JPH05130948A - 液体石鹸吐出装置 - Google Patents

液体石鹸吐出装置

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JPH05130948A
JPH05130948A JP4107840A JP10784092A JPH05130948A JP H05130948 A JPH05130948 A JP H05130948A JP 4107840 A JP4107840 A JP 4107840A JP 10784092 A JP10784092 A JP 10784092A JP H05130948 A JPH05130948 A JP H05130948A
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JP
Japan
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cartridge
filter
wall
liquid soap
pump member
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Application number
JP4107840A
Other languages
English (en)
Inventor
Robert L Steiner
エル． スタイナー ロバート
Sr Charles R Holzner
アール． ホルツナー シニア チヤールズ
Allan J Voth
ジエイ． ボウス アレン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUTAINAA CO Inc
Steiner Co Inc
Original Assignee
SUTAINAA CO Inc
Steiner Co Inc
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Publication date
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    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47K—SANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K5/00—Holders or dispensers for soap, toothpaste, or the like
    • A47K5/06—Dispensers for soap
    • A47K5/12—Dispensers for soap for liquid or pasty soap
    • A47K5/1202—Dispensers for soap for liquid or pasty soap dispensing dosed volume
    • A47K5/1208—Dispensers for soap for liquid or pasty soap dispensing dosed volume by means of a flexible dispensing chamber
    • A47K5/1209—Dispensers for soap for liquid or pasty soap dispensing dosed volume by means of a flexible dispensing chamber with chamber in the form of a cylindrical tube

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 液体石鹸吐出装置の石鹸カートリッジ内の真
空度を制限してカートリッジの壁が変形するのを防止す
る。 【構成】 ハウジング３０と吐出機構を有してカートリ
ッジ９０から連続して液体石鹸を吐出できるようにした
もので、カートリッジには受容部４０を形成して内外壁
の間に空気通路を形成し、フィルタを受容部に配置して
カートリッジ内に空気を流入させ、同時に石鹸がカート
リッジの外に流出するのを防止する。このフィルタは充
分に空気を流入させて真空度を所定値に制限し、連続し
て吐出操作を行ってもカートリッジの壁が真空で変形し
ないようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、適宜少量の液体石鹸
を吐出できる装置に関するものである。かかる装置は通
