JPH05131466A - 表皮一体発泡成形体の製造方法及び装置 - Google Patents
表皮一体発泡成形体の製造方法及び装置Info
- Publication number
- JPH05131466A JPH05131466A JP3321022A JP32102291A JPH05131466A JP H05131466 A JPH05131466 A JP H05131466A JP 3321022 A JP3321022 A JP 3321022A JP 32102291 A JP32102291 A JP 32102291A JP H05131466 A JPH05131466 A JP H05131466A
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- Japan
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- cavity
- mold
- close contact
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安全且つ能率よく表皮を成形用金型内面に完
全に密着させ、成形品の表面に皺等の発生のない表皮一
体形発泡成形品を得る。 【構成】 成形用金型1の下型1aのキャビティ3内面
18に沿って表皮6を配置し、下型1aの開口部8から
はみ出した表皮6の部分を該開口部8を囲み環状に多数
配設した押圧板9により下型1a表面に押圧し、該キャ
ビティ内面18に設けた吸引孔4より吸引して表皮6を
該キャビティ内面18に密着せしめ、その密着の不充分
な表皮6の部分に対して、該当部分に関係する押圧板9
の押圧力を一時弛め、該表皮6の引張りを調整し、表皮
6を完全に該キャビティ内面18全体に密着せしめた
後、成形用金型1の上型を閉じ、キャビティ3内に発泡
性樹脂原液を注入し、発泡、固化し、表皮6と発泡樹脂
を一体成形する。
全に密着させ、成形品の表面に皺等の発生のない表皮一
体形発泡成形品を得る。 【構成】 成形用金型1の下型1aのキャビティ3内面
18に沿って表皮6を配置し、下型1aの開口部8から
はみ出した表皮6の部分を該開口部8を囲み環状に多数
配設した押圧板9により下型1a表面に押圧し、該キャ
ビティ内面18に設けた吸引孔4より吸引して表皮6を
該キャビティ内面18に密着せしめ、その密着の不充分
な表皮6の部分に対して、該当部分に関係する押圧板9
の押圧力を一時弛め、該表皮6の引張りを調整し、表皮
6を完全に該キャビティ内面18全体に密着せしめた
後、成形用金型1の上型を閉じ、キャビティ3内に発泡
性樹脂原液を注入し、発泡、固化し、表皮6と発泡樹脂
を一体成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座席用シートクッショ
ン等に用いられる表皮一体形発泡成形体の製造方法とそ
れに用いる装置に関する。
ン等に用いられる表皮一体形発泡成形体の製造方法とそ
れに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、事務用椅子等の座席用のシート
クッションとして表面の布地と内部のポリウレタンフォ
ームとを一体に成形したものが用いられるようになって
いる。
クッションとして表面の布地と内部のポリウレタンフォ
ームとを一体に成形したものが用いられるようになって
いる。
【0003】このように表皮と内部の発泡樹脂を一体成
形するためには、まず成形用金型のキャビティの内面に
沿って表皮を皺なく均一に密着させておき、ここに発泡
性樹脂原液を注入して、発泡、固化する。表皮を成形用
金型の立体形状のキャビティ内面に密着させるために、
従来は図1に示すように成形用金型1の下型1a内に内
腔2を設け、下型1aのキャビティ3内面18から内腔
2に通ずる吸引孔4を多数設け、下型1aの周囲に沿っ
て表皮固定針5を多数植設し、表皮6をほぼキャビティ
3内面18に沿わせるように配置して、表皮6の周囲を
表皮固定針5に引っ掛けて固定し、下型1aの内腔2を
吸引ポンプ7で吸引して減圧にすると、表皮6はキャビ
ティ3内面18に密着するが、表皮6は部分的にキャビ
