JPH05130754A - 電動機装置 - Google Patents

電動機装置

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JPH05130754A
JPH05130754A JP3247013A JP24701391A JPH05130754A JP H05130754 A JPH05130754 A JP H05130754A JP 3247013 A JP3247013 A JP 3247013A JP 24701391 A JP24701391 A JP 24701391A JP H05130754 A JPH05130754 A JP H05130754A
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rotor
bearing
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Fumihiro Morikawa
文博 森川
Yasuo Shimizu
康雄 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 含油軸受の潤滑油の漏れを防ぎ、電動機とし
ての効率を良くし、電磁音の発生を抑える。 【構成】 スラスト板28、29を、含油軸受18の上
下両側で、回転軸16に対し、軸線方向動可能な程度の
若干の隙間を介して外嵌する。皿バネ32により、スト
ッパ30との間に、上方スラスト板28、含油軸受18
及び下方スラスト板29を挟圧する。ロータ33とステ
ータ38の磁気中心が一致して効率が向上し、電磁音の
発生が抑えられる。含油軸受18の潤滑油は回転軸16
に沿って凹部34、36内に滲出し、概ね半径方向外方
へ移動する。環状周壁部28b、29bの端面が含油軸
受18の端面における外周部に接しているので、含油軸
受18への還流が確実性高く行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータの回転軸に対す
る軸受として含油軸受を備えた電動機装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】図3は、ロー
タaの回転軸bに対する軸受として含油軸受cを備えた
従来の電動機装置の断面図である。
【0003】従来のこの種電動機装置は、回転中におけ
る回転軸bの軸線方向のがたを防ぐために、ロータaと
ステータdの磁気中心をずらしていた。それによって、
ロータaに対し図3における軸線方向上方に向かう磁力
が及び、回転軸bの下端部に固定された摺動板eが含油
軸受cの下端面に接しつつ回転するものであった。
【0004】このような従来の電動機装置では、回転軸
bの回転により回転軸bに沿って下方へ滲出した潤滑油
は、摺動板eによって、下方へ漏出することが防がれ、
回転軸bに沿って上方へ滲出した潤滑油は、回転軸bに
固定されて軸受ハウジングf上端の絞り部gと含油軸受
cの上端面との間に位置させた流出防止板hによって上
方へ漏出することが防がれている。
【0005】しかしながら、回転軸bの回転によって回
転軸bに沿って滲出した潤滑油は、遠心力によって半径
方向外方へ移動し、それによって摺動板e及び流出防止
板hの外周部から外部へ漏出し易いという問題があっ
た。また、ロータaとステータdの磁気中心がずれてい
るので、電動機としての効率が低下し、而も電磁音が発
生し易いという問題をも有していた。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、含油軸受の潤滑油が外部へ漏れることを良好に
防ぎ、電動機としての効率が良く、而も電磁音の発生が
良好に抑えられる電動機装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動機装置は、ロータの回転軸に対する軸
受として含油軸受を備えており、その含油軸受の両側に
おいて、前記回転軸に対し、軸線方向動可能な程度の若
干の隙間を介してスラスト板が外嵌されており、含油軸
受の一端面との間に一方のスラスト板を挟んで、回転軸
にストッパが設けられ、含油軸受の他端面との間に他方
のスラスト板を挟んで予圧手段が設けられたモータ装置
であって、予圧手段により付与される予圧によって、両
スラスト板が含油軸受の両端面における外周部の全周に
亙って低摩擦力下で接すると共にロータとステータの磁
気中心が実質上一致するよう位置決めされているものと
している。
【0008】