常は公衆衛生の目的で使われることが多く、公衆の手洗
い所など或いは、不特定多数の人々の集合する場所に設
置されることが多い。
【０００２】この発明は本願出願人による特許出願第３
−９９３５０号（平成３年５月３１日出願）の「液体供
給装置」を更に改良するものである。
【０００３】
【従来の技術とその課題】この種の従来技術としては、
古くはアメリカ特許第１，３２６，８８０号に開示され
たもののように液体石鹸の容器またはカートリッジを着
脱自在に取り付けて、容器が空になった場合に別の容器
ととりかえることが出来るようにしたたものがある。し
かしながら、この場合容器は再充填式（即ち詰め替えタ
イプ）のものであるため、使用済みの容器を集めなけれ
ばならないし、集めた後で殺菌消毒をして再充填し、そ
の後に再使用のために密封をしなければならなかった。
したがって時間が掛かって面倒であり、そのための作業
コストも高くなってしまう。また、容器が再充填式であ
るために詰め替え用の開口があり、通常は閉鎖されては
いるものの、使用者が容易に開封できるため異物の混入
や、規格外の内容物を充填してしまったりすることが避
けられなかった。更に、容器は誰でも本体から容易に取
り外しが出来るようになっており、容器全体を規格外
の、非純正の容器に容易に取り替えることの出来る構成
となっていたものである。
【０００４】上記の問題を回避するため、上記した再充
填式カートリッジを内包させた閉鎖型でロック自在なケ
ースを備えて決められた人以外の者が自由に開放出来な
いようにした構成のものが知られている。また、上記の
ような従来の装置は構造が比較的複雑であること、部品
点数が多いことなどから組み立てが非常に面倒で長時間
を要していた。
【０００５】交換可能なカートリッジ型で構造が簡単と
しながら、むやみに開放出来ないような構成とする試み
が長年なされてきており、その１例としてアメリカ特許
第４，６７３，１０９号や同第４，８８６，１９２号に
開示のものがある。構成上の単純化を図って上記アメリ
カ特許のように保守を容易にする一方で、作動ツマミを
繰り返し（５〜１５回程度）迅速に押圧した場合に生じ
る石鹸の塗布量の問題が生じてきた。
【０００６】上記吸引力が増加するこの問題を解決する
ために種々の試みがなされており、例えば本願出願人の
アメリカ特許第４，６４６，９４５号、同第４，６７
３，１０９号、同第４，９３０，６６７号および前記特
願平３−９９３５０号に記載されている通りである。し
かしながら、依然として完全に解消されたとは言い難
い。多くの異なった試みが成されたが、商業的な問題は
依然として解消されていない。 この発明の目的は、従
来装置の欠点を払拭し、構造的にも操作的にも改良され
た液体石鹸吐出装置を提供することである。
【０００７】この発明の更に別の目的は構造簡単で経済
性に優れ、部品点数も最小として組立が容易とし、繰り
返し操作しても石鹸カートリッジ内部にて不必要な吸引
が生じない改良された液体石鹸吐出装置を提供すること
である。
【０００８】この発明の別の目的は、使い捨て可能なカ
ートリッジを採用し、非純正部材取り付け防止装置が内
臓されたものでも、カートリッジを簡単に取り外しでき
る改良された液体石鹸吐出装置を提供することである。
【０００９】この発明の更に別の目的は、カートリッジ
を自動的に係止でき、適切なカートリッジのみが装着出
来るようにした改良された液体石鹸吐出装置を提供する
ことである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明はハウジング
と、このハウジングに保持されて通常後退位置とカート
リッジから液体石鹸を連続的に所定量滴下させる作動位
置との間を移動する吐出機構とを有する液体石鹸吐出装
置において、上記カートリッジの壁内に受容部を配置し
てカートリッジの内側と外側との間に空気通路を形成
し、上記受容部内にプラスチックフィルタを摩擦係止し
て空気を上記カートリッジ内に流入させる一方で、カー
トリッジから液体石鹸が流出しないようにし、上記フィ
ルタによってカートリッジに充分の空気を流入させてそ
の中の真空度を、上記吐出機構の連続作動時には約２
２．４mmHg以下に抑えるようにしたことを特徴とする液
体石鹸吐出装置である。
【００１１】この発明の重要な特徴は、プラクチックフ
ィルタを従来のように吐出機構の中ではなしに、カート
リッジの壁内に配設した点にある。
【００１２】
【実施例】以下この発明の具体的な実施例について説明
する。
【００１３】第１図と第２図において、符号２０で示す
この発明の液体石鹸吐出装置は取り付け壁２２などの保
