空気流を吹き付けることもできるが、本発明に
おいてはマットを連続的に移動させ、その間絶えず空気
流を吹き付けることも可能であり、生産性を向上させる
ことができる。
【0021】本ガラス繊維マットを構成するストランド
同志は、モノフィラメント等がその長手方向に沿った複
数の個所で三次元的に絡み合うことによって結合されて
いるので、マットを巻取り、又は巻戻す際、ストランド
がバラバラになることはなく、しかもストランド同志は
比較的自由に三次元方向に相対的に動きうるので、マッ
トを深絞りしてもマットが破断したり、ストランドの分
布が不均一となることもない又、ストランド同志はマッ
トバインダを使用することなく結合されているので、マ
ットバインダに起因する樹脂含浸の阻害が生じることも
ない。又、本マットを構成するストランドは開繊されて
いるので、本マットは嵩密度も小さく、厚さも大きく、
断熱性も良好であり、樹脂の含浸も良好であり、含浸さ
せた樹脂を発泡させた場合、ストランドは樹脂の発泡に
対応して動きうるので、ストランドを発泡樹脂中に均一
に分布させることができる。又、本マットの表面は不織
布で覆われているので、本マットを補強繊維として使用
し、平滑な表面を有するFRPをうることができる。
同志は、モノフィラメント等がその長手方向に沿った複
数の個所で三次元的に絡み合うことによって結合されて
いるので、マットを巻取り、又は巻戻す際、ストランド
がバラバラになることはなく、しかもストランド同志は
比較的自由に三次元方向に相対的に動きうるので、マッ
トを深絞りしてもマットが破断したり、ストランドの分
布が不均一となることもない又、ストランド同志はマッ
トバインダを使用することなく結合されているので、マ
ットバインダに起因する樹脂含浸の阻害が生じることも
ない。又、本マットを構成するストランドは開繊されて
いるので、本マットは嵩密度も小さく、厚さも大きく、
断熱性も良好であり、樹脂の含浸も良好であり、含浸さ
せた樹脂を発泡させた場合、ストランドは樹脂の発泡に
対応して動きうるので、ストランドを発泡樹脂中に均一
に分布させることができる。又、本マットの表面は不織
布で覆われているので、本マットを補強繊維として使用
し、平滑な表面を有するFRPをうることができる。
【0022】なお、上記説明中には、一旦ストランドを
巻取り、乾燥した後引きだして堆積させるように説明し
たが、ブッシングから引出されたストランドを直接コン
ベア上に落下させることもできる。又、一旦乾燥したス
トランドに水分を附与して湿らせてからコンベア上に落
下させることもでき、ストランドが湿った状態で高速の
空気流を吹付けることにより、開繊、絡み合いを一層良
好な状態とすることができる。更に又、ストランドを6
0cm以上、望ましくは100cm以上に切断した長尺
の切断物を使用することにより、ストランドをループ状
に堆積させることもできる。
巻取り、乾燥した後引きだして堆積させるように説明し
たが、ブッシングから引出されたストランドを直接コン
ベア上に落下させることもできる。又、一旦乾燥したス
トランドに水分を附与して湿らせてからコンベア上に落
下させることもでき、ストランドが湿った状態で高速の
空気流を吹付けることにより、開繊、絡み合いを一層良
好な状態とすることができる。更に又、ストランドを6
0cm以上、望ましくは100cm以上に切断した長尺
の切断物を使用することにより、ストランドをループ状
に堆積させることもできる。
【0023】次に、請求項2記載の発明を図3、図4、
図5、図6、図7、図8に基いて説明する。請求項2記
載の発明においては、請求項1記載の発明のストランド
2に代え、ストランド2を予め管状通路18中を通過せ
しめ、上記管状通路に、スリット状に開孔する空気供給
管19から圧縮空気を、該通路18に噴射して、開繊し
たストランド21を使用する。なお、20は管状通路1
8及び空気供給管19を備えた開繊装置である。管状通
路18に供給するストランドの供給速度は200〜2,
000m/min、望ましくは500〜1,000m/
min、圧縮空気の圧力は、5〜10kg/cm2 Gと
するのが適当である。、開繊ストランド21は開繊装置
20から、邪魔板22に向けて噴射され、コンベア4上
に落下し、ループ状をなして堆積される。
図5、図6、図7、図8に基いて説明する。請求項2記
載の発明においては、請求項1記載の発明のストランド
2に代え、ストランド2を予め管状通路18中を通過せ
しめ、上記管状通路に、スリット状に開孔する空気供給
管19から圧縮空気を、該通路18に噴射して、開繊し
たストランド21を使用する。なお、20は管状通路1
8及び空気供給管19を備えた開繊装置である。管状通
路18に供給するストランドの供給速度は200〜2,
000m/min、望ましくは500〜1,000m/
min、圧縮空気の圧力は、5〜10kg/cm2 Gと
するのが適当である。、開繊ストランド21は開繊装置
20から、邪魔板22に向けて噴射され、コンベア4上
に落下し、ループ状をなして堆積される。
