JPH0513216U - 装飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の装飾品本体をさまざまな態様で使用で
きる装飾具を提供する。 【構成】 表面１１に装飾品本体２が設けられた基板１
の裏面１１に支持体係止部１２を設ける。ピン、スカー
フクリップ、首輪等の止め具３のうち少なくとも一種類
の止め具３を取付けた止め具支持体４を、前記係止部１
２に着脱可能に重合装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、装飾具は、その基板表面に装飾品本体が設けられ、基板裏面には、例え ばブローチであればピンのように、一種類の止め具のみが設けられていることが 通常である。 したがって、例えば装飾具がブローチでありその装飾品本体のデザインが使用 者の好みに適合し同様の装飾品本体をネックレスとしても使用したいような場合 であっても、使用者は個別に同様の装飾品本体が設けられたネックレスを購入せ ざるを得なかった。

【０００３】 しかしながら、一般に装飾品本体は、貴金属や宝石などの材料からなり、しか も凝ったデザインが施されているものであり、高価であることが多い。 また、上述の止め具がスカーフクリップのように、事実上冬期に使用が限定さ れるものである場合、使用者はせっかく気に入った装飾品本体を所有していなが ら、夏期には使用できないという問題もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述の問題点に鑑み、本考案の目的は、単一の装飾品本体をさまざまな態様で 使用できる装飾具を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、本考案は、装飾具において、 表面に装飾品本体が設けられた基板の裏面に支持体係止部を設け、ピン、スカ ーフクリップ、首輪等の止め具のうち少なくとも一種類の止め具を取付けた止め 具支持体を、前記係止部に着脱可能に重合装着するという技術をもって構成され る。

【０００６】

【作用】

従って、予め複数用意しておいた止め具支持体のうち、使用者の好み、季節、 着衣とのバランス等を考慮して、最適のものを選択し、該支持体を基板裏面の支 持体係止部に装着し、使用するものである。 また、着衣を交換するなどして別の止め具が取付けられた支持体を選択し、同 一の装飾品本体を種々の態様で身につけて楽しむことができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は、支持体係止部１２に止め具支持体４を重合装着しようとする状態を示 す斜視図である。 支持体係止部１２は、底板１２ａの中央にその長手方向を向く長孔１２ｂが穿 設され、底板１２ａの両側縁から側板１２ｃ、１２ｃが立設され、その側板１２ ｃ、１２ｃから上板１２ｄ、１２ｄが底板１２ａと平行にかつ相対向するように 突設されてなり、上板１２ｄ、１２ｄの先端縁は所定間隔ｔだけ離れており、後 述する止め具３の基端部が、この上板１２ｄ、１２ｄの先端縁に当接しないよう になっている。 また、止め具支持体４は、支持体係止部１２の底板１２ａ、側板１２ｃ、１２ ｃ及び上板１２ｄ、１２ｄの内周面に摺動して挿入できるように形成されたスラ イド板４ａと、スライド板４ａの中央に設けられ頂点が下方を向きかつ長孔１２ ｂよりも若干幅狭のＶ字状ばね４ｂとからなる。 そして、止め具支持体４の先端部を支持体係止部１２に挿入し押し進めると、 Ｖ字状ばね４ｂの頂点が底板１２ａに当接し、Ｖ字状ばね４ｂが縮んで復元力を 生ずる。この状態からさらに押し進めると、図２及び図２のＡ−Ａ線断面図であ る図３に示すように、Ｖ字状ばね４ｂが長孔１２ｂに符合し、Ｖ字状ばね４ｂが 伸びて、支持体係止部１２に止め具支持体４が支持される。 このように、支持体係止部１２と止め具支持体４とのそれぞれには所定の重合 状態において雌雄係合する係着部が設けられており、この係着部は長孔１２ｂと Ｖ字状ばね４ｂとからなる。もちろん、この係着部は、図示していないが便宜の ねじ、ストッパーなどを用いて構成しても差支えない。