ティ3内面18から浮き上がった部分や弛んで皺になっ
た部分が生ずる。その部分に該当する表皮6の一部分を
表皮固定針5から外して、表皮6を弛め或いは引っ張っ
て張り直し、表皮固定針5に引っ掛け直す。これを繰り
返して表皮6全体をキャビティ3内面18に均一に密着
させたのち、成形用金型1の上型1bを閉じ、発泡性樹
脂原液を注入して表皮6と発泡樹脂を一体に成形する。
形するためには、まず成形用金型のキャビティの内面に
沿って表皮を皺なく均一に密着させておき、ここに発泡
性樹脂原液を注入して、発泡、固化する。表皮を成形用
金型の立体形状のキャビティ内面に密着させるために、
従来は図1に示すように成形用金型1の下型1a内に内
腔2を設け、下型1aのキャビティ3内面18から内腔
2に通ずる吸引孔4を多数設け、下型1aの周囲に沿っ
て表皮固定針5を多数植設し、表皮6をほぼキャビティ
3内面18に沿わせるように配置して、表皮6の周囲を
表皮固定針5に引っ掛けて固定し、下型1aの内腔2を
吸引ポンプ7で吸引して減圧にすると、表皮6はキャビ
ティ3内面18に密着するが、表皮6は部分的にキャビ
ティ3内面18から浮き上がった部分や弛んで皺になっ
た部分が生ずる。その部分に該当する表皮6の一部分を
表皮固定針5から外して、表皮6を弛め或いは引っ張っ
て張り直し、表皮固定針5に引っ掛け直す。これを繰り
返して表皮6全体をキャビティ3内面18に均一に密着
させたのち、成形用金型1の上型1bを閉じ、発泡性樹
脂原液を注入して表皮6と発泡樹脂を一体に成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来法によれば、
成形用金型の外側に植設した表皮固定針に人手で表皮を
引っ掛け、何度も掛け直すため、非常に人手と時間を要
し、作業能率が低く、発泡成形工程の生産性向上の障害
となっている。又表皮固定針に人手で表皮を引っ掛ける
ため、作業の安全性に問題がある。更に表皮6を表皮固
定針5に引っ掛けて固定するだけであるから、下型1a
の内腔2から吸引したとき、下型1aと表皮6の隙間か
ら空気が漏れ、吸引力が低下して表皮6をキャビティ3
内面に充分に密着させることができず、成形品表面に皺
が発生する虞がある。
成形用金型の外側に植設した表皮固定針に人手で表皮を
引っ掛け、何度も掛け直すため、非常に人手と時間を要
し、作業能率が低く、発泡成形工程の生産性向上の障害
となっている。又表皮固定針に人手で表皮を引っ掛ける
ため、作業の安全性に問題がある。更に表皮6を表皮固
定針5に引っ掛けて固定するだけであるから、下型1a
の内腔2から吸引したとき、下型1aと表皮6の隙間か
ら空気が漏れ、吸引力が低下して表皮6をキャビティ3
内面に充分に密着させることができず、成形品表面に皺
が発生する虞がある。
【0005】従って本発明は表皮一体形発泡において、
安全且つ能率よく表皮を成形用金型の内面に密着させる
ことができ、表皮と下型間の空気の漏れがなく、表皮を
キャビティ内面に完全に密着させ、成形品に皺等の発生
の虞のない成形体の製造方法及びそれに用いる装置を提
供するすることを目的とする。
安全且つ能率よく表皮を成形用金型の内面に密着させる
ことができ、表皮と下型間の空気の漏れがなく、表皮を
キャビティ内面に完全に密着させ、成形品に皺等の発生
の虞のない成形体の製造方法及びそれに用いる装置を提
供するすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、成形用金型の下型
の開口部の周囲に沿って多数の押圧板を配置し、その押
圧板をそれぞれエアシリンダ等の加圧手段により下型外
面に押圧しうるようにし、表皮の周囲をその押圧板と下
型の間に挟んで押さえ、下型の内腔から吸引して、表皮
を下型内面に密着させ、表皮の密着不良部分に近い押圧
板の押圧力を弛めて、表皮の引張り状態を調整すること
により、極めて能率よく表皮の成形を行うことができる
ことを見出し、本発明を完成するに到った。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、成形用金型の下型
の開口部の周囲に沿って多数の押圧板を配置し、その押