【0024】請求項2記載の方法によるときは、一旦開
繊されたストランドが、高速の空気流によって更に開繊
されて絡み合う。このため、絡み合いは請求項1記載の
方法によるよりも一層充分に行われ、深絞り性、嵩高性
の一層良好なマットが得られる。その他の構成は、請求
項1記載の発明と同様なので、図面に同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
繊されたストランドが、高速の空気流によって更に開繊
されて絡み合う。このため、絡み合いは請求項1記載の
方法によるよりも一層充分に行われ、深絞り性、嵩高性
の一層良好なマットが得られる。その他の構成は、請求
項1記載の発明と同様なので、図面に同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0025】
【作用】多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束してな
るガラス繊維束を、複数本、移動するコンベア上に落下
させ、ループ状に堆積させる工程、この堆積物の少なく
とも一方の面に不織布を重ね、複合物とする工程、高速
の空気流を上記複合物中を通過させ、この空気流により
ガラス繊維束を開繊させて互いに絡ませるとともに、開
繊されたガラス繊維を不織布を貫通させる工程とによ
り、マットバインダを使用することなく、ガラス繊維同
志を、互いに三次元的に自由に動きうるように結合する
とともに、不織布も結合し、深絞り性も良好で、嵩密度
も小さく、樹脂の含浸性も良好であり、樹脂の発泡に追
随して個々のストランドが動きうるマットが得られる。
又、本マットを補強繊維として使用することにより、表
面の平滑なFRPが得られる。
るガラス繊維束を、複数本、移動するコンベア上に落下
させ、ループ状に堆積させる工程、この堆積物の少なく
とも一方の面に不織布を重ね、複合物とする工程、高速
の空気流を上記複合物中を通過させ、この空気流により
ガラス繊維束を開繊させて互いに絡ませるとともに、開
繊されたガラス繊維を不織布を貫通させる工程とによ
り、マットバインダを使用することなく、ガラス繊維同
志を、互いに三次元的に自由に動きうるように結合する
とともに、不織布も結合し、深絞り性も良好で、嵩密度
も小さく、樹脂の含浸性も良好であり、樹脂の発泡に追
随して個々のストランドが動きうるマットが得られる。
又、本マットを補強繊維として使用することにより、表
面の平滑なFRPが得られる。
【0026】多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束し
てなるガラス繊維束を、管状通路に導き、上記管状通路
に開孔する空気供給管から圧縮空気を該通路に噴射して
ガラス繊維束を開繊する工程、開繊したガラス繊維を複
数本、移動するコンベア上に落下させ、ループ状に堆積
させる工程、この堆積物の少なくとも一方の面に不織布
を重ね、複合物とする工程、高速の空気流を上記複合物
中を通過させ、この空気流によりガラス繊維束を開繊さ
せて互いに絡ませるとともに、開繊されたガラス繊維を
不織布を貫通させる工程とにより、上記作用を一層増大
させる。
てなるガラス繊維束を、管状通路に導き、上記管状通路
に開孔する空気供給管から圧縮空気を該通路に噴射して
ガラス繊維束を開繊する工程、開繊したガラス繊維を複
数本、移動するコンベア上に落下させ、ループ状に堆積
させる工程、この堆積物の少なくとも一方の面に不織布
を重ね、複合物とする工程、高速の空気流を上記複合物
中を通過させ、この空気流によりガラス繊維束を開繊さ
せて互いに絡ませるとともに、開繊されたガラス繊維を
不織布を貫通させる工程とにより、上記作用を一層増大
させる。
【0027】
【実施例1】ブッシングから引出した平均直径11μの
ガラス繊維に酢酸ビニルを5wt%、潤滑剤を0.05
wt%、アミノシランカップリング剤を0.5wt%含
む集束剤を、固形分として、0.4wt%附与し、2,
000本集束して、回転するマンドレルに嵌挿したチュ
ーブ上に巻き取ってケーキとした。ケーキを125℃に
おいて、10hr加熱乾燥し、このケーキを20個、架
台に支持し、ストランドを一対の回転ロールで挟んで夫
々のケーキから118m/minの速さで引出し、5m
/minの速さで移動するコンベア上で落下させ、ルー
プ上に堆積させた。堆積量は450gr/m2 、厚みは
3mmであった。この堆積物上に、平均直径16μのガ
ラス単繊維よりなる30gr/m2 のボンデッドマット
(不織布)を重ね、図1、図2に示すように、約3mm
間隔で配列された上、下ノズルに、8kg/cm2 Gの
圧縮空気を供給し、ノズルから噴出した空気流を堆積物
中を通過させた。このようにして得られたマットは取扱
性が良好で、生産性も大きく、40cmx40cmの大
きさの上記マットを3枚重ね、円筒形の下型の上に載
せ、上型を下降させて、両型の間に不飽和ポリエステル
樹脂を注入し、ガラス含有率30%、直径30cm、肉