持面２１に装着されるようになっている吐出装置本体２
５と、使い捨て可能なカートリッジ９０を有し、このカ
ートリッジ９０は液体石鹸を含み、且つ本体２５に着脱
自在に装着されて液体石鹸の吐出を制御するようになっ
ている。
【００１４】第３図乃至第６図において、本体２５はハ
ウジング３０を有し、このハウジングは好ましくは一体
成型構造とするのが好ましく、プラスチックの成型体と
することができる。ハウジング３０は四辺形平板型の基
部壁３１と、これと後端部において一体に構成された四
辺形の起立した装着壁３２を備えている。この装着壁３
２は取り付け金具（図示せず）で取り付けられるように
した取り付け穴３３を有し、ハウジング３０を所定の保
持面２１に安定保持する。基部壁３１と一体に且つそこ
から起立しているのが連続した周辺フランジ３４であ
り、この周辺フランジ３４の前部にはその上端に切り欠
き３４ａを有している。側部フランジ３５が装着壁３２
の側端部に一体になっていて前方に突出して周辺フラン
ジ３４と合体している。
【００１５】側部フランジ３５と一体にその前端部に形
成されているのは２本の保持レール３６であり、装着壁
３２とほぼ平行に内側に突出している。このレールはそ
れぞれ装着壁に沿ってフランジ３４の上端部の下まで延
びている。基部壁３１と装着壁３２とに一体に且つほぼ
垂直に形成したのは、互いに間隔をおいて設けた一対の
起立した支持板３７であり、この支持板は横方向に整列
したベアリング切り欠き部３８を上端部に有している。
基部壁３１には細長い四辺形の開口３９（第３図及び第
４図）が形成されており、これが支持板３７間を横方向
に延びている。上記開口３９は後方に延びた四辺形のア
ーム３９ａと、円弧状の前端部（図示せず）とを有して
いる。ハウジング３０と一体に受容部４０が設けられ、
周辺壁部４１を有して上記開口３９の前部を画成してい
る。この周辺壁部４１は円弧状の前端部と、平行な側部
とを有し、このうち平行側部は支持板３７と平行であっ
て前端部にて内面と一体的に形成されている。周辺壁部
４１は基部壁３１の上下から突出し底部壁４２で下端部
が閉鎖されており、この底部壁４２は基部壁３１に対し
てほぼ平行に設けてある。底部壁４２は前端部近傍に円
形の開口４３と、この円形開口４３の真後ろにＴ字状の
孔４４とを備えている（第３図参照）。基部壁３１の下
方には、第５図に示す通り、周辺壁４１の側部に設けた
円形の枢動開口４５が２個あって、互いに横方向に整列
した状態となっている。
【００１６】周辺壁４１の側部の後端には、それと一体
に形成された２個の後部フランジ４６が内側に突出して
設けられており、このフランジには夫々凹所４７が下端
部に形成されている。周辺壁部４１の側部に広がって停
止板体４８が設けられ、基部壁３１の上下に僅かに突出
している。上記停止板体４８は下端部に四辺形の切り欠
き４８ａ（第５図）を有している。上記停止板体４８と
ほぼ平行に四辺形の別の停止板体４９が設けてあって周
辺壁部４１の円弧状前端部を横切るコード（chord ）を
画成しており、上記２種類の停止板体４８，４９の上端
部は同一平面上にあってほぼ面一となっている。
【００１７】吐出装置本体２５は更に、ハウジング３０
に着脱自在に装着される吐出装置組立体５０を有してい
る。この組立体５０は四辺形の板体５２を備えたハンド
ル５１を有し、上記板体５２は上端部に傾斜部５３を備
え、これが突出端部において外側に延びた円筒状の枢動
突起５４を有している。使用に際して、ハンドル５１が
ハウジング３０の指示板３７の間に、且つ基部壁３１の
開口３９を介して落とし込めるようにしてあり、上記枢
動突起５４は夫々が切り欠き３８に受容されてハンドル
５１を枢動可能に保持して、ハンドル５１が作動位置と
後退位置都の間を移動できるようになっている。上記板
体５２開口３９の幅より幾分幅が狭く形成されていて、
開口３９後端部の基部壁３１と受容部４０の後部フラン
ジ４６とが前後の停止部を構成してハンドル５１の枢動
を制限している。板体５２の前面には四辺形の凹所５５
が形成されており、その凹所５５の下端部には四辺形の
孔５６が板体５２に穿設され、ハンドル５１がハウジン
グ３０の装着位置に在るときには基部壁３１の下側に位
置するようになっている。
【００１８】吐出組立体５０は更に、ラッチ部材６１と
バイアス片７０を備えたバイアスユニット６０を含んで
いる。ラッチ部材６１はＵ字型鍵状の形状を有し、一対
の対向する平行なアーム６２を備え、このアームは夫々
が下端部に有角の脚部６３を備えている（第５図参
照）。この脚部６３はそれぞれが外側に延びた円筒状の
枢動突起（図示せず）を有し、夫々の突起が外端部にキ