圧板をそれぞれエアシリンダ等の加圧手段により下型外
面に押圧しうるようにし、表皮の周囲をその押圧板と下
型の間に挟んで押さえ、下型の内腔から吸引して、表皮
を下型内面に密着させ、表皮の密着不良部分に近い押圧
板の押圧力を弛めて、表皮の引張り状態を調整すること
により、極めて能率よく表皮の成形を行うことができる
ことを見出し、本発明を完成するに到った。
【0007】即ち、本発明は成形用金型のキャビティ内
面に密着して表皮を配置し、キャビティ内に発泡性樹脂
原液を注入して、発泡、固化し、表皮と発泡樹脂を一体
に成形する成形体の製造方法において、成形用金型の下
型のキャビティ内面に沿って表皮を配置し、下型の開口
部からはみ出させた表皮の部分を該開口部を囲み環状に
多数配設した押圧板により下型表面に押圧し、該キャビ
ティ内面に設けた吸引孔より吸引して表皮を該キャビテ
ィ内面に密着せしめ、その密着が不充分な表皮の部分に
対して、該当部分に関係する位置の押圧板の押圧力を一
時弛め、該表皮を引張り或いは弛めて調整し、表皮を完
全に該キャビティ内面全体に密着せしめた後、成形用金
型の上型を閉じ、キャビティ内に発泡性樹脂原液を注入
することを特徴とする表皮一体発泡成形体の製造方法を
要旨とする。
面に密着して表皮を配置し、キャビティ内に発泡性樹脂
原液を注入して、発泡、固化し、表皮と発泡樹脂を一体
に成形する成形体の製造方法において、成形用金型の下
型のキャビティ内面に沿って表皮を配置し、下型の開口
部からはみ出させた表皮の部分を該開口部を囲み環状に
多数配設した押圧板により下型表面に押圧し、該キャビ
ティ内面に設けた吸引孔より吸引して表皮を該キャビテ
ィ内面に密着せしめ、その密着が不充分な表皮の部分に
対して、該当部分に関係する位置の押圧板の押圧力を一
時弛め、該表皮を引張り或いは弛めて調整し、表皮を完
全に該キャビティ内面全体に密着せしめた後、成形用金
型の上型を閉じ、キャビティ内に発泡性樹脂原液を注入
することを特徴とする表皮一体発泡成形体の製造方法を
要旨とする。
【0008】更に他の本発明は上型と下型よりなる成形
用金型と該下型の上面の開口部を囲み多数配置された押
圧板と該押圧板をそれぞれ独立して下型表面に押圧する
加圧装置を備え、該下型には吸引ポンプに通ずる内腔と
下型1のキャビティ内面から該内腔に通ずる多数の吸引
孔を有する表皮一体形発泡成形装置を要旨とする。
用金型と該下型の上面の開口部を囲み多数配置された押
圧板と該押圧板をそれぞれ独立して下型表面に押圧する
加圧装置を備え、該下型には吸引ポンプに通ずる内腔と
下型1のキャビティ内面から該内腔に通ずる多数の吸引
孔を有する表皮一体形発泡成形装置を要旨とする。
【0009】
【実施例】本発明の製造方法の一例について図面により
更に詳細に説明する。図2は本発明の表皮一体成形装置
の一例の正面断面図、図3は同平面図である。1は成形
用金型であり、下型1a及び上型1bよりなる。下型1
aの内部には吸引ポンプ7に通ずる吸引用の内腔2を有
し、下型1aのキャビティ3内面18から内腔2に通ず
る吸引孔4を多数備える。下型1aのキャビティ3の開
口部8の周囲に沿って、多数の短冊形の押圧板9を連続
して或いは適当な間隔で配置する。
更に詳細に説明する。図2は本発明の表皮一体成形装置
の一例の正面断面図、図3は同平面図である。1は成形
用金型であり、下型1a及び上型1bよりなる。下型1
aの内部には吸引ポンプ7に通ずる吸引用の内腔2を有
し、下型1aのキャビティ3内面18から内腔2に通ず
る吸引孔4を多数備える。下型1aのキャビティ3の開
口部8の周囲に沿って、多数の短冊形の押圧板9を連続
して或いは適当な間隔で配置する。
【0010】各押圧板9はそれぞれ流体圧シリンダ10
等の加圧装置に結合される。加圧装置はエアシリンダ等
圧縮空気を利用するもの、油圧シリンダ等油圧を利用す
るもの、ソレノイド等の電磁力によるもの、電動モータ
ーによるもの、手動式クランプ、ねじ等任意の公知の加
圧手段が用いられる。加圧装置は各押圧板9にそれぞれ
1つ宛設けるが、一枚の押圧板9を2つの加圧装置で加
圧するようにしてもよい。
等の加圧装置に結合される。加圧装置はエアシリンダ等
圧縮空気を利用するもの、油圧シリンダ等油圧を利用す