【作用】両スラスト板は、回転軸に対し軸線方向動可能
に外嵌されているので、含油軸受を間に挟んでストッパ
と予圧手段によって挟圧され、含油軸受の両端面に接し
ている。回転軸の回転に伴い、含油軸受の潤滑油が回転
軸に沿って含油軸受の両側へ滲出する。両スラスト板
は、ロータの回転軸に対し軸線方向動可能な程度の若干
の隙間を介して外嵌されており、回転軸の回転に従っ
て、少なくとも含油軸受の両端面における外周部に低摩
擦力下で接しつつ回転する。滲出した潤滑油は、遠心力
によって概ね半径方向外方へ移動するが、スラスト板が
含油軸受の端面における外周部に接しているので、それ
よりも外方へ漏れることは防がれ、含油軸受への還流が
より確実化する。
【0009】また予圧手段により付与される予圧によっ
て含油軸受に対する回転軸の軸線方向の位置決めがなさ
れ、ロータの軸線方向のがたの発生が防止される。更
に、ロータとステータの磁気中心が実質上一致するよう
位置決めされているので、磁気的アンバランスによる電
磁音の発生が防がれる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を、図1及び図2を参照しつ
つ説明する。図1は、本発明の1実施例としての電動機
装置の断面図である。
【0011】10はステータフレーム、12は、そのス
テータフレーム10に突設された円筒状の軸受ハウジン
グである。
【0012】14は、カップ形のロータフレーム、16
は、ロータフレーム14の中央部内側に突設された回転
軸である。この回転軸16は、軸受ハウジング12の内
側に固定された含油軸受18を介して回転自在に支持さ
れている。
【0013】20は、軸受ハウジング12の外周部に固
定されたステータコア、22は、そのステータコア20
に捲回されたステータコイルである。また24は、ロー
タフレーム14における周壁14aの内周面及び円板部
14bの下面外周部に亙って設けられたロータヨーク、
26は、ロータヨーク24の内周面に固定された円筒状
のロータマグネットであって、このロータマグネット2
6は、ステータコア20と半径方向間隙を隔てて相対し
ている。
【0014】28、29はスラスト板である。スラスト
板28、29は、環状板部28a、29aと、その環状
板部28a、29aの外周部全周に亙って設けられた環
状周壁部28b、29bからなり、図1における含油軸
受18の上下両側において、回転軸16に対し、軸線方
向動可能な程度の若干の隙間を介して外嵌されている。
【0015】回転軸16の端部、すなわち図1における
下端部に、ストッパ30が固定されており、このストッ
パ30と含油軸受18の下端面との間に一方のスラスト
板29が位置する。
【0016】回転軸16の基部、すなわち図1における
上端部には、予圧用の皿バネ32が外嵌され、他方のス
ラスト板28の上側に位置している。なお、予圧手段
は、皿バネに限らず、他の手段を適宜利用し得る。
【0017】この皿バネ32とストッパ30との間に、
上方スラスト板28、含油軸受18及び下方スラスト板
29が挟圧されている。すなわち、軸線方向の予圧が付
与されている。ストッパ30は下方スラスト板29の下
面に予圧下で接し、下方スラスト板29の環状周壁部2
9bの上端面が、含油軸受18の下端面の外周部に予圧
下で接している。また上方スラスト板28の環状周壁部
28b下端面が、含油軸受18の上端面の外周部に予圧
下で接している。
【0018】両スラスト板28、29は、含油軸受18
の下端面及び上端面との間の摩擦力を低減するために、
低摩擦性の合成樹脂によって形成されている。なお、摩
擦力低減は、接触する部分にのみ低摩擦性の合成樹脂を
用いたり、それをコーティングしたり、他の処理を施す
ことなどによっても勿論可能である。また、この実施例
では含油軸受18の両端面は平坦であるが、外周部を環
状に突起させてその部分においてスラスト板に接するよ
うにすることも可能である。
【0019】電動機装置が運転されて回転軸16が回転
すると、含油軸受18の潤滑油が回転軸16に沿って含
油軸受18の上下両側へ滲出する。両スラスト板28、
29は、ロータ33の回転軸16に対し軸方向動可能な
程度の若干の隙間を介して外嵌されており、回転軸16
の回転に従って、それらの環状周壁部28b、29bの
端面が含油軸受18の上下端面における外周部に低摩擦
力下で接しつつ回転する。
【0020】含油軸受18から滲出した潤滑油は、各ス
ラスト板28、29における環状板部28a、29aと
環状周壁部28b、29bとによって形成された油溜り
34、36内に集まる。この潤滑油は遠心力によって概