ー・ソケット（図示せず）を有しており、これは前記ア
メリカ特許第４，６７３，１０９号に開示のように完全
に横方向に通る構成とすることができる。
【００１９】脚部６３は夫々が内面にベアリング突起
（ボス部）６６を備えている。アーム６２はその上端部
にて湾曲部６７によって相互結合されている。この湾曲
部６７は、円錘台状のカム面６９を有する前部に突出し
たラッチフランジ６８を備えている。ラッチ部材６１は
受容部４０内に収まるような寸法に形成され、夫々のア
ーム６２が周辺壁４１の側部の内面に沿って位置される
ようになっている。枢着に当たって、アーム６２が一緒
に弾性的に反り、枢動突起が周辺壁部４１の内面を開放
できるようにし、次いでラッチ部材６１が受容部４０内
に下げられ、枢動突起が枢動開口４５に係止した状態で
停止し、ラッチ部材６１を装着することになる。 アー
ムの長さ６１は、ラッチ部材が装着状態にあるときにラ
ッチフランジ６８が受容部４０の上端部の上方に所定距
離を置いて位置するような長さとする。
【００２０】バイアス片７０は、適当なプラスチックな
どより成る弾性を有しフレキシブルな薄膜バンドを有し
ている。バイアス片７０は、好適な手段（図示せず）に
よってラッチ部材６１の湾曲部６７の後面に固定されて
いる。バイアス片７０は所定の曲率にて形成され、その
遠端部に湾曲先端部７２が設けてあり、四辺形の孔７３
を有している。この構成の狙いについては以下説明のと
おりである。突起を有するキー（図示せず）も設けてあ
り、これがキーソケットの一つと螺合結合して枢動突起
の軸の回りをラッチが手動で回転出来るようにしてい
る。
【００２１】吐出組立体５０はポンプ部材８０を有し、
これは四辺形の箱状で上面が開放された形状を有してい
る。更に具体的には、ポンプ部材８０は前部ベアリング
壁８２と後部壁８３によって前端部と後端部とで相互結
合されている一対の平行な側壁８１を備えている。後部
壁８３は側壁８１の上端部から上方に突出した延長部８
４を有すると共に、前方に突出したピン８５を備えてい
る。後部壁８３の外側、若しくは後部面と一体に設けら
れているのは、後方に延びた四辺形の位置決め突起８６
である。側壁８１はその下端部にて、四辺形の底部板体
８７によって相互結合されている。ポンプ部材８０は受
容部の後部フランジ４６の切欠部４７の間に、停止板体
４８の切欠部４８ａを介してきっちり取りつかるような
寸法に形成されており、そして、ラッチ部材６１の枢支
突起６６の間に位置されてポンピング位置と開放位置と
の間において受容部４０の底部壁４２に沿って前方及び
後方に往復移動出来るようになっている。
【００２２】フランジ３４内には板体８８が水平に装着
され、この板体８８は不規則な形状の孔８９を有してい
る。第２図と第４図に見たように、孔８９は円形の端部
８９ａと直線状の端部８９ｂ，８９ｃ、そして第１と第
２の突起部８９ｄ，８９ｅを有している。上記不規則孔
を有するこの板体８８は非純正部品の取り付け防止装置
の一部を構成し、以下に説明するように本体２５内に所
定の高さに固定的に装着される。
【００２３】次ぎに、ポンプ部材８０が受容部４０に装
着される。この目的で、ポンプ部材８０の前端部は後部
フランジ４６の切欠部４７の間において、上記受容部４
０内に上部前方の挿入される。開口３９のアーム３９ａ
は空隙部（クリアランス）を形成して後部壁８３の延長
部が位置出来るようになっている。ポンプ部材８０は停
止板体４８の切欠部４８ａを介して前方に、且つラッチ
部材の脚部６３の突起の間に摺動される。バイアス片７
０が押し下げられてポンプ部材８０の中に受容され、ま
た、ピン８５がバイアス片７０の孔７３を挿通されてバ
イアス片７０がポンプ部材８０の後部壁８３に対設する
ようになっている。
【００２４】次いでハンドル５１が装着される。この装
着には、ポンプ部材８０がバイアス片７０の弾発力に抗
して前方に摺動されて空間を形成し、ハンドル板体５２
が受容部の後部フランジ４６の後ろの開口３９を介して
落下できるようになっている。ラッチ部材６１のアーム
６２が停止板体４８の後面に対向して位置し、ポンプ部
材が前方に摺動したときにラッチ部材６１の前方に枢動
するのと制限している。次ぎに、ポンプ部材８０は開放
されてバイアス片７０の付勢力のもとで後方に摺動する
ことになり、正常停止位置（第３図の位置）まで摺動す
る。この位置で後部壁８３はハンドル板体５２の凹所５
５に位置し、開口３９の後端部に対向して後退位置にハ
ンドル５１を保持する。位置決め突起８６は孔５６に受
容され、ハンドル５１が装着位置から上方に移動するの
を防止している。かくて、ハンドル５１とポンプ部材８