るもの、ソレノイド等の電磁力によるもの、電動モータ
ーによるもの、手動式クランプ、ねじ等任意の公知の加
圧手段が用いられる。加圧装置は各押圧板9にそれぞれ
1つ宛設けるが、一枚の押圧板9を2つの加圧装置で加
圧するようにしてもよい。
【0011】図4はエアシリンダを用いる加圧装置の例
を示す。エアシリンダ11のピストンロッド12が延び
るとリンク機構により加圧アーム13が下方に回動し
て、これに結合された押圧板9と下型1aの間に表皮6
を挟んで固定するようになっている。
を示す。エアシリンダ11のピストンロッド12が延び
るとリンク機構により加圧アーム13が下方に回動し
て、これに結合された押圧板9と下型1aの間に表皮6
を挟んで固定するようになっている。
【0012】図5は加圧装置として用いられる手動クラ
ンプ14の一例を示す。ハンドル15を矢印の方向に回
動すると、リンク機構により加圧アーム13が下方に回
動し、加圧アーム13に固定した押圧板9を金型の下型
1a上面19に押圧する。ハンドル15を垂直位置に保
持すると、軸16a、b、cが縦に一直線に並び、加圧
アーム13に結合した押圧板9に上向きの抗力が加わっ
ても、加圧アーム13は回動せず、押圧板9の押圧力は
保持される。
ンプ14の一例を示す。ハンドル15を矢印の方向に回
動すると、リンク機構により加圧アーム13が下方に回
動し、加圧アーム13に固定した押圧板9を金型の下型
1a上面19に押圧する。ハンドル15を垂直位置に保
持すると、軸16a、b、cが縦に一直線に並び、加圧
アーム13に結合した押圧板9に上向きの抗力が加わっ
ても、加圧アーム13は回動せず、押圧板9の押圧力は
保持される。
【0013】本発明で用いられる押圧板の形状、大き
さ、数及び配置間隔は特に限定されないが、細長い短冊
状のものをあまり間隔をあけず、下型1aの開口部8を
囲み環状に連続して配置するのが望ましい。加圧装置に
より押圧板9に一定の加圧力を加えた時、押圧板の幅が
狭い程、表皮を確実に固定しうるので、押圧板の幅は2
0mm以下が望ましい。押圧板9の角は丸く滑らかにして
表皮6が押圧板9の角に引っ掛からないようにする必要
がある
さ、数及び配置間隔は特に限定されないが、細長い短冊
状のものをあまり間隔をあけず、下型1aの開口部8を
囲み環状に連続して配置するのが望ましい。加圧装置に
より押圧板9に一定の加圧力を加えた時、押圧板の幅が
狭い程、表皮を確実に固定しうるので、押圧板の幅は2
0mm以下が望ましい。押圧板9の角は丸く滑らかにして
表皮6が押圧板9の角に引っ掛からないようにする必要
がある
【0014】押圧板の材質は充分の強度があれば、限定
されないが、金型の形状によって適当な材質がえらばれ
る。例えばステンレス鋼等の金属、合成樹脂、ゴム等を
単独又は組み合わせて用いられる。
されないが、金型の形状によって適当な材質がえらばれ
る。例えばステンレス鋼等の金属、合成樹脂、ゴム等を
単独又は組み合わせて用いられる。
【0015】本発明の表皮一体発泡成形体の製造方法で
用いられる成形用金型1の下型1aの上面19は平面状
であっても、立体曲面状であってもよい。又、押圧板9
は下型1aの上面19に環状に配置する代わりに、下型
1aの側面上部に沿って環状に配置してもよい。
用いられる成形用金型1の下型1aの上面19は平面状
であっても、立体曲面状であってもよい。又、押圧板9
は下型1aの上面19に環状に配置する代わりに、下型
1aの側面上部に沿って環状に配置してもよい。
【0016】本発明で用いられる表皮6の素材は、合成
樹脂フィルム、布地と合成樹脂フィルムの積層材等、下
型1aのキャビティ3内で吸引した時に、空気を容易に
透過しない材質のものが好ましい。布地の裏面に薄いポ
リウレタンフォーム層及び透湿性ポリウレタン樹脂フィ
ルムを順次積層したものが好ましく用いられる。
樹脂フィルム、布地と合成樹脂フィルムの積層材等、下
型1aのキャビティ3内で吸引した時に、空気を容易に
透過しない材質のものが好ましい。布地の裏面に薄いポ
リウレタンフォーム層及び透湿性ポリウレタン樹脂フィ
ルムを順次積層したものが好ましく用いられる。
【0017】本発明で用いられる発泡樹脂はポリウレタ
ン樹脂の他、液状で注入して発泡、固化し、表皮と一体