厚3mmの、平滑な表面を有する円筒状の均質なFRP
を得ることができた。
ガラス繊維に酢酸ビニルを5wt%、潤滑剤を0.05
wt%、アミノシランカップリング剤を0.5wt%含
む集束剤を、固形分として、0.4wt%附与し、2,
000本集束して、回転するマンドレルに嵌挿したチュ
ーブ上に巻き取ってケーキとした。ケーキを125℃に
おいて、10hr加熱乾燥し、このケーキを20個、架
台に支持し、ストランドを一対の回転ロールで挟んで夫
々のケーキから118m/minの速さで引出し、5m
/minの速さで移動するコンベア上で落下させ、ルー
プ上に堆積させた。堆積量は450gr/m2 、厚みは
3mmであった。この堆積物上に、平均直径16μのガ
ラス単繊維よりなる30gr/m2 のボンデッドマット
(不織布)を重ね、図1、図2に示すように、約3mm
間隔で配列された上、下ノズルに、8kg/cm2 Gの
圧縮空気を供給し、ノズルから噴出した空気流を堆積物
中を通過させた。このようにして得られたマットは取扱
性が良好で、生産性も大きく、40cmx40cmの大
きさの上記マットを3枚重ね、円筒形の下型の上に載
せ、上型を下降させて、両型の間に不飽和ポリエステル
樹脂を注入し、ガラス含有率30%、直径30cm、肉
厚3mmの、平滑な表面を有する円筒状の均質なFRP
を得ることができた。
【0028】
【比較例1】実施例1と同様にストランドを堆積させ、
マットバインダを、ガラス繊維に対し、6wt%の割合
で附与し、200℃で2分間加熱し、厚さ1.5mmの
マットを得た。このマットを使用し、不織布を重ね実施
例と同様に成形を行ったが、多数のシワが発生し、均質
なFRPを得ることはできなっかった。又、マットバイ
ンダの歩留りは70%であった。
マットバインダを、ガラス繊維に対し、6wt%の割合
で附与し、200℃で2分間加熱し、厚さ1.5mmの
マットを得た。このマットを使用し、不織布を重ね実施
例と同様に成形を行ったが、多数のシワが発生し、均質
なFRPを得ることはできなっかった。又、マットバイ
ンダの歩留りは70%であった。
【0029】
【実施例2】実施例1のストランドを、750m/mi
nの速さで引出して、管状通路に供給し、この管状通路
に開孔する空気供給孔に7kg/cm2Gの圧縮空気を
供給し、ストランドを開繊した。このストランドを邪魔
板に当ててコンベア上に落下させ、1,350gr/m
2 の割合で堆積させ、実施例1と同様に厚み11mmの
マットを得た。このマットは実施例1のマットより更に
深絞り性が良好であった。
nの速さで引出して、管状通路に供給し、この管状通路
に開孔する空気供給孔に7kg/cm2Gの圧縮空気を
供給し、ストランドを開繊した。このストランドを邪魔
板に当ててコンベア上に落下させ、1,350gr/m
2 の割合で堆積させ、実施例1と同様に厚み11mmの
マットを得た。このマットは実施例1のマットより更に
深絞り性が良好であった。
【0030】
【発明の効果】マットバインダを使用することなく、樹
脂の含浸性、深絞り性が良好であり、又発泡樹脂の補強
材として好適な、嵩密度の小さいマットを工業的に生産
できる。又、表面の平滑なFRPが得られる。
脂の含浸性、深絞り性が良好であり、又発泡樹脂の補強
材として好適な、嵩密度の小さいマットを工業的に生産
できる。又、表面の平滑なFRPが得られる。
【図1】本発明の製造法を示す側面図である。
【図2】図1の一部を矢印で示すように破断した平面図
である。
である。
【図3】本発明の製造法を示す側面図である。
【図4】図3の一部を矢印で示すように破断した平面図
である。
である。
【図5】開繊装置の平面図である。
【図6】開繊装置の側面図である。
【図7】図5のAAの断面図である。
【図8】図5のBBの断面図である。
1 ケーキ 2 ストランド 3 ロール 4 コンベア 5 ガイドロール 6 押えロール 7 堆積物 8 不織布 9 供給ロール 10 不織布 11 供給ロール 12 複合物 13 ノズル 14 ノズル 15 コンベア 16 ガラス繊維マット 17 巻取りロール 18 管状通路 19 空気供給管 20 開繊装置 21 開繊ストランド邪魔板 22 邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06
Claims (2)
- 【請求項1】 多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束
してなるガラス繊維束を、複数本、移動するコンベア上
に落下させ、ループ状に堆積させる工程、この堆積物の
少なくとも一方の面に不織布を重ね、複合物とする工
程、高速の空気流を上記複合物中を通過させ、この空気
流によりガラス繊維束を開繊させて互いに絡ませるとと
もに、開繊されたガラス繊維を不織布に貫通させる工
程、とを含むことを特徴とする複合ガラス繊維マットの
製造法。 - 【請求項2】 多数のガラス繊維に集束剤を附与、集束