【０００９】 さて図４は、止め具支持体４のＶ字状ばね４ｂの頂点反対側の面に止め具３の 例であるスカーフクリップの基端部を固定した状態を示す斜視図である。 そして、支持体係止部１２の底板１２ａの底面を、基板１の裏面１１に固定し 、図４に示す止め具支持体４をこの支持体係止部１２に重合装着し、基板１の支 持体係止部１２側から斜視すると図５に示すようになり、基板１の側方から見る と図６に示すようになる。もちろん、この基板１の表面１０には、装飾品本体２ が設けられている。

【００１０】 図７及び図９は、断面Ｔ字状をなす止め具支持体４の他の例を示す。図７の例 では、止め具支持体４の略中央に長手方向を向く挿通孔４ｃが設けられ、この挿 通孔４ｃには止め具３の例であるピンの固定側線条部が挿通され、止め具３が止 め具支持体４に支持されている。 図９の例では、止め具支持体４にリング４ｄが固着され、このリング４ｄには 止め具３の例である鎖輪が通されている。 そして、図７、図９に示す止め具支持体４を、基板１の裏面１１に固定すると 、それぞれ図８、図１０に示すようになる。

【００１１】 図１１及び図１２は、止め具支持体４の他の例を示し、図１１の例では、スラ イド板４ａの両端部をＶ字状ばね４ｂの頂点反対側に起立させた起立片４ｆ、４ ｆを形成し、その起立片４ｆ、４ｆには、透孔４ｇ、４ｇを穿設する。そして、 この透孔４ｇ、４ｇに止め具３の例であるピンの固定側線条部をなどを挿入支持 するものである。 図１２に示す例では、Ｖ字状ばね４ｂの頂点反対側に突出するＵ字フック４ｅ の基端部をスライド板４ａに固着し、このＵ字フック４ｅに止め具３の例である 鎖輪を通すものである。

【００１２】 もちろん、本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、要旨を変更しな い範囲において必要に応じ種々変形することができる。 例えば、装飾品本体２と基板１とを一体に形成しても差支えないし、止め具３ は着衣又は身体に装飾具を支持しうるものであれば任意に選択することができる 。

【００１３】

【考案の効果】

本考案に係る装飾具は、基板の裏面に支持体係止部を設け、止め具を取付けた 止め具支持体を、支持体係止部に着脱可能に重合装着してなるので、単一の装飾 品本体を簡単・容易にさまざまな態様で使用でき、用途が広くかつ装飾品本体の 装飾美を幾通りにも楽しむことができる装飾具を得ることができるという利点が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例に係る支持体係止部に止
め具支持体を重合装着しようとする状態を示す斜視図で
ある。

【図２】 支持体係止部に止め具支持体を重合装着し
た状態を示す縦断面図である。

【図３】 図２Ａ−Ａ線断面図である。

【図４】 止め具（スカーフクリップ）を止め具支持
体に支持した状態を示す斜視図である。

【図５】 図４の例による装飾具を示す斜視図であ
る。

【図６】 図４の例による装飾具を示す側面図であ
る。

【図７】 止め具（ピン）を止め具支持体に支持した
状態を示す斜視図である。

【図８】 図７の例による装飾具を示す斜視図であ
る。

【図９】 止め具（鎖輪）を止め具支持体に支持した
状態を示す斜視図である。

【図１０】 図９の例による装飾具を示す斜視図であ
る。

【図１１】 止め具支持体を示す斜視図である。

【図１２】 止め具支持体を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 基板 １０ 基板の表面 １１ 基板の裏面 １２ 支持体係止部 ２ 装飾品本体 ３ 止め具 ４ 止め具支持体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に装飾品本体が設けられた基板の裏
   面に支持体係止部を設け、 ピン、スカーフクリップ、首輪等の止め具のうち少なく
   とも一種類の止め具を取付けた止め具支持体を、前記係
   止部に着脱可能に重合装着してなることを特徴とする装
   飾具。