に成形可能な任意の発泡性樹脂が用いられる。
ン樹脂の他、液状で注入して発泡、固化し、表皮と一体
に成形可能な任意の発泡性樹脂が用いられる。
【0018】本発明の方法により表皮一体発泡成形する
には、成形用金型1の下型1aのキャビティ3内面にほ
ぼ沿わせて表皮6を配置し、その周囲を押圧板9により
下型1a表面に押圧、固定する。下型1aの内腔2を吸
引ポンプ7により減圧して吸引孔4より吸引し、表皮6
をキャビティ3の内面18に密着させる。密着の不充分
な浮き上がった部分を密着させるために、その部分の押
圧板9の加圧装置を弛めて、表皮6を弛める。表皮6の
皺になった部分があれば、その部分の加圧装置を弛めて
皺がなくなるように表皮6を引っ張って、表皮6全体を
キャビティ3内面18に密着するように調整する。
には、成形用金型1の下型1aのキャビティ3内面にほ
ぼ沿わせて表皮6を配置し、その周囲を押圧板9により
下型1a表面に押圧、固定する。下型1aの内腔2を吸
引ポンプ7により減圧して吸引孔4より吸引し、表皮6
をキャビティ3の内面18に密着させる。密着の不充分
な浮き上がった部分を密着させるために、その部分の押
圧板9の加圧装置を弛めて、表皮6を弛める。表皮6の
皺になった部分があれば、その部分の加圧装置を弛めて
皺がなくなるように表皮6を引っ張って、表皮6全体を
キャビティ3内面18に密着するように調整する。
【0019】次に図6に示すように、成形用金型1の上
型1bを閉じ、キャビティ3内に発泡性ウレタン樹脂原
液を注入し、下型1a及び上型1bの温水孔17に加熱
水を通し、加熱して発泡、硬化させ、表皮6と一体成形
された発泡成形体20を得る。
型1bを閉じ、キャビティ3内に発泡性ウレタン樹脂原
液を注入し、下型1a及び上型1bの温水孔17に加熱
水を通し、加熱して発泡、硬化させ、表皮6と一体成形
された発泡成形体20を得る。
【0020】
【作用】本発明の表皮成形体の製造方法によれば、押圧
板9により表皮6を成形用金型1の下型1a表面に密着
させるため、金型と表皮6の間から空気が漏れることが
なく、下型1aの内腔2の減圧度が増し、表皮6のキャ
ビティ3内面18への吸引力が増加する。このため表皮
6を容易にキャビティ3内面18に均一に密着させるこ
とができる。 表皮6を押圧板9により容易に下型1a
上面19に押圧し、或いは押圧力を弛めることができ、
表皮の成形作業を極めて能率よく行なうことができる。
押圧板9の加圧装置を自動化し、表皮6を下型1aのキ
ャビティ3内に入れ込み皺等を延ばす表皮装填治具を用
い、表皮装填治具を作動させ各加圧装置の加圧力を順次
調節する、電算機の作動プログラムを組み合わせること
により、押圧板9の押圧力を順次自動的に調整して、表
皮の成形工程を完全に自動化することができる。
板9により表皮6を成形用金型1の下型1a表面に密着
させるため、金型と表皮6の間から空気が漏れることが
なく、下型1aの内腔2の減圧度が増し、表皮6のキャ
ビティ3内面18への吸引力が増加する。このため表皮
6を容易にキャビティ3内面18に均一に密着させるこ
とができる。 表皮6を押圧板9により容易に下型1a
上面19に押圧し、或いは押圧力を弛めることができ、
表皮の成形作業を極めて能率よく行なうことができる。
押圧板9の加圧装置を自動化し、表皮6を下型1aのキ
ャビティ3内に入れ込み皺等を延ばす表皮装填治具を用
い、表皮装填治具を作動させ各加圧装置の加圧力を順次
調節する、電算機の作動プログラムを組み合わせること
により、押圧板9の押圧力を順次自動的に調整して、表
皮の成形工程を完全に自動化することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の表皮一体形発泡における表皮成
形体の製造方法によれば、表皮成形工程の作業能率が大
幅に向上する。表皮がキャビティ3内面18に均一に密
着するため、成形品の表面に皺、ひきつれ等が発生せ
ず、成形製品の品質が向上する。
形体の製造方法によれば、表皮成形工程の作業能率が大
幅に向上する。表皮がキャビティ3内面18に均一に密
着するため、成形品の表面に皺、ひきつれ等が発生せ
ず、成形製品の品質が向上する。