０は協働して互いに保持し合い、装着位置を維持するの
である。組立体を分解するには上記の行程を逆に行えば
良い。
【００２５】更に第７図〜第１１Ｃ図をも参照して説明
する。カートリッジ９０は適当なプラスチック製とした
箱型の容器９１を有している。好ましくは上面９２、底
面９３、切欠部９４ａと突起部９４ｂとを有する前面９
４、後面９５、そして一対の対向する側面とを備えた平
行六面体の形状とする。上記の前面９４と二つの側面９
６は底面との結合部近傍の下端部に沿って凹んだ構成と
なっており、保持肩部９７を画成している。上面９２は
符号９２ａで示す部分を有し、この部分９２ａは後面９
５を僅かに後方に突出して係止部（引っ掛け部）を形成
し、これが停止フランジ９８を画成している。容器９１
の後面９５と側壁との結合部には２本の細長い溝１００
が形成されており、これが上記停止フランジ９８のレベ
ルから底面９３まで下方に延びている。溝１００の下部
は例えば符号１０１の箇所で切断されて溝１００の上端
部近傍にて突起１０２を形成している。カートリッジ９
０の上面９２はその内部に延びた受容部１０３を有し、
この受容部は第７図および第８図に示すように孔開き型
の後面１０４を有する内側に突出したシリンダ状の形状
を有していて、これにより容器９０の内側と外側との間
に空気の通路を形成している。受容部１０３の位置に関
して、カートリッジ内の石鹸の位置よりも上方にあるよ
うにすることが重要である。受容部１０３にはフィルタ
１０５が摩擦係止されており、フィルタ１０５は多孔性
のテフロン若しくは『ポーレックス（Ｐｏｒｅｘ）』の
商品名にて市販されているポリテトラフルオロエチレン
（ＰＴＦＥ）製であって、水の浸入点即ち、水のエント
リーポイント（ｅｎｔｒｙ ｐｏｉｎｔ）が１．６ｐｓ
ｉ（これは水柱の場合の約４３インチＨ2 Ｏ、即ち８
０．３mmHgと等価）である。このフィルタは平均孔径が
２５ミクロンで、孔容積が４２％である。フィルタの溶
解範囲は３１４乃至３３８℃で、結晶化範囲が２７５乃
至３２０℃である。上記『ポーレックス（Ｐｏｒｅ
ｘ）』はアメリカ合衆国ジョージア州のポーレックス
テクノロジーによって販売されているものでこの物質の
完全な仕様が公表されている。
【００２６】前端部近傍の底面９３には、それと一体の
シリンダー状のノズルもしくは首部１０５ａが形成され
ており、この首部が底面９３から下方に突出していると
共に、出口開口１０６を囲んでいる（第１０図参照）。
円錘台部１０５ｂは平坦な底面９３と円筒状の首部１０
５ａとを結合している。首部１０５ａは半径方向外側に
延びた周辺リブ（突起）１０７を有しており、これが螺
合捩子となり環状の面１０８にて終端している。首部１
０５ａから外側に張り出して１個またはそれ以上の不規
則な当接面またはボス部１０９が設けてあり、このボス
部１０９は板体８８の不規則開口８９ａ−８９ｅの形状
と合致するボス面１０９ａ−１０９ｅを備えている。
【００２７】首部１０５ａからは収縮可能なつまみ（ニ
ップル）が吊り下げ状に設けてあり、このつまみは上端
部にて環状のフランジ（図示せず）を有していて、首部
１０５ａの下端部を囲み且つ上記周辺フランジと対設す
るようにした起立状の円筒壁部と一体に形成されてい
る。上記つまみ１１０は通常は閉鎖している吐出スリッ
ト１１３を有している。上記フランジと首部１０５ａの
端面１０８との間には逆止弁装置（図示せず）が取り付
けられており、その一部部分が円筒状の保持クリップ１
１６で把持され、この保持クリップによって上記つまみ
１１０と弁装置とを首部１０５ａに保持している。これ
ら首部とつまみと弁装置の構成と組み立て及び動作につ
いては前記アメリカ特許第４，６７３，１０９号および
第４，８８６，１９２号に開示のとおりである。
【００２８】カートリッジ９０は使い捨て型の経済性に
富むものが好ましい。容器９１はカートリッジ９０の製
造元が製造した液体石鹸を充填するものとし、次いでつ
まみ１１０を所定位置に取り付ける。この発明の特徴の
一つとしては、カートリッジ９０とフィルタ１０５のサ
イズが特定のサイズである場合には、カートリッジ９０
を歪ませたり破損させたりする真空状態を形成すること
なく何回でも使用が出来るということである。カートリ
ッジ９０を装着するに際して、装置本体２５に乗せて首
部１０５ａが下方に位置するようにする。カートリッジ
９０は装着壁３２に沿って摺り落ち、保持レールが細長
い溝１００に保持された状態となる。カートリッジ９０
が使用位置まで落とされると、つまみ１１０は受容部４
０の内部へと下方に突出し、停止板体４８と４９の間に
位置して底部壁４２の円形開口４３と同軸状に整合す
る。