ね半径方向外方へ移動するが、スラスト板28、29の
環状周壁部28b、29bの端面が含油軸受18の端面
における外周部に接しているので、それよりも外方へ漏
れることは防がれ、含油軸受18への還流が確実性高く
行われる。
【0021】また皿バネ32による上述のような予圧付
与によって、含油軸受18に対する回転軸16の軸線方
向の位置決めがなされ、ロータ33の軸線方向のがたの
発生が防止される。またロータ33とステータ38の磁
気中心、すなわちロータ33の界磁磁極とステータ38
の電機子磁極の磁気中心が実質上一致するよう位置決め
されているので、電動機としての効率が良く、而も電磁
音の発生が抑えられる。
【0022】図2は、本発明の別の実施例としての電動
機装置の断面図である。この実施例では、環状突部50
がステータフレーム52に設けられ、図2におけるその
環状突部50の上端部に、含油軸受54の下端部が嵌入
されて保持され、その含油軸受54によって回転軸16
が支持されている。そして含油軸受54の外周部に直
接、ステータコア56が外嵌固定されている。
【0023】従ってこの実施例の電動機装置は、図1の
実施例のように円筒状の軸受ハウジング12内に含油軸
受18を完全に嵌入し、軸受ハウジング12の外側にス
テータコア20を外嵌固定する場合と異なり、嵌入工程
が簡略化されると共に調心作業の工程が不要となる。
【0024】図2においては、含油軸受54の外径を図
1のものと等しくし、ステータコア56の内径を図1の
ものよりも小さくしているが、逆に含油軸受の外径を大
きくしてその含油軸受の容積を増大させ、多くの潤滑油
を含有させることも可能である。また、含油軸受を大型
化させず、而もステータコアの外径を小さくして、全体
を小型化することも可能である。
【0025】なお58は、図2における含油軸受54の
上端部に外嵌されたスリーブ部材である。また、他の符
号は図1におけるものと同意義である。
【0026】
【発明の効果】本発明の電動機装置では、スラスト板
が、ロータの回転軸に対し軸線方向動可能な程度の若干
の隙間を介して外嵌され、而も含油軸受の端面における
外周部に接しているので、回転軸の回転によって回転軸
に沿って滲出した潤滑油が、含油軸受へより確実に還流
し、潤滑油の外部への漏れが良好に防がれる。
【0027】また予圧手段により、ロータの軸線方向の
がたの発生が防止されると共に、ロータとステータの磁
気中心が実質上一致しているので、電動機としての効率
が良く、而も電磁音の発生が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例としての電動機装置の断面図
である。
【図2】本発明の別の実施例としての電動機装置の断面
図である。
【図3】従来の電動機装置の断面図である。
【符合の説明】 16 回転軸 18 含油軸受 28 スラスト板 28b 環状周壁部 29 スラスト板 29b 環状周壁部 30 ストッパ 32 皿バネ 33 ロータ 38 ステータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータの回転軸に対す
る軸受として含油軸受を備えた電動機装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】図3は、ロー
タaの回転軸bに対する軸受として含油軸受cを備えた
従来の電動機装置の断面図である。
【0003】従来のこの種電動機装置は、回転中におけ
る回転軸bの軸線方向のがたを防ぐために、ロータaと
ステータdの磁気中心をずらしていた。それによって、
ロータaに対し図3における軸線方向上方に向かう磁力
が及び、回転軸bの下端部に固定された摺動板eが含油
軸受cの下端面に接しつつ回転するものであった。
【0004】このような従来の電動機装置では、回転軸
bの回転により回転軸bに沿って下方へ滲出した潤滑油
は、摺動板eによって、下方へ漏出することが防がれ、
回転軸bに沿って上方へ滲出した潤滑油は、回転軸bに
固定されて軸受ハウジングf上端の絞り部gと含油軸受
cの上端面との間に位置させた流出防止板hによって上
方へ漏出することが防がれている。
【0005】しかしながら、回転軸bの回転によって回
転軸bに沿って滲出した潤滑油は、遠心力によって半径
方向外方へ移動し、それによって摺動板e及び流出防止
板hの外周部から外部へ漏出し易いという問題があっ
た。また、ロータaとステータdの磁気中心がずれてい
るので、電動機としての効率が低下し、而も電磁音が発