【図1】従来の表皮一体形発泡成形方法を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の表皮一体成形装置の一例の正面断面図
である。
である。
【図3】本発明の表皮一体成形装置の一例の平面図であ
る。
る。
【図4】エアシリンダを用いる加圧装置の正面図であ
る。
る。
【図5】手動クランプの一例の正面図である。
【図6】本発明の表皮一体成形体の製造方法を示す正面
断面図である。
断面図である。
1 成形用金型 2 内腔 3 キャビティ 4 吸引孔 5 表皮固定針 6 表皮 7 吸引ポンプ 8 開口部 9 押圧板 10 流体圧シリンダ 11 エアシリンダ 12 ピストンロッド 13 加圧アーム 14 手動クランプ 15 ハンドル 16 軸 17 温水孔 18 内面 19 上面 20 発泡成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 剛 兵庫県加古郡稲美町六分一字内ケ池1176番 地 東洋ゴム工業株式会社兵庫事業所兵庫 工場内
Claims (2)
- 【請求項1】成形用金型のキャビティ内面に密着して表
皮を配置し、キャビティ内に発泡性樹脂原液を注入し
て、発泡、固化し、表皮と発泡樹脂を一体に成形する成
形体の製造方法において、成形用金型の下型のキャビテ
ィ内面に沿って表皮を配置し、下型の開口部からはみ出
させた表皮の部分を該開口部を囲み環状に多数配設した
押圧板により下型表面に押圧し、該キャビティ内面に設
けた吸引孔より吸引して表皮を該キャビティ内面に密着
せしめ、その密着が不充分な表皮の部分に対して、該当
部分に関係する位置の押圧板の押圧力を一時弛め、該表
皮を引張り或いは弛めて調整し、表皮を完全に該キャビ
ティ内面全体に密着せしめた後、成形用金型の上型を閉
じ、キャビティ内に発泡性樹脂原液を注入することを特
徴とする表皮一体発泡成形体の製造方法。 - 【請求項2】上型と下型よりなる成形用金型と該下型の
上面の開口部を囲み多数配置された押圧板と該押圧板を
それぞれ独立して下型表面に押圧する加圧装置を備え、
該下型には吸引ポンプに通ずる内腔と下型1のキャビテ
ィ内面から該内腔に通ずる多数の吸引孔を有する表皮一
体形発泡成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321022A JPH05131466A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 表皮一体発泡成形体の製造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321022A JPH05131466A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 表皮一体発泡成形体の製造方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05131466A true JPH05131466A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18127924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3321022A Withdrawn JPH05131466A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 表皮一体発泡成形体の製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05131466A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998000276A1 (fr) * | 1996-07-01 | 1998-01-08 | Namba Press Works Co., Ltd. | Siege multicouche presentant differentes duretes et pourvu d'un tissu superieur, et son procede de fabrication |