【００２９】正常な休止状態において、ラッチ部材６１
のラッチフランジ６８が停止板体４８を越えて前方に突
出し、首部１０５ａの通路を妨害するようにしている。
より具体的には、保持クリップ１１６の下端部がカム面
６９と係合し、ラッチ部材６１が後方に枢動できるよう
にさせて、保持クリップ１１６の通路となるようにす
る。保持クリップ１１６がラッチフランジ６８を越えて
移動すると、バイアス片７０の付勢力によりすぐさま前
方にもどり周辺リブ１０７と周辺フランジ１０８との間
の空間に入り込み、周辺フランジ１０８と係合してカー
トリッジ９０の後退（逆行）を防止している。保持クリ
ップ１１６がラッチフランジ６８を通ると直ぐに、保持
クリップ１１６の下端部が停止板体４８，４９の上端部
に座することになり第３図の通りカートリッジ９０を正
常位置即ち使用状態の位置に保持する。この位置におい
て、つまみ１１０の下端部は円形開口４３を通って受容
部４０の底部の僅か下方に突出している。
【００３０】容器９１としては、カートリッジ９０が本
体２５内で使用位置にあるときには、ハウジング３０の
周辺フランジ３４の上端部が容器９１の保持肩部９７と
係合し且つ装着壁３２の上端部が停止フランジ９８と係
合するような、そのような寸法に形成される。好ましく
は、停止フランジ９８は容器９１の側部の回りを覆い、
ハウジング３０の側部フランジ３５の上端部と係合する
ようにする。部品は全て次のような寸法および構成とす
る。即ち、カートリッジ９０が本体２５にて使用位置に
あるときは、前部壁９４と側壁９６の外面がハウジング
の周辺フランジ３４の外面の対応する部分とほぼ同一平
面となるようにすると共に、側壁９６の外面がハウジン
グの別の周辺フランジ３５の外面と同一平面となるよう
にして、外面が滑らかな外観を呈するようにする。更に
加えて、前部突起９４ｂが前部壁３４の切欠部３４ａに
ぴったり嵌まる。ここで、カートリッジ９０がその使用
位置にあるときは、突起１０２は保持レール３６の上端
部と係合して本体２５に対してカートリッジ９０が前方
に揺動しないようになっている。
【００３１】容器９１の通気を受容部１０３とフィルタ
１０５を介して行うことにより、容器内の真空度が非常
に大きくなることを防止し、そして最初に容器の側壁９
６に変化や歪みを付与すること無くほぼ一定量の石鹸を
連続的に何度も吐出出来る。これまでの実験や経験より
１リットル容器の場合、前記『ポーレックス』（２５ミ
クロン物質）のフィルタ１０５では０．６４ｃｍ（１／
４インチ）の径で、約０．８ｃｍ（５／１６インチ）よ
り長くならないようにする。フィルタ１０５は受容部１
０３よりも幾分大きめとして、程よい摩擦係合によりフ
ィルタが落下するのを防止する。フィルタ１０５の抵抗
性は充分なものであって、石鹸のレベルがフィルタ１０
５よりも上に位置するとき（かくて、つまみ１１０から
石鹸が漏れでるのを防止するようにしたとき）には、真
空度は約７．５〜７．３mmHg（約４〜５インチＨ2 Ｏ）
となるようにするが、吐出動作の後で空気を充分に入れ
替えるのを妨げるようなことになって、その結果真空度
が２２．４mmHg（約１２インチＨ2 Ｏ）を越えて側壁が
歪んでしまうことがあってはならない。前記『ポーレッ
クス』を採用することが重要であるのは次ぎの理由によ
る。即ち、石鹸のレベルが受容部１０３とフィルタ１０
５の位置よりも下がった後でも、容器９１には依然とし
て多少の負圧状態にあり、したがってスリット１１３に
てノズルの端部から石鹸が滴下するのを完全に妨げてい
るからである。このことは商業ベースでは非常に重要な
ことであり、石鹸吐出装置の最大の問題点でもある。
【００３２】切換弁装置（図示せず）は常態では首部１
０５ａから石鹸が流れ落ちてつまみ１１０を充満するよ
うになっている。液体石鹸を充填するには、使用者が自
分の手をつまみの下に置いてハンドル５１を前方に引
き、指でもって作動位置に移動させる。これによってポ
ンプ部材８０をそのポンピング位置に移動させ、そして
つまみ１１０と係合させて圧縮し、そこから吐出スリッ
ト１１３を介して液体石鹸を吐出させる。この圧縮によ
り切換弁装置を閉鎖する働きもし、液体石鹸がつまみ１
１０からから首部１０５ａに逆流してしまうのを防止し
ている。ハンドル５１が開放されると、ポンプ部材８０
がその開放位置に戻り、バイアス片７０の付勢力により
ハンドル５１が後退位置に戻される。切換弁装置が再び
開いて新たに石鹸がつまみ１１０に流入するようにす
る。カートリッジ９０が消費され尽くされたら、前記ア
メリカ特許第４，６７３，１０９号に記載のようにサー
ビスマンに取り替えてもらう。