生し易いという問題をも有していた。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、含油軸受の潤滑油が外部へ漏れることを良好に
防ぎ、電動機としての効率が良く、而も電磁音の発生が
良好に抑えられる電動機装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動機装置は、ロータの回転軸に対する軸
受として含油軸受を備えており、その含油軸受の両側に
おいて、前記回転軸に対し、軸線方向動可能な程度の若
干の隙間を介してスラスト板が外嵌されており、含油軸
受の一端面との間に一方のスラスト板を挟んで、回転軸
にストッパが設けられ、含油軸受の他端面との間に他方
のスラスト板を挟んで予圧手段が設けられたモータ装置
であって、予圧手段により付与される予圧によって、両
スラスト板が含油軸受の両端面における外周部の全周に
亙って低摩擦力下で接すると共にロータとステータの磁
気中心が実質上一致するよう位置決めされているものと
している。
【0008】
【作用】両スラスト板は、回転軸に対し軸線方向動可能
に外嵌されているので、含油軸受を間に挟んでストッパ
と予圧手段によって挟圧され、含油軸受の両端面に接し
ている。回転軸の回転に伴い、含油軸受の潤滑油が回転
軸に沿って含油軸受の両側へ滲出する。両スラスト板
は、ロータの回転軸に対し軸線方向動可能な程度の若干
の隙間を介して外嵌されており、回転軸の回転に従っ
て、少なくとも含油軸受の両端面における外周部に低摩
擦力下で接しつつ回転する。滲出した潤滑油は、遠心力
によって概ね半径方向外方へ移動するが、スラスト板が
含油軸受の端面における外周部に接しているので、それ
よりも外方へ漏れることは防がれ、含油軸受への還流が
より確実化する。
【0009】また予圧手段により付与される予圧によっ
て含油軸受に対する回転軸の軸線方向の位置決めがなさ
れ、ロータの軸線方向のがたの発生が防止される。更
に、ロータとステータの磁気中心が実質上一致するよう
位置決めされているので、磁気的アンバランスによる電
磁音の発生が防がれる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を、図1及び図2を参照しつ
つ説明する。図1は、本発明の1実施例としての電動機
装置の断面図である。
【0011】10はステータフレーム、12は、そのス
テータフレーム10に突設された円筒状の軸受ハウジン
グである。
【0012】14は、カップ形のロータフレーム、16
は、ロータフレーム14の中央部内側に突設された回転
軸である。この回転軸16は、軸受ハウジング12の内
側に固定された含油軸受18を介して回転自在に支持さ
れている。
【0013】20は、軸受ハウジング12の外周部に固
定されたステータコア、22は、そのステータコア20
に捲回されたステータコイルである。また24は、ロー
タフレーム14における周壁14aの内周面及び円板部
14bの下面外周部に亙って設けられたロータヨーク、
26は、ロータヨーク24の内周面に固定された円筒状
のロータマグネットであって、このロータマグネット2
6は、ステータコア20と半径方向間隙を隔てて相対し
ている。
【0014】28、29はスラスト板である。スラスト
板28、29は、環状板部28a、29aと、その環状
板部28a、29aの外周部全周に亙って設けられた環
状周壁部28b、29bからなり、図1における含油軸
受18の上下両側において、回転軸16に対し、軸線方
向動可能な程度の若干の隙間を介して外嵌されている。
【0015】回転軸16の端部、すなわち図1における
下端部に、ストッパ30が固定されており、このストッ
パ30と含油軸受18の下端面との間に一方のスラスト
板29が位置する。
【0016】回転軸16の基部、すなわち図1における
上端部には、予圧用の皿バネ32が外嵌され、他方のス
ラスト板28の上側に位置している。なお、予圧手段
は、皿バネに限らず、他の手段を適宜利用し得る。
【0017】この皿バネ32とストッパ30との間に、
上方スラスト板28、含油軸受18及び下方スラスト板
29が挟圧されている。すなわち、軸線方向の予圧が付
与されている。ストッパ30は下方スラスト板29の下
面に予圧下で接し、下方スラスト板29の環状周壁部2
9bの上端面が、含油軸受18の下端面の外周部に予圧
下で接している。また上方スラスト板28の環状周壁部
28b下端面が、含油軸受18の上端面の外周部に予圧
下で接している。
【0018】両スラスト板28、29は、含油軸受18
の下端面及び上端面との間の摩擦力を低減するために、