WO1998002289A1 (fr) * | 1996-07-12 | 1998-01-22 | Namba Press Works Co.,Ltd. | Siege multicouche presentant des zones de differentes duretes et pourvu d'une peau, et son procede de fabrication |
FR2891778A1 (fr) * | 2005-10-10 | 2007-04-13 | Cera | Matelassure de siege de vehicule automobile dont le revetement comprend une zone paripherique dissociee de la mousse |
FR2891777A1 (fr) * | 2005-10-10 | 2007-04-13 | Cera | Matelassure de siege de vehicule automobile dont le revetement comprend une zone peripherique dissociee de la mousse |
WO2011078021A1 (ja) * | 2009-12-25 | 2011-06-30 | 日本写真印刷株式会社 | ロータリークランプ装置及びフィルムクランプ方法 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP3321022A patent/JPH05131466A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998000276A1 (fr) * | 1996-07-01 | 1998-01-08 | Namba Press Works Co., Ltd. | Siege multicouche presentant differentes duretes et pourvu d'un tissu superieur, et son procede de fabrication |
WO1998002289A1 (fr) * | 1996-07-12 | 1998-01-22 | Namba Press Works Co.,Ltd. | Siege multicouche presentant des zones de differentes duretes et pourvu d'une peau, et son procede de fabrication |
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FR2891777A1 (fr) * | 2005-10-10 | 2007-04-13 | Cera | Matelassure de siege de vehicule automobile dont le revetement comprend une zone peripherique dissociee de la mousse |
WO2011078021A1 (ja) * | 2009-12-25 | 2011-06-30 | 日本写真印刷株式会社 | ロータリークランプ装置及びフィルムクランプ方法 |
JP5001467B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2012-08-15 | 日本写真印刷株式会社 | ロータリークランプ装置及びフィルムクランプ方法 |
CN102652052A (zh) * | 2009-12-25 | 2012-08-29 | 日本写真印刷株式会社 | 旋转夹紧装置及薄膜夹紧方法 |
TWI454360B (zh) * | 2009-12-25 | 2014-10-01 | Nissha Printing | 旋轉夾具裝置及夾膜方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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