【００３３】規格外の取り付け防止にかんしては、この
発明では板体８８とその不規則な開口８９と、カートリ
ッジ容器９１のボス若しくは不規則当接面との協働が必
要である。第１１Ａ図〜第１１Ｃ図に示した変形例では
補完的な板体開口が図示されていないが、これまでの記
載から多くの形態が可能であり、一人の販売者が吐出装
置とカートリッジの双方をコンビで扱うことができるよ
うになっていることが理解できよう。このことは、規格
外充填物が多く出回っており、しかもかかる販売者は自
分の顧客を保護しようとすることから、商業的には極め
て重要である。首部１０５ａの周辺をボス１０９を移動
することにより、吐出装置本体とカートリッジとの種々
の組み合わせが可能となる。装置２０を無理に合致させ
るには、板体８８を変更しなけらばならない。所定のベ
アリング面を持たないカートリッジを使用すると、カー
トリッジ９０は板体８８に合致せず、従って装置は作動
しないから石鹸は吐出されないことになる。
【００３４】以上説明した通り、この発明の液体石鹸吐
出装置は構造が簡単で経済背に富み、着脱自在で使い捨
て可能なカートリッジは本体に自動的に所定位置に取り
付けられ、不必要な取り外しを防止できる。また、部品
点数が少なく、しかも組み立てと解体が道具なしに容易
にできるし、組み立てのための特別の保持具や係止具な
どを必要としないでできる。この発明の吐出装置はカー
トリッジ内を真空にしないで繰り返し作動することがで
き、したがって真空による側壁などの変形もないし、規
格外製品に対抗する装置により種々の組み合わせが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例による液体石鹸吐出装置の斜
視図
【図２】図１の装置の分解斜視図。
【図３】図１の３−３線に沿って破断した拡大断面図
で、通常の休止位置状態を示す図。
【図４】図３の４−４線に沿って水平に破断した断面
図。
【図５】図３の５−５線に沿って垂直に破断した断面
図。
【図６】図３の右側下部の破断図であり、作動位置の状
態を示す図。
【図７】図２の使い捨てカートリッジの側面図。
【図８】図７のカートリッジの背面図
【図９】図７のカートリッジの一部省略した正面図。
【図１０】図７のカートリッジの底面図。
【図１１】Ａは規格外製品防止装置の底面図。 Ｂは規格外製品防止装置の別の実施例による底面図。 Ｃは規格外製品防止装置の更に別の実施例による底面
図。 ２０ 液体石鹸吐出装置 ２５ 吐出装置本体 ３０ ハウジング ４０ 受容部 ５１ ハンドル ６０ バイアス装置 ８０ ポンプ部材 ９０ カートリッジ ９１ 容器 １０５ フィルタ １０５ａ 首部 １１０ つまみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チヤールズ アール． ホルツナー シニ ア アメリカ合衆国 イリノイ州 60657 シ カゴ ノース シエフイールド 3545 (72)発明者 アレン ジエイ． ボウス アメリカ合衆国 イリノイ州 60302 オ ーク パーク ノース ハンフリー アベ ニユー 133

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ハウジングと、このハウジングに保持さ
    れて正常な後退位置とカートリッジから液体石鹸を連続
    的に所定量滴下させる作動位置との間を移動する吐出機
    構とを有する液体石鹸吐出装置において、上記カートリ
    ッジの壁内に受容部を配置してカートリッジの内側と外
    側との間に空気通路を形成し、上記受容部内にプラスチ
    ックフィルタを摩擦係止して空気を上記カートリッジ内
    に流入させる一方で、カートリッジから液体石鹸が流出
    しないようにし、上記フィルタによってカートリッジに
    充分の空気を流入させてその中の真空度を、上記吐出機
    構の連続作動時には約２２．４mmHg以下に抑えるように
    したことを特徴とする液体石鹸吐出装置。
  2. 【請求項２】 上記受容部は、上記カートリッジが満杯
    のときは石鹸のレベル以下の位置であって上記カートリ
    ッジの後壁に位置してなる、請求項１の装置。
  3. 【請求項３】 上記フィルタは、石鹸のレベルが上記フ
    ィルタの位置以上のときには真空度が７．５〜９．３mm
    Hgである請求項１の装置。
  4. 【請求項４】 上記プラスチックフィルタは、その非圧
    縮状態のときには上記受容部よりも大であって、上記受
    容部に挿入するには圧縮するようにしてなり、上記フィ
    ルタは摩擦的に膨脹して上記受容部の内壁と係合してな