してなるガラス繊維束を、管状通路中に導き、上記管状
通路に開孔する空気供給管から圧縮空気を該通路に噴射
してガラス繊維束を開繊する工程、開繊したガラス繊維
を、複数本、移動するコンベア上に落下させ、ループ状
に堆積させる工程、この堆積物の少なくとも一方の面に
不織布を重ね、複合物とする工程、高速の空気流を上記
複合物中を通過させ、この空気流によりガラス繊維束を
開繊させて互いに絡ませるとともに、開繊されたガラス
繊維を不織布に貫通させる工程、とを含むことを特徴と
する複合ガラス繊維マットの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326779A JPH05132843A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 複合ガラス繊維マツトの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326779A JPH05132843A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 複合ガラス繊維マツトの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132843A true JPH05132843A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18191614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3326779A Pending JPH05132843A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 複合ガラス繊維マツトの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05132843A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113756121A (zh) * | 2020-06-03 | 2021-12-07 | 精工爱普生株式会社 | 纤维结构体制造装置、纤维结构体制造方法、纤维结构体 |
EP4019697A1 (en) | 2020-12-24 | 2022-06-29 | Seiko Epson Corporation | Fiber body forming apparatus and control method of fiber body forming apparatus |
EP4394126A1 (en) | 2022-12-27 | 2024-07-03 | Seiko Epson Corporation | Dispersion device and accumulation device |
EP4397807A1 (en) | 2022-12-27 | 2024-07-10 | Seiko Epson Corporation | Dispersion device and accumulation device |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP3326779A patent/JPH05132843A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113756121A (zh) * | 2020-06-03 | 2021-12-07 | 精工爱普生株式会社 | 纤维结构体制造装置、纤维结构体制造方法、纤维结构体 |
EP4019697A1 (en) | 2020-12-24 | 2022-06-29 | Seiko Epson Corporation | Fiber body forming apparatus and control method of fiber body forming apparatus |
US11732415B2 (en) | 2020-12-24 | 2023-08-22 | Seiko Epson Corporation | Fiber body forming apparatus and control method of fiber body forming apparatus |
EP4394126A1 (en) | 2022-12-27 | 2024-07-03 | Seiko Epson Corporation | Dispersion device and accumulation device |
EP4397807A1 (en) | 2022-12-27 | 2024-07-10 | Seiko Epson Corporation | Dispersion device and accumulation device |
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