低摩擦性の合成樹脂によって形成されている。なお、摩
擦力低減は、接触する部分にのみ低摩擦性の合成樹脂を
用いたり、それをコーティングしたり、他の処理を施す
ことなどによっても勿論可能である。また、この実施例
では含油軸受18の両端面は平坦であるが、外周部を環
状に突起させてその部分においてスラスト板に接するよ
うにすることも可能である。
【0019】電動機装置が運転されて回転軸16が回転
すると、含油軸受18の潤滑油が回転軸16に沿って含
油軸受18の上下両側へ滲出する。両スラスト板28、
29は、ロータ33の回転軸16に対し軸方向動可能な
程度の若干の隙間を介して外嵌されており、回転軸16
の回転に従って、それらの環状周壁部28b、29bの
端面が含油軸受18の上下端面における外周部に低摩擦
力下で接しつつ回転する。
【0020】含油軸受18から滲出した潤滑油は、各ス
ラスト板28、29における環状板部28a、29aと
環状周壁部28b、29bとによって形成された油溜り
34、36内に集まる。この潤滑油は遠心力によって概
ね半径方向外方へ移動するが、スラスト板28、29の
環状周壁部28b、29bの端面が含油軸受18の端面
における外周部に接しているので、それよりも外方へ漏
れることは防がれ、含油軸受18への還流が確実性高く
行われる。
【0021】また皿バネ32による上述のような予圧付
与によって、含油軸受18に対する回転軸16の軸線方
向の位置決めがなされ、ロータ33の軸線方向のがたの
発生が防止される。またロータ33とステータ38の磁
気中心、すなわちロータ33の界磁磁極とステータ38
の電機子磁極の磁気中心が実質上一致するよう位置決め
されているので、電動機としての効率が良く、而も電磁
音の発生が抑えられる。
【0022】図2は、本発明の別の実施例としての電動
機装置の断面図である。この実施例では、環状突部50
がステータフレーム52に設けられ、図2におけるその
環状突部50の上端部に、含油軸受54の下端部が嵌入
されて保持され、その含油軸受54によって回転軸16
が支持されている。そして含油軸受54の外周部に直
接、ステータコア56が外嵌固定されている。
【0023】従ってこの実施例の電動機装置は、図1の
実施例のように円筒状の軸受ハウジング12内に含油軸
受18を完全に嵌入し、軸受ハウジング12の外側にス
テータコア20を外嵌固定する場合と異なり、嵌入工程
が簡略化されると共に調心作業の工程が不要となる。
【0024】図2においては、含油軸受54の外径を図
1のものと等しくし、ステータコア56の内径を図1の
ものよりも小さくしているが、逆に含油軸受の外径を大
きくしてその含油軸受の容積を増大させ、多くの潤滑油
を含有させることも可能である。また、含油軸受を大型
化させず、而もステータコアの外径を小さくして、全体
を小型化することも可能である。
【0025】なお58は、図2における含油軸受54の
上端部に外嵌されたスリーブ部材である。また、他の符
号は図1におけるものと同意義である。
【0026】
【発明の効果】本発明の電動機装置では、スラスト板
が、ロータの回転軸に対し軸線方向動可能な程度の若干
の隙間を介して外嵌され、而も含油軸受の端面における
外周部に接しているので、回転軸の回転によって回転軸
に沿って滲出した潤滑油が、含油軸受へより確実に還流
し、潤滑油の外部への漏れが良好に防がれる。
【0027】また予圧手段により、ロータの軸線方向の
がたの発生が防止されると共に、ロータとステータの磁
気中心が実質上一致しているので、電動機としての効率
が良く、而も電磁音の発生が抑えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータの回転軸に対する軸受として含油軸
    受を備えており、 その含油軸受の両側において、前記回転軸に対し、軸線
    方向動可能な程度の若干の隙間を介してスラスト板が外
    嵌されており、 含油軸受の一端面との間に一方のスラスト板を挟んで、
    回転軸にストッパが設けられ、含油軸受の他端面との間
    に他方のスラスト板を挟んで予圧手段が設けられたモー
    タ装置であって、 予圧手段により付与される予圧によって、両スラスト板
    が含油軸受の両端面における外周部の全周に亙って低摩
    擦力下で接すると共にロータとステータの磁気中心が実
    質上一致するよう位置決めされていることを特徴とする
    電動機装置。
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