    る請求項３の装置。
  5. 【請求項５】 上記フィルタは約２５ミクロンの平均孔
    径を有するポリテトラフルオロエチレン製である請求項
    ４の装置。
  6. 【請求項６】 上記フィルタは円筒状に形成されてなる
    請求項４の装置。
  7. 【請求項７】 関連するカートリッジから圧縮自在な吐
    出つまみから液体石鹸をカートリッジの壁部変形なしに
    吐出する液体石鹸吐出装置において、 カートリッジを受容する部材と、 上記部材にて自由に受容出来ると共に、つまみを圧縮し
    て液体石鹸を吐出するポンピング位置と上記つまみとの
    係合を解く開放位置との間を移動できるポンプ部材と、 上記ハウジング内に保持されて上記ポンプ部材と係合す
    るハンドルと、 上記ハウジングと上記ポンプ部材とに係合して上記ポン
    プ部材を弾性的にその開放位置に付勢し且つ上記ハンド
    ルと係合させて上記ハンドルを後退位置に付勢させるバ
    イアス装置とを有し、 上記ハンドルは上記ポンプ部材をそのポンピング位置に
    移動する作動位置と、上記ポンプ部材を開放位置にする
    後退位置との間を移動可能であり、 上記ポンプ部材は
    上記ポンピング位置にあるときは上記ハンドルを上記ハ
    ウジングの保持位置へと移動自在であり、 上記ポンプ部材と上記ハンドルは、上記ポンプ部材を上
    記受容部に保持し且つ上記ハンドルをその保持状態に保
    持するときには互いに協働し、 上記カートリッジは、上記圧縮自在のつまみと結合する
    首部を備えたブロー成型の薄壁プラスチック容器と、 上記カートリッジの後壁に位置した受容部と、 上記受容部に受容されて上記カートリッジの内外壁の間
    に空気通路を形成するプラスチックフィルタとを有し、 上記フィルタは平均孔径が約２５ミクロンとし、上記ポ
    ンプ部材を繰り返し作動したときに上記カートリッジ内
    の真空度が２２．４mmHg以内に保持されることを特徴と
    する液体石鹸吐出装置。
  8. 【請求項８】 上記受容部は上記カートリッジ内に開口
    を有する壁部を有して上記フィルタを保持してなる請求
    項７の装置。
  9. 【請求項９】 上記カートリッジの後部壁は上記ハウジ
    ングに当接してフィルタの脱落を防止するようにした請
    求項８の装置。
  10. 【請求項１０】 不規則な孔を有する水平の板体が上記
    ハウジングに固定的に装着され、上記つまみと上記孔を
    整合させ、円錘台部が上記首部を上記本体部と結合させ
    ると共に、少なくとも１個のボス部が上記首部に垂直に
    突出して上記円錘台部と交差し、前記不規則形状の孔は
    上記カートリッジの円錘台部を保持する座部を形成し、
    更に上記ボス部が上記カートリッジまで延びて上記つま
    みが上記ポンプ部材によって係合される位置に配置され
    るようにしてなる請求項７の装置。◎
  11. 【請求項１１】 使い捨て型充填カートリッジを備えた
    液体石鹸吐出装置であって、底部壁部と後部壁部と、対
    向する側壁部とを有する閉鎖容器と、上記底部壁部から
    突出した円筒状の首部に形成された出口開口と、上記底
    部壁部と上記円筒状首部との中間に位置した円錘台状部
    と、上記円錘台部と上記円筒状首部から外側に張り出し
    た少なくとも１個のボス部と、上記後部壁部近傍には上
    記側壁部に夫々形成された２個の細長い凹所とを有し、
    上記凹所は上記底部壁部まで下方に延びており、上記容
    器は上記後部壁部の上端部と上記側壁部の下端部におい
    て段状の保持面を有してなり、更に、上記後部壁には孔
    を設けた端部壁部を備えた受容部を有する液体石鹸吐出
    装置。
  12. 【請求項１２】 少なくとも２個の形状の異なるボス部
    を有し、一方のボス部は四辺形の形状とし、他のボス部
    を平面円弧状とした請求項１０または１１の装置。
  13. 【請求項１３】 上記受容部にはプラスチックのフィル
    タを備えてなる請求項１１の装置。
  14. 【請求項１４】 上記フィルタは多孔性のポリテトラフ
    ルオロエチレン製とし平均孔径が約２５ミクロンとする
    請求項１３の装置。
  15. 【請求項１５】 上記フィルタは径が約０．６４ｃｍ
    で、長さが約０．８ｃｍである請求項７または１１の装
    置。
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